JP2001112453A - 粉粒体の殺菌装置 - Google Patents

粉粒体の殺菌装置

Info

Publication number
JP2001112453A
JP2001112453A JP29654099A JP29654099A JP2001112453A JP 2001112453 A JP2001112453 A JP 2001112453A JP 29654099 A JP29654099 A JP 29654099A JP 29654099 A JP29654099 A JP 29654099A JP 2001112453 A JP2001112453 A JP 2001112453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
granular material
sterilizing
air
conveyor device
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29654099A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Wakiya
和紀 脇屋
Tetsushi Yamaga
徹志 山賀
Takahiro Kusunoki
貴裕 楠
Kazuyoshi Shirashima
一芳 白島
Toshiaki Inaba
俊明 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Kohan Co Ltd
Okawara Mfg Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Kohan Co Ltd
Okawara Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyoda Kohan Co Ltd, Okawara Mfg Co Ltd filed Critical Chiyoda Kohan Co Ltd
Priority to JP29654099A priority Critical patent/JP2001112453A/ja
Publication of JP2001112453A publication Critical patent/JP2001112453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体及びこの粉体よりも径の大きな粒体に対
しても、まんべんなく紫外線を照射することができ、充
分な殺菌効果を得ることのできる、新規な粉粒体の殺菌
装置の開発を技術課題とした。 【解決手段】 コンベヤ装置の上方に紫外線ランプ53
を配設した殺菌室5を設けるとともに、この紫外線ラン
プ53から前記コンベヤ装置によって搬送される粉粒体
Gに向けて紫外線を照射することにより、粉粒体Gの殺
菌を行う装置において、コンベヤ装置は、粉粒体Gをホ
ッピング状態とするための振動機構と、このコンベヤ装
置の搬送面の下方から流風を通過させるための送風機構
とを具えたことを特徴として成り、粉粒体Gの全面に対
して紫外線を照射することができるため、熱感受性の高
い粉粒体G等であっても連続的に生産規模で殺菌処理す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉粒体の殺菌処理に
関するものであって、特に加熱または加圧を要すること
なく常温、大気圧下での殺菌処理が可能な、紫外線によ
る粉粒体の殺菌装置に係るものである。
【0002】
【発明の背景】食品、医薬品、農薬、飼料、化学薬品等
の粉粒体の製造工場、加工工場等においては、これらの
粉粒体に付着している細菌、カビ等を死滅させる殺菌処
理が必要とされている。そしてこのための機器には、加
熱式の殺菌装置と、非加熱式の殺菌装置とがあって、現
在量産用に実用化されているものは前者の加熱式である
が、この方式の装置は加圧容器や気流管等、耐圧構造、
保温構造を必要とするイニシャルコストの高い機器を要
するばかりでなく、熱による粉粒体の変色、香りの変化
等を引き起こすことがあるため、熱感受性の強い粉粒体
を扱うには好ましいものではない。
【0003】一方、非加熱式の殺菌装置には紫外線照射
による殺菌技術を応用したものがあるが、この種の装置
は紫外線が照射された面のみが殺菌されるものであるた
め、形状が複雑な物や粉粒体については実用化が困難で
あるとされてきた。そこでこのような問題を解決すべく
種々の考案、発明がなされ、すでに実公平4−4556
