JP2001112123A - 分電盤、oaタップ、及びこれらを備えた電力監視システム - Google Patents

分電盤、oaタップ、及びこれらを備えた電力監視システム

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JP2001112123A
JP2001112123A JP28922199A JP28922199A JP2001112123A JP 2001112123 A JP2001112123 A JP 2001112123A JP 28922199 A JP28922199 A JP 28922199A JP 28922199 A JP28922199 A JP 28922199A JP 2001112123 A JP2001112123 A JP 2001112123A
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Shigetomo Matsuzaki
成智 松崎
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RAINTEKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】、電力の使用状態等を把握することのできる分
電盤、OAタップ、及びこれらを備えた電力監視システ
ムを提供する。 【解決手段】本発明の分電盤1は、主幹線路MSを複数
に分岐してなる各分岐線路BS1〜BS32における電
力供給が過剰となった際に該電力供給を遮断するブレー
カユニット2と、複数の分岐線路BS1〜BS32毎の
電力使用状態を検出するセンサユニット3と、このセン
サユニット3から検出結果に応じて出力されたアナログ
信号をデジタル信号に変換して所定の通信回線に出力す
るA/D変換ユニット4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力の分岐供給等
を行う分電盤、OAタップ、及びこれらを備えた電力監
視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オフィスビルや工場のように
多数の電気装置を使用するエリアには、分電盤が配置さ
れている。この分電盤は、ビル内のEPS(Electric P
ower Supply)室等に設置され、その内部に配置された
複数のブレーカを介して、主幹線路を複数の分岐線路に
分岐接続する。主幹線路には受電設備から電力が供給さ
れ、各分岐線路にはオフィス内に設けられたコンセント
やOAタップが接続され、これらコンセント等にはコン
ピュータ等の各種電力負荷が接続される。そして、分電
盤を介してコンピュータ等に電力が供給された際、電力
負荷が過剰となって分岐線路に所定値以上の電力が供給
された場合には、ブレーカが動作して電力供給が遮断さ
れる。
【0003】このような従来の分電盤において、各分岐
線路に供給されている電力の状態、例えば分岐線路の電
流量を把握するためには、テスタ等の測定器の測定子を
分電盤内の各分岐線路に接続して、分岐線路毎に測定を
行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、近年における
コンピュータネットワークの急激な進展に伴い、オフィ
スビル等における電力の使用状況も変化している。すな
わち、急激に増設された多数のコンピュータ等がそれぞ
れコンセントに接続されて電力供給を受けているため、
各分岐線路毎の電力の使用状態が急激に変動し、電力容
量に余裕のあるエリアと余裕のないエリアが混在してい
た。
【0005】このような急激な電力変動を伴う状況下で
は、測定器にて電力測定を行ってもその直後には現実の
電力値が異なるものになってしまうため、電力の配分状
態を把握することが困難であった。したがって、急激な
サーバの増設時や組織変更に伴うコンピュータの移動時
等に、電力確保の可否等に関する的確な判断を行うこと
ができないという問題があった。また、電力の配分状態
を把握できないため、ブレーカによって突然に電力が遮
断され、サーバがダウンしてネットワークの維持が不可
能となる等、各種業務に支障を及ぼすといった問題があ
った。
【0006】従って本発明の目的は、上記従来の問題点
を解決し、電力の使用状態等を把握することのできる分
電盤、OAタップ、及びこれらを備えた電力監視システ
ムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、分電盤に係るものであり、主幹線路を複数に
分岐してなる各分岐線路における電力供給が過剰となっ
た際に該電力供給を遮断するブレーカと、上記複数の分
岐線路毎の電力使用状態を検出するセンサ手段と、上記
センサ手段から検出結果に応じて出力されたアナログ信
号をデジタル信号に変換して所定の通信回線に出力する
A/D変換手段とを備えて構成される。
【0008】この場合、上記センサ手段を、上記分岐線
