JP2001106905A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

Info

Publication number
JP2001106905A
JP2001106905A JP28411499A JP28411499A JP2001106905A JP 2001106905 A JP2001106905 A JP 2001106905A JP 28411499 A JP28411499 A JP 28411499A JP 28411499 A JP28411499 A JP 28411499A JP 2001106905 A JP2001106905 A JP 2001106905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide resin
resin composition
acid
slidability
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28411499A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhisa Masuda
晴久 増田
Hideaki Suzuki
英昭 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP28411499A priority Critical patent/JP2001106905A/ja
Publication of JP2001106905A publication Critical patent/JP2001106905A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた摺動性を有し、かつ耐熱性および靱性
等の諸特性に優れるポリアミド樹脂組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 アジピン酸単位を主体とするジカルボン
酸単位(a)と1,4−ブタンジアミン単位を主体とす
るジアミン単位(b)とからなるポリアミド樹脂(I)
40〜99.9重量部およびアラミド粒子(II)60〜
0.1重量部からなるポリアミド樹脂組成物により上記
の課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミド樹脂組
成物およびそれからなる成形品に関する。本発明のポリ
アミド樹脂組成物は極めて優れた摺動性を有し、さらに
耐熱性、靱性等の諸特性に優れることから、自動車部
品、電気・電子部品等の材料、工業材料、産業資材など
の素材として有用である。なかでも、摺動性が要求され
る用途に特に有効に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、軽量化や低コスト化を目的に金属
部品の樹脂部品への置換が活発に検討されており、摺動
性が要求されるギア、ベアリング、カム、軸受け、ピス
トン、ローター等の部品にも適用・実用化されている。
従来、このような用途に用いる樹脂として、脂肪族ポリ
アミド、ポリアセタール、フッ素樹脂等が知られてお
り、またこれらの樹脂に固体潤滑剤、潤滑油等の添加
剤、炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、ウィスカー
等の補強剤などを配合した樹脂組成物が提案されてい
る。
【0003】しかしながら、上記の樹脂および樹脂組成
物は比較的低加重、低速度の摩擦・磨耗条件下では問題
なく使用されるが、高加重、高速度の摩擦・摩耗条件に
なるにしたがって摩擦・磨耗しやすくなり、また摩擦熱
のために溶融して使用できなくなるという欠点がある。
【0004】これらの問題に対し、熱可塑性樹脂に芳香
族ポリアミド粒子を配合すること(特開平2−1631
63号公報参照)や、熱可塑性樹脂に繊維補強材料およ
びアラミド粒子を配合すること(特表平6−51031
7号公報参照)により摺動性を改良させようとする試み
もなされているが、その摺動性も未だ十分とは言えな
い。さらに、これらの樹脂組成物の耐熱性は十分に高い
とはいえず、高温雰囲気下では上記の樹脂組成物からな
る成形品の摺動性のみならず、力学性能も低下するとい
う問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本発明の目
的は、優れた摺動性を有し、かつ耐熱性、靱性等の諸特
性に優れるポリアミド樹脂組成物を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、特定のポリアミ
ド樹脂にアラミド粒子を特定の割合で配合したポリアミ
ド樹脂組成物が、極めて優れた摺動性を有し、かつ耐熱
性、靱性等の諸特性に優れていることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、アジピン酸単位を主
体とするジカルボン酸単位(a)と1,4−ブタンジア
ミン単位を主体とするジアミン単位(b)とからなるポ
リアミド樹脂(I)40〜99.9重量部およびアラミ
ド粒子(II)60〜0.1重量部からなるポリアミド樹
脂組成物並びにそれからなる成形品に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明に用いられるポリアミド樹脂(I)は、ア
ジピン酸単位を主体とするジカルボン酸単位(a)と
1,4−ブタンジアミン単位を主体とするジアミン単位
(b)とからなる。
【0009】上記のジカルボン酸単位(a)におけるア
ジピン酸単位の含有量としては、摺動性、耐熱性、靱性
の観点から、70〜100モル%の範囲内が好ましく、
80〜100モル%の範囲内がより好ましく、90〜1
00モル%の範囲内がさらに好ましい。上記のジアミン
