JP2001107594A - 駐車支援装置および駐車支援方法 - Google Patents

駐車支援装置および駐車支援方法

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JP2001107594A
JP2001107594A JP28357099A JP28357099A JP2001107594A JP 2001107594 A JP2001107594 A JP 2001107594A JP 28357099 A JP28357099 A JP 28357099A JP 28357099 A JP28357099 A JP 28357099A JP 2001107594 A JP2001107594 A JP 2001107594A
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眞一 松田
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Hidenori Hashimoto
秀紀 橋本
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麻美 水谷
Koji Masuda
広司 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周囲の環境に左右されず自車両の絶対位置およ
び姿勢角を把握し、これにより駐車エリアに入庫させる
車両運転者の負担を極力少なくする。 【解決手段】駐車支援装置は、車両100の仕様および
諸元に関するデータを保持する記憶装置10と、車両1
00が停止する位置、姿勢および周囲の状況に関するデ
ータを把握する目標停止位置指示装置20と、車両10
0の絶対位置および絶対姿勢角に関するデータを同定す
る絶対位置・姿勢角演算装置30と、これらの各装置1
0〜30により保持、把握、および同定されたデータに
基づいて車両100の駐車エリアに至る理想経路および
理想操舵角に関するデータを演算する理想径路演算装置
40と、両演算装置30、40により同定及び演算され
たデータに基づいて車両100を理想経路および理想操
舵角の条件で自動走行させるように前記車両に搭載され
た操舵系および駆動系を制御する操舵・駆動制御装置5
0とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駐車支援装置お
よび駐車支援方法に係り、とくに理想経路および理想操
舵角を演算し、これを用いて予め定められた駐車エリア
に車両を移動させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の駐車支援に関する技術お
よびその周辺技術としては、例えば以下のものが知られ
ている。
【0003】(1)特開平10−264839号公報で
は、自動駐車・理想経路を演算する方式が記載されてい
る。この方式は、4WS方式の車両を対象とし、白線認
識やレーザーによる障害物検知などの方法を用いて自車
両の駐車位置に対する位置を相対的に求め、これにより
駐車経路を演算するものである。この駐車経路の演算は
車両の最小回転半径を考慮としたものである。ここで演
算された目標駐車経路との位置誤差を検出することで、
前輪と後輪の操舵制御が行われるようになっている。
【0004】(2)特開平4−30300号公報では、
距離センサを用いて車両の駐車できるスペースを認識
し、そこに到達するまでの経路を演算する方式が記載さ
れている。
【0005】(3)特開平7−225899号公報で
は、誘導経路を車両に与える技術として大型のパーキン
グでの誘導方式が記載されている。この方式は、車両ご
とにガイド情報を備えた案内表示用の機械を貸し出し、
車両位置に応じたガイダンスを行うものである。
【0006】(4)特開平3−126200号公報で
は、車両と駐車管理の通信に関する技術として、車両固
有の識別信号を送信する送信機により車両の管理を行う
方式が記載されている。
【0007】(5)特開平7−254100号公報で
は、車両の存在有無を駐車管理システムが把握する技術
として、駐車場のスペースに車両を検知する検出装置を
設け、この検出装置により車両の有無情報を得る方式が
記載されている。
【0008】(6)特開平9−204597号公報で
は、絶対位置を把握する技術として、GPS(Glob
al Positioning System)および
ジャイロスコープを用いた方式が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例(1)〜(6)では以下の問題がある。
【0010】従来例(1)の場合は、位置検出にCCD
カメラなどを使用するため、暗闇や荒天時あるいは積雪
等では相対位置を認識することができない。また、最小
回転半径のみを考慮しているため、運転者へ指示するこ
とを考えると、運転者の負担が大きくなると考えられ
る。さらに、操舵制御は、4WS方式の車両を対象とし
ているため、通常の2WS方式の車両には適用できな
い。
【0011】従来例(2)の場合は、方式の具体性に欠
け、実用化が困難である。
【0012】従来例(3)の場合は、駐車案内装置の受
け渡しといった物理的な動作が必要である。
【0013】従来例(4)の場合は、車両側からの一方
的な情報の送信のみを行っている。
【0014】従来例(5)の場合は、車両の存在有無を
他の検出器に頼らざるを得ないときがある。
【0015】従来例(6)の場合は、GPSの信号とジ
ャイロスコープとにより絶対位置のみが演算されている
が、駐車を行うような精度の高い位置同定を行うことが
できない。また、駐車を行うにあたり車両の姿勢角を求
める手段を講じていない。
【0016】この発明は、このような従来の問題を考慮
になされたもので、周囲の環境に左右されず自車両の絶
対位置および姿勢角を把握し、これにより駐車エリアに
入庫させる車両運転者の負担を極力少なくすることを第
1の目的とする。
【0017】この発明は、周囲の環境に左右されず車両
の絶対位置および姿勢角を把握し、これにより自動駐車
を行うことを第2の目的とする。
【0018】この発明は、駐車管理側と車両側との双方
向通信を可能にし、それぞれの情報のやり取りを可能に
することを第3の目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、この発明に係る駐車支援装置は、第1の側面とし
て、車両の仕様・諸元に関するデータを保持するデータ
保持手段と、車両の停止する位置・姿勢および周囲の状
況に関するデータを把握するデータ把握手段と、車両の
絶対位置および絶対姿勢角に関するデータを同定する位
置姿勢同定手段と、これで同定された車両の絶対位置お
よび絶対姿勢角に関するデータ等を用いて車両が停止す
べき場所への理想経路および理想操舵角を演算するデー
タ演算手段と、少なくともここで演算されたデータを前
記車両の駐車支援データとして利用するデータ利用手段
とを備えている。
【0020】この構成によれば、目標停止位置、すなわ
ち駐車すべきエリアのスペースの大きさや障害物などの
情報と車両の位置姿勢の情報に基づいて目標停止位置ま
での理想経路および理想操舵角を演算し、これを駐車支
援で利用することが可能である。
【0021】データ利用手段は、データ演算手段により
演算された理想経路および理想操舵角に関するデータお
よび位置同定手段により同定された車両の絶対位置およ
び絶対姿勢角に関するデータに基づいて車両に搭載され
た操舵・駆動系を制御する手段を備えることが可能であ
る。この構成によれば、目標停止位置、すなわち駐車す
べきエリアのスペースの大きさや障害物などの情報と車
両の位置姿勢の情報に基づいて目標停止位置までの理想
経路および理想操舵角を演算し、この理想経路および理
想操舵角に基づいて車両の位置制御、速度制御等を行う
ため、自動車の自動駐車が実現できる。
【0022】この場合、データ把握手段は、予め車両の
停止する位置、姿勢および周囲の状況に関するデータを
利用可能に入力する手段を備えることも可能であり、こ
れにより車両が停止する位置、姿勢および周囲の状況を
把握可能となる。例えば、自宅の駐車場や、あるいは固
定の駐車エリアなどの停止位置が固定で周囲の壁や柱な
