JP2001113727A - インクジェット記録ヘッド用保存液 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド用保存液

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録方式の記録装置の長期保
存後のヘッドの目詰まり、吐出不良の問題を解決するこ
と。 【解決手段】 少なくともソルビット誘導体、および所
望によりカルボン酸を含有することを特徴とする、イン
クジェット記録ヘッドの保存液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
方式を採用した記録装置の記録ヘッド部の保存液に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式とは、インクの
小滴を細孔から飛翔させ、紙等の記録媒体にインクを付
着させて記録を行う方式をいい、その方式を採用したイ
ンクジェット記録装置では、インクを噴射する記録ヘッ
ドが記録ヘッドユニットに組み込まれており、その記録
ヘッドユニットが、インクジェット記録装置のキャリッ
ジに搭載される。そして、インクを収容したインクカー
トリッジが、記録ヘッドユニットに交換可能にまたは一
体として設けられて、そのインクカートリッジから記録
ヘッドにインクが供給される。カラー画像の再現のため
にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック、レッド、ブ
ルー、グリーンの各色のインクが実用化されている。
【0003】インクジェット方式においては細孔からイ
ンク滴を吐出させるため、インクは外気に晒されてい
る。そのためインクジェット記録装置を長期間使用しな
い場合など、インクが乾燥しインク流路に色材が析出す
るため、ヘッドの目詰まりが生じる。目詰まりが生じて
しまうと、インクの通りが悪くなり、インクの吐出性が
低下しプリント画像にかすれ、カラー不良等の不具合が
生じプリント画像品位が大きく悪影響を受ける。最近
は、記録の高速化及び普通紙対応の速乾性を達成するた
めに、インク溶剤として比較的高揮発性のものが使用さ
れる傾向にあり、上記問題がより顕著になる。
【0004】ヘッドの目詰まりの問題を防止するため
に、例えばインクに保湿剤、キレート剤、分散剤等の各
種添加剤を添加することが提案されているが十分でな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、インクジェット記録方式の記録
装置を長期間使用しなかった後の、ヘッドの目詰まり、
吐出不良による問題を解決しようとするものである。上
記のような問題は、ヘッド内部のインク流路を特定の新
規な保存液を充填あるいは置換することにより解決され
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、少
なくともソルビット誘導体、および所望によりカルボン
酸を含有することを特徴とする、インクジェット記録ヘ
ッド用保存液を提供するものである。
【0007】本発明のインクジェット記録ヘッド用保存
液(以下、単に「保存液」という)は、基本的にはイン
クジェット記録用インク(以下、単に「インク」とい
う)製造に使用されている溶剤と同じ溶剤にソルビット
誘導体が添加されていればよく、所望によりインクに添
加されている各種添加剤が添加されていてもよい。
【0008】溶剤は、水−アルコール混合系からなる。
水は保存液の主成分であり、保存液全量の60重量%以
上、好ましくは70重%以上量含まれる。
【0009】溶剤を構成するアルコールとしては、多価
アルコール、特に炭素原子数2〜6のアルキレン基を含
むアルキレングリコール、中でもジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン、それらの混合溶剤等が好ましく挙げられ
る。このようなアルコールは溶剤の主成分である水の蒸
発防止、吐出安定性維持の働きを持たせているので、イ
ンクによっては、速乾性を出すためにメタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール等の低級アルコール
を含むものがあるが、着色剤以外のインクの組成そのま
ま使用して本発明を適用する場合以外は、そのような低
級アルコールはむしろ溶剤の蒸発防止の観点から含まれ
ていない方が好ましいものとなる。アルコールは保存液
全量の10重量%以上、好ましくは20重量%以上含ま
れる。
【0010】本発明で使用する上記したアルコールは、
本発明の溶剤の主成分である水の蒸発を防止し、保存液
の濃度変化を押さえる、いわば保湿剤としての機能を有
しているが、そのような目的からはショ糖等の糖類を添
加することも有効である。ショ糖は添加した場合、ヘッ
ドの吐出口にショ糖が析出して吐出口にショ糖のフタが
でき、その結果、保存液の蒸発を防ぐことができる。シ
ョ糖のような糖類を添加する場合は、保存液全量の0.
