JP2001107468A - ユニット式建物 - Google Patents

ユニット式建物

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JP2001107468A
JP2001107468A JP28544799A JP28544799A JP2001107468A JP 2001107468 A JP2001107468 A JP 2001107468A JP 28544799 A JP28544799 A JP 28544799A JP 28544799 A JP28544799 A JP 28544799A JP 2001107468 A JP2001107468 A JP 2001107468A
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opening
building
pipe space
reference grid
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Koji Yoshida
浩二 吉田
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Misawa Homes Co Ltd
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面材にパイプスペース用の開口を容易に設
けることができ、かつ、建物ユニットの種類が少なくて
すむユニット式建物を提供する。 【解決手段】 水回り設備物24の設置基準グリッドG
1の一方の側にある最寄りのグリッドを、パイプスペー
ス用開口25Aの設置基準となる開口基準グリッドG2
とし、パイプスペース用開口25Aは、その一部が設置
基準グリッドG1に接するとともに、その中心が開口基
準グリッドG2が通る位置と同じとなっている。そのた
め、パイプスペース用開口が水回り設備物の設置基準グ
リッドに対応して形成されるので、パイプスペース用開
口の設置位置が所定数に限定され、プランに応じて所定
の開口位置を選択して形成できる。従って、建物ユニッ
トの種類が少なくてすむようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット式建物に
係り、さらに詳しくは、建物ユニットの床に設けられた
例えばキッチンユニット等の水回り設備物の近辺に、そ
の水回り設備物用配管に接続する立ち上がり管等を収容
するパイプスペース用開口を設けたユニット式建物に関
する。
【0002】
【背景技術】工業化住宅であるユニット式建物は、予め
工場で生産される複数の建物ユニットを、現場で組み合
わせることにより建てられる。このユニット式建物によ
れば、工場で建物ユニットの内外装まで行ってしまうの
で、建築現場での作業が大幅に軽減され、短時間で建築
工事を完了できるという利点がある。このようなユニッ
ト式建物の建物ユニット30は、図12に示すように、
四隅に立設される4本の柱31と、これらの柱31の上
端間同士および下端間同士を結合する各4本の天井梁3
2、床梁33とで構成された骨組み34を備えている。
天井梁32には、長辺梁間に架けわたされて複数本の天
井小梁35が設けられ、これらの天井小梁35の下面に
は図示しない天井面材が張り付けられている。また、床
梁33には、長辺梁間に架けわたされて複数本の根太3
6が設けられ、これらの根太36の上面には図示しない
床面材が張り付けられている。
【0003】金属製の骨組みを有するユニット式建物
は、当該建物が集合住宅の場合や所定の高さを超えるよ
うな、例えば3階建て以上の場合等には、火災時に倒壊
しないように、その骨組みの周囲を耐火面材で覆う耐火
構造となっている。このような耐火構造の例として、図
13に示すようなものが知られている(特願平10−2
52179号公報等)。
【0004】図13によれば、下階3には、前記建物ユ
ニット30と同様の構造の複数の建物ユニット2Aが水
平方向に配列されている。上階4には、下階3の建物ユ
ニット2Aの上に載置された複数の建物ユニット2Bが
配列されている。そして、下階3の建物ユニット2Aの
天井小梁35は、筒状の軽量鉄骨等から形成されたもの
で、下階3の天井を形成する天井面材6を支持してい
る。一方、上階4の建物ユニット2の根太36は、鉄製
角管や木製角材等の軸組材であり、上階4の床を形成す
る床面材7を支持している。
【0005】天井面材6は、ケイ酸カルシウムや石膏等
からなる平板状の基部の表面に、布や紙等のシートを貼
り付けた耐火性を有する面材である。床面材7は、耐火
性に優れたALC(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コ
ンクリート)で形成された平板状の面材である。これら
の床面材7および天井面材6は、建物ユニット2Aの天
井梁32および天井小梁35、ならびに、建物ユニット
