JP3090411U - 六点式体脂肪及び心拍測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 六点式体脂肪及び心拍測定装置の提供。 【解決手段】 ケース１０にディスプレイ１１、複数の
コントロールキー１２、及び多点式体脂肪測定回路が設
けられ、該多点式体脂肪測定回路中の電極接触点１３，
１４，１５がケース両側外部に複数の電極接触点を具
え、この多点式抵抗入力装置により使用者の体脂肪率を
測定する。その特徴は、上述の複数の電極接触点中の一
つに開口が設けられ、該開口内に赤外線センサが設けら
れ、このセンサが心拍測定回路に連接されて、使用者が
体脂肪率を測定する時に同時に心拍数を測定でき、並び
にそれぞれディスプレイ１１に表示することができるこ
とにある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の六点式体脂肪及び心拍測定装置に係り、特に、構造が簡単で、 使用に便利で、快速、正確に個人の体脂肪含有量を計算でき、且つ同時に心拍値 を測定できる測量機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現代人は自分の体型や健康を非常に重視し、特に若い女性はそうである。人体 脂肪率の高低、心拍数の多寡と健康には密接な関係があり、太り過ぎ或いは痩せ 過ぎはいずれも好ましくなく、体脂肪率の適当な値は多くの専門の研究家により すでに確定されている。一般に人体の約７０％は水分であり、水は非導体である が、水中に酸、アルカリ或いは塩分等が含まれると容易に導電し、抵抗値は比較 的低い。また脂肪は導電しにくく、抵抗値は比較的高い。ゆえに人体の抵抗の大 小によりその体脂肪率を計算することができる。また抵抗は長さに正比例し、並 びに断面積と反比例するため、同一の性別、年齢、身長、体重の人で抵抗が大き い者はその体脂肪率が高く、その計算方式はすでに多くの専門の学者の研究によ り確定している。

【０００３】 一般に、現在ある体脂肪測定器はそのほとんどが、四点式抵抗入力装置であり 、例えば米国特許第６，１８８，９２５号に開示されている構造は、そのうちの 体脂肪測定回路が図６、７に示されるようであり、それは四つの電極接触点１ａ 、１ｂ、２ａ、２ｂを具えた四点式抵抗入力装置とされ、これら四つの電極接触 点がそれぞれ一つのケースＡの上下両面の対応位置に設けられ（図５の如し）、 それは使用時に、使用者が電極接触点を押圧する力が不当であると、図５の点線 で示されるように、人指し指の指先と指の側部の導電性が正常な指腹より非常に 大きいため、測定値の誤差を形成しやすく、測定結果の正確性に影響を生じた。 また、この四点式抵抗測定回路は、手指と電極接触点の間の接触電気抵抗が比較 的大きい時、その測定する抵抗値の正確性に影響が生じる。且つこの周知の体脂 肪測定器は同時に心拍値を測定することができず、実用性に符合せず、ゆえに更 なる改良の必要があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、六点式体脂肪及び心拍測定装置を提供することにあり 、それは、一種のハンディータイプの測定機器であり、使用者が両手の親指、人 指し指、中指で同時に、測定器の上下両面に設けられた六個の電極接触点を押す ことで、測定時の手の力を正確に維持でき、接触を良好に、確実とする長所を有 し、抵抗の端電圧低下百分率を比較的小さくし、比較的正確な体脂肪測定器であ るものとする。且つ、そのうちの一つの接触点に別に一つの開口が設けられ、該 開口内に赤外線センサが設けられ、このセンサが心拍測定回路に連接され、使用 者が体脂肪率を測定すると同時に、心拍値も測定でき、並びにそれぞれディスプ レイ に表示できる構造であるものとする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、ケースにディスプレイ、複数のコントロールキー、及び多 点式体脂肪測定回路が設けられ、該多点式体脂肪測定回路中の電極接触点がケー スの両側に設けられ、この多点式抵抗入力装置により使用者の体脂肪率を測定す る六点式体脂肪及び心拍測定装置において、 上述の複数の電極接触点の一つに一つの開口が設けられ、該開口内に赤外線セ ンサが設けられ、このセンサが心拍測定回路と連接され、使用者が体脂肪率を測 定する時に同時に心拍値も測定でき、並びにそれぞれディスプレイに表示するこ とを特徴とする、六点式体脂肪及び心拍測定装置としている。 請求項２の考案は、請求項１に記載の六点式体脂肪及び心拍測定装置において 、赤外線センサが導線で心拍測定回路と連接され、該心拍測定回路が測定基板に 取り付けられると共に、信号変換回路と心拍計算回路を具え、該心拍計算回路の 出力端がマイクロプロセッサに連接されたことを特徴とする、六点式体脂肪及び 心拍測定装置としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は人体生化抵抗分析法（Ｂｉｏｅｌｅｃｔｒｉｃａｌ Ｉｍｐｅｄａｎ ｃｅ Ａｎａｌｙｓｉｓ；ＢＩＡ）を利用して体脂肪率を測定する六点式測定装 置であり、この装置は、一つのケースにディスプレイ、複数のコントロールキー 、及びケース両側外部に設けられた複数の電極接触点を具えている。各側の電極 接触点位置は一つがケースの正面、二つがケース底面とされ、且つそれぞれ対脂 肪測定回路と連接されている。本考案の特徴は、上述の複数の電極接触点のうち の一つに開口が設けられ、該開口内に赤外線センサが設けられ、このセンサが心 拍測定回路に連接されて、使用者が体脂肪率を測定する時に同時に心拍数を測定 でき、並びにそれぞれディスプレイに表示することができることにある。

