JP2008077449A - ソフトウェア開発支援システムおよび支援方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】UML図のユースケース図よりユースケースを抽出し、そのユースケースに関連付けられているアクティビティ図を抽出し、アクティビティ図からデータファンクションを計測し、アクティビティ図のアクション状態からトランザクションファンクションポイントとして計測する。データファンクションとトランザクションファンクションを加えた値に、一般システム特性への影響度から求めた調整係数を掛け合わせてファンクションポイントを求め、単位ファンクションポイント当たりの開発工数をファンクションポイントに掛け合わせてソフトウェアの開発工数を求める。ユースケース図、クラス図、アクティビティ図からCOSMIC−FFP法によって開発工数を見積もることも含む。
【選択図】図1
Description
(1)要求仕様をUMLで表記したソフトウェアの開発工数を、ファンクションポイント法により見積もるソフトウェア開発支援システムであって、
要求仕様書から作成されたUML図のユースケース図、クラス図、アクティビティ図をデータとして取得する手段と、
前記ユースケース図より、測定対象のアクタとユースケース間の関係の線に接続しているユースケースを抽出し、そのユースケースに関連付けられているアクティビティ図を抽出する手段と、
抽出された前記アクティビティ図のスイムレーンのうち、システム内部に所属するオブジェクトを内部論理ファイル(ILF)とし、システム外部に所属するオブジェクトを外部インタフェースファイル(EIF)とし、これらファイル(ILF、EIF)上のユニークで繰り返しを含まないフィールド個数(DET)およびこれらファイルに含まれるフィールド個数(RET)を計測し、両フィールド個数の複雑さをデータファンクションとして計測する手段と、
抽出された前記アクティビティ図のアクション状態およびオブジェクトフローから、すべてのアクション状態について測定対象への外部入力(EI)と外部出力(EO)および外部照会(EQ)を計測し、各アクション状態に関係する前記両フィールド個数から求める外部入力(EI)と外部出力(EO)および外部照会(EQ)の複雑さをトランザクションファンクションポイントとして計測する手段と、
前記データファンクションとトランザクションファンクションを加えた値に、一般システム特性(GSC)の各項目について予め設定された影響度(DI)から求めた調整係数(VAF)を掛け合わせてファンクションポイントを求める手段と、
単位ファンクションポイント当たりの開発工数を前記ファンクションポイントに掛け合わせてソフトウェアの開発工数を求める手段を備えたことを特徴とする。
要求仕様書から作成されたUML図のユースケース図、クラス図、アクティビティ図をデータとして取得する手段と、
COSMIC−FFP法におけるユーザを前記ユースケース図のアクタとし、機能をユースケースとし、機能のイベントトリガをアクタとユースケース間の関係の線として付加したアクティビティ図を抽出する手段と、
抽出された前記アクティビティ図のスイムレーンのうち、システム外部にあるデータグループからシステム内部のサブプロセスへのデータ移動をエントリ(E)とし、システム内部のサブプロセスからシステム内部にあるデータグループへのデータ移動をライト(W)とし、システム内部にあるデータグループからシステム内部のサブプロセスへのデータ移動をリード(R)とし、システム内部にあるサブプロセスからシステム外部にあるデータグループへのデータ移動をイグジット(E)とし、これらデータ移動サブプロセスを計数して機能量を算出してソフトウェアの開発工数を求める手段を備えたことを特徴とする。
前回の開発プロジェクトの開発工数の見積もり時に作成した各エンティティのうち、前記IDを元にして当該プロジェクトの機能改良に対応するエンティティのみを計測対象として、機能改良に要する差分の開発工数を算出する手段を備えたことを特徴とする。
(4)要求仕様をUMLで表記したソフトウェアの開発工数を、ファンクションポイント法により見積もるソフトウェア開発支援方法であって、
要求仕様書から作成されたUML図のユースケース図、クラス図、アクティビティ図をデータとして取得する過程と、
前記ユースケース図より、測定対象のアクタとユースケース間の関係の線に接続しているユースケースを抽出し、そのユースケースに関連付けられているアクティビティ図を抽出する過程と、
抽出された前記アクティビティ図のスイムレーンのうち、システム内部に所属するオブジェクトを内部論理ファイル(ILF)とし、システム外部に所属するオブジェクトを外部インタフェースファイル(EIF)とし、これらファイル(ILF、EIF)上のユニークで繰り返しを含まないフィールド個数(DET)およびこれらファイルに含まれるフィールド個数(RET)を計測し、両フィールド個数の複雑さをデータファンクションとして計測する過程と、
