JP2001114731A - ポリグリセリン脂肪酸エステル及びその製造方法 - Google Patents

ポリグリセリン脂肪酸エステル及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度に脱臭されていて官能的に優れた品質の
ポリグリセリン脂肪酸エステルを提供する。 【解決手段】 酢酸フェニルを内部標準とするGC/M
S分析法において、2,3−ブタンジオンからn−カプ
ロン酸の範囲のピークのうち酢酸フェニルのピークを除
いたものの全面積(a)と、酢酸フェニルのピークの面
積(b)との比(a/b)が3.0以下であるポリグリ
セリン脂肪酸エステル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品用乳化剤とし
て用いられているポリグリセリン脂肪酸エステルに関す
るものである。本発明に係るポリグリセリン脂肪酸エス
テルは、典型的には殆んど臭気を感じない程度にまで高
度に脱臭されているので、今まで臭気の点でその使用が
制限されていた用途にも、好適に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】ポリグリセリン脂肪酸エステルは、その
優れた安全性と機能から、乳化剤として食品をはじめ、
医薬や化粧品等の分野にも広く用いられている。ポリグ
リセリン脂肪酸エステルの最も一般的な製造法は、ポリ
グリセリンと脂肪酸とを、水酸化ナトリウムなどを触媒
として、無溶媒で反応させる方法である。この方法では
反応は200℃以上の高温で行われるので、反応生成物
には種々の副生物が混入していて特有の不快な臭気があ
る。従って従来からポリグリセリン脂肪酸エステルの脱
臭方法が種々検討されている。一般に高沸点の液状物質
の脱臭方法としては、減圧蒸留や水蒸気蒸留が有効であ
ることが知られており、油脂の脱臭ではこれらの方法が
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乳化剤
なかでもポリグリセリン脂肪酸エステルにこれらの方法
を適用すると、発泡が激しくて操作が困難であり、かつ
熱によりポリグリセリン脂肪酸エステルが変質する恐れ
もある。従って市場で入手し得るポリグリセリン脂肪酸
エステルは、エステル化反応により得られた反応生成物
そのものか、又はこれに若干の脱臭処理を施した程度の
ものであり、その特有の臭気のためにその用途が制限さ
れている。従って本発明は高度に脱臭されていて、広く
各種の用途に好適に用いることのできるポリグリセリン
脂肪酸エステルを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはポリグリセ
リン脂肪酸エステルに水を加え、これを薄膜蒸発器を用
いて減圧下に脱水することにより、極めて高度に脱臭で
きることを見出した。そしてこの脱臭されたポリグリセ
リン脂肪酸エステルについて、その不純物の分析を行っ
た結果、このものがガスクロマトグラフ/質量分析分析
法(GC/MS)で特有のクロマトグラムを与えること
を見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明に係るポリグリセリン脂
肪酸エステルは、ガスクロマトグラフ/質量分析分析法
(GC/MS)で、下記条件で酢酸フェニルが25.8
分〜26.8分の保持時間に検出されるように測定した
場合に、2,3−ブタンジオンが検出される保持時間か
らn−カプロン酸が検出される保持時間の範囲に検出さ
れる全ピークのうち、酢酸フェニルのピーク以外のピー
クの合計面積(a)と、酢酸フェニルのピークの面積
(b)との比(a/b)が3.0以下、好ましくは2.
