JP2001108764A - 電子制御式機械時計 - Google Patents

電子制御式機械時計

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JP2001108764A
JP2001108764A JP29015999A JP29015999A JP2001108764A JP 2001108764 A JP2001108764 A JP 2001108764A JP 29015999 A JP29015999 A JP 29015999A JP 29015999 A JP29015999 A JP 29015999A JP 2001108764 A JP2001108764 A JP 2001108764A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弱い外部磁界から強い外部磁界までシールド
でき、外部磁界の影響を受けにくく、調速制御を高精度
でできる電子制御式機械時計を提供すること。 【解決手段】 電子制御式機械時計1のムーブメント3
外周部に、保磁力の異なる2種類の耐磁部材である高保
磁力耐磁板72および低保磁力耐磁板71を配置する。
弱い外部磁界に対しては保磁力が小さい低保磁力耐磁板
71でシールドでき、強い外部磁界に対しては保磁力が
大きい高保磁力耐磁板でシールドできるので、低磁場か
ら高磁場に渡る外部磁場を、直流、交流を問わずシール
ドできる。従って、外部磁界による磁気ノイズを減少で
き、ノイズなど外部磁場で誤動作することがなく、電子
制御式機械時計1を高い精度で調速制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼンマイが開放す
る時等の機械エネルギーを駆動源として動作しつつ、一
部電気エネルギーに変換し、この電力により回転制御手
段を作動させて回転周期を制御する電子制御式機械時計
に関する。
【0002】
【背景技術】ゼンマイが開放する時の機械エネルギーを
発電機で電気エネルギーに変換し、その電気エネルギー
により回転制御手段を作動させて発電機のコイルに流れ
る電流値等を制御することにより、輪列に固定される指
針を正確に駆動して正確に時刻を表示する電子制御式機
械時計として、特開平8−5758号公報に記載された
ものが知られている。
【0003】このような電子制御式機械時計は、指針の
駆動をゼンマイを動力源とするために運針駆動用のモー
タが不要であり、部品点数が少なく安価であるという特
徴がある。その上、電子回路を作動させるのに必要な僅
かな電気エネルギーを発電するだけでよく、少ない入力
エネルギーで時計を作動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この電子制御
式機械時計に用いられる発電機にあっては、次に述べる
構造上及び電磁気的特性上の課題があった。
【0005】すなわち、一般的なクオーツ時計で用いら
れるステップモータは、180度毎に回転するため、1
周期の間の殆どは180度毎の位置で停止している。こ
のため、時計に外部磁界が加わり、ロータ磁石が外部磁
界で揺動しても、その揺動によって電流が発生するた
め、外部磁界の存在を即座に検出でき、対応することが
できる。
【0006】これに対して、電子制御式機械時計では、
腕時計という小さなスペース内に発電機を組み込む必要
があり、小さな発電機でも十分な発電能力を得るため
に、コイルの巻数を多くする必要があった。また、発電
を行うためにロータは常時回転しており、その回転によ
って発生する起電圧も小さかった。
【0007】このため、発電誘起電圧やスペース効率の
面では十分なものが得られたが、外部磁界の影響がある
と起電圧にノイズが入り、正確に回転周期を検出でき
ず、回転制御に誤差が生じやすいという問題があった。
【0008】また、このような外部磁界による磁気ノイ
ズを減らすために、従来から耐磁板を時計内部に組み込
んだものが知られている(実開平4−79296号公報
参照)。この際、弱い磁界から強い磁界までシールドす
るためには、耐磁板としては、保磁力が低くかつ飽和磁
束密度の高い材料を用いることができればよい。つま
