JP2001103871A - ルアー - Google Patents

ルアー

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研二 平原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光を十分に反射・屈折して魚の興味を引き立
てるルアーを提供する。 【解決手段】 半透明シート10は、透過性を有すると
共に光を反射可能なシート状の部材である。この半透明
シート10は、ルアー本体1内にルアー本体1の高さ方
向中央付近に幅方向に水平な状態で、ルアー本体1の頭
部付近から尾部付近にかけて配置されている。具体的に
は、半透明シート10は、ルアー本体1を構成する半割
部材の溝部1aに両側端がはめ込まれ固定されている。
また、必要に応じて半透明シート10を接着剤等で溝部
1a内に固定してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣りに用いるルア
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のルアーには、外形を魚に似せて形
成され透過性を有する合成樹脂からなるルアー本体を有
するものがある。そして、ルアー本体の頭部付近に設け
られ釣糸を係止可能な釣糸係止部と、ルアー本体の尾部
付近及び腹部付近に連結されたフック(釣針)とを有し
ている。
【0003】このルアーは釣糸係止部に釣糸を係止した
状態で水中にキャスティングされる。釣人がリトリーブ
すると、ルアーは水中を泳動して小魚のように振る舞い
魚を引きつける。また、このルアーのルアー本体は透過
性を有するので、ルアー本体表面において外部からの光
が乱反射すると共に、外部からの光がルアー本体を透過
しつつ屈折して輝き、魚の興味を引き立てている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水中を泳動するルアー
が受ける光は、当然にルアーの上面方向に位置する水面
から水中に侵入する光である。前記従来のルアーではこ
のルアー上面方向から侵入する光を十分に反射・屈折し
ているとは言い難い。特に、水面付近を泳動するタイプ
のルアーでは魚がルアーの底面方向に位置することにな
るので、上面方向からの光をルアーの底面方向に反射・
屈折する必要がある。
【0005】本発明の課題は、光を十分に反射・屈折し
て魚の興味を引き立てるルアーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係るルアーは、
魚釣りに用いるルアーであって、透過性を有する合成樹
脂からなる中空のルアー本体と、ルアー本体内にルアー
本体の幅方向に並行に配置された半透明シートとを備え
ている。キャスティング後に水中を泳動するこのルアー
において、ルアー上面方向からの光は透過性のルアー本
体を透過して半透明シートに当たる。この半透明シート
はルアー本体の幅方向に並行に配置されており、ルアー
上面方向からの光を効率的に受けると共に、その光の一
部を透過して屈折させ、また光の一部を乱反射する。こ
のように半透明シートが光を屈折・乱反射して、魚の興
味を十分に引き立てる。
【0007】発明2に係るルアーは、魚釣りに用いるル
アーであって、透過性を有する合成樹脂からなる中空の
ルアー本体と、ルアー本体内に配置されたルアー本体の
長手方向直交断面が略V字型の半透明シートとを備えて
いる。この場合には、キャスティング後の水中泳動時に
おいて、ルアー上面方向からの光は透過性のルアー本体
を透過して半透明シートに当たる。この半透明シートは
ルアー本体の長手方向直交断面が略V字型に配置されて
おり、ルアー上面方向からの光を効率的に受けると共
に、その光の一部を透過して屈折させ、また光の一部を
乱反射する。
【0008】発明3に係るルアーは、発明2のルアーで
あって、半透明シートはルアー本体の長手方向直交断面
においてルアー本体底面側に開いている。この場合に
は、半透明シートが、ルアー上面方向から侵入し半透明
シートに当たった光の一部をルアー側面方向に反射す
る。そして、ルアー本体側面に位置する魚の興味を強く
引き立てる。
【0009】発明4に係るルアーは、発明2のルアーで