号「食用粉体類の殺菌装置」、特開平10−21583
6号「粉体の紫外線殺菌方法及びその装置」等として実
用新案登録出願、特許出願がなされている。
【0004】前出の実公平4−4556「食用粉体類の
殺菌装置」に開示された殺菌装置は、コンベヤ本体内に
張設されたキャンバス上に粉体を供給するとともに、こ
のキャンバスの下方から圧力空気を吹き込むことによ
り、粉体を噴き上げ飛散させた状態で紫外線にさらすこ
とにより殺菌を行うというものであった。また前出の特
開平10−215836号「粉体の紫外線殺菌方法及び
その装置」に開示された殺菌装置は、振動コンベヤに定
量的に連続して供給される粉体を、この振動コンベヤの
振動によって攪拌しながら搬送するとともに、この振動
コンベヤの上方に配設された殺菌ランプにより紫外線を
照射して粉体を殺菌するというものであった。
【0005】しかし上述の出願に開示された殺菌装置
は、いずれも粉体を殺菌処理することを目的としたもの
であって、粉体を扱う場合には相応の効果が期待できた
ものの、粉体よりも径の大きい粒体を扱う場合には以下
のような問題点があった。すなわち、例えばそばの実、
胡椒の実といった2φ〜4φ程度の粒体を扱う場合に
は、キャンバスの下方から吹き込まれた圧力空気によっ
て、噴き上げられ、飛散状態となった粒体であっても粒
体はほぼ一定の姿勢のまま空間内を移動してしまうもの
であって、回転状態は得られない。一方、振動コンベヤ
を用いた場合であっても粒体は上下方向に跳ねながら進
行して行くものであるが、やはり回転状態は得られない
ものである。このように前出のいずれの殺菌装置を用い
た場合であっても、上方から照射される紫外線は、粒体
の側面側から下面側にかけての範囲には到達しないた
め、紫外線が充分に照射されないこれらの部分での殺菌
処理が不充分となってしまうものであった。
【0006】またこの他にも紫外線殺菌技術の実用化を
阻む要因が存在するものであって、人工紫外線光源とし
て用いられる殺菌灯は、蛍光灯状の放電管であって、現
状では石英ガラスを用いたものであっても一本当たりの
出力が14〜60W程度と、生産ラインに組み込む殺菌
装置として用いるのには極めて低出力である。もちろん
二重管水冷構造を採ることにより1kW程度の高出力を
得ることは可能であるが、この場合、殺菌灯を一定温度
に保つための水冷構造等を必須とするため、高価なもの
となってしまう。
【0007】また上述の殺菌灯はその構造上、放電管の
両端に位置する電極付近での紫外線強度は中央での強度
よりも低いため、これらの部分での殺菌処理は不均一な
ものとなってしまう。
【0008】
【解決を試みた技術課題】本発明はこのような背景を認
識してなされたものであって、粉体及びこの粉体よりも
径の大きな粒体に対しても、まんべんなく紫外線を照射
することができ、充分な殺菌効果を得ることのできる、
新規な粉粒体の殺菌装置の開発を技術課題としたもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
粉粒体の殺菌装置は、コンベヤ装置の上方に紫外線ラン
プを配設した殺菌室を設けるとともに、この紫外線ラン
プから前記コンベヤ装置によって搬送される粉粒体に向
けて紫外線を照射することにより、粉粒体の殺菌を行う
装置において、前記コンベヤ装置は、前記粉粒体をホッ
ピング状態とするための振動機構と、このコンベヤ装置
の搬送面の下方から流風を通過させるための送風機構と
を具えたことを特徴として成るものである。この発明に
よれば、粉粒体の全面に対して紫外線を照射することが
できるため、熱感受性の高い粉粒体を連続的に生産規模
で殺菌処理することができる。
【0010】更にまた請求項2記載の粉粒体の殺菌装置
は、前記請求項1記載の要件に加え、前記コンベヤ装置
と、前記殺菌室とはそれぞれ独立した支持部材によって
基台上に設けるとともに、これらコンベヤ装置と殺菌室
との接続部分をラビリンス構造とすることにより、コン
ベヤ装置において発生する振動が殺菌室へ伝達しないよ
うにしたことを特徴として成るものである。この発明に
よれば、粉粒体の搬送空間と殺菌空間とを連続したもの
としながらも、コンベヤ装置のみを振動部材として構成
することが可能となって、固定された紫外線ランプから
放射される紫外線照射内で、粉粒体を分散状態にするこ
とができる。
【0011】更にまた請求項3記載の粉粒体の殺菌装置
は、前記請求項2記載の要件に加え、前記コンベヤ装置
と殺菌室との接続部分のラビリンス構造に対して、シー
リングエアを供給するための機構を具えたことを特徴と
