JP2001107680A - 既設トンネル撤去用シールド掘進機 - Google Patents

既設トンネル撤去用シールド掘進機

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JP2001107680A
JP2001107680A JP28991099A JP28991099A JP2001107680A JP 2001107680 A JP2001107680 A JP 2001107680A JP 28991099 A JP28991099 A JP 28991099A JP 28991099 A JP28991099 A JP 28991099A JP 2001107680 A JP2001107680 A JP 2001107680A
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健一 折出
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設トンネル撤去用シールド掘進機におい
て、カッターヘッドで極力小径のトンネルを掘削可能に
すること、スチールセグメントとコンクリート層を簡単
に且つ確実に撤去可能にすること、工期短縮と工費削減
を実現可能にすること、等である。 【解決手段】 送泥管38と排泥管39のチャンバー側
端部がカッタードラム33に挿通状に取付けられてい
る。送泥管38は、カッタードラム33に固定された円
弧状の第1管部38cを有する可動側送泥管38aと、
第1管部38cに伸縮可能に嵌合して連結された円弧状
の第2管部38dであって、前胴12の内面に固着の鉛
直環状板23等に固定された第2管部38dを有する固
定側送泥管38bを有する。排泥管39についても、同
様に、第1管部39cを有する可動側送泥管39aと、
第2管部39dを有する固定側送泥管39bを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は既設トンネル撤去
用シールド掘進機に関し、特に、環状のカッターヘッド
をその後側に連結されたカッタードラムを介してシール
ド本体に回動可能に支持し、そのカッタードラムに送泥
管と排泥管のチャンバー側端部を挿通状に取付けたもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年、老朽化が進んだトンネル等、不
要となったトンネルが増加しつつあり、その既設トンネ
ルを残存させておくと種々の問題が生じる。特に、トン
ネルを含む地下構造物が過密ぎみになっている大都市圏
等においては、例えば、不要な既設トンネルと交差状に
或いは既設トンネルと同一ルート上に新トンネルを掘進
しなければならないケースが増えており、その場合不要
な既設トンネルが新トンネルを掘進する上で支障とな
る。
【0003】そこで、既設トンネルのセグメントの外周
付近の地山を環状のカッターヘッドで環状に掘進すると
ともにこのセグメントを撤去する種々の既設トンネル撤
去用シールド掘進機が実用に供されている。ところで、
従来のシールド掘進機では、カッターヘッドで掘削され
た掘削土はチャンバーに回収され、そのチャンバー内に
泥水を供給する為の送泥管と、チャンバー内の掘削土を
既設トンネル外部へ排出する為の排泥管を設けたものが
多いが、既設トンネル撤去用シールド掘進機では、その
構造上、特に、送泥管と排泥管のチャンバー側端部の配
置が制限される。
【0004】特開平6−88499号公報のシールド掘
進機は、既設トンネルの内面を覆工するセグメントとそ
の内面を覆うコンクリート層を撤去しつつ、カッターヘ
ッドで掘削された既設トンネルよりも大径のトンネル内
に、シールド本体の後端部の仕切板の後側においてモル
タルを充填するように構成されている。シールド本体の
前部に、カッターヘッドで外周付近の地山が掘削された
セグメントとコンクリート層を挿入する為の開口が形成
され、カッターヘッドは、その後側に連結され且つ前記
開口の径方向外側に設けられた環状のカッタードラムを
介してシールド本体に回動可能に支持されている。
【0005】カッタードラムの外周側に、シールド本体
に固着された隔壁が設けられ、これら隔壁やカッタード
ラムとカッターヘッドの間に環状のチャンバーが形成さ
れている。隔壁の後側にカッターヘッドを回転駆動する
複数の駆動モータが設けられ、これら駆動モータの駆動
ギヤがカッタードラムと一体のリングギヤに噛合してい
る。そして、送泥管と排泥管のチャンバー側端部は、カ
ッタードラムの外周側において胴部材の内面に沿って配
設されて隔壁に挿通状に取付けられている。
【0006】カッターヘッドの開口の後側には、連結解
除装置とコンクリート破砕装置と解体用エレクタ装置が
設けられている。セグメントとコンクリート層が開口か
ら挿入されると、連結解除装置で撤去予定のセグメント
とそれに隣合うセグメント間のボルト連結が分離された
後、コンクリート破砕装置で撤去予定のセグメントの内
面側のコンクリート層がそれに連なるコンクリート層か
ら破砕分離され、そのセグメントとコンクリート層とが
一体的にエレクタ装置で解体され、その撤去物が既設ト
ンネル内に設けた搬送路を経由してトンネル外へ搬出さ
れる。
【0007】特開平9−133000号公報のシールド
掘進機は、既設トンネルのセグメントの外周付近の地山
を掘削する環状のカッターヘッドと、既設トンネルのセ
グメントを掘削するディスクカッターを有し、カッター
ヘッドで掘削された既設トンネルよりも大径の新トンネ
ルの内面にエレクタ装置でセグメントを組付けるように
構成されている。
【0008】カッターヘッドの後側に連結されたカッタ
ードラムが、シールド本体に回動可能に支持され、カッ
ターヘッドの開口の後側にディスクカッターが設けられ
ている。ディスクカッターの後側に、ディスクカッター
を回動可能に支持し駆動する機構を収容した筒体が設け
られ、その筒体とカッタードラムの間に、送泥管と排泥
管のチャンバー側端部が配設され隔壁に挿通状に取付け
られている。
【0009】特公平4−19358号公報のシールド掘
進機は、既設トンネルのセグメントの外周付近の地山と
ともにセグメントを掘削する環状のカッターヘッドを有
し、特開平9−133000号公報のシールド掘進機と
同様に、カッターヘッドで掘削された既設トンネルより
も大径の新トンネルの内面にエレクタ装置でセグメント
を組付けるように構成されている。
【0010】シールド本体の前部に開口が形成され、そ
の開口とカッターヘッドの開口を挿通して前方へ突出し
所定長さ延びる筒状のシール体が、セグメントの内面に
沿って配設されている。カッターヘッドの内周付近部
は、セグメント掘削の為に既設トンネルよりも軸心側に
入り込み、その内周付近部の後側にカッタードラムが連
結され、そのカータードラムの後側に、カータードラム
を回動可能に支持するベアリングが設けられている。そ
して、送泥管と排泥管のチャンバー側端部は、カッター
ドラムの外周側に配設されて隔壁に挿通状に取付けられ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】 前記特開平6−88
