JP2001117587A - マイクロホンアレイを有するボイス制御システム - Google Patents
マイクロホンアレイを有するボイス制御システムInfo
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Abstract
十分な音声認識を可能とするボイス制御システムを提供
する。 【解決手段】 信号処理ユニットは、それぞれ異なった
機器に設けられたマイクロホンMTV1,MTV2,M
LS1,MLS2から検出された各サウンド信号の異な
ったスケーリング又は処理によって、ユーザの夫々の位
置を考慮に入れる。さらに、この信号は、スピーカLS
1,LS2によって出力されるサウンド信号に関して補
正される。このように処理された信号は、音声認識ユニ
ットへ供給され単語へ変換される。その後、これらの単
語に対応する命令がシステムを制御するためのシステム
マネージャへ供給される。
Description
イを有し、特に消費者電子機器に属する機器を制御する
ために使用されうるボイス制御システムに関する。
において使用される。この場合、話された単語は、通常
は1つ以上のマイクロホンによってまずサウンド信号と
して検出され、次に音声認識システムに供給される。こ
の場合、音声認識は通常は音響モデル及び音声モデルに
基づく。音響モデルは多数の音声パターンを利用し、話
された単語に音響的に最もよく一致する単語を示すため
に数学アルゴリズムが使用される。音声モデルは或る単
語が通常使用される文脈及び頻度を確かめるために多数
の文書サンプルを用いる解析に基づく。かかる音声認識
システムは、個々の単語だけでなく、高い認識率で流暢
に話された文章も認識することを可能とする。しかしな
がら、無視できないほどの背景雑音が存在する場合、認
識率は大きく低減する。
様々な方法で高められうる。従って、コンピュータ用の
ディクテーションシステムでは、ヘッドセット枠体に設
けられたマイクロホンは、話者の口のすぐ前方に固定さ
れている。これらのシステムでは、非常に一定の信号、
そして或る状況ではかなりの認識率は、口のすぐ近傍で
しか達成できない。同様に、遠隔制御装置に一体化され
たマイクロホンに向かって操作命令を話すことによって
テレビジョン受像機を制御することが知られている。し
かしながら、この場合も、遠隔制御装置は使用者の口の
すぐ前方に保持されねばならない。
距離からのボイス入力の場合でも十分な妨害に対する安
全性を可能とするボイス制御システムを提供することを
目的とする。
載のシステムによって達成される。比較的遠くからのボ
イス制御を可能とするため、ボイス信号は妨害的な背景
信号から分離されねばならない。これは、2つ以上のマ
イクロホンを含むマイクロホンアレイを用いて空間に分
離することによって行われうる。この場合、マイクロホ
ンアレイの個々のマイクロホンが可能な限り大きな距離
に亘って空間的に分散されることが有利である。しかし
ながら、個々の消費者電子機器では、個々のマイクロホ
ンの間の距離は機器の寸法により制限され、例えばテレ
ビジョン受像機の場合は1メートル以下に制限される。
ムは、ボイス命令を電気信号へ変換する複数のマイクロ
ホンと、上記電気信号を操作命令へ変換する中央音声認
識ユニットとを有し、上記マイクロホンは、上記マイク
ロホンによって発生される信号が上記中央音声認識ユニ
ットへ伝送されうるよう相互に接続された異なった機器
間で分散される。
1394バスである双方向網を介して接続されることが
有利である。
費者再生電子機器、特にテレビジョン受像機に一体化さ
れ、1つ以上の更なるマイクロホンが外部スピーカに一
体化される場合に特に有利である。
して説明する。
示す図である。2つの外部スピーカLS1,LS2がテ
レビジョン受像機TVに接続される。テレビジョン受像
機の内部スピーカ(図示せず)は、外部スピーカと共
に、マルチチャネルオーディオ信号のサラウンドサウン
ド再生、例えばMPEG2又はAC3標準に準拠する対
応するディジタルオーディオ信号の再生を可能とする。
本例では、外部スピーカはFireWireとも称されるIEE
