JP2001108746A - 光レーダ装置および光走査方法 - Google Patents

光レーダ装置および光走査方法

Info

Publication number
JP2001108746A
JP2001108746A JP28365299A JP28365299A JP2001108746A JP 2001108746 A JP2001108746 A JP 2001108746A JP 28365299 A JP28365299 A JP 28365299A JP 28365299 A JP28365299 A JP 28365299A JP 2001108746 A JP2001108746 A JP 2001108746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
emitting element
carriage
light emitting
radar device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28365299A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ueda
淳 上田
Hiroyuki Kono
裕之 河野
Junichi Nishimae
順一 西前
Hiroshi Yamabuchi
浩史 山渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP28365299A priority Critical patent/JP2001108746A/ja
Publication of JP2001108746A publication Critical patent/JP2001108746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査範囲を広くしても装置が大型化せず、か
つ広い受光面を有する受光素子を必要としない光レーダ
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 送光レンズ5の中心軸と平行に光を発生
する発光素子7と受光素子6とを同一のキャリッジ8に
搭載し、キャリッジ8を送光レンズ5および集光レンズ
4の中心軸と直交する方向に移動させることにより、送
光レンズ5における屈折角度を変化させて、発光素子7
から出射する光を所定角度で走査し、対象物による反射
光を集光レンズ4で集光して受光素子6により受光する
ことにより、対象物を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光を照射し、対
象物による反射光を受光することにより対象物を検出す
る光レーダ装置に関し、特に広い範囲に光を走査できる
光レーダ装置および光走査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光レーダ装置においては、光を左
右に走査してその反射光を受光することにより広い範囲
における対象物を検出している。反射光はレンズにより
集光され、受光素子上で結像し、電気信号に変換され
る。ところで、走査角度を大きくすると、反射光の角度
範囲も大きくなる。従って結像点も光軸に対して直角方
向に大きく移動することになる。この様子を図13で説
明する。図13は特開平9−166658号公報に示さ
れた光レーダ装置を示す断面構成図である。図13にお
いて、30は光を発生する発光素子、31はミラー、3
2は送光ミラー、33は受光レンズ、34は受光素子、
35は受光基板、36は揺動体、37は支点、38はリ
ンクピン、39はスライダ、40は従動子、41はカ
ム、42はパルスモータである。
【0003】パルスモータ42の回転運動はカム41の
働きにより従動子40の揺動に変換され、送光ミラー3
2の角度を決定する。一方、発光素子30から照射され
た光はミラー31を介して送光ミラー32において反射
され、前記光は所定の角度で送光される。送光された光
は対象物に照射されて反射され、反射光は照射光と同じ
角度で戻ってくる。揺動体36の揺動運動はリンクピン
38を介してスライダ39の左右方向の動きに変換さ
れ、反射光の角度にかかわらず、受光レンズ33による
結像が常に受光素子34上になるようにする。そのた
め、走査範囲を広くしても広い受光素子は必要でないと
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の光レーダ装置で
は、パルスモータ42の回転運動をカム41の働きによ
り従動子40の揺動に変換し、送光ミラー32の角度を
変化させ、光を送光するとともに、上記パルスモータ4
