JP2001106329A - 振動フィーダ - Google Patents

振動フィーダ

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JP2001106329A
JP2001106329A JP29165999A JP29165999A JP2001106329A JP 2001106329 A JP2001106329 A JP 2001106329A JP 29165999 A JP29165999 A JP 29165999A JP 29165999 A JP29165999 A JP 29165999A JP 2001106329 A JP2001106329 A JP 2001106329A
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vibration
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resonance frequency
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vibration feeder
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Toru Tanaka
徹 田中
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Yuyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yuyama Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】投入される薬剤の量や種類の影響を受けて共振
点が移動するものを正確に追従する事が出来ないため、
供給運転中に振動値が弱くなったり、異常に強くなった
り、目標振動値がハイレベルに設定された場合、いくら
出力を上げても、目標振動値に届かず粉体搬送に支障が
生じる問題を解決する。 【解決手段】動作過程で、意図的にf0xずらした周波
数を印加してそのときの加振手段に印加する出力を検出
する事で、f0xに接近したか離反したかを判断し、適
切なf0xを常に印加して共振点を追従するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬剤を1包ずつ分包す
る分包装置の分配装置に散薬を供給するための振動フィ
ーダであって、散薬を分配装置に供給する時間を効率よ
く正確に行うための振動フィーダの制御に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】病院等で散薬を分包する分包装置などに
散薬を供給する振動フィーダは、散薬を投入するホッパ
の下方に設けられる皿形状のトラフを備え、これを弾性
的に支持する支持台に加振手段を設け、この加振手段に
制御回路により所要の周波数の交流電圧を印加し、トラ
フを振動させて振動を利用して散薬のような粉体を供給
するように構成されている。
【0003】このような振動フィーダを用いて分包装置
に散薬を供給する場合、分包装置の前工程に設置される
例えば図1に示すような散薬分配装置に上記散薬が振動
フィーダから供給される。1はこの分配装置の分配皿、
2は振動フィーダ、2aはトラフ、3は回転掻出器、4
はホッパ、5は加振手段、6はモータ、7は排出部であ
る。
【0004】ホッパ4から供給される散薬は振動フィー
ダ2のトラフ2aから加振手段5の振動が加えられて落
下すると、モータ6により一定回転する分配皿1の環状
のR溝1aに均等な厚さに分布して撒積され、所定厚さ
に撒積された散薬は、掻出器3の回転掻出アーム3aに
より掻き出されて排出部7から排出され、図示しない後
方の分包ユニットへ送られる。
【0005】このような振動フィーダ2に振動を加える
場合、その加振手段5である圧電素子に印加する交流電
圧の周波数は振動を検出するように取付けられた振動セ
ンサの検出値から振動フィーダ2の固有振動数に共振す
る共振点を探しこの共振点に合致するよう調整してトラ
フ2aが最も強く振動するように出荷時に調整される。
この共振点の調整は一般に振動フィーダ2が空の状態で
行われる。
【0006】上記共振点の調整のためトラフに振動セン
サを取り付けて印加周波数を変化させ、印加周波数と振
動センサの出力電圧との関係を見ると、図10に示すよ
うに、共振周波数の前後でトラフが強く振動する周波数
の範囲は非常に狭い。又、共振点の周波数は、図4、図
11に示すように、温度やトラフ上の粉体重量の変化に
