JP2001111368A - 低歪・低雑音agcドライバーアンプ - Google Patents
低歪・低雑音agcドライバーアンプInfo
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Abstract
TTによりNFとACPの劣化を同時に抑制する低歪・
低雑音AGCドライバーアンプを提供する。 【解決手段】 AGCドライバーアンプは、RF信号を
増幅する初段FET10と、制御されたRF信号をさら
に増幅する後段アンプ12と、アンプ10,12間に挿
入されたスイッチ型ATT14とを備える。入力された
RF信号は、アンプ10で増幅される。増幅された信号
は、AGC電圧を変えることにより信号を減衰させるこ
とができる、シャント型FET16,シリーズ型FET
18とを有するSW型ATT14に入力される。SW型
ATT14でパワーの制御をおこなって出力された信号
は、アンプ12に入力され、更に増幅されて最終的に出
力される。
Description
るドライバーアンプに係り、雑音指数(NF)および隣
接チャネル漏洩電力(ACP)の劣化を同時に抑制する
低歪・低雑音AGCドライバーアンプに関する。
のRF送信部においてパワーアンプと直行変調器の間に
位置するプリアンプとして用いられており、AGC機能
によりセットのばらつき補償やパワーコントロールをお
こなうことができる。このようなAGCドライバーアン
プは、RF送信側に用いるため歪み特性の劣化は避けな
ければならないが、近年受信帯域ノイズの規格が厳しく
なっていることに伴って、AGCドライバーアンプの低
雑音化も要求されている。
回路ブロックを図7に示す。(a)はRF入力側にスイ
ッチATTを挿入した2段アンプ構成の回路であり、
(b)は初段がカスコード接続となった2段アンプ構成
の回路である。
第2903992号公報に記載されている。この公報に
記載された自動利得制御増幅器は、複数の増幅器および
可変減衰器を有する多段増幅器と、複数の可変減衰器を
有し多段増幅器の出力の必要量を減衰する多段減衰器
と、多段増幅器の出力を検波する検波器と、検波器の出
力を増幅する増幅器と、全ての多段増幅器の増幅器の増
幅された出力を接続する合成器と、合成器の出力を増幅
し多段増幅器の利得制御をおこなう信号を出力する対数
増幅器と、多段増幅器の出力レベルの検波出力と合成器
の出力との差分を検出し受信入力レベルを出力するレベ
ル検波器とを備えることで、小型化が可能となった。
は、RF入力側にATTがあるため隣接チャネル漏洩電
力(ACP)に関しては良くなるが、雑音指数(NF)
は劣化する。また、(b)の回路では、RF入力側には
ATTがないためNFは良くなるが、初段をカスコード
接続のFETで電流を絞って利得を可変させているため
歪みは劣化する。このように従来の構成では、NF、歪
みを同時に良好な状態に保つことが困難であった。
自動利得制御増幅器は、ダイバーシティ受信時において
各パスごとに共通増幅用と独立増幅用との2ルートの多
段増幅器が必要であったものを、1ルートに小型化する
ことを目的としたものである。この自動利得制御増幅器
は、受信レベル検出器を加え、独立AGC電源をなく
し、共通AGC電源のみでコントロールできるようにし
たものである。しかしながらこの従来例は、携帯端末R
F送信部におけるAGC機能付きドライバICのACP
とNFとの劣化を同時に抑制することはできなかった。
イバーアンプでSW型ATTを制御し、NFとACPの
劣化を同時に抑制する低歪・低雑音AGCドライバーア
ンプを提供することにある。
GCドライバーアンプは、入力されたRF信号を増幅す
る第1のアンプと、前記第1のアンプで増幅されたRF
信号を入力し、自動利得調整電圧を入力し、前記自動利
得調整電圧により動作し前記RF信号のパワー制御が可
能な素子を有するAGCドライバーアンプと、前記AG
Cドライバーアンプで自動利得調整電圧による操作によ
り、パワー制御された前記RF信号をさらに増幅し出力
する第2の増幅器とを備えることを特徴とする。
バーアンプは、前記AGCドライバーアンプを複数設
け、各々のAGCドライバーアンプを目的別に動作させ
ることも可能である。
は、複数のキャパシタと、分路型スイッチと、直列型ス
イッチとを備え、さらに低歪・低雑音AGCドライバー
アンプは、入力されるRF信号を、自動利得調整(AG
C)電圧により、前記分路型スイッチおよび前記直列型
スイッチが動作し、前記複数のキャパシタとともに、パ
ワー制御することを特徴とし、FETをもって可能とす
るものである。
プにおいてアンプの段間部分にスイッチ型アッテネータ
ー(ATT)を設けたことを特徴としている。
図3を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の低歪
