JP2001113119A - 排ガス脱臭装置 - Google Patents

排ガス脱臭装置

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JP2001113119A JP29664299A JP29664299A JP2001113119A JP 2001113119 A JP2001113119 A JP 2001113119A JP 29664299 A JP29664299 A JP 29664299A JP 29664299 A JP29664299 A JP 29664299A JP 2001113119 A JP2001113119 A JP 2001113119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のイニシャルコストおよび装置設置面積
を削減し、中和剤の薬品注入量を削減し、容易に制御を
おこなうことを課題とする。 【解決手段】 2つの洗浄塔2・3と1つの酸性液タン
ク6より構成し、洗浄塔2において中和をおこなう。洗
浄塔2・3を直列に接続する。洗浄塔2・3内の塩濃度
により洗浄液の管理をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄塔に排気ガス
を通じ、該排気ガスの脱臭をおこなう排ガスの脱臭装置
に関する。より詳しくは、洗浄塔に導入したアルカリ性
排ガスを、酸性洗浄液により洗浄し、脱臭する排ガスの
脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酸性液によるアルカリ性排ガスの
洗浄装置においては、中和タンクが設けられており、洗
浄液の一部を取り出して、この中和タンクで最終調整し
て放流できるようにする。従来の排気ガス脱臭装置の構
成について、図18を用いて説明する。図18に示す排
気ガスの脱臭装置は、アルカリ性排気ガスの脱臭を行う
ものである。導入ダクトによりアルカリ性排気ガスが酸
洗浄塔に導入される。酸洗浄塔においては、酸性の洗浄
液がポンプによりくみ上げられ、散布器より、酸洗浄塔
内に散布される。該散布器により散布された洗浄液は、
アルカリ性排気ガスに含まれるアンモニアなどを吸収す
る。酸洗浄塔においてある程度使用された洗浄液は、ポ
ンプにより中和タンクに送られる。中和タンクに導入さ
れた洗浄液はアルカリ液により中和される。酸洗浄塔の
洗浄液の補充は、酸性タンク内の酸液により行われる。
【0003】公開番号特開平10−337577号公報
に示されるような酸、アルカリ廃水および排気ガス処理
方法も知られている。当該酸、アルカリ廃水および排気
ガス処理方法は、上部に充填物を設け、下部に分散板を
設けた反応処理槽に廃水を導入する。そして、反応処理
槽に導入した廃水中に、排気ガスをブロアポンプにより
散布管から散布する。散布管から散布された排気ガス
は、分散板により細分化され、さらに充填物によって微
細化される。これにより、廃水と気液接触により、排気
ガスの有害物質が除去される。処理された排気ガスは排
気管および出口を介して外部に排出される。一方、廃水
は気液接触により中和処理させ、反応処理槽から排出し
てpH調整槽において不足分の中和剤を添加して中和さ
せた後に、処理水出口から放流される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、中和処理をおこなうためのタンクが必要であり、中
和処理をおこなうための薬剤を保管しておくための薬液
タンクが別途必要である。イニシャルコストがアップす
る。さらに、アルカリ液は別途ユーティリティーとして
必要である。中和処理のための装置を必要とするため、
装置数が多くなり、装置のイニシャルコストおよび装置
設置面積が大きくなる。また、処理用の薬品注入量が多
くなる、という問題点も有している。したがって、本発
明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その
目的は、排気ガスの処理と洗浄液の中和を同一処理装置
により処理し、装置数、設置面積、薬品使用量および水