0以下であることを特徴とするものである。
【0006】分析条件; 前処理条件 ヘッドスペース SPME 容器;ヘッドスペース バイアル、10ml 22×4
5mm(パーキンエルマー適合) 試料;酢酸フェニル2500μg/mlのヘキサン溶液
を、酢酸フェニルとして10ppmとなるように添加し
たポリグリセリン脂肪酸エステル 試料量;0.5g 吸着相;液相付 フューズドシリカファイバー(スベル
コ社製)50/30μm DVB/CAR/PDMS 抽出条件;80℃×30分、気相部 脱着条件;5分、250℃(ガスクロマトグラフ注入
口) GC/MS 測定条件 カラム;HP−FFAP(50m×0.32mm I
D、Df=0.52μm)又は同等の分離能を有する分
離カラム カラム温度;40〜240℃(5min保持→5℃/m
in昇温) 注入温度;250℃ 注入方式;スプリットレス、6分 イオン化方法;EI、50〜70eV イオン室温度;150℃ 測定モード;スキャン測定、測定質量範囲 質量数m/
z=35〜300 GC/MS インターフェース温度;240℃ キャリアガス;He
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る高度に脱臭されたポ
リグリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリンと脂肪
酸を常法によりエステル化してポリグリセリン脂肪酸エ
ステルを製造し、次いでこれに水を加えて水溶液とした
のち、薄膜蒸発器を用いて減圧下に脱水することにより
製造することができる。エステル化反応に供するポリグ
リセリンとしては、通常は平均重合度が3〜20程度の
ものが用いられる。なかでも食品用途では実績のある平
均重合度4〜12のものを用いるのが好ましい。脂肪酸
としては通常は炭素数8〜22程度のものが用いられ
る。脂肪酸としては通常は直鎖状のものを用いるが、所
望ならばイソステアリン酸のような分岐鎖状のものや、
リシノール酸のようなヒドロキシ脂肪酸やその縮合物な
どを用いることもできる。通常用いられる脂肪酸のいく
つかを例示すると、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの飽和脂肪酸、オ
レイン酸、リノール酸、エルカ酸などの不飽和脂肪酸な
どが挙げられる。脂肪酸は2種以上を併用してもよい。
一般に構成脂肪酸に占める不飽和脂肪酸の比率の高いポ
リグリセリン脂肪酸エステルは臭気が強いので、構成脂
肪酸に占める不飽和脂肪酸の比率が50重量%以上、特
に80重量%以上のポリグリセリン脂肪酸エステルにお
いて、本発明の効果が顕著に認められる。
【0008】反応に供するポリグリセリンに対する脂肪
酸のモル比は、目的とするポリグリセリン脂肪酸エステ
ルのHLBに応じて、任意に決定できる。エステル化反
応は200〜260℃で行うのが好ましい。反応温度が
これよりも低いと反応に長時間を要する。逆に反応温度
がこれよりも高いと副反応が盛んとなって、生成物の着
色が激しくなり、かつ臭気も強くなる。なお、反応は酸
化防止のため窒素などの不活性ガス雰囲気下で行うのが
好ましい。
【0009】エステル化触媒としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムな
どのようなアルカリ金属の水酸化物又は炭酸塩を用いれ
ばよい。これらの触媒は、反応生成物から吸着等により
除去しない限り製品のポリグリセリン脂肪酸エステル中
に残存するので、製品のポリグリセリン脂肪酸エステル
の強熱残分がその許容上限である1.5重量%を超えな
いように用いる。アルカリ触媒は反応中に原料脂肪酸と
反応して脂肪酸アルカリ金属塩を生成するので、添加量
が多いと製品の官能テストの成績を低下させ、かつ脱水
操作に際し加水分解やエステル交換反応などの副反応を
起すおそれがある。また一般にポリグリセリン脂肪酸エ
ステルは強熱残分が少ない方が官能的に優れているの
で、このようなポリグリセリン脂肪酸エステルが生成す
るように、ポリグリセリンと脂肪酸との合計量に対して
アルカリ触媒の添加量は0.1重量%以下、特に0.0
