JP2000072223A - 振動フィーダ - Google Patents

振動フィーダ

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JP2000072223A
JP2000072223A JP10248336A JP24833698A JP2000072223A JP 2000072223 A JP2000072223 A JP 2000072223A JP 10248336 A JP10248336 A JP 10248336A JP 24833698 A JP24833698 A JP 24833698A JP 2000072223 A JP2000072223 A JP 2000072223A
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vibration
temperature
resonance frequency
frequency
trough
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JP10248336A
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English (en)
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Takafumi Imai
崇文 今井
Toru Tanaka
徹 田中
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Yuyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yuyama Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤の振動フィーダの共振調整の際に、温度
の影響で共振周波数が変化してもその都度共振周波数を
測定することなく共振点のずれを修正できる振動フィー
ダを得る。 【解決手段】 振動フィーダ2のトラフ2aにホッパ4
から薬剤を供給する際に加振手段5による振動を制御部
10からの制御で発振回路12を制御して共振周波数で
作動させる。振動フィーダ2の共振周波数が電源投入後
一定時間以上経過して温度の影響で変化しても温度の変
化に対応する温度変動データの共振周波数で共振調整を
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、散薬等の粉体を
振動を利用して分包装置などに供給する振動フィーダに
関する。
【0002】
【従来の技術】病院等で散薬を分包する分包装置などに
散薬を供給する振動フィーダは、散薬を投入するホッパ
の下方に設けられる皿形状のトラフを備え、これを弾性
的に支持する支持台に加振手段を設け、この加振手段に
制御回路により所要の周波数の交流電圧を印加し、トラ
フを振動させて振動を利用して散薬のような粉体を供給
するように構成されている。
【0003】このような振動フィーダを用いて分包装置
に散薬を供給する場合、分包装置の前工程に設置される
例えば図11に示すような散薬分配装置に上記散薬が振
動フィーダから供給される。1はこの分配装置の分配
皿、2は振動フィーダ、2aはトラフ、3は回転掻出
器、4はホッパ、5は加振手段、6はモータ、7は排出
部である。
【0004】ホッパ4から供給される散薬は振動フィー
ダ2のトラフ2aから加振手段5の振動が加えられて落
下すると、モータ6により一定回転する分配皿1の環状
のR溝1aに均等な厚さに分布して撒積され、所定厚さ
に撒積された散薬は、掻出器3の回転掻出アーム3aに
より掻き出されて排出部7から排出され、図示しない後
方の分包ユニットへ送られる。
【0005】このような振動フィーダ2に振動を加える
場合、その加振手段5である圧電素子に印加する交流電
圧の周波数は振動を検出するように取付けられた振動セ
ンサの検出値から振動フィーダ2の固有振動数に共振す
る共振点を探しこの共振点に合致するよう調整してトラ
フ2aが最も強く振動するように出荷時に調整される。
この共振点の調整は一般に振動フィーダ2が空の状態で
行われる。
【0006】上記共振点の調整のためトラフに振動セン
サを取り付けて印加周波数を変化させ、印加周波数と振
動センサの出力電圧との関係を見ると、図9に示すよう
に、共振周波数の前後でトラフが強く振動する周波数の
範囲は非常に狭い。又、共振点の周波数は、図5、図1
0に示すように、温度やトラフ上の粉体重量の変化に応
じて変動する。
【0007】このことは、温度や粉体重量の変化により
共振点が印加周波数から少しでもずれると、トラフの振
動が急速に弱くなることを意味する。トラフの振動が弱
くなると粉体の供給能力が低下する。反対に、粉体の量
が減ると共振点が印加周波数に近づき、トラフの振動が