2の回転駆動を、カム41とリングピン38、スライダ
33を介して直線運動に変換し、対象物からの反射光を
受光していたため、機構部品が複雑になる問題点があっ
た。
【0005】また、走査角度を広くするために、カム4
1の径を大きくし、揺動体36の駆動範囲を大きくする
と他の部品と干渉するという問題があり、走査角度に制
限が生じる問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ものであり、走査範囲を広くしても装置が大型化せず、
かつ広い受光面を有する受光素子を必要としない光レー
ダ装置を提供することを目的としている。
【0007】また、簡単な機構で送光と受光を行うこと
が可能な光レーダ装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】また、簡単な機構により光を広い走査範囲
で走査できる光走査方法を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
る光レーダ装置は、発光素子より光を照射し、対象物に
よる反射光を集光して受光素子により受光することによ
り、対象物を検出する光レーダ装置において、上記発光
素子を直線状に移動させる移動手段と、上記発光素子よ
り出射する光を屈折または反射させる送光手段とを備
え、上記発光素子を直線状に移動させることにより、上
記送光手段における屈折角度または反射角度を変化させ
て、上記発光素子から出射する光を走査するものであ
る。
【0010】また、本発明の第2の構成による光レーダ
装置は、発光素子と受光素子を同一のキャリッジに搭載
し、上記キャリッジを送光手段の中心軸と直交する方向
に移動させるものである。
【0011】また、この発明の第3の構成による光レー
ダ装置は、発光素子が送光手段の中心軸と平行に光を発
生するように構成されたものである。
【0012】また、この発明の第4の構成による光レー
ダ装置は、反射光を集光する集光手段および送光手段と
して、焦点が光軸に直交する線分上に分布する広角レン
ズを用い、発光素子と受光素子とが上記線分上を移動す
るようにしたものである。
【0013】また、この発明の第5の構成による光レー
ダ装置は、送光手段と集光手段とを走査方向に対して直
交する方向に別々に設置し、発光素子を上記送光手段の
焦点上に設置し、受光素子を上記集光手段の焦点上に設
置したものである。
【0014】また、この発明の第6の構成による光レー
ダ装置は、対象物からの反射光を送光手段を用いて集光
するとともに、発光素子の光軸上にビームスプリッタを
配置し、上記送光手段により集光された反射光を上記ビ
ームスプリッタにより受光素子に導くようにしたもので
ある。
【0015】また、この発明の第7の構成による光レー
ダ装置は、基台に取り付けられ、送光手段および集光手
段の中心軸に対して直交する方向に設けられたガイドロ
ッドと、発光素子と受光素子を搭載するキャリッジに取
り付けられ、上記キャリッジを支持する軸受けと、信号
を受けて上記キャリッジをガイドロッドに沿って移動さ
せるモータとを備えたものである。
【0016】また、この発明の第8の構成による光レー
ダ装置は、キャリッジの移動量を検出する位置センサ
と、検出されたキャリッジの移動量を、送光手段におけ
る屈折または反射による角度に変換する回路とを備えた
ものである。
【0017】また、この発明の第9の構成による光レー
ダ装置は、台形速度パターンによりキャリッジを駆動
し、等速区間において、位置センサにより得られたキャ
リッジの移動量から照射角度を計算し、得られた照射角
度に応じて発光素子を発光させるものである。
【0018】また、この発明の光走査方法は、光を発生
する発光素子と、上記発光素子を直線状に移動させる移
動手段と、上記発光素子より出射する光を屈折または反
射させる送光手段とを備え、上記発光素子を直線状に移
動させることにより、上記送光手段における屈折角度ま
たは反射角度を変化させて、上記発光素子から出射する
光を走査するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1を図を用いて説明する。図1は本発明の実施
の形態1による光レーダ装置を示す正面図、図2は図1
の光レーダ装置をX方向より見た図、図3は図1の光レ
ーダ装置をY方向より見た図である。図において、1は
フロントカバーであり、ガラス製で光を通過する。2は
アルミ製のケース、3はリアカバーである。4は対象物
により反射されて戻ってくる反射光を集光する集光レン
ズ(集光手段)、5は送光レンズ(送光手段)である。
2つのレンズ4、5は、レンズの焦点がレンズの面から
一定距離離れたレンズ光軸に直交する線分上に分布する
