JP2001104272A - 生体電気インピーダンス測定用のハンドグリップ - Google Patents
生体電気インピーダンス測定用のハンドグリップInfo
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Abstract
るハンドグリップにおいて、被験者の手の大きさに関係
なく、常に安定した接触状態で測定可能とすること。ま
た、そのハンドグリップを用いた生体電気インピーダン
ス測定による体脂肪計を提供すること。 【解決手段】 生体電気インピーダンス測定用ハンドグ
リップを、被験者が手で握る部分である把持部の太さを
細い径から徐々に太い径となる形状とする。更に、その
把持部には、軸方向に沿って電流供給電極と電圧測定電
極が互いに一定距離を開けて設ける。また、把持部と結
合する補助部材も形成する。
Description
ダンス法に基づき、人体の成分を測定する装置に関する
ものであり、詳しくは、生体電気インピーダンス法によ
り人体の総重量のうち脂肪が占める割合を表す体脂肪率
やその重量である体脂肪量といった測定者の身体情報を
測定する測定装置における、人体に接触させ生体情報を
得る電極部の構造に関するものである。
することで身体の組成を推定できることが、The Americ
an Journal of Clinical Nutrition,41(4)810-817 1985
"Assessment of fat-free mass using bioelectrical
impedance measurement of the human body"により知
られている。この原理を利用し、身体に含まれている体
脂肪量を測定する技術として、身体の手足といった末端
間のインピーダンスを四端子電極法で測定し、被測定者
の体重、身長、性別、年齢などの個人身体情報と、測定
したインピーダンス値から、体脂肪量を測定する方法が
知られており、体脂肪量と同時に被測定者の体重も同時
に測定する装置が、特公平5−49050号に開示され
ている。また、これを利用した様々な装置も、実際に市
場に普及している。
体脂肪計は、電極を皮膚に直接接触させる構成であっ
て、測定中は実際に微弱な交流電流を体内に流すこと
で、体脂肪率や体脂肪量の測定を行うものである。従っ
て、測定装置には、被験者の特定部位に接触させて生体
情報を得る電極が設けられている。
させるものと、掌に接触させるものが用いられている。
足の裏に接触させる電極の場合は、測定装置に電極を設
け、被験者の体重により、ほぼ一定の接触圧によって、
電極と接触することができるが、掌に接触させる電極の
場合は、電極を設けたハンドグリップを被験者に把持さ
せる構成であるため、被験者の握り方や力の加え方によ
り、測定状態が大きく変わってしまうものであった。
には、図6に示すグリップ部が示されている。このグリ
ップ部は、略円筒状をなし、その軸方向にそって印加電
極73と計測用電極74とが互いに間隔をおいて設けら
れた構成とされている。印加電極73は、グリップ部7
2を把持した被験者の掌を介して、身体に高周波信号を
印加するものである。
2を把持した被験者の掌を介して、身体抵抗電位を計測
するものである。そして、これらグリップ部72はリー
ド線75を介して本体部から分離可能に接続されてい
る。
離間する部分には、中指を巻き付ける凹部72Aが形成
されている。
した場合に、人指し指および親指で印加電極73が設け
られたグリップ部上部72Bを握り、また薬指および小
指で計測用電極74が設けられたグリップ部下部72C
を握るように構成されている。
違えて握らないように、グリップ部下部72Cは、グリ
ップ部上部72Bよりも前記軸方向に長めに形成されて
いる。
分の幅にわずかな余裕を設けた長さとされ、また、グリ
ップ部下部72Cは、指2本分の幅にわずかな余裕を設
けた長さとされている。このような構成としておけば、
被験者がグリップ部の上下を間違えて握ってしまった場
合でも、握りが不自然となるために違和感を感じ、上下
を持ち変えて適正な握りをするようになる。
ップ部72を握った際の掌との接触面に突出部77が形
成されている。この突出部77は、計測用電極74と掌
との密着性を高めるためのものである。