単位(b)における1,4−ブタンジアミン単位の含有
量としては、摺動性、耐熱性、靱性の観点から、70〜
100モル%の範囲内が好ましく、80〜100モル%
の範囲内がより好ましく、90〜100モル%の範囲内
がさらに好ましい。
【0010】上記のジカルボン酸単位(a)は、本発明
のポリアミド樹脂組成物の優れた諸特性を損なわない範
囲内であれば、アジピン酸単位以外の他のジカルボン酸
単位を含んでいてもよい。該他のジカルボン酸単位とし
ては、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタ
ル酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、
ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、3,3−ジ
エチルコハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン
酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,3−シクロペンタンジ
カルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の
脂環式ジカルボン酸;テレフタル酸、イソフタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレン
ジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,
4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジ
オキシジ酢酸、ジフェン酸、ジ安息香酸、4,4’−オ
キシジ安息香酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジカル
ボン酸、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカルボン
酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸等の芳香族ジカ
ルボン酸などから誘導される単位を挙げることができ、
これらのうち1種または2種以上を用いることができ
る。これらの他のジカルボン酸単位の含有量としては、
30モル%以下であるのが好ましく、20モル%以下で
あるのがより好ましく、10モル%以下であるのがさら
に好ましい。さらに、トリメリット酸、トリメシン酸、
ピロメリット酸などの多価カルボン酸から誘導される単
位を、溶融成形が可能な範囲内で含ませることもでき
る。
【0011】上記のジアミン単位(b)は、本発明のポ
リアミド樹脂組成物の優れた諸特性を損なわない範囲内
であれば、1,4−ブタンジアミン単位以外の他のジア
ミン単位を含んでいてもよい。該他のジアミン単位とし
ては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,6
−ヘキサンジアミン、1,8−オクタンジアミン、2−
メチル−1,8−オクタンジアミン、1,9−ノナンジ
アミン、1,10−デカンジアミン、1,12−ドデカ
ンジアミン、3−メチル−1,5−ペンタンジアミン、
2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、
2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、
5−メチル−1,9−ノナンジアミン等の脂肪族ジアミ
ン;シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジ
アミン、イソホロンジアミン等の脂環式ジアミン;p−
フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、キシリ
レンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジ
アミノジフェニルエーテル等の芳香族ジアミンから誘導
される単位を挙げることができ、これらのうち1種また
は2種以上を用いることができる。これらの他のジアミ
ン単位の含有量としては、30モル%以下であるのが好
ましく、20モル%以下であるのがより好ましく、10
モル%以下であるのがさらに好ましい。
【0012】本発明に用いられるポリアミド樹脂(I)
は、結晶性ポリアミドを製造する方法として知られてい
る任意の方法を用いて製造することができ、例えば、特
開昭56−14930号、特開昭56−149431
号、特開昭58−83029号、特公昭60−2884
3号などに記載されている製造方法を採用することがで
きる。
【0013】本発明に用いられるアラミド粒子(II)
は、芳香族ジカルボン酸単位と芳香族ジアミン単位から
なるアラミド樹脂の粒子である。上記のアラミド樹脂
は、芳香族ジカルボン酸の酸ハロゲン化物と芳香族ジア
ミンとの縮合反応により製造することができる。
【0014】芳香族ジカルボン酸の酸ハロゲン化物とし
ては、テレフタロイルクロライド、4,4’−ジベンゾ
イルクロライド、2−クロロテレフタロイルクロライ
ド、2,5−ジクロロテレフタロイルクロライド、2−
メチル−テレフタロイルクロライド、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸クロライド、1,5−ナフタレンジカル
ボン酸クロライド、イソフタロイルクロライド、3,
3’−ジベンゾイルクロライド、3,4’−ジベンゾイ
ルクロライドなどを挙げることができ、これらの1種ま
たは2種以上を用いることができる。
【0015】芳香族ジアミンとしては、p−フェニレン
ジアミン、4,4’−ジアミノビフェニル、2−メチル