異常に大きくなって供給量が必要以上に増大して不安定
になることもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記振動フ
ィーダにホッパから粉体の薬剤を供給する場合、下端を
トラフに接して設けられるホッパを少しずつ傾斜させる
とその傾きに応じて下端の開口とトラフとの間の隙間が
変化し、この傾きを調整することにより開口量が調整さ
れるが、このような開口量の調整のためホッパには傾き
を与える連結アームを介して駆動モータが接続されてい
る。
【0009】この駆動モータには開口量を正確に微量ず
つ変化させるため一般にステッピングモータが使用さ
れ、このモータはホッパ開口量を保持するため常に通電
状態にあり、40℃前後まで温度が上昇する。モータは
振動フィーダの支持部と共通の支持台に取り付けられて
いるため振動フィーダ全体も温度が上昇する。
【0010】このような振動フィーダ全体が温度上昇す
るとその温度上昇に伴って振動フィーダの固有振動数に
対する共振点も変化し、このため振動フィーダの圧電素
子に対する交流電圧の周波数も初期設定状態のままでは
共振点のずれによって有効な振動が与えられず、粉体の
供給量が大きく減少する。
【0011】一方、前述したように振動フィーダの共振
点の変化は、トラフ上に供給される粉体の量が多くなり
粉体の重さが増大したときにも生じる。このため、先の
特願平9−279091号の出願ではトラフ上の薬剤が
空の時と所定量の時のそれぞれの共振点を予め記憶して
おき、薬剤量に応じて共振点を変化させるように制御す
る制御装置を備えた振動フィーダについて提案した。
【0012】しかし、このような薬剤量に応じて共振点
をずらし安定した条件で運転できる振動フィーダであっ
ても、上述した温度の上昇による共振点のずれが実際に
生じるため温度上昇による共振点の変化による影響を無
視できる状態となるまでは電源投入後放置することとな
る。
【0013】薬剤分包装置は、上記振動フィーダの温度
上昇の影響による待ち時間以外にも分包ユニットのヒー
タローラ部について分包紙のシールが可能な温度となる
までの約3分間、あるいは薬局に処方箋データが届き散
薬を混合調剤するまでの処理時間について5分から30
分を要するなど、電源投入後直ちに作動を開始できない
要因がいくつかある。
【0014】この発明はこのような問題に留意して、上
記種々の原因に基づく温度の影響で共振点がずれてしま
っても共振周波数のずれを修正して効率よく粉末の供給
できる振動フィーダを提供することを課題とする。
【0015】又、この発明は、温度以外にも粉体重量の
変化によって共振点がずれた場合に共振周波数を実測
し、温度の影響を含めて共振点のずれを修正し得る振動
フィーダを提供することをもう1つの課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決する手段として、粉体が供給されるトラフを加振手
段で振動させてトラフの先端から粉体を送り出す振動フ
ィーダにおいて、振動の周波数データを記憶する記憶部
を有し加振手段を制御する制御部を備え、記憶部に温度
の影響で変化した共振周波数の温度変動データを予め測
定して記憶し、上記制御部に振動フィーダの温度を測定
する温度計測手段を接続して温度変化により変化する共
振周波数を上記計測手段により計測した温度に対応する
温度変動データに設定し、その共振周波数で加振手段に
より振動させるようにした振動フィーダの構成としたの
である。
【0017】この発明は、もう1つの課題を解決する手
段として、上記構成の振動フィーダにおいて前記制御部
は加振手段への出力周波数を変化させて振動フィーダの
共振周波数を検出し、その共振周波数に加振手段への出
力周波数を合わせて加振制御するものとしたのである。
【0018】上記第1の構成の振動フィーダにより散薬
などの粉体を供給する場合次のようにその振動状態を調
整する。粉体を供給するには振動フィーダをその固有振
動数に合致する共振周波数で作動させるのが望ましく、
このような振動状態の調整は振動フィーダが空の状態で
予め行なわれる。電源投入直後にこのような共振点の調
整を行なっても、散薬などの粉体を供給する振動フィー
ダは、分包装置を作動させようとしても処方箋又は調剤
指示書が来ないため、例えば30分程度作動させること
ができず待機状態となることがある。
【0019】このような場合、電源投入直後からの通電
でホッパモータなどの発熱源の温度の影響により共振周
波数が変化する。あるいは空調設備のように人工的に熱
を発生し間接的ではあるが室内温度を上昇させ振動フィ
ーダの温度に影響を与える発熱源によっても共振周波数
が変化する。共振点での共振周波数の幅は一般に数ヘル
ツ(Hz)以下と狭く、温度上昇により少しでも振動フ
ィーダの共振周波数が変化すると加振手段で加えられて
