JP2001113366A - バリ処理装置 - Google Patents

バリ処理装置

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JP2001113366A
JP2001113366A JP28005499A JP28005499A JP2001113366A JP 2001113366 A JP2001113366 A JP 2001113366A JP 28005499 A JP28005499 A JP 28005499A JP 28005499 A JP28005499 A JP 28005499A JP 2001113366 A JP2001113366 A JP 2001113366A
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discharge electrode
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23H9/00Machining specially adapted for treating particular metal objects or for obtaining special effects or results on metal objects
    • B23H9/02Trimming or deburring

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)
  • Arc Welding Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】放電電極を被処理材の周縁に沿って移動させ
て、バリを全体的に均一に処理すると共に、アーク放電
が安定で且つ電極の寿命の長いバリ処理装置を開発す
る。 【解決手段】 本発明バリ処理装置は、先端に向って漸
狭になる断面形状で且つ横方向に一定幅を有する柱状形
に放電電極20を形成し、該放電電極20をアーク放電
に適した高さに保つと共に該電極を覆ってケース体30
を配設し、該ケース体30に連結させて手で移動するた
めの把手40を設け、該放電電極20にアーク放電用電
源を連結させて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーク放電を利用
して鉄板、ステンレス板、アルミニウム板を切断する際
等に発生するバリを除去並びに平滑化するのに適したバ
リ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄鋼材料、ステンレス、アルミニ
ウム板材をプレス切断等する際には、図9に示す如く、
該金属板の周縁部に多数のバリが発生するが、これを処
理するには、(イ)研削盤を配置したなかに被処理材を
潜らせてバリを除去する自動バリ取り機で処理する方
法、(ロ)ハンドグラインダーで人為的に処理する方
法、(ハ)細かな砥粒をバリ部分に吹き付けて除去する
バフ掛けする方法等が知られている。しかし、これら手
段では、(イ)自動バリ取機ではバリ部分のみならず製
品部まで傷つけてしまう恐れがあると共に被処理材は平
板でなければならない等限定的であり、(ロ)グライン
ダーでは返しバリの問題が起ると共に作業が非効率であ
り、更に、(ハ)バフ掛けも製品を傷付け易い等の問題
点を有していた。
【0003】一方プラズマ放電を利用したバリ取装置と
して、例えば、(a)特開昭50−28093号公報、
(b)特開平7−40150号公報、(c)特開平8−
132392号公報等が知られている。その概要は、
(a)密閉された真空処理容器と、該容器を真空排気す
るポンプ装置と、該ポンプ装置によって排気された処理
容器内に被処理線材を貫通移動させる移動装置と、該移
動する線材間に放電電圧を印加する放電電源を設け、放
電によるプラズマ衝撃により線材の表面のバリ、スケー
ル取り等の処理をすることを旨とするもの、(b)被加
工材料の搬送装置と、該材料の小径穴をプラズマ放電加
工するための搬送装置をはさんで両側に配置された電
極、及び該電極間の放電点を移動させて実質的に被加工
材料の小径穴の全域にて放電させるための放電点制御手
段を備えてなることを旨とするもの、(c)被加工基板