01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%が適当
である。
【0011】本発明の保存剤に添加されるソルビット誘
導体は下記式(I):
【化1】 で表されるルビットの有機酸とのエステルである。式
(I)中、Rは炭素原子数1〜6の低級アルキル基、好
ましくはメチル基あるいはエチル基、より好ましくはメ
チル基、またはフェニル基あるいはフェネチル基等のア
リール基、好ましくはフェニル基を表す。また、式
(I)中、nは1〜6の整数、好ましくは5または6の
整数、より好ましくは6である。
【0012】ソルビット誘導体は、保存液全量の0.0
5〜2.0重量%、好ましくは0.1〜1重量%であ
る。
【0013】本発明の保存液は、さらにカルボン酸を含
有していることが好ましい。カルボン酸としては、炭素
原子数1〜6のモノまたはジカルボン酸(ヒドロキシ基
が含まれていてもよい)、例えばコハク酸、クエン酸、
グルコン酸、あるいは蟻酸、好ましくは炭素原子数4〜
6の脂肪族ジカルボン酸(ヒドロキシ基が含まれていて
もよい)、例えばコハク酸あるいはクエン酸である。こ
れらカルボン酸はインク流路内壁に付着した色材を洗
浄、再分散するので、例えば色材のインク流路付着によ
るインク吐出不良にまで至ってしまったヘッドであって
も、インク流路を本保存液で満たすことにより、付着色
材を洗浄、分解しインク流路をクリーニングするこがで
きる。
【0014】所望によりインクに添加されるその他の添
加剤は、保存液が適用されるインクジェット記録装置に
使用されているインクの組成物に含まれる添加剤の種類
に合わせて適宜選択使用することができる。インクに通
常含まれる添加剤としては浸透剤、キレート剤(金属イ
オン封止剤)、粘度増粘剤、表面張力調整剤、防かび
剤、安定剤、定着剤、分散剤、pH調整剤等の添加剤等
が知られている。これら添加剤の中で、本発明の保存液
に含ましめるに好ましいものは、浸透剤とキレート剤で
ある。
【0015】浸透剤としてはジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類が
挙げられる。これらの浸透剤は本来、溶剤の記録媒体
(例えば、紙)への浸透性を高める働きをするものであ
るが、保存液の表面張力の調整に有効であり、保存後の
吐出性を確保し、インクとの入れ替えをより効果的に行
うのに有用である。またヘッドのインク流路内の保存液
を記録媒体に向けて吐出し、インクと入れ替える機構の
インクジェット記録装置の保存液への添加剤としては特
に有効である。浸透剤を添加する場合は、保存液全量の
1〜10重量%、好ましくは5〜7重量%程度である。
【0016】キレート剤としては、エチレンジアミン四
酢酸(EDTA)、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウ
ム塩、エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム塩、エチレ
ンジアミン四酢酸四ナトリウム塩(EDTA4Na)、
ジエチレントリアミノペンタ酢酸のナトリウム塩等、好
ましくはEDTA4Naが使用できる。キレート剤は色
材の分散性を向上させる働きを有し、インク流路内の洗
浄、分解された色材を効果的に保存液に分散することを
助ける働きをし、インク流路クリーニング機能に寄与す
るものである。キレート剤を添加する場合は、保存液全
量の0.1〜1重量%、好ましくは0.1〜0.5重量
%、より好ましくは0.1〜0.3重量%である。
【0017】粘度増粘剤としては、ポリアルキレングリ
コール類、例えばポリエチレングリコール(PEG)が
使用可能である。粘度増粘剤を添加する場合は、保存液
全量の0〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%、
より好ましくは1〜5重量%である。粘度増粘剤は保存
液の粘度を整え、よりよい飛翔性(吐出応答性)を確保
し、インクと保存液との置換をよりスムーズに行なわし
めるのに有効である。また吐出口からの保存液の蒸発を
防ぐ保湿剤の役目も果たす。
【0018】表面張力調整剤としては、ノニオン系、ア
ニオン系、カチオン性の界面活性剤が使用でき、そのほ
かにも、シリコーン系やフッ素系の界面活性剤を使用す
ることができる。好ましくはノニオン性の界面活性剤を
使用する。ノニオン性界面活性剤としては具体的には、
ポリオキシアルキレン高級脂肪酸エステル、多価アルコ
ールの高級脂肪酸部分エステル、糖の高級脂肪酸エステ
ルなどがあり、具体的にはグリセリンの高級脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステ
ロール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチ
レンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコー
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエ
チレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルホルムアミド縮合物などが使用可能である。表面張
力調整剤添加する場合は、保存液全量の0.1〜5重量
%、好ましくは0.1〜3重量%、より好ましくは0.