いる振動周波数が元のままであればその加振周波数との
間にずれが生じ、このため振動フィーダの振動が急速に
減衰することとなる。
【0020】しかし、例えば一定時間作動停止状態で待
機していたためモータ、空調設備などで温度上昇した振
動フィーダで再び作動スタートの条件が揃うと、その時
の振動フィーダの共振周波数を実測することなく、温度
計測手段により温度を測定し、制御部の記憶部に記憶さ
れている共振周波数の温度変動データから再スタート時
の測定温度に対応する共振周波数のデータを読み出して
そのデータをその時の共振周波数として加振手段へ送
り、これにより加振する。このようにこの発明では予め
測定して記憶されている温度変動データにより振動フィ
ーダの共振周波数を測定することなく温度を測定するだ
けで、振動フィーダを共振状態で確実に、有効に振動さ
せる。
【0021】第2の構成の振動フィーダでは、制御部に
より振動フィーダの共振周波数を検出する。これにより
検出される共振周波数は温度による影響があればそれに
より変化したものを含んで粉体重量の変化による変化分
を実測する。この実測された共振周波数を制御部から出
力して加振手段により加振が行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は実施形態の振動フィーダとその制
御回路の全体概略図である。振動フィーダにはトラフ2
aの上に設けたホッパ4から散薬のような粉体が供給さ
れ、その供給量をホッパ4の下端の開口量で調整するよ
うに傾けるため連結アーム4xが連結され、その下端を
モータ9により駆動される。トラフ2aは弾性的に支持
する支持台8上に支持され、この支持台8内に支持台と
トラフ2aを振動させる加振手段5としての圧電素子が
取り付けられている。
【0023】上記加振手段5は、制御部10からの制御
信号で電子ボリューム11により発振回路12の発振周
波数を変化させ、その出力信号を増幅器13で所要の出
力に増幅した交流電圧を印加して振動を発生させる。電
子ボリューム11としては、可変抵抗器やバリキャップ
(可変コンデンサ)が使用でき、特殊な例ではRAMに
書き込まれた種々の周波数のディジタル信号を選択し、
A/Dコンバータの出力周波数を可変とするものを用い
てもよい。又、L/C発振回路を用いることも理論的に
は可能である。
【0024】上記制御部10には振動センサ14、落下
センサ15の検出信号が入力される。発振回路12から
の発振周波数を変化させそれぞれの状態のトラフ2aの
振動を振動センサ14により検出した検出信号が制御部
10に入力されるとその制御部10ではその検出信号か
らトラフ2aの固有振動数に合致する共振周波数である
かを検出し、共振周波数に合致するように発振回路12
の発振周波数を制御する。落下センサ15はトラフ2a
の先端に設けられ散薬などの粉体の落下の有無を光信号
により検出する。
【0025】さらに、上記制御部10には、支持台8に
取り付けた熱電対16により測定した温度情報を検出回
路17で電気信号として検出する温度計測手段が接続さ
れており、その検出信号が入力されるとその温度検出信
号に基づいて予め記憶部に記憶されている共振周波数の
温度変動データが読み出され、その読み出されたデータ
の共振周波数で圧電素子を振動するように電子ボリュー
ム11へ制御信号を出力し、発振回路12の出力周波数
が上記共振周波数となるように制御する。
【0026】なお、熱電対16は支持台8に取り付ける
としたが、トラフの適宜位置でもよく、振動フィーダの
共振周波数を最もよく代表する位置が望ましい。
【0027】上記構成の振動フィーダの振動制御につい
て以下説明する。この実施形態の振動フィーダの制御は
先の出願の振動フィーダ(粉体フィーダ)に対して、処
方箋又は調剤指示書(以下処方箋等という)が来ないた
め待機状態となり、トラフ空状態で検出した初期の共振
点fopの値が処方箋等が来て再スタートするまでに一
定以上の時間が経過して温度の上昇による影響で変化し
た後の値に出来るだけ近い値となるよう予め測定して得
られている温度変動データにより共振点fopの値を修
正する点が異なり、その後の処理は基本的に先の出願の
振動フィーダと同じである。
【0028】図2に示すように、薬剤分包装置の電源が
投入されると直ちにステップS01で初期処理として装置
各部のリセットとトラフ及び分配皿のクリーニングが行
われる。又、S02でトラフ2aが空状態のときの振動フ
ィーダ2の共振点fopの検出が行われる。この空状態
の共振点fopの検出は図3のフローチャートに従って
行われる。
【0029】図示のように、SR1では共振周波数測定の
ための加振手段5への基本出力を設定し、SR2で電子ボ
リューム11を制御して発振回路12の発振周波数をス
イープし、SR3で振動センサ14からの出力電圧が目標
電圧に到達したかを判断する。この目標電圧とは、図に