使用量の減少を図る、排気ガスの処理方法およびその装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る、排気ガスの脱臭装置は、請求項1に
記載のごとく、アルカリ性排気ガスの消臭を洗浄塔によ
りおこなう排ガス脱臭装置であって、2つの洗浄塔と1
つの酸性液タンクより構成され、洗浄塔において中和を
おこなう。請求項2に記載のごとく、アルカリ性排気ガ
スの消臭を洗浄塔によりおこなう排ガス脱臭装置であっ
て、2つの洗浄塔と1つの酸性液タンクより構成され、
洗浄塔を直列に接続する。請求項3に記載のごとく、ア
ルカリ性排気ガスの消臭を洗浄塔によりおこなう排ガス
脱臭装置であって、洗浄塔内の塩濃度により洗浄液の管
理をおこなう。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態につい
て、図面をもちいて詳細に説明する。図1は本発明の脱
臭装置の全体構成を示す図、図2は洗浄塔2の構成を示
す図、図3は洗浄塔3の構成を示す図、図4は酸性液タ
ンクの構成を示す図、図5は洗浄塔2の水補充構成を示
す図、図6は洗浄塔3の水補充構成を示す図、図7は洗
浄塔2の酸性液補充構成を示す図、図8は洗浄塔3の酸
性液補充構成を示す図、図9は洗浄塔2の洗浄液廃棄お
よび入れ替えの構成を示す図、図10は塩濃度と粘度、
粘度と反応速度を示す図、図11は洗浄液の調節機構を
示す図、図12は洗浄液制御の構成を示す略図、図13
は洗浄液のpH制御のフローチャート図、図14は洗浄
液排出性制御のフローチャート図、図15は洗浄液供給
制御のフローチャート図、図16は洗浄液調整制御のフ
ローチャート図、図17は制御盤の信号入力と信号出力
の構成を示す模式図である。
【0007】図1において、脱臭装置は排気ガスを導入
するチャンバー4、洗浄塔2・3、酸性液タンク6、廃
液タンク5および各部を接続する配管、そして制御盤4
0により構成されている。本実施例においては、アンモ
ニアなどを含むアルカリ性排気ガスの脱臭を目的とする
脱臭装置をもちいて説明する。脱臭装置に導入された排
気ガスは、必要に応じてチャンバー4内に導入された後
に、洗浄塔2に導入される。洗浄塔2内では、酸性の洗
浄液が散布されており、排気ガスと洗浄液が接触するこ
とにより、中和反応が起こる。これにより、排気ガス中
のアルカリ性物質が除去される。
【0008】続いて排気ガスは洗浄塔3に導入される。
洗浄塔3内においては、洗浄塔2と同様に、洗浄液が散
布されており、洗浄塔2で取りきれなかったアルカリ性
物質を除去する。そして、洗浄塔3を介した排気ガス
は、外に放出される。洗浄塔2および洗浄塔3には酸性
液タンク6が配管により接続されており、該酸性液タン
ク6より、洗浄塔2・3に酸性液が供給される。さら
に、洗浄塔2には廃液タンク5が配管により接続されて
おり、使用済みの洗浄液が廃液タンク5に排出される構
成になっている。そして、上記洗浄液の制御および酸性
液の補充は、制御盤40により制御される構成になって
いる。
【0009】次に、洗浄塔2の構成について、図2をも
ちいてより詳しく説明する。洗浄塔2は、洗浄部2a、
タンク部2b、ポンプ12、散布器29およびポンプ1
2と散布器29を接続する配管23により構成されてい
る。タンク部2bには洗浄液が蓄えられており、ポンプ
12によりくみ上げられ、洗浄部2aに配設された散布
器29により洗浄塔2内部に散布される構成になってい
る。そして、タンク部2bには液位計21およびpHセ
ンサ22が装着されており、該液位計21およびpHセ
ンサ22によりタンク部2bの洗浄液の液量およびpH
を検知する構成になっている。
【0010】排気ガスは、直接もしくはチャンバー4を
介して洗浄塔2の洗浄部2a内の下部に導入される。洗
浄部2a内には、散布器29により洗浄液が散布されて
おり、該洗浄液により排気ガス中のアルカリ物質が吸収
される。この後、排気ガスは洗浄塔2の上部より排出さ
れ、洗浄塔3に導入される。
【0011】洗浄塔2には、配管23以外にも、配管2
5・26・27が接続されている。すなわち、洗浄塔2
には、上方より配管25・27・26・23が接続され
ている。配管25は、洗浄塔2に水を供給するためのも