【０００７】 上述の構造を使用する時、使用者が電源をオンとし並びに設定を透過し、この 測定器を測定状態に進入させる時、両手の親指、人指し指及び又は中指でそれぞ れ該測定器の両側の電極接触点を押し、それが測定して得られる電圧降下により 人身の電気抵抗値を演算し、さらに入力された身長、体重、年齢等のデータによ り体脂肪率計算プログラムで体脂肪率を計算し、並びにディスプレイに表示する 。また、赤外線センサが直接直接それを押圧する手指より取得した信号を、変換 回路及び心拍計算回路を透過し、ロジック信号からディジタル信号に変換し並び に正確な心拍値を計算した後、さらにマイクロプロセッサで処理して心拍値と体 脂肪率を合わせてこの装置のディスプレイに表示する。

【０００８】

【実施例】

図１から図３に示されるように、本考案の六点式体脂肪及び心拍測定装置は、 一つのケース１０に、ディスプレイ１１、複数のコントロールキー１２、及び該 ケース１０の両側外部それぞれに設けられた三つの電極接触点１３、１４、１５ を具え、ケースの各側の正面に一つの電極接触点１３が、その底面に二つの電極 接触点１４、１５が設けられている。また、該ケース１０内部に上述のディスプ レイ１１、コントロールキー１２及び電極接触点１３〜１５の部品と連接された 測定基板２０上の体脂肪測定回路２１が設けられている。

【０００９】 上述の構造は、図２及び図４に示されるように、その特徴が、以下のようであ り、即ち、複数の電極接触点中の一つの電極接触点に開口３０が設けられ、該開 口３０内に赤外線センサ４０が設けられ、該赤外線センサ４０が導線で心拍測定 回路２２と連接され、該心拍測定回路２２は測定基板２０に共に設けられ、それ は、信号変換回路２２ａと心拍計算回路２２ｂを具え、該心拍計算回路２２ｂの 出力端が測定基板２０中のマイクロプロセッサ２３に連接されている。これによ り使用者が体脂肪率を測定する時、該赤外線センサ４０と心拍測定回路２２によ り心拍値を測定でき、並びにケース１０のディスプレイ１１に表示することがで きる。