して成るものである。この発明によれば、粉粒体の搬送
空間と殺菌空間とを同一気圧に保つことができ、粉粒体
の外部への流出を防ぐことができる。
【0012】更にまた請求項4記載の粉粒体の殺菌装置
は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記
送風機構によって生ずる流風の風量分布または振動機構
によって生ずる振動の周期、振幅もしくは方向のいずれ
か一つまたは複数を調整可能とすることにより粉粒体の
滞留時間を調節可能にしたことを特徴として成るもので
ある。この発明によれば、粉粒体への紫外線照射量が調
節可能となるため、性状の異なる粉粒体の殺菌処理を好
適に行うことができる。
【0013】更にまた請求項5記載の粉粒体の殺菌装置
は、前記請求項1、2、3または4記載の要件に加え、
前記コンベヤ装置に具える振動機構は、振動の方向が可
変となるような構造を有するものであることを特徴とし
て成るものである。この発明によれば、コンベヤ装置に
よる搬送時間を調節することで粉粒体への紫外線照射量
が調節可能となるため、性状の異なる粉粒体の殺菌処理
を好適に行うことができる。
【0014】更にまた請求項6記載の粉粒体の殺菌装置
は、前記請求項1、2、3、4または5記載の要件に加
え、前記送風機構は、コンベヤ装置の搬送面として通気
孔を穿設した目皿板を用いたことを特徴として成るもの
である。この発明によれば、粉粒体に対して、振動機構
による機械的な力と、送風機構による風力とを作用させ
ることができる。
【0015】更にまた請求項7記載の粉粒体の殺菌装置
は、前記請求項6記載の要件に加え、前記目皿板におけ
る通気孔は、目皿板の幅方向においてその外側での風量
が、中央での風量よりも多くなるように通気孔の径また
はピッチのいずれか一方または双方の値を選択すること
により、粉粒体が中央に移動するようにしたことを特徴
として成るものである。この発明によれば、粉粒体が紫
外線にさらされる個所を紫外線強度の大きい特定の範囲
内とすることにより均一な殺菌処理を行うことができ
る。
【0016】更にまた請求項8記載の粉粒体の殺菌装置
は、前記請求項1、2、3、4、5、6または7記載の
要件に加え、前記送風機構には、送風する空気を調湿す
るための調湿機構を具えたことを特徴として成るもので
ある。この発明によれば、殺菌室内での静電気の発生を
防いで保護管への粉粒体の付着を防止することができ
る。
【0017】更にまた請求項9記載の粉粒体の殺菌装置
は、前記請求項1、2、3、4、5、6、7または8記
載の要件に加え、前記殺菌室に設ける紫外線ランプを側
面視千鳥配列したことを特徴として成るものである。こ
の発明によれば、粉粒体に対して複数方向からの紫外線
照射が可能となり、殺菌効率を高めることができる。
【0018】更にまた請求項10記載の粉粒体の殺菌装
置は、前記請求項1、2、3、4、5、6、7、8また
は9記載の要件に加え、前記殺菌室における個々の紫外
線ランプには、保護管を被覆したことを特徴として成る
ものである。この発明によれば、粉粒体の付着による照
度低下を回避して、連続殺菌処理を可能にすることがで
きる。そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段と
して前記課題の解決が図られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の粉粒体の殺菌装置の
基本となる実施の形態について説明する。図中符号1
は、本発明の粉粒体の殺菌装置である紫外線殺菌装置で
あって、このものは食品、医薬品等の最終製品となる粉
粒体Gを、非加熱状態且つ大気圧下で連続的に殺菌処理
するものである。
【0020】前記紫外線殺菌装置1は一例として図1、
2に示すような構造を有するものであって、基台B1に
対して四本の主支柱2を立設し、その上端部分に排気室
3と一体化された殺菌室5を支持して成るものである。
なお前記排気室3には図3に示すように排気ファン6が
接続され、また前記殺菌室5の近傍には粉粒体Gを供給
するためのホッパ7を具えるものとする。
【0021】そして前記基台B1における主支柱2の内
側に対して、基台B2を配するとともにここに四本の副
支柱8を立設し、その上端部分に吹込室10を上下方向
に振動自在に具えるものであって、且つこの吹込室10
の上部と、前記殺菌室5の下部とを連通状態とするもの
である。なお前記吹込室10には図3に示すように給気
ファン9及びフィルタボックス9Aが接続されるもので
ある。
【0022】以下上述の紫外線殺菌装置1を構成する諸