2Bの床梁33および根太36を一括して耐火被覆する
耐火面材となっている。
【0006】ここで、天井面材6の天井梁32に近接し
た部分と、天井梁32との間には、ロックウール等の軟
質耐火被覆材8が介装されている。また、天井面材6の
天井小梁35に近接した部分と、天井小梁35との間に
も、ロックウール等の軟質耐火被覆材9が介装されてい
る。これにより、天井面材6は、骨組みである天井梁3
2および天井小梁35に近接した部分の耐火被覆の厚さ
寸法が他の部分よりも大きくされ、充分な耐火性能を確
保したものとなっている。
【0007】なお、天井面材6としては、大小二種類の
天井面材6A,6Bが採用されている。建物ユニット2
Aの天井のほぼ全面が大版の天井面材6Aで形成されて
いる。小版の天井面材6Bは、建物ユニット2の境界部
分にのみ配置され、隣接する建物ユニット2Aの天井を
相互に接続するものとなっている。また、床面材7とし
ては、天井面材6と同様に、大小二種類の床面材7A,
7Bが採用されている。建物ユニット2Bの床のほぼ全
面が大版の床面材7Aで形成され、小版の床面材7B
は、建物ユニット2の境界部分にのみ配置され、隣接す
る建物ユニット2Bの床を相互に接続するものとなって
いる。
【0008】さらに、内壁面材37A,37Cは、軟質
耐火被覆材38を介して柱31に固定されており、柱3
1には外壁材39が取り付けられている。そして、これ
により、ユニット式建物の骨組みを耐火被覆する耐火構
造となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユニット式
建物には、各階の上水管、ガス管等の上下階にわたって
設けれる立ち上がり管等が配管される。この立ち上がり
管等は、上下階の建物ユニット間にわたるPS(パイプ
スペース)に収容されている。そして、耐火構造のユニ
ット式建物においては、パイプスペース用の開口は、A
LC版製の床面材に明けられるようになっている。
【0010】パイプスペース用の開口は、水回り設備物
の近傍に設けられることが横引き管を短くできるので好
ましく、一方、水回り設備物は、各ユーザの要望によっ
てそれぞれ異なった位置に設けられる。そのため、水回
り設備物の配置位置が変わるたびにパイプスペース用の
開口の位置も変わる。しかも、パイプスペース用の開口
の位置は、設計者の意思によって任意の位置に設けられ
るため、水回り設備物の配置位置が変わるたびにパイプ
スペース用の開口の位置の異なる建物ユニットを製作し
なければならず、建物ユニットの種類が増えてしまうと
いう問題がある。また、開口を形成した後、周囲をAL
C版等の床面材で囲む等、床面材の割付も面倒となる。
【0011】本発明の目的は、床面材にパイプスペース
用の開口を容易に設けることができ、かつ、建物ユニッ
トの種類が少なくてすむユニット式建物を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、図面を参照して説明すると、図3に示すように、複
数の箱形建物ユニットを組み合わせて建てられるユニッ
ト式建物において、建物ユニットに設けられる水回り設
備物24の設置基準グリッドG1の一方の側にある最寄
りのグリッドがパイプスペース用開口25Aの設置基準
となる開口基準グリッドG2とされ、パイプスペース用
開口25Aは、その一部が設置基準グリッドG1に接す
るとともに、その中心が開口基準グリッドG2が通る位
置と同じとなって建物ユニットの床に設けられているこ
とを特徴とするユニット式建物である。
【0013】このような本発明では、パイプスペース用
開口が水回り設備物の設置基準グリッドに対応して形成
されるので、パイプスペース用開口の設置位置が所定数
に限定され、プランに応じて所定の開口位置を選択して
形成できる。従って、設計者が迷うことなく開口位置を
設定できるので、床面材にパイプスペース用の開口を容
易に設けることができ、かつ、グリッドに応じたパイプ
スペース用開口となるので、建物ユニットの種類が少な
くてすむようになる。
【0014】本発明において、設置基準グリッドG1と
開口基準グリッドG2との間隔は限定されず、プラン等
に応じて任意に設定することができるものであるが、パ
イプスペース用開口が複数本の立ち上がり管等を収容で
きる大きさに形成できればよい。
【0015】請求項2に記載の発明は、図3に示すよう
に、請求項1に記載のユニット式建物において、水回り
設備物24の設置基準Sが設置基準グリッドG1から開
口基準グリッドG2側にずれていることを特徴とするも
のである。
【0016】このような本発明では、水回り設備物の取
り付け時に、その水回り設備物の設置基準をパイプスペ
ース用開口に揃えて配置しなくてもよいので、揃える手
間等が不要となり、設置が容易となる。
【0017】本発明において、水回り設備物24の設置
基準Sと設置基準グリッドG1との間隔は限定されない