・低雑音AGCドライバーアンプの構成を示す図であ
る。図2は、スイッチの歪み特性評価結果を示す図であ
る。図3は、入力レベルに対する歪みの変化を示す図で
ある。
(a)に示すように、FETによる2段アンプ10,1
2と、アンプ段間に挿入されたスイッチ型のATT14
とから構成されている。RFinから入力された信号
は、アンプ10で増幅される。増幅された信号は、AG
C電圧を変えることにより信号を減衰させることができ
る、段間SW型ATT14に入力される。段間SW型A
TT14でパワーの制御をおこなって出力された信号
は、アンプ12に入力され、更に増幅されて最終的に出
力される。
の詳細な構成は、図1(b)に示すように、シャント
(分路)型FET16とシリーズ(直列)型FET18
とを組み合わせたスイッチ(SW)から構成されてい
る。シャント型FET16は、RF信号に対してシャン
ト型になっており、キャパシタ(C4)20を介して接
地している。ここでシャント型FET16のゲート電位
Vg1は、このスイッチの基準電位である。シャント型
FET16のドレイン,ソースに印可している電圧V1
は、AGC端子に接続しており、AGC電圧を変えるこ
とによりコントロールすることができる。また、キャパ
シタ(C1,C2)22,24は、DCブロックとして
機能している。
てシリーズに挿入されている。ここでシリーズ型FET
18のドレイン,ソースに印可している電圧V2は、こ
のスイッチの基準電位である。またシリーズ型FET1
8のゲート電位Vg2は、AGC端子に接続されてい
る。また、キャパシタ(C2,C3)24,26は、D
Cブロックとなっている。
を示すように、本発明に従って初段アンプと後段アンプ
の間にSW型ATTを設けている。このSW型ATT1
4は、初段アンプ10で増幅された利得を減衰させて利
得を可変させる機能を有する。この際、RF入力側のア
ンプ10によりある程度の利得が得られるため、雑音指
数(NF)の劣化を抑制することができ、更にSW型の
ATT14で利得を可変させるため隣接チャネル漏洩電
力(ACP)の劣化も防ぐことが可能となる。また、初
段アンプ10には、FETを用いており、ドレインから
ゲート方向のアイソレーションは大きいため、AGC電
圧を変えた場合の入力インピーダンスの変動も抑制する
ことができる。また、図1に示すように、SW型ATT
は、FETを有し、FETのスイッチング動作を用いる
ものである。
を同時に防ぐことが可能となり、更にAGC電圧に対し
て入力インピーダンスの変動を抑制することができる。
いて詳述する。SW型ATT14は、図2に示すよう
に、0dBm程度のパワーを入力した場合にONからO
FF時に歪みが劣化することがわかっている。これはF
ETをスイッチとして用いる場合に、DC的に非線形の
領域を使用することに起因している。また、図3に示す
ようにシャント型に比べてシリーズ型の方が歪みが激し
い。
T部をL型の構成とし、AGC電圧を下げていったとき
に、先にシャント型スイッチの方をONからOFFする
ようにDelay回路(図示しない)で制御する。これ
によりシャント型FET16のドレイン,ソース間の容
量+キャパシタC4により、パワーがある程度下がる。
続いてシリーズ型FET18がONからOFFするよう
にDelay回路で制御してやれば、シリーズ型スイッ
チFET18へ入力されるパワーが低くなり、シリーズ
型の歪み劣化を抑制することができるようになる。
は、(1)歪みが劣化しにくいシャント型FET16,
歪みやすいシリーズ型FET18の順に配置したこと、
(2)Delay回路によりまずシャント型FET16
がOFFからONし、後にシリーズ型FET18がON
からOFFするように制御している、の2点である。
の劣化を抑制するために増幅器,可変抵抗器,増幅器と
いう構成によりAGC劣化を抑制するための段間ATT
を、上述に示した工夫を施し、IC化することによりN
FとACPの劣化を同時に抑制できることを可能にした
ものである。
から図5までを参照し詳細に説明する。図4は、雑音指
数を示す図である。図5は、本発明のAGCドライバー
アンプと従来品との評価結果を示す図である。
た信号は、アンプ10で増幅される。そして、増幅され
た信号は段間SW型ATT14に入力されるが、AGC
電圧を変えることにより信号を減衰させることができ
る。ATTでパワーの制御をおこなって出力された信号
は、アンプ12に入力されて、更に増幅されて最終的に
出力される。ここで多段構成の回路において雑音指数N
Fは、一般的に図4に示す式1で表される。従って、こ
の式1より初段利得を大きくすれば、全体回路のNFが
低くなることがわかる。本発明の回路構成では、初段に
アンプ10があるため、NFの劣化を抑制される。
4の詳細な動作について説明する。段間SW型ATT1