路に流れる電流値を検出するものとして構成することが
できる。
【0009】また、上記A/D変換手段は、上記アナロ
グ信号に基づいて電力の実効値を演算する実効値演算手
段を備えて構成することができる。
【0010】また、本発明において、上記ブレーカ、セ
ンサ手段、A/D変換手段を、主筐体に対して着脱可能
な筐体内に個別に収めてユニット化することができる。
【0011】また、本発明は、上記ブレーカを介するこ
となく引き込まれた複数の分岐線路中に配置され、該複
数の分岐線路毎の電力使用状態を検出して上記A/D変
換手段に出力する第2のセンサ手段を更に備えることが
できる。
【0012】また、本発明は、複数のコンセントに電力
を供給するための電力供給系統を備え、各コンセントの
電力使用状態を検出して上記A/D変換手段に出力する
第3のセンサ手段を更に備えることができる。
【0013】また、本発明は、OAタップに係るもので
あり、主電源となる主コンセントと、上記主コンセント
から電力を分岐供給される複数のコンセントと、上記複
数のコンセント毎の電力使用状態を検出するセンサ手段
と、上記センサ手段から検出結果に応じて出力されたア
ナログ信号をデジタル信号に変換して所定の通信回線に
出力するA/D変換手段とを備えて構成することができ
る。
【0014】この場合に、上記センサ手段は、上記コン
セントに流れる電流値を検出するものとして構成するこ
とができる。
【0015】また、上記A/D変換手段は、上記アナロ
グ信号に基づいて電力の実効値を演算する実効値演算手
段を備えて構成することができる。
【0016】また、本発明は、電力監視システムに係る
ものであり、上記分電盤と、上記分電盤からの信号を伝
送するための通信回線と、上記通信回線を介して得られ
た上記分電盤からの信号を処理して、上記分電盤におけ
る電力使用状態を監視可能とする情報処理手段とを備え
て構成される。
【0017】更に本発明の電力監視システムは、前記O
Aタップと、上記OAタップからの信号を伝送するため
の通信回線と、上記通信回線を介して得られた上記OA
タップからの信号を処理して、上記OAタップにおける
電力使用状態を監視可能とする情報処理手段とを備えて
構成される。
【0018】この場合において、上記情報処理手段は、
上記電力使用状態を所定の閾値と比較し、該電力使用状
態が該閾値を超えた場合に警報を出力するよう構成する
ことができる。
【0019】また、上記情報処理手段は、上記電力使用
状態の履歴を出力するよう構成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る分電盤及び電
力監視システムの一実施形態について図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る分電
盤及び電力監視システムの構成を示すブロック図、図2
は分電盤の正面図である。
【0021】図1、2に示すように分電盤1は、主筐体
1aの内部に、ブレーカユニット2、増設用ブレーカユ
ニット3、センサユニット4、A/D変換ユニット5を
収めて構成されている。
【0022】図3はブレーカユニットを示す図であり、
(a)は正面図、(b)は背面図である。図1、3に示
すように、ブレーカユニット2には、1つのメインブレ
ーカ20と、複数(本実施形態において8つ)の分岐ブ
レーカ21が設けられている。メインブレーカ20に
は、主幹線路MSと複数の分岐線路BS1〜BS8が接
続されており、各分岐線路BS1〜BS8の経路中に各
分岐ブレーカ21が配置されている。そして、受電設備
から主幹線路MSに供給された電力が、メインブレーカ
20及び分岐ブレーカ21を介して各分岐線路BS1〜
BS8に供給される。ここで、各分岐線路BS1〜BS
8を流れる電流が所定値以上になった場合には、該分岐
線路BS1〜BS8に対応する分岐ブレーカ21が作動
して、該分岐線路BS1〜BS8への電力供給が遮断さ
れる。また、分岐線路BS1〜BS8及び後述する分岐
線路BS9〜BS32全体を流れる電流が所定値以上に
なった場合には、メインブレーカ20が作動して、全て
の分岐線路BS1〜BS32への電力供給が遮断され
る。なお、主幹線路MS及び分岐線路BS1〜BS8の
引き込みは、図3(b)に示す背面の通線孔22を介し
て行われる。
【0023】図4は増設用ブレーカユニットを示す図で
あり、(a)は正面図、(b)は背面図である。この増
設用ブレーカユニット3は、上述のブレーカユニット2
では電力分岐を賄うことができない場合に設けられるも
ので、図1、4に示すように、ブレーカユニット2の分
岐ブレーカ21と同数の分岐ブレーカ31を備える。本
実施形態においては3台の増設用ブレーカユニット3が
設けられており、各分岐ブレーカ31は、ブレーカユニ
ット2のメインブレーカ20にて分岐された分岐線路B
S9〜BS16、BS17〜BS24、BS25〜BS
32中に配置され、ブレーカユニット2の分岐ブレーカ
21と同様に、電力中継及び電力遮断を行う。なお、主
幹線路及び分岐線路の引き込みは、図4(b)に示す背