応じて変動する。
【0007】このことは、温度や粉体重量の変化により
共振点が印加周波数から少しでもずれると、トラフの振
動が急速に弱くなることを意味する。トラフの振動が弱
くなると粉体の供給能力が低下する。反対に、粉体の量
が減ると共振点が印加周波数に近づき、トラフの振動が
異常に大きくなって供給量が必要以上に増大して不安定
になることもある。このため、出願人は、特願平10−
206606、特願平10−230682、特願平10
−248336等の開示をおこなった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先の出願で
開示した技術は、温度による共振点の移動に追従させる
ものや、出荷前の振動フィーダの調整方法などについて
であり、投入される薬剤の量や種類の影響を受けて共振
点が移動するものを正確に追従する事が出来ないため、
供給運転中に振動値が弱くなったり、異常に強くなった
りする問題が解決されていない。
【0009】また、動作目標振動値(SV)を段階的に
上げた場合、特願平10−230682の技術では空の
状態で振動フィーダが共振する地点に向けて、変動する
であろう想定値に沿って運転するものであるため、動作
目標振動値を段階的に上げると、事実上共振点を追従す
る事は不可能となり、薬剤を分配装置に早く供給する事
ができない。
【0010】更に、目標振動値がハイレベルに設定され
た場合、いくら出力を上げても、共振周波数f0xがズ
レていると、目標振動値に届かず粉体搬送に支障が生じ
る上、最悪過大電圧をかけた事で、加振手段を破壊する
恐れもある。本発明はこれらの問題を解決する事を課題
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は課題を解決する
ために、設定した目標振動値(SV)と、運転する振動
値を測定するセンサーと、加振手段へ供給している出力
値を検出する出力検出手段と、振動周波数を可変する事
が可能な共振周波数を出力する発振装置と、振動フィー
ダの共振周波数を印加して前記目標振動値(SV)に相
当する振動条件で運転する為に振動駆動部へ供給してい
る出力値を可変して振動値(G)を安定制御すると共
に、前記出力検出手段の値を測定する第1の測定値に対
して、第2の出力検出手段の値を検出する時に、振動フ
ィーダの共振周波数をずらした条件で振動値(G)を安
定させ、その第2の出力検出手段の測定値と、第1の測
定値を比較して振動フィーダの共振周波数をずらした方
向が、振動フィーダの共振周波数に接近したか、離反し
たかを判定する制御装置を備えている。
【0012】また、前記振動フィーダの共振周波数に接
近したか、離反したかを判定する制御装置によって、離
反する判定となった場合、少なくともその時点より、振
動フィーダの共振周波数を第2の出力検出手段の値を検
出する時に、ずらした周波数とは逆の方向にずらした周
波数を発振するように制御した。
【0013】更に、前記振動フィーダの共振周波数に接
近したか、離反したかを判定する制御装置によって、離
反以外の判定となった場合、少なくともその時点より、
振動フィーダの共振周波数を第2の出力検出手段の値を
検出する時に、ずらした周波数を使用して発振させてい
る。
【0014】また、前記振動フィーダの共振周波数に接
近したか、離反したかを判定する制御装置によって、離
反以外の判定は、偏差値の範囲である場合、少なくとも
その時点より、振動フィーダの共振周波数を第2の出力
検出手段の値を検出する時に、ずらした周波数を使用し
て発振するように制御している。
【0015】また、前記振動フィーダの共振周波数に接
近したか、離反したかを判定する制御装置によって、離
反、接近以外の判定は、少なくともその時点より、振動
フィーダの共振周波数を第2の出力検出手段の値を検出
する時に、ずらす前に使用した周波数で発振するように
制御している。
【0016】また、前記目標値(SV)を段階的上げる
ように設定する事ができ、振動フィーダの共振周波数を
自動設定するために、運転前に振動周波数をスイープし
て振動フィーダの共振周波数を探査し、運転開始の時は
探査した振動フィーダの共振周波数を印加するようにし
ている。
【0017】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態について説
明する。図2は実施形態の振動フィーダとその制御回路
の全体概略図である。振動フィーダにはトラフ2aの上
に設けたホッパ4から散薬のような粉体が供給され、そ
の供給量をホッパ4の下端の開口量で調整するように傾