が、パイプスペース用開口の幅内には納まることが好ま
しい。
【0018】請求項3に記載の発明は、図11に示すよ
うに、請求項1または2に記載のユニット式建物におい
て、隣接する建物ユニット16B,16Bに跨る内壁2
3が設けられ、設置基準グリッドG1が内壁モジュール
の始点を通る場合、建物ユニットの設置基準であるユニ
ットモジュールmに対して、水回り設備物24が設置さ
れる一方の建物ユニット16Bに設けられる予定のパイ
プスペース用開口と線対称となる位置かつ水回り設備物
24が設置されない他方の建物ユニット16Cにパイプ
スペース用開口25Aが設けられ、一方の建物ユニット
16Bに設置予定されるパイプスペース用開口は省略さ
れることを特徴とするものである。
【0019】このような本発明では、省略されるパイプ
スペース用開口の位置を水回り設備物の内部空間として
利用することができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、図4,図6〜8
に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載のユニッ
ト式建物において、パイプスペース用開口25Aは、建
物ユニット16Aの長辺方向または短辺方向の最外側の
所定の位置に配置可能となっていることを特徴とするも
のである。
【0021】このような本発明では、床面材の最外側を
加工して開口を設けることになるので、加工が容易とな
る。
【0022】請求項5に記載の発明は、図2,図10,
図11に示すように、請求項1〜4のいずれかに記載の
ユニット式建物において、パイプスペース用開口25A
は、水回り設備物24の上面に続く平面部のふかし部2
3Aを有するふかし壁23の内部に設けられていること
を特徴とするものである。
【0023】このような本発明では、パイプスペース内
の立ち上がり管等はふかし壁23内に隠れるので、立ち
上がり管等が室内に現れることがなく、美観が優れたも
のとなるとともに、ふかし部の平面部を使えるので、水
回り設備物の上面を広く使える。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態
に係る3階建てのユニット式建物11の2階部部分4が
示されている。この2階部分4は、図1中右半分に配置
されるとともに、台所12、浴室13および洗面所14
を形成する前記建物ユニット30と同様の構造の3つの
第1の建物ユニット16Aと、図1中左半分に配置され
るとともに、リビング17、玄関18、玄関ホール1
9,便所20、階段21を構成する4つの第2の建物ユ
ニット16Bを組み合わせて構成されている。なお、第
1の建物ユニット16Aと第2の建物ユニット16Bと
は、短辺寸法は同じであるが、長辺寸法は第1の建物ユ
ニット16Aの方が大きく形成されている。
【0025】図2にも示すように、このような2階4
の、洗面所14と浴室13との境界の壁部22および台
所12と浴室13との境界の間仕切り壁(内壁)として
のふかし壁23との位置には、ユニット式建物11の上
下にわたる立ち上がり管を収容するPS25が設けられ
ている。複数本の立ち上がり管は、水回り設備物である
前記浴室13、洗面所14、および台所12のキッチン
ユニット24に接続されている上水、温水、ガス等の横
引き管とそれぞれ接続されるようになっている。なお、
キッチンユニット24の横に冷蔵庫26が配置されてい
る。
【0026】このようなユニット式建物11の前記パイ
プスペース用開口25Aは、図3〜5に示すようなルー
ルに則って形成される。すなわち、建物ユニット16A
等の平面および床面材7の平面には、縦横に正方形の多
数のグリッドGが予め設けられ、それらのグリッドのう
ち、キッチンユニット24等の水回り設備物の設置基準
グリッドG1の一方の側にある最寄りのグリッドが、パ
イプスペース用開口25Aの設置基準となる開口基準グ
リッドG2とされている。パイプスペース用開口25A
は、その一側面が、設置基準グリッドG1に接するとと
もに、中心を開口基準グリッドG2が通るような位置に
形成されるようになっている。
【0027】また、パイプスペース用開口25Aは、設
置基準グリッドG1に沿った方向の寸法が、例えば45
5mmとされ、設置基準グリッドG1に直交する方向の寸
法が227.5mmの大きさに形成されている。パイプス
ペース用開口25Aに対して、水回り設備物24の設置
基準(設置基準グリッドG1側の端面)Sは、設置基準
グリッドG1から開口基準グリッドG2側に所定寸法ず
れた位置に配置されるようになっている。
【0028】このようなパイプスペース用開口25Aの
配置条件は、建物ユニット16A等の長辺方向において
は、図4に示すように、建物ユニット16Aの短辺方向
両端の最外側の水平のグリッドGに沿って、例えば、4
55mmのピッチで任意の位置に配置可能となっており、
図2では、10箇所の設置可能位置が形成されている。