499号公報、特開平9−133000号公報、特公平
4−19358号公報等の既設トンネル撤去用シールド
掘進機では、シールド本体の前部に開口や筒体等を設け
る構造上、それらの径方向外側、つまり、環状のカッタ
ーヘッド(チャンバー)の後側に、カッタードラムとと
もに送泥管と排泥管のチャンバー側端部を配設し、しか
も、送泥管と泥水管のチャンバー側端部を、カッタード
ラムと干渉しないようにその外周側や内周側に配設し隔
壁に挿通状に取付けなければならない。
【0012】つまり、カッタードラムと送泥管と泥水管
のチャンバー側端部を、径方向へシフトさせて配設しな
ければならないため、カッターヘッド(胴部材)の径、
つまり新たに掘削されるトンネルの径を小径化するのに
限度がある。従って、前記特開平6−88499号公報
のシールド掘進機のように、カッターヘッドで掘削され
たトンネルにモルタルを充填していくものでは、既設ト
ンネルよりもあまり大径化しないトンネルを掘進するの
が望ましいが実現できず、必要以上に、地山の掘削量や
モルタル充填量が大きくなり、胴部材やカッターヘッド
等が大型化し製作コストが高価になるため、工期短縮と
工費削減を実現するうえで不利になる。
【0013】一方、既設トンネルと同一ルート上に、既
設トンネルに対して極力大径化しない新トンネルを掘進
し、その内面をセグメントで覆工したいという要請があ
る。しかし、特開平9−133000号公報、特公平4
−19358号公報等のシールド掘進機では、前述のよ
うに、カッタードラムと送泥管と泥水管のチャンバー側
端部を径方向へシフトさせて配設しなければならず、新
トンネルの径を小径化するのに限度があることから、十
分に実現できないという問題がある。
【0014】また、特公平6−88499号公報のシー
ルド掘進機では、セグメントとコンクリート層とからな
る大荷重の撤去物をエレクタ装置で解体しなければなら
ないため、エレクタ装置の支持剛性をかなり高める必要
があり、エレクタ装置の構造が大型化し製作コストが高
価になること、不要になるトンネルは小径すぎるという
理由によるものが多いこと、更に、トンネルはモルタル
注入により埋められるため、地山掘削の為の配管(送泥
管や排泥管等)を既設トンネル内に配設しなければなら
ないこと等により、既設トンネル内に、スチールセグメ
ントとその内面を覆うコンクリート層とからなる大きな
撤去物を外部へ搬出する為の搬送路を確保しにくいこ
と、等々の問題もある。
【0015】本発明の目的は、既設トンネル撤去用シー
ルド掘進機において、カッタードラムに送泥管と排泥管
のチャンバー側端部を挿通状に取付けることにより、カ
ッターヘッドで極力小径のトンネルを掘削可能にするこ
と、更に、カッターヘッドや送泥管と排泥管等をそれら
の機能を確実に発揮するように設けること、スチールセ
グメントとコンクリート層を簡単に且つ確実に撤去可能
にすること、工期短縮と工費削減を実現可能にするこ
と、等である。
【0016】
【課題を解決するための手段】 請求項1の既設トンネ
ル撤去用シールド掘進機は、既設トンネルの内面を覆工
するセグメントを撤去する既設トンネル撤去用シールド
掘進機において、セグメントの少なくとも外周付近の地
山を掘削する環状のカッターヘッドであって、その後側
に連結されたカッタードラムを介してシールド本体に回
動可能に支持されたカッターヘッドと、前記カッターヘ
ッドとカッタードラムの間に形成されカッターヘッドで
掘削された掘削土を回収する環状のチャンバーと、前記
チャンバー内に泥水を供給する為の送泥管とチャンバー
内の掘削土を既設トンネル外部へ排出する為の排泥管と
を備え、前記カッタードラムに、送泥管と排泥管のチャ
ンバー側端部を挿通状に取付けたことを特徴とするもの
である。
【0017】環状のカッターヘッドが、その後側に連結
されたカッタードラムを介してシールド本体に回動可能
に支持され、そのカッターヘッドによりセグメントの少
なくとも外周付近の地山が掘削される。カッターヘッド
で掘削された掘削土は、カッターヘッドとカッタードラ
ムの間に形成された環状のチャンバーに回収される。送
泥管によりチャンバー内に泥水が供給され、チャンバー
内の掘削土は泥土化されて排泥管により既設トンネル外
部へ排出される。
【0018】この既設トンネル撤去用シールド掘進機で
は、カッタードラムに送泥管と排泥管のチャンバー側端
部を挿通状に取付けたので、カッタードラムに対して送
泥管と排泥管のチャンバー側端部を径方向へシフトさせ
て配設しなくてもよく、カッターヘッド(胴部材)を極
力小径化することできるため、カッターヘッドで極力小
径のトンネルを掘削することが可能になる。
【0019】その結果、カッターヘッドで掘削されたト
ンネルにモルタルを充填すようにした場合、新たに掘削
する地山の掘削量を低減できるとともにモルタル充填量
を低減でき、しかも、必要以上に胴部材やカッターヘッ
ド等を大型化しなくてもよく製作コストを低減できるた
め、工期短縮と工費削減を実現するうえで有利になる。
また、既設トンネルと同一ルート上に、既設トンネルに
対して極力大径化しない新トンネルを掘進し、その内面
をセグメントで覆工したい場合でも、前述のように、カ
ッターヘッドを極力小径化できることから実現可能にな
る。
【0020】尚、例えば、セグメントがコンクリート製
の場合には、カッターヘッドでセグメントの外周付近の
地山とともにセグメントを掘削するように構成し、ま
た、セグメントがスチール製の場合には、カッターヘッ
ドでセグメントの外周付近だけを掘削するように構成し
てもよい。但し、この場合、外周付近の地山が掘削され
たセグメントを解体する何らかのセグメント解体装置を
設けることが望ましい。
【0021】請求項2の既設トンネル撤去用シールド掘
進機は、請求項1の発明において、前記カッタードラム
の後部側に、カッタードラムを往復回動可能に支持する
少なくとも1対の円弧状のベアリングを設け、これらベ
アリングの間に送泥管と排泥管のチャンバー側端部を配
設したことを特徴とするものである。
【0022】カッタードラムの後部側に少なくとも1対
の円弧状のベアリングを設けたので、それにより胴部材
を大径化することなく、カッタードラムを往復回動可能
に支持することができる。しかも、少なくとも1対のベ
アリングの間に送泥管と排泥管のチャンバー側端部を配
設することにより、カッタードラムとともに送泥管と排
泥管のチャンバー側端部を往復回動させても、それらチ
ャンバー側端部をベアリングと干渉させずに確実に配設
することができ、往復回動可能なカッターヘッドによ
り、セグメントの少なくとも外周付近の地山を確実に掘
削できる。
【0023】請求項3の既設トンネル撤去用シールド掘
進機は、請求項2の発明において、前記送泥管は、カッ
タードラムに固定された円弧状の第1管部と、この第1
管部に伸縮可能に嵌合して連結された円弧状の第2管部
であってシールド本体に固定された第2管部を有し、前
記排泥管は、カッタードラムに固定された円弧状の第1
管部と、この第1管部に伸縮可能に嵌合して連結された
円弧状の第2管部であってシールド本体に固定された第
