JP2001111832A - 二値化処理装置および方法ならびに記録媒体 - Google Patents

二値化処理装置および方法ならびに記録媒体

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JP2001111832A
JP2001111832A JP28438099A JP28438099A JP2001111832A JP 2001111832 A JP2001111832 A JP 2001111832A JP 28438099 A JP28438099 A JP 28438099A JP 28438099 A JP28438099 A JP 28438099A JP 2001111832 A JP2001111832 A JP 2001111832A
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Michiteru Shichiro
道輝 七呂
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二値化処理において、低階調部分に階調性を
持たせることにより、二値化後の実質の階調ステップ数
を向上させる。 【解決手段】 出力画像を構成する複数の色材の最大濃
度を求め(S101)、これらの最大濃度の中における
最小の値を求め(S102)、ディザマトリクスの階調
数を決定し(S103)、階調数よりも大きな独立した
値を持つセル数を有するベースマトリクスを作成し(S
104)、ベースマトリクスに対応した値が階調数以上
のセルは画素を形成しないセルと設定した中間マトリク
スを作成し(S105)、画素を形成しないセル以外の
セルを正規化して色材にそれぞれ対応したディザマトリ
クスを作成する(S105)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、スキャ
ナ、複写機、ファクシミリ等に適用され、多値カラー画
像情報の二値化処理する二値化処理装置および方法なら
びに記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多階調画像を二値画像に変換する
技術の一つとして、組織的ディザ法(以下、「ディザ」
という。)による二値化処理装置がある。
【0003】ここで、従来の組織的ディザ法による二値
化処理装置について説明する。
【0004】図11は従来の二値化処理装置の構成を示
すブロック図、図12は図11の二値化処理装置におけ
るセル選択手段を示すブロック図、図13は従来のディ
ザマトリクスを示す説明図である。
【0005】図11をもとに従来の二値化処理装置の概
略について説明する。
【0006】図11において、入力データDは、階調補
正処理装置(図示せず)の出力する8bit、ブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエローの画像データである。
そして、階調補正処理は、この階調の線形性と有彩色成
分の混合時におけるグレーバランスの確保とを目的とす
るものである。また、同期信号4は、各データ処理のた
めのクロックである。サイズ信号5は、所定の時間にお
いて水平方向に関し有効領域であることを示すHSZ
(図示せず)と垂直方向に関し有効領域であることを示
すVSZ(図示せず)とで構成される。なお、HSZ,
VSZはともに正論理であるとする。
【0007】セル選択手段3は、HSZ,VSZがとも
に有効であるときに処理画素の画像全体における相対位
置に従ってディザマトリクスのセルを選択するためのア
ドレス線(図示せず)、マトリクス記憶手段2のリード
・ライトの制御線(図示せず)の集合である制御信号7
を生成する。そして、マトリクス記憶手段2は、制御信
号7に従い対応するディザマトリクスのセルの値である
二値化閾値6を比較手段1に出力する。
【0008】次に、図12に基づきセル選択手段につい
て説明する。
【0009】垂直カウンタ8は、ディザマトリクスのセ
ルの垂直方向の座標を決定するものである。すなわち、
システムの初期化時にCPU(図示せず)で内部レジス
タ(図示せず)に垂直方向周期(図示せず)が書き込ま
れる。垂直カウンタ8は印字領域外では通常0にセット
されており、VSZ=1のときにHSZの立ち上がりで
カウントアップし、また垂直方向周期(図示せず)と等
しくなったときに、VSZ=1且つHSZの立ち上がり
で0にリセットする。
【0010】水平カウンタ9は、ディザマトリクスのセ
ルの水平方向の座標を決定するものである。すなわち、
システムの初期化時にCPU(図示せず)で内部レジス
タ(図示せず)に水平方向周期(図示せず)が書き込ま
れる。水平カウンタ9はHSZ=0では0にセットされ
ており、HSZ=1のときに同期信号4の立ち上がりで
カウントアップし、また水平方向周期(図示せず)と等
しくなったときに、HSZ=1且つ同期信号4の立ち上
がりで0にリセットする。
【0011】そして、制御信号生成手段10は、この垂
