JP2001108762A - 指針式時計の構造 - Google Patents
指針式時計の構造Info
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- JP2001108762A JP2001108762A JP28645899A JP28645899A JP2001108762A JP 2001108762 A JP2001108762 A JP 2001108762A JP 28645899 A JP28645899 A JP 28645899A JP 28645899 A JP28645899 A JP 28645899A JP 2001108762 A JP2001108762 A JP 2001108762A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 付加機能分の厚みが異なる複数種類の指針式
時計モジュールにおいて、従来は厚み毎に筒車及び中心
パイプを新規設定する必要があった。 【解決手段】 付加機能分の厚みが類似している複数種
類の指針式時計モジュールにおいて、従来地板1と第二
地板の間に配設していた筒車9を、第二地板11と文字
板5の間に配設した。これにより、総丈の類似する筒車
を共通使用する事が可能となった。また、中心パイプ1
2に筒車9の位置規制を行うための帯形状12a、12
bを複数箇所配設し、それぞれの指針式時計モジュール
においてこれらの位置規制形状を任意に選択して使用す
ることにより、中心パイプ12の共通化、汎用化を実現
した。
時計モジュールにおいて、従来は厚み毎に筒車及び中心
パイプを新規設定する必要があった。 【解決手段】 付加機能分の厚みが類似している複数種
類の指針式時計モジュールにおいて、従来地板1と第二
地板の間に配設していた筒車9を、第二地板11と文字
板5の間に配設した。これにより、総丈の類似する筒車
を共通使用する事が可能となった。また、中心パイプ1
2に筒車9の位置規制を行うための帯形状12a、12
bを複数箇所配設し、それぞれの指針式時計モジュール
においてこれらの位置規制形状を任意に選択して使用す
ることにより、中心パイプ12の共通化、汎用化を実現
した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指針式時計の構造
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より時計は、その時刻の表示形態と
して、2本或いは3本の指針によって時刻を表示するア
ナログ方式と、液晶やLEDに代表される電子光学的表
示装置によって時刻を表示するデジタル方式、或いは両
者を組み合わせたコンビネーション方式に大別できるこ
とは周知である。また、このうちアナログ方式の時計の
中でも、例えば秒針やカレンダーの有無、さらにはタイ
マー機能、アラーム機能やクロノグラフ機能、月齢表示
機能等に代表される付加機能の有無を、消費者がそれぞ
れの嗜好に合わせて選択できることも周知である。
して、2本或いは3本の指針によって時刻を表示するア
ナログ方式と、液晶やLEDに代表される電子光学的表
示装置によって時刻を表示するデジタル方式、或いは両
者を組み合わせたコンビネーション方式に大別できるこ
とは周知である。また、このうちアナログ方式の時計の
中でも、例えば秒針やカレンダーの有無、さらにはタイ
マー機能、アラーム機能やクロノグラフ機能、月齢表示
機能等に代表される付加機能の有無を、消費者がそれぞ
れの嗜好に合わせて選択できることも周知である。
【0003】これらの付加的機能については、クロノグ
ラフ機能等、モーターの数が異なる仕様の機能を付加し
た製品を除くと、まずはベースとなる時、分、秒の三針
プレーンである、いわば基本のモジュールを開発し、そ
の基本モジュールに例えば小秒針やカレンダーなど、ユ
ーザの求める機能を適宜追加していく構造が一般的であ
る。このような構造を採用することによって、例えば減
速輪列類や巻真による時刻修正機構である裏回り部品な
ど、時計製品の基礎となる構成要素を共通使用し、組立
の自動ライン化や部品の汎用化を図る事が可能となる。