2管部を有することを特徴とするものである。
【0024】ここで、送泥管の第1,第2管部と、排泥
管の第1,第2管部は、カッターヘッドの回動軸心を中
心として配置される。それ故、カッタードラムが往復回
動すると、送泥管の第1,第2管部が伸縮するととも
に、排泥管の第1,第2管部が伸縮する。つまり、送泥
管と排泥管の夫々の接続状態を維持した状態で、カッタ
ードラムの往復回動を許容し、送泥管と排泥管のチャン
バー側端部をカッタードラムに挿通状に確実に取付ける
ことができる。
【0025】請求項4の既設トンネル撤去用シールド掘
進機は、請求項3の発明において、前記カッターヘッド
を往復回動駆動する油圧シリンダを設けたことを特徴と
するものである。つまり、油圧シリンダを有する簡単な
駆動機構により、カッターヘッドを確実に往復回動駆動
することができる。
【0026】請求項5の既設トンネル撤去用シールド掘
進機は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記カ
ッターヘッドにより外周付近の地山が掘削されたセグメ
ントを解体するセグメント解体手段を設けたことを特徴
とするものである。つまり、セグメントの外周付近だけ
を掘削するカッターヘッドを小型化することができ、そ
のセグメントをセグメント解体手段で確実に解体するこ
とができる。特に、スチール製のセグメントを撤去する
場合に有効になる。
【0027】請求項6の既設トンネル撤去用シールド掘
進機は、請求項5の発明において、前記セグメントとし
てのスチールセグメントの内面を覆うコンクリート層を
切削して除去するコンクリート切削装置を設け、このコ
ンクリート切削装置でコンクリート層を除去してから、
セグメント解体手段でスチールセグメントを解体するこ
とを特徴とするものである。
【0028】セグメント解体手段でスチールセグメント
を解体する前に、コンクリート切削装置でスチールセグ
メントの内面を覆うコンクリート層を切削し除去するこ
とにより、スチールセグメント同士間のボルト連結を容
易に分離することが可能になる。更に、コンクリート層
が除去されたスチールセグメントは、コンクリート層が
覆われたものに対して小型且つ軽量になるため、セグメ
ント解体手段でスチールセグメントを解体し、そのスチ
ールセグメントを既設トンネル外へ容易に搬出する上で
有利になる。また、産業廃棄物にならないように、トン
ネル外におけるスチールセグメントとコンクリート層を
分離する処理を軽減できる。
【0029】更に、コンクリート層が除去されたスチー
ルセグメントは、コンクリート層が覆われたものに対し
て小型になることから、既設トンネル内に前記送泥管と
排泥管や切削したコンクリート片を排出する為の排出管
等を配設した場合でも、解体したスチールセグメントを
既設トンネル外へ搬出する為の搬送路を既設トンネル内
に確保するのに有利になる。以上のことから、スチール
セグメントとコンクリート層を簡単に且つ確実に撤去で
きるようになる。
【0030】請求項7の既設トンネル撤去用シールド掘
進機は、請求項1〜6の何れかの発明において、前記シ
ールド本体の後端部の内部にトンネル内をトンネル軸心
方向と直交状に仕切る仕切板と、この仕切板により仕切
られた後側の空間にモルタルを充填するモルタル充填手
段を設けたことを特徴とするものである。仕切板により
仕切られた後側の空間にモルタルを確実に充填しそのモ
ルタルで既設トンネルを確実に埋めていくことができ
る。新たに掘削する地山の掘削量を低減できるとともに
モルタル充填量を低減でき、しかも、必要以上に胴部材
やカッターヘッドを大型化することなく製作コストを低
減できるため、工期短縮と工費削減を確実に実現するこ
とが可能になる。
【0031】請求項8の既設トンネル撤去用シールド掘
進機は、請求項1〜6の何れかの発明において、前記カ
ッターヘッドで掘削された既設トンネルよりも大径の新
トンネルの内面にセグメントを組付けるエレクタ装置を
設けたことを特徴とするものである。既設トンネルと同
一ルート上に、既設トンネルに対して極力大径化しない
新トンネルを掘進し、その内面にエレクタ装置でセグメ
ントを組付けできる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、既設ト
ンネルの内面を覆工するスチールセグメントとその内面
を覆うコンクリート層を撤去する既設トンネル撤去用シ
ールド掘進機に、本発明を適用した場合の一例である。
【0033】図1〜図7に示すように、シールド掘進機
1は、胴部材2、胴部材2の前側に設けられた環状のカ
ッターヘッド3、胴部材2内の後部に配設された複数
(例えば、10個)のシールドジャッキ4、カッターヘ
ッド3と胴部材2の前部に胴部材2と同心状に形成され
た開口5,6、胴部材2の内部において開口6の後側に
配設されたコンクリート切削装置7とセグメント連結解
除装置8a,8bとセグメント解体装置9(セグメント
解体手段)、胴部材2の前後方向略中央部分に設けられ
たグリップ装置10等を備えている。
【0034】前記胴部材2は、図1、図3〜図6に示す
ように、前胴12と、前胴12の約1/3長さの後胴1
3とを有し、前胴12の後部に後胴13が摺動自在に内
嵌され、前胴12の後端部内面と後胴13の外面との間
が環状シール部材14によりシールされている。前胴1
2の前部に内筒15が固着され、前胴12の後端から約
1/3長さ位置に隔壁16が固着されている。前記開口
6は、内筒15の内周面側に形成され、既設トンネルT
aの内面を覆工するスチールセグメントSとその内面を
覆うコンクリート層Cを挿入可能に、スチールセグメン
トSの径よりも僅かに大径に構成されている。
【0035】内筒15の前部を構成する筒状部材18に
は、開口6の内面と開口6に挿入されるスチールセグメ
ントSの外面との間をシールする第1,第2前端シール
機構19,20が設けられている。図8に示すように、
第1前端シール機構19は、弾性変形可能なチューブ体
19aを流体圧により膨張させ、グリース止め用のワイ
ヤブラシ19bをスチールセグメントSの外面に押圧
し、第2前端シール機構20は、流体圧により膨張する
チューブ体20a自体をスチールセグメントSの外面に
押圧して止水する。
【0036】図1、図6に示すように、後胴13の後端
部の内部に、カッターヘッド3により既設トンネルTa
よりも大径に形成されるトンネルTb内をトンネル軸心
方向と直交状に仕切る仕切板21が固着されている。こ
の仕切板21には複数のモルタル注入口22が取付けら
れ、仕切板21により仕切られた後側の空間に複数のモ
ルタル注入口22からモルタルを充填するようになって
いる。尚、複数のモルタル注入口22や、これらモルタ
ル注入口22にモルタルを供給するモルタル供給手段
(図示略)等が、モルタル充填手段に相当する。
【0037】後胴13の後端部の外面部分には、後胴1
3の外面とトンネルTbの内面との間をシールする第
1,第2後端シール機構25,26が設けられている。
図9に示すように、第1後端シール機構25は、流体圧
により膨張するチューブ体25aをトンネルTbの内面
に押圧して止水し、第1後端シール機構26は、弾性体