材料に穴明けされたスルホールを加工する方法におい
て、スルホール貫通後、該ドリル又はルーターを片方の
電極とし、これらドリル又はルータ電極と被加工基板材
料側の電極間に電圧を印加するとともに、気圧10〜2
×10Torr下で両電極間にコロナ放電を発生させるこ
とを旨とするものである。
【0004】そこで、上記鉄鋼材料等に対してもプラズ
マ放電を利用してバリを処理した場合を想定すると、上
記(a)〜(c)の方法を鉄鋼材料等にそのまま当ては
めると、装置自身は固定されて被加工物が移動する形態
の為、電極に近い小径穴等の一部のバリが処理されるだ
けであり、従って、処理すべきバリの距離が長く、且
つ、形状や大きさが一定しない鉄鋼材料等の対象物に対
しては、全体に渡っての均一な処理が不可能となってし
まう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
装置自体即ち放電電極を被処理材の周縁に沿って移動さ
せ、バリを全体的に均一に処理しようと着目した。とこ
ろが、放電電極をそのまま移動させると、放電電極は
バリの生じた線上を蛇行してしまいバリと電極との間隔
が不安定となり、ある部位では近すぎて過剰にバリを取
り、又ある部位では離れすぎて殆どバリを取ることがで
きない等の不都合が起り、又、電極を移動させると、
移動距離に従って放電時間が長くなり、先鋭な電極を使
用すると先端部が破壊され、頻繁に電極を交換しなけれ
ばならないという問題を惹起することが明らかとなっ
た。本発明は、これらを解決することを目的としてなさ
れたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明バリ処理装置は、
先端に向って漸狭になる断面形状で且つ横方向に一定幅
を有する柱状形に放電電極を形成し、該放電電極をアー
ク放電に適した高さに保つと共に該電極を覆ってケース
体を配設し、該ケース体に連結させて手で移動するため
の把手を設け、該放電電極にアーク放電用電源を連結さ
せて構成される。該放電電極は、先端に向って漸狭にな
る断面形状で且つ横方向に一定幅を有する柱状形の先端
部と、縦方向に円柱形又は楕円柱形のホールド部と、中
間に隆起部とを形成したノミ(鑿)型の放電電極とする
ことが望ましい。
【0007】被処理材のバリ発生箇所に対して、ケース
の一定高さに設定した放電電極が対峙し、電源を入力す
ると、放電電極からアーク放電が放たれ、その入熱によ
って先鋭バリ部が溶解、除去される。その際、把手を持
って、ケースの底辺部を被処理材のバリの発生した周縁
部に沿って移動させると、該放電電極からのアーク放電
が連続してバリに向って行われ、且つ、該電極からの放
電ポイントが、横方向に一定幅を有する柱状形の電極の
幅内の最適ポイントが自動的に選択されるので、一定幅
内で分散化し、安定な放電となる。又、バリの大きさ、
形態によって、手で移動する速度及び工程を変化させら
れるので、状況に合わせた広い対応が可能となる。
【0008】該放電電極をノミ型とした場合には、ケー
スと中間隆起部との間に流れるガス流に圧力変化が生じ
て電極先端部付近に環状渦が誘起され、該環状渦によっ
て強い遮蔽効果が生まれると共に電極の熱が吸収され、
シールド効果及び冷却効果を増大させる。
【0009】
【実施態様】本発明装置には、アーク放電を可能とする
電源10が必要となるが、これは例えば、既設のアーク
溶接に用いる電源が利用できる。該アーク溶接に用いる
電源の一例を説明すると、インバータ制御式の供給装置
は、商用周波数の交流を整流器で直流に変換し、トラン
ジスタ等のスイッチング素子を用いたインバータで高周
波交流電圧に変えて変圧器に印加し、この変圧器により
バリ処理に適した電圧に降圧し、その後再度整流し、直
流リアクタンスを介して平滑された直流を出力するもの
である。該電源は、インバータ式に限らず、サイリスタ
式、可動鉄心式、スライドトランス式、トランジスタチ
ョッパ式等が利用できる。
【0010】次いで、該電源1に連結配線させて、一方
にバリMに向ってアークを放電する放電電極20と、他
方に該放電を受けてこれを陰極側にアースする為の本発
明被処理材料Kと連接する接点11を設けて、被処理材
料Kに対するアーク放電回路を形成する。該電極の電極