り、外部磁界が保磁力以上に大きくならなければ、磁気
回路のバイパスとして機能せず、シールド効果がでない
ため、地磁気のような1ガウス以下程度の弱い外部磁界
をシールドする場合には、保磁力も小さくなければなら
ない。一方、テレビ、電話、オーディオスピーカー等の
各種電磁気製品から発せられる例えば5ガウス程度以上
の強い外部磁界をシールドするには、できるだけ飽和し
ないつまり飽和磁束密度が大きなものが必要である。
【0009】但し、実際には、保磁力が低い材料は飽和
磁束密度も低く、逆に保磁力が高ければ飽和磁束密度も
高い材質しか存在しない。
【0010】このため、クオーツ時計では、ロータ回転
の検出電圧が大きく、弱い磁界をシールドできなくても
影響が小さいため、保磁力が多少大きくても飽和磁束密
度の大きな材料、例えば純鉄等を使用して強い外部磁界
をシールドできるようにしていた。
【0011】しかしながら、前述の電子制御式機械時計
では、発電機内を流れる磁束数が少なく、ロータ回転検
出の電圧も小さいため、純鉄のような保磁力が比較的大
きい耐磁板ではシールドできない弱い外部磁界でも、影
響してしまうという問題があった。
【0012】逆に、保磁力の小さいつまり飽和磁束密度
の小さい材料で耐磁板を構成すると、強い外部磁界が加
わった際にシールドできないという問題が生じる。
【0013】本発明の目的は、弱い外部磁界から強い外
部磁界までシールドすることができ、外部磁界の影響を
受けにくく、調速制御を精度よく行うことができる電子
制御式機械時計を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に電子
制御式機械時計は、機械的エネルギ源と、エネルギ伝達
装置を介して連結される前記機械的エネルギ源によって
駆動されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給す
る発電機と、前記エネルギ伝達装置に結合された指針
と、前記電気的エネルギにより駆動されて前記発電機の
回転周期を制御する回転制御装置とを備える電子制御式
機械時計において、保磁力の異なる少なくとも2種類の
耐磁部材が配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0015】このような本発明においては、弱い外部磁
界は保磁力が小さい耐磁部材でシールドでき、強い外部
磁界は保磁力が大きい耐磁部材でシールドでき、ノイズ
のような低磁場から高磁場まで直流、交流を問わずシー
ルドすることができ、外部磁界による磁気ノイズを減少
できる。
【0016】従って、ノイズなど外部磁場で誤動作する
ことがない、高精度の電子制御式機械時計を提供でき
る。
【0017】この際、前記2種類の耐磁部材のうち、一
方の耐磁部材は保磁力が2A/m以下の低保磁力材によ
り形成され、他方の耐磁部材は保磁力が5A/m以上の
高保磁力材により形成されていることが好ましい。
【0018】また、前記保磁力の異なる2種類の耐磁部
材のうち、他方の耐磁部材よりも保磁力が低い低保磁力
耐磁部材としては、PCパーマロイ材、センダスト、C
o系アモルファス金属、PDパーマロイ材のいずれかが
利用できる。
【0019】これらの材質の高保磁力耐磁部材は、低保
磁力材である一方で、高透磁率材でもあるため、低磁場
を効果的にシールドすることができる。
【0020】さらに、前記保磁力の異なる2種類の耐磁
部材のうち、他方の耐磁部材よりも保磁力が高い耐磁部
材は、PBパーマロイ材、純鉄、珪素鋼板、パーメンジ
ュール、Fe系アモルファス金属、PDパーマロイ材の
いずれかが利用できる。
【0021】これらの材質の耐磁部材は、高保磁力材で
ある一方で、高飽和磁束密度の材料であるため、必要な
シールド効果を得るための断面積を小さくでき、スペー
スが限られている時計であっても容易に組み込むことが
できる。
【0022】また、前記2種類の耐磁部材は、文字板ま
たは日車の裏側と、ムーブメントの外周部と、裏板の時
計内部側との3カ所の内の少なくとも2カ所に配置され
ていることが好ましい。
【0023】このような構成によれば、文字板または日
車の裏側やムーブメント外周部等の空間を有効に利用で
