JP2001107347A - 暗渠排水用バルブ - Google Patents

暗渠排水用バルブ

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JP2001107347A
JP2001107347A JP28972399A JP28972399A JP2001107347A JP 2001107347 A JP2001107347 A JP 2001107347A JP 28972399 A JP28972399 A JP 28972399A JP 28972399 A JP28972399 A JP 28972399A JP 2001107347 A JP2001107347 A JP 2001107347A
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pipe
drain valve
operating rod
protection box
lid
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Masaaki Miyajima
正明 宮嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗渠排水用バルブが農作業の邪魔にならない
ようにするとともに、暗渠排水用バルブに下方側への圧
力が加わっても暗渠排水用バルブが破損しないようにす
る。 【解決手段】 弁体61の操作杆62を内蔵した立ち管45の
上端部に接続管46を嵌合して接続する。この接続管46の
外側に保護ボックス52の下端部を接続して接続管46に保
護ボックス52を上下動自在に組み付ける。この保護ボッ
クス52内で、操作杆62の上端部に操作取手64を嵌合して
接続する。保護ボックス52の上端部には蓋体54を設け
る。施工に際し、立ち管45および操作杆62の上部を適当
な長さ切除することにより、蓋体54が畦畔の地面22aと
同一面に位置する。施工後おいて保護ボックス52に下方
側に圧力が加わっても接続管46に対して保護ボックス52
が下方に移動し、暗渠排水用バルブ1に無理な力が加わ
らない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水田の暗渠
排水あるいは土中灌水施設に用いられる水閘と称する暗
渠排水用バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の暗渠排水用バルブ1の一
例を示している。同図において、2は水田、3はその畦
畔、4は排水路、5は水田2の下方の地中に埋設された
暗渠吸水管、6はこの吸水管5から排水路4へ通じる排
水管である。そして、暗渠排水用バルブ1は、前記排水
管6が両端側にそれぞれ接続される継手管7を有し、こ
の継手管7の中間部から立ち管8が立ち上がっている。
この立ち管8は、畦畔3において地上に露出している。
前記継手管7内には、ここに形成される水路を開閉する
弁体9が昇降自在に設けられており、この弁体9から立
ち上がる操作杆11が立ち管8内を通ってその上方まで突
出している。また、地上に露出した立ち管8の上端部に
は、キャップ12が立ち管8の外周側に嵌合して取り付け
られている。このキャップ12の中央部には、前記操作杆
11が貫通した筒部13が形成されており、この筒部13に
は、固定リング14が螺着されている。さらに、キャップ
12から上方へ突出した操作杆11の上端部には操作取手15
が固定されている。
【0003】そして、湿田、乾田化の管理のために、地
上で操作取手15を上下することにより弁体9を開閉操作
する。本暗渠排水用バルブ1を開いた状態では、水田2
下の地中水が吸水管5内に吸水され、排水管6および継
手管7を通って排水路4に排水され、乾田化が図られ
る。一方、本暗渠排水用バルブ1を閉じた状態では、吸
水管5からの排水が遮断されるので、地中水が水田2下
に止まり、湿田化が図られる。
【0004】しかし、前記従来の暗渠排水用バルブ1で
は、その上端部すなわちキャップ12を含めた立ち管8の
上端部および操作取手15を含めた操作杆11の上端部が畦