4は、図に示すようにシャント型FET16とシリーズ
型FET18とを組み合わせたSWから構成されてい
る。AGC電圧を下げていくとシャント型SWのドレイ
ン,ソース電位(V1)が下がるようにしている(基準
電位Vg1は固定)。
ス電位(V2)を固定して、ゲート電位(Vg2)が下
がるようにしている。これにより、AGC電圧を下げて
いくとシャントFET16は、OFFからONへ、シリ
ーズFET18は、ONからOFFへと変わる。
6は、抵抗から容量へ、シリーズFETは容量から抵抗
へと見え方がかわる。そのため、ATT14へ入力され
た信号は、シャントFET18で電流がおちて、シリー
ズFETで更にパワーが減衰する。このような構成でゲ
インコントロールをおこなっている。
なバランス設計をおこなっている。図2(a),(b)
にそれぞれシャント型とシリーズ型とのスイッチの歪み
特性を示す。ここでスイッチには、ゲート幅Wg=40
0umのシングルゲートのものを用いて、Pin=0d
Bm、入出力50Ωで評価をおこなった。この結果から
スイッチが、ONからOFFする際にACPが急激に劣
化していることがわかる。
シリーズ型のスイッチの入力レベルに対するACPの変
化を表したグラフを示す。この結果からACP=−60
dBcとなる入力レベルは、シャント型の場合−5dB
m、シリーズ型の場合−13dBmであることがわか
る。これらの結果を踏まえてSW型ATTの動作は、A
GC電圧を下げていく際にまずシャントがOFFからO
Nし、それからシリーズがONからOFFするように工
夫している。
されて、それからシリーズに入力するようになるため、
シリーズATTへの入力レベルが低くなり、結果として
このSW型ATTの歪みが劣化しにくくなる。
す。ここではペレットをセラミックパッケージにマウン
ト,ボンディングし、チューナーによりマッチングさせ
ている。図5は、従来品であるuPG2106と本発明
品とのNFおよびACPの評価結果である。ここでNF
は、f=925MHzで測定している。また、ACP
は、π/4DQPSK変調波入力時のΔf=±50kH
z、21kHz帯域幅で測定している。uPG2106
で−10dBm入力時のACPは−65.1dBcと良
好な結果となっているが、NF(Gain=23dB
時)は10.5dBと悪い結果となった。
G2106ほどではないが−60dBcをキープする結
果となり、更にNFは5.3dBとuPG2106の約
半分程度まで劣化を抑制することができた。ここでNF
は実使用上の問題から、フルゲインから5dBコンプレ
ッションした23dB時における値で評価している。こ
のように本発明により、ACP,NFの劣化を抑制する
ことができることが確認された。
て詳細に説明する。図6は、本発明のAGCドライバー
アンプの他の実施例の構成を示す図である。
成は、図1に示す上述の実施例の通りであるが、段間A
TT14の数を増やすことにより更に工夫している。そ
の構成を図3(a)に示す。図1では段間のATTの数
が1つの場合であったが、ここではATTの数をN個ま
で拡張したものを提案する。
ロール用、ATT14−2はセットのばらつき補償用な
ど一つのICのなかで目的に応じてゲインコントロール
をおこなうことが可能となる。さらには数個のATTの
スイッチングのタイミングを微妙にずらすことにより、
大きなダイナミックレンジを得ることもできる。
アンプは、アンプの段間にATTを設け、SW型のAT
Tを用いているため、NFとACPの劣化を同時に抑制
することが可能になることである。これにより低歪・低
雑音AGCドライバーアンプを実現することができる。
プにFETを用いることで、FETのドレイン−ゲート
間のアイソレーションが保たれているため、入力インピ
ーダンスの変動を抑えることができることである。
バランス設計によりシャント型がまずOFFからONす
るようにし、それからシリーズ型がONからOFFする
ようにしているため、段間SW型ATTの構成をシャン
ト,シリーズのL型の構成にすることでACPが劣化し
にくくなることである。
の構成を示す図である。
る。
評価結果を示す図である。
の構成を示す図である。
29)
Claims (7)
- 【請求項1】入力されたRF信号を増幅する第1のアン
プと、 前記第1のアンプで増幅されたRF信号を入力し、自動
利得調整電圧を入力し、前記自動利得調整電圧により動
作し前記RF信号のパワー制御が可能な素子を有するA
GCドライバーアンプと、 前記AGCドライバーアンプで自動利得調整電圧による
操作により、パワー制御された前記RF信号をさらに増
幅し出力する第2の増幅器と、を備えることを特徴とす
る低歪・低雑音AGCドライバーアンプ。 - 【請求項2】前記AGCドライバーアンプを、前記第1
のアンプおよび前記第2のアンプの間に複数有すること
