JP2001113802A - ラスタプロッタ - Google Patents

ラスタプロッタ

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JP2001113802A
JP2001113802A JP29673699A JP29673699A JP2001113802A JP 2001113802 A JP2001113802 A JP 2001113802A JP 29673699 A JP29673699 A JP 29673699A JP 29673699 A JP29673699 A JP 29673699A JP 2001113802 A JP2001113802 A JP 2001113802A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の表面の中央に作画後、用紙を左右に裏
返して、用紙の裏面の中央に作画したとき、表裏の画像
の位置が正確に一致するように、プロッタのコントロー
ラが用紙幅を正確に認識できるようにする。 【解決手段】 ラスタプロッタは、コントローラの制御
により、作画媒体に対して記録ヘッドを横方向に移動す
るとともに、作画媒体を縦方向に移動し、作画データに
基づいて記録ヘッドにより作画媒体に作画を行う。この
作画に先立った前処理において、ラスタプロッタは、コ
ントローラの制御によりセンサによって作画媒体の上下
左右の端部を自動的に測定し、この自動測定データに基
づいて作画媒体に、上下左右に予め設定した値のマージ
ンを設けてテスト画像を作画し、予め設定したマージン
の値とテスト画像のマージンの精密測定値とから自動測
定データの誤差を求め、この誤差に基づいてラスタプロ
ッタの自動測定データを補正するための補正値を造出
し、作画時、ラスタプロッタが作画媒体の幅を正しく認
識できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ・プロッタなどのラスタプロッタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のラスタプロッタにおい
て、1バンド幅の画像データを作画し、用紙をカットし
てから、上、右、下、の余白(マージン)の測定を行
い、この測定値と設定されたマージンとの間に誤差があ
ったとき、コントローラ内のパラメータの変更を行い、
実際の作画に際しては、正確な上、右、下のマージンで
作画が行われるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】印刷業界では、インポ
ジションプルーフなどで、用紙の表と裏の同一の重なり
合う位置に作画を行うことがある。この場合、画像のセ
ンタリングが行われ、左右の余白がそれぞれ同一であれ
ば、用紙の左右を裏返して作画するとき用紙の表と裏の
同一の位置に互いに正確に重なるように作画を行うこと
ができる。しかるに、図7に示すように、用紙2の表面
4の左端2aの検出に誤差があり、プロッタのコントロ
ーラが、用紙2の左端2aを点線で示すライン2bであ
ると誤って認識することがある。この場合、コントロー
ラは、用紙幅H1を、誤ってH2と認識することにな
る。その結果、用紙の右端2cとライン2bとの間に予
め設定した余白mで画像6を作画してしまう。このと
き、用紙2の表面4の左側の余白は、実際にはm+αで
ある。用紙2の表面に画像6を作画した後、用紙2の左
右を裏返し、用紙2の裏面8に画像10を作画すると、
この場合も、用紙幅H1をH2と認識しているので、用
紙2の裏面8の右端2aと、誤って認識している左端2
Bとの間の中央に余白mで画像10が作画される。この
画像10は、表の画像6と用紙2の幅方向に長さmのズ
レが生じ、表の画像6と裏の画像10は一致しない。そ
の他、用紙の左側の余白を正確に設定したい場合であっ
ても、用紙の左端の検出位置に誤差がある場合には、左
側の余白を正確に形成することができなかった。本発明
は上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、コントローラの制御により、作画媒体に
対して記録ヘッドを横方向に移動するとともに、作画媒
体を縦方向に移動し、作画データに基づいて前記記録ヘ
ッドにより前記作画媒体に作画を行うようにしたラスタ
プロッタにおいて、前処理でコントローラの制御により
センサによって上下左右の作画媒体の端部を自動的に測
定し、この自動測定データに基づいて作画媒体に、上下
左右に予め設定した値のマージンを設けてテスト画像を
作画し、前記予め設定したマージンの値と前記テスト画
像のマージンの精密測定値とから前記自動測定データの