畔3において地上に突出するため、暗渠排水用バルブ1
の上端部が畦畔3における草刈りなどの作業の邪魔にな
るとともに、農機具などにより暗渠排水用バルブ1を破
損させてしまうおそれがあった。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、本願出願人は、弁体の操作杆を内蔵した立ち管の上
端部に接続管を嵌合するとともに、この接続管の内周面
に保護ボックスの下端部を嵌合させ、この保護ボックス
内で、操作杆の上端部に操作取手を嵌合することによ
り、施工に際し、立ち管および操作杆の上部を適当な長
さ切除して保護ボックスの上部開口を開閉する蓋体が畦
畔の地面と同一面に位置するように構成した暗渠排水用
バルブを登録実用新案第3037421号で提案してい
る。この渠排水用バルブによれば、操作取手が保護ボッ
クス内にあり、かつ、この保護ボックスの上面開口が蓋
体により閉じられるため、この蓋体のみを地上に露出さ
せ、他の部分は地中に埋設させることが可能である。こ
れにより、暗渠排水用バルブの上端部が畦畔から突出し
ないため、草刈りなどの作業の邪魔になることがないと
ともに、農機具などにより暗渠排水用バルブを破損させ
てしまうおそれもなくなる。
【0006】しかし、この渠排水用バルブは、操作取手
を内蔵して地中に埋設される保護ボックスが接続管の内
周面内に嵌合し、接続管の内側に保護ボックスの下端面
が載る構成になっているので、農機具などが畦畔を走行
する際などにおいて、保護ボックスの上方側から圧力が
加わった場合、保護ボックスが下方側に移動することが
できないため、保護ボックスと接続管との接触部分に圧
力が集中することから、その接触部分に繰り返して圧力
が集中すると、暗渠排水用バルブを破損させてしまうお
それがあった。また、施工時において、保護ボックスの
蓋体を畦畔の地面と同一面に位置するように暗渠排水用
バルブを設置したとしても、水波による侵食などによっ
て畔面の上面が沈降した場合、畔面が暗渠排水用バルブ
が突出してしまい、保護ボックスが下方側に移動するこ
とができないため、沈降した畔面に合わせて保護ボック
スの高さを調整することができず、不便であった。
【0007】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、作業の邪魔にならないとともに、農機具
などにより破損させてしまうことを防止でき、また、施
工後における保護ボックスの高さを調整することができ
る暗渠排水用バルブを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の暗渠排
水用バルブは、前記目的を達成するために、暗渠吸水管
に連通する水路を形成する継手管と、この継手管内に設
けられ前記水路を開閉する弁体と、この弁体から立上が
る操作杆と、この操作杆の上端部に設けられた操作取手
と、前記継手管から立ち上がり前記操作杆が内部に位置
する立ち管と、この立ち管の上側に設けられた接続管
と、この接続管に取り付けられ前記操作取手が内部に位
置する筒状の保護ボックスと、この保護ボックスの上面
開口を開閉する蓋体とを備え、前記接続管は中間部にテ
ーパー部を有して該テーパー部の下部に円筒形状の立ち
管接続部を形成するとともに、テーパー部の上部に前記
立ち管接続部よりも径大な保護ボックス接続部を形成
し、この保護ボックス接続部の外周に前記保護ボックス
を上下動自在に嵌合させて前記蓋体高さを調節可能とし
たものでる。
【0009】このように操作取手が保護ボックス内にあ
り、かつ、この保護ボックスの上面開口が蓋体により閉
じられるため、この蓋体のみを地上に露出させ、他の部
分は地中に埋設させることが可能である。これにより、
暗渠排水用バルブが作業の邪魔になったり、農機具など
により暗渠排水用バルブを破損させたり、紫外線などに
より暗渠排水用バルブを構成する部品の材料が劣化した
りすることを防止できる。また、接続管の外側に嵌合す
る保護ボックスは、接続管に沿って上下にスライドでき
るから、暗渠排水用バルブを設置する場合、蓋体を畦畔
の地面と同一面に配設する際、保護ボックスの高さを簡