あって、半透明シートはルアー本体の長手方向直交断面
においてルアー本体上面側に開いている。この場合に
は、半透明シートが、ルアー上面方向から侵入し半透明
シートに当たった光をルアー底面方向に屈折させつつ透
過する。そして、ルアー本体底面方向に位置する魚の興
味を強く引き立てる。
【0010】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本発
明の第1実施形態を採用したルアーは、図1に示すよう
に、外形を魚に似せて形成した中空のルアー本体1と、
ルアー本体1の頭部付近に設けられ釣糸を係止可能な釣
糸係止部2と、ルアー本体1の腹部底面付近及び尾部付
近にそれぞれ設けられたアイ(止輪)3,4とを有して
いる。そして、アイ3,4にはそれぞれスプリットリン
グ5,6を介してフック(釣針)7,8が連結されてい
る。また、ルアー本体1内部には半透明シート10が配
置されるとともに、ルアー本体1内部の中空の腹部付近
の一部は区分けされて錘収納部9となっており、このラ
トル収納部9内に鉛等からなる錘100が収納されてい
る。
【0011】ルアー本体1は、透過性を有する合成樹脂
からなる部材であって、外周面には魚に似せて目や鱗の
模様が塗装されている。図2に示すように、このルアー
本体1は所定の形状に形成された左右一対の半割部材を
開口側の貼り合わせ面で貼り合わせて一体化して製造さ
れている。一対の半割部材にはそれぞれ高さ方向中央付
近に頭部から尾部にかけて溝部1aが形成されている。
このルアー本体1には必要に応じて様々な色彩を付して
もよい。
【0012】半透明シート10は透過性を有すると共に
光を反射可能なシート状の部材であり、その厚みは0.
1mm〜3.0mm程度である。この半透明シート10
は、ルアー本体1内にルアー本体1の高さ方向中央付近
に幅方向に水平な状態で、ルアー本体1の頭部付近から
尾部付近にかけて配置されている。具体的には、半透明
シート10は、ルアー本体1を構成する半割部材の溝部
1aに両側端がはめ込まれ固定されている。また、必要
に応じて半透明シート10を接着剤等で溝部1a内に固
定してもよい。
【0013】このように構成されたルアーは、キャステ
ィング後に釣糸係止部2に係止した釣糸をリトリーブさ
れることにより水中を泳動する。水中泳動時に受けるル
アー上面方向からの光は、透過性のルアー本体1を透過
して半透明シート10に当たる。この半透明シート10
はルアー本体1の幅方向に並行に配置されており、ルア
ー上面方向からの光を効率的に受ける。そして、その光
の一部は半透明シート10を透過して底面方向に至り、
光の一部は半透明シートで乱反射する。
【0014】[第2実施形態]以下、本発明の第2実施
形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の第2
実施形態を採用したルアーのルアー本体1は、透過性を
有する合成樹脂からなる部材であって、外周面には魚に
似せて目や鱗の模様が塗装されている。図3に示すよう
に、このルアー本体1は所定の形状に形成された左右一
対の半割部材を開口側の貼り合わせ面で貼り合わせて一
体化して製造されている。
【0015】半透明シート20は、第1実施形態と同様
に、透過性を有すると共に光を反射可能なシート状の部
材である。この半透明シート20は、ルアー本体1の長
手方向直交断面が略V字型でありルアー本体1の底面側
に開いて、ルアー本体1内に配置されている。ルアー本
体1の長手方向においては頭部付近から尾部付近にかけ
て配置されている。半透明シート20は、半割部材を開
口面で貼り合わせてルアー本体1を形成する際にルアー
本体1内部の所定位置に配置され、ルアー本体1の内周
面と接触する縁部に接着剤を塗布することで固定され
る。
【0016】このように構成されたルアーでは、半透明
シート20が、ルアー上面方向からルアー本体1を透過
して侵入し半透明シートに当たった光をルアー側面方向
に屈折しながら反射する。また、一部の光は半透明シー
トを透過してルアー本体1の底面方向に至る。そして、
魚の興味を強く引き立てる。 [第3実施形態]以下、本発明の第3実施形態について
図面を参照しつつ説明する。
【0017】本発明の第3実施形態を採用したルアー
は、図4に示すように、外形を魚に似せて形成した中空