ラフ機能等、モーターの数が異なる仕様の機能を付加し
た製品を除くと、まずはベースとなる時、分、秒の三針
プレーンである、いわば基本のモジュールを開発し、そ
の基本モジュールに例えば小秒針やカレンダーなど、ユ
ーザの求める機能を適宜追加していく構造が一般的であ
る。このような構造を採用することによって、例えば減
速輪列類や巻真による時刻修正機構である裏回り部品な
ど、時計製品の基礎となる構成要素を共通使用し、組立
の自動ライン化や部品の汎用化を図る事が可能となる。
【0004】以下に、時、分、秒の3針による時刻表示
方式の指針式時計モジュールの時針回りの固定構造につ
いて説明する。図5は従来の指針式時計モジュールの例
であり、通常のモジュール中心に秒針を配設したタイプ
とは異なり、六時位置に装飾的に丈の短い秒針(図示せ
ず)を配設した小秒針タイプの中心部の要部断面図であ
る。
方式の指針式時計モジュールの時針回りの固定構造につ
いて説明する。図5は従来の指針式時計モジュールの例
であり、通常のモジュール中心に秒針を配設したタイプ
とは異なり、六時位置に装飾的に丈の短い秒針(図示せ
ず)を配設した小秒針タイプの中心部の要部断面図であ
る。
【0005】図5において、1は図示しない減速輪列や
電子回路に代表される指針式時計の各構成要素を保持す
る母材部品である地板、2は各指針のうち、図示しない
時針を固定する筒車、3は筒車を地板に押圧してそのガ
タツキを規制するリング状の板バネ部品である針座、4
は地板に圧入固定され、各指針固定輪列の保持を行う筒
状の金属部品である中心パイプ、5は時刻を表示するた
めの外装部品である文字板、6は各指針のうち、図示し
ない分針を固定する中心車、7は小秒針へ駆動力を伝達
する輪列類(図示せず)の保持を行う板状部品である第
二地板である。
電子回路に代表される指針式時計の各構成要素を保持す
る母材部品である地板、2は各指針のうち、図示しない
時針を固定する筒車、3は筒車を地板に押圧してそのガ
タツキを規制するリング状の板バネ部品である針座、4
は地板に圧入固定され、各指針固定輪列の保持を行う筒
状の金属部品である中心パイプ、5は時刻を表示するた
めの外装部品である文字板、6は各指針のうち、図示し
ない分針を固定する中心車、7は小秒針へ駆動力を伝達
する輪列類(図示せず)の保持を行う板状部品である第
二地板である。
【0006】図5に示すように、中心パイプ4の外周部
には径方向に突出する帯状の突出部4aが配設されてい
る。この帯状の突出部4aによって筒車2の中心穴をガ
イドすることにより、筒車2の平面方向のガタツキを最
小限に抑制する構造としている。時針は、筒車の筒状部
2bに押込嵌合して固定する。また、地板1の下面には
浚い加工による凹部1aが形成されており、筒車2の歯
車部2aは針座3によって地板1の凹部1aへと常時押
圧されながら運針している。これにより、図示しない時
針の自重による、筒車2のアオリや運針時の時針の振れ
を規制している。
には径方向に突出する帯状の突出部4aが配設されてい
る。この帯状の突出部4aによって筒車2の中心穴をガ
イドすることにより、筒車2の平面方向のガタツキを最
小限に抑制する構造としている。時針は、筒車の筒状部
2bに押込嵌合して固定する。また、地板1の下面には
浚い加工による凹部1aが形成されており、筒車2の歯
車部2aは針座3によって地板1の凹部1aへと常時押
圧されながら運針している。これにより、図示しない時
針の自重による、筒車2のアオリや運針時の時針の振れ
を規制している。
【0007】即ち、時針が圧入保持されている筒車2に
ついては、その位置を中心パイプ4の突出部4aと針座
3によって規制することにより、アオリや運針時の時針
の振れを抑制して運針する構造となっている。
ついては、その位置を中心パイプ4の突出部4aと針座
3によって規制することにより、アオリや運針時の時針
の振れを抑制して運針する構造となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、指針式時
計の時針保持構造は、時針の中心穴を筒状の輪列である
筒車2に圧入する事によって固定し、筒車2の中心穴を