示す共振波形では共振点が1つだけとしているが実際に
は部分的にピーク波形となる部分が図示以外にも含まれ
ることがあり、これら部分的にピークとなる波形部分の
うち最大ピーク値を示す波形部分を共振周波数とするた
めに予め一定の値を設定したものである。
【0030】上記出力電圧が目標電圧に到達しないとき
はSR2に戻り、目標電圧に到達すれば、次のSR4で振動
センサ14の出力値を直前の値と比較し、後の出力値が
直前の値より大きければなおピーク値に達していないと
してSR2に戻り、後の出力値が直前の値より小さければ
R5で共振点検出の判断をし、共振点の検出が確認され
るとSR6で電子ボリューム11の制御を停止し、その停
止時の共振周波数の値及び対応する振動センサの出力値
を記憶する。共振点の検出が確認できないときはSR1
戻る。
【0031】以上により電源投入直後にトラフ空状態の
共振点fopが検出されるが、これはこの薬剤分包装置
が原則として電源投入後作業可能状態になれば直ちに振
動フィーダ2も作動できるようにするための初期設定動
作として行われる。次に、S03では処方箋等の有無がチ
ェックされる。この処方箋の有無は図示しない入力手段
で信号を入力するか、又は処方箋に代わる調剤指示書の
データがホストコンピュータから送られて来たときその
信号を以て入力信号とし、その入力信号の有無をチェッ
クする。
【0032】大病院などの薬局で調剤作業が開始された
後の場合は、上記処方箋等の入力信号は次々と入力され
るため一般にS03の判断のため長時間その後の作業が停
止することはないが、朝一番の調剤作業開始直後や比較
的規模の小さい薬局などでは上述した電源投入直後では
未だ処方箋等が来ないため例えば30分以上待つことが
ある。ところが、その間にも振動フィーダの電源が入っ
ているためモータなどの温度が上昇し、それにつれて振
動フィーダの共振周波数も変動する。あるいは、空調設
備のように間接的ではあるが人工的に熱を発生して室内
温度を上昇させて振動フィーダの温度を上昇させる発熱
源によっても振動フィーダの共振周波数は変化する。な
お、外気温度の急激な変動が室内温度に影響して振動フ
ィーダの温度を変化させることもあるが、一般的にはそ
の影響は小さいから発熱源ではない。しかし、その影響
が無視できないときは発熱源となる場合もある。
【0033】このため、上記待時間を経過した後振動フ
ィーダを作動させるための後の制御動作工程を行なう際
には振動フィーダの共振周波数が温度の上昇による影響
で変化しているため、初期設定動作として設定された空
の状態の共振周波数のまま後の制御動作工程を行っても
振動フィーダの振動状態が最大の振動をする状態からず
れているため有効な薬剤の供給動作をしないこととな
る。
【0034】そこで、このような場合変動後の共振周波
数を実際に測定することなく前述したようにS1 で制御
部10に記憶されている温度変動データにより共振点f
opの修正を行なう。この温度変動データは、図5に示
すように振動フィーダに種々の発熱源から与えられる熱
で変動する温度に対応する共振周波数の変動値として記
憶されている共振周波数のデータである。
【0035】この温度変動データは、図6を併せて参照
すると分かるように、モータの温度が電源投入の瞬間か
ら刻々と変動し、その影響で変動する特性を有してい
る。この変動特性は図示のように約3時間位で安定す
る。なお、図5、図6の測定データは室温が中間季でモ
ータ温度が約20℃で電源投入されてスタートしたとき
の実測データの変化を示している。上記温度変動データ
はモータの発熱だけでなく、上記他の発熱源による温度
変化であってもよい。
【0036】外気が冬季、中間季、夏季のように大きく
変化した場合(スタート時の室内温度が異なる場合)の
圧電素子、振動センサの動作電圧、作動電圧、振動値な
どに与える影響について実測したデータの1例を図7、
図8に示す。図7は圧電素子の入力レベルと動作電圧
(実線)、振動値(1点鎖線)との関係を示し、図8は
振動センサの周波数と出力電圧(実線)、振動値(1点
鎖線)との関係を示す。
【0037】それぞれの図中の5℃、25℃、45℃は
支持台に取り付けた熱電対による測定開始時の温度を示
す。図示のデータは圧電素子、振動センサの組合わせ毎
に少しずつ異なる値を示すから、これらのデータに基づ
いて温度と共振点周波数の関係をまとめた図5のグラフ
も各振動フィーダ毎に実測した値としてその値を記憶部
に記憶する。
【0038】以上のようにして処方箋等待ちしたために
変動した空の状態での共振周波数fopが得られると、
その後、ホッパ4への散薬の投入を待ち、その投入がセ
ンサ等により検出されると、S2 で流動性の判定処理に
移る。
【0039】この処理では、図4に示すように、ホッパ
4をSF1で基準角度開口させ、ステップSR6で記憶した
電子ボリューム11の数値に基づいてSF2で印加周波数