単に調整できるとともに、畦畔に設置した暗渠排水用バ
ルブの蓋体の上を作業のため歩行したり、あるいは、農
機具などが走行する際、暗渠排水用バルブに下方側に圧
力が生じた場合、保護ボックスが接続管の制約を受ける
ことなく、下方側に移動し、暗渠排水用バルブに無理な
力が加わらない。これにより、施工後の暗渠排水用バル
ブの破損を防止することができる。さらに、水波による
侵食などによって畔面の上面が沈降した場合であって
も、保護ボックスを下方側にスライドさせることが可能
であるため、常に暗渠排水用バルブの蓋体を畦畔の地面
と同一面に配設した状態で維持すことができる。そし
て、湿田、乾田化の管理のために暗渠排水用バルブを開
閉するには、蓋体を開けて操作取手により弁体を開閉操
作する。暗渠排水用バルブを開いた状態では、水田下の
地中水が暗渠吸水管内に吸水され、継手管を通って排水
され、乾田化が図られる。一方、本暗渠排水用バルブを
閉じた状態では、暗渠吸水管からの排水が遮断されるの
で、地中水が水田下に止まり、湿田化が図られる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明の暗渠
排水用バルブにおいて、前記立ち管は、前記接続管への
嵌合面を柱面形状とするとともに、前記操作杆は、前記
操作杆が嵌合される操作杆接続部を有して前記操作取手
への嵌合面を柱面形状とし、これら立ち管と操作杆を合
成樹脂によって成形し、その立ち管と操作杆とを切断す
ることにより、前記蓋体を農地まわりの地面と同一面に
配設可能するとともに、前記操作取手の高さを調節可能
としたものである。
【0011】暗渠吸水管に連通する継手管から畦畔など
の地面までの高さは一定していないから、前述のように
暗渠排水用バルブの上端を地面に位置させるためには、
暗渠排水用バルブの高さ調節が必要である。この高さ調
節を行うには、立ち管を適当な長さに切断した上で、こ
の立ち管の上端部に接続管の立ち管接続部を嵌合する。
このように立ち管が立ち管接続部に嵌合する構成になっ
ており、かつ、立ち管における接続管への嵌合面が柱面
形状になっているから、立ち管を任意の位置で切断して
接続管に接続でき、暗渠排水用バルブの上端の高さを任
意に調節できる。さらに、操作杆を適当な長さに切断し
た上で、この操作杆の上端部に操作取手の操作杆接続部
を嵌合することにより、操作取手の高さを任意に調節で
きる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の暗渠排水用バルブの
一実施例について、図1から図4を参照しながら説明す
る。図1において、21は水田、22は畦畔、23は畦畔また
は農道路肩、24は水田21下の地中、25は排水フリューム
である。そして、水田21下の地中24の1m程度の深さの
位置に暗渠吸水管26が埋設されている。この吸水管26
は、複数本を継ぎ合わせてある。そして、吸水管26の一
端部は、径を広げて受け口27にしてあり、この受け口27
内に隣接する吸水管26の他端部が挿入されているが、こ
の吸水管26相互の接続部には、通水のための隙間が形成
されている。これとともに、吸水管26の周壁部にも複数
の通水孔28が開口形成されている。また、29は90°曲が
った立ち上げ管で、この立ち上げ管29は、一端部が吸水
管26の受け口27に接続されているとともに、他端が畦畔
または農道路肩23の地面に露出させてある。この立ち上
げ管29の他端の開口は、ねじキャップ30により開放可能
に閉塞されている。なお、立ち上げ管29の上部には、畦
畔または農道路肩23に埋設されたパイプライン31が接続
されている。このパイプライン31は、用水溝からの導水
用のものである。さらに、排水管32,33が吸水管26と排
水フリューム25との間で地中24に埋設されている。
【0013】そして、前記排水管32,33中に暗渠排水用
バルブ(水閘)41が地中24に埋設させて設けられてい
る。つぎに、この暗渠排水用バルブ41の構成を詳しく説
明する。42は硬質塩化ビニールなどの合成樹脂からなる
継手管で、この継手管42は、ほぼT字型になっており、
排水管接続部43を両側に有しているとともに、それらの