2〜1重量%である。表面張力調整剤は保存液の表面張
力を整え、よりよい飛翔性(吐出応答性)を確保し、イ
ンクと保存液との置換をよりスムーズに行なわしめるの
に有効である。
【0019】防かび剤は保存液中にかびの発生を防止す
るもので、イミダゾール系防カビ剤、例えばチアベンゾ
ール(メルク社製)、メルガール(ヘキスト社製)な
ど、イソチアゾリン系防カビ剤、例えば、プロキセル
(Proxel)(ゼネカ(ZENECA)社製)、アモルデン(大
和化学工業社製)などが使用できる。また、プレベント
ールシリーズ(バイエル社製)や、ソヂウムオマジン、
ジオキシン、ジヒドロ酢酸ナトリウム、無機系では水ガ
ラスを挙げることができる。防カビ剤を添加する場合
は、保存液全量の0.01〜0.5重量%で、好ましく
は0.05〜0.4重量%、より好ましくは0.1〜
0.5重量%である。
【0020】安定剤、定着剤、分散剤、pH調整剤は色
材の定着性、分散性を調整あるいは向上させるものであ
り本件発明の保存液には必須の成分ではないが、インク
組成物の色材に代えて、上記ソルビット誘導体、所望に
よりカルボン酸を添加してなる組成物として本発明の保
存液を作製する場合に、それらの添加物は含まれていて
もよい成分ではある。このように保存液とインクの組成
を限りなく類似させることにより、インクと保存液の置
換をよりスムーズに行わしめるのに有効となり、また製
造的にもインク成分から色材成分を除いた溶液を使用す
るため、簡便に作成することができる。
【0021】安定剤としては、エタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミ
ン、好ましくはトリエタノールアミンがよく使用されて
おり、添加する場合は、保存液全量の0.1〜1重量
%、好ましくは0.1〜0.5重量%、より好ましくは
0.2〜0.5重量%である。
【0022】定着剤としては、全て水溶性のポリエステ
ル類、ポリウレタン類、ポリアミド類、ポリイミド類、
ポリアクリル類、ポリビニルアルコール類など、好まし
くは、ポリ(メタ)アクリル酸エステル類がよく使用さ
れており、色材として顔料が使用されているインクに好
適に添加されている。定着剤を使用する場合は、保存液
全量に対して0.1〜15重量%で、好ましくは1〜1
0重量%、より好ましくは4〜8重量%である。
【0023】分散剤としては、インク色材として顔料を
用いた場合、顔料の分散助剤としてポリアクリル酸、ア
クリル酸共重合体、マレイン酸樹脂等の水溶性高分子が
用いられている。具体的には、アクリル樹脂、スチレン
アクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂などの樹脂を塩
の形にして水溶性にしたものが用いられている。塩を形
成するアルカリ金属としては、ナトリウム、カリウムが
代表的であり、アミンとしてはモノ−、ジ−またはトリ
−メチルアミンなどの脂肪族第1から第3級アミン、モ
ノ−、ジ−またはトリ−プロパノールアミン、メチルエ
タノールアミン、メチルプロパノールアミン、ジメチル
エタノールアミンなどのアルコールアミンその他アンモ
ニアが用いられる。分散剤を使用する場合は、保存液全
量の0.1〜10重量%である。
【0024】pH調整剤としては、NaHCO3、Na2
47、Na2CO3、KHCO3、K2CO3、NaO
H、CH3COONa、N(CH2CH2OH)3等がよく
使用されており、それらの中でもNaHCO3が好まし
い。pH調整剤を添加する場合、保存液全量の0.1〜
1重量%で、好ましくは0.1〜0.5重量%、より好
ましくは0.2〜0.5重量%である。
【0025】本発明の保存液は、インクジェット記録装
置を長期間使用しない場合、記録ヘッドのインク流路内
のインクを本発明の保存液で置き換えるようにして使用
する。そして、再び画像記録を行う場合は、インク流路
内の保存液をインクで置き換えるようにする。本発明の
保存液を使用するとインクとの置換工程でインク流路内
での泡立ちによる再吐出不良を防ぐことができる。これ
はソルビット酸誘導体の消泡作用が効いているためと考
えている。
【0026】本発明の保存液は、またインクジェット記
録ヘッドの工場からの出荷時や出荷後の長期保存時にも
使用可能で、使用開始の際のインクの初期導入を気泡を
発生させることなくスムーズに行わせることができる。
【0027】実施例1(ヘキサアセタート含有) 下記表1に示された成分および組成比で保存液を調製し
た。
【表1】
【0028】実施例2(ヘキサベンゾアート含有) 下記表2に示された成分および組成比で保存液を調製し
