JPH04120477U - 釣用うき - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で飛距離を有し魚の引込みが良く、しか
も逆光時であっても、良く見える。 【構成】 全体が略楕球状となってうき本体１１が木か
らなり、短径方向から長径方向に偏って重り１６が設け
られ水面上を斜めに浮かぶ釣用うきであって、該うき本
体１１の長径方向に釣り糸通し用孔１５を設ける共に、
該うき本体の上部に内部が空間となって表面には黄色、
橙あるいは赤系統の塗料が塗布された透光性のある視認
部１３を設けて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、視認性を向上させた釣用うきに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の釣用うきは全体が棒状となって、下部にゴム管を介して釣糸を止めるか 、あるいはうき本体の下部に掛止環を設けて、釣糸に固定する構造となっていた 。そして、魚が餌を喰って釣針に掛かった場合には、うきがそのまま垂直に引き 込まれる構造となっていた。 ところが、これらのうきにおいては、全体の長さの割りには重量が小さいため 、風等の抵抗もあって飛距離がでないので、遠方を釣る場合には球状あるいは楕 球状のうきが使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来例にかかる飛距離を延ばす為の球状あるいは楕球状のうき は全体が木によって構成され、しかも水面からはその一部しか露出していないの で、視認性が悪いという問題点があった。 特に、朝日あるいは夕日を正面に見て釣りを行う場合（即ち、逆光の場合）に は、うきが黒く見えるので、極めて視認性が悪いという問題点があった。 本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、逆光であってもうきの視認性が 良く、しかも魚の引込みも良い釣用うきを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的に沿う請求項第１項記載の釣用うきは、うき本体が略楕球状となって 、短径方向から長径方向に偏って重りが設けられ水面上を斜めに浮かぶ釣用うき であって、該うき本体の長径方向に釣り糸通し用孔を設けると共に、該うき本体 の上部に内部が空間となって表面には黄色、橙あるいは赤系統の塗料が塗布され た透光性のある視認部を設けて構成されている。 なお、ここで略楕球状とは楕球、卵形を含み、更には該楕球、卵形に多少の切 欠き、変形がある場合も含む。

【０００５】

【作用】

請求項第１項記載の釣用うきにおいては、うき本体の上部に内部が空間となっ て透光性のある視認部を設けているので、太陽を正面にして釣る場合、太陽の光 の一部が該視認部を通過する。従って、表面に塗布された黄色、橙あるいは赤系 統の光が見えることになり、これによって逆光状態でもうきがよく見えることに なる。 そして、全体が略楕球状となっているので、表面積が小さく良く飛ぶことにな る。また、魚が引き込む場合には、長径方向に引くので水抵抗も小さい。

【０００６】

【実施例】

続いて、本考案を具体化した実施例につき説明し、本考案の理解に供する。 図１、図２に示すように、本考案の一実施例に係る釣用うき１０は、上部を切欠 いた楕球状のうき本体１１と、該うき本体１１の切欠き部１２に設けられた視認 部１３とを有して構成されている。以下、これらについて詳しく説明する。

【０００７】 上記うき本体１１は比較的比重の小さい木からなって、全体が楕球状あるいは 卵形状となって、長径方向に合成樹脂製のパイプ１４が挿通されて釣糸通し孔１ ５が形成されている。そして、該うき本体１１の斜め上部には平面状の切欠き部 １２が形成され、該切欠き部１２には、ポリカーボネイト等の透光性の良い合成 樹脂からなる欠球状のカップが接合されている。このカップの表面には赤系統の 色彩が塗布されて視認部１３を構成している。 また、上記うき本体１１の下部には先端が丸くなって高さの低い円柱体からな る鉛からなる重り１６が埋め込まれて、図１に示すように上部のみが海面から出 るように、全体の浮力の調整を図っている。

【０００８】 従って、この釣用うきを使用する場合には、釣糸１７を釣糸通し孔１５に通す と共に、該釣糸１５の両端にうき止め小球１８、１９を装着し、釣糸１７の下部 に必要な仕掛けを取付け、釣り竿、リールを使用して海中に投下すると、仕掛け が沈むので釣糸１７は釣糸通し孔１５の間を通り、上部のうき止め小球１９が釣 糸１７に設けられた結び目等に掛止するまで移動する。 これによって該釣用うき１０が海面に浮く状態となるが、下部に重り１６が設 けられ、上部に内部が空洞の視認部１３が設けられているので、常に同じ姿勢を 保持する。 この状態で仮に、正面に夕日等を見ながら釣りを行う場合であっても、夕日が 透光性のある視認部１３を通過し視認部１３が赤く光るので、良く見ることがで きる。 また、流れがある場所で釣る場合には、仕掛けが取付けられた釣糸側が下流を 向くので、うき本体１１の下流側に不流部を生じ、更には釣糸が斜めになってい るので、魚が引き込む時に抵抗なく引き込むことができる。

【０００９】

【考案の効果】

請求項第１項記載の釣用うきは以上の説明からも明らかなように、うき本体の 上部に透光性のある材料からなって、表面には黄色、橙、赤系統の塗料が塗布さ れているので、逆光時であっても、この部分が太陽の光を通過して特有の色彩に 光るので、良く見える。 そして、全体が楕球状となっているので、飛距離を伸ばすことができ、更には 下部に重りが、そして上部に中空の視認部が設けられているので、うきの安定が 良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る釣用うきの側面図であ
る。

【図２】同断面図である。

【符号の説明】

１０ 釣用うき １１ うき本体 １２ 切欠き部 １３ 視認部 １４ パイプ １５ 釣糸通し孔 １６ 重り １７ 釣糸 １８ うき止め小球 １９ うき止め小球

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 うき本体が略楕球状となって、短径方向
   から長径方向に偏って重りが設けられ水面上を斜めに浮
   かぶ釣用うきであって、該うき本体の長径方向に釣り糸
   通し用孔を設けると共に、該うき本体の上部に内部が空
   間となって表面には黄色、橙あるいは赤系統の塗料が塗
   布された透光性のある視認部を設けたことを特徴とする
   釣用うき。