広角レンズである。また、2つのレンズ4、5の焦点は
互いに平行な線分上にあり、2つのレンズは仕切り15
で区切られている。6はレンズ4の焦点上に設置され、
集光された反射光を受光し、電気信号に変換する受光素
子、7はレンズ5の焦点上に設置され、かつレンズ5の
光軸と平行に光を発生する発光素子である。受光素子6
および発光素子7は各々キャリッジ8に搭載され、キャ
リッジ8にはさらにコイル10が受光素子6と発光素子
7の中間に位置するように取りつけられている。また、
コイル10と鉄心9および希土類磁石16によってボイ
スコイルモータが構成され、電磁力によってキャリッジ
8を位置決めする推力を発生する。キャリッジ8は軸受
17によって支持され、レンズ4、5の中心軸に対して
直交するように設けられたガイドロッド11に沿って直
線状に移動する。キャリッジ8を駆動することにより、
受光素子6と発光素子7は、同時に、レンズ4、5の焦
点上を直線状に移動する。この時、受光素子6と発光素
子7の位置関係は、受光素子6とレンズ4の中心軸との
距離が、発光素子7とレンズ5の中心軸との距離と常に
一致するように構成されている。移動範囲はレンズ4、
5の幅より大きくなるようにし、光の照射角度が十分広
くなるようにしている。12はキャリッジ位置を検出す
るための半導体位置検出素子であり、キャリッジ8に取
り付けられた位置検出用発光素子18によってキャリッ
ジ位置を検出する。レンズホルダ14はレンズ4、5を
支持する。13は電子回路であり、ボイスコイルモータ
の駆動アンプ、キャリッジ位置検出回路、キャリッジ位
置と角度を計算する回路、および発光素子と受光素子の
駆動回路が含まれている。
【0020】次に図4および図5を用いて本発明の光レ
ーダ装置の動作について説明する。図において、20は
レンズであり、焦点距離をfとする。レンズの中心軸か
らyの距離にあり、かつレンズから焦点距離fだけ離れ
た位置(A)に設置された発光素子から、レンズ20の
光軸に対して平行に出射された光は、レンズ20により
角度θで屈折され、照射角θで送光される。図中ではこ
の照射光を実線で示す。このとき、 tanθ=y/f の関係がある。従って、yを変化させることにより、照
射角度θを変更することができる。
【0021】対象物がレンズ20の焦点距離fより十分
遠いとすれば、対象物によって反射された反射光は、角
度θの方向から、照射角θに平行に戻ってくる。戻って
きた反射光はレンズ20によって集光され、結像する
が、結像は発光素子の位置Aに等しい。このため、発光
素子と受光素子を同じ位置Aにおくことができる。この
関係はyが変化しても同じであり、図4のB点(レンズ
の中心軸上の点)から照射された光の反射光はやはりB
に結像する。なお、対象物がレンズより十分遠いとすれ
ば、走査方向と直交する方向には同様の反射光が戻って
くるため、走査方向と直交する方向に別途、送光レンズ
と同じ集光レンズを設置し、この集光レンズに対してA
点と同じ位置関係にある位置に受光素子を置くこともで
きる。
【0022】このことから、従来の装置において示した
ように、パルスモータの回転運動をミラーの角度変化に
変換して光の照射角度を変化させ、光走査するのではな
く、レンズの中心軸の位置から発光素子の位置をずらす
ことで、光の照射角度を変更できるため、ミラー等を回
転する機構を持つことなく広い範囲の走査が可能とな
る。また、キャリッジの走行方向に直交する方向からみ
た場合、発光点と結像点が常に一致するため、同一のキ
ャリッジに発光素子と受光素子を搭載すれば、発光素子
の駆動機構と受光素子の駆動機構を1つで済ませること
が可能となり、装置を小型化できる。また、従来装置に
おいて示したように、回転運動を直線運動に変換して集
光レンズを駆動し、反射光を受光するのではなく、受光
素子を直接、駆動するため、装置構成が簡単であり、か
つ広い受光面を必要とせず、広い範囲の走査に対応でき
る。即ち、図5に示すように、一つのキャリッジ8に発
光素子7と受光素子6を搭載し、ガイドロッド11に沿
って、レンズの中心軸に直交する平面上を直線移動させ
れば、広い範囲で光の走査と集光が同時に行える。
【0023】次に、本実施の形態1による光レーダ装置
についてさらに詳しく説明する。本実施の形態1におい
ては、送光レンズ5および集光レンズ4は独立して別々
に設けられており、発光素子7と受光素子6は一つのキ
ャリッジ8に離れて搭載されている。キャリッジ8は半
導体位置検出素子12によって位置が検出され、図2の
紙面左右の所定の位置に位置決めされる。即ち、駆動ア
ンプ13から所定の電流が流れるように制御されたボイ
スコイルモータが、キャリッジ8を位置決めする推力を
発生する。位置決めされたキャリッジ8に搭載された発