【００１０】 以上の構造を使用する時、使用者が電源をオンとし並びに使用者の個人データ の設定をした後、それを測定プロセス動作に進入させた後、さらに両手の親指と 人指し指、中指等の部分で同時にそれぞれケース１０の両側の上下に対応する六 個の電極接触点１３、１４、１５に圧接し（手指の握り方は図３に示されるよう である）、電流が左側の一つの電極接触点より人体に導入されさらに右側の電極 接触点より測定基板２０の体脂肪測定回路２１中に流れ、さらにその左側、右側 のもう一つの電極接点の発生する電圧降下により人体の電気抵抗値を計算し、並 びにさきにコントロールキー１２で入力した体脂肪率計算プログラム内の身長、 体重、年齢等のデータにより、正確な体脂肪含有量を計算し、これにより、測定 した体脂肪率をケース１０外のディスプレイ１１に表示する。上述の体脂肪測定 の過程で、そのうちの一つの電極接触点に設けられた赤外線センサ４０の作用に より、赤外線光源４１が手指に投射されさらに反射して赤外線受信器４２に至り 感応信号を発生し、この信号がさらに信号変換回路２２ａに送られ、さらに心拍 計算回路２２ｂ中でロジック信号がディジタル信号に変換され並びに正確な心拍 値が計算された後、さらにマイクロプロセッサ２３中で処理されてこの心拍値と 上述の測定された体脂肪率が合わせてこの装置のディスプレイ１１に表示される 。

【００１１】

【考案の効果】

総合すると、本考案中の心拍測定装置は十分に簡単であり、また心拍の測定入 力回路が体脂肪測定入力回路と隔離され、ゆえに体脂肪の測定に影響を与えるこ とがなく、正確に使用者の体脂肪率と心拍値を測定する目的を達成できる。本考 案は実用性と進歩性を具備し、実用新案登録の要件に符合する。また、本考案の 構造と組織形態はその出願前に頒布されたいかなる刊行物にもその記載がなく、 また公開使用もされておらず、ゆえに本考案は新規性を有している。なお、以上 の実施例は本考案の実施範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる 細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の斜視図である。

【図２】本考案の回路表示図である。

【図３】本考案の使用状態表示図である。

【図４】本考案の背面立体図である。

【図５】周知の構造の使用状態表示図である。

【図６】周知の四点式抵抗測定回路の電流がＩｂの時の
回路表示図である。

【図７】周知の四点式抵抗測定回路の電流がＩｂ−△Ｉ
状態の時の回路表示図である。

【符号の説明】

１０ ケース １１ ディスプレイ １２ コントロールキー １３〜１５ 電極接触点 ２０ 測定基板 ２１ 体脂肪測定回路 ２２ 心拍測定回路 ２３ マイクロプロセッ
サ（ＣＰＵ） ２２ａ 信号変換回路 ２２ｂ 心拍計算回路 ３０ 開口 ４０ 赤外線センサ ４１ 赤外線光源 ４２ 赤外線受信器

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケースにディスプレイ、複数のコントロ
   ールキー、及び多点式体脂肪測定回路が設けられ、該多
   点式体脂肪測定回路中の電極接触点がケースの両側に設
   けられ、この多点式抵抗入力装置により使用者の体脂肪
   率を測定する六点式体脂肪及び心拍測定装置において、 上述の複数の電極接触点の一つに一つの開口が設けら
   れ、該開口内に赤外線センサが設けられ、このセンサが
   心拍測定回路と連接され、使用者が体脂肪率を測定する
   時に同時に心拍値も測定でき、並びにそれぞれディスプ
   レイに表示することを特徴とする、六点式体脂肪及び心
   拍測定装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の六点式体脂肪及び心拍
   測定装置において、赤外線センサが導線で心拍測定回路
   と連接され、該心拍測定回路が測定基板に取り付けられ
   ると共に、信号変換回路と心拍計算回路を具え、該心拍
   計算回路の出力端がマイクロプロセッサに連接されたこ
   とを特徴とする、六点式体脂肪及び心拍測定装置。