けるため連結アーム4xが連結され、その下端をモータ
9により駆動される。トラフ2aは弾性的に支持する支
持台8上に支持され、この支持台8内に支持台とトラフ
2aを振動させる加振手段5としての圧電素子が取り付
けられている。
【0018】上記加振手段5は、制御部10からの制御
信号で電子ボリューム11により発振回路12の発振周
波数を変化させ、その出力信号を増幅器13で所要の出
力に増幅した交流電圧を印加して振動を発生させる。電
子ボリューム11としては、可変抵抗器やバリキャップ
(可変コンデンサ)が使用でき、特殊な例ではRAMに
書き込まれた種々の周波数のディジタル信号を選択し、
A/Dコンバータの出力周波数を可変とするものを用い
てもよい。又、L/C発振回路を用いることも理論的に
は可能である。
【0019】上記制御部10には運転する振動値等を測
定する振動センサ14、散薬の落下を検出する落下セン
サ15の検出信号が入力される。発振回路12からの発
振周波数を変化させそれぞれの状態のトラフ2aの振動
を振動センサ14により検出した検出信号が制御部10
に入力されるとその制御部10ではその検出信号からト
ラフ2aの固有振動数に合致する共振周波数であるかを
検出し、共振周波数に合致するように発振回路12の発
振周波数を制御する。落下センサ15はトラフ2aの先
端に設けられ散薬などの粉体落下の有無を光信号により
検出する。
【0020】さらに、上記制御部10には、支持台8に
取り付けた熱電対16により測定した温度情報を検出回
路17で電気信号として検出する温度計測手段が接続さ
れており、その検出信号が入力されるとその温度検出信
号に基づいて予め記憶部に記憶されている共振周波数の
温度変動データが読み出され、その読み出されたデータ
の共振周波数で圧電素子を振動するように電子ボリュー
ム11へ制御信号を出力し、発振回路12の出力周波数
が上記共振周波数となるように制御する。
【0021】なお、熱電対16は支持台8に取り付ける
としたが、トラフの適宜位置でもよく、振動フィーダの
共振周波数を最もよく代表する位置が望ましい。
【0022】以下、本発明の制御について説明する。こ
の振動フィーダの振動制御は、図3に示すフローチャー
トに従って、薬剤分包装置の電源が投入されると直ちに
ステップS01で初期処理として装置各部のリセットと
トラフ及び分配皿のクリーニングが行われる。又、S0
2ではトラフ2aが空状態であるときの、振動フィーダ
2の共振点f0pの検出が行われる。この空状態の共振
点f0pの検出は図12のフローチャートに従って行わ
れる。
【0023】図示のように、SR1では共振周波数測定
のための加振手段5への基本出力を設定し、SR2で電
子ボリューム11を制御して発振回路12の発振周波数
をスイープし、SR3で振動センサ14からの出力電圧
が目標電圧に到達したかを判断する。この目標電圧と
は、図に示す共振波形では共振点が1つだけとしている
が実際には部分的にピーク波形となる部分が図示以外に
も含まれることがあり、これら部分的にピークとなる波
形部分のうち最大ピーク値を示す波形部分を共振周波数
とするために予め一定の値を設定したものである。
【0024】上記出力電圧が目標電圧に到達しないとき
はSR2に戻り、目標電圧に到達すれば、次のSR4で
振動センサ14の出力値を直前の値と比較し、後の出力
値が直前の値より大きければなおピーク値に達していな
いとしてSR2に戻り、後の出力値が直前の値より小さ
ければSR5で共振点検出の判断をし、共振点の検出が
確認されるとSR6で電子ボリューム11の制御を停止
し、その停止時の共振周波数の値及び対応する振動セン
サの出力値を記憶する。共振点の検出が確認できないと
きはSR1に戻る。
【0025】以上により電源投入直後にトラフ空状態の
共振点f0pが検出されるが、これはこの薬剤分包装置
が原則として電源投入後作業可能状態になれば直ちに振
動フィーダ2も作動できるようにするための初期設定動
作として行われる。次に、S03では処方箋等の有無が
チェックされる。この処方箋の有無は図示しない入力手
段で信号を入力するか、又は処方箋に代わる調剤指示書
のデータがホストコンピュータから送られて来たときそ
の信号を以て入力信号とし、その入力信号の有無をチェ
ックする。
【0026】大病院などの薬局で調剤作業が開始された
後の場合は、上記処方箋等の入力信号は次々と入力され
るため一般にS03の判断のため、長時間その後の作業
が停止することはないが、朝一番の調剤作業開始直後や
比較的規模の小さい薬局などでは上述した電源投入直後
では未だ処方箋等が来ないため例えば30分以上待つこ