面の通線孔32を介して行われる。
【0024】図5はセンサユニットを示す図であり、
(a)は正面図、(b)は背面図である。このセンサユ
ニット4は、1台のブレーカユニット2又は1台の増設
用ブレーカユニット3に対して1台配置されるもので、
1台のセンサユニット4に対して8本の分岐線路が割り
当てられる。分岐線路BS1〜BS32の入力及び出力
は背面の端子41、42を介して行われる。各センサユ
ニット4の内部には、8本の分岐線路の数に対応した8
つの電流センサ43が設けられている(図5(a)には
電流センサ43を4つ示す)。各電流センサ43は、自
己に割り当てられた分岐線路BS1〜BS32の電流値
を個別に検出するもので、検出結果に応じたアナログ信
号をRS232C端子44を介して出力する。
【0025】図6はA/D変換ユニットを示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は背面図である。図1に示
すように、A/D変換ユニット5の内部には、複数のマ
ルチプレクサ(MPX)50、実効値演算回路51、A
/D変換部52、2つのSIO(Serial Input and Out
put)53、ROM(Read Only Memory)54、RAM
(Random Access Memory)55、電源部56、ネットワ
ーク変換部57、及びCPU(Central Processing Uni
t)58が設けられている。4台のセンサユニット4に
対してA/D変換ユニット5が1台配置される。
【0026】マルチプレクサ50は、4つのセンサユニ
ット4の電流センサ43から入力された複数のアナログ
信号から、一つのアナログ信号を順次選択して出力す
る。なお、電流センサ43からの入力は、背面の4つの
RS232C端子59を介して行われる。実効値演算回
路51は、マルチプレクサ50から順次出力されたアナ
ログ信号に基づいて電流の実効値を演算し、この演算結
果をアナログ信号にて順次出力する。A/D変換部52
は、実効値演算回路51から順次出力されたアナログ信
号をデジタル信号に変換する。各SIO53は、A/D
変換部52から順次入力されたデジタル信号に基づい
て、所定の信号数毎に所定の手順で一連のシリアル信号
を構成する。一方のSIO53にて構成されたシリアル
信号はネットワーク変換部57に入力され、イーサネッ
ト等のLAN(LocalArea Network)回線への出力を行
うため、ヘッダの付加等の所定の変換が行われる。変換
された信号は、10BaseT端子60に出力される。
また、他方のSIO53から出力されたシリアル信号
は、DB−9端子61に直接出力される。これら出力信
号や端子の形式は、出力対象となる機器やネットワーク
の構成に応じて任意に決定・変更することができる。R
OM54は、これら各部の制御を行うためのプログラム
及びパラメータを記憶する。また、RAM55は、必要
に応じて、各種パラメータ等を記憶する。電源部56
は、電力をA/D変換ユニット5内の各部に供給する。
CPU58は、ROM54に記憶されたプログラムの内
容に応じて、A/D変換ユニット5の各部を制御する。
なお、A/D変換ユニット5の正面には、図6(a)に
示すように、4つのセンサユニット4からの入力状態を
示す2色発光ダイオード62が32個(4×1台のセン
サユニット毎の出力数8)が設けられており、非入力時
には緑、入力時には赤に点灯する。
【0027】A/D変換ユニット5の10BaseT端
子60やDB−9端子61には、任意のネットワークが
接続され、これらネットワーク及び分電盤1によって電
力監視システムが構成される。本実施形態においては、
図1に示すように、10BaseT端子60に対して、
ISDN回線63、リモートルータ64、及びHUB6
5を介してコンピュータ66、67が相互に通信を行う
ネットワーク6が接続されている。各コンピュータ6
6、67には、A/D変換ユニット5の出力端子から出
力された信号に基づいて電流の監視等を行うためのプロ
グラムが格納されている。例えば、コンピュータ66は
ネットワーク管理者用であり、コンピュータ67はリモ
ート監視用である。
【0028】次に、分電盤1を用いた電流監視処理につ
いて説明する。図7は、A/D変換ユニット5における
処理を示すフローチャートである。まず、管理者は分電
盤1の電源投入を行うと共に、メインブレーカ20及び
分岐ブレーカ21、31をONにする。すると、分岐線
路に電力が供給され、各機器に電力を供給することが可
能となる。また、A/D変換ユニット5の電源を投入す
ると、ROM54に記憶されたプログラムがCPU58
によって読み出され、このプログラムが順次実効され
る。具体的には、電流センサ43からのアナログ信号
が、CPU58の制御によってマルチプレクサ50にて
順次選択され(図7のS1)、実効値演算回路51に入
力される。実効値演算回路51では実効値演算が行われ
(S2)、この演算結果であるアナログ信号がA/D変