1重量%以下とするのが好ましい。アルカリ触媒の添加
量をこのように少量に制限することにより、強熱残分が
0.1重量%以下、好ましくは0.05重量%以下のポ
リグリセリン脂肪酸エステルを容易に得ることができ
る。
【0010】ポリグリセリンと脂肪酸とから上記の反応
により得られた反応生成物は、特有の不快な臭気があ
る。この臭気は主に脂肪酸の酸化や熱分解により生じた
もので、その代表的なものは例えば炭素数4〜9のアル
デヒド、ケトン、カルボン酸、アルコール類などであ
る。またポリグリセリン中の残存グリセリンから副生し
た炭素数3のアルコール類やジオール類などが含まれて
いることもある。
【0011】本発明では、この反応生成物から臭気成分
を除去して、高度に脱臭された官能的に優れたポリグリ
セリン脂肪酸エステルとする。脱臭は特願平10−10
4836号に記載されている方法に従い、反応生成物を
水と混合して分散溶解させて均一な水溶液とし、この水
溶液を減圧下に薄膜蒸発器で脱水する方法によるのが好
ましい。この方法では、先ず反応生成液に水を混合して
均一な水溶液を調製するが、水の混合量は反応生成液に
対し0.5〜5重量倍が適当である。水の量が0.5重
量倍よりも少ないと十分な脱臭効果が得られない。混合
する水量を多くするほど一般に脱臭効果は向上するが、
その効果の向上は水量が多くなるほど小さくなり、5重
量倍程度で頭打ちとなる。脱臭効果と脱水に要する費用
とを総合すると、水の混合量は反応生成液に対して1〜
3重量倍が好ましい。
【0012】生成した反応生成液の水溶液は、薄膜蒸発
器を用いて減圧下に脱水して、本発明に係る高度に脱臭
されたポリグリセリン脂肪酸エステルを取得する。他の
蒸発装置を用いるよりも薄膜蒸発器が、本発明に係る高
度に脱臭されたポリグリセリン脂肪酸エステルの工業的
製造には最も適している。薄膜蒸発器としては、遠心力
又は回転翼により管壁に被処理液の薄膜を形成する方式
のものを用いるのが好ましい。このような方式の薄膜蒸
発器としては、Smith式、Sambay式、Luw
a式、Kontro式などが知られているが、これらの
なかではKontro式のものを用いるのが好ましい。
この薄膜蒸発器は回転翼により均一な薄膜を連続的に形
成するので、種々の物性の被処理液に対応可能であり、
ポリグリセリン脂肪酸エステルのような減圧脱水すると
発泡し易いものでも工業的規模で連続的に処理すること
ができる。かつ脱水処理が短時間で終了するので、熱安
定性が相対的に劣る不飽和脂肪酸系のポリグリセリン脂
肪酸エステルでも物性を劣化させることなく脱水を行う
ことができる。脱水は製品に許容される水分量に応じて
行えばよいが、通常は製品中の水分量が1.0重量%以
下となるように行う。
【0013】脱水は10〜150Torr、特に20〜
100Torrの圧力下で行うのが好ましい。10To
rrよりも低い圧力下では発泡が激しくなって脱水操作
が困難である。また150Torrを超える圧力下では
臭気成分が十分に除去できないおそれがある。脱水温度
は、薄膜蒸発器の出口部分におけるポリグリセリン脂肪
酸エステルの温度が120℃以下、特に70〜110℃
となるようにするのが好ましい。120℃を超える高温
では製品の着色や加水分解などの副反応が生起する危険
性が大きい。逆に70℃を下廻るような低温では脱水が
著しく遅くなる。特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸などを構成脂肪酸とする高融点のポリグリセリン
脂肪酸エステルでは、流動性が著しく低下して脱水処理
が阻害される。
【0014】本発明に係る高度に脱臭されたポリグリセ
リン脂肪酸エステルには、保存中に構成脂肪酸が酸化劣
化したり過酸化物が生成したりするのを抑制するため、
酸化防止剤を添加するのが好ましい。酸化防止剤として
はdl−α−トコフェロール、エリソルビン酸、エリソ
ルビン酸ナトリウムなどを、50〜10000ppm、
特に100〜1000ppm程度添加すればよい。
