JP2001108261A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

空気調和機の室外機

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JP2001108261A
JP2001108261A JP28625999A JP28625999A JP2001108261A JP 2001108261 A JP2001108261 A JP 2001108261A JP 28625999 A JP28625999 A JP 28625999A JP 28625999 A JP28625999 A JP 28625999A JP 2001108261 A JP2001108261 A JP 2001108261A
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JP
Japan
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propeller fan
fan
heat exchanger
air
outdoor unit
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JP28625999A
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English (en)
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Shigehisa Funabashi
茂久 船橋
Naoki Shikazono
直毅 鹿園
Makoto Nagai
誠 長井
Ryoji Sato
良次 佐藤
Tetsushi Kishitani
哲志 岸谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体内に設置されたプロペラファンの騒音を
低下できる空気調和機の室外機を提供する。 【解決手段】 本発明は、プロペラファン1を設置する
ファン室15は、プロペラファン1の後側及び横側の一
方を囲う熱交換器2と、プロペラファン1の横側の他方
を囲いファン室15とそれに隣接する機械室20とを仕
切る仕切壁7と、プロペラファン1の上下を囲う天井壁
6a及び床壁6bとからなり、プロペラファン1は図示
のように左回転して、熱交換器2を介して空気を吸い込
み前方に吹き出す空気調和機の室外機であって、吸い込
んだ空気にプロペラファン1の回転方向と同方向の旋回
成分を誘起するように、仕切壁7上の熱交換器2寄り
(後寄り)に、上向き傾斜の案内板8aを並列して設け
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器により壁
面の一部を形成する筐体内に設置されたプロペラファン
の騒音低下を図った空気調和機の室外機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機の室外機においては、
少なくとも1つ以上のプロペラファンを有し、プロペラ
ファンの空気流の上流側に熱交換器を配置した構成の室
外機が一般的な形態となっている。この熱交換器の形態
としては、プロペラファンの後側及び一側面を囲う断面
L字状のもの、もしくはプロペラファンの後側及び両側
面を囲う断面コ字状となっているものが多い。従来の断
面L字状の熱交換器を有する室外機の構成を図12及び
図13に示す。図12は該室外機の縦断面図、図13は
その横断面図である。
【0003】この室外機の筐体は、四角形で、プロペラ
ファン1を収納するファン室15と仕切板7を介して区
画された機械室20とからなる。ファン室15の後面及
びそれに続く側面の一方(図13で左側)がL字型熱交
換器2からなり、他方の側面側(右側)は機械室仕切板
7からなり、前面側は吸い込み管4とファンガード5か
らなり、箱の上下面は壁面でなる。この室外機におい
て、プロペラファン1はプロペラファン1の軸方向の後
方からと一方の側面(左側)から空気を吸い込み、他方
の側面側(右側)及び上下面から吸い込まないために、
