JP2001102874A - サージ保護回路および半導体集積回路 - Google Patents
サージ保護回路および半導体集積回路Info
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- JP2001102874A JP2001102874A JP27966599A JP27966599A JP2001102874A JP 2001102874 A JP2001102874 A JP 2001102874A JP 27966599 A JP27966599 A JP 27966599A JP 27966599 A JP27966599 A JP 27966599A JP 2001102874 A JP2001102874 A JP 2001102874A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 個々のトランジスタの耐圧を下げてもサージ
電圧からアンプを保護できるサージ保護回路を提供する
ことにある。 【解決手段】 第1の電源電圧端子(VCC)と第2の
電源電圧端子(GND)との間に直列に接続された2つ
の出力トランジスタ(M1,M2)を含むプッシュプル
形の出力回路(21)を備えた半導体集積回路におい
て、電源電圧端子(VCC)に印加された過大な電圧を
検出するサージ検出回路(51)と、サージ検出手段に
よって出力トランジスタ(M1,M2)を高抵抗状態に
するカットオフ手段(23)と、電源電圧端子(VC
C)に過大な電圧が印加された場合に該過大電圧を分割
して上記複数の出力トランジスタ(M1,M2)に振り
分ける過大電圧分配手段(22)とを備えて構成され
る。
電圧からアンプを保護できるサージ保護回路を提供する
ことにある。 【解決手段】 第1の電源電圧端子(VCC)と第2の
電源電圧端子(GND)との間に直列に接続された2つ
の出力トランジスタ(M1,M2)を含むプッシュプル
形の出力回路(21)を備えた半導体集積回路におい
て、電源電圧端子(VCC)に印加された過大な電圧を
検出するサージ検出回路(51)と、サージ検出手段に
よって出力トランジスタ(M1,M2)を高抵抗状態に
するカットオフ手段(23)と、電源電圧端子(VC
C)に過大な電圧が印加された場合に該過大電圧を分割
して上記複数の出力トランジスタ(M1,M2)に振り
分ける過大電圧分配手段(22)とを備えて構成され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
において電源電圧に発生する過大電圧から出力トランジ
スタを保護する回路に適用して有用な技術に関し、例え
ばカーオーディオ用のパワーアンプに利用して有用な技
術に関する。
において電源電圧に発生する過大電圧から出力トランジ
スタを保護する回路に適用して有用な技術に関し、例え
ばカーオーディオ用のパワーアンプに利用して有用な技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】電源電圧端子と接地点との間に2個のN
チャネルMOSトランジスタを直列に接続し、これら2
個のMOSトランジスタによりプッシュプル動作を行わ
せることで大きな出力電流を得る高利得パワーアンプが
ある。
チャネルMOSトランジスタを直列に接続し、これら2
個のMOSトランジスタによりプッシュプル動作を行わ
せることで大きな出力電流を得る高利得パワーアンプが
ある。
【0003】カーオーディオは家庭用オーディオ製品に
比べて劣悪な条件下で使用される。例えば電源電圧に関
しても比較的大きなサージ電圧が発生することがある。
比べて劣悪な条件下で使用される。例えば電源電圧に関
しても比較的大きなサージ電圧が発生することがある。
【0004】そのため、電源電圧に発生したサージ電圧
から上述のようなパワーアンプの出力MOSトランジス
タを保護する回路として従来より種々の形式のものが提
案されている。一般的な保護回路は、サージ電圧を検出
する検出回路と、サージ電圧を検出した場合に2個のM
OSトランジスタのうち電源電圧側のMOSトランジス
タのゲート電圧をローレベルに固定するスイッチ素子と
から構成されている。その保護回路は、サージ電圧が発
生した場合に電源電圧端子側の出力MOSトランジスタ
のソース−ドレイン間接合でサージ電圧を受けて内部の
回路をサージ電圧から保護するものであった。
から上述のようなパワーアンプの出力MOSトランジス
タを保護する回路として従来より種々の形式のものが提
案されている。一般的な保護回路は、サージ電圧を検出
する検出回路と、サージ電圧を検出した場合に2個のM
OSトランジスタのうち電源電圧側のMOSトランジス