【0015】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお、以下の実施例において、試料の官能試験
及びガスクロマトグラフ/質量分析法による分析は、下
記により行った。
【0016】官能試験;100mlの蓋付ガラスビンに
試料30gを入れ、蓋をして50℃の恒温槽に30分間
保存する。次いで恒温槽より取出し、蓋を開けて5名の
パネラーがその臭気を下記の基準により評価した。 ◎ : 大変良好。臭気は殆んど感じられない。 ○ : 良好。臭気は僅かに感じられるが、殆んど問題
とならない。 △ : やや不十分。臭気を確実に感じ取ることがで
き、やや不快である。 × : 不十分。臭気が強く、不快である。
【0017】ガスクロマトグラフ/質量分析測定方法;
ヘッドスペースバイアルに、酢酸フェニルの2500μ
g/ml濃度のヘキサン溶液を、酢酸フェニルとして1
0ppmとなるように添加したポリグリセリン脂肪酸エ
ステル0.5gを収容して、気化した成分の吸着処理を
行う。得られた試料をGC/MSで測定して、得られた
全イオンクロマトグラムにおいて2,3−ブタンジオン
が溶出する保持時間(6.5分)からn−カプロン酸が
溶出する保持時間(36分)の間に検出されたピークか
ら、酢酸フェニルのピークを除いたピークの総面積
(a)を、酢酸フェニルのピーク面積(b)で除してピ
ーク面積比(a/b)を求めた。
【0018】前処理条件 ヘッドスペース SPME 容器;ヘッドスペースバイアル、10ml、22×45
mm(パーキンエルマー適合) 試料量;0.5g 吸着相;液相付 フューズドシリカファイバー 50/30μm,DVB/CAR/PDMS(スベルコ
社製) 抽出条件;80℃×30分 脱着条件;250℃で5分(GC注入口) GC/MS 測定条件 分離カラム;HP−FFAP(50m×0.32mm
ID、Df=0.52μm) カラム温度;40℃で5分間保持したのち、5℃/mi
nの昇温速度で240℃まで加熱。注入口250℃ イオン室温度;150℃ GC/MS インターフェース温度;240℃ キャリアガス;He 15psi イオン化モード;EI、70eV スキャン範囲;質量数 m/z=35〜300 注入方式;スプリットレス
【0019】実施例1 ポリグリセリン(水酸基価888mgKOH/g、平均
重合度10)350重量部とオレイン酸650重量部と
を、加熱ジャケット及び撹拌機を備えた反応器に仕込ん
だ。これに25重量%水酸化ナトリウム水溶液0.1重
量部を添加したのち、撹拌下、240℃に昇温して3時
間反応させた。次いで260℃に昇温して更に4時間反
応させ、ポリグリセリン脂肪酸エステル(平均組成 デ
カグリセリンペンタオレエート、ケン化価137mgK
OH/g、酸価0.20mgKOH/g、強熱残分0.
01重量%)958重量部を得た。得られた生成物50
0重量部に1000重量部の水を混合し、70℃で撹拌
して均一な水溶液とした。この水溶液を横型Kontr
o式薄膜蒸発器を用いて、70Torrの圧力下、11
0℃で脱水し、脱臭されたポリグリセリン脂肪酸エステ
ル(ケン化価137mgKOH/g、酸価0.25mg
KOH/g)を取得した。未脱臭品及び脱臭品の官能試
験の結果と、GC/MSによる分析結果を表1に示す。
【0020】実施例2 ポリグリセリン(水酸基価888mgKOH/g、平均
重合度10)475重量部とステアリン酸525重量部
とを、加熱ジャケット及び撹拌機を備えた反応器に仕込
んだ。これに25重量%水酸化ナトリウム水溶液0.0
062重量部を添加したのち、撹拌下に240℃に昇温
して3時間反応させた。次いで260℃に昇温して更に
4時間反応させ、ポリグリセリン脂肪酸エステル(平均
組成 デカグリセリントリステアレート、ケン化価11
0mgKOH/g、酸価0.30mgKOH/g、強熱
残分0.01重量%)966重量部を得た。得られた生
成物500重量部に1000重量部の水を混合し、70
℃で撹拌して均一な水溶液とした。この水溶液を横型K
ontro式薄膜蒸発器を用いて、70Torrの圧力
下、110℃で脱水し、脱臭されたポリグリセリン脂肪
酸エステル(ケン化価110mgKOH/g、酸価0.