とがある。ところが、その間にも振動フィーダの電源が
入っているためモータなどの温度が上昇し、それにつれ
て振動フィーダの共振周波数も変動する。あるいは、空
調設備のように間接的ではあるが人工的に熱を発生して
室内温度を上昇させて振動フィーダの温度を上昇させる
発熱源によっても振動フィーダの共振周波数は変化す
る。なお、外気温度の急激な変動が室内温度に影響して
振動フィーダの温度を変化させることもあるが、一般的
には、その影響は小さいから発熱源ではない。しかし、
その影響が無視できないときは発熱源となる場合もあ
る。
【0027】このため、上記待時間を経過した後振動フ
ィーダを作動させるための後の制御動作工程を行なう際
には振動フィーダの共振周波数が温度の上昇による影響
で変化しているため、初期設定動作として設定された空
の状態の、共振周波数のまま後の制御動作工程を行って
も振動フィーダの振動状態が最大の振動をする状態から
ずれているため有効な薬剤の供給動作をしないこととな
る。
【0028】かといって、定期的に共振点f0pを実測
すると、いつ来るか分からない処方データとぶつかっ
て、共振点f0pを計測中に薬剤をホッパーに投入して
しまうと、共振点f0pのデータかF0xのデータか分
からなくなる。
【0029】そこで、このような場合変動後の共振周波
数を実際に測定することなく前述したようにS1 で制
御部10に記憶されている温度変動データにより共振点
f0pの修正を行なう。この温度変動データは、図4に
示すように振動フィーダに種々の発熱源から与えられる
熱で変動する温度に対応する共振周波数の変動値として
記憶されている共振周波数のデータである。
【0030】この温度変動データは、図5を併せて参照
すると分かるように、モータの温度が電源投入の瞬間か
ら刻々と変動し、その影響で変動する特性を有してい
る。この変動特性は図示のように約3時間位で安定す
る。なお、図4、図5の測定データは室温が中間季でモ
ータ温度が約20℃で電源投入されてスタートしたとき
の実測データの変化を示している。上記温度変動データ
はモータの発熱だけでなく、上記他の発熱源による温度
変化であってもよい。
【0031】外気が冬季、中間季、夏季のように大きく
変化した場合(スタート時の室内温度が異なる場合)の
圧電素子、振動センサの動作電圧、作動電圧、振動値な
どに与える影響について実測したデータの1例を図6、
図7に示す。図6は圧電素子の入力レベルと動作電圧
(実線)、振動値(1点鎖線)との関係を示し、図7は
振動センサの周波数と出力電圧(実線)、振動値(1点
鎖線)との関係を示す。
【0032】それぞれの図中の5℃、25℃、45℃は
支持台に取り付けた熱電対による測定開始時の温度を示
す。図示のデータは圧電素子、振動センサの組合わせ毎
に少しずつ異なる値を示すから、これらのデータに基づ
いて温度と共振点周波数の関係をまとめた図5のグラフ
も各振動フィーダ毎に実測した値としてその値を記憶部
に記憶する。
【0033】以上のようにして処方箋等待ちしたために
変動した空の状態での共振周波数f0pが得られると、
その後、ホッパ4への散薬の投入を待ち、その投入がセ
ンサ等により検出されると、S2 で流動性の判定処理
に移る。
【0034】この処理では、図8に示すように、ホッパ
4をSF1で基準角度開口させ、ステップSR6で記憶
した電子ボリューム11の数値に基づいてSF2で印加
周波数を設定した後SF3で基準出力を設定し、SF4
でタイマをスタートさせ、同時にトラフ2aを振動させ
る。そして、トラフ2aの振動を続け、散薬の落下を監
視する落下センサ15が落下を検出するとステップSF
6に進み、未検出であればSF7で標準タイムktを越
えたか否かを判断し、越えていればステップSF6に進
み、越えていなければステップSF5に戻る。ステップ
SF6では、タイマを停止させるとともに、トラフ2a
の振動を停止させ、タイマの計測タイムと標準タイムk
tと照らし合わせてSF8で流動性の良否を判定する。
その結果に基づき、後述の目標振動値の設定時におい
て、流動性の悪い散薬には目標振動値として大きな値を
設定し、流動性がよいものには目標振動値として小さな
値を設定する。次に、図3のフロチャートに示すよう
に、トラフ2a上に散薬が積載された状態で、S3 で
上述の共振点検出処理と同様に、共振点f0xを検出す
る。
【0035】そしてS4 では、前記流動性の善し悪し
に応じて、目標振動値を自動的に設定し、S6 でその
振動値によりフィーダーを動作する。この時に限らず、
自動的に設定された目標振動値に問題がある場合、又
は、そのことを表示装置で確認した場合、S5に示すよ