どが既知の場合には、このデータを予め入力しておけ
ば、目標停止位置すなわち駐車すべきエリアのスペース
の大きさや障害物などの情報を既知データとして利用で
きる。
【0023】データ利用手段は、データ演算手段により
演算された理想経路および理想操舵角に関するデータお
よび位置同定手段により同定された車両の絶対位置およ
び絶対姿勢角に関するデータを運転者に指示する手段、
例えば音声および画像の少なくとも一方で提示する手段
を備えることが可能である。この構成によれば、目標停
止位置すなわち駐車すべきエリアのスペースの大きさや
障害物等の情報と、車両の位置姿勢とに基づいて目標停
止位置までの理想経路および理想操舵角を演算し、この
理想経路及び理想操舵角を含む情報を音声や画像などで
運転者に指示することで運転に不慣れな者でも最小の動
作で駐車エリアへ入庫できるように自動車の駐車支援が
可能となる。
【0024】データ把握手段は、データ入力手段のほ
か、ここで入力されたデータを音声および画像の少なく
とも一方で運転者に提示する手段を備えることも可能で
ある。例えば、自宅の駐車場や、固定の駐車エリアなど
停止位置が固定でその周囲の壁や柱等が既知である場合
にそのデータを予め入力しておけば、目標停止位置すな
わち駐車すべきエリアのスペースの大きさや障害物など
を既知とし、その情報を運転者に画像や音声で提示を行
う。
【0025】データ把握手段は、駐車場を管理する手段
と、駐車場を管理する手段が、駐車場における車両の停
止する位置・姿勢および周囲の状況のデータを送信する
手段と、車両が停止する位置・姿勢および周囲の状況の
データを受信する手段とを備えることも可能である。こ
の構成により、大規模な駐車場などで停止位置を駐車管
理側から指定された場合、車両の目標停止位置や駐車す
べきエリアのスペースの大きさや障害物などを車両側で
認識可能となる。
【0026】データ把握手段は、駐車場を管理する手段
と、駐車場を管理する手段が駐車場における車両の停止
する位置・姿勢および周囲の状況のデータを送信する手
段と、車両が停止する位置、姿勢および周囲の状況のデ
ータを受信する手段と、車両が停止する位置、姿勢およ
び周囲の状況のデータを運転者に指示するための音声、
画像を提示する手段とを備えることも可能である。この
構成により、大規模な駐車場や物流システムなどで停止
位置を駐車管理側から指定された場合、車両の目標停止
位置、駐車すべきエリアのスペースの大きさや、障害物
などを車両側が非接触で知ることができ、運転者に情報
を画像や音声で提示可能となる。
【0027】この発明に係る駐車支援装置は、第2の側
面として、駐車場を管理するシステムと、この駐車場管
理システムと車両とが双方向に通信を行えるデータ通信
手段と、車両の仕様・諸元を保持する手段と、車両の停
止する位置、姿勢および周囲の状況を把握する手段と、
車両の絶対位置および絶対姿勢角を同定するデータ同定
手段と、データ同定手段により同定された車両の絶対位
置および絶対姿勢角を用いてデータ把握手段により把握
された車両が停止すべき場所への理想経路および理想操
舵角を演算するデータ演算手段と、このデータ演算手段
により演算されたデータを駐車支援データとして利用す
るデータ手段手段とを備えている。
【0028】データ利用手段は、理想経路および理想操
舵角および車両の絶対位置および絶対姿勢角に基づいて
車両の操舵・駆動装置を制御し、これにより車両を自動
走行させる手段を備えることも可能である。
【0029】データ利用手段は、車両の絶対位置および
絶対姿勢角を運転者に提示するための音声・画像を提示
する手段を備えることも可能である。
【0030】データ通信手段は、駐車管理システムが駐
車場における車両の停止する位置、姿勢、車両の停止す
る位置までの誘導経路および周囲の状況に関するデータ
を送信する手段と、車両が停止する位置・姿勢および周
囲の状況に関するデータを受信する手段と、車両が現在
位置及び姿勢角、あるいは停止などの車両の挙動を駐車
管理システムに送信する手段と、駐車管理システムが現
在位置および姿勢角、あるいは車両の挙動を受信する手
段とを備えることも可能である。このデータ通信手段に
よれば、駐車場管理システムから車両側に駐車エリアの
場所、駐車エリアの大きさやその周囲に車が停車してい
るかどうか、または大規模な駐車場の場合にはその駐車
エリアまでの誘導経路などの情報を送信する一方、車両
側から駐車場管理システムに現在位置や姿勢角、駐車完
了情報や出庫情報などの挙動に関する情報を送信する。
【0031】位置同定手段は、例えばD−GPSによる
絶対位置信号を得る手段と、加速度センサ、ジャイロス
コープから相対情報を得る手段と、絶対位置を記憶した
非接触のICネイルから情報を得る手段と、ホイールセ
ンサから車速を得る手段と、ステアリング角情報を得る
手段とを備えることも可能である。この位置同定手段に
よれば、D−GPSの位置信号を加速度センサ、ジャイ
ロスコープで補正し、また姿勢角をジャイロスコープを
用いて演算する一方、低速時はジャイロスコープだけで
はなく、車速センサ、ステアリング角情報を用いて位置
および姿勢角を同定可能となる。また、GPSの信号が
届かないような屋内の駐車場の場合は、絶対位置情報を
もつICネイルからの情報を用いて同定を行う。
【0032】データ演算手段は、入庫する駐車エリア近
傍で自車両を停止させる手段と、停止可能領域を演算す
る手段と、停止可能領域に到達するまでの経路を演算す
る手段と、停止可能領域から駐車エリアへ到達するまで
の経路を演算する手段と、停止可能領域まで到達できな
い場合の経路を演算する手段と、駐車エリア近傍で詳細
かつ微小距離の経路を演算する手段とを備えることも可
能である。
【0033】このデータ演算手段によれば、入庫すべき
駐車エリア近傍で車両を停止させたのち、この車両の姿
勢角がどのような角度であったとしても、角度に対応す
る停止可能領域を選択し、それに基づいて駐車エリアに
入庫させるための経路を円弧経路および直線経路の複合
で求めることができる。円弧経路の演算により、理想操
舵角は一義的に求めることができる。
【0034】この発明では、上記構成のいずれかに車両
の走行する経路における障害物を検知する手段をさらに
備えることが可能である。
【0035】この発明の第1の側面では、車両の絶対位
置および姿勢角を得ることで駐車エリアへの経路を演算
し、これを駐車支援データとして利用するため、例えば
自動駐車の場合はこれらのデータを用いて目標位置制御
およびステアリング指令等の操舵・駆動制御を行う一
方、手動駐車の場合はこれらのデータ運転者に認知可能
に提示でき、これにより自動駐車あるいは初心者や運転
に不慣れなものでも駐車を容易に行うことが可能とな
る。
【0036】この発明の第2の側面では、車両および駐
車管理システムとの双方向通信を行うことで、駐車管理
側が車両の個別データを取得できるだけでなく、車両側
が駐車場の空きスペース又はその大きさや、そこへ到達
するまでの誘導経路などの駐車場の情報を得ることがで
きる。ここでの誘導経路には、交差点の位置および進行
方向が含まれる。これにより、車両の速度および位置に
応じたガイダンスを運転者に対して行うことができる。
また、自動走行による駐車も可能となる。さらに、車両
および駐車管理システムとの双方向通信を行うことで自
車両の位置姿勢を駐車管理側に一定のサンプル時間で送
信でき、これにより他の検出装置を用いることなく、車
両が最終的に停止した場所の情報を取得でき、駐車場を
効率よく管理できる。
【0037】また、上記目的を達成するため、この発明
に係る駐車支援方法は、駐車対象の車両を予め定められ
た駐車エリアに移動させる方法であって、前記車両の仕
様および諸元に関するデータを保持し、前記車両が停止
する位置、姿勢および周囲の状況に関するデータを把握
し、前記車両の絶対位置および絶対姿勢角に関するデー
タを同定し、このように保持、把握、および同定された
データに基づいて前記車両の前記駐車エリアに至る理想
経路および理想操舵角に関するデータを演算し、ここで
演算されたデータを前記車両の駐車支援データとして利
用する、ことを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る駐車支援装
置および駐車支援方法の実施の形態を図面を用いて説明
する。