光素子7から、送光レンズ5の光軸と同一方向に出射す
る光は送光レンズ5によって屈折される。発光素子7か
ら出射される光は発光素子搭載のレンズで十分絞られて
おり、送光レンズ5の幅は集光レンズ4に対し小さくて
良い。送光レンズ5と集光レンズ4は焦点距離が同じレ
ンズを用いる。レンズ4、5はレンズホルダ14で保持
され、仕切り15で分割されている。発光素子7と受光
素子6はキャリッジ8の移動方向に対し直交する線分
上、即ち走査方向に対して直交する方向に取りつけられ
ている。発光素子7から送光される光は対象物で反射さ
れ、反射光は集光レンズ4で集光されて、図4に示す原
理により受光素子6上に結像する。反射光は拡散してい
るため、集光レンズ4の面積は送光レンズ5よりも大き
くし、受光素子6に十分な光量を確保する必要がある。
【0024】このように、本実施の形態においては、図
1に示すように、発光素子7と受光素子6とをキャリッ
ジ8の移動方向に対し直交する線分上に離れて設置し、
発光素子7と受光素子6に対応して送光レンズ5と受光
レンズ4とを分けて設置したので、発光素子7からの散
乱光が受光素子6に外乱となって及ぼす影響を避けるこ
とができる。また、受光素子6と発光素子7の中間にボ
イスコイルモータを位置することで、駆動系を小型化で
きる上、軸受17のがたの影響を最小にすることができ
る。
【0025】次にキャリッジ8の駆動パターンと発光の
タイミングについて図6、7を用いて説明する。キャリ
ッジ8は可動範囲を図6の速度パターンに従って移動す
る。停止状態から等加速度運動を行い所定の速度まで加
速する加速区間、等速運動を行う等速区間、減速を行い
速度零で停止する減速区間である。このような移動パタ
ーンを台形駆動パターンと呼ぶ。レンズの焦点距離を1
8mmとした場合、全角(全走査角度)45°はキャリ
ッジ駆動距離15mmに相当する。加速区間に3mm、
減速区間に3mm用いるとして、キャリッジ駆動範囲は
21mmでよい。キャリッジ駆動範囲がレンズの直径を
超えなければ、走査角度はさらに大きくできる。一連の
加減速駆動を50msで行うとすれば、加速区間11.
11ms、等速区間27.77ms、減速区間11.1
1msの配分となる。キャリッジの往復に合計100m
s必要であるので、走査の周期は10Hzとなる。
【0026】等速区間に達したとき、半導体位置検出素
子12から得られたキャリッジ位置yより、 θ=arctan(y/f) を計算する回路を電子回路13に含ませれば、照射角度
θが求まる。得られたθに応じて発光することで、一定
角度間隔の走査が可能になる。キャリッジ8を駆動する
回路はマイクロプロセッサによるデジタル回路で構成さ
れるが、一般的にはサンプリングによる位置検出誤差の
問題がある。しかしキャリッジ8が等速運動しているの
で、キャリッジ位置の推定が容易に行なえ、位置検出誤
差の影響を低減できる。
【0027】なお、上記実施の形態においては、レンズ
4、5として広角レンズを用い、受光素子6と発光素子
7がレンズ4、5の焦点上を移動するようにしたが、受
光光量が低下しても十分にS/N比が確保されるような
場合は、必ずしも広角レンズでなくてもよいし、また焦
点上を移動しなくてもよい。また、発光素子7はレンズ
5の光軸と平行に光を発生するものを示したが、必ずし
も平行に出射しなくても、ほぼ平行であればよい。
【0028】実施の形態2.図8は本発明の実施の形態
2による光レーダ装置を示す正面図、図9は図8の光レ
ーダ装置をX方向より見た図である。図において、1は
フロントカバーであり、ガラス製で光を通過する。2は
アルミ製のケース、3はリアカバーである。4は集光レ
ンズと送光レンズを共用するレンズ(例えば、広角レン
ズ)である。6は受光素子、7は発光素子である。受光
素子6と発光素子7は、図10に示すように配置され、
受光素子6と発光素子7の光軸の中間にビームスプリッ
タ21が配置されて、照射する光と反射光を分離する。
また、受光素子6、および発光素子7はキャリッジ8に
搭載され、キャリッジ8を駆動することにより、受光素
子6と発光素子7はレンズ4の中心軸に直交する平面上
を直線状に移動するように取りつけられている。キャリ
ッジ8にはコイル10が取りつけられており、コイル1
0と鉄心9および希土類磁石16によってボイスコイル
モータを構成し、電磁力によってキャリッジ8を位置決
めする推力を発生する。キャリッジ8は軸受17によっ
て支持され、ガイドロッド11に沿って直線に移動す
る。移動範囲はレンズ4の幅より大きくなるようにし、
光の照射角度が十分広くなるようにしている。12はキ
ャリッジ位置を検出するための半導体位置検出素子であ
り、キャリッジ8に取り付けられた位置検出用発光素子
18によってキャリッジ位置を検出する。レンズホルダ