抽出された前記アクティビティ図のアクション状態およびオブジェクトフローから、すべてのアクション状態について測定対象への外部入力(EI)と外部出力(EO)および外部照会(EQ)を計測し、各アクション状態に関係する前記両フィールド個数から求める外部入力(EI)と外部出力(EO)および外部照会(EQ)の複雑さをトランザクションファンクションポイントとして計測する過程と、
前記データファンクションとトランザクションファンクションを加えた値に、一般システム特性(GSC)の各項目について予め設定された影響度(DI)から求めた調整係数(VAF)を掛け合わせてファンクションポイントを求める過程と、
単位ファンクションポイント当たりの開発工数を前記ファンクションポイントに掛け合わせてソフトウェアの開発工数を求める過程を備えたことを特徴とする。
要求仕様書から作成されたUML図のユースケース図、クラス図、アクティビティ図をデータとして取得する過程と、
COSMIC−FFP法におけるユーザを前記ユースケース図のアクタとし、機能をユースケースとし、機能のイベントトリガをアクタとユースケース間の関係の線として付加したアクティビティ図を抽出する過程と、
抽出された前記アクティビティ図のスイムレーンのうち、システム外部にあるデータグループからシステム内部のサブプロセスへのデータ移動をエントリ(E)とし、システム内部のサブプロセスからシステム内部にあるデータグループへのデータ移動をライト(W)とし、システム内部にあるデータグループからシステム内部のサブプロセスへのデータ移動をリード(R)とし、システム内部にあるサブプロセスからシステム外部にあるデータグループへのデータ移動をイグジット(E)とし、これらデータ移動サブプロセスを計数して機能量を算出してソフトウェアの開発工数を求める過程を備えたことを特徴とする。
前回の開発プロジェクトの開発工数の見積もり時に作成した各エンティティのうち、前記IDを元にして当該プロジェクトの機能改良に対応するエンティティのみを計測対象として、機能改良に要する差分の開発工数を算出する過程を備えたことを特徴とする。
(1)UMLのユースケース図、クラス図、アクティビティ図を作成することにより、ファンクションポイント法の内容を知らなくても、簡単にファンクションポイント法によるソフトウェア開発の見積もりを行うことができる。
本実施形態は、新規開発プロジェクトにおいて、UMLで表現された要求仕様に対してファンクションポイント法による計測を基にしてソフトウェアの開発工数を見積もり、さらにソフトウェアを分析、設計する場合であり、全体の見積もり処理の流れを図1に示し、このうちの見積もり処理を実行するコンピュータ処理手順を図2に示す。以下、各手順の詳細を説明する。
(1)仕様書よりUML図のユースケース図、クラス図、アクティビティ図を作成する。これらは図1に示すように、プロジェクトの開発者によって作成され、これらはデータとして開発支援システムのコンピュータに取得可能にされる。
アクティビティ図を利用する。アクティビティ図(図5参照)のスイムレーンのうち、システム内部に所属するオブジェクトを、内部論理ファイル(システム内部で維持管理されるデータ、以下ILF)として計測する。また、システム外部に所属するオブジェクトを、外部インタフェースファイル(システム外部で維持管理されるデータ、以下EIF)として計測する。
この計測には、アクティビティ図のアクション状態およびオブジェクトフローを利用する。実際の見積もりに必要なデータ、外部入力(計測するアプリケーションの境界の外部から入ってくるデータや制御情報を処理する要素処理、以下EI)、外部出力(計測するアプリケーションの境界の外部に出力するデータや制御情報を送り出す要素処理、以下EO)、外部照会(データおよび制御情報をアプリケーション境界の外に送り出す要素処理、以下EQ)について、以下の通りに設定する。
図11に示すように、一般システム特性(GSC)14項目について、影響度(DI)を入力する。UMLの図では表現することができないので、ウィザード(アンケート)形式のダイアログを作成し、それぞれ5つの選択肢から選択する、簡単な方法で設定できるようにする。なお、GSCは、データ通信、分散処理、性能など14項目あるが、いずれもファンクションポイント法の内容とは無関係であるため、ファンクションポイント法の内容を知っている必要はない。
[数1]VAF=(GSCのDIの合計×0.01)+0.65
以上(a)〜(c)で計測した値を元に、ファンクションポイントを以下の通りに計測する。
=(データファンクション+トランザクションファンクション)×調整係数
図5の場合、調整係数が図11の調整係数1.07を使って、ファンクションポイント=(17+7)×1.07=25.68となる。