き、時計を厚くすることなく耐磁部材を配置することが
でき、スペース効率を向上できる。
【0024】この際、少なくとも、ムーブメントの外周
部には耐磁部材を設けることが好ましい。発電機のロー
タは、時計の厚さ方向に沿った回転軸を備えているた
め、時計の側面つまりムーブメントの外周面からの外部
磁界に対しては影響を受けやすい。従って、ムーブメン
トの外周面に耐磁部材を配置すれば、発電機に影響しや
すい時計の側面からの磁界の影響を受けにくくでき、シ
ールド効果をより向上することができる。
【0025】さらに、耐磁部材が、文字板または日車の
裏側と、ムーブメントの外周部と、裏板の時計内部側と
の3カ所に配置されていれば、ムーブメントの上面およ
び下面と、外周面とにそれぞれ耐磁部材が配置されてム
ーブメントを耐磁部材で囲むことができる。従って、シ
ールド効果を非常に大きくでき、外部磁界による磁気ノ
イズを大幅に減少できる。
【0026】前記文字板または日車の裏側と、ムーブメ
ントの外周部とに配置される耐磁部材は、リング状また
は円弧状に形成され、かつ文字板または日車の外周やム
ーブメントの外周に沿って配置されていることが好まし
い。
【0027】これらの形状は、耐磁部材の配置個所に応
じて適宜設定すればよい。例えば、ムーブメント外周部
に配置される場合には、巻真を逃げるために、耐磁部材
を円弧状(C形状)に形成してもよい。また、文字板下
に配置される場合には、文字板足を逃げるために半円弧
状等に形成してもよい。さらに、配置個所によっては、
リング状に形成することもできる。
【0028】また、前記ムーブメントの外周部に配置さ
れる耐磁部材は、文字板または日車の裏側に配置される
耐磁部材に比べて保磁力が大きいことが好ましい。
【0029】ムーブメント外周部に保磁力が大きな耐磁
部材を配置すれば、ムーブメントに影響を与えやすい時
計の側面からの高磁場の磁界を確実にシールドできる。
【0030】前記文字板の裏側に配置された耐磁部材
は、文字板受リングを兼用していることが好ましい。
【0031】文字板受リングを兼用していれば、部品点
数を削減でき、かつスペース効率も向上でき、コストも
低減できる。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、本発明
の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
【0033】図1は、本実施形態に係る電子制御式機械
時計の概略を示す平面図、図2および図3は、その要部
を示す断面図である。なお、図1において上方向が、電
子制御式機械時計の3時方向に対応している。
【0034】電子制御式機械時計1は、ケース2と、こ
のケース2内に収納されるムーブメント3とを備えた腕
時計である。
【0035】ケース2を構成する胴4の一方の開口に
は、ガラス5がはめ込まれてガラス縁6により内側から
押さえられている。ケース2の他方の開口は、裏蓋80
により塞がれている。なお、本実施形態では、裏蓋80
は、内部のムーブメント3を視認できるようにガラス8
1と、ガラス縁82とで構成されている。
【0036】ムーブメント3は、図1にも示されるよう
に、機械的エネルギ源としてのゼンマイ10と、ゼンマ
イ10によって駆動されて機械的エネルギを電気的エネ
ルギに変換する発電機20と、ゼンマイ10のトルクを
発電機20に伝達するエネルギ伝達装置としての図示し
ない増速輪列と、増速輪列に連結されて時刻表示を行う
図示しない指針と、前記電気的エネルギにより駆動され
て発電機20の回転周期を制御する回転制御装置(図示
省略)等を備えている。
【0037】発電機20は、輪列から伝達された機械的
エネルギを、誘起電力を発生することで電気的エネルギ
に変換する装置であり、ロータ21およびコイルブロッ
ク22を含んで構成されている。
【0038】また、ムーブメント3の上面側(ガラス5
側)には、文字板30と、日付や曜日などを示すカレン
ダ装置50の日車51とが設けられている。
【0039】文字板30は、ムーブメント3上に配置さ
れた文字板受リング33で支持されるとともに、ムーブ
メント3の地板等に文字板足31によって固定されてい
る。
【0040】また、カレンダ装置50は、日付が示され