14はレンズ4を支持する。13は電子回路であり、ボ
イスコイルモータの駆動アンプ、キャリッジ位置検出回
路、キャリッジ位置と角度を計算する回路、および発光
素子と受光素子の駆動回路が含まれている。
【0029】発光素子7から照射された光は、図10に
示すようにビームスプリッタ21によって反射され、レ
ンズ4により屈折され、 tanθ=y/f の関係にしたがって、角度θで照射される。対象物によ
り反射された反射光は、実施の形態1と同様、角度θで
帰ってくるが、レンズ4によって、受光素子6上に結像
する。キャリッジの駆動パターンおよび発光タイミング
は実施の形態1と同様とする。
【0030】このように、実施の形態2による光レーダ
装置は、発光素子7の光軸上にビームスプリッタ21を
配置し、対象物より反射された反射光を上記ビームスプ
リッタ21により受光素子6に導くため、送光レンズお
よび集光レンズを共用して一つとすることができるた
め、装置の小型化が可能となる。
【0031】実施の形態3.図11は本発明の実施の形
態3による光レーダ装置における照射光と反射光の様子
を示す図であり、図12は本発明の実施の形態3による
光レーダ装置における照射光の走査の様子を示す図であ
る。図において、50は曲率半径がRの凹面鏡であり、
その焦点距離fは、f=R/2で表される。凹面鏡50
の中心軸51に対して垂直で、かつ焦点距離fだけ離れ
た平面52上に受光素子6および発光素子7を配置す
る。中心軸51と平面52の交点をOとする。発光素子
7より、凹面鏡50の中心軸51に対して平行に凹面鏡
50に向かって照射された光は、凹面鏡50で反射さ
れ、O点を通過して外部に照射される。図12に示すよ
うに、発光素子7を平面52上に沿って直線状に移動さ
せれば、照射角度を任意に変更できるため、広い範囲に
わたっての走査が可能となる。
【0032】発光素子7から出射した光は、図11に示
すように、凹面鏡51での反射後、O点を通過して照射
され、対象物が焦点距離より十分遠いとすれば、対象物
によって反射された反射光は、照射された光と平行に凹
面鏡50に戻ってくる。このとき、凹面鏡50によって
反射光は発光素子7の位置で結像する。すなわち、受光
素子6は発光素子7と同じ位置に配置できる。発光素子
7と受光素子6を同一のキャリッジに搭載し、平面52
上に沿って直線状に同時に移動させることにより、簡単
な装置構成で、広い範囲の走査が可能となる。
【0033】なお、上記各実施の形態においては、光を
照射し、対象物による反射光を受光することにより、対
象物を検出する光レーダ装置について述べたが、レーザ
を走査して加工を行うレーザ加工機等においても、本発
明の走査方法を適用し、直線運動するキャリッジに搭載
されたレーザから照射されたレーザ光を、レンズによっ
て屈折、あるいはミラーによって反射することにより、
レーザ光の送光方向を制御し、所定の角度範囲で走査す
るようにすれば、簡単な機構により、広い範囲の走査が
可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明の第1の構成に
よる光レーダ装置によれば、発光素子より光を照射し、
対象物による反射光を集光して受光素子により受光する
ことにより、対象物を検出する光レーダ装置において、
上記発光素子を直線状に移動させる移動手段と、上記発
光素子より出射する光を屈折または反射させる送光手段
とを備え、上記発光素子を直線状に移動させることによ
り、上記送光手段における屈折角度または反射角度を変
化させて、上記発光素子から出射する光を走査するよう
にしたので、ミラーなどの回転機構を持つことなく、広
い範囲の走査が可能である。
【0035】また、この発明の第2の構成による光レー
ダ装置によれば、発光素子と受光素子を同一のキャリッ
ジに搭載し、上記キャリッジを送光手段の中心軸と直交
する方向に移動させたので、単一の駆動装置で走査と集
光の駆動を行なうことができ、装置を小型化できる。ま
た、受光素子を駆動して反射光を受光するため、広い面
積の受光面を必要とせず、広い範囲の走査が可能であ
る。
【0036】また、この発明の第3の構成による光レー
ダ装置によれば、発光素子は送光手段の中心軸と平行に
光を発生するように構成したので、より広い範囲での走
査が可能となる。
【0037】また、この発明の第4の構成による光レー
ダ装置によれば、反射光を集光する集光手段および送光
手段として、焦点が光軸に直交する線分上に分布する広
角レンズを用い、発光素子と受光素子とが上記線分上を
移動するようにしたので、駆動範囲内において収差の変
動なく、反射光を精度良く検出できる。
【0038】また、この発明の第5の構成による光レー
ダ装置によれば、送光手段と集光手段とを走査方向に対