【0039】(第1の実施の形態)図1〜図22は、こ
の発明の第1の実施の形態に係る駐車支援装置および駐
車支援方法を説明するものである。
【0040】図1に示す駐車支援装置は、車両100を
予め定められた駐車エリアに移動および駐車させる際に
その駐車支援を行うもので、車両の仕様・諸元を保持す
る記憶装置10、目標停止位置指示装置20、および絶
対位置・姿勢角演算装置30と、これらの各装置10、
20、30に接続される理想経路演算装置40と、この
理想経路演算装置40に接続される操舵・駆動制御装置
50と、この制御装置50に接続される複数の障害物検
知センサー60…60とを備えている。各装置10〜5
0の少なくとも一部は、例えば1台又は数台のラップト
ップ型、ノート型等のPC(パーソナル・コンピュー
タ)あるいはCPU,DSP等の演算チップを搭載した
演算ボードに搭載され、或いは既存のナビゲーション・
システム内に一体に組み込まれている。特に、数台のP
Cを用いる場合は、例えば車両内ネットワークを介して
相互にデータ通信可能に構成することも可能である。
【0041】車両の仕様・諸元を保持する記憶装置10
は、本発明のデータ保持手段を成すもので、ROM等の
メモリ、磁気ディスク等の記憶媒体で構成され、車両の
全長、全幅などのサイズや最小回転半径などの仕様・諸
元に関するデータを保持し、このデータを理想経路演算
装置40に供給する。この記憶装置10に保持されるデ
ータの設定例を図2に示す。この図2において、車両の
仕様・諸元に関するデータとして、車幅、軸間距離、前
後のトレッドからのオーバーハング、回転半径とステア
リング角の相関等の情報が設定されている。
【0042】目標停止位置指示装置20は、本発明のデ
ータ把握手段を成すもので、車両100が停止すべき目
標停止位置、姿勢および周囲の状況に関するデータを把
握して保持し、このデータを理想経路演算装置40に供
給する。このうち、周囲の状況に関するデータとして
は、図3および図4に示すように停止すべき駐車エリア
200の大きさやその駐車エリア200周辺で駐車のた
めに使用できるスペース201がどれくらいか、駐車場
の柱202を含む既知の障害物が存在するか否か、他車
両の有無等のデータが含まれる。このデータの設定例を
図5に示す。この図5において、駐車場に関するデータ
として、駐車すべきエリアの幅とその奥行きのサイズ、
駐車場手前の道幅、駐車すべきエリアの四角の座標A1
〜A4等が設定されている。
【0043】絶対位置・姿勢角演算装置30は、本発明
の位置同定手段を構成するもので、車両100の「絶対
位置]および「絶対姿勢角」に関するデータを同定し、
このデータを理想経路演算装置40に供給する。
【0044】この場合、「絶対位置」とは、例えば駐車
エリアに対する相対位置ではなく、予め設定された原点
を持つ座標値、例えば図5に示すように駐車場のある点
を原点とする座標系やGPSなどで用いられる地球座標
系のものを意味する。また、「絶対姿勢角」とは、例え
ば上述で定義された絶対位置座標系の座標軸(XY軸)
に対する角度(車体姿勢角)であり、例えばX軸を基準
に左右(プラス・マイナス)180度(πラジアン)の
角度で表わすことができる。この絶対位置座標系におい
て、車両100の基準位置は、この実施の形態では便宜
上、後輪車軸の車幅方向の中心位置に設定されるが、こ
の発明ではこれに限定されるものではなく、いずれの位
置にあっても構わない。
【0045】理想経路演算装置40は、本発明のデータ
演算手段を構成するもので、記憶装置10による保持デ
ータ(図2参照)、目標停止位置指示装置20による目
標停止位置等の保持データ(図3〜図5参照)、および
絶対位置・姿勢角演算装置30による車両の絶対位置・
姿勢角の演算データに基づいて車両100をその現在位
置から駐車エリアに停止させるための理想経路および理
想操舵角に関するデータを演算し、このデータを操舵・
駆動制御装置50に供給する。理想経路に関するデータ
は、例えば図6に示すように切り返し位置の座標、そこ
へ至るまでの指示操舵角、および回転半径等の情報を含
む。
【0046】操舵・駆動制御装置50は、本発明のデー
タ利用手段の内の制御手段を構成するもので、絶対位置
・姿勢角演算装置30によるデータ、理想経路演算装置
40による切り返し座標、指示操舵角等のデータに基づ
いて車両100が理想経路に沿って理想操舵角で自動走
行するように車両100に搭載された操舵装置101お
よび駆動装置102に対して位置、速度、および操舵角
を制御し、これにより車両100の自動操舵・駆動を行
う。
【0047】障害物検知センサ60は、例えば超音波セ
ンサ等で構成され、図1に示すように車両100の車体
前後の適宜位置に複数個設置され、これにより車両10
0の車体近辺に駐車場の壁等を含む物体(障害物)が存
在するか否かを検出し、その検出信号を操舵・駆動制御
装置50に送る。これにより、例えば障害物検知センサ
60で障害物が検出された場合、操舵・駆動制御装置5
0にて即座に車両100を停止させるようになってい
る。
【0048】ここで、絶対位置・姿勢角演算装置30の
構成及び動作例を図7〜図10に基づいて説明する。
【0049】図7は、絶対位置・姿勢角演算装置30の
全体構成を説明するものである。この図7において、こ
の絶対位置・姿勢角演算装置30は、車両100に搭載
されるセンサ31と、このセンサ31からの計測信号に
基づいて絶対位置および絶対姿勢角を演算する絶対位置
・姿勢角演算部32とを備えている。
【0050】センサ31は、例えば図7に示すようにG
PSシステム33、車体の加速度や角速度を得る加速度
センサ/ジャイロスコープ34、ICネイル(RFID
(Radio Frequency Identifi
cation:無線電波識別)の機能を有する無線タグ
等)システム35、車体のタイヤ四輪に取り付けられた
車速センサ(エンコーダ等)36、ハンドルの回転角度
を検出するステアリングセンサ37、及びギヤからのド
ライブ信号やリバース信号を検出するギヤセンサ38等
で構成されている。
【0051】この内、GPSシステム33は、GPS衛
星からの位置信号を受信する受信機33aと、D(Di
fferential)−GPS基地局からのディファ
レンシャル信号、すなわちD−GPS基地局の絶対位置
座標とこの位置で受信された衛星からのGPS位置信号
との間における位置誤差信号を受信する受信機33b
と、この両受信機33a、33bからの各信号を入力
し、これによりGPS位置信号をディファレンシャル信
号で補正して所定精度の絶対位置信号を得るD−GPS
受信機33cとを備えている。
【0052】また、ICネイルシステム35は、地上の
路面等に予め埋め込まれ、その埋め込み位置の絶対位置
座標のデータを記憶するICネイル35aと、このIC
ネイル35aのデータを車両100側で無線アンテナを
介して受信するICネイル受信機35bとを備え、車両
100がICネイル35aの埋め込み位置を通過する際
にICネイル35aのデータをICネイル受信機35b
で受信することで絶対位置座標のデータを得るようにな
っている。なお、このICネイルシステム35は、GP
Sによる位置情報がある程度得られる場合には省略可能
である。
【0053】図8は、絶対位置・姿勢角演算部32の構
成例を説明するものである。この図8において、絶対位
置・姿勢角演算部32は、例えばPC等に一体に搭載さ
れるもので、センサ31を成す各装置33〜38にて計
測された位置(緯度、経度)、速度(緯度方向、経度方
向)、姿勢角(車体角度)に関する複数の計測信号を例
えばタイムシェアリング処理にて一定のサンプリングタ
イムで取り込むRS232C等のインターフェースを有
する複数のデータ入力部70…70と、この出力側にオ
フセット演算部71、速度モード判断部72、カルマン
フィルタ73、およびデータ出力部74とを備えてい
る。
【0054】この構成により、絶対位置・姿勢角演算部
32では、絶対位置情報に関してはGPSシステム33
および/又はICネイルシステム35からの位置データ
(緯度:Latitude、経度:Longitud
e、高さ:Height)を用いてカルマンフィルタ7
3で推定演算する一方、姿勢角情報に関しては「初期状
態」ではGPSシステム33からの位置データを用いて