中間部の上側に円筒形状の立ち管接続部44を有してい
る。そして、前記両排水管接続部43内に排水管32,33が
それぞれ嵌合されて接続されており、これにより、吸水
管26から排水フリューム25へ連通する水路が形成されて
いる。なお、本実施例では、排水管接続部43の内側に排
水管32,33を接続するようにしているが、逆に、排水管
接続部の外側に排水管を接続するようにしてもよい。ま
た、前記立ち管接続部44内には立ち管45の下端部が嵌合
されて接着剤により固定されている。この立ち管45は、
硬質塩化ビニールなどの切断が比較的容易な合成樹脂か
らなり、鉛直な円筒形状になっている。
【0014】46は硬質塩化ビニールなどの合成樹脂から
なる接続管で、この接続管46は、中間部がテーパー部46
Aを有しており、このテーパー部46Aの下部に鉛直な円
筒形状の立ち管接続部47を連設するとともに、上部にそ
の立ち管接続部47よりも径の大きい鉛直な円筒形状の保
護ボックス接続部48を連設している。そして、前記立ち
管45の上端部が立ち管接続部47内に嵌合されて接着剤に
より固定されている。51は硬質塩化ビニールなどの合成
樹脂からなる保護ボックスで、この保護ボックス51は、
鉛直な円筒形状になっており、下端部が前記接続管46の
保護ボックス接続部48の外側に嵌合されている。52は硬
質塩化ビニールなどの合成樹脂からなる円板形状の保護
ボックス底板で、この保護ボックス底板52は、接続管46
の上面開口を閉塞するもので、平板部52aの下面側に鉛
直な円筒部52bを形成し、この円筒部52bが接続管46の
内周面に嵌合されて接着剤により固定されている。な
お、保護ボックス底板52の中央部には、外周面がねじに
なった筒部53が形成されている。54はコンクリートから
なる蓋体で、この蓋体54は、ほぼ円板形状になってお
り、保護ボックス51の上面開口を開放可能に閉塞するも
のである。そして、蓋体54の下面には、保護ボックス51
の内部の上端部に嵌合する嵌合部55が突出形成されてい
るとともに、保護ボックス51の上端面に載る段部56が嵌
合部55の周囲に形成されている。また、蓋体54の上面に
は凹部57が形成されており、この凹部57の中央部には蓋
取手58が設けられている。
【0015】61は前記継手管42内の水路を開閉する止水
部である丸型の弁体で、この弁体61は、前記継手管42内
において両排水管接続部43間の位置に昇降自在に設けら
れている。また、弁体61には、前記立ち管45内に位置す
る操作杆62の下端部が固定されている。この操作杆62
は、硬質塩化ビニールなどの切断が比較的容易な合成樹
脂からなり、鉛直な円筒形状になっている。そして、操
作杆62は、前記保護ボックス底板52の筒部53を摺動自在
に貫通し、上端部が保護ボックス52内に位置している。
なお、保護ボックス底板52の筒部53の外周側には、操作
杆62を固定する固定具としての固定キャップ63が螺合さ
れている。さらに、操作杆62の上端部にはほぼT字形状
の操作取手64が固定されている。この操作取手64は、孔
状の操作杆接続部65を下部に有しており、この操作杆接
続部65に操作杆62が嵌合され、接着剤により固定されて
いる。
【0016】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。本暗渠排水用バルブ41の施工に際しては、保
護ボックス51の上端が畦畔22の地面22aに合うように、
暗渠排水用バルブ41の高さ調節を行う。そのために、地
中に吸水管26、排水管32,33とともに継手管42を敷設し
た後、吸水管26および継手管42の排水管接続部43から畦
畔22の地面22aまでの高さを計測し、図4(b)に鎖線
で示すように、立ち管45を適当な長さ切除する。そし
て、立ち管45に接続管46の立ち管接続部47を接着固定し
た後、接続管46の保護ボックス接続部48に保護ボックス
底板52を被せ、保護ボックス底板52の筒部53から操作杆
62を突出させながら、保護ボックス底板52の裏面側に垂
設する円筒部52bを接続管46の内側に嵌め入れ接着す
る。この後、弁体61を閉めた状態で保護ボックス底板52