のルアー本体41と、ルアー本体41の頭部に設けられ
釣糸を係止可能な釣糸係止部42と、ルアー本体41の
腹部底面付近及び尾部付近にそれぞれ設けられたアイ
(止輪)43,44とを有している。また、ルアー本体
1内部には長手方向中央付近から尾部付近にかけて半透
明シート30が配置されるとともに、ルアー本体1内部
の中空の腹部付近及び尾部付近には錘100がそれぞれ
収納されている。なお、ルアー本体41は、水中におい
て水面付近に浮遊するような比重となるように設定され
ている。
【0018】ルアー本体41は、透過性を有する合成樹
脂からなる部材であって、外周面には魚に似せて目や鱗
の模様が塗装されている。また、ルアー本体1の頭部に
おいては魚が大きく口を開けた形態を模しており、開口
した口が流水を受け止める水受け部41aとなってい
る。また、図5に示すように、このルアー本体41は所
定の形状に形成された左右一対の半割部材を開口側の貼
り合わせ面で貼り合わせて一体化して製造されている。
【0019】図5に示すように、半透明シート30は、
第1実施形態と同様に透過性を有すると共に光を反射可
能なシート状の部材である。この半透明シート30は、
ルアー本体41の長手方向直交断面が略V字型でありル
アー本体41の上面側に開いて、ルアー本体1内の長さ
方向中央付近から尾部付近にかけて配置されている。こ
の半透明シート20は、半割部材を開口面で貼り合わせ
てルアー本体41を形成する際にルアー本体41内部の
所定位置に配置され、ルアー本体41の内周面と接触す
る縁部に接着剤を塗布することで固定される。
【0020】このように構成されたルアーは、キャステ
ィング後水面付近に浮遊する。そして、釣糸をリトリー
ブすると水受け部41aが水を受けていわゆるホッパー
音を発生して魚の興味を引き立てる。また、この水面付
近でのリトリーブ時において、半透明シート30が、ル
アー上面方向からルアー本体41を透過して侵入し半透
明シート30に当たった光をルアー底面方向に屈折しな
がら透過させる。そして、ルアー底面方向にいる魚の興
味をさらに強く引き立てる。
【0021】[他の実施形態] (a)1枚の半透明シートをルアー本体の長手方向断面
においてルアー本体の上下方向から斜めに傾いた状態で
配置してもよい。 (b)半透明シートに蛍光色等の色を付してもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明に係るルアーによれば、魚の興味
を強く引きつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用したルアーの全体
図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】本発明の第2実施形態を採用したルアーの断面
図。
【図4】本発明の第3実施形態を採用したルアーの全体
図。
【図5】図4のV−V断面図。
【符号の説明】
1,41 ルアー本体 10,20,30 半透明シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚釣りに用いるルアーであって、 透過性を有する合成樹脂からなる中空のルアー本体と、 前記ルアー本体内に前記ルアー本体の幅方向に並行に配
    置された半透明シートとを備えたルアー。
  2. 【請求項2】魚釣りに用いるルアーであって、 透過性を有する合成樹脂からなる中空のルアー本体と、 前記ルアー本体内に配置された前記ルアー本体の長手方
    向直交断面が略V字型の半透明シートとを備えたルア
    ー。
  3. 【請求項3】前記半透明シートは前記ルアー本体の長手
    方向直交断面において前記ルアー本体底面側に開いてい
    る、請求項2に記載のルアー。
  4. 【請求項4】前記半透明シートは前記ルアー本体の長手
    方向直交断面において前記ルアー本体上面側に開いてい
    る、請求項2に記載のルアー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100205849A1 (en) * 2007-09-27 2010-08-19 Duel Co., Inc. Lure
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