周囲からプロペラファン1に流入する空気流に偏流が生
じる。
【0004】図14に機械室仕切板7近傍でのプロペラ
ファン1の羽根1aに流入する流れの速度三角形を示
す。図示の羽根1aは図12のA−A‘断面を示す。機
械室仕切板7近傍は空気が流入しにくいために、羽根1
aに流入する絶対速度c1の軸方向成分が小さくなり、
羽根1aの負圧面側で空気流の剥離が生じ、プロペラフ
ァン1の騒音増加の原因となっている。最近、室外機全
体の小型化の要求から、プロペラファン1とその周囲の
熱交換器2や壁面との間隔は縮小されてきているため、
この騒音問題は顕著になってきている。
【0005】これを解決する策として、例えば特開平6
-323572号公報に示されるような形態の室外機が
考案されている。これは、断面コ字状の熱交換器を有す
る室外機において、熱交換器の両サイド部の風下にブレ
ードを設け、プロペラファンの吸い込み流れを軸対称に
近づけ、さらにプロペラファンの回転方向と逆方向の旋
回流れ(予旋回)を与えるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、室外機
の筐体の一方の側面が熱交換器であり、他方の側面が壁
面であるときは、プロペラファン1に流入する空気の量
が左右で異なるために、プロペラファン1の羽根1aに
流入する流れの角度も異なっており、プロペラファン1
が設計回転数で回転しているとき、熱交換器側では空気
がプロペラファン1の羽根に流入する角度が羽根の入口
角より大きく、それに対して壁面側では空気がプロペラ
ファンに流入する角度β1が羽根の入口角βb1より小さ
くなる傾向がある(図14参照)。空気の流入角とプロ
ペラファンの入口角のずれがある値を超えると、流れは
羽根から大きく剥離し、騒音が増大する。このような傾
向のある状態において、プロペラファンヘの流入流れに
予旋回が与えられた場合、熱交換器側では空気の流入角
がプロペラファンの入口角に近づき、改善されるが、逆
に壁面に近い部分では、空気の流入角はさらに小さくな
り、この部分において流れの剥離を促進してしまう可能
性がある。
【0007】本発明は、ある側面が熱交換器でなり別の
側面が壁面でなるような、流入空気の状態が不均一な構
成の筐体内に設置されたプロペラファンへ流入する空気
の偏流を減少させて、プロペラファンによって生じる騒
音の低下を図った空気調和機の室外機を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の空気調和機の室外機は、プロペラファンを
筐体内に設置し、この筐体はプロペラファンの後側及び
横側の一方を囲う熱交換器と、プロペラファンの横側の
他方を囲う壁とプロペラファン上下を囲う天井壁及び床
壁とを有し、プロペラファンは熱交換器を介して空気を
吸い込み前方に吹き出す室外機において、プロペラファ
ンの横側の他方側で該他方側の壁、天井壁または床壁上
に、空気がプロペラファンに流入する前にこの空気をプ
ロペラファンファンの回転方向と同方向の旋回成分を誘
起するよう導く案内部材を設けたことを特徴とする。
【0009】より具体的には、本発明の空気調和機の室
外機は、プロペラファンをファン室に設置し、このファ
ン室はプロペラファンの後側及び横側の一方を囲う熱交
換器と、プロペラファンの横側の他方を囲いファン室と
該ファン室に隣接する機械室とを仕切る仕切壁と、プロ
ペラファンの上下を囲う天井壁及び床壁とからなり、プ
ロペラファンは仕切壁から天井壁、横側の熱交換器部分
を順とする方向に回転して、熱交換器を介して空気を吸
い込み前方に吹き出す室外機において、仕切壁上の熱交
換器寄りに上向き傾斜の案内板を設けたものである。
【0010】この空気調和機の室外機においては、仕切
壁近傍で熱交換器を通じて横向きに流入してきた空気
は、上向き傾斜板により上り方向に転じてプロペラファ
ンの回転方向の速度成分をもつ流れとなり、プロペラフ
ァンの羽根に流入する空気の流入角が羽根の入口角に近
づいて、羽根の負圧面での空気の剥離が抑制され、これ
により騒音を低下させる。
【0011】また、上記本発明の空気調和機の室外機に
おける仕切壁上の上向き傾斜の案内板の代りに、床壁上