従って、建物ユニット16Aは、1モジュール(M)
が、例えば910mmとしたとき、5Mの大きさの建物ユ
ニットとされている。
【0029】また、パイプスペース用開口25Aの建物
ユニット16A等における短辺方向の配置位置は、図5
に示すルールに則って決められる。すなわち、建物ユニ
ット16A等の短辺方向にあっては、パイプスペース用
開口25Aを建物ユニット16A等の最外周に配置する
ようになっており、その際、まず、短辺方向両端のグリ
ッドGに沿った位置(長辺方向両端の位置でもある)が
開口25Aの配置可能位置とされている。
【0030】このような建物ユニット16A等の短辺方
向両端位置意外の開口25Aの配置は、グリッドの設置
位置の違いにより3つのタイプに分けられている。Aタ
イプでは、図5,6に示すように、建物ユニット16A
の最外側のグリッドGのうち、図中上側から、例えば、
341.3mm離れた位置、およびそこから455mmピッ
チで図中下側に離れた4つの各位置が設置基準
グリッドG1とされ、各グリッドを挟んだ両側
がパイプスペース用開口25Aの配置可能位置となって
いる。
【0031】つまり、の設置基準グリッドG1に対し
ては、そのグリッドG1を挟んだ両側のaの位置、の
設置基準グリッドG1に対してはcの位置、の設置基
準グリッドG1に対してはeの位置、の設置基準グリ
ッドG1に対してはgの位置が、それぞれパイプスペー
ス用開口25Aの配置可能位置である。
【0032】Bタイプでは、図5,7に示すように、建
物ユニット16Aの最外側のグリッドGのうち、図中下
側から、例えば、341.3mm離れた位置、およびそこ
から455mmピッチで図中上側に離れた4つの各位置
が設置基準グリッドG1とされ、各グリッド
を挟んだ両側がパイプスペース用開口25Aの配置
可能位置となっている。
【0033】つまり、の設置基準グリッドG1に対し
ては、そのグリッドG1を挟んだ両側のkの位置、の
設置基準グリッドG1に対してはfの位置、の設置基
準グリッドG1に対してはdの位置、の設置基準グリ
ッドG1に対してはbの位置が、それぞれパイプスペー
ス用開口25Aの配置可能位置である。
【0034】Cタイプでは、図5,8に示すように、建
物ユニット16Aの最外側のグリッドGのうち、短辺方
向両端の最外側のグリッドGから内側に向かって11
3.8mmだけふかしたふかし部23Aの側面から、例え
ば、455mmピッチで形成されたそれぞれ2つの位置
が設置基準グリッドG1とされ、各グリッド
を挟んだ両側がパイプスペース用開口25Aの配置
可能位置となっている。このCタイプでは、建物ユニッ
ト16Aの短辺方向中央部のグリッド間寸法が34
1.3mmとされている。
【0035】つまり、の設置基準グリッドG1に対し
ては、そのグリッドG1を挟んだ両側のbの位置、の
設置基準グリッドG1に対してはdの位置、の設置基
準グリッドG1に対してはeの位置、の設置基準グリ
ッドG1に対してはgの位置が、それぞれパイプスペー
ス用開口25Aの配置可能位置である。そして、すべて
のタイプで、いずれかのグリッドにおいて一方の位置の
パイプスペース用開口25Aを選択して用いればよい。
【0036】以上からわかるように、前述した図2に示
す本第1実施形態のパイプスペース用開口25Aは、建
物ユニット16A等の最外側のグリッドGに沿って設け
られたものであり、上記A〜Cタイプのすべての条件を
満たしている。すなわち、パイプスペース用開口25A
は、最外側のグリッドGに沿って設けられており、ま
た、パイプスペース用開口25Aは間仕切り壁と構成す
るふかし壁23のふかし部23A内に納められている。
水回り設備物である台所12のキッチンユニット24
は、このふかし部23Aに沿って設置されている。従っ
て、このキッチンユニット24用の上水等の配管がパイ
プスペース25内の立ち上がり管等に接続されるように
なっており、上記立ち上がり管等は、ふかし部23A内
に隠されている。
【0037】前記ふかし壁23は、図9に示すような構
造となっている。すなわち、上階4の床面材7上にキッ
チンユニット24が配置され、床面材7の最外側にはパ
イプスペース用開口25Aが形成されている。そして、
開口25Aに沿ってパイプスペース用の板材が張られ、
四角筒状のパイプスペース25が形成されている。この
壁23の上部一部は、キッチンユニット24側に突出し
たふかし部23Aとなっており、このふかし部23Aの
上面は、キッチンユニット24の上面と同じ高さとされ
キッチンユニット24の上面に連続している。
【0038】このような実施形態によれば、次のような
効果がある。 1)パイプスペース用開口25Aがキッチンユニット2
4の設置基準グリッドG1に対応して形成されるので、
パイプスペース用開口25Aの設置位置が所定数に限定
され、プランに応じて所定の開口位置を選択して形成で
きる。従って、設計者が迷うことなく開口位置を設定で
きるので、床面材7パイプスペース用の開口25Aを容