から突出する操作杆62の高さが5cm程度となるように
操作杆62を切断し、その先端部に操作取手64の操作杆接
続部65を嵌合して接着する。そして、接続管46の保護ボ
ックス接続部48の外周面に保護ボックス51を嵌入する。
この場合、保護ボックス接続部48の外周面が保護ボック
ス51の内面が密着するように、保護ボックス接続部48と
保護ボックス51の寸法精度を高めて保護ボックス接続部
48と保護ボックス51とを嵌合させる。これにより、接続管
46に沿って保護ボックス51を上下にスライドさせて畦畔
22の地面22aに合わせて保護ボックス51の高さを調整す
る。なお、図4(a)は暗渠排水用バルブ41の全高を高
くした場合、図4(b)は暗渠排水用バルブ41の全高を
低くした場合を示している。
【0017】そして、常時は蓋体54を閉じておくが、湿
田、乾田化の管理のために本暗渠排水用バルブ41を開閉
するには、蓋体54を開け、固定キャップ63を緩めた上
で、操作取手64を上下して弁体61を開閉操作する。な
お、固定キャップ63を締め付ければ、操作杆62とともに
弁体61が固定される。暗渠排水用バルブ41を開いた状態
では、図1に矢印aで示すように、吸水管26内に吸水さ
れた水田21下の地中水が排水管32,33および暗渠排水用
バルブ41の継手管42を通って排水フリューム25へ排水さ
れる。これにより、水田21の乾田化が図られる。一方、
図示のように暗渠排水用バルブ41を閉じた状態では、吸
水管26からの排水が継手管42において弁体61により遮断
されるので、地中水が水田21下に止まり、湿田化が図ら
れる。さらに、用水溝からパイプライン31および立ち上
げ管29を介して給水することにより、図1に矢印bで示
すように、吸水管26から積極的に土中灌水を行うことも
できる。
【0018】以上のように、本暗渠排水用バルブ41にお
いては、操作取手64が保護ボックス51内にあり、かつ、
この保護ボックス51の上面開口が蓋体54により閉じられ
るため、この蓋体54のみを地上に露出させ、他の部分は
地中に埋設させることが可能である。しかも、蓋体54
は、その下面の嵌合部55が保護ボックス51内に嵌合し、
嵌合部55の周囲の段部56が保護ボックス51の上端面に載
る構成になっているので、保護ボックス51全体を地中に
埋設でき、ほぼ平板状の蓋体54を畦畔22の地面22aと同
一面に配設できる。また、吸水管26に連通する継手管42
から畦畔22の地面22aまでの高さは一定していないか
ら、本暗渠排水用バルブ41の上端つまり蓋体54を畦畔22
の地面22aに位置させるためには、本暗渠排水用バルブ4
1の高さ調節が必要であるが、前述のように立ち管45お
よび操作杆62を適当な長さに切断することにより、高さ
調節ができる。そして、立ち管45が接続管46の立ち管接
続部47内に嵌合する構成になっており、かつ、立ち管45
が円筒形状になっていて、立ち管45の立ち管接続部47へ
の嵌合部が柱面形状になっているので、立ち管45を任意
の位置で切断して接続管46に接続できる。これととも
に、保護ボックス51は接続管46の外側に密着状態で嵌合
することにより、保護ボックス51が接続管46の保護ボッ
クス接続部28に沿って上下にスライドすることが可能で
あるため、暗渠排水用バルブ41の上端の高さを任意に調
節できるとともに、暗渠排水用バルブ41の上端の高さを
調整した後、保護ボックス接続部28の接続管46に保護ボ
ックス51を保持することができ、蓋体54を畦畔22の地面2
2aと同一面に配設できる。さらに、操作杆62が操作取手
64の操作杆接続部65に嵌合する構成になっており、か
つ、操作杆62が円筒形状になっていて、操作杆62の操作
杆接続部65への嵌合部が柱面形状になっているので、操
作杆62を任意の位置で切断して操作取手64に接続でき
る。したがって、操作杆62により制約を受けることな
く、前記立ち管45の高さ調節を任意に行えるとともに、
保護ボックス51内において操作取手64の高さも一定にで
きる。
【0019】そして、このように暗渠排水用バルブ41の
上端のほぼ平板状の蓋体54を畦畔22の地面22aと同一面