ている日車51と、この日車51に連結する日回し車5
2と、時針に連結して日回し車52を回転させる日回し
中間車53と、日車51の回転動作を規制する日ジャン
パ54とを含んで構成されている。
【0041】さらに、カレンダ装置50を修正するため
に、ムーブメント3にはカレンダ修正装置60が設けら
れている。カレンダ修正装置60は、リューズ61が取
り付けられた巻真62によって回転されるカレンダ修正
伝え車63と、このカレンダ修正伝え車63の回転を受
けて1方向の回転動作をして日車51を回転させるカレ
ンダ修正車64とを含んで構成されている。
【0042】このように構成される電子制御式機械時計
1には、外部磁界をシールドするための耐磁部材71,
72が設けられている。すなわち、図1〜図3に示すよ
うに、文字板30の外周部の下面側には、耐磁部材であ
る低保磁力耐磁板71が配置され、ムーブメント3の外
周部の外側には、耐磁部材である高保磁力耐磁板72が
配置されている。
【0043】なお、図2は、図1におけるII−II線に沿
った断面のうち、電子制御式機械時計1の外周部分の一
部を示した断面図であり、図3は、図1におけるIII −
III線に沿った断面のうち、電子制御式機械時計1の外
周部分の一部を示した断面図である。
【0044】高保磁力耐磁板72は、リング状に形成さ
れ、図2に示されるように、ムーブメント3と胴4との
間に、つまりムーブメント3の外周に沿って配置されて
いる。なお、電子制御式機械時計1の3時方向では、巻
真62が外側に突出しており、この巻真62を避けるよ
うに、高保磁力耐磁板72には切欠き72Aが設けられ
ている。
【0045】このような高保磁力耐磁板72としては、
例えば、PBパーマロイ材、純鉄、珪素鋼板、鉄とコバ
ルトとを同量含有した磁性合金であるパーメンジュー
ル、鉄(Fe)系アモルファス金属、PDパーマロイ材
などが利用でき、特に保磁力が5A/m以上の高保磁力
材により形成されていることが好ましい。
【0046】低保磁力耐磁板71は、文字板30の外周
部の裏側、すなわち文字板30とムーブメント3との間
であって、日車51の外周側に配置されている。また、
文字板30の外周部には文字板足31が配置されている
ため、低保磁力耐磁板71は、文字板足31に干渉しな
いように、図1に示されるように、平面C字形すなわち
円弧状に形成されている。
【0047】このような低保磁力耐磁板71は、高保磁
力耐磁板72として選択された耐磁材料よりも保磁力が
小さい耐磁材料が用いられる。例えば、低保磁力耐磁板
71としては、鉄−ニッケル合金の磁性材料の中で比較
的低い保磁力であるPCパーマロイ材およびPDパーマ
ロイ材や、鉄−ケイ素−アルミニウムの合金磁性材料で
あるセンダスト、コバルト(Co)系アモルファス金属
などが利用される。この際、特に保磁力が2A/m以下
の低保磁力材により形成されていることが好ましい。
【0048】なお、上記の材質の選択(組み合わせ)
は、製造される製品の規格や磁気シールドに求められる
諸条件などを加味して行われるが、少なくとも保磁力に
差のある2種類の磁性材料を選択すればよい。
【0049】このような高保磁力耐磁板72および低保
磁力耐磁板71を製造する方法には、例えば以下に述べ
るように2つの方法があり、これら各耐磁板71、72
に使われる磁性材料の物性等に起因する加工のしやすさ
や製造コストによって適宜選択すればよい。
【0050】このうち1つの製造方法は、中空状に形成
された棒材を旋盤で削りだして内部の穴を大きくし、さ
らに所定間隔のピッチでリング状に切断する方法であ
る。
【0051】また、もう一つの製造方法は、板状の材料
を絞り出して円筒部を形成し、この円筒部を切断してリ
ング状に形成する方法である。
【0052】このような本実施形態によれば、以下に述
べるような効果が得られる。
【0053】(1)保磁力の異なる高保磁力耐磁板72
および低保磁力耐磁板71を電子制御式機械時計1内に
配置しているため、弱い外部磁界に対しては保磁力が小
さい低保磁力耐磁板71でシールドできるとともに、強
い外部磁界に対しては保磁力が大きい高保磁力耐磁板7
2でシールドできる。すなわち、従来のクオーツ時計な