うに割り込み条件で、フィーダが動作中であっても手動
で設定することもできる。
【0036】S7ではフィーダを動作させる。このと
き、タイマも同時に作動させ、フィーダーが長時間異常
に動作している場合や、出力検出手段の検出時期が到来
したか否かを判断するために使用する。次に、S8で
は、動作開始時の出力検出手段の値を記憶し、S9で、
前記タイマが300ms経過したか否かを判断する。出
力検出手段とは具体的に、圧電素子に印加する電圧や、
電流値を読みとって行うわれる。300msが経過して
いない場合、そのままS8ステップに戻り、初期設定し
た出力、共振周波数f0xにより作動を継続する。この
運転継続中でも、共振周波数f0xは、少しずつ空の時
のフィーダ共振点F0pに向かって移動を続けており、
厳密には振動出力が落ちてくるものであるが、フィーダ
の制御部10が、振動センサ14の検出結果を捕らえ
て、出力電圧を調整するため出力電圧は上がるが、振動
出力はかわらない。
【0037】S9で300msの経過を確認した時、S
10に移行して、測定条件共振周波数f0xsを出力す
る。このf0xsの値は、f0xから0.25Hz加
算、または減算した時の値であり、意図的にf0xをず
らしてフィーダに出力している。S11では、前記S1
0でずらした時の出力検出手段の値を記憶する。S12
で、前記S8で記憶した出力検出手段の値と、S11で
記憶した出力検出手段の値を比較し、S11で測定した
出力検出手段の値の効率が良ければ、f0xsが共振点
に近く、逆にS8で測定した出力検出手段の値の効率が
良ければ、f0xsに周波数を移動した事は、共振点か
ら離れる方向に動かした事になる。
【0038】この比較結果に相違が無い場合、f0xs
に周波数をずらす制御はf0xの共振点を追従する制御
であると判断できる。
【0039】S13では、共振周波数f0xを追従でき
ているものと判断できるため、f0xsを新たにf0x
として再設定しフィーダの運転を継続して行う。また、
S14では、共振周波数f0xからf0xsが離れた事
を意味するため、f0xの値からf0xsにずらした変
動値、f0x+0.25Hzとしたのであればf0x−
0.25Hzと計算し直して、その結果を新規f0xと
して再設定しフィーダの運転を継続して行う。
【0040】次に、S15では、散薬の落下が終了した
かを判定し、落下が終わっていない場合は、S9に戻り
前後に捕らえた、出力検出手段の値を判断しながら、3
00ms毎に自動的に共振周波数f0xを追従し、散薬
の落下が終了と共に、強震クリナー動作を行って、次の
処方に備えS01に戻る。
【0041】前記、運転周波数f0xの値から0.25
Hzずらす場合、図9に示すように+側−側の決定は、
ソフト開発者の意志に委ねられ、発明の内容として重要
なポイントを占めるものではなく、散薬等の移送過程で
フィーダ共振周波数がf0pに向かって移動する変動を
追従するために、意図的にずらした共振周波数を付与
し、その意図的にずらした共振周波数によって、共振周
波数から離れた場合には、ずらした周波数とは逆の方向
に、運転周波数f0xの値を補正し、近づいた場合に
は、ずらした共振周波数f0xsをf0xとして設定し
て運転する事で、搭載した散薬の量に影響されず、常に
最善の振動値を保持しながら動作する事が重要なポイン
トである。
【0042】また、共振周波数f0xからが離れたf0
xsを計算した場合、計算し直した時の演算符号を利用
してf0xsを設定すると常に共振周波数f0xから離
れる事なく追従しやすい。また、変動値として、0.2
5Hzを設定したがこれに限定されるものでは無く、こ
の数値の基準は、図10に示すフィーダーの共振帯域に
依存して、設定されるもので、この共振帯域が広い場合
は、変動値を大きく設定する事が可能で、逆に狭い場合
は、変動値を小さく設定する。
【0043】更に、本発明の場合、300ms毎に自動
的に共振周波数f0xを追従するように設定したが、共
振帯域が広い場合や流量が少ない場合は、500ms、
800msと間隔を広げ、逆に共振帯域が狭い場合や流
量が多い場合は、300msより短いサイクルで、f0
xの値を更新する事が必要となる。
【0044】例えば、目標振動値の値が高く設定された
場合、共振周波数f0xの時間当たりの変動量が大きい
ため、サイクルタイムを150msに設定し、目標振動
値の値が低い場合はサイクルタイムを300msとする
複数形式にしてもよい。
【0045】本発明の場合は、自動、手動制御に関わら
ず、フィーダの安定供給制御に関するものであるため、
どちらにも実施する事が可能であり、電磁式振動フィー