して直交する方向に別々に設置し、発光素子を上記送光
手段の焦点上に設置し、受光素子を上記集光手段の焦点
上に設置したので、発光素子からの散乱光が外乱となっ
て受光素子に及ぼす影響を減らすことができる。
【0039】また、この発明の第6の構成による光レー
ダ装置によれば、対象物からの反射光を送光手段を用い
て集光するとともに、発光素子の光軸上にビームスプリ
ッタを配置し、上記送光手段により集光された反射光を
上記ビームスプリッタにより受光素子に導くようにした
ので、送光手段と集光手段が共用できるため、装置の小
型化が可能である。
【0040】また、この発明の第7の構成による光レー
ダ装置によれば、基台に取り付けられ、送光手段および
集光手段の中心軸に対して直交する方向に設けられたガ
イドロッドと、発光素子と受光素子を搭載するキャリッ
ジに取り付けられ、上記キャリッジを支持する軸受け
と、信号を受けて上記キャリッジをガイドロッドに沿っ
て移動させるモータとを備えたので、装置構成が簡単
で、かつ広い範囲の走査が可能な光レーダ装置を実現で
きる。
【0041】また、この発明の第8の構成による光レー
ダ装置によれば、キャリッジの移動量を検出する位置セ
ンサと、検出されたキャリッジの移動量を、送光手段に
おける屈折または反射による角度に変換する回路とを備
えたので、希望の走査角度の対象物を検出できる。
【0042】また、この発明の第9の構成による光レー
ダ装置によれば、台形速度パターンによりキャリッジを
駆動し、等速区間において、位置センサにより得られた
キャリッジの移動量から照射角度を計算し、得られた照
射角度に応じて発光素子を発光させるようにしたので、
一定角度間隔の走査が可能となる。また、キャリッジを
駆動するデジタル回路によるサンプリング遅れの影響を
低減して、精度の高い走査が可能になる。
【0043】また、この発明の光走査方法によれば、光
を発生する発光素子と、上記発光素子を直線状に移動さ
せる移動手段と、上記発光素子より出射する光を屈折ま
たは反射させる送光手段とを備え、上記発光素子を直線
状に移動させることにより、上記送光手段における屈折
角度または反射角度を変化させて、上記発光素子から出
射する光を走査するようにしたので、ミラーなどの回転
機構を持つことなく、広い範囲の走査が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による光レーダ装置を
示す正面図である。
【図2】 図1の光レーダ装置をX方向より見た図であ
る。
【図3】 図1の光レーダ装置をY方向より見た図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態1による光レーダ装置の
動作を説明する説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態1による光レーダ装置の
動作を説明する説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態1におけるキャリッジの
駆動パターンを説明する説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態1におけるキャリッジ位
置と照射角度を説明する説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態2による光レーダ装置を
示す正面図である。
【図9】 図8の光レーダ装置をX方向より見た図であ
る。
【図10】 本発明の実施の形態2におけるビームスプ
リッタによる分光の様子を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態3による光レーダ装置
における照射光と反射光の様子を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態3による光レーダ装置
における照射光の走査の様子を示す図である。
【図13】 従来の光レーダ装置を示す断面構成図であ
る。
【符号の説明】
1 フロントカバー、2 ケース、3 リアカバー、4
集光レンズ、5 送光レンズ、6 受光素子、7 発
光素子、8 キャリッジ、9 鉄心、10 コイル、1
1 ガイドロッド、12 半導体位置検出素子、13
電子回路、14レンズホルダ、15 仕切り、16 磁
石、17 軸受、18 位置検出用発光素子、20 レ
ンズ、21 ビームスプリッタ、30 発光素子、31
ミラー、32 送光ミラー、33 受光レンズ、34
受光素子、35 受光基板、36 揺動体、37 支
点、38 リンクピン、39 スライダ、40 従動
子、41 カム、42 パルスモータ、50 凹面鏡、