であるシール部材26aをトンネルTbの内面に押圧し
てモルタルの逆流防止用として機能する。ここで、胴部
材2及び前胴12の内部に固着された内筒15等を含む
部材がシールド本体に相当する。
【0038】前記カッターヘッド3は、前述のように、
スチールセグメントSの外周付近の地山を掘削可能で、
図1、図2に示すように、胴部材2と同径の環状のカッ
ターフレーム30と、カッターフレーム30の前面部に
設けられた多数のカッタービット31と、カッターフレ
ーム30の前面内縁部に設けられた複数のローラカッタ
ー32を有し、前記開口5は、カッターフレーム30の
内周部側に形成され、前記胴部材2の開口6と略同径に
構成されている。
【0039】図1、図3、図10に示すように、環状の
カッターヘッド3は、その後側に連結されたカッタード
ラム33を介して前胴12(シールド本体)に往復回動
可能に支持されている。つまり、カッターヘッド3の後
側に複数の連結部材30aを介して環状のカッタードラ
ム33が連結され、このカッタードラム33が、その後
側に設けられた左右対称の1対の円弧状のベアリング3
4により、前胴12の内面に固着された環状部材17に
往復回動可能に支持されている。尚、カッタードラム3
3の外面と前胴12の内面の間、カッタードラム33の
内面と内筒15の外面の間は、環状シール部材33a,
33bにより夫々シールされている。
【0040】図10に示すように、各ベアリング34
は、カッタードラム33の後面に固着された(例えば、
140度に亙って設けられた)可動円弧部材34aと、
環状部材17の前面に固着された(例えば、120度に
亙って設けられた)固定円弧部材34bと、可動円弧部
材34aと固定円弧部材34bの間に保持され可動円弧
部材34aを往復回動可能に支持する複数のボール部材
34cとからなる。
【0041】図3はカッターヘッド3が中立位置に位置
している際のベアリング34等の状態を示しているが、
図3に鎖線で示すように、カッターヘッド3とともに可
動円弧部材34aは、中立位置からa方向へθ1(例え
ば、θ1=15度)回動可能で、また、中立位置からa
方向と反対方向へもθ1回動可能であり、カッターヘッ
ドはθ2(例えば、θ2=θ×2=30度)に亙って往
復回動可能である。
【0042】図4に示すように、前胴12と内筒5の前
部の間に、カッターヘッド3を前記θ2に亙って往復回
動駆動する1対の油圧シリンダ35が、トンネル軸心に
対して対称に且つ水平位置から約45度回動した位置に
設けられている。各油圧シリンダ35の基端部が、前胴
12の内面に固着のブラケット35bにピン結合され、
ピストンロッド35aの先端部がカッタードラム33の
後端筒部33cの外面に固着のブラケット35cにピン
結合され、これら油圧シリンダ35を同期駆動すること
で、カッタードラム33等を介してカッターヘッド3が
往復回動されて、スチールセグメントSの外周付近の地
山が環状に掘削される。
【0043】カッターヘッド3とカッタードラム33の
間に、カッターヘッド3で掘削された掘削土を回収する
環状のチャンバー37が形成されている。そして、図1
〜図5、図7、図10に示すように、このシールド掘進
機1には、チャンバー37内に泥水を供給する為の送泥
管38と、チャンバー37内の掘削土を既設トンネルT
a外部へ排出する為の排泥管39とが設けられている。
【0044】これら送泥管38と排泥管39は、夫々、
既設トンネルTaの外部からその内部を通ってシールド
掘進機1側へ延び、後述するシールド掘進機1の中空状
のシャフト40内を通って胴部材2の内部の隔壁16の
後側まで導入され、そこから、送泥管38は上方へ延び
てから隔壁16を挿通し前胴12と内筒15の間を通っ
てチャンバー37の上端部に達し、排泥管39は下方へ
延びて隔壁16を挿通し前胴12と内筒15の間を通っ
てチャンバー37の下端部に達している。
【0045】図4に示すように、送泥管38は、カッタ
ードラム33に固定された円弧状の第1管部38cを有
する可動側送泥管38aと、第1管部38cに伸縮可能
に嵌合して連結された円弧状の第2管部38dであっ
て、前胴12の内面に固着の鉛直環状板23等(シール
ド本体)に固定された第2管部38dを有する固定側送
泥管38bを有する。そして、送泥管38(可動側送泥
管38a)のチャンバー側端部が、1対のベアリング3
4の上端部間に配設されて、カッタードラム33に挿通
状に取付けられている。
【0046】一方、図4、図10に示すように、排泥管
39は、カッタードラム33に固定された円弧状の第1
管部39cを有する可動側排泥管39aと、第1管部3
9cに伸縮可能に嵌合して連結された円弧状の第2管部
39dであって、前胴12の内面に固着の鉛直環状板2
3等(シールド本体)に固定された第2管部39dを有
する固定側排泥管39bを有する。そして、排泥管39
(可動側排泥管39a)のチャンバー側端部が、1対の
ベアリング34の下端部間に配設されて、カッタードラ
ム33に挿通状に取付けられている。
【0047】送泥管38の第1,第2管部38c,38
dと、排泥管39の第1,第2管部39c,39dは、
カッターヘッド3の回動軸心を中心として配置され、そ
れにより、カッタードラム33が往復回動すると、送泥
管38の第1,第2管部38c,38dと、排泥管39
の第1,第2管部39c,39dが伸縮する。ここで、
図2に示すように、カッターヘッド3とともに可動側送
泥管38aと可動側排泥管39aのチャンバー側端部が
回動しても、それらが1対のベアリング34の固定円弧
部材34bの間に位置する回動角度が、カッターヘッド
3の往復回動可能角度(2θ)である。
【0048】前記複数のシールドジャッキ4は、図1、
図5、図6に示すように、前胴12の隔壁16と後胴1
3の仕切板21との間に胴部材2の内面に沿って配設さ
れ、各シールドジャッキ4の前端部が隔壁16に連結さ
れ後端部が仕切板21に連結されている。
【0049】前記隔壁16の中央部分には開口16aが
形成され、その開口16a付近に後端部が連結されて前
方へ延び、開口16aを通過して前部が既設トンネルT
a内へ挿入される中空状のシャフト40が設けられてい
る。シャフト40の後端部分に回動可能に且つ前後移動
可能に外嵌された可動スリーブ41が設けられ、この可
動スリーブ41を回動駆動する複数の油圧モータ42
と、可動スリーブ41を前後方向に移動駆動する複数の
油圧シリンダ43が設けられている。
【0050】これらシャフト40、可動スリーブ41、
油圧モータ42、油圧シリンダ43等は、切削装置7と
連結解除装置8a,8bと解体装置9に共通の部材であ
る。尚、各油圧モータ42は隔壁16に前方挿通状に取
付けられ、その出力軸に固着の駆動ギヤ42aが、可動
スリーブ41の後側に連結されたリングギヤ41aに噛
合し、また、油圧シリンダ43の一端部が可動スリーブ
41に連結され他端部が隔壁16に連結されている。
【0051】前記切削装置7は、図1、図2に示すよう
に、複数のビットを水平傘状に設けてなる切削部材5
0、この切削部材50を水平軸心回りに自転駆動する油
圧モータ52を有する自転駆動機構、切削部材50をト