を設定した後SF3で基準出力を設定し、SF4でタイマを
スタートさせ、同時にトラフ2aを振動させる。そし
て、トラフ2aの振動を続け、散薬の落下を監視する落
下センサ15が落下を検出するとステップSF6に進み、
未検出であればSF7で標準タイムktを越えたか否かを
判断し、越えていればステップSF6に進み、越えていな
ければステップSF5に戻る。ステップSF6では、タイマ
を停止させるとともに、トラフ2aの振動を停止させ、
タイマの計測タイムと標準タイムktと照らし合わせて
F8で流動性の良否を判定する。その結果に基づき、後
述の初期動作出力の設定時において、流動性の悪い散薬
には初期動作出力として大きな値を設定し、流動性がよ
いものには出力として小さな値を設定する。
【0040】次に、トラフ2a上に散薬が積載された状
態で、S3 で上述の共振点検出処理と同様に、共振点f
oxを検出する。そして、S4 でこの共振点foxと前
記共振点fopとを比較し、その差が一定値より小さけ
ればステップS5 に進み、それより大であればステップ
9 に進む。
【0041】ステップS5 では、初期動作周波数にトラ
フ空時の共振点fopの値を設定し、上述のように、流
動性判定の結果に基づいてS6 で初期動作出力を設定し
て、S7 でフィーダを動作させる。この間、S8 で落下
センサ15により散薬の落下の有無をチェックし、落下
センサ15が散薬の落下を検出しなくなれば、散薬の供
給処理は終了する。
【0042】ステップS9 では、初期動作周波数に散薬
積載時の共振点foxの値を設定し、上述のように、流
動性判定の結果に基づいてS9 で初期動作出力を設定
し、S11でフィーダを動作させる。この動作により、散
薬はトラフ2aの先端から払い出されて減少していく。
この動作中に、S12で振動センサ14の出力変化を監視
し、出力が減衰すれば電子ボリューム11を調節してS
13で発振回路12の周波数をトラフ空時の共振点fop
の方向へ変化させ、減衰しなければその周波数でステッ
プS11のフィーダ動作を続ける。
【0043】この間、S14で落下センサ15により散薬
の落下の有無をチェックし、落下センサ15が散薬の落
下を検出しなくなれば、散薬の供給処理は終了する。こ
のように、散薬の供給が終了すると、回転式の掻き出し
器3による分配皿1上の散薬の分割に移行する。
【0044】以上のような振動フィーダでは、環境温度
やトラフ2a上の粉体重量が変化し、それに伴い共振点
が移動しても、トラフ2aの振動周波数を共振点に追従
させることができるので、振動の強さを維持できる。ま
た、製品出荷時の周波数調整も不要となる。なお、上記
ステップS9 以下の処理において、散薬の供給速度を向
上させるため、圧電素子の動作出力が時間の経過に従っ
て10%、20%、・・・と増強されるように設定して
おき、この増強率よりも振動センサ14の出力増加率が
下回るとき、電子ボリューム11を調節して周波数を調
整するようにしてもよい。
【0045】また、ホッパ4を時間の経過に伴い次第に
大きく傾斜させ、その開口角度が拡大していくようにし
てもよい。そのほか、天秤で測定された薬剤量データや
処方データを取り込むことが可能ならば、そのデータを
上述の処理に活用することもできる。例えば、共振点の
移動がほとんど見られない30g以下の散薬が投入され
た場合、散薬積載状態の共振点fox検出処理S3 を省
略し、即座にステップS5 以降を実行すればよい。
【0046】さらに、薬剤名データが受信できる場合に
は、各薬剤の流動性データを予め記憶しておけば、上述
のような流動性判定処理S2 を行うことなく、その薬剤
の流動性を知ることができる。これに加えて、共振点の
移動データを記憶させておけば、共振点fop、fox
検出処理S1 、S3 を省略することもできるので、供給
処理開始までの所要時間を大幅に短縮することができ
る。
【0047】また、共振点では圧電素子の印加電圧が低
下するので(図7参照)、この電圧低下のピークを検出
することにより、振動センサ14を使用しなくても上述
の制御を行うことができる。そのほか、トラフ2aの加
振手段は、圧電素子だけでなく、電磁式のものであって
もよい。また、初期処理S02時や、トラフ空状態の共振
点fop検出処理S03時におけるホッパ4への散薬の投
入を防止するため、警告のLEDを設けたり、ホッパ4
の投入口をシャッタで覆うようにしてもよい。
【0048】なお、上記実施形態では、図2のステップ
02で電源投入直後にトラフ空状態の共振点fopを検
出するとしているが、必ずしも電源投入直後に共振点f
opを実測する必要はなく、ステップS02は省略しても
よい。その場合はステップS1 での「温度変動データに
よる共振点fopの修正」は「温度変動データからの共
振点fopの読出し」となる。
【0049】ステップS1 ではその時の振動フィーダの
温度が実測され、その実測温度値に対応する共振周波数