部材について更に詳細に説明する。まず吹込室10につ
いて説明すると、このものは図4に示すように、金属板
を適宜加工して成る正面視六角形型の箱体である吹込室
本体10Aの上面を開放するともに、左側面に対して吸
込口11を形成し、更に右側面に対して取り付けたシュ
ート12aの先端部分に排出口12を形成して成るもの
である。
【0023】またこの吹込室本体10Aの前後面には取
付座13を具えるものであって、このものは図4(a)
に拡大して示すように直径30cm程の円形部材であっ
て、10°ピッチで間欠的な回転と、その位置での固定
を可能としたものである。そしてこの取付座13に、こ
の取付座13の直径方向での振動ストロークを有する振
動モータMを取り付ける。更に吹込室本体10Aの前後
面には、チャンネル断面の形鋼を適用したブラケット1
4が前後面に対して垂直にそれぞれ二本ずつ固着される
ものである。
【0024】そして吹込室本体10Aの上面開放端の下
方数十mmの位置には適宜の受け部材を用いて、目皿板
15をこの開放面のほぼ全域にわたるようにして配する
ものである。この目皿板15としては通気性を有する焼
結金属板やパンチングメタルが用いられるものであり、
本実施の形態では一例としてパンチングメタルを採用し
た。そして幅方向においてその外側での風量が、中央で
の風量よりも多くなるように通気孔15aの径またはピ
ッチのいずれか一方または双方の値を適宜選択するもの
である。具体的な実施の形態の一例を図4(b)に示す
と、目皿板15を幅方向の外側から中心にかけて三つの
エリアA1、A2、A3に分割するとともに、まず最外
部のエリアA1には口径1.0mmの通気孔15aを1
0mmピッチで穿設し、また真中のエリアA2には口径
0.8mmの通気孔15aを10mmピッチで穿設し、
更に最内部のエリアA3には通気孔15aを穿設しない
ものである。
【0025】そしてこのような通気孔15aの形態を採
ることにより、図6に示すように目皿板15の上面に供
給された粉粒体Gは、目皿板15の下方から供給される
エアによって、この目皿板15のエリアA1側からエリ
アA3に向けて移動することとなる。
【0026】そして上述のようにして構成された吹込室
本体10Aを前記副支柱8の上端部分に上下方向に振動
自在に具えるものであって、吹込室本体10Aにおける
ブラケット14と副支柱8との間に防振バネ16を介在
させるものである。上述のようにして構成された吹込室
10は、目皿板15を搬送面とし、振動モータMを動力
源としたコンベヤ装置として機能するものである。
【0027】次に前記殺菌室5について説明すると、こ
のものは図5に示すように、金属板を適宜加工して成る
上下面を開放した箱体である殺菌室本体5Aの、左側面
に対して取り付けたシュート50aの先端部分に投入口
50を形成し、更に前後面に対して複数のランプ孔51
を前後対称に穿設して成るものである。このランプ孔5
1の形成個所については、図5(b)に示すように、正
面視で千鳥状に配列するものである。
【0028】そして図2及び図5(a)に示すように、
対向する一対のランプ孔51に対して透紫外線性の素材
から成る保護管52を挿通するとともに、この保護管5
2内に紫外線ランプ53を挿通して適宜電気的配線を施
すものである。なお本実施の形態では紫外線ランプ53
の数は、下段19本、上段18本の合計37本を用いる
ものとした。
【0029】また図2に示すように、殺菌室本体5Aの
下端縁にはラビリンス54を形成するものであり、殺菌
室本体5Aの下端縁を一例として内側に直角に13mm
折り曲げ、更にこの折り曲げ部から下方に直角に40m
mの長さで折り曲げることにより側面視L字型に形成し
て成るものである。そしてこのラビリンス54と、吹込
室本体10Aの上端縁とによってラビリンス構造を形成
するものである。
【0030】そして前記殺菌室本体5Aの前後面におけ
るランプ孔51を被覆するようにして、エアボックス5
5をチャンバ状に設けるものであって、このものによっ
て前記紫外線ランプ53の冷却並びに前記殺菌室5と吹
込室10との間のシーリングを行うものである。前記エ
アボックス55の具体的な構造は図2、5に示すよう
に、垂直面の一方を開放するとともにその内部を上下板
に対して平行に配した仕切板56によって冷却エアボッ
クス57とシーリングエアボックス58とに区画するも
のであって、それぞれの区画空間に対応した垂直面に対
して給気孔57a(排気孔57b)、58aを設けて成
るものである。
【0031】そして前記エアボックス55を前記殺菌室
本体5Aに対して取り付けるにあたっては、これら両部