ンネル径方向へ揺動させて径方向に移動駆動する油圧シ
リンダ53を有する径方向駆動機構、前記油圧モータ4
2を含み可動スリーブ41とともに切削部材50をトン
ネル軸心回りに公転駆動する公転駆動機構、前記油圧シ
リンダ43を含み可動スリーブ41とともに切削部材5
0を前後方向に駆動する前後駆動機構等を備えている。
油圧モータ52を取付けたブラケット54が可動スリー
ブ41にピン結合され、油圧シリンダ53の前端部がブ
ラケット54にピン結合され、油圧シリンダ53の後端
部が可動スリーブ41に固着のブラケット55にピン結
合されている。
【0052】前記連結解除装置8aは、図1、図2に示
すように、周方向に隣合うスチールセグメントS同士を
連結する複数の周方向向きのボルトを、例えば、その周
辺のコアごと切断し引抜くボルト分離機57を有し、そ
のボルト分離機57が、切削部材50に対してトンネル
軸心回り90度位置において可動スリーブ41の外周部
に位置調節可能に連結されている。また、連結解除装置
8bは、トンネル軸心方向に隣合うスチールセグメント
S同士を連結する複数の軸心向きのボルトをその周辺の
コアごと切断し引抜くボルト分離機58を有し、そのボ
ルト分離機58が、切削部材50に対して前記ボルト分
離機57の反対側にトンネル軸心回り90度位置におい
て、可動スリーブ41に位置調節可能に連結されてい
る。
【0053】前記解体装置9は、図1、図2に示すよう
に、スチールセグメントSを把持可能で把持フーム60
aに前後移動可能に支持された把持部材60、この把持
部材60を前後方向に移動駆動する油圧シリンダ61、
把持部材60をトンネル径方向へ移動駆動する1対の油
圧シリンダ62を有し、把持フレーム60aと可動スリ
ーブ41に固着のブラケット63が、1対のリンク64
及び油圧シリンダ62を介して連結されている。
【0054】図1、図7に示すように、前記シャフト4
0には、その前端部に可動シャフト支持体65が前後移
動可能に連結され、可動シャフト支持体65の後側に固
定シャフト支持体66が固定的に連結され、これらシャ
フト支持体65,66は、前後方向向きの1対の油圧シ
リンダ67により連結されている。可動シャフト支持体
65は、120度間隔で設けられ径方向外側へ延びる左
右1対の伸縮脚部65a及び伸縮柱部65bを有し、固
定シャフト支持体66は、120度間隔で設けられ径方
向外側へ延びる左右1対の伸縮脚部66aを有する。
【0055】可動シャフト支持体65の伸縮脚部65a
と伸縮柱部65bを伸長させて既設トンネルTaのコン
クリート層Cの内面に当接させ、固定シャフト支持体6
6の伸縮脚部66aを収縮させた状態で、前胴12と一
体的に移動するシャフト40の前端部分が可動シャフト
支持体65に前後移動可能に支持される。また、可動シ
ャフト支持体65の伸縮脚部65aと伸縮柱部65bを
収縮させ、固定シャフト支持体66の伸縮脚部66aを
伸長させコンクリート層Cの内面に当接させた状態で、
シャフト40の前部が固定シャフト支持体66に前後移
動不能に固定的に支持される。
【0056】前記グリップ装置10は前胴12を地山に
グリップさせる為の装置で、図1、図5に示すように、
前胴12の隔壁16の直ぐ前側の外周部付近に形成され
た複数(例えば、3つ)の孔71に収容された大径軸状
のグリップ部材70を有する。各グリップ部材70は、
孔71に退入した退入位置と孔71から一部が突出した
突出位置とに亙って切換え可能に構成され、グリップ部
材70が退入位置のときにグリップ解除状態になり、グ
リップ部材70が突出位置のときに地山に圧接しグリッ
プ状態になる。
【0057】前胴12に対して後胴13を前進させなが
らモルタルを注入する際、モルタル注入による反力によ
り前胴12が前進しないように、スチールセグメントS
の後端部と前胴の隔壁16の間に前後方向向きの複数の
油圧シリンダ75が介装されている。各油圧シリンダ7
5において、シリンダ本体75aの後端部が隔壁16に
連結されその途中部が前胴12で支持され、ピストンロ
ッド75bの前端部の受け部材76がスチールセグメン
トSの後端面に接触可能になっている。
【0058】図1〜図5、図7に示すように、このシー
ルド掘進機1には、トンネル外部からシールド掘進機1
内に送水する送水管81、送水管81で送られてきた水
をポンプ(図示略)で加圧し、そのジャット水流により
切削装置7で切削されたコンクリート片を流動させて既
設トンネルTa外へ排出する排出管82を有する。これ
ら送水管81と排出管82は、前記送泥管38及び排泥
管39ととにも、シャフト40を挿通して配設されてい
る。また、解体装置9で解体されたスチールセグメント
Sを外部へ搬送する為に、既設トンネルTaのコンクリ
ート層Cの上面に架設された搬送土台86の上側に、ロ
ーラコンベア87が配設されている。
【0059】上記シールド掘進機1を用いて行う既設ト
ンネル撤去工法について説明する。シールドジャッキ4
が収縮し、反力受け用の複数の油圧シリンダ75が伸長
してそれらの受け部材76がスチールセグメントSの後
端面に接触し、可動シャフト支持体65でシャフト40
が支持され、グリップ装置10はグリップ解除状態に、
切削装置7と連結解除装置8a,8bと解体装置9は作
動待機状態にある状態から、油圧シリンダ35を伸縮駆
動しカッターヘッド3を往復回動駆動するとともに、シ
ールドジャッキ4を伸長駆動し前胴12を1リング分前
進させる。
【0060】すると、カッターヘッド3で既設トンネル
TaのスチールセグメントSの外周付近の地山が環状に
掘進されて、スチールセグメントSの後端部が開口6の
後端部付近まで挿入される。このとき、反力受け用の複
数の油圧シリンダ75が、スチールセグメントSからの
反力を受けて収縮し、また、前胴12と一体的にシャフ
ト40も前進する。すると、シャフト40とともにそれ
に固定された固定シャフト支持体66が前進して可動シ
ャフト支持体65に接近し、このとき、これらシャフト
支持体65,66を連結する油圧シリンダ67が収縮す
る。
【0061】続いて、図11に示すように、反力受け用
の複数の油圧シリンダ75を完全に収縮させた後、切削
装置7により、油圧モータ42、油圧シリンダ43,5
3を駆動制御して、油圧モータ52で回転(自転)駆動
される切削部材50の位置及び姿勢を調節して、後端1
リング分のスチールセグメントSの内面のコンクリート
層Cを内面側から切削して除去する。これと並行して、
切削装置7で切削されたコンクリート片を、排出管82
の回収孔からその内部へ回収し、送水管81によりトン
ネル外部からシールド掘進機1内に送水されたきた水を
ポンプ(図示略)で加圧し、そのジャット水流により排
出管82に回収されたコンクリート片を、排出管82を
流動させてトンネル外へ排出する。
【0062】次に、連結解除装置8a,8bにより、そ
れらのボルト分離機57,78の位置を調節して、コン
クリート層Cが除去された部分のスチールセグメントS
(後端の1リング分のスチールセグメントS)のうち、
次に解体予定のスチールセグメントSとそれに隣合うス
チールセグメントSを連結する軸方向及び周方向の複数