どで行われていた強い外部磁場に対するシールドの他
に、弱い外部磁場に対してもシールドすることが可能に
なる。従って、電子制御式機械時計1内部に進入しよう
とする低磁場から高磁場に渡る外部磁場を、直流、交流
を問わずシールドすることができ、外部磁界による磁気
ノイズを減少でき、ノイズなどの外部磁場で誤動作する
ことがない、高精度の電子制御式機械時計1を提供でき
る。
【0054】(2)低保磁力耐磁板71として、PCパ
ーマロイ材、センダスト、Co系アモルファス金属、P
Dパーマロイ材等の、低保磁力材でありかつ高透磁率材
でもある耐磁部材を用いているので、外部磁界が低磁場
であっても効果的にシールドすることができる。
【0055】(3)高保磁力耐磁板72として、PBパ
ーマロイ材、純鉄、珪素鋼板、パーメンジュール、Fe
系アモルファス金属、PDパーマロイ材等の、高保磁力
材でありかつ高飽和磁束密度の材料である耐磁部材を用
いているので、必要なシールド効果を得るための断面積
を小さくでき、スペースが限られている時計であっても
容易に組み込むことができる。
【0056】(4)高保磁力耐磁板72を、ムーブメン
ト3の外周部に配置しているので、ロータ21に影響を
与えやすい時計1の側面からの強い外部磁界を効果的に
シールドでき、外部磁界による誤動作の発生を効率よく
低減できる。
【0057】(5)低保磁力耐磁板71や高保磁力耐磁
板72は、文字板30の裏側やムーブメント3の外周部
の、デッドスペースとされていた部分に配置できるた
め、時計内部の空間を有効に利用でき、電子制御式機械
時計1を厚くすることなく耐磁部材71,72を配置す
ることができ、スペース効率を向上できる。
【0058】(6)高保磁力耐磁板72は、リング状つ
まり連続して形成されているので、ムーブメント3の外
周全周に渡って配置することができ、どの位置からの外
部磁界も確実にシールドできる。
【0059】また、高保磁力耐磁板72には切欠き72
Aが形成されているので、巻真62に干渉することなく
配置でき、配置スペースを有効に活用することができ
る。
【0060】(7)低保磁力耐磁板71は、半円弧状に
形成されるとともに、文字板30をムーブメント3に取
り付ける文字板足31を避けるようにして、文字板30
の外周裏側に対向配置されている。従って、これら文字
板足31の配置を変更することなく、低保磁力耐磁板7
1を配置することができるので、配置スペースを有効に
活用することができる。
【0061】(8)低保磁力耐磁板71は、対向する同
一な半円弧状の形状をなしている。すなわち、低保磁力
耐磁板71は1種類の部品であるので、これら低保磁力
耐磁板71を組み込む際には、左右の部品の区別をする
必要がない。従って、低保磁力耐磁板71を組み込む作
業を容易にできる。
【0062】(第2実施形態)以下に、本発明の第2実
施形態を、図4を参照しながら述べる。
【0063】なお、以下の各実施形態および変形例にお
いて、前記第1実施形態と同一もしくは同様の構成部品
については、同一の符号を用い、説明を省略あるいは簡
略する。
【0064】第2実施形態の電子制御式機械時計1で
は、低保磁力耐磁板71Aは、日車51の裏側つまり日
車51およびムーブメント3間に配置されているととも
に、裏蓋80の裏面にも、耐磁部材である低保磁力耐磁
板71Bが配置されている。なお、高保磁力耐磁板72
は、前記第1実施形態と同様に、ムーブメント3の外周
に沿って配置されている。
【0065】低保磁力耐磁板71Aは、リング状に形成
されて、日車51の裏側に、日車51に沿って配置され
ている。また、低保磁力耐磁板71Bは、円盤状に形成
されて裏蓋80のムーブメント3側に配置されている。
なお、これらの低保磁力耐磁板71A,71Bの材質
は、前記第1実施形態の低保磁力耐磁板71と同じであ
る。
【0066】このような構成の電子制御式機械時計1で
は、前記実施形態において得られた効果(1)〜(6)
の他に、以下に述べるような効果が得られる。
【0067】(9)日車51およびムーブメント3間や
裏蓋80の裏面など、部品が配置されていない狭小な空
きスペース(デッドスペース)を利用して、低保磁力耐
磁板71Aおよび低保磁力耐磁板71Bが配置されてい