でプロペラファンから仕切壁寄りかつ後側の熱交換器寄
りの部位に仕切壁に板面を向けて立ち上がる案内板を設
けるか、あるいは仕切壁を下端から上端に行くにつれて
プロペラファンから遠去かるように傾斜させることによ
り、仕切壁近傍で熱交換器を通じて横向きに流入してき
た空気を、上り方向に転じてプロペラファンの回転方向
の速度成分をもつ流れとし、プロペラファンの羽根に流
入する空気の流入角が羽根の入口角に近づけ、羽根の負
圧面での空気の剥離を抑制して、騒音を低下させること
ができる。
【0012】また上記目的を達成するために、本発明の
別の空気調和機の室外機は、プロペラファンを筐体内に
設置し、該筐体はプロペラファンの後側及び両横側を囲
う熱交換器と、プロペラファン上下を囲う天井壁及び床
壁とを有し、プロペラファンは熱交換器を介して空気を
吸い込み前方に吹き出す空気調和機の室外機において、
筐体内でプロペラファンが下から上に回転する側の下部
に機械室を設け、プロペラファンが上から下に回転する
側の上部に電気箱を設置し、機械室及び電気箱はプロペ
ラファンの周面に沿う円周面を有するものである。
【0013】本発明の別の空気調和機の室外機において
は、機械室の上方でプロペラファンの一方の横側の熱交
換器部分から流入する空気は、プロペラファンの回転か
らみて順方向に流入し、また電気箱の下方でプロペラフ
ァンの他方の横側の熱交換器部分から流入する空気は、
同様にプロペラファンの回転からみて順方向に流入する
ので、騒音を低下させる。
【0014】また上記目的を達成するために、本発明の
さらに別の空気調和機の室外機は、プロペラファンを筐
体内の上部に設置し、該筐体はプロペラファンの側面を
囲う4つの側面のうち3つの側面にまたがる熱交換器
と、残りの側面の部位及び後端を形成する壁とから構成
され、プロペラファンは熱交換器を介して空気を吸い込
み筐体の上端から上方に吹き出すように構成された空気
調和機の室外機において、3つの側面の中間の面に位置
する熱交換器の中間部の一端から張り出す一端側の熱交
換器部の長さを中間部からプロペラファン中心までの距
離より長く、他端側に張り出す他端側の熱交換器部のそ
れは前記距離より短く構成し、プロペラファンの回転方
向を他端側の短い熱交換器部から中間部、一端側の長い
熱交換器部の向かう方向とするものである。
【0015】本発明のさらに別の空気調和機の室外機に
おいては、一端側の熱交換器部でプロペラファン中心よ
り先に延びた部分から流入する空気は、プロペラファン
の回転方向からみて順方向に流入し、これに対し一端側
の熱交換器部の延びた部分に対向する他端側は壁面で空
気は流入しないので、空気流は乱れることなく、騒音が
低下する。
【0016】
【発明の実施の形態】先ず、空気調和機の構成の一例を
簡単に説明しておく。セパレータ型空気調和機は、圧縮
機、室外熱交換器及び室外ファン(プロペラファン)な
どを備える室外機と、膨張弁、室内熱交換器及び室内フ
ァンなどを備える室内機とから構成され、そして圧縮
機、室外熱交換器、膨張弁及び室内熱交換器は冷媒配管
によって循環接続されている。空気調和機の冷房運転時
には、圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒は、室外熱
交換器で室外ファンにより供給される空気と熱交換して
冷却されて凝縮、液化し、該液冷媒は膨張弁で断熱膨張
化し、室内熱交換器で室内ファンにより供給された空気
と熱交換して蒸発してガス化し、該ガス冷媒は圧縮機に
戻る冷凍サイクルが形成される。このとき室内熱交換器
により冷却された空気は冷房に供せられる。また、暖房
運転時には、冷媒が上記と逆に流れる冷凍サイクルが形
成され、室内熱交換器で暖められた空気は暖房に供せら
れる。
【0017】以下、本発明の実施の形態である空気調和
機の室外機(以下、空気調和機の室外機を単に室外機と
いう)を、図面を用いて説明するが、本発明はこれに限
定されるものではない。図1および図2により本発明の
実施の形態1となる室外機を説明する。図1は空気吹き
出す前面側からみた室外機の縦断面図、図2はその横断
面図である。この室外機は、四角形の筐体を有してい
る。筐体6は、断面L字状の熱交換器2を搭載し、図示