進行方向から車両の絶対姿勢角を演算し、その後の「通
常状態」ではジャイロスコープ34からの角速度データ
(ヨー方向の角速度ω)を用いて車体角度を演算し、こ
こで得られた絶対位置(緯度、経度)および姿勢角(絶
対姿勢角、車体角度)の情報をデータ出力部74を介し
て理想経路演算装置40に出力する。
【0055】なお、絶対位置情報は、ここではGPS信
号に対応する位置座標又はその他変換可能な座標情報を
意味し、通常、D−GPS受信機33cを用いたGPS
システム33から得るが、GPS信号の補正が必要な場
合や屋内等のGPS信号の届かない場所の場合にはIC
ネイルシステム35を使用することも可能である。
【0056】上述した絶対位置・姿勢角演算部32のう
ち、速度モード判断部72は、車速センサ36からの車
速(Speed)、ステアリングセンサ37からのハン
ドル回転角度(HandleAngle)、ギヤセンサ
38からのギヤ・ドライブ信号およびリバース信号に基
づいて車両の速度モード及びその遷移状態を判断し、そ
の結果をカルマンフィルタ73に指示する。例えば、低
速時にはすべりなどの誤差がないと見なし、車速センサ
36からの車速値を用いて速度モードの切り替えを実行
する一方、ステアリングセンサ37からのハンドル回転
角度によりハンドル角固定の状態が保持されているか否
かの判断を行う。
【0057】この速度モード判断部72の処理例を図9
に基づいて説明する。ここで、判断すべき速度モードと
しては、「停止モード(STOP)」、「前進モード
(FORWARD_INIT)」、「後退モード(BA
CKWARD_INIT)」、「移動モード(MOV
E)」、「車体姿勢角更新モード(UPDATE_AN
GLE)」が予め設定されている。
【0058】まず、システム起動に際し、速度モード判
断部72は、ステップST1にて「停止モードおよび車
体動作?」の条件が成立しているか否かを判断し、YE
S(条件成立)の場合にステップST2に移行し、NO
(条件不成立)の場合にステップST3に移行し、それ
ぞれで各処理を実行する。すなわち、ステップS2にて
「前進?」か否かを判断し、YES(前進である)の場
合はステップST4にて「前進モード」、NO(前進で
ない)の場合は「後退モード」、また上述のステップS
T3にて「停止モード」と判定し、その結果をカルマン
フィルタ73に指示する。
【0059】これにより、「停止モード」と判断された
場合、車両100が動いていない状態であるため、オフ
セット演算部71にてジャイロスコープ34における角
速度のオフセット演算が行われる一方、D−GPS信号
の誤差がカルマンフィルタ73に除去される。
【0060】また、「前進モード」又は「後退モード」
と判断された場合、車両100の走り始めの状態(初期
状態)では、車両100の姿勢角(どちらの方向に走っ
ているか)は、GPSの位置信号を用いてカルマンフィ
ルタ73にて演算される。
【0061】この初期状態での姿勢角θは、図10に示
すように車両100がP0(X0、Y0)からP1(X
1、Y1)に移動したとすると、絶対位置座標軸(X
軸)に対して、次の演算式で求められる。
【0062】
【数1】
【0063】次いで、上述のステップST3〜ST5の
処理後にステップST6に移行し、ここで「前進モード
および前進?」の条件が成立しているか否かを判断し、
YES(条件成立)の場合はステップST7にて「前進
モード」と判定してステップST8に移行し、NO(条
件不成立)の場合はそのままステップST8に移行す
る。そして、ステップST8にて「前進モードおよびそ
の状態保持の一定時間経過?」の条件が成立しているか
否かを判断し、YES(条件成立)の場合はステップS
T9にて「移動モード」と判定してステップST10に
移行し、NO(条件不成立)の場合はそのままステップ
ST10に移行する。
【0064】このように「前進モード」あるいは「後退
モード」の状態がある一定時間継続した場合、方向が確
定したと判断し、すなわち「移動モード」と判定し、そ
の後の車両の姿勢角θiは、ジャイロスコープ34から
のヨー方向の角速度ωおよびその検出刻み時間dtを用
いて、次の演算式で求められる。
【0065】
【数2】
【0066】そして、ステップST10にて「移動モー
ド、その状態保持の一定時間経過?、およびハンドル固
定?」の条件が成立しているか否かを判断し、YES
(条件成立)の場合はステップST11にて「車体姿勢
角更新モード」と判定してステップST12に移行し、
NO(条件不成立)の場合はそのままステップST12
に移行する。
【0067】このように「移動モード」の状態から、あ
る程度の速度でハンドル角固定の状態が継続された場
合、「姿勢角更新モード」と判定され、車体姿勢角が更
新される。この場合の更新式は、上述の[数1]式と同
様である。
【0068】そして、ステップST12にて「移動モー
ドおよびその状態保持の一定時間経過?、又はハンドル
固定?」の条件が成立しているか否かを判断し、YES
およびNOのいずれの場合、例えば速度が低くなった
り、ハンドル角が変化した場合、ステップST13にて
「移動モード」と判定される。
【0069】ここで、上述のように速度モードの判断結
果を受けたときのカルマンフィルタ73の動作例を説明
する。
【0070】まず、カルマンフィルタ73の推定状態量
として、「緯度(dPosNorth)」、「緯度方向
の速度(dVelNorth)」、「経度(dPosE
ast)」、「経度方向の(dVelEast)」、
「車速(dVelocity)」、「車体角度(dVe
hicleAngle)」、「角速度(dOmega
Z)」を用い、以下の状態方程式を構築する。
【0071】
【数3】
【0072】また、次式により状態量が推定される。
【0073】
【数4】
【0074】カルマンゲインK[k]は、通常、次式に
より更新される。
【0075】
【数5】
【0076】ただし、この動作例では、センサ31およ
び速度モードの各入力値により、センサ31からの計測
値の使用不使用を決定するマトリクスS[k]を使用
し、次式のようにカルマンゲインK[k]を更新する。
【0077】
【数6】 P[k]は推定誤差共分散行列であり、次式で更新され
る。
【0078】
【数7】
【0079】これらの状態量は、上述の速度モード、す
なわち「停止モード」、「前進モード」、「後退モー
ド」、「移動モード」、および「車体姿勢角更新モー
ド」によって、例えば以下のように用いる。
【0080】(1)「停止モード」の場合は、システム
起動時に速度のないとき、角度を演算できないため、次
式のZ[k]で示すように角度の入力を0とする。
【0081】
【数8】
【0082】(2)「前進モード」の場合は、進んだ方
向が車体の姿勢角となるため、以下の演算により角度を
カルマンフィルタ73の入力とする。
【0083】
【数9】 ただし、演算周期のタイミングによりGPSの信号が取
得できない時は、角度の入力をカルマンフィルタ73で
使用しないようにするため、センサ31からの計測値の
使用不使用を決定するマトリクスS[k]を次式のよう
にS[k](4,4)=0とする。
【0084】
【数10】 (3)「後退モード」の場合は、後ろ向きに車両が移動
するため、車体の姿勢角は以下の演算により求める。
【0085】
【数11】 ただし、演算周期のタイミングによりGPSの信号が取
得できない時は、角度の入力をカルマンフィルタ73で
使用しないようにするため、センサ31からの計測値の
使用不使用を決定するマトリクスS[k]を次式のよう
にS[k](4,4)=0とする。
【0086】
【数12】
【0087】(4)「移動モード」の場合は、様々な方
向に車体が向いている可能性のあるモードであるため、
カルマンフィルタ73の入力として姿勢角を0とし、こ
のモードの間は主に角速度(dOmegaZ)で角度の
補正を行う。
【0088】
【数13】
【0089】(5)「車体姿勢角更新モード」の場合
は、進んだ方向が車体の姿勢角となるため、以下の演算
により角度をフィルタの入力とする。
【0090】
【数14】 ただし、演算周期のタイミングによりGPSの信号が取
得できない時は、角度の入力をカルマンフィルタ73で
使用しないようにするため、センサ31からの計測値の
使用不使用を決定するマトリクスS[k]を次式のよう
にS[k](4,4)=0とする。