るので、時計内部の空間を有効に利用することができ
る。
【0068】(10)各低保磁力耐磁板71A,71Bお
よび高保磁力耐磁板72が、ムーブメント3の上面、下
面および外周面にそれぞれ配置されているので、ムーブ
メント3を耐磁部材で囲むことができ、シールド効果を
非常に大きくでき、外部磁界による磁気ノイズを大幅に
減少できる。
【0069】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成
も含み、以下に示すような変形例なども本発明に含まれ
る。
【0070】例えば、低保磁力耐磁板71,71A,7
1Bおよび高保磁力耐磁板72の配置位置は、前記各実
施形態のものに限らず、例えば、図5に示すように、時
計に自動巻用の回転錘91が設けられている場合には、
この回転錘91の周囲にリング状の耐磁部材73を取り
付けてもよい。このように回転錘91の外周に取り付け
た耐磁部材73は、ムーブメント3の外周部に沿って配
置されるため、高保磁力耐磁板72と同様に、時計の側
面からの外部磁界を効果的にシールドすることができ
る。
【0071】また、文字板受リング33を低保磁力材や
高保磁力材等の耐磁材料で構成し、耐磁板としても兼用
してもよい。この場合には、例えば、低保磁力材で文字
板受リング33を形成すれば、文字板30や日車51の
下側に配置した低保磁力耐磁板71,71Aを不要にで
き、部品点数を少なくできてコストも低減できる。ま
た、高保磁力材で文字板受リング33を形成すれば、高
保磁力材でシールドされるムーブメント3外周部の面積
が大きくなり、シールド効果をより向上することができ
る。
【0072】また、前記第1実施形態では、高保磁力耐
磁板72はムーブメント3の外周に、また低保磁力耐磁
板71は文字板30の裏側に配置されており、前記第2
実施形態では、日車51および裏蓋80の裏側に設けら
れていたが、例えば、低保磁力耐磁板71Bとムーブメ
ント3外周部の高保磁力耐磁板72のみを設けてもよ
い。
【0073】さらに、ムーブメント3外周側に、低保磁
力耐磁板を配置し、文字板30の裏側等に低保磁力耐磁
板を配置してもよい。また、発電機20の上下とムーブ
メント3の外周部との計3カ所に各耐磁板を配置しても
よい。
【0074】要するに、高保磁力耐磁板および低保磁力
耐磁板の配置位置については、実施の状況に応じて適宜
選択すればよく、電子制御式機械時計1内部の空き空間
(デッドスペース)の位置や、シールドしたい外部磁場
の方向性などを加味して、1箇所もしくは複数箇所に適
宜選択すればよい。特に、ムーブメント3の外周部およ
び外周部に近接した位置で、かつ外周部に沿って低保磁
力耐磁板および高保磁力耐磁板をそれぞれ配置すること
が好ましい。
【0075】また、前記各実施形態では、耐磁部材の形
状は、リング状もしくは半円弧状であったが、これらに
限らない。例えば、棒状、薄板状(フィルム状)、線状
などでもよく、これらの形状は、耐磁部材が配置される
スペースの形状に応じて、適宜決定される。
【0076】また、高保磁力耐磁板72および低保磁力
耐磁板71に使用されている磁性材料の種類は、前記実
施形態のものに限らず、例えば、サマリウム、ネオジ
ム、窒素、クロム、バナジウムなどを含有するものでも
よく、これらも必要とするシールド性能などを考慮して
適宜選択すればよい。
【0077】さらに、前記実施形態では、高保磁力耐磁
板72として、5A/m以上の保磁力を有する耐磁板を
用い、低保磁力耐磁板71として、2A/m以下の保磁
力を有する耐磁部材を使用したが、これらに限らない。
このような、保磁力の最適範囲は、電子制御式機械時計
1内部に組み込まれているムーブメントに求められる機
能レベルに応じて、実施の状況に応じて適宜設定され
る。
【0078】また、耐磁板としては保磁力の異なる2種
類のものに限らず、保磁力の異なる3種類以上の耐磁板
を設けてもよい。
【0079】また、このような耐磁部材が設けられる電
子制御式機械時計1の種類や仕様は、前記第1実施形態
および第2実施形態のものに限らず、例えば、コア無し
の発電機を用いたムーブメント3を有するものでもよ
く、実施にあたって適宜設定すればよい。