のように半時計方向に回転するプロペラファン1を設置
したファン室15と、該ファン室15とは仕切板7で区
画されて、圧縮機や弁などを設置した機械室20とを有
している。プロペラファン1は、プロペラファン1を駆
動するモーター3をファン室15の上下に渡されたクラ
ンプ棒10で固定することによって、定位置に設置して
いる。ファン室15の後面およびそれに続く側面の一方
(図1、2で左側)はL字型熱交換器2からなり、他方
の側面側(右側)は機械室仕切板7からなり、前面側は
吸い込み管4とファンガード5からなり、ファン室15
の上下面は天井壁面6a及び床壁面6bでなる。そして
ファン室15においては、仕切板7上の熱交換器2寄り
の部位に、熱交換器2を通じて流入する空気流を上向き
傾斜にしてプロペラファン1の外周部に案内する複数の
案内板8aを並列に設けている。この案内板8aは、本
発明を特徴づけるもので、プロペラファン1の外周部に
導いた空気流にその外周部でプロペラファン1の回転方
向と同じ速度成分を発生させる。
【0018】プロペラファン1の回転で発生する空気の
流れは、熱交換器2を通過してファン室15に入り、機
械室仕切板7やファン駆動用モータ3等の筐体内構造物
を避けながら流れ、一部は機械室仕切板7上の案内板8
aによってファン1回転方向と同じ方向の速度成分を与
えられる。そして、プロペラファン1に流入し、プロペ
ラファン1前側のファンガード5を通過して、筐体6外
に流出する。
【0019】このような室外機においては、その構造
上、側方に熱交換器2を有するサイド(図1、2におけ
る左側)からの空気の流入量が多く、機械室7サイド(図
1、2における右側)からの空気の流入量は少なく、プロ
ペラファン1に流入する空気の分布には不均一性が存在
する。
【0020】ここで、案内板8aを設けた本実施の形態
の室外機と、案内板8aのない従来の室外機とを速度三
角形により比較する。まず、従来の室外機は案内板8a
がないために、機械室仕切板7に接近した位置では、図
14に示すように、羽根1aに流入する空気の絶対速度
1はほぼプロペラファン1の回転軸方向と同じとな
る。また絶対速度c1の値は、機械室仕切板7がプロペ
ラファン1外周に近接しているために空気がプロペラフ
ァン1に流入しにくいので、仕切板7より他の領域に比
べて小さくなっている。c1が小さいと、相対速度w1
羽根1aの入口に対する角度が小さくなってしまう。羽
根1aの入口角度βb1と相対速度w1の流入する角度β1
のずれが大きくなると、図14のように羽根1a入口の
負圧面側で大きな剥離が生じ、プロペラファン1の性能
の低下はもとより、プロペラファン騒音の増大を引き起
こしてしまう。
【0021】一方、実施の形態1の室外機においては、
図3に示すように、機械室仕切板7に接近した位置で
は、絶対速度c1のプロペラファン1の回転軸方向成分
は、図14とほぼ同等で、仕切板7近傍より他の領域に
比べると小さいが、絶対速度c1は、案内翼8aを通過
することで、プロペラファン1の回転方向と同方向の速
度成分を有することとなる。このため、絶対速度c1
プロペラファン1の回転軸に対して回転方向に向けてや
や斜めに流入する。絶対速度c1が斜めになるために、
流れが羽根1aに対して流入する角度β1は案内板8a
のない従来の場合に比べて大きくなり、羽根1aの入口
角βb1に近づくので、図14に示したように従来生じて
いた負圧面側での流れの大きな剥離が抑制される。この
結果、筐体6のコンパクト化により、プロペラファン1
と機械室仕切板7が非常に接近した場合においても、プ
ロペラファン1の騒音増大が抑制される。
【0022】図4及び図5に本発明の実施の形態2とな
る室外機の構成を示す。この室外機は、実施の形態1の
室外機から案内板8aを除き、かつファン室15下部の
機械室仕切板7寄りでプロペラファン1の上流側に、床
面6bより垂直に案内板8bを設置したものである。こ
のように案内板8bを設けた室外機において、熱交換器
2を通じてファン室15下部の機械室20寄りから流入
した空気は案内板8bに当たると、その流れの方向を上
方に変える。その結果、その箇所でプロペラファン1に