配置は、シールドガスの供給方向に対して垂直とする場
合と、同一方向とする場合とがあるが、電極形状をノミ
(鑿)型とした場合には、同一方向とする。これは、シ
ールドガス供給方向と電極の配置方向を等しくして、電
極を固定しているホールド部から放電が発生している先
端部までつつみこむようにシールドガスで覆い、放電部
のシールド効果及び冷却効果を大きくする為である。
【0011】そして、該放電電極20に対し、これを覆
ってアーク放電をアルゴンガス等の不活性ガスの雰囲気
下で安定的に行うと共に、放電電極20とバリMとを一
定距離に保つためのケース30を形成する。該放電電極
20は、図2に示す如く、ケース30の底辺と放電電極
との距離r1(高さ)は、アーク放電によるバリ除去に
適した距離を設定し、底辺をバリの発生した周縁に沿わ
せて走らせたとき、ほぼ一定の間隔を保つものとする。
この距離を一定に保つ手段として、図5,6,7に示す
如く、バリの発生した被加工材に対し垂直方向となるケ
ース底面にV字型の誘導溝31を形成し、該溝31を被
加工材のエッジに軽く当てつつ移動させる手段を採るこ
とができる。該誘導溝31の角部にはバリとの接触を避
ける意味で丸みを帯びさせるのが好ましく、但しシール
ド効果を失うことのない大きさとする。このことによ
り、電極間距離が一定に保てると共に、トーチ角度も一
定となり、品質の安定した加工処理が得られる。尚、3
2は、アルゴン、ヘリウム、窒素及びこれらのシールド
用混合ガスを吹き付けるためのガスポートである。
【0012】又、このケース30の形状は、電極をシー
ルドできるものであれば良いが、後述の電極をノミ型と
した場合には、電極に沿って円筒又は楕円筒形とするの
が望ましい。こうするのは、アーク放電が軸対称形を呈
することを考慮し、シールド効果及び冷却効果の向上に
よって、電極の消耗を抑えるのみならず、被加工部の酸
化を抑え、焼きや変色を防止するためである。
【0013】該ケース30に対して、これを保持し、且
つ、手動にて被処理材の周縁に沿って放電電極20を移
動させる為の把手40を設ける。該把手40の材質はベ
ークライト等の絶縁体が望ましいが、その形状、大きさ
等は被処理材の形状、大きさ等に合わせて適宜設定す
る。
【0014】そして最も重要なことは、該放電電極20
が従来の如く、針状電極又は棒状の先を先鋭にした電極
であってはならず、バリMの発生した周縁部に対し、
(a)直角方向断面では先端に向って漸狭となる先細体
であるが、(b)横方向には一定の幅を有するべく柱状
形の電極とすることである。何故なら、従来の針状電極
又は棒状の先を先鋭にした電極では、図4(A)に示す
如く、バリMの発生した周縁部に対し手動で電極を移動
させる際に電極の先が蛇行してしまい、バリに対して安
定した放電が得られないからであり、これを解消するた
めである。断面が先端に向って漸狭で且つ横方向に一定
幅を有する柱形状とは、断面縦翼形の形状や(図3
(A))、円形(図3(B))等をいい、図示しないが
三角形、菱形、楕円形等を広く含む。ここで横方向と
は、バリの発生した被処理材の周縁部の伸張方向に対し
て、直角となる方向をいう。
【0015】又、該電極の形状は、図5、図6に示す如
く、先端部21の横方向を比較的短尺とし、且つ、その
上をコレット24で挟んだ円柱形又は楕円柱形のホール
ド部23とし、中間部に頂点22bを挟んで前傾斜面2
2a及び後傾斜面22cから成る隆起部22を形成した
ノミ型電極とし、ケース30との間に流れるガス流に圧
力差を惹起させるのが望ましい。なぜなら、先端部横方
向の幅を適正にすることで、アーク放電のふらつきが抑
えられ、アークが安定するからである。又、中間の隆起
部22をつくるのは、ケース30と隆起部22との間を
流れるガス流に圧力変化を誘起して環状の渦を惹起さ
せ、ガスのシールド効果及び、冷却効果を向上させる為
である。
【0016】次に、本発明の作用を説明する。本発明の
処理の対象となる被処理材Kは、鉄鋼製品、ステンレ
ス、アルミニウム、銅等の金属製品、又は導電性プラス
チック等の比較的導電性の良好な素材である。そして、
アーク放電用の電源10を準備し、これは前述の通りア
ーク溶接に用いる電源をそのまま兼用させることができ
るが、既設のものがない場合には専用の電源を用いても
良い。