別の部品で規制する事によって運針時のガタツキ及び時
針の振れを抑制する構造が一般的である。前述した従来
例では筒車2の中心穴を、地板1に圧入した筒状の金属
部品である中心パイプ4によって規制しているが、他の
構造としては、中心車6の外周部によって筒車を規制す
る場合もあり、筒車2を何で規制するかについては様々
な方法があるのが現状である。本明細書では便宜上、筒
車2を中心パイプ4で規制する場合について述べる。
計の時針保持構造は、時針の中心穴を筒状の輪列である
筒車2に圧入する事によって固定し、筒車2の中心穴を
別の部品で規制する事によって運針時のガタツキ及び時
針の振れを抑制する構造が一般的である。前述した従来
例では筒車2の中心穴を、地板1に圧入した筒状の金属
部品である中心パイプ4によって規制しているが、他の
構造としては、中心車6の外周部によって筒車を規制す
る場合もあり、筒車2を何で規制するかについては様々
な方法があるのが現状である。本明細書では便宜上、筒
車2を中心パイプ4で規制する場合について述べる。
【0009】運針時の時針の振れが大きいと、時針と文
字板5が擦れたり、時刻によっては時針と分針が擦れて
しまうことによって表示時刻の遅れの原因となるため、
時針の振れは最小限に抑制する必要がある。このため、
中心パイプ4に配設する、筒車規制用の突出部4aは最
低二ヶ所は必要だが、それぞれできるだけお互いに離し
た位置に配設するのが望ましい。
字板5が擦れたり、時刻によっては時針と分針が擦れて
しまうことによって表示時刻の遅れの原因となるため、
時針の振れは最小限に抑制する必要がある。このため、
中心パイプ4に配設する、筒車規制用の突出部4aは最
低二ヶ所は必要だが、それぞれできるだけお互いに離し
た位置に配設するのが望ましい。
【0010】この場合、通常の三針プレーン品は地板1
のすぐ下に文字板5が配設されているのに対し、例えば
小秒針やカレンダー部分などの付加機能を追加した場
合、これら付加機能分の厚みが追加される。これら付加
機能分の厚みはそれぞれの付加機能によって、或いは顧
客の要望によってそれぞれ異なるため、地板下面から時
針までの距離は各製品ごとに異なる。その結果、各製品
ごとに丈の異なる筒車2や中心車6等の指針輪列が新規
で発生し、部品の共通化を阻害し、生産コスト及び部品
の管理コストを上昇させる原因となる。
のすぐ下に文字板5が配設されているのに対し、例えば
小秒針やカレンダー部分などの付加機能を追加した場
合、これら付加機能分の厚みが追加される。これら付加
機能分の厚みはそれぞれの付加機能によって、或いは顧
客の要望によってそれぞれ異なるため、地板下面から時
針までの距離は各製品ごとに異なる。その結果、各製品
ごとに丈の異なる筒車2や中心車6等の指針輪列が新規
で発生し、部品の共通化を阻害し、生産コスト及び部品
の管理コストを上昇させる原因となる。
【0011】また、前述した従来例のように、筒車2の
規制を中心パイプ4を用いて行う場合、中心パイプ4に
ついても付加機能の有無によってその丈が異なり、各製
品毎に新規で発生するため、部品の共通化を阻害する要
因となっていた。
規制を中心パイプ4を用いて行う場合、中心パイプ4に
ついても付加機能の有無によってその丈が異なり、各製
品毎に新規で発生するため、部品の共通化を阻害する要
因となっていた。
【0012】本発明はこれらの課題を解決すべく、複数
の仕様を持つ複数種類の指針式時計モジュールにおい
て、時針を保持する輪列及び該輪列をガイドする部品の
共通使用による部品種類の削減、及びそれに伴うコスト
ダウン効果を実現する物である。
の仕様を持つ複数種類の指針式時計モジュールにおい
て、時針を保持する輪列及び該輪列をガイドする部品の
共通使用による部品種類の削減、及びそれに伴うコスト
ダウン効果を実現する物である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の主旨は、通常の三針式或いは二針式の指針式
時計モジュールと、これにカレンダーや小秒針といった
付加機能を追加したモジュールのように、類似構造をも
つ複数種類の指針式時計モジュールにおいて、従来筒車
を地板と、付加機能の機構部品を保持するために追加し