のである。配管25の途中部には電磁弁8が配設されて
おり、該電磁弁8が開くことにより、洗浄塔2に新水が
供給される構成になっている。配管26は酸性液タンク
6に接続されており、該配管26を介して酸性液が洗浄
塔2内に供給される。そして、配管27は洗浄塔3に接
続されており、洗浄塔3の洗浄液を、配管27を介し
て、洗浄塔2に導入可能に構成されている。また、配管
23には、配管24が接続されており、配管24の途中
部には電磁弁9が配設されている。配管24は洗浄塔2
と廃液タンク5を接続するものであり、電磁弁9を開く
ことにより、洗浄塔2内の洗浄液を廃液タンク5に排出
することができる。
【0012】次に、洗浄塔3の構成について、図3をも
ちいて説明する。洗浄塔3は、洗浄部3a、タンク部3
b、ファン3c、ダクト3d、ポンプ13、散布器35
およびポンプ13と散布器35を接続する配管33によ
り構成されている。タンク部3bには洗浄液が蓄えられ
ており、ポンプ13によりくみ上げられ、洗浄部3aに
配設された散布器35により洗浄塔3内部に散布される
構成になっている。そして、タンク部3bには液位計3
1およびpHセンサ32が装着されており、該液位計3
1およびpHセンサ32によりタンク部3bの洗浄液の
液量およびpHを検知する構成になっている。
【0013】排気ガスは、ファン3cにより洗浄塔2か
ら洗浄塔3の洗浄部3a内の下部に導入される。洗浄部
3a内には、散布器35により洗浄液が散布されてお
り、該洗浄液により排気ガス中のアルカリ物質が吸収さ
れる。この後、排気ガスは洗浄塔3のダクト3dより、
外に排出される。
【0014】洗浄塔3には、配管33以外にも、配管3
4・36・27が接続されている。配管36は洗浄塔3
に水を供給するためのものである。配管36の途中部に
は、電磁弁10が配設されており、該電磁弁10が開く
ことにより、洗浄塔3に水が供給される構成になってい
る。配管34は酸性液タンク6に接続されており、該配
管34を介して酸性液が洗浄塔3内に供給される。そし
て、配管27は、配管33に接続されており、洗浄塔3
の洗浄液を、配管27を介して、洗浄塔2に供給可能に
構成されている。また、配管27の途中部には電磁弁1
1が配設されている。配管27は洗浄塔2と洗浄塔3を
接続するものであり、電磁弁11を開くことにより、洗
浄塔3内の洗浄液を洗浄塔2に供給することができる。
【0015】次に、酸性液タンク6の構成について図4
をもちいて説明する。酸性液タンク6には配管26およ
び配管34が接続されており、ポンプ14およびポンプ
15を稼動することにより、酸性液が洗浄塔2および洗
浄塔3に供給する。また、洗浄塔2・3への酸性液の供
給量はポンプ14・15の稼動時間により算出すること
ができるものである。酸性液タンク6には水位計18が
装着されており、酸性液の残量が少なくなった場合に
は、酸性液が補充される構成になっている。本実施例に
おいては、酸性液として硫酸をもちいている。
【0016】次に、洗浄塔2・3に水を供給する構成に
ついて図5および図6をもちいて説明する。まず、図5
において、洗浄塔2に配設された液位計21により、タ
ンク部2b内の洗浄液液面の高さが認識されている。そ
して、液面の高さが、規定の高さ、より少なくなった場
合には、電磁弁11が開き、洗浄塔3の洗浄液が洗浄塔
2に供給され、液面の高さが調節される。また、洗浄塔
2に新水を供給する場合には、電磁弁8が開き、水がタ
ンク部2bに供給される。図6においても同様に、液位
計31により、液面の高さが認識されており、液面が規
定の高さより低くなった場合には、電磁弁10が開き、
水が供給される。洗浄塔2・3において、タンク部2b
・3bに水を供給するのは、洗浄液の散布により洗浄液
の水分の一部が蒸発する。そして、排気ガスと共に排出
される。洗浄液の水分が蒸発することにより、洗浄液の
塩濃度が上昇する。本実施例におては、主に硫酸アンモ
ニウムの濃度であり、硫酸アンモニウムを含む塩は一般
に、一定の濃度を超えると析出する。このため、洗浄液
中の塩濃度を調節すべく、洗浄塔2・3のタンク部2b
・3bに水を補充し、水分の蒸発による塩濃度の上昇を