−p−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレ
ンジアミン、2,6−ナフタレンジアミン、1,5−ナ
フタレンジアミン、m−フェニレンジアミン、3,3’
−ジアミノビフェニル、3,4’−ジアミノビフェニ
ル、3,3’−オキシジフェニレンジアミンなどを挙げ
ることができ、これらの1種または2種以上を用いるこ
とができる。
【0016】上記のアラミド樹脂としては、ポリアミド
樹脂組成物の摺動性を向上させる観点から、テレフタロ
イルクロライドを主体とする酸ハロゲン化物から誘導さ
れる芳香族ジカルボン単位とp−フェニレンジアミンを
主体とするジアミンから誘導される芳香族ジアミン単位
からなるポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)が好
ましい。
【0017】上記のテレフタロイルクロライドを主体と
する酸ハロゲン化物におけるテレフタロイルクロライド
の含有量としては、60モル%以上であるのが好まし
く、80モル%以上であるのがより好ましい。テレフタ
ロイルクロライドの含有量が60モル%未満の場合、ポ
リアミド樹脂組成物の摺動性が低下する傾向がある。
【0018】また、上記のp−フェニレンジアミンを主
体とするジアミンにおけるp−フェニレンジアミンの含
有量としては、60モル%以上であるのが好ましく、8
0モル%以上であるのがより好ましい。p−フェニレン
ジアミンの含有量が60モル%未満の場合、ポリアミド
樹脂組成物の摺動性が低下する傾向がある。
【0019】アラミド粒子(II)の平均粒子径として
は、ポリアミド樹脂組成物の摺動性を向上させる観点か
ら、10〜200μmの範囲内であるのが好ましく、2
0〜180μmの範囲内であるのがより好ましい。アラ
ミド粒子(II)の平均粒子径が10μm未満の場合に
は、ポリアミド樹脂組成物から得られる成形品の摺動性
があまり向上しないことがあり、一方200μmを越え
る場合には、ポリアミド樹脂組成物の力学性能が低下す
ることがある。
【0020】本発明のポリアミド樹脂組成物は、ポリア
ミド樹脂(I)40〜99.9重量部およびアラミド粒
子(II)60〜0.1重量部からなる。アラミド粒子
(II)の含有量が0.1重量部未満の場合には、得られ
るポリアミド樹脂組成物の摺動性が向上せず、60重量
部を越える場合には、得られるポリアミド樹脂組成物の
力学性能が低下する。本発明のポリアミド樹脂組成物
は、摺動性、力学性能をより向上させる観点から、ポリ
アミド樹脂(I)50〜99重量部およびアラミド粒子
(II)50〜1重量部からなるのが好ましく、ポリアミ
ド樹脂(I)60〜98重量部およびアラミド粒子(I
I)40〜2重量部からなるのがより好ましい。
【0021】本発明のポリアミド樹脂組成物には、必要
に応じて、ガラス繊維、炭素繊維、ホウ素繊維、アラミ
ド繊維、液晶ポリエステル繊維、チタン酸カリウムウィ
スカ等の繊維状充填剤、シリカ、シリカアルミナ、アル
ミナ、タルク、グラファイト、二酸化チタン、二硫化モ
リブデン、ポリテトラフルオロエチレン等の粉末状充填
剤、各種潤滑油などの添加剤を配合してもよい。これら
の添加剤を、本発明のポリアミド樹脂組成物100重量
部に対して1〜100重量部の割合で配合すると、摺動
性、力学特性および成形性のバランスがより優れたポリ
アミド樹脂組成物が得られる。
【0022】さらに、本発明のポリアミド樹脂組成物に
は、上記の添加剤の他に、必要に応じて、従来から公知
の銅系安定剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ヒ
ンダードアミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオ
系酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、帯
電防止剤、可塑剤、滑剤、結晶核剤、ポリオレフィン、
ポリスチレン等の他種ポリマーなどを配合してもよい。
また、本発明のポリアミド樹脂組成物には、必要に応じ
て、従来から公知の難燃剤や難燃助剤などを配合しても
よい。
【0023】本発明のポリアミド樹脂組成物の製造方法
は特に制限されず、ポリアミド樹脂(I)およびアラミ
ド粒子(II)を均一に混合させ得る方法であればいずれ
でもよく、通常、両者を必要に応じて配合される他の成
分と共に溶融混練することによって製造することができ
る。溶融混練は、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、
バンバリーミキサーなどの混練機を使用して行うことが
でき、その際に使用する装置の種類や溶融混練条件など
は特に制限されないが、約300〜350℃の範囲内の
温度で1〜30分間混練することにより、本発明のポリ
アミド樹脂組成物を製造することができる。
【0024】本発明のポリアミド樹脂組成物を、目的と
する成形品の種類、用途、形状などに応じて、射出成
形、押出成形、プレス成形、ブロー成形、カレンダー成
形、流延成形などの一般に熱可塑性樹脂組成物に対して
用いられる成形方法によって成形することにより、成形
品を製造することができる。また上記の成形方法を組み
合わせた成形方法を採用することもできる。さらに、本
発明のポリアミド樹脂組成物と他のポリマーとを複合成
形することもできる。
【0025】本発明のポリアミド樹脂組成物は優れた摺
動性を有することから、電気用品、事務機・動力機器の
軸受け、各種ギア、カム、ベアリング、メカニカルシー
ルの端面材、バルブの弁座、Vリング、ロッドパッキ
ン、ピストンリング、圧縮機の回転軸・回転スリーブ、
ピストン、インペラー、ベーン、ローター等の摺動部材
の材料として使用することができる。