た第二地板との間に配設していたのに対し、第二地板と
文字板の間に筒車を配設する事によって、丈が略同じ寸
法の他の製品の筒車を共通使用可能としたものである。
の本発明の主旨は、通常の三針式或いは二針式の指針式
時計モジュールと、これにカレンダーや小秒針といった
付加機能を追加したモジュールのように、類似構造をも
つ複数種類の指針式時計モジュールにおいて、従来筒車
を地板と、付加機能の機構部品を保持するために追加し
た第二地板との間に配設していたのに対し、第二地板と
文字板の間に筒車を配設する事によって、丈が略同じ寸
法の他の製品の筒車を共通使用可能としたものである。
【0014】また、中心パイプについても、筒車の平面
位置規制部分を複数箇所配設する事によって、付加機能
分の厚みが類似している他製品の中心パイプを共通使用
可能とし、部品種類の削減及び部品の汎用化を実現した
ものである。
位置規制部分を複数箇所配設する事によって、付加機能
分の厚みが類似している他製品の中心パイプを共通使用
可能とし、部品種類の削減及び部品の汎用化を実現した
ものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1〜4は、いずれも本発明の一実施
形態であり、図1は本発明を適用した小秒針タイプの、
図3がその時刻の表示形態として時、分の二本の指針を
持つ二針式の、図4が通常の時、分、秒の三針に加え、
日、曜日を表示するカレンダー機構を追加したタイプ
の、それぞれ指針式電子時計モジュールの中心部の要部
断面図である。図2は図1の要部拡大断面図である。な
お図5と同一構造には、同一番号を付してその説明を省
略する。
用いて説明する。図1〜4は、いずれも本発明の一実施
形態であり、図1は本発明を適用した小秒針タイプの、
図3がその時刻の表示形態として時、分の二本の指針を
持つ二針式の、図4が通常の時、分、秒の三針に加え、
日、曜日を表示するカレンダー機構を追加したタイプ
の、それぞれ指針式電子時計モジュールの中心部の要部
断面図である。図2は図1の要部拡大断面図である。な
お図5と同一構造には、同一番号を付してその説明を省
略する。
【0016】図1において、9は筒車、11は第二地
板、12は中心パイプ、14は中心車である。また、図
3において、13は中心パイプ、15は中心車である。
また、図4において、8は曜日を表示する円板状部品で
ある曜板、10は筒車、16は中心車である。
板、12は中心パイプ、14は中心車である。また、図
3において、13は中心パイプ、15は中心車である。
また、図4において、8は曜日を表示する円板状部品で
ある曜板、10は筒車、16は中心車である。
【0017】図1において、この電子時計モジュールは
小秒針タイプであり、通常タイプの減速輪列に対して、
図示しない五番車から駆動力を分岐し、地板1と第二地
板11の間に、六時位置の小秒針まで駆動力を伝達する
輪列類を追加した構造とした。このような構造とする事
によって、本電子時計モジュールの中心部は、中心パイ
プ12を除くと、ベースとなる図3に示す二針式電子時
計モジュールとほぼ同じ部品によって基礎モジュールを
構成することが可能となり、自動組立ラインの汎用化及
び部品の共通使用による部品種類の削減を実現してい
る。
小秒針タイプであり、通常タイプの減速輪列に対して、
図示しない五番車から駆動力を分岐し、地板1と第二地
板11の間に、六時位置の小秒針まで駆動力を伝達する
輪列類を追加した構造とした。このような構造とする事
によって、本電子時計モジュールの中心部は、中心パイ
プ12を除くと、ベースとなる図3に示す二針式電子時
計モジュールとほぼ同じ部品によって基礎モジュールを
構成することが可能となり、自動組立ラインの汎用化及
び部品の共通使用による部品種類の削減を実現してい
る。
【0018】図1において、本実施形態では、前述した
小秒針へ駆動力を伝達する輪列を追加したことに伴い、
これらの輪列類を保持するため、地板1と文字板5の間
に第二地板11を追加している。この分だけモジュール
の総厚は図3に示す二針式のモジュールと比較して厚く
なるため、従来の構造を踏襲して筒車9を第二地板11
に対して地板1側に配置した場合、筒車9を新規設定す