51 中心軸、52 平面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西前 順一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山渕 浩史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F089 BA02 BB03 CA21 GA01 GA03 GA10 5J084 AA01 AD05 BA02 BA11 BA33 BB02 BB14 BB21 DA01 EA04 EA07 EA31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子より光を照射し、対象物による
    反射光を集光して受光素子により受光することにより、
    対象物を検出する光レーダ装置において、上記発光素子
    を直線状に移動させる移動手段と、上記発光素子より出
    射する光を屈折または反射させる送光手段とを備え、上
    記発光素子を直線状に移動させることにより、上記送光
    手段における屈折角度または反射角度を変化させて、上
    記発光素子から出射する光を走査するようにしたことを
    特徴とする光レーダ装置。
  2. 【請求項2】 発光素子と受光素子を同一のキャリッジ
    に搭載し、上記キャリッジを送光手段の中心軸と直交す
    る方向に移動させたことを特徴とする請求項1記載の光
    レーダ装置。
  3. 【請求項3】 発光素子は送光手段の中心軸と平行に光
    を発生するように構成したことを特徴とする請求項2記
    載の光レーダ装置。
  4. 【請求項4】 反射光を集光する集光手段、および送光
    手段として、焦点が光軸に直交する線分上に分布する広
    角レンズを用い、発光素子と受光素子とが上記線分上を
    移動するようにしたことを特徴とする請求項2記載の光
    レーダ装置。
  5. 【請求項5】 送光手段と集光手段とを走査方向に対し
    て直交する方向に別々に設置し、発光素子を上記送光手
    段の焦点上に設置し、受光素子を上記集光手段の焦点上
    に設置したことを特徴とする請求項4記載の光レーダ装
    置。
  6. 【請求項6】 対象物からの反射光を送光手段を用いて
    集光するとともに、発光素子の光軸上にビームスプリッ
    タを配置し、上記送光手段により集光された反射光を上
    記ビームスプリッタにより受光素子に導くようにしたこ
    とを特徴とする請求項2記載の光レーダ装置。
  7. 【請求項7】 基台に取り付けられ、送光手段および集
    光手段の中心軸に対して直交する方向に設けられたガイ
    ドロッドと、発光素子と受光素子を搭載するキャリッジ
    に取り付けられ、上記キャリッジを支持する軸受けと、
    信号を受けて上記キャリッジを上記ガイドロッドに沿っ
    て移動させるモータとを備えたことを特徴とする請求項
    2記載の光レーダ装置。
  8. 【請求項8】 キャリッジの移動量を検出する位置セン
    サと、検出されたキャリッジの移動量を、送光手段にお
    ける屈折または反射による照射角度に変換する回路とを
    備えたことを特徴とする請求項2記載の光レーダ装置。
  9. 【請求項9】 台形速度パターンによりキャリッジを駆
    動し、等速区間において、位置センサにより得られたキ
    ャリッジの移動量から照射角度を計算し、得られた照射
    角度に応じて発光素子を発光させることを特徴とする請
    求項8記載の光レーダ装置。
  10. 【請求項10】 光を発生する発光素子と、上記発光素
    子を直線状に移動させる移動手段と、上記発光素子より
    出射する光を屈折または反射させる送光手段とを備え、
    上記発光素子を直線状に移動させることにより、上記送
    光手段における屈折角度または反射角度を変化させて、
    上記発光素子から出射する光を走査するようにしたこと
    を特徴とする光走査方法。
JP28365299A 1999-10-05 1999-10-05 光レーダ装置および光走査方法 Pending JP2001108746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28365299A JP2001108746A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 光レーダ装置および光走査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28365299A JP2001108746A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 光レーダ装置および光走査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001108746A true JP2001108746A (ja) 2001-04-20