流入する空気の流れには、前に図3で説明したように、
プロペラファン1回転方向と同じ方向の速度成分が発生
することとなり、この構造によっても、プロペラファン
1の騒音増大を抑制できる。なお、プロペラファン1回
転方向が図4に示すのと逆の場合には、案内板8bは天
井面6bに設けることになる。
【0023】図6および図7に本発明の第3の実施の形
態を示す。この室外機は、実施の形態1とほぼ同じよう
に、四角形の筐体を有しており、断面L字状の熱交換器
2を搭載し、図示のように半時計方向に回転するプロペ
ラファン1を設置したファン室15と、仕切板7で区画
され機械室20とを有している。ファン室15の後面及
びそれに続く側面の一方がL字型熱交換器2からなり、
他方の側面側は機械室仕切板7からなり、前面側は吸い
込み管4とファンガード5からなり、ファン室15の上
下面は壁面でなる。そして第3の実施の形態となる室外
機は機械室仕切板7aを下端から上に行くにつれてプロ
ペラファン1から遠去かるように傾斜させたものであ
る。
【0024】このように機械室仕切板7aを傾斜させ
て、プロペラファン1の回転方向に沿ってプロペラファ
ン1との空隙が漸次広くなるように構成したので、機械
室仕切板7a側の熱交換器2を通過した空気は、熱交換
器2通過後、機械室仕切板7aを避けるように流れるた
め、機械室仕切板7a側のプロペラファン1に流入する
空気にはプロペラファン1回転方向と同じ方向の速度成
分が発生する。これによって、図3に説明した作用か
ら、プロペラファン1の騒音を低下させることができ
る。
【0025】図8及び図9に本発明の第4の実施の形態
となる室外機の構成を示す。この室外機は、四角形の筐
体を有しており、そして筐体は、断面コ字状の熱交換器
2を搭載し、図示のように半時計方向に回転するプロペ
ラファン1を設置したファン室15を有している。熱交
換器2を通じて空気が流入するファン室15内には、圧
縮機や弁などを設置した機械室9bと、空気調和機の制
御基板などを設置した電気箱9aとを設けている。ファ
ン室15の後面及びそれに続く両側面がコ字型熱交換器
2からなり、前面側は吸い込み管4とファンガード5か
らなり、ファン室15の上下面は壁面でなる。
【0026】さらに、この室外機は、プロペラファン1
が下から上に回転する側の側方下部に機械室9bを、プ
ロペラファンが上から下に回転する側の側方上部に電気
箱9aを配置したものである。これによって、機械室9
b、電気箱9aを配置した箇所は空気が流入しにくくなる
ため、図8に示すように、天井面6a側においては、左
側からの流れが、床面6bに置いては同様に右側からの
流れが主流となる。その結果、プロペラファン1の筐体
6の天井面6a側および床面6b側において、プロペラ
ファン1に流入する空気の流れには、プロペラファン1
回転方向と同じ方向の速度成分が発生する。これによっ
て、図3に説明した作用が生じて、プロペラファン1の
騒音レベルを下げることができる。
【0027】図10及び図11に本発明の実施の形態5
となる室外機の構成を示す。この室外機は四角形の筐体
6内上部にプロペラファン1をその回転軸を上下方向に
向けて収納し、空気を上方向に吹き出す室外機である。
筐体6は、上面側に吸い込み管4およびファンガード5
を設置しており、4つの側面のうちの3つの側面にわた
って略コ字状の熱交換器2aが配置されており、そして
熱交換器2以外の側面の部分および底面6cは壁面で構
成されている。筐体6内には、プロペラファン1下方で
側面の壁に電気箱9aが設置され、底部に圧縮機11な
どが設置されている。
【0028】コ字状の熱交換器2aは筐体の一側面を占
める中間部2a-mと、該中間部の各端から直角に曲が
って延びる2つの張出し部から構成されており、2つの
張出し部の一方が中間部2a-mからプロペラファン1
中心までの距離より短く延びた短張出し部2a-sで、
他方が中間部2a-mからプロペラファン1中心までの
距離より長く延びた長張出し部2a-lである。プロペラ
ファン1は短張出し部2a-sから中間部2a-mを経て
長張出し部2a-lに向かう方向に回転する。
【0029】この室外機において、熱交換器2aを通過
した空気はプロペラファン1を経て上方に吹き出す際