タのゲート電圧をローレベルに固定するスイッチ素子と
から構成されている。その保護回路は、サージ電圧が発
生した場合に電源電圧端子側の出力MOSトランジスタ
のソース−ドレイン間接合でサージ電圧を受けて内部の
回路をサージ電圧から保護するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の保護回路では、1個のトランジスタで全てのサージ
電圧を受けるため、このトランジスタの耐圧を高くする
必要があった。例えば、50Vのサージ電圧に耐え切れ
るように設計する場合を想定すると、上記トランジスタ
には余裕をみて70Vの耐圧が必要となる。
来の保護回路では、1個のトランジスタで全てのサージ
電圧を受けるため、このトランジスタの耐圧を高くする
必要があった。例えば、50Vのサージ電圧に耐え切れ
るように設計する場合を想定すると、上記トランジスタ
には余裕をみて70Vの耐圧が必要となる。
【0006】一方、MOSトランジスタにあっては、ソ
ース−ドレイン間チャネルが導通状態である場合の抵抗
(オン抵抗と云う)とソース−ドレイン間をオフ状態に
した場合の耐圧とはトレードオフの関係にあり、また、
アンプにおいて利得を高くするにはオン抵抗の低いトラ
ンジスタを使用する必要がある。
ース−ドレイン間チャネルが導通状態である場合の抵抗
(オン抵抗と云う)とソース−ドレイン間をオフ状態に
した場合の耐圧とはトレードオフの関係にあり、また、
アンプにおいて利得を高くするにはオン抵抗の低いトラ
ンジスタを使用する必要がある。
【0007】しかしながら、アンプに上記従来の保護回
路技術を適用した場合、出力MOSトランジスタの耐圧
を高くする必要があったため、結果としてトランジスタ
のオン抵抗が高くなり大きな利得が得られないと云った
問題を有していた。
路技術を適用した場合、出力MOSトランジスタの耐圧
を高くする必要があったため、結果としてトランジスタ
のオン抵抗が高くなり大きな利得が得られないと云った
問題を有していた。
【0008】また、半導体基板上にトランジスタを設け
る場合、耐圧の高いトランジスタでは大きな面積が必要
となる。更に、プッシュプル形の出力回路を有するアン
プでは、出力特性がプッシュ側とプル側のトランジスタ
をほぼ同一の特性にしたいと云う要求もあるため、結果
としてプル側のトランジスタも高い耐圧のものとなる。
その結果、半導体集積回路として構成されるアンプに上
記従来の保護回路技術を適用するとチップサイズが大き
くなると云った問題も発生させた。
る場合、耐圧の高いトランジスタでは大きな面積が必要
となる。更に、プッシュプル形の出力回路を有するアン
プでは、出力特性がプッシュ側とプル側のトランジスタ
をほぼ同一の特性にしたいと云う要求もあるため、結果
としてプル側のトランジスタも高い耐圧のものとなる。
その結果、半導体集積回路として構成されるアンプに上
記従来の保護回路技術を適用するとチップサイズが大き
くなると云った問題も発生させた。
【0009】この発明の目的は、個々のトランジスタの
耐圧を下げてもサージ電圧からアンプを保護できるサー
ジ保護回路を提供することにある。
耐圧を下げてもサージ電圧からアンプを保護できるサー
ジ保護回路を提供することにある。
【0010】この発明の他の目的は、半導体集積回路と
して構成されるアンプにおいて、サージ電圧からの保護
が確実で、かつ集積回路の小型化を図れる半導体集積回
路を提供することにある。
して構成されるアンプにおいて、サージ電圧からの保護
が確実で、かつ集積回路の小型化を図れる半導体集積回
路を提供することにある。
【0011】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0013】すなわち、第1の電源電圧端子と第2の電
源電圧端子との間に直列に接続された2つの出力トラン
ジスタを含むプッシュプル形の出力回路を備えた半導体
集積回路において、電源電圧端子に印加された過大な電
圧を検出するサージ検出回路と、サージ検出手段によっ
て上記出力トランジスタを高抵抗状態にするカットオフ
手段と、電源電圧端子に過大な電圧が印加された場合に
該過大電圧を分割して上記2つの出力トランジスタに振
り分ける過大電圧分配手段とを備えた構成とする。
源電圧端子との間に直列に接続された2つの出力トラン
ジスタを含むプッシュプル形の出力回路を備えた半導体
集積回路において、電源電圧端子に印加された過大な電
圧を検出するサージ検出回路と、サージ検出手段によっ
て上記出力トランジスタを高抵抗状態にするカットオフ
手段と、電源電圧端子に過大な電圧が印加された場合に
該過大電圧を分割して上記2つの出力トランジスタに振
り分ける過大電圧分配手段とを備えた構成とする。