Family

ID=17668308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28365299A Pending JP2001108746A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 光レーダ装置および光走査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001108746A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140039052A (ko) * 2011-07-16 2014-03-31 발레오 샬터 운트 센소렌 게엠베아 차량용 광학 측정 장치, 이러한 유형의 측정 장치를 포함하는 탑승자 보조 장치 및 대응하는 측정 장치를 포함하는 차량
JP2016008848A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 株式会社デンソー 光学走査装置、及びレーザレーダ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140039052A (ko) * 2011-07-16 2014-03-31 발레오 샬터 운트 센소렌 게엠베아 차량용 광학 측정 장치, 이러한 유형의 측정 장치를 포함하는 탑승자 보조 장치 및 대응하는 측정 장치를 포함하는 차량
KR102068849B1 (ko) * 2011-07-16 2020-02-11 발레오 샬터 운트 센소렌 게엠베아 차량용 광학 측정 장치, 이러한 유형의 측정 장치를 포함하는 탑승자 보조 장치 및 대응하는 측정 장치를 포함하는 차량
JP2016008848A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 株式会社デンソー 光学走査装置、及びレーザレーダ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100365433C (zh) 扫描测距仪
US5082362A (en) Zoom lens for a variable depth range camera
US4301363A (en) Alignment device
US5061062A (en) Focus spot size controller for a variable depth range camera
JPH09113262A (ja) 走査距離計及び距離計を使用する走査方法
CN102575926A (zh) 用于位置确定和表面测量的设备和方法
CN103170728A (zh) 激光加工装置
JPH0743110A (ja) 二段検出式非接触位置決め装置
US20170244310A1 (en) Voice coil motor operated linear actuator
JP3169074B2 (ja) レーザレーダ装置
JP2001108746A (ja) 光レーダ装置および光走査方法
JPH07244153A (ja) 距離測定装置
JP4879636B2 (ja) 光学装置、および、光学式変位測定器
JP2012058178A (ja) レーザレーダ装置
KR100207980B1 (ko) 광 레이더 장치
JP2660613B2 (ja) 共焦点走査型顕微鏡
JP2000164680A (ja) ウェハ位置調整装置
KR20080101126A (ko) 거리 측정 장치 및 방법
KR20060096366A (ko) 광 빔 주사장치
JPH11132734A (ja) 形状測定装置
CN215932124U (zh) 一种工作距离可调的激光位移传感器
JP2001317922A (ja) 光学式形状測定装置
JPH07181425A (ja) 視準光学装置
US6316765B1 (en) Device for detecting the position of rotating objects
KR100271411B1 (ko) 차량용 광 레이더 장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040630