直カウンタ8と水平カウンタ9とで指定されるアドレス
をアドレス線(図示せず)にセットし、その他のリード
ライト信号(図示せず)等をセットし、制御信号7を生
成する。
【0012】従来のディザマトリクスは、図13に示す
ように、水平方向のサイズ、垂直方向のサイズ共に12
である。ディザマトリクスは均等に4分割されており、
図13の上面より向かって左上と右下の1/4のセルと
が等しく、また左下と右上の1/4のセルとが等しく、
よって論理的には72階調を再現し得るようになってい
る。
【0013】そして、図11において、比較手段1は、
入力データDとマトリクス記憶手段2の出力する二値化
閾値6とを比較し、前者が後者より大きいとき1、そう
でない場合に0として二値化出力Qを生成する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】一般にはシアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックの各色材の最大濃度の中の最
小値を階調補正としての最大濃度として設定する。よっ
て、二値化処理の前処理である階調補正から入力される
入力データは、物理的には8bitであっても論理的に
は8bitを表現しないことが普通である。そのため、
従来のディザマトリクスでは、マトリクスの採り得るパ
タンを完全に使い切ることができない。そして、このこ
とは、最大濃度の大きい色材ほど当てはまる。
【0015】よって、各色材の中で最大濃度の大きい色
材ほど二値化後の実質の階調のステップ数が減少するこ
とになり、階調性が劣化する原因となっていた。
【0016】また、一般にプリンタ等の出力機器の各ド
ットはドットゲインを持っており、入力データがダイナ
ミックレンジの最大値より小さい値にも関らず濃度が飽
和することが多く、同様の理由で二値化後の実質の階調
ステップ数が減少し、階調性が劣化する原因となってい
た。
【0017】そこで、本発明は、低階調部分の階調性を
持たせて、実質の階調ステップ数を向上させることがで
きる二値化処理技術を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の二値化処理装置は、入力データの位置情報
からこの入力データを構成する画素に対応するセルを選
択するセル選択手段と、ディザマトリクスの階調数以上
のセルは画素を形成しないセルに設定するとともにそれ
以外のセルを正規化したディザマトリクスが複数の色材
に対応して格納され、セル選択手段で選択されたディザ
マトリクスのセルの値をセレクタに出力するマトリクス
記憶手段と、入力データとセレクタから送られた二値化
閾値とを比較して二値化出力を生成する比較手段とを有
するものである。
【0019】また、本発明の二値化処理方法は、出力画
像を構成する複数の色材の最大濃度を求め、これらの最
大濃度の中における最小の値を求め、ディザマトリクス
の階調数を決定し、階調数よりも大きな独立した値を持
つセル数を有するベースマトリクスを作成し、ベースマ
トリクスに対応した値が階調数以上のセルは画素を形成
しないセルと設定した中間マトリクスを作成し、画素を
形成しないセル以外のセルを正規化して色材にそれぞれ
対応したディザマトリクスを作成するものである。
【0020】そして、本発明の記録媒体は、出力画像を
構成する複数の色材の最大濃度を求めるステップと、こ
れらの最大濃度の中における最小の値を求めるステップ
と、ディザマトリクスの階調数を決定するステップと、
階調数よりも大きな独立した値を持つセル数を有するベ
ースマトリクスを作成するステップと、ベースマトリク
スに対応した値が階調数以上のセルは画素を形成しない
セルと設定した中間マトリクスを作成するステップと、
画素を形成しないセル以外のセルを正規化して色材にそ
れぞれ対応したディザマトリクスを作成するステップと
を実行するプログラムが格納されているものである。
【0021】これらによれば、低階調部分に階調性を持
たせることにより、二値化後の実質の階調ステップ数を
向上させることが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、入力データの位置情報からこの入力データを構成す
る画素に対応するセルを選択するセル選択手段と、ディ
ザマトリクスの階調数以上のセルは画素を形成しないセ
ルに設定するとともにそれ以外のセルを正規化したディ
ザマトリクスが複数の色材に対応して格納され、セル選
択手段で選択されたディザマトリクスのセルの値をセレ
クタに出力するマトリクス記憶手段と、入力データとセ
レクタから送られた二値化閾値とを比較して二値化出力
を生成する比較手段とを有する二値化処理装置であり、
低階調部分に階調性を持たせることにより、二値化後の
実質の階調ステップ数を向上させることが可能になると
いう作用を有する。
【0023】本発明の請求項2に記載の発明は、出力画
像を構成する複数の色材の最大濃度を求め、これらの最