材間に、一例として発砲シリコーンを素材としたシール
59及びシール押さえ59aを介在させるとともに適宜
ビス止め等により固定するものである。なお一方の冷却
エアボックス57に供給されたエアは、保護管52中を
通過した後、もう一方の冷却エアボックス57内に至る
ものであって、ここから排気孔57bを通過して外部へ
排出される。
【0032】次に排気室3について説明すると、このも
のは図5(b)に示すように、前記殺菌室5の上部に連
通状態で一体化される、下面を開放した箱体であって、
上部中央に排気口30を設けるとともに、開放された下
面全域に一例として布製のフィルタ31を張設して成る
ものである。
【0033】本発明の紫外線殺菌装置1は一例として上
述のようにして構成されるものであって、この装置を稼
動するにあたっては、図3に示すように前記排気室3に
おける排気口30に排気ファン6を接続し、また粉粒体
Gを供給するためのホッパ7をその排出部が前記殺菌室
5における投入口50に臨むようにして具えるものとす
る。
【0034】また前記吹込室10における吸込口11に
は、送風機構たる給気ファン9及びフィルタボックス9
Aが接続されるものであって、このフィルタボックス9
Aは適宜の調湿機構を具備することにより、前記給気フ
ァン9から供給される空気の湿度を、所望の湿度に調湿
するための機器である。なお前記フィルタボックス9A
と吸込口11とを接続する管路はその途中で分岐される
ものであって、前記エアボックス55における給気孔5
7a及び給気孔58aに接続される。
【0035】本発明の粉粒体の殺菌装置は一例として上
述のように構成されるものであり、以下紫外線殺菌装置
1の運転操作に従って、粉粒体の殺菌手法について説明
する。 (1)セッティング まず紫外線殺菌装置1の運転操作に先立って、紫外線殺
菌装置1の動作設定を行うものであって、粉粒体Gの形
状、粒径、重量等に応じて、振動モータMの振動速度、
取付座13の設定角度によって決定される振動方向の設
定を行うことで振動機構の周期、振幅もしくは方向の設
定を行い。更に排気ファン6及び給気ファン9の流速の
設定並びに前記目皿板15の形態を適宜選択することで
送風機構によって生じる流風の風量分布を設定する。こ
れらの設定により紫外線殺菌装置1内での粉粒体Gの滞
留時間を調節するものである。また調湿器たるフィルタ
ボックス9Aの設定を行うものであり、このフィルタボ
ックス9Aより排出される空気の湿度が、一例として6
0%(15℃)となるように設定するものである。
【0036】そして紫外線殺菌装置1を上述のセッティ
ングに従って運転するものであり、吹込室10は、目皿
板15を搬送面とし、振動モータMを動力源としたコン
ベヤ装置として機能する。このときコンベヤ装置たる吹
込室10と、前記殺菌室5とはそれぞれ独立した支持部
材である副支柱8と、主支柱2とによって基台B2、基
台B1上に設けられるとともに、これら吹込室10と殺
菌室5との接続部分をラビリンス構造としたことによ
り、吹込室10において発生する振動が殺菌室5へ伝達
しないものである。つまり粉粒体Gの搬送空間と殺菌空
間とを連続したものとしながらも、吹込室10のみを振
動部材として構成することが可能となって、固定された
紫外線ランプ53から放射される紫外線内で、粉粒体G
を分散状態にすることができるものである。また吹込室
10と殺菌室5とは、そてぞれ副支柱8、支柱2によっ
て基台B2、基台B1上に支持されているため、分割、
引き抜きが可能であり、洗浄、点検等の作業を容易に行
うことができる。
【0037】(2)粉粒体の投入 この状態でホッパ7から投入口50に、例えばそばの
実、胡椒の実といった2φ〜4φ程度の粉粒体Gを供給
すると、このものは図6(a)に示すようにシュート5
0aを通過した後に目皿板15上に至る。
【0038】(3)振動によるホッピング並びに送風に
よる粉粒体の回転 そして粉粒体Gは、吹込室10の振動によってホッピン
グ状態となるとともに、目皿板15の下方から通過して
くる流風によって旋回状態とすることにより回転させら
れるものである。このとき、前記目皿板15における通
気孔15aは上述のように、目皿板15の幅方向におい
てその外側での風量が、中央での風量よりも多くなるよ
うに通気孔15aの径及びピッチを選択してあるため、
粉粒体Gは図6(b)に示すようにエリアA1側からエ
リアA3に向けて移動しながら回転するものである。こ
のため粉粒体Gが紫外線にさらされる個所は、紫外線ラ
ンプ53における紫外線放射強度が充分にある中央周辺
の範囲内となるものである。