に、熱交換器2aの長張出し部2a-lのうちプロペラフ
ァン1中心より延びた先端部から筐体6内に流入する空
気流はプロペラファン1の回転方向に流れになり易い。
この空気流は、図3によって説明したものと同様に作用
し、空気が羽根1aに流入する角度を修正でき、プロペ
ラファン1の騒音を低減できる。なお、長張出し部2a-
lの前端部は、筐体6の各側面のうち、プロペラファン
1の円周が最も接近する側(図10では右側)での空気
流を改善する。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、プロペラファンを囲う
ある側面が熱交換器でなり別の側面が壁面でなるよう
な、流入空気の状態が不均一な構成の筐体を有する空気
調和機の室外機において、壁面側で熱交換器を通して筐
体内に流入した空気がプロペラファンへ流入する前にプ
ロペラファンの回転方向と同方向の旋回成分を誘起する
ことによって、空気の流れがプロペラファンの羽根から
剥離することを抑制でき、プロペラファンの騒音を低下
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1なる空気調和機の室外機
の構成を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す室外機の横断面図である。
【図3】本発明にかかる案内板によって空気流入角を修
正されたプロペラファンの羽根入口の速度三角形を示す
図である。
【図4】本発明の実施の形態2なる空気調和機の室外機
の構成を示す縦断面図である。
【図5】図4に示す室外機の横断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3なる空気調和機の室外機
の構成を示す縦断面図である。
【図7】図6に示す室外機の横断面図である。
【図8】本発明の実施の形態4となる空気調和機の室外
機の縦断面図である。
【図9】図8に示す室外機の横断面図である。
【図10】本発明の実施の形態5となる空気調和機の室
外機の横断平面図である。
【図11】図10に示す室外機の縦断面図である。
【図12】従来の空気調和機の室外機の構成を示す縦断
面図である。
【図13】図12に示す室外機の横断面図である。
【図14】従来の空気調和機の室外機において、プロペ
ラファン外周に障害物が接近している箇所でのプロペラ
ファンの羽根入口の速度三角形を示す図である。
【符号の説明】
1 プロペラファン 1a 羽根 2、2a 熱交換器 3 モーター 4 吸い込み管 5 ファンガード 6 筐体 6a 天井面 6b 床面 7、7a 機械室仕切板 8a、8b 案内板 9a 電気箱 9b 機械室 10 クランプ板 11 圧縮機 15 ファン室 20 機械室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長井 誠 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 佐藤 良次 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 岸谷 哲志 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラファンを筐体内に設置し、該筐
    体は前記プロペラファンの後側及び横側の一方を囲う熱
    交換器と、前記プロペラファンの横側の他方を囲う壁と
    前記プロペラファン上下を囲う天井壁及び床壁とを有
    し、前記プロペラファンは前記熱交換器を介して空気を
    吸い込み前方に吹き出す空気調和機の室外機において、
    前記プロペラファンの横側の他方側で該他方側の壁、前
    記天井壁または前記床壁上に、前記空気が前記プロペラ
    ファンに流入する前に該空気を該プロペラファンファン
    の回転方向と同方向の旋回成分を誘起するよう導く案内
    部材を設けたことを特徴とする空気調和機の室外機。
  2. 【請求項2】 プロペラファンをファン室に設置し、該
    ファン室は前記プロペラファンの後側及び横側の一方を
    囲う熱交換器と、前記プロペラファンの横側の他方を囲