大濃度の中における最小の値を求め、ディザマトリクス
の階調数を決定し、階調数よりも大きな独立した値を持
つセル数を有するベースマトリクスを作成し、ベースマ
トリクスに対応した値が階調数以上のセルは画素を形成
しないセルと設定した中間マトリクスを作成し、画素を
形成しないセル以外のセルを正規化して色材にそれぞれ
対応したディザマトリクスを作成する二値化処理方法で
あり、低階調部分に階調性を持たせることにより、二値
化後の実質の階調ステップ数を向上させることが可能に
なるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項3に記載の発明は、出力画
像を構成する複数の色材の最大濃度を求めるステップ
と、これらの最大濃度の中における最小の値を求めるス
テップと、ディザマトリクスの階調数を決定するステッ
プと、階調数よりも大きな独立した値を持つセル数を有
するベースマトリクスを作成するステップと、ベースマ
トリクスに対応した値が階調数以上のセルは画素を形成
しないセルと設定した中間マトリクスを作成するステッ
プと、画素を形成しないセル以外のセルを正規化して色
材にそれぞれ対応したディザマトリクスを作成するステ
ップとを実行するプログラムが格納されている記録媒体
であり、低階調部分に階調性を持たせることにより、二
値化後の実質の階調ステップ数を向上させることが可能
になるという作用を有する。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図10を用いて説明する。
【0026】図1は本発明の一実施の形態の二値化処理
装置におけるディザマトリクスを生成するプロセスを示
すフローチャート、図2は本発明の一実施の形態の二値
化処理装置における一般的な階調特性を示すグラフ、図
3は本発明の一実施の形態の二値化処理装置におけるベ
ースマトリクスを示す説明図、図4は本発明の一実施の
形態の二値化処理装置におけるシアンのベースマトリク
ス、中間マトリクスおよび最終マトリクスを示す説明
図、図5は本発明の一実施の形態の二値化処理装置にお
けるマゼンタのベースマトリクス、中間マトリクスおよ
び最終マトリクスを示す説明図、図6は本発明の一実施
の形態の二値化処理装置におけるイエローのベースマト
リクス、中間マトリクスおよび最終マトリクスを示す説
明図、図7は本発明の一実施の形態の二値化処理装置に
おけるブラックのベースマトリクス、中間マトリクスお
よび最終マトリクスを示す説明図、図8は本発明の一実
施の形態の二値化処理装置における階調補正前の階調特
性を示すグラフ、図9は本発明の一実施の形態の二値化
処理装置における階調補正の概念を示すグラフ、図10
は本発明の一実施の形態の二値化処理装置を示すブロッ
ク図である。
【0027】本実施の形態は、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックの色材を持つプリンタエンジン(図示せ
ず)に出力するための二値化処理装置で、入力データに
関しては各色8bit、出力データは二値である。
【0028】図1に沿ってディザマトリクスを生成する
各ステップの説明を行う。
【0029】先ず4色各々完全ベタのパタンをプリンタ
エンジン(図示せず)で印字し、濃度計等でそれらの最
大濃度を測定する(S101)。なお、図2のように各
々の階調特性を測定して、そこから最大濃度を求めても
よい。こうしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
の最大濃度として順にDmax[C]、Dmax
[M]、Dmax[Y]、Dmax[K]を得る。ここ
では、Dmax[C]、Dmax[M]、Dmax
[Y]、Dmax[K]は(表1)に示すような最大濃
度であるとする。
【0030】
【表1】
【0031】次に、Dmax[C]、Dmax[M]、
Dmax[Y]、Dmax[K]の中で最小の値をDM
AXLとする(S102)。よって、ここではDMAX
L=Dmax[Y]=1.6ということになる。
【0032】次に、システムの仕様を満足するためのデ
ィザマトリクスの階調数GRを決定する(S103)。
ここでは階調数GR=72階調とする。
【0033】そして、本実施の形態では、ディザマトリ
クスの基本仕様であるスクリーン形状を記述したベース
マトリクスを初めに作成する(S104)。ここでは、
ベースマトリクスは、図3に示すラインスクリーンとす
る。例えば入力データが解像度600dpiであるすれ
ば、このベースマトリクス線数150のラインスクリー
ンとなる。このベースマトリクスは均等に4分割されて
おり、図3の上面より向かって左上と右下の1/4のセ
ルとが等しく、また左下と右上の1/4のセルとが等し
く、よって論理的には128階調を再現し得るようにな
っている。つまり、このベースマトリクスは独立した値
をもつセル数SZが128である。これは、ベースマト
リクスのサイズ自体は256であるが、論理的なパタン
数は128個採り得るという意である。このセル数SZ