易に設けることができ、かつ、グリッドGに応じたパイ
プスペース用開口25Aとなるので、建物ユニットの種
類が少なくてすむようになる。
【0039】2)キッチンユニット24の取り付け時
に、そのキッチンユニット24の設置基準Sをパイプス
ペース用開口25Aに揃えて配置しなくてもよいので、
揃える手間等が不要となり、設置が容易となる。
【0040】3)パイプスペース用開口25Aは、建物
ユニット16A等の長辺方向、短辺方向とも最外側に形
成されるので、床面材7を加工して開口を設ける際、加
工が容易となる。
【0041】4)パイプスペース25内の立ち上がり管
等はふかし壁23内に隠れるので、立ち上がり管等が室
内に現れることがなく、美観が優れたものとなるととも
に、ふかし部23Aの平面部をキッチンユニット24の
上面として使えるので、キッチンユニット24の上面を
広く使える。
【0042】次に、図10に基づいて本発明の第2実施
形態を説明する。本実施形態は、前記図7に示すCタイ
プを基にしたものである。つまり、図10においては、
図中下側から341.3mm離れた位置のグリッドが前記
の設置基準グリッドG1とされ、この設置基準グリッ
ドG1から所定寸法離れた位置の開口基準グリッドG2
に沿って、パイプスペース用開口25Aが設けられてい
る。
【0043】設置基準グリッドG1に沿って平面L字状
の間仕切り壁としてのふかし壁23の長辺部が設けら
れ、このふかし壁23には、ふかし部23Aが形成され
ている。このようなふかし壁23に囲まれた状態で、台
所12のキッチンユニット24が配置されている。従っ
て、このキッチンユニット24用の上水等の配管がパイ
プスペース25内の立ち上がり管等に接続されるように
なっており、立ち上がり管等は、ふかし部23A内に隠
されている。
【0044】このような第2実施形態においては、前記
1)〜4)と同様の効果を得ることができる。
【0045】次に、図11に基づいて本発明の第3実施
形態を説明する。この実施形態は、前記図7に示すCタ
イプの変形を基にしたものである。つまり、隣り合う建
物ユニット16B,16Bに跨って内壁である平面L字
状の間仕切り壁23が設けられるとともに、1つの建物
ユニット16Bの短辺方向最外側のグリッドGにふかし
部23Aが設けられ、このふかし部23Aに沿って台所
12のキッチンユニット24が配置されている。
【0046】キッチンユニット24のある建物ユニット
16Bの隣の建物ユニット16Cには、ユニットモジュ
ールmを線対称として建物ユニット16BのグリッドG
の反対にあるグリッドGに沿ってパイプスペース用開口
25Aが設けられている。
【0047】このような第3実施形態においては、前記
1)〜4)と同様のの効果を得ることができる他、 5)キッチンユニット24側の建物ユニット16Bにパ
イプスペース用開口25Aがないので、キッチンユニッ
ト24の内部空間がパイプスペース用の空間分広くな
り、有効利用できる。
【0048】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できるものであれ
ば、次のような変形形態でもよいものである。例えば、
前記第1実施形態では、縦横寸法が455mmのグリッド
としたが、これに限らず、建物ユニットの大きさ等を考
慮に入れ、バランスのとれた寸法であればその他の寸法
のグリッドとしてもよい。
【0049】また、前記第各実施形態では、ふかし壁2
3のふかし部23Aの寸法を、113.8mmに決めた
が、これに限らず、状況に応じて適宜変更してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
によれば、パイプスペース用開口が水回り設備物の設置
基準グリッドに対応して形成されるので、パイプスペー
ス用開口の設置位置が所定数に限定され、プランに応じ
て所定の開口位置を選択して形成できる。従って、設計
者が迷うことなく開口位置を設定できるので、床面材に
パイプスペース用の開口を容易に設けることができ、か
つ、グリッドに応じたパイプスペース用開口となるの
で、建物ユニットの種類が少なくてすむようになる。
【0051】請求項2の発明によれば、水回り設備物の
取り付け時に、その水回り設備物の設置基準をパイプス
ペース用開口に揃えて配置しなくてもよいので、揃える
手間等が不要となり、設置が容易となる。
【0052】請求項3の発明によれば、省略されるパイ
プスペース用開口の位置を水回り設備物の内部空間とし
て利用することができる。
【0053】請求項4の発明によれば、床面材の最外側
を加工して開口を設けることになるので、加工が容易と
なる。
【0054】請求項5の発明によれば、パイプスペース
内の立ち上がり管等はふかし壁内に隠れるので、立ち上
がり管等が室内に現れることがなく、美観が優れたもの
となるとともに、ふかし部の平面部を使えるので、水回
り設備物の上面を広く使える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のユニット式建物を