【0026】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はそれにより限定されるものではない。以
下の実施例および比較例において、試験片の作製、摺動
性(限界PV値および動摩擦係数)、耐熱性、靱性(引
張伸びおよび耐衝撃強度)の評価、測定は下記の方法に
より行った。
【0027】試験片の作製:日精樹脂工業株式会社製の
80トン射出成形機を使用して、シリンダー温度330
℃(実施例1〜7、比較例1)またはシリンダー温度2
90℃(比較例2および比較例3)、および金型温度1
20℃(実施例1〜7、比較例1)または金型温度80
℃(比較例2および比較例3)の条件下で、摺動性評価
用の試験片(80mm×80mm×3mm)、耐熱性評
価用の試験片(128mm×12.7mm×6.2m
m)、引張伸びの測定用試験片(JIS1号型ダンベ
ル;厚さ=3.2mm)、耐衝撃強度の測定用試験片
(64mm×12.7mm×3.2mm)をそれぞれ作
製した。
【0028】限界PV値および動摩擦係数:上記の方法
で作製した試験片を用いて、JIS K7218に準じ
て、摩擦磨耗試験機(株式会社エー・アンド・デイ製)
を使用して、面圧10kg/cm2、すべり速度50〜
200cm/secの条件下、鋼材S45C(サンドペ
ーパー仕上げ)を相手材に、限界PV値および動摩擦係
数を測定した。
【0029】耐熱性(加重撓み温度):上記の方法で作
製した試験片を用いて、JIS K7207に準じて、
加重ひずみ温度測定機(株式会社東洋精機製作所製)を
使用して、18.6kgfの加重下で加重撓み温度(D
TUL)を測定し、耐熱性の指標とした。
【0030】引張伸び:上記で作製した試験片を用い
て、JIS K7113に準じて、オートグラフ(株式
会社島津製作所製)を使用して引張伸びを測定した。
【0031】耐衝撃強度:上記で作製した試験片を用い
て、JIS K7110に準じて、アイゾット衝撃試験
器(株式会社東洋精機製作所製)を使用して、ノッチ付
アイゾット耐衝撃値を測定した。
【0032】以下の実施例および比較例では、下記のポ
リアミド樹脂(I)、アラミド粒子(II)、ポリアミド
樹脂(III)およびガラス繊維(IV)を使用した。
【0033】ポリアミド樹脂(I) PA46:DSMJSRエンプラ株式会社製「スタニル
TS300」
【0034】アラミド粒子(II) 日本アラミド有限会社製「トワロン T5011」(平
均粒子径:50μm)
【0035】ポリアミド樹脂(III) PA66:旭化成工業株式会社製「レオナ 1300
S」
【0036】ガラス繊維(IV) 日東紡績株式会社製「CS−3J−256S」
【0037】実施例1〜5 下記の表1に示すポリアミド樹脂(I)およびアラミド
粒子(II)を、下記の表1に示す割合で予備混合した
後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所製「TEX44
C」)に供給してシリンダー温度330℃の条件下に溶
融混練して押し出し、冷却、切断してペレット状のポリ
アミド樹脂組成物を製造した。得られたポリアミド樹脂
組成物を用いて、上記した方法で試験片を作製し、摺動
性、耐熱性および靱性を上記した方法で評価した結果を
下記の表1に示す。
【0038】実施例6および7 下記の表1に示すポリアミド樹脂(I)、アラミド粒子
(II)およびガラス繊維(IV)を、下記の表1に示す割
合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所
製「TEX44C」)に供給してシリンダー温度330
℃の条件下に溶融混練して押し出し、冷却、切断してペ
レット状のポリアミド樹脂組成物を製造した。得られた
ポリアミド樹脂組成物を用いて、上記した方法で試験片
を作製し、摺動性、耐熱性および靱性を上記した方法で
評価した結果を下記の表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】比較例1 ポリアミド樹脂(I)単独のペレットを用いて、上記し
た方法で試験片を作製し、摺動性、耐熱性および靱性を
上記した方法で評価した結果を下記の表2に示す。
【0041】比較例2 下記の表2に示すポリアミド樹脂(III)およびアラミ
ド粒子(II)を、下記の表2に示す割合で予備混合した
後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所製「TEX44
C」)に供給してシリンダー温度290℃の条件下に溶
融混練して押し出し、冷却、切断してペレット状のポリ
アミド樹脂組成物を製造した。得られたポリアミド樹脂
組成物を用いて、上記した方法で試験片を作製し、摺動
性、耐熱性および靱性を上記した方法で評価した結果を
下記の表2に示す。
【0042】比較例3 下記の表2に示すポリアミド樹脂(III)、アラミド粒
子(II)およびガラス繊維(IV)を、下記の表2に示す
割合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼
所製「TEX44C」)に供給してシリンダー温度29
0℃の条件下に溶融混練して押し出し、冷却、切断して
ペレット状のポリアミド樹脂組成物を製造した。得られ
たポリアミド樹脂組成物を用いて、上記した方法で試験
片を作製し、摺動性、耐熱性および靱性を上記した方法
で評価した結果を下記の表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、極めて優れた摺動性を
有し、かつ耐熱性、靱性等の諸特性に優れるポリアミド
樹脂組成物が提供される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アジピン酸単位を主体とするジカルボン
    酸単位(a)と1,4−ブタンジアミン単位を主体とす