は128としたが、これは階調数GRよりも大きいサイ
ズであることが必要である。
【0034】次に、ベースマトリクスから中間マトリク
スの生成を経由して最終的なマトリクスを生成するステ
ップ(S105,S106)について説明する。
【0035】先ず、ベースマトリクスから中間マトリク
スを生成するステップ(S105)について述べる。
【0036】S105では、ベースマトリクスの各々の
セルに対してTMP_CELLを求め、これがGR(=
72)より大きい場合に255にするという2つのサブ
ステップで中間マトリクスを生成することを示してい
る。ベースマトリクスと中間マトリクスのセルは1対1
に対応している。ベースマトリクスのセルの値をBCE
LLとし、先ずTMP_CELLを(数1)で計算す
る。
【0037】
【数1】
【0038】但し、(数1)中のiは、シアンの中間マ
トリクスを計算しているときにはCを、マゼンタの中間
マトリクスを計算しているときにはMを、イエローの中
間マトリクスを計算しているときにはYを、ブラックの
中間マトリクスを計算しているときにはKを表す。
【0039】次に、TMP_CELLがGR以上のと
き、中間マトリクスの値CELLは(数2)で、TMP
_CELLがGR未満のとき、中間マトリクスの値CE
LLは(数3)で算出する。
【0040】
【数2】
【0041】
【数3】
【0042】ここで、上記のようにTMP_CELLが
GR以上のとき、セルの値が255で入力データは8b
itであるので、必ず印字されないことになる。よっ
て、中間マトリクスに255の値が多いほど、必ず印字
されない部分が増えることになる。但し、ここで注意す
べきことは、中間マトリクスの最大値はGRとなるよう
に(数1)が定義されている、つまりマトリクスで表現
されるパタンの数は変わらないことになる。中間マトリ
クスに255の値が多くなる(印字されない領域が増え
る)ことは、パタンの数を変化させずに最大濃度を低く
させる、つまり低濃度域の階調再現を向上するようにす
るということである。仮に、図13に示す従来のマトリ
クスでの階調特性が図2に示すものであるとすれば、最
大濃度の最も高いシアンが、(数1)によると最も25
5のセル、すなわち印字されない領域が多くなるように
するのである。
【0043】シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
ベースマトリクスを図4(a)、図5(a)、図6
(a)、図7(a)に、中間マトリクスをそれぞれ図4
(b)、図5(b)、図6(b)、図7(b)に示す。
但し、図4(a)、図5(a)、図6(a)、図7
(a)のベースマトリクスは図3と同じである。
【0044】ここで、図4(b)、図5(b)、図6
(b)、図7(b)より、中間マトリクスには最大濃度
の高い色材ほど必ず印字されない領域が増加することが
わかるそして、最終のディザマトリクスのセルの値FC
ELLは、中間マトリクスのセルの値CELLのうち2
55以外の部分を(数4)で正規化する。
【0045】
【数4】
【0046】255の部分はそのままとすることで、図
4(c)、図5(c)、図6(c)、図7(c)のよう
に最終のディザマトリクスが決定する(S106)。
【0047】以上がディザマトリクスの生成方法であ
る。
【0048】次に、一般的な階調補正について述べる。
【0049】先述のように設計されたディザマトリクス
を用いてディザ法により二値化し、プリンタエンジン
(図示せず)で出力したときの階調特性を図8に示す。
このとき、各色の最大濃度のうち最も小さいものをDM
AXLとしている。なお、階調補正については図9をも
とに説明する。
【0050】グレーバランスを保つために各色の最大濃
度はDMAXLとクリップする。階調補正装置(図示せ
ず)の入力データがi(0≦i≦255)、補正後の出
力データがGMA[i]とすれば、GMA[i]は、図
9に示すように、階調特性の測定濃度である縦軸の値が
DMAXL×i/255のときの入力データDの値であ
る。
【0051】このように階調補正装置(図示せず)の入
力データiをGMA[i]とすることで、階調特性の線
形性を確保する。実際には、入力データiの256の系
列に対する256の系列GMA[i]を各色ラインメモ
リ(図示せず)に保持し、LUT(Look−Up−T
able)方式で階調補正を行う。
【0052】最後に、図10をもとに本実施の形態であ
る二値化処理装置の説明を行う。
【0053】図10において、入力データDは、階調補
正装置(図示せず)の出力する8bit、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックの画像データである。また、
同期信号4は、各データ処理のためのクロックである。
色選択信号11は、処理している色を識別するための2
bitの信号で、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