単位ファンクションポイント(1ファンクションポイント)当たりの開発工数を、過去の実績から設定する。開発工数は、その値に上記で計測したファンクションポイントを掛け合わせることで、求めることができる。
(1.3)ソフトウェア開発の分析・設計
上記の見積もりのために、仕様書から作成したUMLのユースケース図やクラス図、アクティビティ図を元に、それらの図を詳細化していくことで、開発対象ソフトウェアの分析・設計を行う。
見積もりのための大まかなユースケース図を詳細化していく。以下に例を挙げる。
見積もりのための大まかなクラス図を詳細化していく。以下に例を挙げる。
本実施形態は、機能改良プロジェクトにおけるファンクションポイントの計測を簡易にするものである。
本実施形態は、新規プロジェクトの開発において、COSMIC−FFP法を基にしてソフトウェアの開発工数を見積もる場合であり、全体の処理の流れを図12に示し、コンピュータを利用した見積もり処理を図13に示す。以下、各手順の詳細を説明する。
UMLのユースケース図を利用する。図14に例を示すように、COSMIC−FFP法におけるユーザをユースケース図のアクタで表現し、機能をユースケースで表現する。機能のイベントトリガをアクタとユースケース間の関係の線に、付加情報として追加する。
UMLのアクティビティ図を利用する。上記で作成したユースケースごとにアクティビティ図を作成し、処理の流れを表記するとともに、図15に示すように、COSMIC−FFP法のデータ移動サブプロセスを表記する。スイムレーンを利用して、システム内部とシステム外部を区別する。各データ移動は、以下の通りに設定する。
・システム内部にあるサブプロセス(UMLでは、アクション状態)から、システム外部にあるデータグループ(UMLでは、オブジェクト)へのデータ移動(UMLでは、オブジェクトフロー)を、イグジット(E)とする。
上記で作成したデータ移動サブプロセスを計測し、機能量を算出する。結果は、図16に示すように、表形式の資料に自動的に作成する。
実施形態1と同様に、上記の見積もりのために仕様から作成したUMLのユースケース図やクラス図、アクティビティ図を元に、それらの図を詳細化していくことで、対象ソフトウェアの分析・設計を行う。
本実施形態は、機能改良プロジェクトにおけるCOSMIC−FFP法を基にしてソフトウェアの開発工数を見積もる場合である。
Claims (6)
- 要求仕様をUMLで表記したソフトウェアの開発工数を、ファンクションポイント法により見積もるソフトウェア開発支援システムであって、
要求仕様書から作成されたUML図のユースケース図、クラス図、アクティビティ図をデータとして取得する手段と、
前記ユースケース図より、測定対象のアクタとユースケース間の関係の線に接続しているユースケースを抽出し、そのユースケースに関連付けられているアクティビティ図を抽出する手段と、
抽出された前記アクティビティ図のスイムレーンのうち、システム内部に所属するオブジェクトを内部論理ファイル(ILF)とし、システム外部に所属するオブジェクトを外部インタフェースファイル(EIF)とし、これらファイル(ILF、EIF)上のユニークで繰り返しを含まないフィールド個数(DET)およびこれらファイルに含まれるフィールド個数(RET)を計測し、両フィールド個数の複雑さをデータファンクションとして計測する手段と、
抽出された前記アクティビティ図のアクション状態およびオブジェクトフローから、すべてのアクション状態について測定対象への外部入力(EI)と外部出力(EO)および外部照会(EQ)を計測し、各アクション状態に関係する前記両フィールド個数から求める外部入力(EI)と外部出力(EO)および外部照会(EQ)の複雑さをトランザクションファンクションポイントとして計測する手段と、
前記データファンクションとトランザクションファンクションを加えた値に、一般システム特性(GSC)の各項目について予め設定された影響度(DI)から求めた調整係数(VAF)を掛け合わせてファンクションポイントを求める手段と、
単位ファンクションポイント当たりの開発工数を前記ファンクションポイントに掛け合わせてソフトウェアの開発工数を求める手段を備えたことを特徴とするソフトウェア開発支援システム。 - 要求仕様をUMLで表記したソフトウェアの開発工数を、COSMIC−FFP法によって見積もるソフトウェア開発支援システムであって、
要求仕様書から作成されたUML図のユースケース図、クラス図、アクティビティ図をデータとして取得する手段と、
COSMIC−FFP法におけるユーザを前記ユースケース図のアクタとし、機能をユースケースとし、機能のイベントトリガをアクタとユースケース間の関係の線として付加したアクティビティ図を抽出する手段と、