ダの制御に利用することもできる。
【0046】更に、本発明に付随する機能として、環境
温度やトラフ2a上の粉体重量が変化し、それに伴い共
振点が移動しても、トラフ2aの振動周波数を共振点に
追従させることができるので、振動の強さを維持でき
る。
【0047】なお、上記ステップS9 以下の処理にお
いて、散薬の供給速度を向上させるため、圧電素子の動
作出力が時間の経過に従って10%、20%、・・・と
目標振動値を増強されるように設定しておき、振動を増
強させた時に検出したf0xとその次に検出したf0x
sを比較する事で、f0xを追従させることもできる。
この場合、目標振動値の変化率が大きい場合、目標振動
値を変化させた前後のf0xの変動量が突然大きくなる
ため、例えば出力検出手段の検出サイクルを300ms
から200msにするなどの対策が必要となり、目標振
動値の変化率が小さく、スタート出力時からリニアな傾
斜角をもって出力を印加して、振動値を序除に増大させ
る場合は、予め設定した振動レベルに対応して出力検出
手段の検出サイクルを短くすることが必要である。
【0048】なお、目標振動値を変化させた前後におい
ては、基本的にはf0xの変動値は、ほとんどなく、目
標振動値を変化させた事によってフィーダから落下した
散薬量による影響から、出力検出手段の検出サイクル間
で生じるf0xの移動の方が大きく、物理的に散薬量が
減った事によりf0xの変動が生じるものである。
【0049】また、振動値を増大させる他に、ホッパ4
を時間の経過に伴い次第に大きく傾斜させ、その開口角
度が拡大していくようにしてもよい。そのほか、天秤で
測定された薬剤量データや処方データを取り込むことが
可能ならば、そのデータを上述の処理に活用することも
できる。
【0050】活用例として、薬剤種とその重量が分かれ
ば、図11に示すように薬剤名データが受信できる場合
には、各薬剤の流動性データを予め記憶しておけば、上
述のような流動性判定処理S2 を行うことなく、その
薬剤の流動性を知ることができる。また、スタート時の
f0xを知ることができるため、図3に示すフロチャー
トのS3に記するf0xの検出を省略できるか、又は、
そのスイーブ範囲を狭くすることができるため、時間短
縮する事ができる。これに加えて、共振点の移動データ
を記憶させておけば、共振点f0p、検出処理S1 、
を省略することもできるので、供給処理開始までの所要
時間を大幅に短縮することができる。
【0051】また、共振に接近したかしないかの判断
は、図10に示すように、共振点で動作電力の効率が向
上する点を利用すると、容易に共振点の検出を行うこと
ができ、例えば、圧電素子に印加する電圧を検出し、電
圧値が低く、且つ目標振動値で動作するする条件の周波
数f0x、またはf0pは共振動作している事を示して
いるので、この電圧低下のピークを検出することによ
り、振動センサ14を使用しなくても上述の制御を行う
ことができる。そのほか、トラフ2aの加振手段は、圧
電素子だけでなく、電磁式のものであってもよい。ま
た、初期処理S02時や、トラフ空状態の共振点f0p
検出処理S03時におけるホッパ4への散薬の投入を防
止するため、警告のLEDを設けたり、ホッパ4の投入
口をシャッタで覆うようにしてもよい。
【0052】更に、f0pのスイープ範囲は、出荷時に
必要なスイープ範囲を記憶しておくと、S02ステップ
の処理速度が向上する上、現在の温度に対応したf0p
も記憶すると、処方間処理が早く処理する事ができて有
利になる。
【0053】なお、上記実施形態では、図3のステップ
S02で電源投入直後にトラフ空状態の共振点f0pを
検出するとしているが、必ずしも電源投入直後に共振点
f0pを実測する必要はなく、ステップS02は省略し
てもよい。その場合はステップS1 での「温度変動デ
ータによる共振点f0pの修正」は「温度変動データか
らの共振点f0pの読出し」となる。ステップS1 で
はその時の振動フィーダの温度が実測され、その実測温
度値に対応する共振周波数f0pの値が温度変動データ
から読出されるのである。従って、ステップS02で図
12に示す共振点検出処理の動作は行われない。しか
し、ステップS3 において散薬の積載状態で共振点f
0xを検出する際はその状態で図8の共振点検出処理を
する必要があるから、制御部に共振点検出処理をする機
能は設けてある。
【0054】
【発明の効果】本発明に依れば、実質的なf0xを動作
過程で検出しながらf0xを追従するようにしたため、
f0xからf0pに共振点が移動する流れを想定して制
御するものではないので、運転中の振動レベルを安定し
て、確実に制御する事ができる。