クのときにそれぞれ0、1、2、3である。サイズ信号
5は、所定の時間において水平方向に関し有効領域であ
ることを示すHSZ(図示せず)と垂直方向に関し有効
領域であることを示すVSZ(図示せず)とで構成され
る。なお、HSZ,VSZはともに正論理であるとす
る。
【0054】セル選択手段3は、HSZ,VSZがとも
に有効であるときに処理画素の画像全体における相対位
置に従ってディザマトリクスのセルを選択するためのア
ドレス線(図示せず)、マトリクス記憶手段2のリード
・ライトの制御線(図示せず)の集合である制御信号7
を生成する。そして、第一のマトリクス記憶手段12、
第二のマトリクス記憶手段13、第三のマトリクス記憶
手段14、第四のマトリクス記憶手段15は、制御信号
7に従い対応するディザマトリクスのセルの値をセレク
タ16に出力する。なお、第一のマトリクス記憶手段1
2、第二のマトリクス記憶手段13、第三のマトリクス
記憶手段14、第四のマトリクス記憶手段15はそれぞ
れシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのディザマト
リクスを保存するもので、具体的には、それぞれ図4
(c)、図5(c)、図6(c)、図7(c)の内容が
格納されている。
【0055】セレクタ16は、色選択信号11が0のと
きに第一のマトリクス記憶手段12の出力する値を、色
選択信号11が1のときに第二のマトリクス記憶手段1
3の出力する値を、色選択信号11が2のときに第三の
マトリクス記憶手段14の出力する値を、色選択信号1
1が3のときに第四のマトリクス記憶手段15の出力す
る値をそれぞれセレクトし、比較手段に1に出力する。
【0056】次に、図12に基づきセル選択手段3につ
いて説明する。
【0057】垂直カウンタ8は、ディザマトリクスのセ
ルの垂直方向の座標を決定するためのものである。すな
わち、システムの初期化時にCPU(図示せず)で内部
レジスタ(図示せず)に垂直方向周期(図示せず)が書
き込まれる。垂直カウンタ8は印字領域外では通常0に
セットされており、VSZ=1のときにHSZの立ち上
がりでカウントアップし、また垂直方向周期(図示せ
ず)と等しくなったときに、VSZ=1且つHSZの立
ち上がりで0にリセットする。
【0058】水平カウンタ9は、ディザマトリクスのセ
ルの水平方向の座標を決定するためのものである。すな
わち、システムの初期化時にCPU(図示せず)で内部
レジスタ(図示せず)に水平方向周期(図示せず)が書
き込まれる。水平カウンタ9はHSZ=0では0にセッ
トされており、HSZ=1のときに同期信号4の立ち上
がりでカウントアップし、また水平方向周期(図示せ
ず)と等しくなったときに、HSZ=1且つ同期信号4
の立ち上がりで0にリセットする。
【0059】そして、制御信号生成手段10は、この垂
直カウンタ8と水平カウンタ9で指定されるアドレスを
アドレス線(図示せず)にセットし、その他のリードラ
イト信号(図示せず)等をセットし、制御信号7を生成
する。
【0060】図10において、比較手段1は、入力デー
タDとセレクタ16の出力する二値化閾値6とを比較
し、前者が後者より大きいとき1、そうでない場合に0
として二値化出力Qを生成する。
【0061】このように、本実施の形態によれば、低階
調部分に階調性を持たせることにより、二値化後の実質
の階調ステップ数を向上させることが可能になる。
【0062】以上、本実施の形態による二値化処理装置
についての説明を行った。しかし、本発明は実体のある
二値化処理装置に限定されるものではない。
【0063】つまり、本発明ハードウェアでの実現、ソ
フトウェアでの実現共に可能である。勿論、ソフトウェ
アにおける二値化処理の記録媒体には、磁気記録媒体、
光磁気記録媒体、さらには将来開発される種々の記録媒
体を用いることができる。
【0064】また、通信回線を利用して本発明を適用し
た記録媒体が供給されても、半導体チップに書き込まれ
ていてもよい。
【0065】さらに、一部がソフトウェアであって、一
部がハードウェアで実現されているものでもよく、一部
を記録媒体上に記憶しておいて、必要に応じて適宜読み
込まれるような形態のものでもよい。
【0066】また、本実施の形態では、ディザマトリク
スを簡単な計算式で機械的に設計するようにしている
が、ヒューリスティックな方法で設計してもよい。
【0067】そして、本実施の形態では、色材としてシ
アン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色が用いられ
た出力機器が説明されているが、本発明はこれらの色材
の数や種類に限定されるものではなく、これら以外の色
材の数、種類の組み合わせを適用することもできる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、低階調
部分に階調性を持たせることにより、二値化後の実質の
階調ステップ数を向上させることが可能になるという有