る必要があった。また、中心パイプ12については、図
3に示す二針式モジュール用の中心パイプ13も共通使
用可能だが、図1及び図3に示すように、これらの時計
モジュールは第二地板11の分だけ小秒針モジュールの
方が厚くなっている。従って、二針式用の中心パイプ1
3を図1に示す小秒針モジュールに組むと、中心パイプ
13の丈が短すぎて、筒車9のアオリや時針の振れの原
因となる可能性がある。このため、中心パイプ12につ
いては図1に示すように、小秒針モジュールにて新規設
定した。
小秒針へ駆動力を伝達する輪列を追加したことに伴い、
これらの輪列類を保持するため、地板1と文字板5の間
に第二地板11を追加している。この分だけモジュール
の総厚は図3に示す二針式のモジュールと比較して厚く
なるため、従来の構造を踏襲して筒車9を第二地板11
に対して地板1側に配置した場合、筒車9を新規設定す
る必要があった。また、中心パイプ12については、図
3に示す二針式モジュール用の中心パイプ13も共通使
用可能だが、図1及び図3に示すように、これらの時計
モジュールは第二地板11の分だけ小秒針モジュールの
方が厚くなっている。従って、二針式用の中心パイプ1
3を図1に示す小秒針モジュールに組むと、中心パイプ
13の丈が短すぎて、筒車9のアオリや時針の振れの原
因となる可能性がある。このため、中心パイプ12につ
いては図1に示すように、小秒針モジュールにて新規設
定した。
【0019】前述したように、筒車9は、従来は地板1
に配設した凹部1aにその歯車部9aを収納し、機能部
分の厚みによって筒形状9bの部分の長さを変更した筒
車を新規設定していた。これに対して、本実施形態で
は、地板1と文字板5の間に追加配設した第二地板11
に浚い加工を行い、凹部11aを形成した。これによ
り、従来のように地板1に配設した凹部1aに筒車の歯
車部9aを収納するのではなく、第二地板11に配設し
た凹部11aに筒車の歯車部9aを収納する構造とした
のが特徴である。
に配設した凹部1aにその歯車部9aを収納し、機能部
分の厚みによって筒形状9bの部分の長さを変更した筒
車を新規設定していた。これに対して、本実施形態で
は、地板1と文字板5の間に追加配設した第二地板11
に浚い加工を行い、凹部11aを形成した。これによ
り、従来のように地板1に配設した凹部1aに筒車の歯
車部9aを収納するのではなく、第二地板11に配設し
た凹部11aに筒車の歯車部9aを収納する構造とした
のが特徴である。
【0020】この結果、従来は筒車9の歯車部9aの断
面位置は全て地板1の下面に配設してある凹部1aの高
さで統一されていたのが、筒車9自体の配置高さを変更
することにより、筒車9と係合する図示しない日ノ裏車
は新規部品となるが、筒部9bの長さが類似する部品を
共通使用することが可能となった。つまり、本実施形態
の場合、図1に示す小秒針モジュールで使用する筒車9
を、図3に示す、部品の総丈が類似している二針プレー
ン用の筒車9と共通使用する事が可能となり、部品種類
を削減することによるコストダウンを実現することが可
能となった。
面位置は全て地板1の下面に配設してある凹部1aの高
さで統一されていたのが、筒車9自体の配置高さを変更
することにより、筒車9と係合する図示しない日ノ裏車
は新規部品となるが、筒部9bの長さが類似する部品を
共通使用することが可能となった。つまり、本実施形態
の場合、図1に示す小秒針モジュールで使用する筒車9
を、図3に示す、部品の総丈が類似している二針プレー
ン用の筒車9と共通使用する事が可能となり、部品種類
を削減することによるコストダウンを実現することが可
能となった。
【0021】また、本実施形態の場合、図2に示す中心
パイプ12に対して、機能的には使用しないが、径方向
に突出した帯部形状を12a、12bの二ヶ所配設して
あるのが特徴である。
パイプ12に対して、機能的には使用しないが、径方向
に突出した帯部形状を12a、12bの二ヶ所配設して
あるのが特徴である。
【0022】筒車9を第二地板11と文字板5の間に配
設した小秒針モジュールの場合、図1に示すように、二
ヶ所の帯部のうち中心パイプ先端側の帯部12aのみに