【0091】
【数15】
【0092】次に、理想経路演算装置40の処理例を図
11〜図20に基づいて説明する。
【0093】図11は、理想経路演算装置40の処理例
を示すフォローチャートであり、図12〜図20はその
径路演算の具体例を説明する概要図である。なお、以下
の説明では、円弧動作の演算が便利等の理由により、便
宜上、車両100の後輪車軸中心を車体座標と仮定する
ものとする。
【0094】まず、理想経路演算装置40による演算処
理の開始に際し、図11に示すステップST21にて絶
対位置・姿勢角演算装置30からの入庫すべき駐車エリ
ア近傍で停止した時の車体座標および車体姿勢角のデー
タを用いて現在の停止位置から駐車エリアで規定される
入庫完了中心位置に到達できるか否かを判断する。
【0095】この判断でYES(駐車エリアに到達でき
る)の場合、ステップST22に移行し、これにより現
在位置から駐車エリアまでの経路及び操舵角を演算し、
これにより理想径路・操舵角演算処理を終了する。この
ように駐車エリアに到達できる場合の一例を図12〜図
14に示す。
【0096】例えば、図12に示すように駐車エリア2
00の手前側道路201内で後退動作で微調整により駐
車エリア200に到達可能な位置に車両100がある場
合、前述のステップST21でYESと判断され、ステ
ップST22にて理想径路および操舵角が演算される。
【0097】この場合、例えば図13に示すように円弧
と直線を組み合わせて径路および操舵角が演算可能とな
る。このように円弧と直線を組み合わせて経路を演算す
る方法は、例えば図14に示すように車両100が入庫
完了中心線から外れている場合でも適用できる。いずれ
の場合でも、微調整により車両100を駐車エリア20
0に対して垂直、平行、適切な左右の隙間の条件で入庫
可能である。
【0098】一方、上述のステップST21の判断でN
O(駐車エリアに到達できない)の場合、ステップST
23に移行し、この処理で目標停止位置・指示装置20
からの入庫すべき駐車エリアの大きさ・形等のデータ
や、記憶装置10からの自車両の大きさおよび車両の通
行する通路の大きさ等のデータを用いて「停止可能領
域」を演算する。この「停止可能領域」は、ステアリン
グを固定したまま、駐車エリアの中心付近かつ車体姿勢
角を駐車エリアに平行に移動可能な領域を意味し、駐車
エリア前の道幅や駐車エリアの大きさで異なる。このよ
うに駐車エリアに到達できず、停止可能領域を演算する
場合の一例を図15〜図17に示す。
【0099】例えば、図15に示す駐車エリア200の
入庫中心線(Y軸)に直交する手前側道路201内に車
両100が停止した場合、一回の動作では入庫できない
ため、ステップST21にてNOと判断され、ステップ
ST23にて停止可能領域が演算される。
【0100】この場合、例えば図16に示すように車両
100の通行する通路201に対して駐車エリア200
が垂直に位置する場合、停止可能領域は、通路201の
反対側の壁に衝突せずに又は駐車エリア200の入り口
コーナー部分に衝突せずに車両100をハンドル固定で
入庫完了中心線に移動可能な範囲の条件を満たすように
演算される。この場合の駐車エリア200に対する車両
100の車体角度、即ち目標車体姿勢角は、例えば1度
ごとに演算可能である。この停止可能領域の演算は、例
えば図17に示すように車両100の通路201に対し
て駐車エリア200が平行に位置する場合も適用でき
る。
【0101】そして、ステップST24にて現在停止位
置での車体座標および車体姿勢角から到達可能な「停止
可能領域」があるか否かを判断し、この判断でYES
(停止可能領域あり)の場合は、ステップST25にて
適切な停止可能領域を選択し、ステップST27にてそ
の選択された適切な停止可能領域までの経路及び操舵角
を演算する。この演算例を図18、図19に基づいて説
明する。
【0102】図18は、車両100が現在停止している
位置から停止可能領域の1つに到達するまでの経路を説
明するものである。この場合、前述の図14と同様に円
弧+直線の組み合わせ、或いは円弧のみで経路演算が可
能となる。ここで、円弧動作はハンドル固定時の車両の
動作であるため、円弧の回転半径は、ハンドル角指令や
自動駐車の場合はステアリング角指令などに変換され
る。この一例を図19および図20に示す。
【0103】例えば、図19に示すように後輪車軸中心
を通る側で回転半径Rを規定すると、車両100のホイ
ールベースWheelbaseとステアリング角αの関
係は、次式で表すことができる。
【0104】
【数16】
【0105】また、図20に示すように前輪車軸中心を
通る側で回転半径Rを定義すれば、次式となる。
【0106】
【数17】
【0107】また、ステアリング角αとハンドル角τの
関係は車両固有の定数Kを用いて次式のように変換可能
である。
【0108】
【数18】
【0109】このようにして、車両100がどの位置で
停止しても駐車エリア200の理想の位置へ到達するた
めの経路を演算することができる。なお、回転半径の設
定は、演算の容易性等を考慮して定義する。
【0110】上述のステップST27の処理で停止可能
領域までの径路演算が終了すると、ステップST28に
てその停止可能領域から駐車エリアまでの経路および操
舵角を演算し、これにより理想経路・操舵角演算処理を
終了する。
【0111】一方、上述のステップST24の判断でN
O(停止可能領域なし)の場合は、ステップST26に
て最小回転半径で駐車エリア内の入庫できるような目標
座標を演算し、ステップST27にて目標座標に到達で
きる場合にその経路および操舵角を演算し、ステップS
T28にてその目標座標から駐車エリアまでの経路およ
び操舵角を演算し、これにより理想経路・操舵角演算処
理を終了する。
【0112】ここで、上述の理想経路演算における停止
可能領域の演算例を図21および図22に基づいて説明
する。
【0113】ここでの理想経路演算では、記憶装置10
からの駐車場に関するデータとして、前述の図2に示す
ように駐車するべきエリアの幅および奥行きのサイズ、
駐車場のまえの道幅、駐車するべきエリアの4角の座標
等を、また目標停止位置指示装置20からの車両に関す
るデータとして、前述の図5に示すように車幅、軸間距
離、前後のトレッドからのオーバーハング、回転半径と
ステアリング角の相関データ等を使用する。
【0114】図21(a)〜(c)および図22は、停
止可能領域の演算で使用するデータ(変数)例を示す。
以下の演算では、ここで定義される変数を用いることに
する。
【0115】まず、駐車エリア200の中心線に対する
車体角度TempAlpha(1〜89度)から「停止
可能領域」を演算する。この「停止可能領域」は、前述
したようにステアリングを固定したまま、駐車エリアの
中心付近かつ車体姿勢角を駐車エリアに平行に移動させ
ることのできる領域を意味し、この領域は駐車エリア前
の道幅や駐車エリアの大きさで異なる。
【0116】次いで、車両100の車体角をTemVe
hicleAngle(図21、図22参照)としたと
き、車体位置(後輪軸中心座標)のY軸方向の最大値U
pperYlimを次式で求める。
【0117】
【数19】
【0118】次いで、[数19]式で求めた車体角Te
mVehicleAngleにおいて、転回後退した時
に駐車エリア200の中心軸に移動可能な場合、移動可
能な車体位置(X,Y)から車体中心線とY軸との交点
までの距離BackSpaceの最小値を次式で求め
る。この最小値BackSpacelimは、最小回転
半径R1で転回したときに得られる。
【0119】
【数20】
【0120】次いで、[数20]式による最小回転半径
R1で後退し、なおかつ車両100の左後輪が駐車エリ
ア200の入口の左側角部に衝突しないような駐車エリ
ア中心までの距離(後退余裕)UnderSpaceの
最大値UnderSpacelimを次式で求める(式
中のR1は、[数20]式で求められる最小回転半径を
示す)。
【0121】
【数21】
【0122】次いで、後退余裕UnderSpaceの
最小値OverSpacelimを次式で求める。
【0123】
【数22】
【0124】次いで、図22に示すように停止可能領域
を成す三角形の各頂点座標StopAreaを求め、停