のボルトを、例えば、その周辺のコアごと切断し引抜い
て分離し、次に解体予定のスチールセグメントSをその
他のスチールセグメントSから連結解除する。
【0063】続いて、図12に示すように、解体装置9
により、油圧モータ42,油圧シリンダ43、61,6
2等を駆動制御して、連結解除装置8a,8bにより連
結解除されたスチールセグメントSを解体し、次に、そ
の解体されたスチールセグメントSを、ローラコンベア
87に移載し、このローラコンベア87によりトンネル
外部へ搬送して撤去する。このように、スチールセグメ
ントSを1つづ連結解除装置8a,8bにより連結解除
して解体装置9により解体する作業を1リング分続けて
行う。
【0064】この後、図13に示すように、反力受け用
の複数の油圧シリンダ75を伸長駆動し、ピストンロッ
ド75bの前端部の受け部材76をスチールセグメント
Sの後端面に押付け、続いて、固定シャフト支持体66
の左右1対の伸縮脚部66aを伸長してコンクリート層
Cに当接させて、固定シャフト支持体66でシャフト4
0を支持可能な状態にする。次に、可動シャフト支持体
65の伸縮脚部65aと伸縮柱部65bを収縮させて、
固定シャフト支持体66だけでシャフト40を支持した
状態から、油圧シリンダ67を伸長駆動して、可動シャ
フト支持体65を前進させて固定シャフト支持体66か
ら離隔させ、その後、可動シャフト支持体65の伸縮脚
部65aと伸縮柱部65bを再び伸長させ、固定シャフ
ト支持体66の伸縮脚部66aを収縮させる。
【0065】続いて、グリップ装置10により、複数の
グリップ部材70を突出位置に突出させて、前胴12を
地山にグリップさせる。この状態で、図14に示すよう
に、複数のシールドジャッキ4を収縮駆動すると後胴1
3が前進する。それと同時に、仕切板21の後側に形成
される空間に、複数のモルタル注入口22からモルタル
を充填し、そのモルタルが固化した後、再度、油圧シリ
ンダ35を伸縮駆動しカッターヘッド3を往復回動駆動
するとともに、シールドジャッキ5を伸長駆動し前胴1
2を1リング分前進させる。
【0066】このように、上記1リング分の工程を繰返
し行うことにより、既設トンネルTaよりも大径のトン
ネルTbを掘進し、既設トンネルTaの内面を覆工する
スチールセグメントSとその内面を覆うコンクリート層
Cを全て撤去するとともに、トンネルTbをモルタルに
より埋めることが可能になる。
【0067】このシールド掘進機1によれば、カッター
ヘッド3で掘削された掘削土は、カッターヘッド3とカ
ッタードラム33の間に形成された環状のチャンバー3
7に回収される。そして、送泥管38によりチャンバー
37内にその上部から泥水が供給され、チャンバー37
内の掘削土は泥土化されてその下部から排泥管39によ
り既設トンネルTaの外部へ排出される。
【0068】カッタードラム33に送泥管38と排泥管
39のチャンバー側端部を挿通状に取付けたので、カッ
タードラム33に対して送泥管38と排泥管39のチャ
ンバー側端部を径方向へシフトさせて配設しなくてもよ
く、カッターヘッド3(胴部材2)を極力小径化するこ
とできるため、カッターヘッド3で極力小径のトンネル
Tbを掘削することが可能になる。
【0069】その結果、カッターヘッド3で新たに掘削
する地山の掘削量を低減できるとともに、トンネルTb
へのモルタル充填量を低減でき、しかも、必要以上に胴
部材2やカッターヘッド3等を大型化しなくてもよく製
作コストを低減できるため、工期短縮と工費削減を実現
するうえで非常に有利になる。
【0070】カッタードラム33の後部側に左右1対の
円弧状のベアリング34を設けたので、それにより胴部
材2を大径化することなく、カッタードラム33を往復
回動可能に支持することができる。しかも、1対のベア
リング33の間に送泥管38と排泥管39のチャンバー
側端部を配設することにより、カッタードラム33とと
もに送泥管38と排泥管39のチャンバー側端部を往復
回動させても、それらチャンバー側端部をベアリング3
4と干渉させずに確実に配設することができ、往復回動
可能なカッターヘッド3により、スチールセグメントS
の外周付近の地山を確実に掘削できる。
【0071】カッターヘッド3とともにカッタードラム
33が往復回動すると、送泥管38の第1,第2管部3
8c,38dが伸縮するとともに、排泥管39の第1,
第2管部39c,39dが伸縮する。つまり、送泥管3
8と排泥管39の夫々の接続状態を維持した状態で、カ
ッタードラム33の往復回動を許容し、送泥管38と排
泥管39のチャンバー側端部をカッタードラム33に挿
通状に確実に取付けることができる。1対の油圧シリン
ダ35を有する簡単な駆動機構により、カッターヘッド
3を確実に往復回動駆動することができる。
【0072】カッターヘッド3により外周付近の地山が
掘削されたスチールセグメントSを解体するセグメント
解体装置9を設けたので、スチールセグメントSの外周
付近だけを掘削するカッターヘッド3を小型化すること
ができ、そのスチールセグメントSをセグメント解体装
置9で確実に解体することができる。本実施形態のよう
にスチールセグメントSを撤去する場合有効になる。
【0073】スチールセグメントSの内面を覆うコンク
リート層Cを切削して除去するコンクリート切削装置7
を設けたので、コンクリート層Cが除去されたスチール
セグメント同士間のボルト連結を容易に分離することが
可能になる。更に、コンクリート層Cが除去されたスチ
ールセグメントSは、コンクリート層Cが覆われたもの
に対して小型且つ軽量になるため、セグメント解体装置
9でスチールセグメントを解体し、そのスチールセグメ
ントSを既設トンネルTbの外部へ容易に搬出する上で
有利になる。また、産業廃棄物にならないように、トン
ネル外におけるスチールセグメントSとコンクリート層
Cを分離する処理を軽減できる。
【0074】更に、コンクリート層Cが除去されたスチ
ールセグメントSは、コンクリート層Cが覆われたもの
に対して小型になることから、既設トンネルTa内に前
記送泥管38、排泥管39、送水管81、排出管82は
等を配設した場合でも、解体したスチールセグメントS
を既設トンネルTaの外部へ搬出する為の搬送路を既設
トンネルTa内に確保するのに有利になる。以上のこと
から、スチールセグメントSとコンクリート層Cを簡単
に且つ確実に撤去できるようになる。
【0075】次に、前記実施形態の変更形態について説
明する。但し、前記実施形態と同じものは同一符号を付
して説明を省略する。図15に示すように、変更形態に
係るシールド掘進機1Aは、胴部材2A、カッターヘッ
ド3、複数のシールドジャッキ4A、開口5,6、コン
クリート切削装置7、セグメント連結解除装置8a,8
b、セグメント解体装置9、グリップ装置10、エレク
タ装置90、テールシール98等を備えている。
【0076】このシールド掘進機1Aでは、前記シール
ド掘進機1に装備されている、環状シール部材14、仕
切板21、モルタル注入口22、第1,第2後端シール
機構25,26等を省略するとともに、胴部2Aとシー
ルドジャッキ4Aを変更して、胴部材2A内の後部に掘