および小指で握られるため、その把持力がグリップ上部
72Bに作用する把持力に比べて弱い。このため、測定
時における計測用電極74と掌との密着性が悪くなり易
く、正確な測定を行うことができなくなるおそれがあ
る。そこで把持力が比較的弱くても良好な密着性を確保
するために、突出部77が形成されている。
部では、凹部72Aに中指が接触するような構成となっ
ており、必然的にその他の指の接触位置が限られるもの
であった。把持部の径は一律な太さを有するものであ
り、そのため、欧米人のような手が非常に大きな人や子
供のように手が小さな人といった、全ての人が強い把持
力で握ることが可能な構造ではなく、常に安定した望ま
しい接触状態を得られるものではなかった。
知られているハンドグリップにおいても、その把持部は
握りやすいものとは言えず、それらにおいても、安定し
た接触状態を得られるものではなかった。
たものであり、つまり、生体電気インピーダンス測定の
際に用いられるハンドグリップにおいて、被験者の手の
大きさに関係なく、常に安定した接触状態で測定可能と
することであり、また、そのハンドグリップを用いた生
体電気インピーダンス測定による体脂肪計を提供するこ
とである。
ピーダンス法に基づき、人体の掌に接触させた電極から
被験者の体内に測定電流を流入する電流供給手段と、測
定電極間の電圧値を測定する電圧測定手段と、該電流値
と電圧値から被験者の生体インピーダンスを測定する演
算手段を有する測定装置において、前記電流供給手段に
用いる電極および前記電圧測定手段に用いる電極が、筒
状把持部の軸方向に沿って設けられ、把持部の径が徐々
に太くなる構造を有することにより提供される。
定用のハンドグリップが、前記把持部と結合された補助
部材が形成されていることにより提供される。
測定用ハンドグリップでは、被験者が手で握る部分であ
る把持部の太さを細い径から徐々に太い径となる形状を
有する。更に、その筒状把持部には、軸方向に沿って電
流供給電極と電圧測定電極が互いに一定距離を開けて設
ける。また、把持部と結合する補助部材も形成する。
明する。図1は、本発明を用いた生体電気インピーダン
ス法による体脂肪計の外観図であり、この脂肪計は、手
用の電極と足用の電極が設けられた、全身のインピーダ
ンス測定が可能な装置である。体脂肪計1の本体はL字
型を有しており、その下部には、公知の体重計2が備え
られ、その測定面には足用の電極3A、3B、4A、4
Bが設けられている。これらの電極は測定時に、測定者
の足の裏が接触するように配置されており、3Aが右足
爪先、3Bが左足爪先、4Aが右足踵、4Bが左足踵に
接触するものである。電極3A、3Bは生体に電流を流
入する電流供給手段に用いられる電極であり、電極4
A、4Bは電圧を測定する電圧測定手段に用いられる電
極である。
ハンドグリップ5A、左手用ハンドグリップ5Bがそれ
ぞれコード6A、6Bを介して接続されており、また、
ハンドグリップ5A、5Bをそれぞれ収納するグリップ
ホルダー7A、7Bが設けられている。このグリップホ
ルダー7A、7Bは、生体インピーダンス測定時以外に
ハンドグリップ5A、5Bを収納しておくものである。
けられている。この表示部8は、タッチパネル付きLC
Dモジュール(以下タッチパネル)が用いられており、
測定結果や個人設定情報、待機表示を行う表示機能を有
するのは勿論、タッチパネル機能により、キー入力機能
も備えるものである。従って、被験者の身長、性別、年
齢といった個人情報の入力や、測定の開始の際に、タッ
チパネルに表示されるスイッチを押すことにより、各種
の入力も行えるものである。
いて、詳しく説明する。図2は、右手用のハンドグリッ
プ5Aの側面図であり、図2(a)は外側から、図2
(b)は内側からの側面図である。この図2に示す通
り、ハンドグリップの外観は、略弓形の形状を有してお
り、その中心部には大きな楕円の孔が設けられた構造で
あり、湾曲した径である補助部材55Aが形成される。
また、把持部50Aにはその軸方向に沿って、内側に電
流供給電極51Aが、外側に電圧測定電極52Aが対照
的な位置に形成されている。更に、この把持部50A
は、上部に比べ下部が太い形状を有する筒状のものであ
り、上部から下部にかけて徐々にその径が太くなる構造