止可能領域の中心座標StopAreaCenter
(X,Y)を求める。
【0125】以下、この停止可能領域の座標値を求める
演算例を説明する。
【0126】まず、停止可能領域の頂点座標StopA
reaのうち、座標値(X1,Y1)、(X2,Y2)
は、次式を満たす。
【0127】
【数23】 ここで、車両100の車体角がTmpAlphaの場
合、車体のX位置によって、Y位置がとれる値は一義的
に決まる。その関係式は最終的に以下のように表すこと
ができる。
【0128】そして、図21(3)に示すように、以下
の関係式が成立する。
【0129】
【数24】 このとき、回転半径をRとすると、このRは次式で求ま
る。
【0130】
【数25】 よって、上記[数24]式は次式で表すことができる。
【0131】
【数26】
【0132】2次方程式とy=UpperYlimとの
交点を(StopAreaX3,StopAreaY
3)とし、上記[数26]式にy=UpperYlim
を代入して整理すると、次式で表すことができる(次式
のRは、上記[数25]式による)。
【0133】
【数27】
【0134】この[数27]式を解くことで、停止可能
領域を成す三角形の頂点座標StopAreaのうち、
座標値X3が求められる。また、座標値Y3は次式で表
される。
【0135】
【数28】
【0136】従って、上記[数23]〜[数28]式に
より、停止可能領域の座標値が演算可能となる。
【0137】以上により、理想経路演算装置40では、
例えば停止すべき駐車エリアおよび駐車エリア周辺で駐
車のために使用できるスペースが既知である場合、自車
両の大きさなどが既知である場合、自車両の絶対位置お
よび姿勢角が絶対位置・姿勢角演算装置1により演算さ
れている場合など、車両が駐車エリア周辺で停止した座
標および姿勢角に基づいて駐車エリアへ障害物あるいは
他車両に衝突することなく入庫するための経路を演算で
きる。
【0138】そして、この理想経路演算装置40で演算
された切り返し座標や指示操舵角により、操舵・駆動制
御装置50では位置制御、速度制御、操舵角制御を行
い、車両100の自動操舵および駆動が可能となる。ま
た障害物検知センサ60により障害物が検出された場合
には即座に車両を停止させることも可能となる。
【0139】従って、この実施の形態によれば、停止す
べき駐車エリアが既知である場合、自車両の絶対位置・
姿勢角を演算し、入庫のための経路を演算することによ
り、自動車における自動駐車を実現できる。
【0140】(第2の実施の形態)図23および図24
は、この発明の第1の実施の形態に係る駐車支援装置お
よび駐車支援方法を説明するものである。なお、上記と
実質的に同様の構成は、同一符号を付してその説明を省
略又は簡略する。
【0141】図23に示す駐車支援装置は、上記構成の
うち、操舵・駆動制御装置50を省略し、その代わりに
本発明のデータ利用手段の内のデータ提示手段を成す音
声・画像提示装置80を備えている。その他、上記と実
質的に同様の記憶装置10、目標停止位置指示装置2
0、絶対位置・姿勢角演算装置30、理想経路演算装置
50、および障害物検知センサ60を含む。理想経路演
算装置50および障害物検知センサ60の出力側に音声
・画像提示装置80が接続されている。障害物検知セン
サ60は、例えば超音波センサーなどで構成され、車体
近辺に物体(駐車場の壁を含む障害物等)が存在するか
否かを検出し、その検出信号を音声・画像提示装置80
に送る。
【0142】画像・音声提示装置80は、例えばPC等
に搭載されるもので、運転者に画像、音声を通じて指示
を行う。このうち、画像で指示する場合の表示例を図2
4に示す。この画面には、例えば上記の切り返しの位置
までの距離や指示操舵角等が表示可能となっている。
【0143】このように運転者に指示すべき画像表示に
必要なデータの一例として、例えば自車両の舵角(ハン
ドル角)、理想経路演算により求められる指示舵角、自
車両の位置および姿勢角、理想経路演算により求められ
る指示位置および指示姿勢角、理想経路演算により求め
られる経路(直線または円弧線で描画できる線を意味す
る)、理想経路演算により求められる進行方向などがあ
る。
【0144】また、音声指示の場合の例としては、例え
ば目標停止位置付近に近づいたときに電子音の間隔を短
くしたり、目標停止位置までの距離を「あと1メートル
で停止地点です。」と音声で指示したりする。また、画
面と連動して「ハンドルを右に切って下さい」などの指
示も可能である。
【0145】この構成により、上記と同様に理想経路演
算装置40にて停止するべき駐車エリアおよび駐車エリ
アの周辺で駐車のために使用できるスペースが既知であ
る場合、自車両の絶対位置および姿勢角が絶対位置・姿
勢角演算装置30にて演算されている場合、自車両が駐
車エリア周辺で停止した座標および姿勢角から駐車エリ
アへ障害物あるいは他車両に衝突することなく入庫する
ための経路および操舵角が演算されると、ここで演算さ
れた切り返し座標や指示操舵角の情報が画像・音声提示
装置80にて画像、音声を通じて運転者に指示可能とな
る。また、障害物検知センサ60で障害物が検出された
場合は、その旨が即座に画像又は音声で警告される。
【0146】従って、この実施の形態によれば、停止す
べき駐車エリアが既知である場合、自車両の絶対位置・
姿勢角を演算し、入庫のための経路を演算し、経路に対
して自動車を動作させるように運転者へ画像・音声で指
示することで、自動車における駐車運転支援を実現でき
る。
【0147】なお、この実施の形態では、人間が車両を
運転するため、指示を与えたとしても、ヒューマンエラ
ー等により、必ずしもその指示通りに動作するとは限ら
ないが、上記の径路演算方法によれば、先に演算した経
路から外れても再演算を行い駐車エリアの理想の位置へ
到達させることが可能となる。
【0148】(第3の実施の形態)図25は、この発明
の第3の実施の形態に係る駐車支援装置および駐車支援
方法を説明するものである。なお、上記と実質的に同様
の構成は、同一符号を付してその説明を省略又は簡略す
る。
【0149】図25に示す駐車支援装置は、上記第1の
実施の形態と同様の構成の加え、車両100の外部に配
置される駐車場管理部90内に無線、携帯電話、PH
S、狭域通信(DSRC)等の通信手段を用いた送信装
置91を設け、車両10側の目標停止位置指示装置20
に送信側と同じ通信手段を用いた受信装置92を設けた
構成となっている。
【0150】この構成により、送信装置91から受信装
置92に、料金などの駐車場規約、駐車場のどのエリア
に入庫するべきかの駐車エリア指示やそこへ至るまでの
誘導経路、停止すべき駐車エリアの大きさ、駐車エリア
周辺で駐車のために使用できるスペースがどれくらい
か、障害物の有無、他車両の有無の情報が通信可能とな
る。
【0151】これにより、駐車エリアへの誘導経路情報
や、駐車エリアの位置を車両側が得ることで、駐車場で
の誘導を車両側で行うことができ、駐車場における人員
の低減を図ることができる。また、駐車場管理側から車
両側に情報を非接触で送受信できるため、駐車場入り口
での車両停滞の緩和が期待される。
【0152】なお、上記の通信手段は、上記第2の実施
の形態と同様の構成に加えて設けることも可能である。
この場合の構成例を図26に示す。
【0153】また、図27および図28に示すように目
標停止位置指示装置20および音声・画像指示装置80
を既存のナビゲーションシステムやモバイルパソコンな
どの情報提示媒体1に一体に搭載し、この媒体1を通し
て駐車場側の情報を車内の運転者が容易に且つ迅速に利
用することもできる。
【0154】さらに、上記の通信手段は駐車場管理側か
ら車両側への一方向に通信するものであったが、この発
明はこれに限定されるものではなく、例えば駐車場管理
側と車両側との間で双方向に情報通信させることも可能
である。この一例を図29および図30に示す。
【0155】図29および図30に示す駐車支援装置に
おいては、駐車場管理部90に無線、携帯電話、PHS
のいずれかの通信手段で構成される送受信装置93を設
け、車両100側の目標停止位置94に同様の通信手段
で構成される送受信装置94を設けた構成で、駐車場管
理側から車両側に料金などの駐車場規約、駐車場のどの
エリアに入庫するべきかの指示やそこへ至るまでの経