【0080】
【実施例】次に、本発明の効果を確認するために行った
実施例について説明する。
【0081】本実施例では、低保持力耐磁板71として
保磁力0.8A/mのPC材を用い、高保持力耐磁板7
2として保磁力6.4A/mのPB材を用い、前記第1
実施形態のようにこれら2種類の耐磁板71,72を設
けた場合に、どの程度の外部磁界が加わるまで性能を確
保できるかを確認した(実施例1)。電子制御式機械時
計の場合、外部磁界が加わると、発電波形にノイズが乗
り、ICで起電圧波形を読みとれなくなり、時間精度が
落ちる。このため、始めに外部磁界を0にしておき、そ
の後、徐々に外部磁界を強くしていったときに、時計が
誤作動無く動作する(品質保証ができる、具体的には時
間精度:月差15秒が確保できる)限界の外部磁界の量
(強さ)を測定した。
【0082】また、比較例として、耐磁板71のみを設
けた場合(比較例1)、耐磁板72のみを設けた場合
(比較例2)、各耐磁板71,72をそれぞれ低保磁力
のPC材で構成した場合(比較例3)、各耐磁板71,
72をそれぞれ高保磁力のPB材で構成した場合(比較
例4)に、実施例1と同様にそれぞれ外部磁界0からど
の程度の外部磁界が加わるまで性能を確保できるかを確
認した。
【0083】なお、実施例および各比較例で用いた発電
機は同一のものであり、具体的には、発電機を構成する
ヨークにはPCパーマロイ材を使用し、ステータ内径は
3mm、厚み0.5mm(0.25mm×2層)で構成されたものを用
いた。このヨークには、直径13μmの線が60000T(300
00T×2個)巻かれている。さらに、ロータ21は、最
大エネルギ積(BHmax)が32MGOeのSm2Co
17(サマリウム・コバルト)からなり、直径1.3mm×厚み
0.4mmの円柱状のロータ磁石を備えているものを用い
た。
【0084】一方、低保持力耐磁板71は、外径2.81m
m、内径2.6mm、厚み0.45mm、保磁力0.8A/mのPC
材(比較例4では保磁力6.4A/mのPB材)で構成さ
れたものを用い、高保持力耐磁板72は、外径3.07mm、
内径2.92mm、厚み1.75mm、保磁力6.4A/mのPB材
(比較例3では保磁力0.8A/mのPC材)で構成さ
れたものを用いた。
【0085】この実施例1および各比較例1〜4におい
て、時計が誤作動無く動作する外部磁界の強さを測定し
た。なお、外部磁界としては、交流磁気(AC)および
直流磁気(DC)の両方を用いて測定した。この実験結
果を表1に示す。
【0086】
【表1】 表1に示すように、本発明の実施例1は、交流磁気(A
C)および直流磁気(DC)のそれぞれにおいて、最も
大きな外部磁界が加わるまで性能を確保できており、本
発明の有効性が確認できた。
【0087】
【発明の効果】以上の述べたように、本発明の電子制御
式機械時計によれば、保磁力の異なる少なくとも2種類
の耐磁部材である高保磁力耐磁板および低保磁力耐磁板
を配置したので、弱い外部磁界に対しては保磁力が小さ
い低保磁力耐磁板でシールドでき、強い外部磁界に対し
ては保磁力が大きい高保磁力耐磁板でシールドできる。
従って、低磁場から高磁場に渡る外部磁場を、直流、交
流を問わずシールドすることができ、外部磁界による磁
気ノイズを減少でき、ノイズなど外部磁場で誤動作する
ことがない、高精度の電子制御式機械時計を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における電子制御式機械
時計の平面図である。
【図2】図1の要部を示す断面図である。
【図3】図1の要部を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態における要部を示す断面
図である。
【図5】本発明の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電子制御式機械時計 2 ケース 3 ムーブメント 10 ゼンマイ 20 発電機 21 ロータ 22 コイルブロック 30 文字板 33 文字板受リング 50 カレンダ装置 51 日車 52 日回し車 53 中間車 54 日ジャンパ 60 カレンダ修正装置 61 リューズ 62 巻真 63 カレンダ修正伝え車 64 カレンダ修正車 71,71A,71B 低保磁力耐磁板 72 高保磁力耐磁板 73 耐磁部材 80 裏蓋 81 ガラス 82 ガラス縁 91 回転錘