誤差を求め、この誤差に基づいて自動測定データを補正
するための補正値を造出し、作画時、作画媒体の幅を正
しく認識できるようにしたものである。また、本発明
は、作画媒体に1バンド分のテスト画像を予め設定した
マージンで作画し、このテスト画像の作画領域を予め設
定したマージンに基づいて切り離し、切り離したテスト
画像の上下左右のマージンを精密測定具で測定してテス
ト画像のマージンの長さの精密測定値を得るようにした
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
した図面を参照して詳細に説明する。図2はインクジェ
ットプロッタ(プリンタ)の構成を示す機能ブロック図
である。インクジェットプロッタ8はホストコンピュー
タ14とオンラインで接続し、ホストコンピュータ14
からインターフェース16を介してイメージデータを受
信し、インクジェット記録ヘッド18から用紙に印刷処
理する。
【0006】ホストコンピュータ14は、印刷出力すべ
き原カラーイメージデータを生成する。原カラーイメー
ジデータとしては、システム上で作成されたCADデー
タや、カラーイメージスキャナで読み取られた加工され
たRGBラスタデータ等が対象となる。このホストコン
ピュータ14にはイメージ処理手段の一部として、例え
ばピクセルイメージ生成部、カラーマッチング部及び階
調処理部が設けられている。
【0007】ピクセルイメージ生成部は、描画コマンド
形式のCADデータや圧縮されたラスタデータ等をホス
トコンピュータ14上の図示しないメモリ上にビットマ
ップ展開してピクセルイメージを生成する。カラーマッ
チング部はコンピュータ内部で表現された数値の色とプ
リンタで実際に出力される色との違い、即ち両装置間の
特性差によって生じる若干の色合のずれを補正するもの
で、予め用意されたカラーマッチングテーブルをピクセ
ルイメージのデータで参照してピクセルの色を置き換え
る。
【0008】階調処理部は、フルカラーで表現されたピ
クセルイメージを疑似フルカラー画像に変換するもの
で、例えばホワイト、シアン、マジェンタ、イエロー、
ブラック、レッド、グリーン、ブルーの8通りの色を組
み合わせてフルカラーに見えるようにピクセルイメージ
を再構成する。この階調処理部では周知のパターンディ
ザ法、誤差拡散法等が使用される。これらの処理を経て
得られたイメージデータは、インターフェース16を介
して、プロッタ12のコントロール部に転送される。
【0009】プロッタ12に転送されたイメージデータ
は、インターフェース16を介してRAM22に一旦格
納された後、CMYK変換部24に供給される。CMY
K変換部24は、ホストコンピュータ14の階調処理部
で求められた各画素の色をプロッタ12で出力可能なシ
アン、マジェンタ、イエロー、ブラックの4つのインク
色に変換する。
【0010】変換されたデータは、ビットマップデータ
の形態で出力され、ビットマップメモリ26に格納され
る。CPU28はROM31に記憶されたプログラムに
基づいて、インクジェット記録ヘッド18に転送するべ
きビットマップデータを1ライン分ずつ管理する。ここ
で1ライン分のビットマップデータとは、記録ヘッド1
8に供給される1スキャン分のバンドデータのことであ
る。
【0011】CPU28は、ビットマップメモリ26に
1バンド分のデータを格納し、ラスタデータが1バンド
分印刷される間に次の1バンド分のデータがビットマッ
プメモリ26に展開されるように管理する。ビットマッ
プメモリ26に展開されたラスタデータは、出力処理部
30が起動されると、データ転送回路32を通じて1バ
ンド分ずつ記録ヘッド18に順次送られるとともに、ラ
スタデータはヘッド転送メモリ34にコピーされる。
【0012】プロッタ12の用紙を載置案内するための
プラテン36には、用紙35の前後端縁を検出する光反
射型のセンサ38,40が配設されている。X軸方向に
延びるレール44には、キャリッジ41が移動可能に取
り付けられ、該キャリッジ41に記録ヘッド18が取り
付けられている。前記キャリッジ41には用紙35の側
縁を検出する光反射型のセンサ42が取り付けられてい
る。
【0013】これらセンサ38,40,42の検出信号
に基づいて、CPU28はメモリ45に格納されたマー
ジン調整プログラムソフト47に基づいて、プラテン3
6にセットされた用紙35の上下左右側縁ABCDの位
置データと幅PWと長さPLを演算し得るように構成さ
れている。
【0014】CPU28は、前処理で、用紙が無い場所
において、センサ38,40,42への光の反射量を検
出し、且つ、用紙のある場所で光の反射量を検出し、そ