よって筒車9の位置の規制を行っている。即ち、筒車9
の平面方向の位置規制は帯部12aによって行い、更に
針座3によって筒車9を第二地板11に形成した凹部1
1aに押圧する事によって断面方向の位置規制を行って
いる。
設した小秒針モジュールの場合、図1に示すように、二
ヶ所の帯部のうち中心パイプ先端側の帯部12aのみに
よって筒車9の位置の規制を行っている。即ち、筒車9
の平面方向の位置規制は帯部12aによって行い、更に
針座3によって筒車9を第二地板11に形成した凹部1
1aに押圧する事によって断面方向の位置規制を行って
いる。
【0023】また、図4に示すカレンダー機構を追加し
た時計モジュールは、カレンダー機構の厚みと小秒針機
構の厚みがほぼ同じであるため、カレンダー機構を付加
した時計モジュールに、図1に示す小秒針用の中心パイ
プ12の共通使用を実現した実施形態である。
た時計モジュールは、カレンダー機構の厚みと小秒針機
構の厚みがほぼ同じであるため、カレンダー機構を付加
した時計モジュールに、図1に示す小秒針用の中心パイ
プ12の共通使用を実現した実施形態である。
【0024】この場合、図4に示すように、筒車10は
地板1と文字板5の間に配設されているが、その位置決
めは中心パイプ12に二ヶ所配設した突出部12a、小
秒針モジュールでは使用していなかった突出部12bの
二ヶ所で行う事が可能である。
地板1と文字板5の間に配設されているが、その位置決
めは中心パイプ12に二ヶ所配設した突出部12a、小
秒針モジュールでは使用していなかった突出部12bの
二ヶ所で行う事が可能である。
【0025】ただし、本実施形態においては、図4に示
すように、筒車10自体は図示しない日を表示する日板
及び曜板8を駆動する歯車部10cを一体成形する必要
があるため、新規部品として設定した。
すように、筒車10自体は図示しない日を表示する日板
及び曜板8を駆動する歯車部10cを一体成形する必要
があるため、新規部品として設定した。
【0026】また、図1に示す針座3を廃止すると、運
針時の筒車9のアオリや時針の振れは大きくなる。この
ため、特に高級品で薄型化を図る場合や、ダイバー仕様
等で重量のある時針を使用する場合は針座3の廃止は困
難である。この場合は図1に示すように、中心パイプ1
2の突出部12a、12bのうち任意の一ヶ所により筒
車9を規制し、針座3によって筒車9を地板1或いは第
二地板11の沈み形状1a或いは11aに押圧しながら
運針させる構造とすれば、機構部分の厚さが類似してい
る場合は、全てこの中心パイプを共通使用可能である。
即ち、本実施形態の場合、筒車9を突出部12aによっ
て位置決めしているが、筒車9の形状を変更すれば、突
出部12bを使用して位置決めを行うことも可能であ
る。
針時の筒車9のアオリや時針の振れは大きくなる。この
ため、特に高級品で薄型化を図る場合や、ダイバー仕様
等で重量のある時針を使用する場合は針座3の廃止は困
難である。この場合は図1に示すように、中心パイプ1
2の突出部12a、12bのうち任意の一ヶ所により筒
車9を規制し、針座3によって筒車9を地板1或いは第
二地板11の沈み形状1a或いは11aに押圧しながら
運針させる構造とすれば、機構部分の厚さが類似してい
る場合は、全てこの中心パイプを共通使用可能である。
即ち、本実施形態の場合、筒車9を突出部12aによっ
て位置決めしているが、筒車9の形状を変更すれば、突
出部12bを使用して位置決めを行うことも可能であ
る。
【0027】このように、長丈の中心パイプ12につい
ては、筒車9を規制する突出部を複数箇所配設し、仕様
の異なる各時計種類毎に、筒車9を規制する箇所を任意
で選択して使用する事により、機能部分の厚みが類似す
る複数種類の電子式時計モジュールにおいて、中心パイ
プ12も総丈が類似している部品を共通で使用すること
が可能となり、ベースとなる時計モジュールが共通の時
計においては、総部品種類を全種類数よりも削減するこ
とができ、それによるコストダウンを実現することが可
能となった。
ては、筒車9を規制する突出部を複数箇所配設し、仕様
の異なる各時計種類毎に、筒車9を規制する箇所を任意
で選択して使用する事により、機能部分の厚みが類似す