【0055】また、多少初期f0xに誤差があり、間違
った共振周波数を初期時に与えても、運転動作過程でf
0xに接近させることができるため、振動値が弱い等の
問題も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】分包装置の概略断面図
【図2】振動フィーダの概略断面図
【図3】振動フィーダ動作フロチャート
【図4】温度による共振周波数の変動を示す図
【図5】時間の経過による共振周波数の変動を示す図
【図6】温度による振動フィーダの入出力特性を示す図
【図7】温度による振動フィーダの共振周波数特性を示
す図
【図8】流動性判定フロチャート
【図9】目標振動値に対する振動フィーダ出力検出ポイ
ントの出力特性図
【図10】空フィーダf0p対薬品搭載時、f0xの共
振周波数特性図
【図11】搭載薬剤に対するf0xの変動を示す図
【図12】空フィーダf0pの探査フロチャート
【符号の説明】
振動フィーダ2 トラフ2a 加振手段5 制御部10 電子ボリューム11 発振回路12 振動センサー14 落下センサー15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉体や固形物等をトラフに搭載し、トラフ
    に振動を与えて前記粉体や固形物等を移送供給する振動
    フィーダにおいて、設定した目標振動値(SV)と、運
    転する振動値を測定するセンサーと、加振手段へ供給し
    ている出力値を検出する出力検出手段と、振動周波数を
    可変する事が可能な共振周波数を出力する発振装置と、
    振動フィーダの共振周波数を印加して前記目標振動値
    (SV)に相当する振動条件で運転する為に振動駆動部
    へ供給している出力値を可変して振動値(G)を安定制
    御すると共に、前記出力検出手段の値を測定する第1の
    測定値に対して、第2の出力検出手段の値を検出する時
    に、振動フィーダの共振周波数をずらした条件で振動値
    (G)を安定させ、その第2の出力検出手段の測定値
    と、第1の測定値を比較して振動フィーダの共振周波数
    をずらした方向が、振動フィーダの共振周波数に接近し
    たか、離反したかを判定する制御装置を備えた振動フィ
    ーダ。
  2. 【請求項2】前記振動フィーダの共振周波数に接近した
    か、離反したかを判定する制御装置によって離反する判
    定となった場合、少なくともその時点より、振動フィー
    ダの共振周波数を第2の出力検出手段の値を検出する時
    に、ずらした周波数とは逆の方向にずらした周波数を発
    振するように制御した事を特徴とする請求項1に記載の
    振動フィーダ。
  3. 【請求項3】前記振動フィーダの共振周波数に接近した
    か、離反したかを判定する制御装置によって、離反以外
    の判定となった場合、少なくともその時点より、振動フ
    ィーダの共振周波数を第2の出力検出手段の値を検出す
    る時に、ずらした周波数を使用して発振するように制御
    した事を特徴とする請求項1に記載の振動フィーダ。
  4. 【請求項4】前記振動フィーダの共振周波数に接近した
    か、離反したかを判定する制御装置によって、離反以外
    の判定は、偏差値の範囲である場合、少なくともその時
    点より、振動フィーダの共振周波数を第2の出力検出手
    段の値を検出する時に、ずらした周波数を使用して発振
    するように制御した事を特徴とする請求項3に記載の振
    動フィーダ。
  5. 【請求項5】前記振動フィーダの共振周波数に接近した
    か、離反したかを判定する制御装置によって、離反、接
    近以外の判定は、少なくともその時点より、振動フィー
    ダの共振周波数を第2の出力検出手段の値を検出する時
    に、ずらす前に使用した周波数で発振するように制御し
    た事を特徴とする請求項1から請求項4に記載の振動フ
    ィーダ。
  6. 【請求項6】前記目標値(SV)を段階的上げるように
    設定した事を特徴とする請求項1から請求項4に記載の
    振動フィーダ。
  7. 【請求項7】振動フィーダの共振周波数を自動設定する
    ために、運転前に振動周波数をスイープして振動フィー
    ダの共振周波数を探査し、運転開始の時は探査した振動
    フィーダの共振周波数を印加するようにした請求項1か
    ら請求項5に記載の振動フィーダ。
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