に配設することにより、暗渠排水用バルブ41が草刈りな
どの作業の邪魔になることを防止できる。また、操作取
手64を覆う保護ボックス51が接続管46に沿って上下にス
ライドすることから、本暗渠排水用バルブ41の設置に際
し、蓋体54を畦畔22の地面22aと同一面に配設する際、
保護ボックス51の高さを簡単に調整できるので施工性に
優れる。また、施工後において、畦畔22に設置した暗渠
排水用バルブ41上を作業のため歩行したり、あるいは、
農機具などが走行する際、図2に示すように、暗渠排水
用バルブ41に下方側に圧力Fが生じた場合、保護ボック
ス51が接続管46の制約を受けることなく、下方側に移動
できるから、立ち管45あるいは弁体61といった本暗渠排
水用バルブ41の主要部分に無理な力が加わらないため、
本暗渠排水用バルブ41の破損を防止することができる。
また、水波による侵食などによって畔面22の上面が沈降
した場合であっても、保護ボックス51を下方側にスライ
ドさせることが可能であるため、常に暗渠排水用バルブ
41の蓋体54を畦畔22の地面22aと同一面に配設した状態
で維持すことができ、暗渠排水用バルブ41の維持・管理
も容易である。さらに、太陽の紫外線などにより暗渠排
水用バルブ41を構成する部品の材料が劣化することも防
止できる。しかも、地上に露出する唯一の部品である蓋
体54のみはコンクリートからなっているので、その強度
が高いことにより蓋体54の破損は生じにくいとともに、
紫外線などによる劣化も生じにくい。
【0020】さらに、保護ボックス底板52の裏面側に一
体形成する円筒部52bを接続管46の上部開口部に嵌合し
たので、保護ボックス51とともに保護ボックス底板52を
確実に支持でき、保護ボックス底板52に設けられた固定
キャップ63による操作杆62の固定状態も確実なものとで
きる。
【0021】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、蓋体54の材料をコンクリートとした
が、蓋体の材料は、鉄あるいはステンレスなどの金属で
あってもよく、要は、地上に露出することから、ある程
度の強度を有するとともに、紫外線などにより劣化しに
くいものであればよい。また、各部品の材質や形状や細
部の構造なども、前記実施例のものには限らない。例え
ば、立ち管、操作杆、保護ボックス、接続管の立ち管接
続部および保護ボックス接続部、操作取手の操作杆接続
部は、前記実施例のような円筒形状に限らず、角筒形状
にするなどしてもよく、要は、相互の嵌合部が柱面形状
になっていればよい。さらに、弁体は、前記実施例のよ
うな丸型のものに限らず、止水板型のものなどであって
もよい。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明の暗渠排水用バルブによ
れば、暗渠吸水管に連通する水路を形成する継手管と、
この継手管内に設けられ前記水路を開閉する弁体と、こ
の弁体から立上がる操作杆と、この操作杆の上端部に設
けられた操作取手と、前記継手管から立ち上がり前記操
作杆が内部に位置する立ち管と、この立ち管の上側に設
けられた接続管と、この接続管に取り付けられ前記操作
取手が内部に位置する筒状の保護ボックスと、この保護
ボックスの上面開口を開閉する蓋体とを備え、前記接続
管は中間部にテーパー部を有して該テーパー部の下部に
円筒形状の立ち管接続部を形成するとともに、テーパー
部の上部に前記立ち管接続部よりも径大な保護ボックス
接続部を形成し、この保護ボックス接続部の外周に前記
保護ボックスを上下動自在に嵌合させて前記蓋体高さを
調節可能としたものであるから、施工時における保護ボ
ックスの高さ調整が容易であるとともに、施工後におい
て暗渠排水用バルブに下方側に圧力が生じた場合、暗渠
排水用バルブに無理な力が加わらないから、暗渠排水用
バルブの破損を防止することができる。さらに、水波に
よる侵食などによって畔面の上面が沈降した場合であっ
ても、保護ボックスを下方側にスライドさせることが可
能であるため、常に暗渠排水用バルブの蓋体を畦畔の地
面と同一面に配設した状態で維持すことができる。