【0017】次いで、上記素材をプレス切断等でバリM
が発生した被処理材Kに対し、電源1の陰極側から放電
電極20に連通した極を接続し、一方、陽極側に連通し
た極にジャック等の接点11を連接し、該ジャックで被
処理材Kのバリ発生箇所に近い適当箇所を咥える。材質
によっては、極性を逆にする場合もある。
【0018】すると、図2に示す如く、被処理材Kのバ
リ発生箇所に対して、ケース30の一定高さr1に設定
した放電電極20が対峙することとなり、電源10のス
イッチをオンすると、放電電極20からアーク放電が放
たれ、そのアークは最も近距離で先鋭角を有する電導
体、即ちバリの先端部へと放電される。そして、このア
ーク放電によって入力された電力によって惹起される入
熱は、 Q=I×V/v Q:入熱 I:アーク電流 V:アーク電圧 v:移動速度 で示され、この入熱によって先鋭バリ部が溶融、除去さ
れる。
【0019】このとき、把手40を持って、ケース30
の底辺部を被処理材KのバリMの発生した周縁部に沿っ
て移動させる。すると、その移動に従って該放電電極2
0からのアーク放電が連続してバリMに向って行われ、
その際、放電電極20から放電されるポイントは、バリ
Mの先鋭部に最も近い箇所となり、一定幅を有する放電
電極20のその幅内の最短ポイントが自動的に選択され
る。
【0020】即ち、バリの先端部は、必ずしも直線状で
はなく、平面的にみるとランダムにうねっているのが現
状であり、一定幅内でそれは補完され、不安定な放電と
はならない。且つ、ランダムな曲がりは、放電ポイント
の分散化を促し、放電電極20の寿命を永らえる。つま
り、先鋭な放電電極のある一点から継続した放電がなさ
れると、その先端部で破壊が起り易いが、本発明電極の
形状は上述の如く一定幅を有して、放電ポイントが移動
するので、一点集中による破壊の進行を回避することが
できる。
【0021】又、移動の際、ケース30の底辺をバリ周
縁に沿わせるので、放電電極20の高さr1はほぼ一定
に保たれ、アーク電圧は安定となる。その際、ケース底
面にV字型の誘導溝31を形成し、該誘導溝31を被加
工材のエッジに軽く当てつつ移動させると、電極間距離
が一定に保てると共に、トーチ角度も一定となるので、
品質の安定に寄与する。
【0022】更に、その移動の速度は、上述の入熱式か
ら明らかな通り、与える熱量に大きな影響を与えるの
で、そのバリMの大きさ、形態によって、手で移動する
速度を調整する。例えば、バリが比較的大きな場合は電
流を大きくするか、或いは、ゆっくりした速度で移動さ
せ、バリが小さなときは電流を小さくするか、或いは、
速い速度にする等の調整を行い、この調整で各バリの状
況に合わせた対応が可能となる。
【0023】このとき、ケースを円筒又は楕円筒とし、
電極の形状をノミ型とすると、ケース30と電極との間
を流れるガスは、先ず、隆起部22の前傾斜面22aに
直接当たり、次いで、斜面を上昇して頂点22bに達し
て圧力が最大となり、流速が速くなる。次いで、後傾斜
面22cに沿って降りると圧力が急激に低下して流速が
遅くなり、その後先端に向かって徐々に圧力が増加す
る。すると、該圧力の低下した点に向かって環状の大き
な渦が発生する。発生した環状渦によって、電極先端部
がシールドガスで強く遮蔽され、又、電極に生じた熱が
吸収されて冷却効果を増大させる。同時に、隆起部22
の前傾斜面22aにガス流が直接当たるので冷却効果が
大きい。この結果、冷却効果が増大したことでアーク電
流の値を大きくすることができ、電極の移動速度を大き
くしても加工処理が途切れてしまうことがなく、連続処
理を効率的に行うことができる。又、環状渦の存在は大
気の流入を防止して酸化を抑えるので、電極の酸化消耗
を抑制することができる。
【0024】更に、手で操作するため、被処理材の形状
や大きさ等が様々であっても、どんな態様にも対応する
ことができ、各種製作工場や、鉄工所等で発生するバリ
処理問題に広く対応することができる。
【0025】
【実施例1】材質タングステンで、高さ4mm,厚み3
mmの翼形の断面で、横幅20mmの柱状形の放電電極
を、0.5mmの高さとし、シールドガスのガスポート
を臨ませたケースで覆い、これにベークライトで形成し
た把手を連結させた。そして、アーク溶接用電源として
マイクロティグ((株))ダイヘン製)を用い、これに1