る複数種類の電子式時計モジュールにおいて、中心パイ
プ12も総丈が類似している部品を共通で使用すること
が可能となり、ベースとなる時計モジュールが共通の時
計においては、総部品種類を全種類数よりも削減するこ
とができ、それによるコストダウンを実現することが可
能となった。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明では、三針式や二
針式、或いは小秒針に代表される付加機能付きの特殊モ
ジュールといった、複数種類の指針式時計モジュールに
おいて、時針を固定、運針する輪列である筒車の配設位
置を変更することにより、従来は機能部分の厚みの差だ
け筒形状の部分を延伸して新規設定していた筒車の共通
使用を実現した。これにより、部品種類を削減し、部品
の汎用化を図ることにより、コストダウンを実現でき
た。
針式、或いは小秒針に代表される付加機能付きの特殊モ
ジュールといった、複数種類の指針式時計モジュールに
おいて、時針を固定、運針する輪列である筒車の配設位
置を変更することにより、従来は機能部分の厚みの差だ
け筒形状の部分を延伸して新規設定していた筒車の共通
使用を実現した。これにより、部品種類を削減し、部品
の汎用化を図ることにより、コストダウンを実現でき
た。
【0029】また、筒車の位置を規制する帯形状を複数
箇所配設した形状で中心パイプを設定した。この事によ
り、機能部分の厚みが類似する複数種類の指針式時計モ
ジュールにおいて、それぞれのモジュールに適した筒車
の位置規制方法を任意で選択して行う事を実現し、尚か
つ中心パイプの共通使用及び汎用化を実現した。
箇所配設した形状で中心パイプを設定した。この事によ
り、機能部分の厚みが類似する複数種類の指針式時計モ
ジュールにおいて、それぞれのモジュールに適した筒車
の位置規制方法を任意で選択して行う事を実現し、尚か
つ中心パイプの共通使用及び汎用化を実現した。
【0030】この結果、これらの複数種類の指針式時計
モジュールについては、総丈が類似している中心パイプ
を共通で使用することが可能となり、同じく部品種類を
収束させることが可能となった。これにより、部品汎用
化、共通化によるコストダウンを実現できた。
モジュールについては、総丈が類似している中心パイプ
を共通で使用することが可能となり、同じく部品種類を
収束させることが可能となった。これにより、部品汎用
化、共通化によるコストダウンを実現できた。
【0031】本発明は、その実施形態として、小秒針を
付加した電子式時計モジュールを例に挙げて説明を行っ
たが、小秒針だけではなく、例えば潮汐表示機能や月齢
表示機能など、ベースの三針式時計モジュールに機能を
追加した構造となっている製品には全て応用可能である
事は言うまでもなく、その効果は極めて大きい。
付加した電子式時計モジュールを例に挙げて説明を行っ
たが、小秒針だけではなく、例えば潮汐表示機能や月齢
表示機能など、ベースの三針式時計モジュールに機能を
追加した構造となっている製品には全て応用可能である
事は言うまでもなく、その効果は極めて大きい。
【図1】本発明の一実施形態を示す、付加機能として小
秒針を追加した指針式電子時計モジュールの指針回りの
要部断面図である。
秒針を追加した指針式電子時計モジュールの指針回りの
要部断面図である。
【図2】図1に示した指針式電子時計モジュールの指針
回りを示す要部拡大断面図である。
回りを示す要部拡大断面図である。
【図3】時刻表示機能として時針及び分針を具備する、
二針式の指針式電子時計モジュールの指針回りの要部断
面図である。
二針式の指針式電子時計モジュールの指針回りの要部断
面図である。
【図4】付加機能としてカレンダー機構を追加した、指
針式電子時計モジュールの指針回りの要部断面図であ
る。
針式電子時計モジュールの指針回りの要部断面図であ
る。
【図5】小秒針を追加した、従来の指針式電子時計モジ
ュールの指針回りの要部断面図である。
ュールの指針回りの要部断面図である。
1 地板 2 筒車 4 中心パイプ 5 文字板 6 中心車 7 第二地板 9、10 筒車 11 第二地板 12、13、14、15、16 中心パイプ
Claims (2)