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械的エネルギ源と、エネルギ伝達装置
    を介して連結される前記機械的エネルギ源によって駆動
    されて誘起電力を発生して電気的エネルギを供給する発
    電機と、前記エネルギ伝達装置に結合された指針と、前
    記電気的エネルギにより駆動されて前記発電機の回転周
    期を制御する回転制御装置とを備える電子制御式機械時
    計において、 保磁力の異なる少なくとも2種類の耐磁部材が配置され
    ていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、 前記2種類の耐磁部材のうち、一方の耐磁部材は保磁力
    が2A/m以下の低保磁力材により形成され、他方の耐
    磁部材は保磁力が5A/m以上の高保磁力材により形成
    されていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電子制
    御式機械時計において、 前記保磁力の異なる2種類の耐磁部材のうち、他方の耐
    磁部材よりも保磁力が低い低保磁力耐磁部材は、PCパ
    ーマロイ材、センダスト、Co系アモルファス金属、P
    Dパーマロイ材のいずれかであることを特徴とする電子
    制御式機械時計。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電子制
    御式機械時計において、 前記保磁力の異なる2種類の耐磁部材のうち、他方の耐
    磁部材よりも保磁力が高い高保磁力耐磁部材は、PBパ
    ーマロイ材、純鉄、珪素鋼板、パーメンジュール、Fe
    系アモルファス金属、PDパーマロイ材のいずれかであ
    ることを特徴とする電子制御式機械時計。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子制
    御式機械時計において、 前記2種類の耐磁部材は、文字板または日車の裏側と、
    ムーブメントの外周部と、裏蓋の時計内部側との3カ所
    の内の少なくとも2カ所に配置されていることを特徴と
    する電子制御式機械時計。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、 前記文字板または日車の裏側と、ムーブメントの外周部
    とに配置される耐磁部材は、リング状または円弧状に形
    成され、かつ文字板または日車の外周やムーブメントの
    外周に沿って配置されていることを特徴とする電子制御
    式機械時計。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の電子制
    御式機械時計において、 前記文字板または日車の裏側に配置される耐磁部材は、
    ムーブメントの外周部に配置される耐磁部材に比べて保
    磁力が小さいことを特徴とする電子制御式機械時計。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載の電子制
    御式機械時計において、 前記文字板の裏側に配置された耐磁部材は、文字板受リ
    ングを兼用していることを特徴とする電子制御式機械時
    計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043166A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Seiko Epson Corp 時 計
JP2019049436A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 シチズン時計株式会社 電子時計のムーブメント及び電子時計

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