    い前記ファン室と該ファン室に隣接する機械室とを仕切
    る仕切壁と、前記プロペラファンの上下を囲う天井壁及
    び床壁とからなり、前記プロペラファンは前記仕切壁か
    ら前記天井壁、前記横側の熱交換器部分を順とする方向
    に回転して、前記熱交換器を介して空気を吸い込み前方
    に吹き出す空気調和機の室外機において、前記仕切壁上
    の熱交換器寄りに上向き傾斜の案内板を設けたことを特
    徴とする空気調和機の室外機。
  3. 【請求項3】 プロペラファンをファン室に設置し、該
    ファン室は前記プロペラファンの後側及び横側の一方を
    囲う熱交換器と、前記プロペラファンの横側の他方を囲
    い前記ファン室と該ファン室に隣接する機械室とを仕切
    る仕切壁と、前記プロペラファンの上下を囲う天井壁及
    び床壁とからなり、前記プロペラファンは前記仕切壁か
    ら前記天井壁、前記横側の熱交換器部分を順とする方向
    に回転して、前記熱交換器を介して空気を吸い込み前方
    に吹き出す空気調和機の室外機において、前記床壁上で
    前記プロペラファンから前記仕切壁寄りかつ前記後側の
    熱交換器寄りの部位に前記仕切壁に板面を向けて立ち上
    がる案内板を設けたことを特徴とする空気調和機の室外
    機。
  4. 【請求項4】 プロペラファンをファン室に設置し、該
    ファン室は前記プロペラファンの後側及び横側の一方を
    囲う熱交換器と、前記プロペラファンの横側の他方を囲
    い前記ファン室と該ファン室に隣接する機械室とを仕切
    る仕切壁と、前記プロペラファンの上下を囲う天井壁及
    び床壁とからなり、前記プロペラファンは前記仕切壁か
    ら前記天井壁、前記横側の熱交換器部分を順とする方向
    に回転して、前記熱交換器を介して空気を吸い込み前方
    に吹き出す空気調和機の室外機において、前記仕切壁を
    下端から上端に行くにつれてプロペラファンから遠去か
    るように傾斜させたことを特徴とする空気調和機の室外
    機。
  5. 【請求項5】 プロペラファンを筐体内に設置し、該筐
    体は前記プロペラファンの後側及び両横側を囲う熱交換
    器と、前記プロペラファン上下を囲う天井壁及び床壁と
    を有し、前記プロペラファンは前記熱交換器を介して空
    気を吸い込み前方に吹き出す空気調和機の室外機におい
    て、前記筐体内で前記プロペラファンが下から上に回転
    する側の下部に機械室を設け、前記プロペラファンが上
    から下に回転する側の上部に電気箱を設置し、前記機械
    室及び前記電気箱は前記プロペラファンの周面に沿う円
    周面を有することを特徴とする空気調和機の室外機。
  6. 【請求項6】 プロペラファンを筐体内の上部に設置
    し、該筐体は前記プロペラファンの側面を囲う4つの側
    面のうち3つの側面にまたがる熱交換器と、残りの側面
    の部位及び後端を形成する壁とから構成され、前記プロ
    ペラファンは熱交換器を介して空気を吸い込み筐体の上
    端から上方に吹き出すように構成された空気調和機の室
    外機において、前記3つの側面の中間の面に位置する熱
    交換器の中間部の一端から張り出す一端側の熱交換器部
    の長さを前記中間部から前記プロペラファン中心までの
    距離より長く、他端側に張り出す他端側の熱交換器部の
    それは前記距離より短く構成し、前記プロペラファンの
    回転方向を前記他端側の短い熱交換器部から前記中間
    部、前記一端側の長い熱交換器部の向かう方向とするこ
    とを特徴とする空気調和機の室外機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006214690A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Fujitsu General Ltd 空気調和機の室外機
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