抽出された前記アクティビティ図のスイムレーンのうち、システム外部にあるデータグループからシステム内部のサブプロセスへのデータ移動をエントリ(E)とし、システム内部のサブプロセスからシステム内部にあるデータグループへのデータ移動をライト(W)とし、システム内部にあるデータグループからシステム内部のサブプロセスへのデータ移動をリード(R)とし、システム内部にあるサブプロセスからシステム外部にあるデータグループへのデータ移動をイグジット(E)とし、これらデータ移動サブプロセスを計数して機能量を算出してソフトウェアの開発工数を求める手段を備えたことを特徴とするソフトウェア開発支援システム。 - 前記ユースケース図、クラス図、アクティビティ図から求めたアクタやユースケースなどの各エンティティに対して、開発プロジェクト単位に共通のIDをつけて管理する手段と、
前回の開発プロジェクトの開発工数の見積もり時に作成した各エンティティのうち、前記IDを元にして当該プロジェクトの機能改良に対応するエンティティのみを計測対象として、機能改良に要する差分の開発工数を算出する手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のソフトウェア開発支援システム。 - 要求仕様をUMLで表記したソフトウェアの開発工数を、ファンクションポイント法により見積もるソフトウェア開発支援方法であって、
要求仕様書から作成されたUML図のユースケース図、クラス図、アクティビティ図をデータとして取得する過程と、
前記ユースケース図より、測定対象のアクタとユースケース間の関係の線に接続しているユースケースを抽出し、そのユースケースに関連付けられているアクティビティ図を抽出する過程と、
抽出された前記アクティビティ図のスイムレーンのうち、システム内部に所属するオブジェクトを内部論理ファイル(ILF)とし、システム外部に所属するオブジェクトを外部インタフェースファイル(EIF)とし、これらファイル(ILF、EIF)上のユニークで繰り返しを含まないフィールド個数(DET)およびこれらファイルに含まれるフィールド個数(RET)を計測し、両フィールド個数の複雑さをデータファンクションとして計測する過程と、
抽出された前記アクティビティ図のアクション状態およびオブジェクトフローから、すべてのアクション状態について測定対象への外部入力(EI)と外部出力(EO)および外部照会(EQ)を計測し、各アクション状態に関係する前記両フィールド個数から求める外部入力(EI)と外部出力(EO)および外部照会(EQ)の複雑さをトランザクションファンクションポイントとして計測する過程と、
前記データファンクションとトランザクションファンクションを加えた値に、一般システム特性(GSC)の各項目について予め設定された影響度(DI)から求めた調整係数(VAF)を掛け合わせてファンクションポイントを求める過程と、
単位ファンクションポイント当たりの開発工数を前記ファンクションポイントに掛け合わせてソフトウェアの開発工数を求める過程を備えたことを特徴とするソフトウェア開発支援方法。 - 要求仕様をUMLで表記したソフトウェアの開発工数を、COSMIC−FFP法によって見積もるソフトウェア開発支援方法であって、
要求仕様書から作成されたUML図のユースケース図、クラス図、アクティビティ図をデータとして取得する過程と、
COSMIC−FFP法におけるユーザを前記ユースケース図のアクタとし、機能をユースケースとし、機能のイベントトリガをアクタとユースケース間の関係の線として付加したアクティビティ図を抽出する過程と、
抽出された前記アクティビティ図のスイムレーンのうち、システム外部にあるデータグループからシステム内部のサブプロセスへのデータ移動をエントリ(E)とし、システム内部のサブプロセスからシステム内部にあるデータグループへのデータ移動をライト(W)とし、システム内部にあるデータグループからシステム内部のサブプロセスへのデータ移動をリード(R)とし、システム内部にあるサブプロセスからシステム外部にあるデータグループへのデータ移動をイグジット(E)とし、これらデータ移動サブプロセスを計数して機能量を算出してソフトウェアの開発工数を求める過程を備えたことを特徴とするソフトウェア開発支援方法。 - 前記ユースケース図、クラス図、アクティビティ図から求めたアクタやユースケースなどの各エンティティに対して、開発プロジェクト単位に共通のIDをつけて管理する過程と、
前回の開発プロジェクトの開発工数の見積もり時に作成した各エンティティのうち、前記IDを元にして当該プロジェクトの機能改良に対応するエンティティのみを計測対象として、機能改良に要する差分の開発工数を算出する過程を備えたことを特徴とする請求項4または5に記載のソフトウェア開発支援方法。
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