防止するものである。
【0017】次に、洗浄塔2・3に酸性液を供給する構
成について図7および図8をもちいて説明する。まず、
図7において、洗浄塔2に配設されたpHセンサ22に
より、タンク部2b内の洗浄液のpHが認識されてい
る。そして、pHが、規定より大きくなった場合には、
ポンプ14が作動し、酸性液タンク6内の酸性液が配管
26を介して、タンク部2bに供給される。図8におい
ても同様に、pHセンサ32により、pHが認識されて
おり、pHが規定より大きくなった場合には、ポンプ1
5が作動し、酸性液が供給される。洗浄塔2・3におい
て、タンク部2b・3bに酸性液を供給するのは、酸性
の洗浄液がアルカリ性の排気ガスに接触するため、洗浄
液の一部が中和される。そして、pHがあがり、洗浄液
の排気ガスとの反応力が低下する。一般に酸性度が高い
ほど中和反応の進行が速く、排気ガス中のアルカリ性物
質を中和し、洗浄液中に取り込みやすくなる。このた
め、洗浄液中のpHを調節すべく、洗浄塔2・3のタン
ク部2b・3bに酸性液を補充し、洗浄液の反応性の低
下を防止するものである。
【0018】次に、洗浄塔3の洗浄液を洗浄塔2に供給
する構成について、図9をもちいて、説明する。洗浄塔
2の洗浄液は電磁弁9が開くことにより、廃液タンク5
に排出される。廃液タンク5には水位計17が配設され
ており、該廃液タンク5にためられた廃液量を認識でき
る構成になっている。ポンプ12の排出側には配管23
および配管24が接続されているが、高低差もしくはそ
れぞれ接続したバルブにより、洗浄液流動時の抵抗調節
により、電磁弁9が開いた際には、配管24を介して廃
液タンク5に優先的に洗浄液が排出されるように構成さ
れている。同様に洗浄塔3においても、配管27に優先
的に洗浄液が流入する構成になっている。すなわち、電
磁弁9が開くことにより、洗浄液が廃液タンク5に排出
され、電磁弁11が開くことにより、洗浄塔3の洗浄液
が洗浄塔2に供給される。
【0019】洗浄塔2の洗浄液は、処理されていないア
ルカリ性排気ガスに接触するため、洗浄塔3の洗浄液よ
りも早く塩濃度が上昇する。そして、処理されていない
排気ガスはアルカリ性が高いため、少々塩濃度の高い洗
浄液をもちいても十分に反応させることができる。この
ため、洗浄塔3の洗浄液を洗浄塔2に供給しても十分に
排気ガスの処理をおこなうことができるものである。ま
た、洗浄塔3は洗浄塔2において、処理されなかった排
気ガスを処理するため、塩濃度を低く保つ必要がある。
すなわち、洗浄塔3の洗浄液を洗浄塔2に供給すること
により、洗浄液を効率的に使用することができる。
【0020】次に脱臭装置の制御構成について、図11
および図12をもちいて説明する。図10に示すよう
に、溶液の粘度は塩濃度が増すにつれ高くなる。中和の
反応速度は粘度が増すにつれ低下する。すなわち、本発
明にもちいる洗浄塔に使用される洗浄液は塩濃度が低い
ほうが効率的に作動する。また、塩濃度を調節すること
により、溶液(洗浄液)の粘度を調節し、反応速度を調
節することができる。また、前述のごとく、塩濃度を調
節することにより、塩の析出を抑制できる。すなわち、
本発明においては、図11に示すごとく、洗浄液のp
H、洗浄塔に投入された硫酸(酸性液)の量および洗浄
液の水位を認識することにより、洗浄液の塩濃度を認識
するものである。そして、洗浄液のpH、洗浄塔に投入
する硫酸(酸性液)の量および洗浄液の水位を調節する
ことにより、洗浄液の塩濃度を調節し、塩の析出を防止
し、反応速度を調節するものである。
【0021】次に、図12において、脱臭装置の洗浄液
の制御構成について説明する。まず、洗浄塔2・3の水
位、洗浄塔2のpHおよびポンプ14の稼動時間が確認
される。そして、ポンプの稼動時間の結果に応じて、洗
浄塔2の洗浄液を排出し、洗浄塔2に洗浄塔3の洗浄液
を供給するかが決定される。すなわち、洗浄液の水位よ
り洗浄液の全量が、pHの確認により洗浄液のpHが認
識され、ポンプ14の稼動時間により洗浄塔2に投入さ
れた酸性液(硫酸)の量が認識される。これにより、前
述の如く洗浄液の塩濃度を算出することができ、洗浄液
の塩濃度を管理することができる。