E1394バスを介してテレビジョン受像機に接続され
ているが、適当なサラウンドサウンド受信器に接続され
てもよい。IEEE1394バスを使用することは、異
なる機器間で高速データ伝送及び通信を可能とするため
有利である。更に、能動スピーカの場合、このバスを介
して同時に電力が供給されうる。
レイが設けられる。マイクロホンアレイはテレビジョン
受像機に一体化された2つのマイクロホンMTV1及び
MTV2を含み、マイクロホンMLS1及びMLS2は
スピーカ筐体に一体化される。これらのマイクロホン
は、検出されたサウンド信号を電気信号へ変換し、この
電気信号は増幅器によって増幅され、AD変換器によっ
てディジタル信号へ変換し、信号処理ユニットへ供給さ
れる。本例では、外部スピーカからの信号は同様にIE
EE1394バスを介してテレビジョン受像機の中の信
号処理ユニットへ供給される。上記信号処理ユニット
は、検出されたサウンド信号の異なったスケーリング又
は処理によって、ユーザの夫々の位置を考慮に入れる。
更に、マイクロホン信号は、スピーカによって出力され
るサウンド信号に関して補正されうる。このようにして
処理される信号は次に、電気信号を単語へ変換する音声
認識ユニットへ供給される。最後に、これらの単語に対
応する命令がシステムを制御するためのシステムマネー
ジャへ供給される。
ド信号のスケーリング又は処理は、マイクロホンの空間
的な配置がわかっていることを必要とする。これは、テ
レビジョン筐体に一体化されたマイクロホンの場合は製
造者によって既知である。これに対して、スピーカ内に
配置されたマイクロホンの場合、テレビジョン受像機に
対する位置が決められねばならない。これは、対応する
画面メニューを介して決められる値の測定及び入力によ
ってなされる。しかしながら、測定及び構成動作は、試
験信号トーンがスピーカによって再生され、マイクロホ
ンによって検出され、マイクロホンの位置が様々な伝搬
遅延から決定されることによっても行われうる。
マイクロホンは有利に夫々の機器の筐体の左側及び右側
に収容されうる。しかしながら、マイクロホンの数及び
更なるマイクロホンの数は2つに限られるものではな
い。マイクロホンが一体化される多数の組み合わせが考
えられる。このようにマイクロホンは、テレビジョンで
はなく、又は、テレビジョンに加えて、ビデオレコー
ダ、DVDプレーヤ、又は遠隔制御器に一体化されう
る。また、マイクロホンを異なった部屋に配置された機
器に内蔵することも可能である。
るものではない。従って、例えば、図1の実施例のスピ
ーカが無線信号によって駆動されることも考えられる。
しかしながら、この場合、個々のスピーカは無線受信器
のほかに無線送信器も有さねばならない。
ビデオレコーダ、DVDプレーヤ、衛星受信器、テレビ
ジョン/ビデオの組合せ、オーディオ装置、又はパーソ
ナルコンピュータ又は家庭用機器の同様の完全なオーデ
ィオシステムといった消費者電子機器に属する広範な機
器のボイス作動遠隔制御のために使用されうる。
ス制御のための配置を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ボイス命令を電気信号へ変換する複数の
マイクロホンと、上記電気信号を操作命令へ変換する中
央音声認識ユニットとを有するボイス制御システムであ
って、 上記マイクロホンは、上記マイクロホンによって発生さ
れる信号が上記中央音声認識ユニットへ伝送されうるよ
う相互に接続された異なった機器間で分散されることを
特徴とするシステム。 - 【請求項2】 上記機器は双方向網を介して接続される
ことを特徴とする、請求項1記載のシステム。 - 【請求項3】 上記双方向網はIEEE1394に基づ
くことを特徴とする、請求項2記載のシステム。 - 【請求項4】 1つ以上のマイクロホンは特にテレビジ
ョン受像機といった消費者再生電子機器に一体化され、
1つ以上の更なるマイクロホンは外部スピーカに一体化
されることを特徴とする、請求項1記載のシステム。
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