た。
【表2】
【0029】実施例3(ヘキサアセタート+コハク酸) 下記表3に示された成分および組成比で保存液を調製し
た。
【表3】
【0030】実施例4(ヘキサベンゾアート+クエン
酸) 下記表4に示された成分および組成比で保存液を調製し
た。
【表4】
【0031】実施例5 下記表5に示された成分および組成比で保存液を調製し
た。
【表5】
【0032】実施例6 下記表6に示された成分および組成比で保存液を調製し
た。
【表6】
【0033】実施例7 下記表7に示された成分および組成比で保存液を調製し
た。
【表7】
【0034】実施例8 下記表8に示された成分および組成比で保存液を調製し
た。
【表8】
【0035】実施例9 下記表9に示された成分および組成比で保存液を調製し
た。
【表9】
【0036】実施例10 下記表10に示された成分および組成比で保存液を調製
した。
【表10】
【0037】実施例11 下記表11に示された成分および組成比で保存液を調製
した。
【表11】
【0038】実施例12 下記表12に示された成分および組成比で保存液を調製
した。
【表12】
【0039】比較例1(インクから色材を抜いた) 下記表13に示された成分および組成比で保存液を調製
した。なお、この保存液は、black、yellow、magenta、
cyan各色インクから色材を抜いた組成のものである。
【表13】
【0040】比較例2(コハク酸のみ) 下記表14に示された成分および組成比で保存液を調製
した。
【表14】
【0041】比較例3(クエン酸のみ) 下記表15に示された成分および組成比で保存液を調製
した。
【表15】
【0042】比較例4(インク) 下記表16に示された成分および組成比でインクを調製
した。
【表16】 なお、色材はカーボンブラックのみが顔料で、yellow、
magentaおよびcyanの各色の色材は水溶性染料である。
【0043】評価 セイコーエプソン社製インクジェットプリンターMJ8
30Jのカートリッジに上記実施例1−12および比較
例1−4で調製した保存液を入れ、パージ操作を5回繰
り返し、ヘッドのインク流路を保存液で置換した。
【0044】なお、比較例1においては、カートリッジ
の各隔壁内に、各色インクから色材のみ抜いた成分の保
存液を充填した。従って、それぞれの隔壁内は異なる成
分の液で満たされ、ヘッドの各色インク流路は異なる保
存液で置換されている。比較例4の場合は、カートリッ
ジの各隔壁内に、各色インクを充填し、ヘッドの各イン
ク流路は各色インクで置換されている。その他の実施
例、比較例の場合は、カートリッジの全ての隔壁内に1
種類の保存液を充填したものであり、ヘッドの各色イン
ク流路は1種利の保存液で置換されている。
【0045】ヘッドのインク流路を保存液で置換したプ
リンターを温度40℃、湿度80%の環境下に240時
間、さらに温度−10℃、湿度15%の環境下に240
時間放置した。
【0046】放置後、プリンターに取り付けた保存液の
カートリッジを取り外し、インク(比較例4で調製した
インクと同じ組成物)を入れたカートリッジを取り付け
た。パージ操作を5回繰り返し、ヘッドのインク流路を
インクで置換した。
【0047】インクで置換後、太さ0.75point、長
さ10cmの実線を印字し、インクの吐出性について評
価し、印字率(印字された線の長さ/10)が1の場合
を「○」、0.5以上1未満の場合を「△」、0.5未
満の場合を「×」としてランク付けした。結果を下記表
17に示した。
【0048】
【表17】
【0049】例えば、実施例1、2と実施例3、4の評
価は同じであるが、実施例3、4の保存液の場合、保存
液に添加されたカルボン酸によりヘッド内部が洗浄され
るため、吐出不良の生じていたプリンターにこれらの保
存液を入れて保管すると、吐出不良が改善するという効
果が見られた。
【0050】
【発明の効果】本発明は新規なインクジェット記録ヘッ
ド用保存液を提供した。本発明の保存液は長期保存性に
優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともソルビット誘導体を含有する
    ことを特徴とする、インクジェット記録ヘッド用保存
    液。
  2. 【請求項2】 少なくともソルビット誘導体およびカル
    ボン酸を含有することを特徴とする、インクジェット記
    録ヘッド用保存液。
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