削したトンネル内面にセグメントSbを組付けるエレク
タ装置90を設け、胴部材2Aの後端部分にテールシー
ル98を設けたものである。胴部材2Aは、伸縮不能に
一体的に構成され、胴部材2Aの後端から約1/4長さ
位置の内面に環状部材91が固着されている。
【0077】エレクタ装置90は、環状部材91に装着
された複数のローラ91Aにより回動可能に支持された
回動フレーム92、回動フレーム92を回動駆動する油
圧モータ(図示略)、回動フレーム92に固定されたガ
イドブロック92a、このガイドブロック92aに径方
向へ移動自在にガイドされたガイドロッド93a、ガイ
ドロッド93aに連結され先端部に把持部材94を有す
るエレクタ本体93、エレクタ本体を径方向へ移動駆動
する油圧シリンダ95、把持部材94を前後方向へ移動
駆動する油圧シリンダ96等で構成されている。
【0078】このシールド掘進機1Aを用いた既設トン
ネル撤去工法によれば、上記同様、カッタードラム33
に送泥管38と排泥管39のチャンバー側端部を挿通状
に取付けたので、カッタードラム33に対して送泥管3
8と排泥管39のチャンバー側端部を径方向へシフトさ
せて配設しなくてもよく、カッターヘッド3(胴部材
2)を極力小径化することできるため、カッターヘッド
3で極力小径の新トンネルTbを掘削することが可能に
なる。
【0079】従って、既設トンネルTaと同一ルート上
に、既設トンネルTaに対して極力大径化しない新トン
ネルTbを掘進し、その内面にエレクタ装置90でセグ
メントSbを組付けることができる。その他、前記シー
ルド掘進機1と略同様の作用・効果を奏する。
【0080】前記実施形態の変形例について説明する。 1〕前記1対のベアリング34の代わりに、カッタード
ラム33を往復回動可能に支持する少なくとも3個以上
の円弧状のベアリングを設け、これらベアリングの間に
送泥管と排泥管を配設してもよい。 2〕ベアリング33の構造は実施形態のものに限定され
ず種々の構造のものを適用可能である。
【0081】3〕前記1対の油圧シリンダ35の代わり
に、カッタードラム33に円弧状のギヤを固定的に設
け、このギヤに噛合する複数の駆動ギヤを駆動モータで
往復駆動して、カッターヘッド3を往復回動駆動するよ
うにしてもよい。但し、円弧状のギヤは、カッタードラ
ム33のうち送泥管38と排泥管39のチャンバー側端
部を挿通状に取付けていない部分に固定される。
【0082】4〕送泥管38の可動側送泥管38aを、
カッタードラム33の回動に伴って屈曲可能に構成し、
更に、送泥管38の可動側送泥管38aと固定側送泥管
38bを固定的に接続してもよい。同様に、排泥管39
の可動側排泥管39aを、カッタードラム33の回動に
伴って屈曲可能に構成し、更に、排泥管39の可動側排
泥管39aと固定側排泥管39bを固定的に接続しても
よい。
【0083】5〕特に、既設トンネルの内面を覆工する
セグメントがコンクリート製の場合には、カッターヘッ
ド3でセグメントの外周付近の地山とともにセグメント
を掘削するように構成し、コンクリート切削装置7とセ
グメント連結解除装置8a,8bとセグメント解体装置
9等を省略してもよい。
【0084】6〕シールド掘進機1においては、グリッ
プ装置10を作動させて前胴13を地山にグリップさせ
ることで、モルタル注入による反力を受けることができ
るため、反力受け用の複数の油圧シリンダ75を省略可
能である。 7〕シールド掘進機1Aではグリップ装置10を省略し
てもよい。 8〕シールド掘進機1Aでは、送泥管38、排泥管3
9、送水管81、排出管82を既設トンネルTa内を通
して外部へ延ばしているが、逆に、新トンネルTb内を
通して外部へ延ばしてもよい。
【0085】尚、前記シールド掘進機1,1Aの構造、
及び、シールド掘進機1,1Aを用いてスチールセグメ
ントSとコンクリート層Cを撤去する既設トンネル撤去
工法は一例を示すものに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲において種々の変形を付加した形態で実施可能
である。
【0086】
【発明の効果】 請求項1の既設トンネル撤去用シール
ド掘進機によれば、カッタードラムに送泥管と排泥管の
チャンバー側端部を挿通状に取付けたので、カッタード
ラムに対して送泥管と排泥管のチャンバー側端部を径方
向へシフトさせて配設しなくてもよく、カッターヘッド
(胴部材)を極力小径化することできるため、カッター
ヘッドで極力小径のトンネルを掘削することが可能にな
る。その結果、カッターヘッドで掘削されたトンネルに
モルタルを充填すようにした場合、新たに掘削する地山
の掘削量を低減できるとともにモルタル充填量を低減で
き、しかも、必要以上に胴部材やカッターヘッド等を大
型化しなくてもよく製作コストを低減できるため、工期
短縮と工費削減を実行するうえで有利になるし、既設ト
ンネルと同一ルート上に、既設トンネルに対して極力大
径化しない新トンネルを掘進し、その内面をセグメント
で覆工したい場合でも、前述のように、カッターヘッド
を極力小径化できることから実現可能になる。
【0087】請求項2の既設トンネル撤去用シールド掘
進機によれば、カッタードラムの後部側に少なくとも1
対の円弧状のベアリングを設けたので、それにより胴部
材を大径化することなく、カッタードラムを往復回動可
能に支持することができる。しかも、少なくとも1対の
ベアリングの間に送泥管と排泥管のチャンバー側端部を
配設することにより、カッタードラムとともに送泥管と
排泥管のチャンバー側端部を往復回動させても、それら
チャンバー側端部をベアリングと干渉させずに確実に配
設することができ、往復回動可能なカッターヘッドによ
り、セグメントの少なくとも外周付近の地山を確実に掘
削できる。
【0088】請求項3の既設トンネル撤去用シールド掘
進機によれば、カッタードラムが往復回動すると、送泥
管の第1,第2管部が伸縮するとともに、排泥管の第
1,第2管部が伸縮するため、送泥管と排泥管の夫々の
接続状態を維持した状態で、カッタードラムの往復回動
を許容し、送泥管と排泥管のチャンバー側端部をカッタ
ードラムに挿通状に確実に取付けることができる。
【0089】請求項4の既設トンネル撤去用シールド掘
進機によれば、油圧シリンダを有する簡単な駆動機構に
より、カッターヘッドを確実に往復回動駆動できる。
【0090】請求項5の既設トンネル撤去用シールド掘
進機によれば、カッターヘッドにより外周付近の地山が
掘削されたセグメントを解体するセグメント解体手段を
設けたので、カッターヘッドを小型化することができ、
そのセグメントをセグメント解体手段で確実に解体する
ことができ、特に、スチール製のセグメントを撤去する
場合に有効になる。
【0091】請求項6の既設トンネル撤去用シールド掘
進機によれば、セグメント解体手段でスチールセグメン
トを解体する前に、コンクリート切削装置でスチールセ
グメントの内面を覆うコンクリート層を切削し除去する
ことにより、スチールセグメント同士間のボルト連結を
容易に分離することが可能になる。更に、コンクリート
層が除去されたスチールセグメントは、コンクリート層