路、停止するべき駐車エリアの大きさ、駐車エリア周辺
で駐車のために使用できるスペースがどれくらいか、障
害物の有無、他車両の有無等の情報に送信する一方、こ
れとは逆に車両側から駐車場管理側に絶対位置・姿勢角
演算装置30が演算した自車両の位置、姿勢角、または
入庫完了信号、出庫開始信号等の情報を送信する。
【0156】この構成により、駐車エリアへの誘導経路
情報や、駐車エリアの位置を車両側が得ることにより駐
車場での誘導を車両側で行うことができ、これにより駐
車場での人員を削減することができる。これらの情報を
非接触で送受信できることで、駐車場入り口での車両の
停滞が緩和される。
【0157】また、車両がどこの場所に入庫したのかな
どの位置や挙動を駐車管理側が知ることで、駐車場側に
車両を検知するセンサを設けなくとも車両の存在有無を
知ることができ、駐車場の管理を自動で行うことができ
る。
【0158】なお、この第3の実施の形態およびその変
形、応用例については、例えば図31に示すように車両
100側に搭載される上述の各装置を互いに車内ネット
ワークで通信可能に接続された2台のPC、すなわちナ
ビゲーション用PC2と、位置姿勢同定および理想径路
演算用PC3に一体に搭載して構成することも可能であ
る。この場合、ナビゲーション用PC2には例えば目標
停止位置指示装置20や音声・停止位置指示装置80等
が、また位置姿勢同定および理想径路演算用PC3には
例えば記憶装置10、絶対位置姿勢角演算装置30、理
想径路演算装置40等がそれぞれ搭載可能であるが、こ
の発明はこれに限定されるものでないことは言うまでも
ない。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、車両の絶対位置および絶対姿勢角を得て駐車エリア
への理想経路および理想操舵角を演算し、これを駐車支
援データとして利用する構成としたため、例えば理想経
路および理想操舵角に基づいて目標位置およびステアリ
ング指令等の情報を出力させることができ、これにより
自動駐車あるいは初心者や運転に不慣れなものでも容易
に駐車を行うことができる。
【0160】また、車両および駐車管理システムとの双
方向通信を行う構成によれば、駐車管理側が車両毎に個
別のデータを取得できるだけでなく、車両側が駐車場の
空きスペース又はその大きさやそこへ到達するまでの誘
導経路などの駐車場の情報を得ることができる。これに
より、例えば誘導経路に交差点の位置や進行方向等の情
報を含めることもでき、車両の速度および位置に応じた
ガイダンスを運転者に対して行うことができる。また、
自動走行による駐車も可能となる。さらに、自車両の位
置姿勢を駐車管理側に一定のサンプル時間で送信するこ
ともでき、この場合には他の検出装置を用いることなく
車両が最終的に停止した場所の情報を取得することがで
き、駐車場の管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る駐車支援装置の全体構
成を示す概略ブロック図。
【図2】車両の仕様・諸元を保持する記憶装置のデータ
例を示す概要図。
【図3】駐車エリアとその周辺スペースを示す概念図。
【図4】駐車エリアとその周辺スペースを示す概念図。
【図5】目標停止位置指示装置で把握すべきデータ例を
示す概念図。
【図6】駐車エリアへの経路を示す概念図。
【図7】絶対位置・姿勢角演算装置の全体構成例を示す
車内概念図。
【図8】絶対位置・姿勢角演算装置の全体構成例を示す
概略ブロック図。
【図9】速度モード判断部の処理例を示す概略フローチ
ャート。
【図10】初期状態の姿勢角の演算例を説明する概要
図。
【図11】理想径路演算装置の処理例を示す概略フロー
チャート。
【図12】駐車エリアに到達できる場合を説明する概要
図。
【図13】円弧と直線を組み合わせて径路を演算する場
合を説明する概要図。
【図14】入庫中心線から外れている場合の微調整によ
る径路を演算する場合を説明する概要図。
【図15】駐車エリアにそのままでは入庫できない場合
を説明する概要図。
【図16】道路に対して駐車エリアが垂直な場合の停止
可能領域を示す概要図。
【図17】道路に対して駐車エリアが平行な場合の停止
可能領域を示す概要図。
【図18】停止可能領域までの経路の演算例を説明する
概要図。
【図19】ステアリング角と回転半径の定義例を示す概
要図。
【図20】ステアリング角と回転半径の他の定義例を示
す概要図。
【図21】理想径路演算で用いるデータ例を示す概要
図。
【図22】停止可能領域の演算で用いるデータ例を示す
概要図。
【図23】第2の実施の形態に係る駐車支援装置の全体
構成を示す概略ブロック図。
【図24】画像・音声提示装置の画面表示例を示す概要
図。
【図25】第2の実施の形態に係る駐車支援装置の全体
構成を示す概略ブロック図。
【図26】画像・音声提示装置を備えた構成に送受信装
置を設けた場合の構成例を示す概略ブロック図。
【図27】目標停止位置指示装置および音声・画像指示
装置を備えたその他の構成例を示す概略ブロック図。
【図28】目標停止位置指示装置および音声・画像指示
装置を一体に搭載したPC等の情報提示媒体の構成例を
示す概略ブロック図。
【図29】双方向の通信手段を設けた構成例を示す概略
ブロック図。
【図30】双方向の通信手段を設けたその他の構成例を
示す概略ブロック図。
【図31】2台のPCを搭載した車内の構成例を示す概
要図。
【符号の説明】
10 自車両の仕様・諸元を保持する記録装置 20 目標停止位置指示装置 30 絶対位置・姿勢角演算装置 31 センサ 32 絶対位置・姿勢角演算部 33 GPSシステム 33a GPS信号受信機 33b 33c D−GPS受信機 34 加速度センサ/ジャイロスコープ 35 ICネイルシステム 35a ICネイル 35b ICネイル受信機 36 車速センサ 37 ステアリングセンサ 38 ギヤセンサ 40 理想経路演算装置 50 操舵・駆動制御装置 60 障害物検知センサ 70 データ入力部 71 オフセット演算部 72 速度モード判断部 73 カルマンフィルタ 74 データ出力部 80 音声・画像指示装置 90 駐車場管理部 91 送信装置(駐車場管理) 92 受信装置(車両) 93 送受信装置(駐車場管理) 94 送受信装置(車両) 100 車両(自動車) 101 操舵装置 102 駆動装置 200 駐車エリア 201 駐車動作に使用できるスペース 202 駐車エリアの柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 正樹 静岡県裾野市御宿1500番地 矢崎総業株式 会社内 (72)発明者 橋本 秀紀 東京都港区赤坂9丁目5番27−302号 (72)発明者 水谷 麻美 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 増田 広司 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5C084 AA04 AA07 AA13 BB11 BB31 CC16 DD03 DD07 DD73 DD80 DD81 DD89 EE06 FF02 FF27 GG07 GG09 GG18 GG39 GG43 GG51 GG57 GG61 HH02 HH10 5C086 AA51 AA53 BA22 CA21 CA22 CA25 CB27 CB40 DA08 DA14 DA27 EA11 EA40 EA41 EA43 EA45 FA06 FA18 GA09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車対象の車両を予め定められた駐車エ
    リアに移動させる駐車支援装置であって、 前記車両の仕様および諸元に関するデータを保持するデ
    ータ保持手段と、 前記車両が停止する位置、姿勢および周囲の状況に関す
    るデータを把握するデータ把握手段と、 前記車両の絶対位置および絶対姿勢角に関するデータを
    同定する位置同定手段と、 前記データ保持手段により保持されたデータ、前記デー
    タ把握手段により把握されたデータ、および前記位置同
    定手段により同定されたデータに基づいて前記車両の前
    記駐車エリアに至る理想経路および理想操舵角に関する