【0022】次に、洗浄液制御の流れについて、図13
乃至図17をもちいてより詳しく説明する。まず、図1
3において、洗浄塔2・3内のpH調節の制御構成につ
いて説明する。pHセンサ22により洗浄塔2内の洗浄
液のpHに対応する値P1が検出される。次の処理にお
いて、この検出値P1が、pH3より酸性を示すかが判
断される。酸性を示す場合には、pHセンサ32により
洗浄塔3内の洗浄液のpHに対応する値P2が検出され
る。酸性を示さない場合には、ポンプ14を一定時間駆
動した後にポンプ14のカウント値C1に規定値Cnを
加算し、再びpHセンサ22の値P1の読み込みが行わ
れる。pHセンサ32の値P2の読み込みが行われた後
には、検出値P2が、pH3より酸性を示すかが判断さ
れる。酸性を示す場合には処理Dに進み、酸性を示さな
い場合には、ポンプ15を一定時間駆動して、pHセン
サ32の値P2の読み込む処理にもどるものである。す
なわち、洗浄塔2・3のpHが規定以上に上がった場合
には、酸性液タンク6より酸性液が補充される。洗浄塔
2への酸性液の補充量は、ポンプ14の稼動時間の積算
値として認識される。
【0023】次に図14において、洗浄塔2の洗浄液排
出制御の構成について説明する。まず、前記ポンプ14
の稼動時間のカウント値C1が、予め設定されている規
定値Cs以上でない場合、処理Aにもどる。そして、稼
動時間のカウント値C1が、予め設定されている規定値
Cs以上の場合、pHセンサ22の値P1が読み込ま
れ、値P1がpH6よりアルカリ性を示すかの判断が行
われる。アルカリ性を示す場合には、電磁弁9が開か
れ、液位計21の値L1が読み込まれる。値L1が規定
値Lbより小さいかの判断がおこなわれ、小さい場合に
は処理Fに進み、小さくない場合には値L1を読み込む
処理に戻る。値P1がpH6よりもアルカリ性を示さな
い場合には、pHセンサ32の値P2が読み込まれ、値
P2がpH3よりも酸性を示すかの判断がおこなわれ
る。値P2がpH3よりも酸性を示す場合には、図14
に示されるポンプ14のカウント値C1が規定値Cs以
上である場合以降の処理に戻る。値P2がpH3より酸
性を示さない場合にはポンプ15が一定時間駆動された
後にpHセンサ32の値P2を読み込む処理にもどる。
すなわち、洗浄塔2へ酸性液の供給量が規定値以上とな
った場合には電磁弁9を開くことにより、洗浄塔2内の
洗浄液を廃液タンク5に排出する。
【0024】次に、図15において洗浄塔2の洗浄液供
給制御の構成について説明する。電磁弁9が閉じられた
のちに、電磁弁11が開けられる。そして、液位計31
の値L2が読み込まれ、値L2が規定値Lb以下かの判
断が行われる。値L2が規定値Lb以下ではない場合に
は、値L2を読み込む処理にもどる。値L2が規定値L
b以下の場合には、電磁弁11が閉じられ、電磁弁10
が開けられる。そして、値L2が規定値La以上かの判
断が行われる。規定値La以上ではない場合には電磁弁
10を開ける処理にもどる。値L2が規定値La以上で
ある場合には、電磁弁10が閉じられる。そして、処理
Gに進む。すなわち、洗浄塔2の洗浄液の排出後に電磁
弁11を介して、洗浄塔3の洗浄液が、規定値になるま
で、洗浄塔2に供給される構成になっている。
【0025】次に、図16において、洗浄塔3の洗浄液
調節制御の構成について説明する。pHセンサ32の値
P2が読み込まれ、値P2がpH3より酸性を示さない
場合には、ポンプ15が一定時間駆動された後に、値P
2を読み込む処理に戻される。値P2がpH3より酸性
を示す場合には、カウント値C1が初期値に設定された
後に、スタートにもどる。すなわち、洗浄塔2に洗浄液
を供給した洗浄塔3の洗浄液を規定の状態にもどしたの
ちに、制御の処理をスタートに戻す構成になっている。
【0026】上記の制御は、制御盤40において行われ
るものである。制御盤40には図17に示すごとく、洗
浄タンク2のpHセンサ22、液位計21、洗浄タンク
3のpHセンサ32、液位計31、廃液タンク5の液位
計17、酸性液タンク6の水位計18の信号が入力され
る。そして、制御盤40において、論理演算が行われ、
制御信号が、ポンプ12・13、電磁弁8・9.10.