【0039】(4)紫外線の照射態様 上述のように粉粒体Gは、殺菌室5内で回転しながら分
散状態となるものであって、紫外線ランプ53から放射
された紫外線はこの状態の粉粒体Gに対して、その全表
面に対して到達することができるものである。更に前記
殺菌室5に設けた紫外線ランプ53は、側面視千鳥配列
されているため、殺菌室5内で上述のように分散状態と
なっている粉粒体Gに対して複数方向からの紫外線照射
が可能となり、照射効率が高くなるので高効率で殺菌処
理を行うことができるものである。
【0040】(5)パージングの態様 またこのとき前記殺菌室5における個々の紫外線ランプ
53には、保護管52を被覆することにより粉粒体Gの
付着を防止するようにしたので、粉粒体Gの付着による
照度低下を回避して、連続殺菌処理を可能にすることが
できるものである。そして更に目皿板15を通過してく
る流風は、フィルタボックス9Aによって適宜の湿度に
調湿されたものであるため、粉粒体Gの保護管52への
衝突による静電気の発生を防止して、保護管52に対す
る粉粒体Gの付着を防止するため、粉粒体Gの付着によ
る照度低下を回避して、連続殺菌処理を可能にすること
ができるものである。また個々の紫外線ランプ53と保
護管52との間には冷却用のエアが通るため、紫外線ラ
ンプ53の温度上昇を防止する。
【0041】(6)シーリングの態様 また前記吹込室10と殺菌室5との接続部分のラビリン
ス構造に対しては、給気孔58aに供給された空気がシ
ーリングエアボックス58を通過して供給されるため、
殺菌室5及び吹込室10と外部との気密状態を保つこと
により、粉粒体Gの搬送空間である吹込室10と、殺菌
空間である殺菌室5とを同一気圧に保つことができ、粉
粒体Gの外部への流出を防ぐことができる。
【0042】(7)排気並びに粉粒体の排出 粉粒体Gは振動と流風との作用によって排出端側に進行
しながら殺菌処理が行われ、やがて排出口12より外部
に排出される。一方、目皿板15の下方から通過して殺
菌室5内に至った流風は、排気ファン6の吸引作用によ
って上方に移動するとともにフィルタ31を通過するこ
とにより粉粒体Gと分離された後、外部に排気されるも
のである。
【0043】(8)滞留時間の調整 なお、扱う粉粒体Gが変わった場合等には、送風機構に
よって生ずる流風の風量分布または振動機構によって生
ずる振動の周期、振幅及び方向のいずれか一つまたは複
数を調整することにより粉粒体Gの滞留時間を調節可能
とするものであって、含水率、粒径等の粉粒体の性状が
異なった場合であっても、確実に殺菌処理を行うことが
できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、粉体及びこの粉体より
も径の大きな粒体に対して、まんべんなく紫外線を照射
することができ、充分な殺菌効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紫外線殺菌装置を示す分解斜視図であ
る。
【図2】紫外線殺菌装置を示す縦断側面図及びエアボッ
クス周辺を拡大して示す縦断側面図である。
【図3】紫外線殺菌装置を示すブロック図である。
【図4】吹込室を示す正面図並びに目皿板を示す平面図
である。
【図5】殺菌室を示す平面図及び一部を透視して示す正
面図である。
【図6】殺菌室内での粉粒体の分散の様子並びにこの粉
粒体に対する紫外線照射の様子を示す正面図及び平面図
である。
【符号の説明】
1 紫外線殺菌装置 2 主支柱 3 排気室 5 殺菌室 5A 殺菌室本体 6 排気ファン 7 ホッパ 8 副支柱 9 給気ファン 9A フィルタボックス 10 吹込室 10A 吸込室本体 11 吸込口 12 排出口 12a シュート 13 取付座 14 ブラケット 15 目皿板 15a 通気孔 16 防振バネ 30 排気口 31 フィルタ 50 投入口 50a シュート 51 ランプ孔 52 保護管 53 紫外線ランプ 54 ラビリンス 55 エアボックス 56 仕切板 57 冷却エアボックス 57a 給気孔 57b 排気孔 58 シーリングエアボックス 58a 給気孔 59 シール 59a シール押さえ A1 エリア A2 エリア A3 エリア B1 基台 B2 基台 G 粉粒体 M 振動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山賀 徹志 静岡県榛原郡吉田町神戸1235番地 株式会 社大川原製作所内 (72)発明者 楠 貴裕 静岡県榛原郡吉田町神戸1235番地 株式会 社大川原製作所内 (72)発明者 白島 一芳 東京都中央区銀座5丁目2番1号 千代田 工販株式会社内 (72)発明者 稲葉 俊明 東京都中央区銀座5丁目2番1号 千代田 工販株式会社内 Fターム(参考) 4B021 LA44 LP10 LT02 LT03 MC01 4C058 AA21 AA22 BB06 CC04 DD03 DD05 EE22 EE23 KK02 KK45