    データを演算するデータ演算手段と、 前記データ演算手段により演算されたデータを前記車両
    の駐車支援データとして利用するデータ利用手段と、を
    備えたことを特徴とする駐車支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、 前記データ利用手段は、前記位置同定手段により同定さ
    れたデータおよび前記データ演算手段により演算された
    データに基づいて前記車両を前記理想経路および理想操
    舵角の条件で自動走行させるように前記車両に搭載され
    た操舵系および駆動系を制御する制御手段を備えたこと
    を特徴とする駐車支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明において、 前記データ把握手段は、前記車両の停止する位置、姿勢
    および周囲の状況に関するデータを利用可能に入力する
    データ入力手段を備えたことを特徴とする駐車支援装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の発明において、 前記データ把握手段は、前記駐車エリアを有する駐車場
    に関するデータを管理するデータ管理手段と、このデー
    タ管理手段により管理されたデータの内の少なくとも前
    記車両の停止する位置、姿勢および周囲の状況に関する
    データを前記車両に送信するデータ送信手段とを備えた
    ことを特徴とする自動車の自動駐車装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の発明において、 前記データ利用手段は、前記位置同定手段により同定さ
    れたデータおよび前記データ演算手段により演算された
    データの内の少なくとも理想経路および理想操舵角に関
    する情報を前記車両の運転者に認知可能に提示するデー
    タ提示手段とを備えたことを特徴とする駐車支援装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の発明において、 前記データ提示手段は、前記理想経路および理想操舵角
    に関する情報を音声および画像の少なくとも一方を用い
    て提示する手段を備えたことを特徴とする駐車支援装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の発明において、 前記データ把握手段は、前記車両の停止する位置、姿勢
    および周囲の状況に関するデータを入力するデータ入力
    手段と、このデータ入力手段により入力されたデータを
    前記車両の運転者に認知可能に指示する手段と、を備え
    たことを特徴とする駐車支援装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の発明において、 前記データ把握手段は、前記駐車エリアを有する駐車場
    に関するデータを管理するデータ管理手段と、このデー
    タ管理手段により管理されたデータの内の少なくとも前
    記車両の停止する位置、姿勢および周囲の状況に関する
    データを前記車両に送信するデータ送信手段と、このデ
    ータ送信手段により送信されたデータを前記車両で把握
    可能に受信するデータ受信手段と、このデータ受信手段
    により受信されたデータを前記車両の運転者に認知可能
    に提示する手段と、を備えたことを特徴とする自動車の
    駐車支援装置。
  9. 【請求項9】 駐車対象の車両を予め定められた駐車場
    の駐車エリアに移動させる駐車支援装置であって、 前記駐車場に関するデータを管理する駐車場管理システ
    ムと、 前記駐車場管理システムと前記車両との間で双方向にデ
    ータ通信するデータ通信手段と、 前記車両の仕様および諸元に関するデータを保持するデ
    ータ保持手段と、 前記車両の絶対位置および絶対姿勢角に関するデータを
    同定する位置同定手段と、 前記データ通信手段によりデータ通信されるデータの内
    の前記車両が停止する位置、姿勢および周囲の状況に関
    するデータ、前記データ保持手段により保持されたデー
    タ、および前記位置同定手段により同定されたデータに
    基づいて前記車両の前記駐車エリアに至る理想経路およ
    び理想操舵角に関するデータを演算するデータ演算手段
    と、 前記データ演算手段により演算されたデータを前記車両
    の駐車支援データとして利用するデータ利用手段と、を
    備えたことを特徴とする駐車支援装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の発明において、 前記データ利用手段は、前記位置同定手段により同定さ
    れたデータおよび前記データ演算手段により演算された
    データに基づいて前記車両を前記理想経路および理想操
    舵角の条件で自動走行させるように前記車両に搭載され
    た操舵系および駆動系を制御する制御手段を備えたこと
    を特徴とする駐車支援装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の発明において、 前記データ利用手段は、前記位置同定手段により同定さ
    れたデータおよび前記データ演算手段により演算された
    データを前記車両の運転者に認知可能な理想経路および
    理想操舵角に関する情報として提示するデータ提示手段
    を備えたことを特徴とする自動車の駐車支援装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の発明において、 前記データ通信手段は、前記駐車場内の車両の停止する
    位置、姿勢、前記車両の停止する位置までの誘導経路お
    よび周囲の状況に関するデータを前記駐車場管理システ
    ムから前記車両に通信する手段と、前記車両の現在位置
    および姿勢角に関するデータを前記車両から前記駐車管
    理システムに通信する手段と、を備えたことを特徴とす
    る駐車支援装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれか1項記載
    の発明において、 前記位置同定手段は、ディファレンシャル−GPS受信
    機、ジャイロスコープ、車速センサ、およびステアリン
    グセンサを有するセンサ手段と、このセンサ手段により
    計測された信号に基づいて絶対位置および絶対姿勢角を
    演算する演算手段と、を備えたことを特徴とする駐車支
    援装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から12のいずれか1項記載
    の発明において、 前記データ演算手段は、前記車両の停止可能領域に関す
    るデータを演算する停止可能領域演算手段と、この停止
    可能領域演算手段により演算されたデータに応じて前記
    車両の駐車エリアまでの理想経路および理想操舵角に関
    するデータを演算する径路演算手段と、を備えたことを
    特徴とする駐車支援装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から12のいずれか1項記載
    の発明において、 前記車両の走行する経路上の障害物を検知する手段をさ
    らに備えたことを特徴とする駐車支援装置。
  16. 【請求項16】 駐車対象の車両を予め定められた駐車
    エリアに移動させる駐車支援方法であって、 前記車両の仕様および諸元に関するデータを保持し、前
    記車両が停止する位置、姿勢および周囲の状況に関する
    データを把握し、前記車両の絶対位置および絶対姿勢角
    に関するデータを同定し、このように保持、把握、およ
    び同定されたデータに基づいて前記車両の前記駐車エリ
    アに至る理想経路および理想操舵角に関するデータを演
    算し、ここで演算されたデータを前記車両の駐車支援デ
    ータとして利用する、ことを特徴とする駐車支援方法。
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