が覆われたものに対して小型且つ軽量になるため、セグ
メント解体手段でスチールセグメントを解体し、そのス
チールセグメントを既設トンネル外へ容易に搬出する上
で有利になり、また、産業廃棄物にならないように、ト
ンネル外におけるスチールセグメントとコンクリート層
を分離する処理を軽減できる。
【0092】更に、コンクリート層が除去されたスチー
ルセグメントは、コンクリート層が覆われたものに対し
て小型になることから、既設トンネル内に前記送泥管と
排泥管や切削したコンクリート片を排出する為の排出管
等を配設した場合でも、解体したスチールセグメントを
既設トンネル外へ搬出する為の搬送路を既設トンネル内
に確保するのに有利になる。以上のことから、スチール
セグメントとコンクリート層を簡単に且つ確実に撤去で
きるようになる。
【0093】請求項7の既設トンネル撤去用シールド掘
進機によれば、仕切板により仕切られた後側の空間にモ
ルタルを確実に充填しそのモルタルで既設トンネルを確
実に埋めていくことができる。そして、新たに掘削する
地山の掘削量を低減できるとともにモルタル充填量を低
減でき、しかも、必要以上に胴部材やカッターヘッドを
大型化することなく製作コストを低減できるため、工期
短縮と工費削減を確実に実現することが可能になる。
【0094】請求項8の既設トンネル撤去用シールド掘
進機によれば、既設トンネルと同一ルート上に、既設ト
ンネルに対して極力大径化しない新トンネルを掘進し、
その内面にエレクタ装置でセグメントを組付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシールド掘進機の縦断
面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII − III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV −V 線断面図である。
【図6】図1のVI−VI線断面図である。
【図7】図1のVII −VII 線断面図である。
【図8】図1の前端シール機構を含む要部拡大図であ
る。
【図9】図1の後端シール機構を含む要部拡大図であ
る。
【図10】図1のカッタードラムとベアリングの一部を
含む要部拡大図である。
【図11】シールド掘進機(コンクリート層掘削途中)
の縦断面図である。
【図12】シールド掘進機(スチールセグメント解体途
中)の縦断面図である。
【図13】シールド掘進機(スチールセグメント解体完
了)の縦断面図である。
【図14】シールド掘進機(後胴前進完了)の縦断面図
である。
【図15】変更形態に係るシ−ルド掘進機の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
C コンクリート層 S スチールセグメント Sb セグメント Ta 既設トンネル Tb トンネル 1,1A 既設トンネル撤去用シールド掘進機 2,2A 胴部材 3 カッターヘッド 7 コンクリート切削装置 9 セグメント解体装置 21 仕切板 33 カッタードラム 34 ベアリング 35 油圧シリンダ 37 チャンバー 38 送泥管 39 排泥管 38c,39c 第1管部 38d,39d 第2管部 90 エレクタ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名倉 浩 東京都港区北青山二丁目5番8号 株式会 社間組内 Fターム(参考) 2D054 AA06 AC01 AD19 BA05 CA03 DA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設トンネルの内面を覆工するセグメン
    トを撤去する既設トンネル撤去用シールド掘進機におい
    て、 セグメントの少なくとも外周付近の地山を掘削する環状
    のカッターヘッドであって、その後側に連結されたカッ
    タードラムを介してシールド本体に回動可能に支持され
    たカッターヘッドと、 前記カッターヘッドとカッタードラムの間に形成されカ
    ッターヘッドで掘削された掘削土を回収する環状のチャ
    ンバーと、 前記チャンバー内に泥水を供給する為の送泥管とチャン
    バー内の掘削土を既設トンネル外部へ排出する為の排泥
    管とを備え、 前記カッタードラムに、送泥管と排泥管のチャンバー側
    端部を挿通状に取付けたことを特徴とする既設トンネル
    撤去用シールド掘進機。
  2. 【請求項2】 前記カッタードラムの後部側に、カッタ
    ードラムを往復回動可能に支持する少なくとも1対の円
    弧状のベアリングを設け、これらベアリングの間に送泥
    管と排泥管のチャンバー側端部を配設したことを特徴と
    する請求項1に記載の既設トンネル撤去用シールド掘進
    機。
  3. 【請求項3】 前記送泥管は、カッタードラムに固定さ
    れた円弧状の第1管部と、この第1管部に伸縮可能に嵌
    合して連結された円弧状の第2管部であってシールド本
    体に固定された第2管部を有し、前記排泥管は、カッタ
    ードラムに固定された円弧状の第1管部と、この第1管
    部に伸縮可能に嵌合して連結された円弧状の第2管部で
    あってシールド本体に固定された第2管部を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の既設トンネル撤去用シー
    ルド掘進機。
  4. 【請求項4】 前記カッターヘッドを往復回動駆動する
    油圧シリンダを設けたことを特徴とする請求項3に記載
    の既設トンネル撤去用シールド掘進機。
  5. 【請求項5】 前記カッターヘッドにより外周付近の地
    山が掘削されたセグメントを解体するセグメント解体手
    段を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
    載の既設トンネル撤去用シールド掘進機。
  6. 【請求項6】 前記セグメントとしてのスチールセグメ
    ントの内面を覆うコンクリート層を切削して除去するコ
    ンクリート切削装置を設け、このコンクリート切削装置
    でコンクリート層を除去してから、セグメント解体手段
    でスチールセグメントを解体することを特徴とする請求
    項5に記載の既設トンネル撤去用シールド掘進機。
  7. 【請求項7】 前記シールド本体の後端部の内部にトン
    ネル内をトンネル軸心方向と直交状に仕切る仕切板と、
    この仕切板により仕切られた後側の空間にモルタルを充
    填するモルタル充填手段を設けたことを特徴とする請求
    項1〜6の何れかに記載の既設トンネル撤去用シールド
    掘進機。
  8. 【請求項8】 前記カッターヘッドで掘削された既設ト
    ンネルよりも大径の新トンネルの内面にセグメントを組
    付けるエレクタ装置を設けたことを特徴とする請求項1
    〜6の何れかに記載の既設トンネル撤去用シールド掘進
    機。
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