示す平面図である。
【図2】前記実施形態の水回り設備物の近傍を示す平面
図である。
【図3】前記実施形態のパイプスペース用開口と水回り
設備物との関係を示す図である。
【図4】前記実施形態の建物ユニットの長辺方向におけ
るパイプスペース用開口の配置可能位置を示す平面図で
ある。
【図5】前記実施形態の建物ユニットの短辺方向におけ
るパイプスペース用開口の配置可能位置を示す模式図で
ある。
【図6】前記実施形態の建物ユニットの短辺方向におけ
るパイプスペース用開口の配置可能位置のAタイプを示
す平面図である。
【図7】前記実施形態の建物ユニットの短辺方向におけ
るパイプスペース用開口の配置可能位置のBタイプを示
す平面図である。
【図8】前記実施形態の建物ユニットの短辺方向におけ
るパイプスペース用開口の配置可能位置のCタイプを示
す平面図である。
【図9】前記実施形態のふかし壁の構造を示す縦断面図
である。
【図10】本発明に係る第2実施形態の建物ユニットの
水回り設備物近傍を示す平面図である。
【図11】本発明に係る第3実施形態の建物ユニットの
水回り設備物近傍を示す平面図である。
【図12】本発明に係る建物ユニットの骨組みを示す斜
視図である。
【図13】本発明に係るユニット式建物の耐火構造を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
7 床面材 11 ユニット式建物 12 台所 13 浴室 14 洗面所 16A,16B 建物ユニット 23 ふかし壁 23A ふかし部 24 キッチンユニット(水回り設備物) 25 パイプスペース 25A パイプスペース用開口 G1 水回り設備物の設置基準グリッド G2 開口基準グリッド S 水回り設備物の設置基準

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の箱形建物ユニットを組み合わせて
    建てられるユニット式建物において、 前記建物ユニットに設けられる水回り設備物の設置基準
    グリッドの一方の側にある最寄りのグリッドがパイプス
    ペース用開口の設置基準となる開口基準グリッドとさ
    れ、前記パイプスペース用開口は、その一部が前記設置
    基準グリッドに接するとともに、その中心が前記開口基
    準グリッドが通る位置と同じとなって前記建物ユニット
    の床に設けられていることを特徴とするユニット式建
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のユニット式建物におい
    て、前記水回り設備物の設置基準が前記設置基準グリッ
    ドから前記開口基準グリッド側にずれていることを特徴
    とするユニット式建物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のユニット式建
    物において、隣接する建物ユニットに跨る内壁が設けら
    れ、前記設置基準グリッドが内壁モジュールの始点を通
    る場合、前記建物ユニットの設置基準であるユニットモ
    ジュールに対して、前記水回り設備物が設置される一方
    の建物ユニットに設けられる予定の前記パイプスペース
    用開口と線対称となる位置かつ前記水回り設備物が設置
    されない他方の建物ユニットにパイプスペース用開口が
    設けられ、前記一方の建物ユニットに設置予定される前
    記パイプスペース用開口は省略されることを特徴とする
    ユニット式建物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のユニッ
    ト式建物において、前記パイプスペース用開口は、前記
    建物ユニットの長辺方向または短辺方向の最外側の所定
    の位置に配置可能となっていることを特徴とするユニッ
    ト式建物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のユニッ
    ト式建物において、前記パイプスペース用開口は、前記
    水回り設備物の上面に続く平面部のふかし部を有するふ
    かし壁の内部に設けられていることを特徴とするユニッ
    ト式建物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001241111A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Misawa Homes Co Ltd Alc床構造およびalc床設計方法
JP2012159276A (ja) * 2011-02-03 2012-08-23 Misawa Homes Co Ltd キッチンの空調構造

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