【0014】このような手段によれば、過大電圧が1個
のトランジスタに集中して印加されず、2つのトランジ
スタに振り分けられるので、過大電圧に対する保護機能
を損なうことなく個々のトランジスタの耐圧を低く設定
することが出来る。それゆえ、出力トランジスタのオン
抵抗を下げられ、大きな出力を得ることが出来る。ま
た、個々のトランジスタの耐圧を低く設定できることか
ら、半導体集積回路でこのアンプや保護回路を構成する
場合に、半導体集積回路の小型化を図ることが出来る。
さらに、プッシュ側とプル側の出力トランジスタの特性
をほぼ同一にすることができ、バランスの良い出力が得
られる。
のトランジスタに集中して印加されず、2つのトランジ
スタに振り分けられるので、過大電圧に対する保護機能
を損なうことなく個々のトランジスタの耐圧を低く設定
することが出来る。それゆえ、出力トランジスタのオン
抵抗を下げられ、大きな出力を得ることが出来る。ま
た、個々のトランジスタの耐圧を低く設定できることか
ら、半導体集積回路でこのアンプや保護回路を構成する
場合に、半導体集積回路の小型化を図ることが出来る。
さらに、プッシュ側とプル側の出力トランジスタの特性
をほぼ同一にすることができ、バランスの良い出力が得
られる。
【0015】具体的には、上記過大電圧分配手段として
は、上記第1または第2の電源電圧端子と出力端子との
間に直列に接続されたツェナダイオードを備え、該ツェ
ナダイオードによりクランプされた電圧を対応する出力
トランジスタに印加させるように構成できる。また、こ
こでツェナダイオードと直列に抵抗を設けることで、電
圧降下の際に過大電流がツェナダイオード等の保護素子
に流れるのを制限して阻止の破壊を防止することが出来
る。また、トランジスタとしてMOSFETを使用する
ことで低消費電力で大出力のパワーアンプとなり、上記
保護回路を適用することで耐圧に優れたパワーアンプが
得られる。
は、上記第1または第2の電源電圧端子と出力端子との
間に直列に接続されたツェナダイオードを備え、該ツェ
ナダイオードによりクランプされた電圧を対応する出力
トランジスタに印加させるように構成できる。また、こ
こでツェナダイオードと直列に抵抗を設けることで、電
圧降下の際に過大電流がツェナダイオード等の保護素子
に流れるのを制限して阻止の破壊を防止することが出来
る。また、トランジスタとしてMOSFETを使用する
ことで低消費電力で大出力のパワーアンプとなり、上記
保護回路を適用することで耐圧に優れたパワーアンプが
得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0017】図1は、本発明を適用して好適なカーオー
ディオのスピーカを駆動するパワーアンプIC1の実施
例を示す全体構成図である。
ディオのスピーカを駆動するパワーアンプIC1の実施
例を示す全体構成図である。
【0018】この実施例のパワーアンプIC(Integrat
ed Circuit)1は、1個の半導体チップをパッケージン
グして構成されているもので、その半導体チップ上に
は、4つの入力信号IN1〜IN4のそれぞれに対応し
て設けられた4つのバッファ回路4A〜4Dおよびバッ
ファの信号を受けて増幅する4つのアンプ回路2A〜2
D、アンプの出力端子OUT1〜OUT8に接続される
スピーカーSP1〜SP4とICとを接続するリード線
のショートや異常温度および電源電圧VCCへのサージ
電圧(過大電圧)の入力等を検出して各回路を保護する
検出信号を出力するプロテクタ回路5、電源電圧VCC
より高いMOSFET駆動用のバイアス電圧を生成する
チャージポンプ回路6、チャージポンプの動作に必要な
クロックを発生するクロック発生回路7などが設けられ
ている。
ed Circuit)1は、1個の半導体チップをパッケージン
グして構成されているもので、その半導体チップ上に
は、4つの入力信号IN1〜IN4のそれぞれに対応し
て設けられた4つのバッファ回路4A〜4Dおよびバッ
ファの信号を受けて増幅する4つのアンプ回路2A〜2
D、アンプの出力端子OUT1〜OUT8に接続される
スピーカーSP1〜SP4とICとを接続するリード線
のショートや異常温度および電源電圧VCCへのサージ
電圧(過大電圧)の入力等を検出して各回路を保護する
検出信号を出力するプロテクタ回路5、電源電圧VCC
より高いMOSFET駆動用のバイアス電圧を生成する
チャージポンプ回路6、チャージポンプの動作に必要な
クロックを発生するクロック発生回路7などが設けられ
ている。
【0019】また、この実施例のパワーアンプIC1に
は、上記4つのアンプ回路4A〜4Dに対応してそれぞ
れ電源電圧VCCが供給される独立した4系統の電源入