換部52にてデジタル信号に変換され(S3)、このデ
ジタル信号に基づいてSIO53にてシリアル信号が構
成される(S4)。このシリアル信号のうちネットワー
ク変換部57に入力された信号は、LAN回線への出力
信号に変換され(S5)、10BaseT端子60を介
してネットワーク6に出力される(S6)。これら一連
の処理は常時連続して行われるため、分岐線路BS1〜
BS32の電流値がリアルタイムで連続的に出力され
る。
【0029】ネットワーク6に出力された信号は、コン
ピュータ66、67に入力され、このコンピュータ6
6、67内において一時的又は恒久的に記憶される。ま
た、コンピュータ66、67では、その内部に格納され
たプログラムの内容に基づいて、出力された信号に対す
る所定の処理が行われる。図8、9は、コンピュータの
出力画面例である。
【0030】図8の画面は電流値をリアルタイムに監視
するための画面であり、図中左側から順に、分岐線路B
S1〜BS32の線路番号70、電流値の数値表示7
1、電流値のバーグラフ表示72、各分岐線路BS1〜
BS32に接続されている負荷機器の名称73、アラー
ム状態74が表示されている。表示71、72は、A/
D変換ユニット5からの出力に基づいて容易に行うこと
ができる。また、名称73は管理者が入力する。アラー
ム状態74は、A/D変換ユニット5から出力された電
流値が、予め設定された閾値を超えているか否かをコン
ピュータ66、67内で逐次判断し、超えている場合に
は点滅表示等を行うことによって注意を喚起するもので
ある。この画面を見ることによって、分岐線路BS1〜
BS32における電流値をリアルタイムで監視でき、過
剰電流に対する警戒を行うことができる。
【0031】図9の画面は電流値の履歴を確認するため
の画面であり、縦軸は電流値を示し、横軸は時間軸であ
る。分岐線路BS1〜BS32のうち管理者にて選択さ
れた1つの分岐線路に関し、これまで測定された電流値
がグラフ表示される。この画面を見ることによって、電
流値の変化を監視でき、過剰電流の発生を予測したり、
電力ピーク時を把握等することができる。この画面にお
いては、これまでの電流値の最高値、最低値、平均値等
が合せて表示されている。この他、A/D変換ユニット
5から出力された電流値を用いて、他の所定の処理を行
い、電力の使用状態に関する任意の画面・音声等を出力
することができる。
【0032】ここで、分電盤1及び電力監視システムに
は、これまで説明した各ユニットに代えて、あるいはこ
れに加えて、さらに床下用センサユニット(第2のセン
サ手段)やマルチコンセントユニット(第3のセンサ手
段)を設けることができる。
【0033】図10は床下用センサユニットを示す図で
あり、(a)は正面図、(b)は背面図である。この床
下用センサユニット8は、床下からブレーカユニット2
を介することなく引き込まれた8本の分岐線路中に配置
される。この分岐線路の入力及び出力は、端子81、8
2を介して行われる。この床下用センサユニット8は上
述のセンサユニット4とほぼ同様に機能するものであ
り、その内部構造もセンサユニット4とほぼ同様である
ため説明を省略するが、分岐線路に流れる電流値を測定
し、この測定結果をアナログ信号としてRS232C端
子83にて出力する。この出力は、センサユニット4か
らの出力と同様にA/D変換ユニット5に入力され、A
/D変換等が行われる。
【0034】図11はマルチコンセントユニットを示す
図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は
背面図である。このマルチコンセントユニット9は、分
電盤1に組み込まれるOAタップ相応のものであり、分
電盤1に負荷機器を直接接続するために使用される。こ
のマルチコンセントユニット9には、3つのコンセント
90を有する2つの電力供給系統91が設けられ、各系
統91にはコンセント92を介して電力が供給される。
このマルチコンセントユニット9には、コンセント90
毎に流れる電流を測定する電流センサ93と、各系統毎
の電圧を測定する電圧センサ94が備えられ、これらセ
ンサの出力はRS232C端子95を介してA/D変換
ユニット5に入力され、A/D変換等が行われる。
【0035】これまで説明したブレーカユニット2、増
設用ブレーカユニット3、センサユニット4、A/D変
換ユニット5、床下用センサユニット8、及びマルチコ
ンセントユニット9は、それぞれ個別の筐体内に収めら
れてユニット化されており、分電盤1の主筐体1aに対
して着脱自在である。例えば、図3に示すように、ブレ
ーカユニット2の筐体2aは、主筐体1aの内部空間に
収めることができる幅及び奥行きにて形成されており、
その正面の左右端部に設けた取り付け部分2bを主筐体
1aの正面にネジ止めすることによって該主筐体1aに
固定される。他のユニットも同様の構造によって主筐体
1aに着脱することができ、分電盤1の配置されるビル
等の状況に応じて、必要なユニットを必要な数だけ主筐
体1aに収めて分電盤1を構成することができる。例え