    るジアミン単位(b)とからなるポリアミド樹脂(I)
    40〜99.9重量部およびアラミド粒子(II)60〜
    0.1重量部からなるポリアミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アラミド粒子(II)がポリ(p−フェニ
    レンテレフタルアミド)の粒子である請求項1記載のポ
    リアミド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 アラミド粒子(II)の平均粒子径が10
    〜200μmである請求項1または2に記載のポリアミ
    ド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ポリアミド樹脂(I)の極限粘度[η]
    が0.6〜3.0dl/gである請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポ
    リアミド樹脂組成物からなる成形品。
JP28411499A 1999-10-05 1999-10-05 ポリアミド樹脂組成物 Pending JP2001106905A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28411499A JP2001106905A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 ポリアミド樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28411499A JP2001106905A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 ポリアミド樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001106905A true JP2001106905A (ja) 2001-04-17

Family

ID=17674379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28411499A Pending JP2001106905A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 ポリアミド樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001106905A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113956653A (zh) * 2021-12-13 2022-01-21 广东捷辉科技有限公司 芳纶纤维增强聚酰胺复合材料及其制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113956653A (zh) * 2021-12-13 2022-01-21 广东捷辉科技有限公司 芳纶纤维增强聚酰胺复合材料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5743171B2 (ja) 扁平ガラス繊維で補強された高温ポリアミド成形化合物
JP6088495B2 (ja) 改善された熱安定性を特徴とするポリアミド組成物
JP5221423B2 (ja) ポリアミド組成物の製造方法、ポリアミド組成物およびポリアミド組成物からなる成形品
JP5718616B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物ならびにその成形品および使用方法
US4980407A (en) Polyamide resin composition
JP2007106917A (ja) ポリアミド樹脂組成物およびその成形品
JP2646743B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2004059638A (ja) ポリアミド組成物
JP2010084111A (ja) 長繊維強化ポリアミド組成物
JP2006176597A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2006002113A5 (ja)
JP2006002113A (ja) ポリアミド樹脂組成物およびその成形品
WO2017159418A1 (ja) ポリアミド樹脂組成物および成形品
JPH02140265A (ja) 強化ナイロン樹脂組成物
JP2001106905A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2004107526A (ja) ポリアミド組成物
JP2001081319A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2007112915A (ja) 高強度ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JP6517055B2 (ja) スラストワッシャ
JPH05279567A (ja) 樹脂組成物及びそれからなる自動車用アンダーフード部品
JP2004107525A (ja) ポリアミド組成物
JP2002363403A (ja) 摺動部材用ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる摺動部材
JP2002363404A (ja) 摺動部材用成形材料
JP2003171550A (ja) ポリアミド組成物
JP2010254822A (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形品