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベヤ装置の上方に紫外線ランプを配
    設した殺菌室を設けるとともに、この紫外線ランプから
    前記コンベヤ装置によって搬送される粉粒体に向けて紫
    外線を照射することにより、粉粒体の殺菌を行う装置に
    おいて、前記コンベヤ装置は、前記粉粒体をホッピング
    状態とするための振動機構と、このコンベヤ装置の搬送
    面の下方から流風を通過させるための送風機構とを具え
    たことを特徴とする粉粒体の殺菌装置。
  2. 【請求項2】 前記コンベヤ装置と、前記殺菌室とはそ
    れぞれ独立した支持部材によって基台上に設けるととも
    に、これらコンベヤ装置と殺菌室との接続部分をラビリ
    ンス構造とすることにより、コンベヤ装置において発生
    する振動が殺菌室へ伝達しないようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の粉粒体の殺菌装置。
  3. 【請求項3】 前記コンベヤ装置と殺菌室との接続部分
    のラビリンス構造に対して、シーリングエアを供給する
    ための機構を具えたことを特徴とする請求項2記載の粉
    粒体の殺菌装置。
  4. 【請求項4】 前記送風機構によって生ずる流風の風量
    分布または振動機構によって生ずる振動の周期、振幅も
    しくは方向のいずれか一つまたは複数を調整可能とする
    ことにより粉粒体の滞留時間を調節可能にしたことを特
    徴とする請求項1、2または3記載の粉粒体の殺菌装
    置。
  5. 【請求項5】 前記コンベヤ装置に具える振動機構は、
    振動の方向が可変となるような構造を有するものである
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の粉粒
    体の殺菌装置。
  6. 【請求項6】 前記送風機構は、コンベヤ装置の搬送面
    として通気孔を穿設した目皿板を用いたことを特徴とす
    る請求項1、2、3、4または5記載の粉粒体の殺菌装
    置。
  7. 【請求項7】 前記目皿板における通気孔は、目皿板の
    幅方向においてその外側での風量が、中央での風量より
    も多くなるように通気孔の径またはピッチのいずれか一
    方または双方の値を選択することにより、粉粒体が中央
    に移動するようにしたことを特徴とする請求項6記載の
    粉粒体の殺菌装置。
  8. 【請求項8】 前記送風機構には、送風する空気を調湿
    するための調湿機構を具えたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6または7記載の粉粒体の殺菌装
    置。
  9. 【請求項9】 前記殺菌室に設ける紫外線ランプを千鳥
    配列したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7または8記載の粉粒体の殺菌装置。
  10. 【請求項10】 前記殺菌室における個々の紫外線ラン
    プには、保護管を被覆したことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8または9記載の粉粒体の殺
    菌装置。
JP29654099A 1999-10-19 1999-10-19 粉粒体の殺菌装置 Pending JP2001112453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29654099A JP2001112453A (ja) 1999-10-19 1999-10-19 粉粒体の殺菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29654099A JP2001112453A (ja) 1999-10-19 1999-10-19 粉粒体の殺菌装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001112453A true JP2001112453A (ja) 2001-04-24