ば、ビル内の各フロアに分電盤1を設ける場合、フロア
内のテナント数に対応した数のブレーカユニット2又は
増設用ブレーカユニット3を設けることができる。な
お、主筐体1aへの各ユニットの固定構造は、適宜変更
可能である。
【0036】なお、本実施形態においては上述のよう
に、1台のブレーカユニット2又は増設用ブレーカユニ
ット3に対してセンサユニット4が1台配置される。ま
た、4台のセンサユニット4、床下用センサユニット
8、又はマルチコンセントユニット9に対してA/D変
換ユニット5が1台配置される。ただし、この構成比は
任意に変更することができる。
【0037】次に、本発明に係るOAタップ及び電力監
視システムの一実施形態について図面を参照しつつ詳細
に説明する。図12はOAタップ及び電力監視システム
の構成を示すブロック図である。
【0038】このOAタップ100は、オフィス等に配
置され、電力を分岐して複数の負荷に供給するものであ
る。図12に示すように、OAタップ100には、1つ
の主コンセント101、端子台102、複数(本実施形
態において8つ)のコンセント103、MPX(マルチ
プレクサ)104、実効値演算回路105、A/D変換
部106、CPU107、ROM108、RAM10
9、SIO110、ネットワーク変換部111、端子1
12、及び電流センサ113が設けられている。
【0039】主コンセント101から供給された電力は
端子台102を介して各コンセント103に分岐供給さ
れ、各コンセント103に接続されたOA機器等の任意
の負荷機器に供給される。端子台102からコンセント
103に至る線路中に電流センサ113が配置されてお
り、各コンセント103に流れる電流値が測定される。
この測定結果はアナログ信号としてMPX104に入力
される。MPX104、実効値演算回路105、A/D
変換部106、CPU107、ROM108、RAM1
09、SIO110、ネットワーク変換部111、及び
端子112は、それぞれ分電盤1のA/D変換ユニット
5のマルチプレクサ50、実効値演算回路51、A/D
変換部52、CPU58、ROM54、RAM55、S
IO53、ネットワーク変換部57、10BaseT端
子60と同様に構成され同様に機能するものであるため
説明を省略するが、電流センサ113からのアナログ信
号に基づいて実効値が演算され、演算結果がデジタル信
号に変換され、シリアル信号として端子112から出力
される。出力された信号は、HUB114を介してコン
ピュータ115に入力され、分電盤1からの出力と同様
に処理されて、監視画面等が表示され電流値が監視され
る。この端子112には任意のネットワークを接続する
ことができ、これらネットワーク及びOAタップ100
によって電力監視システムが構成される。このようにO
Aタップ100における配電状態を把握でき、負荷過剰
の原因となる負荷機器を取り外す等、的確な判断を行う
ことができる。
【0040】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明した。しかしながら本発明は上記実施形態に示した
事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその
変更、改良等が可能であることは明らかである。例え
ば、上記実施形態おいては、分電盤やOAタップでの測
定対象を電流値としたが、電圧値を測定してもよく、ま
た漏電センサ、アレスタ(避雷回路)等を付加してもよ
い。すなわち、電力の使用状態に関する任意の値を測定
して監視等することができる。あるいは、分電盤内の温
度や湿度を測定し、これを出力して管理可能としてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、分電盤の分
岐線路やOAタップのコンセントに流れる電流値等の電
力使用状態を外部に出力し、これを通信回線を介して受
信して表示等することができるので、電力使用状態を容
易に把握し監視することができる。これによって、各分
岐線路に接続される電気機器を効率的に配分することが
できるようになり、ブレーカユニットの無駄な増設等が
回避され、その結果、装置コストを抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分電盤及び電力監視システムの構
成を示すブロック図である。
【図2】分電盤の正面図である。
【図3】ブレーカユニットを示す図であり、(a)は正
面図、(b)は背面図である。
【図4】増設用ブレーカユニットを示す図であり、
(a)は正面図、(b)は背面図である。
【図5】センサユニットを示す図であり、(a)は正面
図、(b)は背面図である。
【図6】A/D変換ユニットを示す図であり、(a)は
正面図、(b)は背面図である。
【図7】A/D変換ユニットにおける処理を示すフロー
チャートである。
【図8】コンピュータの出力画面例である。
【図9】コンピュータの出力画面例である。
【図10】床下用センサユニットを示す図であり、