である。ただし、図6に示す従来のハンドグリップのよ
うな凹部は形成されていない。
本発明のハンドグリップを実際に握った状態を示す図で
あり、図3(a)は被験者が右手で右手用ハンドグリッ
プ5Aを握った状態を外側から、図3(b)は内側から
示した図である。図3をみると、一般成人である被験者
がハンドグリップ5Aを握った場合、把持部50Aのほ
ぼ中央部を掴むことになる。これは、通常グリップを握
ろうとした場合には、人指し指や中指には強い力が入る
ため、それらの指は把持部50Aと密着することは可能
である。更に、本発明の把持部50Aの場合は、下部の
径が徐々に太くなる形状のため、把持力の弱い薬指や小
指も、確実に把持部50Aと接触することが可能であ
る。更に本発明のハンドグリップ50Aでは、図2に示
すように、把持部50Aと結合して補助部材55Aが形
成されているので、被験者はハンドグリップ5Aの前後
を間違えることもなく正確に握っている。これにより、
各指先が電流供給電極51Aと、拇指球(親指の付け
根)が電圧測定電極52Aと確実かつ安定した接触が得
られる。
が小さな被験者が、ハンドグリップを握った場合を示す
図であり、図4(a)は被験者が右手で右手用ハンドグ
リップ5Aを握った状態を外側から、図4(b)は内側
から示した図である。図4のように、手の小さな被験者
がハンドグリップ5Aを握った場合は、把持部50Aの
上側を掴むことになる。これは子供の場合、大人に比べ
当然に手は小さく握力も弱いため、把持部50Aの径が
太い中央部を掴むのでは、強い把持力が得られず、ハン
ドグリップ自体が持ち難い上、各電極51Aおよび52
Aとの接触圧が不安定になる。これはインピーダンス測
定における接触インピーダンス値に影響するものであ
り、必然的に生体インピーダンス測定の誤差要因が増す
ことに繋がる。従って、図4に示すように、子供がハン
ドグリップを握る場合には、必然的に持ち易い把持部5
0Aの上側である径の細い部分を握ることになる。これ
により、子供の場合でも、各指の先が電流供給電極51
Aと、拇指球が電圧測定電極52Aと確実かつ安定した
接触が得られる。
な、例えば欧米人のような人の場合は、把持部50Aの
全体を握ることになるが、把持部50Aは、下部が徐々
に太い形状となっているので把持力の弱い薬指や小指ま
で確実に把持部と接触することができ、この場合におい
ても、各指の先が電流供給電極51Aと、拇指球が電圧
電極52Aと確実に接触することが可能である。
肪計の使用方法を、実際の流れに沿って説明する。本発
明を用いた生体電気インピーダンス法に基づく体脂肪計
の回路構成は公知のものであるので、ここでは詳しく示
さないが、体脂肪計1の内部測定回路には、各種の演算
処理や制御を行うCPUがあり、CPUからの処理命令
により、測定電流となる定電流を発生する定電流回路部
が接続されており、定電流回路部の出力端子は足用電流
供給電極2A、2B、及び手用電流供給電極51A、5
1Bに接続されている。
Bは電圧増幅回路部に接続されており、測定された電圧
値を増幅した波形を整形する検波回路、整形された電圧
波形のデータを、アナログ値からデジタル値に変換する
A/D変換器があり、A/D変換器によって生成された
デジタル値はCPUに入る。またCPUには、体重計2
の重量センサーも接続されており、体重値の測定もおこ
なう。
ピーダンス値および体重値と予め設定記憶された測定者
の個人情報より、推定された体脂肪率または体脂肪量と
いった体脂肪に関する情報や、スイッチ機能も有するL
CD付きタッチパネルである表示部8も繋がれている。
従って、CPUは入力した測定電流値と検出された測定
電圧値から生体電気インピーダンス値を演算する演算手
段であり、記憶設定してある個人情報と求められた生体
電気インピーダンス値および体重値から体脂肪率または
体脂肪量を推定し、表示部8に結果を表示するものであ
る。
段である表示部8のタッチパネルを用いて、身長、性
別、年齢といった個人情報を登録しておく。実際の体脂
肪測定は、被験者がタッチパネル上の測定開始スイッチ
を押すことで、測定開始状態となり、被験者は体脂肪計
本体1の体重計2にある電極部に足の裏が接触するよう
に素足で載るものである。この時、右足の爪先および踵
が電流電極3A及び電圧電極4Aにそれぞれ接触するよ