- 【請求項1】 時計部品を保持する母材部品としての地
板と、時針を圧入保持するとともに、通常は該地板に搭
載されて運針を行う筒車と、時刻を表示するための外装
部品である文字板とから構成される基本時計モジュー
ル、該基本時計モジュールに追加可能な第二地板を有す
る付加機能機構を組合わせて構成する指針式時計であ
り、前記第二地板は前記地板と前記文字板の間に配設さ
れるとともに、前記筒車は前記第二地板と前記文字板の
間に配設したことを特徴とする指針式時計の構造。 - 【請求項2】 地板には筒車の平面方向の移動量を抑制
する筒状の金属部品である中心パイプを配設するととも
に、該中心パイプには径方向に突出した帯形状を複数箇
所設け、筒車は該帯形状の少なくとも一つに係合して平
面方向の位置を規制したことを特徴とする請求項1記載
の指針式時計の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28645899A JP2001108762A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 指針式時計の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28645899A JP2001108762A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 指針式時計の構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001108762A true JP2001108762A (ja) | 2001-04-20 |
Family
ID=17704661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28645899A Pending JP2001108762A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 指針式時計の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001108762A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006153490A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Rhythm Watch Co Ltd | 指針駆動機構 |
JP2014115197A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Seiko Instruments Inc | 時計用カレンダ機構並びに該機構を備えたムーブメント及びカレンダ時計 |
CN115989462A (zh) * | 2020-08-31 | 2023-04-18 | 西铁城时计株式会社 | 轮系保持结构以及钟表 |
-
1999
- 1999-10-07 JP JP28645899A patent/JP2001108762A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006153490A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Rhythm Watch Co Ltd | 指針駆動機構 |
JP4531534B2 (ja) * | 2004-11-25 | 2010-08-25 | リズム時計工業株式会社 | 指針駆動機構 |
JP2014115197A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Seiko Instruments Inc | 時計用カレンダ機構並びに該機構を備えたムーブメント及びカレンダ時計 |
CN115989462A (zh) * | 2020-08-31 | 2023-04-18 | 西铁城时计株式会社 | 轮系保持结构以及钟表 |
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