(a)は正面図、(b)は背面図である。
【図11】マルチコンセントユニットを示す図であり、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は背面図であ
る。
【図12】OAタップ及び電力監視システムの構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 分電盤 2 ブレーカユニット 3 増設用ブレーカユニット 4 センサユニット 5 A/D変換ユニット 6 ネットワーク 8 床下用センサユニット 9 マルチコンセントユニット 20 メインブレーカ 21、31 分岐ブレーカ 43 電流センサ 50 マルチプレクサ 51 実効値演算回路 52 A/D変換部 53 SIO 57 ネットワーク変換部 58 CPU 100 OAタップ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主幹線路を複数に分岐してなる各分岐線
    路における電力供給が過剰となった際に該電力供給を遮
    断するブレーカと、 上記複数の分岐線路毎の電力使用状態を検出するセンサ
    手段と、 上記センサ手段から検出結果に応じて出力されたアナロ
    グ信号をデジタル信号に変換して所定の通信回線に出力
    するA/D変換手段と、 を備えることを特徴とする分電盤。
  2. 【請求項2】 上記センサ手段は、上記各分岐線路に流
    れる電流値を検出することを特徴とする請求項1に記載
    の分電盤。
  3. 【請求項3】 上記A/D変換手段は、上記アナログ信
    号に基づいて電力の実効値を演算する実効値演算手段を
    備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の分電
    盤。
  4. 【請求項4】 上記ブレーカ、上記センサ手段及び上記
    A/D変換手段が、主筐体に対して着脱可能な筐体内に
    個別に収められてユニット化されていることを特徴とす
    る請求項1〜3の何れかに記載の分電盤。
  5. 【請求項5】 上記ブレーカを介することなく引き込ま
    れた複数の分岐線路中に配置され、該複数の分岐線路毎
    の電力使用状態を検出して上記A/D変換手段に出力す
    る第2のセンサ手段を更に備えることを特徴とする請求
    項1〜4の何れかに記載の分電盤。
  6. 【請求項6】 複数のコンセントに電力を供給するため
    の電力供給系統を備え、各コンセントの電力使用状態を
    検出して上記A/D変換手段に出力する第3のセンサ手
    段を更に備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか
    に記載の分電盤。
  7. 【請求項7】 主電源となる主コンセントと、 上記主コンセントから電力を分岐供給される複数のコン
    セントと、 上記複数のコンセント毎の電力使用状態を検出するセン
    サ手段と、 上記センサ手段から検出結果に応じて出力されたアナロ
    グ信号をデジタル信号に変換して所定の通信回線に出力
    するA/D変換手段と、を備えることを特徴とするOA
    タップ。
  8. 【請求項8】 上記センサ手段は、上記各コンセントに
    流れる電流値を検出することを特徴とする請求項7に記
    載のOAタップ。
  9. 【請求項9】 上記A/D変換手段は、上記アナログ信
    号に基づいて電力の実効値を演算する実効値演算手段を
    備えることを特徴とする請求項7又は8に記載のOAタ
    ップ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6に記載の分電盤と、 上記分電盤からの信号を伝送するための通信回線と、 上記通信回線を介して得られた上記分電盤からの信号を
    処理して、上記分電盤における電力使用状態を監視可能
    とする情報処理手段と、を備えた電力監視システム。
  11. 【請求項11】 請求項7〜9に記載のOAタップと、 上記OAタップからの信号を伝送するための通信回線
    と、 上記通信回線を介して得られた上記OAタップからの信
    号を処理して、上記OAタップにおける電力使用状態を
    監視可能とする情報処理手段と、を備えた電力監視シス
    テム。
  12. 【請求項12】 上記情報処理手段は、上記電力使用状
    態を所定の閾値と比較し、該電力使用状態が該閾値を超
    えた場合に警報を出力するよう構成されたことを特徴と
    する請求項10又は11に記載の電力監視システム。
  13. 【請求項13】 上記情報処理手段は、上記電力使用状
    態の履歴を出力するよう構成されたことを特徴とする請
    求項10〜11の何れかに記載の電力監視システム。
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