うにし、左足の爪先および踵が電流電極3B及び電圧電
極4Bにそれぞれ接するように載る。更に被験者は、手
用の電極を有するハンドグリップを、手の皮膚に接触す
る必要がある。ここで、右手用のハンドグリップ5Aの
使用方法について説明する。ここでは左手の説明を省略
するが、右手と同様に行うものである。
ているハンドグリップ5Aを右手で持つことになる。従
って、ハンドグリップ5Aを取り出し、把持部50Aを
図3に示すように、握ることになる。この時、各指先は
電流供給電極51Aに接触させ、拇指球は電圧測定電極
52Aに接触させる。その後、両腕を降ろし、測定体勢
を取ることで、測定が開始される。
採用した図1に示した装置で、実際に被験者が測定を行
っている状態を側面から表した図である。図5のよう
に、被験者は体重計上の各電極に接触するように直立
し、ハンドグリップを握った手は、自然に横に降ろされ
ている。この状態で、測定装置は初めに体重計2で体重
測定を行い、その後、生体インピーダンス測定を行い、
求められたインピーダンス値および体重値と予め設定さ
れた個人情報から、被験者の全身や各部位の体脂肪率ま
たは体脂肪量を表示部8に表示する。
すハンドグリップについて説明したが、ここでは、ハン
ドグリップの形状として、略弓形の形状を有し、その中
心部に大きな楕円の孔が設けられた構造であり、湾曲し
た径である補助部材55Aが形成されている形状を示し
たが、本発明のハンドグリップは、把持部の形状が徐々
にその径が太くなる構造であればよいので、これに限定
するものではない。
用の電極の他に体重計に設けられた電極も使用すること
で、全身及び各部位の測定が可能な測定装置について説
明したが、本発明は、生体インピーダンス測定装置のハ
ンドグリップに関するものであるので、これに限定する
必要はない。
の太さが、上部では細い形状であり、下部では徐々に太
くなる構成であり、その把持部の軸方向に沿って、電流
供給電極および電圧測定電極が設けられ、更に従来のハ
ンドグリップのように、握る部分を確定するような凹部
を設けていないので、手の小さな子供から、大人や欧米
人といった手の大きな人といったあらゆる測定者におい
て、把持力の弱い薬指や小指も、確実かつ安定してハン
ドグリップと接触することが可能である。
おけば、ハンドグリップの前後を間違えることがなくな
り、電流供給電極は指先に、電圧測定電極は拇指球に
と、確実に各電極に皮膚を接触することが可能である。
従って、生体インピーダンス測定における誤差原因とし
て挙げられる接触インピーダンスを下げ、安定すること
ができ、精度の高い生体インピーダンス測定が可能であ
る。
なる手の大きさの被験者に対応することが可能であるの
で、集団検診のような、一度に大勢の体脂肪測定を行う
場合においても、全ての人に安定した測定が行えること
になり、利用しやすいものとなる。
測定者の生体電気インピーダンスを測定する測定装置に
おいて本発明のハンドグリップを用いると、両手間のイ
ンピーダンス測定だけでなく、足用の電極を設けた場合
に電流供給電極と電圧測定電極を適宜組み合わせること
で、手足間のインピーダンス測定や、部位別インピーダ
ンス測定においても、安定した測定を行えることとな
る。
た体脂肪計の斜視図。
図。
た状態を示す図。
た状態を示す別の図。
示す図。
ップを示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 生体電気インピーダンス法に基づき、人
体の掌に接触させた電極から被験者の体内に測定電流を
流入する電流供給手段と、測定電極間の電圧値を測定す
る電圧測定手段と、該電流値と電圧値から被験者の生体
インピーダンスを測定する演算手段を有する測定装置に
おいて、 前記電流供給手段に用いる電極および前記電圧測定手段
に用いる電極が、筒状把持部の軸方向に沿って設けら
れ、把持部の径が徐々に太くなる構造を有することを特
徴とする生体電気インピーダンス測定用のハンドグリッ
プ。 - 【請求項2】 前記筒状把持部と結合された補助部材が
形成されていることを特徴とする請求項1に記載の生体
電気インピーダンス測定用のハンドグリップ。
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