れらの値を基にして、センサ38,40,42の用紙エ
ッジの検出レベルを設定している。
【0015】用紙幅Pwの検出は、キャリッジ41を、
Xレール44に沿って、プラテン36上の用紙35を横
切って、X軸方向に移動し、ヘッド側センサ42によっ
て用紙35の側縁D,Cを検出することにより行う。用
紙長Plの検出は、駆動ローラ46を駆動して、駆動ロ
ーラ46と加圧ローラ48とで挟持した用紙35をプラ
テン36上で縦方向即ちY軸方向に移動し、センサ38
で用紙35の先端縁Aを検出し、センサ40で用紙35
の後端縁Bを検出することで行う。
【0016】尚、用紙35の先端縁Aはヘッド側センサ
42によって検出するようにしても良い。この場合、セ
ンサ38は不要となる。また、ロール紙を用い、所定の
カット位置でヘッド側に設けたカッターでロール紙を自
動切断する場合には、ロール紙の先端縁Aの位置データ
とカット位置データとから用紙の後端縁Bと用紙長Pl
を演算することができる。
【0017】作画時、記録ヘッド18は、プラテン36
上の用紙35に対して、レール44に沿って、用紙35
を横切るX軸方向にヘッド駆動部50によって駆動さ
れ、用紙35に対してX軸方向に往復走査する。一方、
用紙35は、用紙駆動部54の駆動による駆動ローラ4
6の回転によってY軸方向に駆動される。これにより、
記録ヘッド18によって、ラスタイメージデータが用紙
35に印刷出力される。
【0018】次に、図1を参照して、本発明の要旨であ
るマージン調整処理について説明する。プロッタ12
に、用紙の表と裏の同一の位置に正確に作画をする機能
を付与するには、予め作画の前に下記のようなマージン
調整処理を行っておく。操作者は、まずキーボード56
のマージン調整開始のスタートキーを押す(ステップ
1)。
【0019】次に、プロッタの駆動ローラ46を上昇さ
せ、用紙35を駆動ローラ46と加圧ローラ48との間
に挿入し、且つ、用紙35の右側縁Dをプラテン36に
設けられた用紙セットフィン(図示省略)に合わせる。
次に、加圧ローラ48を下降させて、用紙35を駆動ロ
ーラ46と加圧ローラ48とに挟持させる。これでプロ
ッタ12に用紙35がセットされる(ステップ2)。C
PU28は、用紙がセットされたことを確認すると、用
紙35の右側縁Dを検出し(ステップ3)、その位置デ
ータをRAM22に格納する。
【0020】次に、ヘッド側センサ42によって用紙3
5の左側縁Cを検出し(ステップ4)、その位置データ
をRAM22に格納する。CPU28は、用紙35の左
右の縁部C,Dの位置データから用紙幅Pwを計算し
(ステップ5)、そのデータをRAM22に格納する。
次に、CPU28は、用紙35の真ん中の位置を計算
し、ヘッド側センサ42を用紙35の真ん中に移動す
る。次に、用紙35をプロッタの前方YDに移動させ、
用紙35の先端Aを検出し(ステップ6)、その位置デ
ータをRAM22に格納する。
【021】次に、用紙35の先端Aと、右側縁D、予め
設定した余白(マージン)とから作画スタート位置D
x,Dyを決定する。次に、用紙幅Pwのデータから、
左右のマージンの値を引いた値の長さを有する1バンド
分のテスト画像58の作画を行う(ステップ7)。次
に、テスト画像58の領域の下端58aから、予め設定
されているマージンの長さ分の位置にカッターの移動経
路が位置するまで用紙35を移動し、その位置で、キャ
リッジ41を移動し、キャリッジ41に装置されている
カッター(図示省略)で用紙35を図5に示す如くカッ
トする(ステップ8)。
【0022】次に、切り取られた用紙35に作画された
テスト画像58の左右上下のマージンの値をJIS1級
の金尺で測定し(ステップ9)、キーボード56から測
定データをCPU28に入力する(ステップ10)。金
尺で測定されたマージンの値と、予めメモリに入力され
ている設定マージンの値との差がない場合は問題ない
が、差があった場合には、CPUは、プロッタの測定デ
ータを補正するための補正値を次のように求め、その補
正値をメモリ45に格納する(ステップ11)。
【023】この補正値は、作画時、用紙を測定するごと
に呼び出され、プロッタの用紙サイズ測定データが補正
される。図6に示すように、左右の印字マージン(設定
値)をm、実際に金尺で測った左右のマージンの長さを
a,bとすると、マージンの誤差Kは、K=a+b−2
mとなる。
【0024】CPU28は、誤差Kの値を、ステップ5
で、プロッタの測定した用紙幅に加算することで、正確
な用紙幅のデータを得ることができる。上記と同様の処
理によって、用紙長の補正データも求める。作画の基準
となる左端エッジCの補正データは、(b−m)の式で