35mgKOH/g)を取得した。未脱臭品及び脱臭品
の官能試験の結果と、GC/MSによる分析結果を表1
に示す。
【0021】実施例3 市販のポリグリセリン脂肪酸エステル(平均組成 デカ
グリセリンモノオレート、ケン化価70.6mgKOH
/g、酸価0.48mgKOH/g、強熱残分0.20
重量%)を用いた以外は実施例1と同様に処理して、脱
臭されたポリグリセリン脂肪酸エステル(ケン化価7
0.6mgKOH/g、酸価1.25mgKOH/g、
強熱残分0.20重量%)を取得した。未脱臭品及び脱
臭品の官能試験の結果と、GC/MSによる分析結果を
表1に示す。
【0022】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹口 寛 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市事業所内 (72)発明者 林 信博 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市事業所内 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AB68 AC48 AD14 AD40 BA02 BA29 BA32 BB31 BB70 BC10 BC31 BD82 BT12 KA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスクロマトグラフ/質量分析分析法
    (GC/MS)で、下記条件で酢酸フェニルが25.8
    分〜26.8分の保持時間に検出されるように測定した
    場合に、2,3−ブタンジオンが検出される保持時間か
    らn−カプロン酸が検出される保持時間の範囲に検出さ
    れる全ピークのうち、酢酸フェニルのピーク以外のピー
    クの合計面積(a)と、酢酸フェニルのピークの面積
    (b)との比(a/b)が3.0以下であることを特徴
    とするポリグリセリン脂肪酸エステル。 分析条件; 前処理条件 ヘッドスペースSPME 容器;ヘッドスペース バイアル、10ml 22×4
    5mm(パーキンエルマー適合) 試料;酢酸フェニル2500μg/mlのヘキサン溶液
    を、酢酸フェニルとして10ppmとなるように添加し
    たポリグリセリン脂肪酸エステル 試料量;0.5g 吸着相;液相付 フューズドシリカファイバー(スベル
    コ社製)50/30μm DVB/CAR/PDMS 抽出条件;80℃×30分、気相部 脱着条件;5分、250℃(ガスクロマトグラフ注入
    口) GC/MS 測定条件 カラム;HP−FFAP(50m×0.32mm I
    D、Df=0.52μm)又は同等の分離能を有する分
    離カラム カラム温度;40〜240℃(5min保持→5℃/m
    in昇温) 注入温度;250℃ 注入方式;スプリットレス、6分 イオン化方法;EI、50〜70eV イオン室温度;150℃ 測定モード;スキャン測定、測定質量範囲 質量数m/
    z=35〜300 GC/MS インターフェース温度;240℃ キャリアガス;He
  2. 【請求項2】 構成脂肪酸の50(重量)%以上が炭素
    数18〜22の不飽和脂肪酸又はその縮合物であること
    を特徴とする請求項1記載のポリグリセリン脂肪酸エス
    テル。
  3. 【請求項3】 強熱残分が0.1(重量)%以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のポリグリセリン
    脂肪酸エステル。
  4. 【請求項4】 ポリグリセリンの平均重合度が4〜12
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のポリグリセリン脂肪酸エステル。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のポ
    リグリセリン脂肪酸エステルの製造方法であって、水を
    含有するポリグリセリン脂肪酸エステルを、薄膜蒸発器
    で減圧下に脱水することを特徴とする方法。
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