11ポンプ14・15および廃液ポンプ16に出力され
る。すなわち、制御盤40において、脱臭装置の制御が
一括しておこなわれるものである。そして、洗浄塔3の
pH調整なども該制御盤40においておこなわれるもの
である。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載のごとく、アルカリ性排
気ガスの消臭を洗浄塔によりおこなう排ガス脱臭装置で
あって、2つの洗浄塔と1つの酸性液タンクより構成さ
れ、洗浄塔において中和をおこなうので、廃水と排気ガ
スとが同一装置により処理されるため、装置数が少なく
なり、装置のイニシャルコスト及び装置設置面積を削減
する。節水効果を有する。さらに、本発明の実施の形態
によれば、酸廃水はアルカリ系排気ガスで中和されるの
で、中和剤の薬品注入量を削減するものである。さら
に、気体により液体を中和するので、液体の体積変化が
なく、液位により容易に制御をおこなうことができる。
【0028】請求項2に記載のごとく、アルカリ性排気
ガスの消臭を洗浄塔によりおこなう排ガス脱臭装置であ
って、2つの洗浄塔と1つの酸性液タンクより構成さ
れ、洗浄塔を直列に接続したので、第1洗浄塔で洗浄液
を中和する際には、第2洗浄塔で排気ガスの吸着脱臭を
おこなうことができ、連続処理が可能である。第2洗浄
塔は第1洗浄塔と比べて塩濃度が低く、悪臭ガスを効率
良く脱臭できる。
【0029】請求項3に記載のごとく、アルカリ性排気
ガスの消臭を洗浄塔によりおこなう排ガス脱臭装置であ
って、洗浄塔内の塩濃度により洗浄液の管理をおこなう
ので、洗浄液を塩濃度により管理するので、洗浄塔内部
での塩の結晶化によるへ該を防止でき、廃液の量も少な
くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱臭装置の全体構成を示す図。
【図2】洗浄塔2の構成を示す図。
【図3】洗浄塔3の構成を示す図。
【図4】酸性液タンクの構成を示す図。
【図5】洗浄塔2の水補充構成を示す図。
【図6】洗浄塔3の水補充構成を示す図。
【図7】洗浄塔2の酸性液補充構成を示す図。
【図8】洗浄塔3の酸性液補充構成を示す図。
【図9】洗浄塔2の洗浄液廃棄および入れ替えの構成を
示す図。
【図10】塩濃度と粘度、粘度と反応速度を示す図。
【図11】洗浄液の調節機構を示す図。
【図12】洗浄液制御の構成を示す略図。
【図13】洗浄液のpH制御のフローチャート図。
【図14】洗浄液排出制御のフローチャート図。
【図15】洗浄液供給制御のフローチャート図。
【図16】洗浄液調節制御のフローチャート図。
【図17】制御盤の信号入力と信号出力の構成を示す模
式図。
【図18】従来の脱臭装置の構成を示す模式図。
【符号の説明】
2・3 洗浄塔 5 廃液タンク 6 酸性液タンク 8・9・10・11 電磁弁 12・13 ポンプ 16 廃液ポンプ 21 液位計 22 pHセンサ 31 液位計 32 pHセンサ 40 制御盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ性排気ガスの消臭を洗浄塔によ
    りおこなう排ガス脱臭装置であって、2つの洗浄塔と1
    つの酸性液タンクより構成され、洗浄塔において中和を
    おこなうことを特徴とする排ガスの脱臭装置。
  2. 【請求項2】 アルカリ性排気ガスの消臭を洗浄塔によ
    りおこなう排ガス脱臭装置であって、2つの洗浄塔と1
    つの酸性液タンクより構成され、洗浄塔を直列に接続し
    たことを特徴とする排ガスの脱臭装置。
  3. 【請求項3】 アルカリ性排気ガスの消臭を洗浄塔によ
    りおこなう排ガス脱臭装置であって、洗浄塔内の塩濃度
    により洗浄液の管理をおこなうことを特徴とする排ガス
    の脱臭装置。
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