5アンペアの電流を印加した。シールドガスには、アル
ゴンガスを用いた。被処理材として、厚み2.3mmの
SS400を選び、バリの発生した周縁部を約600m
m/minの速度で移動させた。その結果、安定したア
ーク放電が惹起され、鋭角に尖ったバリが一様に平滑面
となり、即ち、バリの除去処理が全体的に均一に行われ
た。
【0026】
【実施例2】材質タングステンで、高さ8mm,横幅8
mmで先鋭角度が60°を成す先端部と、直径4mmで
長さ27mmの円柱形としたホールド部とでノミ型放電
電極を形成した。内径10mmで高さ48mmの円筒形
のケースをセラミックで形成し、その底面に深さ2mm
のV字型の誘導溝を形成した。これにベークライトで形
成した把手を連結させた。そして、アーク溶接用電源と
してマイクロティグ((株))ダイヘン製)を用い、これ
に40及び50アンペアの電流を印加した。シールドガ
スには、アルゴンガスを用いた。被処理材として、厚み
2.3mmのSS400を選び、バリの発生した周縁部
を約9000mm/minの速度で移動させた。その結
果、移動速度が極めて大であるのに拘わらず、安定した
アーク放電が惹起され、鋭角に尖ったバリが一様に平滑
面となり、バリの除去処理が全体的に均一に行われた。
その写真を示すと図8の通りであった。
【0027】
【発明の効果】以上の構成及び作用に係わる本発明装置
は、鉄鋼材料、ステンレス、アルミニウム板材等に発生
する比較的長い距離で形状の一定しないバリを、全体的
に、且つ、均一に処理することができると共に、作業が
極めて効率的に行えるという優れた効果を奏する。更
に、電極の摩滅が少ないので製品として寿命が長く、経
済的である等の実利的価値をも備えた有利な発明であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の要部を示す斜視図。
【図2】本発明装置の全体を示す正面図。
【図3】放電電極の各態様を示す斜視図。
【図4】導電電極がバリの上を移動する状態を示す模式
的平面図で、(A)が針状電極で移動した場合、(B)
が本発明の電極で移動した場合を示す。
【図5】放電電極をノミ型とし、円筒形のケースを被せ
た状態の電極の一部断面正面図。
【図6】放電電極をノミ型とし、円筒形のケースを被せ
た状態の電極の一部断面側面図。
【図7】被加工物に誘導溝を形成したケースを当接させ
た状態の一部切欠断面図。
【図8】被加工物を実施例2の条件で処理した場合の断
面の写真図。
【図9】被処理材にバリが発生した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
10 電源 11 接点 20 放電電極 21 先端部 22 隆起部 23 ホールド部 24 コレット 30 ケース 31 誘導溝 32 ガスポート 40 把手
フロントページの続き Fターム(参考) 3C059 AA01 AB01 DA01 DA11 EA00 HA00 4E001 AA01 AA05 BA03 CA01 CA03 CB01 CC04 DD01 4E082 DA01 EF12 EF21 JA01 JA02 JA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端に向って漸狭になる断面形状で且つ横
    方向に一定幅を有する柱状形に放電電極を形成し、該放
    電電極をアーク放電に適した高さに保つと共に該電極を
    覆ってケース体を配設し、該ケース体に連結させて手で
    移動するための把手を設け、該放電電極にアーク放電用
    電源を連結させたことを特徴とするバリ処理装置。
  2. 【請求項2】先端に向って漸狭になる断面形状で且つ横
    方向に一定幅を有する柱状形の先端部と、縦方向に円柱
    形又は楕円柱形のホールド部と、中間に隆起部とを形成
    したノミ型の放電電極とした請求項1記載のバリ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 ケース底面にV字型の誘導溝を形成した
    請求項1,2のうちいずれか1項記載のバリ処理装置。
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