【0023】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の暗渠排水用バルブにおいて、前記立ち管は、前記接続
管への嵌合面を柱面形状とするとともに、前記操作杆
は、前記操作杆が嵌合される操作杆接続部を有して前記
操作取手への嵌合面を柱面形状とし、これら立ち管と操
作杆を合成樹脂によって成形し、その立ち管と操作杆と
を切断することにより、前記蓋体を農地まわりの地面と
同一面に配設可能するとともに、前記操作取手の高さを
調節可能としたものであるから、蓋体を地面と同一面に
配設でき、暗渠排水用バルブが邪魔になることの防止お
よび暗渠排水用バルブの破損、劣化防止の効果を確実に
得ることができる。また、操作取手の高さを任意に調節
でき、操作杆により制約を受けることなく、前記立ち管
の高さ調節を任意に行えるとともに、操作取手の高さも
一定にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の暗渠排水用バルブの一実施例を示すも
ので、暗渠排水施設全体の断面図である。
【図2】同上暗渠排水用バルブの側面図である。
【図3】同上暗渠排水用バルブの斜視図である。
【図4】同上(a)は図2のA−A線断面図であり、
(b)は暗渠排水用バルブの全高をより低くした状態の
断面図である。
【図5】従来の暗渠排水用バルブの一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
26 暗渠集水管 41 暗渠排水用バルブ 42 継手管 45 立ち管 46 接続管 47 立ち管接続部 48 保護ボックス接続部 51 保護ボックス 52 保護ボックス底板 52a テーパー部 54 蓋体 55 嵌合部 56 段部 61 弁体 62 操作杆 63 固定キャップ(固定具) 64 操作取手 65 操作杆接続部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗渠吸水管に連通する水路を形成する継
    手管と、この継手管内に設けられ前記水路を開閉する弁
    体と、この弁体から立上がる操作杆と、この操作杆の上
    端部に設けられた操作取手と、前記継手管から立ち上が
    り前記操作杆が内部に位置する立ち管と、この立ち管の
    上側に設けられた接続管と、この接続管に取り付けられ
    前記操作取手が内部に位置する筒状の保護ボックスと、
    この保護ボックスの上面開口を開閉する蓋体とを備え、
    前記接続管は中間部にテーパー部を有して該テーパー部
    の下部に円筒形状の立ち管接続部を形成するとともに、
    テーパー部の上部に前記立ち管接続部よりも径大な保護
    ボックス接続部を形成し、この保護ボックス接続部の外
    周に前記保護ボックスを上下動自在に嵌合させて前記蓋
    体高さを調節可能としたことを特徴とする暗渠排水用バ
    ルブ。
  2. 【請求項2】 前記立ち管は、前記接続管への嵌合面を
    柱面形状とするとともに、前記操作杆は、前記操作杆が
    嵌合される操作杆接続部を有して前記操作取手への嵌合
    面を柱面形状とし、これら立ち管と操作杆を合成樹脂に
    よって成形し、その立ち管と操作杆とを切断することに
    より、前記蓋体を農地まわりの地面と同一面に配設可能
    するとともに、前記操作取手の高さを調節可能としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の暗渠排水用バルブ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007231666A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Masaaki Miyajima スライド棒体のロック構造
CN112900387A (zh) * 2021-01-12 2021-06-04 夏正一 一种防脱式水利截留装置

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