Family

ID=17834859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29654099A Pending JP2001112453A (ja) 1999-10-19 1999-10-19 粉粒体の殺菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001112453A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137159A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Seiko Epson Corp 紫外線処理装置
CN108939106A (zh) * 2018-03-30 2018-12-07 赵瑞霞 一种医用中药清洁灭菌装置
JP2019516367A (ja) * 2016-05-11 2019-06-20 ウラジミロヴィッチ クレヴァキン,ラスラン 粉粒状の穀物製品用紫外線処理モジュールユニット
JP2020203137A (ja) * 2016-02-04 2020-12-24 ゼネックス・ディスインフェクション・サービシィズ・エルエルシイ 対象物を消毒するための方法およびキャビネット

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137159A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Seiko Epson Corp 紫外線処理装置
JP2020203137A (ja) * 2016-02-04 2020-12-24 ゼネックス・ディスインフェクション・サービシィズ・エルエルシイ 対象物を消毒するための方法およびキャビネット
JP2019516367A (ja) * 2016-05-11 2019-06-20 ウラジミロヴィッチ クレヴァキン,ラスラン 粉粒状の穀物製品用紫外線処理モジュールユニット
CN108939106A (zh) * 2018-03-30 2018-12-07 赵瑞霞 一种医用中药清洁灭菌装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012112042A1 (en) Device and method for disinfecting plant seeds
US20210220506A1 (en) Medical air handling system with laminar flow and energy-based air decontamination
JP2001112453A (ja) 粉粒体の殺菌装置
CN109068694B (zh) 用紫外线辐射处理散装谷物的模块化装置
WO2007057520A1 (en) Method and apparatus for sterilizing gas, by measuring and controlling active oxygen content and uv-intensity
JP2000116758A (ja) 粉粒体紫外線殺菌装置
US20160217974A1 (en) Apparatus for plasma treating
KR100706194B1 (ko) 분체 살균 장치
JPH0557001A (ja) 物体移送の殺菌装置
JP3814358B2 (ja) 粉体の紫外線殺菌装置
JPH09117494A (ja) 粉粒物殺菌装置
CN110976459B (zh) 一种化妆品瓶体用清洗消毒设备
JPWO2005097212A1 (ja) 殺菌装置
JP4315238B2 (ja) 粉粒物殺菌装置
KR20170047872A (ko) 고추가루 살균유닛 및 이를 포함하는 고추가루 살균기
JP2002153247A (ja) 粉粒体の殺菌装置及び粉粒体の殺菌方法
CN216629213U (zh) 一种用于冷链物品复合式消杀舱
CN1530037A (zh) 一种对物粉消毒的方法及消毒装置
JPH09164186A (ja) 連続殺菌装置
CN218457204U (zh) 一种用于预包装食品杀菌设备
KR102089610B1 (ko) 분체 살균장치
JP2001252337A (ja) 粉粒体殺菌装置
WO2019193865A1 (ja) 発芽誘導方法および殺菌方法
CN2599933Y (zh) 一种物粉消毒装置
KR20240012002A (ko) 식품분말 살균기