fopの値が温度変動データから読出されるのである。
従って、ステップS02で図3に示す共振点検出処理の動
作は行われない。しかし、ステップS3 において散薬の
積載状態で共振点foxを検出する際はその状態で図3
の共振点検出処理をする必要があるから、制御部に共振
点検出処理をする機能は設けてある。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
振動フィーダは記憶部に記憶されている共振周波数の温
度変動データから温度測定手段で測定した温度データに
対応するデータを設定しその共振周波数で加振手段によ
り振動させるように制御する制御部を備えたものとした
から、温度の上昇による影響で振動フィーダの共振周波
数が変化してもその都度共振周波数を実測することなく
共振周波数のずれを修正して最も効率のよい振動状態で
粉末を供給できるという効果が得られる。
【0051】第2の構成の振動フィーダは制御部が振動
フィーダの共振周波数を検出する機能を有するものとし
たから、温度による影響を含めて粉体重量が変化するこ
とにより共振周波数が変化しても共振周波数を実測する
ことにより最適の共振状態で振動させ粉末の供給をする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の振動フィーダの全体概略図
【図2】実施形態の制御のフローチャート
【図3】共振点検出処理のフローチャート
【図4】流動性判定処理のフローチャート
【図5】温度と共振点の変化の関係を示す図
【図6】ホッパモータの時間共振周波数変化曲線
【図7】圧電素子の温度による作動特性の変化を示す図
【図8】振動センサの温度による作動特性の変化を示す
【図9】トラフの振動周波数と振動センサの出力の関係
を示す図
【図10】トラフ上の積載粉体重量と共振点の変化の関
係を示す図
【図11】従来例の薬剤分配装置の概略図
【符号の説明】
2 振動フィーダ 2a トラフ 4 ホッパ 5 加振手段 6 モータ 10 制御部 11 電子ボリューム 12 発振回路 14 振動センサ 15 落下センサ 16 熱電対 17 検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F046 AA00 BA08 DA03 DA06 EA03 3F037 AA06 BA03 CA14 CA17 CB04 CC05 3F080 AA51 BA08 CB03 CB16 EA20 FB02 FB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体が供給されるトラフを加振手段で振
    動させてトラフの先端から粉体を送り出す振動フィーダ
    において、振動の周波数データを記憶する記憶部を有し
    加振手段を制御する制御部を備え、記憶部に温度の影響
    で変化した共振周波数の温度変動データを予め測定して
    記憶し、上記制御部に振動フィーダの温度を測定する温
    度計測手段を接続して温度変化により変化する共振周波
    数を上記計測手段により計測した温度に対応する温度変
    動データに設定し、その共振周波数で加振手段により振
    動させるようにしたことを特徴とする振動フィーダ。
  2. 【請求項2】 前記温度計測手段を熱電対とし、その測
    定値を検出回路を介して制御部へ送るようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の振動フィーダ。
  3. 【請求項3】 前記温度計測手段を振動フィーダの支持
    台に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の振動フィーダ。
  4. 【請求項4】 前記制御部は加振手段への出力周波数を
    変化させて振動フィーダの共振周波数を検出し、その共
    振周波数に加振手段への出力周波数を合わせて加振制御
    するものとしたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の振動フィーダ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102040090A (zh) * 2010-11-24 2011-05-04 大连理工大学 一种粒子不重叠并姿态规范的大米粒子送料装置
CN102894456A (zh) * 2011-07-27 2013-01-30 宜城大山合现代农业有限公司 香菇自动清渣擦面机
WO2023286410A1 (ja) * 2021-07-15 2023-01-19 シンフォニアテクノロジー株式会社 振動搬送装置用制御装置及び搬送物処理システム

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