を特徴とする請求項1記載の低歪・低雑音AGCドライ
バーアンプ。 - 【請求項3】前記低歪・低雑音AGCドライバーアンプ
は、複数のキャパシタと、前記素子である分路型スイッ
チおよび直列型スイッチとを備え、 入力されるRF信号を、自動利得調整(AGC)電圧に
より、前記分路型スイッチおよび前記直列型スイッチが
動作し、前記複数のキャパシタとともに、パワー制御す
ることを特徴とする請求項1,2記載の低歪・低雑音A
GCドライバーアンプ。 - 【請求項4】前記分路型スイッチおよび直列型スイッチ
は、FETを有することを特徴とする請求項3記載の低
歪・低雑音AGCドライバーアンプ。 - 【請求項5】前記分路型スイッチを前段に配し、前記直
列型スイッチを後段に配することを特徴とする請求項
3,4記載の低歪・低雑音AGCドライバーアンプ。 - 【請求項6】前記低歪・低雑音AGCドライバーアンプ
は、携帯電話機のRF送信部に用いられることを特徴と
する請求項1から5まで記載の低歪・低雑音AGCドラ
イバーアンプ。 - 【請求項7】前記低歪・低雑音AGCドライバーアンプ
を、前記第1のアンプと前記委第2のアンプとの間に組
み込むとき、集積回路内に配置することを特徴とする請
求項1から6まで記載の低歪・低雑音AGCドライバー
アンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28795899A JP3464950B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 低歪・低雑音agcドライバーアンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28795899A JP3464950B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 低歪・低雑音agcドライバーアンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001111368A true JP2001111368A (ja) | 2001-04-20 |
JP3464950B2 JP3464950B2 (ja) | 2003-11-10 |
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ID=17723956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28795899A Expired - Fee Related JP3464950B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 低歪・低雑音agcドライバーアンプ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012134627A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-07-12 | Mitsubishi Electric Corp | 電力増幅器 |
CN104917470A (zh) * | 2015-06-23 | 2015-09-16 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种宽带高功率功放模块 |
JP7622015B2 (ja) | 2021-10-06 | 2025-01-27 | 立積電子股▲ふん▼有限公司 | スイッチ装置 |
-
1999
- 1999-10-08 JP JP28795899A patent/JP3464950B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8461929B2 (en) | 2010-12-20 | 2013-06-11 | Mitsubishi Electric Corporation | Power amplifier |
CN104917470A (zh) * | 2015-06-23 | 2015-09-16 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种宽带高功率功放模块 |
CN104917470B (zh) * | 2015-06-23 | 2020-12-18 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种宽带高功率功放模块 |
JP7622015B2 (ja) | 2021-10-06 | 2025-01-27 | 立積電子股▲ふん▼有限公司 | スイッチ装置 |
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