求めることができ、その補正値をプロッタの左端エッジ
Cの測定データに加算すれば、正確な左端エッジCの位
置データを求めることができる。
【0025】図6(A)は、プロッタが用紙幅を実際の
用紙幅より短く判断した場合を示し、図6(B)は、プ
ロッタが実際の用紙幅より長く判断した場合を示してい
る。上記の要領によって、右端エッジD、先端エッジ
A、後端エッジBの補正値を求めることができる。
【0026】以上のマージン調整を行うことにより、実
際の作画に際し、プロッタの測定演算した用紙幅と、用
紙エッジデータは、精度の高い値に補正され、用紙上
に、正確な作画開始点Dx,Dyが設定されるととも
に、予め設定されたマージンを有して正確な位置に所定
の作画が行われる。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述の如く、設定したマージン
の値通りの場所に正確に印字作画ができるため、裏面印
字作画を行ったときでも、裏表での印字作画位置にずれ
がなく、正確な位置に印字作画を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロッタのマージン調整処理動作を示すフロー
チャートである。
【図2】プロッタの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】プロッタの概略側面図である。
【図4】本発明の実施形態の説明図である。
【図5】本発明の説明図である。
【図6】本発明の説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
2 用紙 2a 左端 2b ライン 4 表面 6 画像 8 裏面 10 画像 12 インクジェットプロッタ 14 ホストコンピュータ 16 インターフェース 18 記録ヘッド 22 RAM 24 CMYK変換部 26 ビットマップメモリ 28 CPU 31 ROM 30 出力処理部 32 データ転送回路 34 ヘッド転送メモリ 35 用紙 36 プラテン 38 センサ 40 センサ 41 キャリッジ 42 センサ 44 レール 45 メモリ 46 駆動ローラ 47 マージン調整プログラムソフト 48 加圧ローラ 56 キーボード 58 テスト画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B43L 13/00 B43L 13/00 D B41J 3/04 101Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントローラの制御により、作画媒体に
    対して記録ヘッドを横方向に移動するとともに、作画媒
    体を縦方向に移動し、作画データに基づいて前記記録ヘ
    ッドにより前記作画媒体に作画を行うようにしたラスタ
    プロッタにおいて、前処理でコントローラの制御により
    センサによって上下左右の作画媒体の端部を自動的に測
    定し、この自動測定データに基づいて作画媒体に、上下
    左右に予め設定した値のマージンを設けてテスト画像を
    作画し、前記予め設定したマージンの値と前記テスト画
    像のマージンの精密測定値とから前記自動測定データの
    誤差を求め、この誤差に基づいて自動測定データを補正
    するための補正値を造出し、作画時、作画媒体の幅を正
    しく認識できるようにしたことを特徴とするラスタプロ
    ッタ。
  2. 【請求項2】 作画媒体に1バンド分のテスト画像を予
    め設定したマージンで作画し、このテスト画像の作画領
    域を予め設定したマージンに基づいて切り離し、切り離
    したテスト画像の上下左右のマージンを精密測定具で測
    定してテスト画像のマージンの長さの精密測定値を得る
    ようにしたことを特徴とする「請求項1」に記載のラス
    タプロッタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008126530A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Nippon Oce Kk 画像形成装置

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JPS613772A (ja) * 1984-06-18 1986-01-09 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 記録装置
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