効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の二値化処理装置におけ
るディザマトリクスを生成するプロセスを示すフローチ
ャート
【図2】本発明の一実施の形態の二値化処理装置におけ
る一般的な階調特性を示すグラフ
【図3】本発明の一実施の形態の二値化処理装置におけ
るベースマトリクスを示す説明図
【図4】(a)本発明の一実施の形態の二値化処理装置
におけるシアンのベースマトリクスを示す説明図 (b)本発明の一実施の形態の二値化処理装置における
シアンの中間マトリクスを示す説明図 (c)本発明の一実施の形態の二値化処理装置における
シアンの最終マトリクスを示す説明図
【図5】(a)本発明の一実施の形態の二値化処理装置
におけるマゼンタのベースマトリクスを示す説明図 (b)本発明の一実施の形態の二値化処理装置における
マゼンタの中間マトリクスを示す説明図 (c)本発明の一実施の形態の二値化処理装置における
マゼンタの最終マトリクスを示す説明図
【図6】(a)本発明の一実施の形態の二値化処理装置
におけるイエローのベースマトリクスを示す説明図 (b)本発明の一実施の形態の二値化処理装置における
イエローの中間マトリクスを示す説明図 (c)本発明の一実施の形態の二値化処理装置における
イエローの最終マトリクスを示す説明図
【図7】(a)本発明の一実施の形態の二値化処理装置
におけるブラックのベースマトリクスを示す説明図 (b)本発明の一実施の形態の二値化処理装置における
ブラックの中間マトリクスを示す説明図 (c)本発明の一実施の形態の二値化処理装置における
ブラックの最終マトリクスを示す説明図
【図8】本発明の一実施の形態の二値化処理装置におけ
る階調補正前の階調特性を示すグラフ
【図9】本発明の一実施の形態の二値化処理装置におけ
る階調補正の概念を示すグラフ
【図10】本発明の一実施の形態の二値化処理装置を示
すブロック図
【図11】従来の二値化処理装置の構成を示すブロック
【図12】図11の二値化処理装置におけるセル選択手
段を示すブロック図
【図13】従来のディザマトリクスを示す説明図
【符号の説明】
1 比較手段 2 マトリクス記憶手段 3 セル選択手段 16 セレクタ D 入力データ Q 二値化出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA30 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC02 CE11 CE12 CE13 CH07 CH11 CH18 DC22 5C077 MP08 NN08 PP15 PP33 PP38 PP43 PP58 PP68 PQ08 PQ20 PQ23 RR02 RR16 TT02 TT06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力データの位置情報からこの入力データ
    を構成する画素に対応するセルを選択するセル選択手段
    と、 ディザマトリクスの階調数以上のセルは画素を形成しな
    いセルに設定するとともにそれ以外のセルを正規化した
    ディザマトリクスが複数の色材に対応して格納され、前
    記セル選択手段で選択された前記ディザマトリクスの前
    記セルの値をセレクタに出力するマトリクス記憶手段
    と、 前記入力データと前記セレクタから送られた二値化閾値
    とを比較して二値化出力を生成する比較手段とを有する
    ことを特徴とする二値化処理装置。
  2. 【請求項2】出力画像を構成する複数の色材の最大濃度
    を求め、 これらの最大濃度の中における最小の値を求め、 ディザマトリクスの階調数を決定し、 前記階調数よりも大きな独立した値を持つセル数を有す
    るベースマトリクスを作成し、 前記ベースマトリクスに対応した値が前記階調数以上の
    セルは画素を形成しないセルと設定した中間マトリクス
    を作成し、 画素を形成しない前記セル以外の前記セルを正規化して
    前記色材にそれぞれ対応したディザマトリクスを作成す
    ることを特徴とする二値化処理方法。
  3. 【請求項3】出力画像を構成する複数の色材の最大濃度
    を求めるステップと、 これらの最大濃度の中における最小の値を求めるステッ
    プと、 ディザマトリクスの階調数を決定するステップと、 前記階調数よりも大きな独立した値を持つセル数を有す
    るベースマトリクスを作成するステップと、 前記ベースマトリクスに対応した値が前記階調数以上の
    セルは画素を形成しないセルと設定した中間マトリクス
    を作成するステップと、 画素を形成しない前記セル以外の前記セルを正規化して
    前記色材にそれぞれ対応したディザマトリクスを作成す
    るステップとを実行するプログラムが格納されているこ
    とを特徴とする記録媒体。
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