力端子PVCC1〜PVCC4が設けられ、半導体チッ
プ上に設けられた別系統の配線を介して対応するアンプ
回路2A〜2Dにそれぞれ接続されている。また、共通
のグランド端子ACGNDが設けられ、各アンプ回路2
A〜2Dに接続されている。ちなみに、電源端子を各ア
ンプ回路2A〜2D毎に別系統で設けている理由は、半
導体チップ上の配線抵抗が比較的大きく、別系統にしな
いと電源供給にバラツキが生じたり、あるアンプ回路の
動作で電源電圧に生じたノイズが電源ラインを介して他
のアンプ回路に伝わって音質が低下してしまうからであ
る。
は、上記4つのアンプ回路4A〜4Dに対応してそれぞ
れ電源電圧VCCが供給される独立した4系統の電源入
力端子PVCC1〜PVCC4が設けられ、半導体チッ
プ上に設けられた別系統の配線を介して対応するアンプ
回路2A〜2Dにそれぞれ接続されている。また、共通
のグランド端子ACGNDが設けられ、各アンプ回路2
A〜2Dに接続されている。ちなみに、電源端子を各ア
ンプ回路2A〜2D毎に別系統で設けている理由は、半
導体チップ上の配線抵抗が比較的大きく、別系統にしな
いと電源供給にバラツキが生じたり、あるアンプ回路の
動作で電源電圧に生じたノイズが電源ラインを介して他
のアンプ回路に伝わって音質が低下してしまうからであ
る。
【0020】バッファ回路4A〜4Dは、IC外部から
入力される各入力信号IN1〜IN4を増幅し、正相と
逆相の差動信号を形成してアンプ回路2A〜2Dにそれ
ぞれ出力する。
入力される各入力信号IN1〜IN4を増幅し、正相と
逆相の差動信号を形成してアンプ回路2A〜2Dにそれ
ぞれ出力する。
【0021】アンプ回路2A〜2Dは、入力信号を正相
と逆相に増幅する2個の増幅回路からなり、1対の出力
端子(例えばOUT1とOUT2)から正相と逆相にそ
れぞれ増幅された差動信号Vout1,/Vout1〜
Vout4,/Vout4を出力するように構成されて
いる。これらアンプ回路2A〜2Dの入力端子には対応
する各バッファ回路4A〜4Dから差動信号が入力され
る。また、出力端子OUT1〜OUT8には、例えばフ
ロント用とリヤ用それぞれに左右2個ずつ合計4個の車
載スピーカーSP1〜SP4がリード線を介して接続さ
れるようになっている。
と逆相に増幅する2個の増幅回路からなり、1対の出力
端子(例えばOUT1とOUT2)から正相と逆相にそ
れぞれ増幅された差動信号Vout1,/Vout1〜
Vout4,/Vout4を出力するように構成されて
いる。これらアンプ回路2A〜2Dの入力端子には対応
する各バッファ回路4A〜4Dから差動信号が入力され
る。また、出力端子OUT1〜OUT8には、例えばフ
ロント用とリヤ用それぞれに左右2個ずつ合計4個の車
載スピーカーSP1〜SP4がリード線を介して接続さ
れるようになっている。
【0022】図2には、サージ保護回路を備えたアンプ
回路2Aとサージ検出回路51の一実施例の回路図を示
す。
回路2Aとサージ検出回路51の一実施例の回路図を示
す。
【0023】同図において、51はプロテクタ回路5に
備わるサージ検出回路、21はアンプ回路2Aの出力回
路、22はサージ電圧分配回路、23はカットオフ回路
である。この実施例ではサージ電圧分配回路22および
カットオフ回路23がサージ保護回路を構成している。
また、上記出力回路21、サージ電圧分配回路22およ
びカットオフ回路23が、1個のアンプ回路2A〜2D
に2組ずつ設けられ一方が正相の他方が逆相の信号をそ
れぞれ増幅して出力するようになっている。
備わるサージ検出回路、21はアンプ回路2Aの出力回
路、22はサージ電圧分配回路、23はカットオフ回路
である。この実施例ではサージ電圧分配回路22および
カットオフ回路23がサージ保護回路を構成している。
また、上記出力回路21、サージ電圧分配回路22およ
びカットオフ回路23が、1個のアンプ回路2A〜2D
に2組ずつ設けられ一方が正相の他方が逆相の信号をそ
れぞれ増幅して出力するようになっている。
【0024】サージ検出回路51は、電源電圧VCCが
所定電圧(例えば20V)以上になった場合に通電され
るツェナダイオードZD4〜ZD6や、サージ電圧を検
出したときに所望レベルの検出電圧を生成するための抵
抗R6〜R9、ダイオードD1,D2およびトランジス
タQ4,Q5等から構成され、サージ電圧の印加などで
電源電圧が所定電位(20V)を超えた場合に、ノード
n1,n2,n3から所望のレベル(例えば20V,1
8V,1.4〜2V)の検出電圧C1,C2,C3をア
ンプ回路2A〜2Dのカットオフ回路23に出力するよ
うになっている。特に制限されないが、上記低電圧の検
出信号C3は、バッファ回路4A〜4Dやチャージポン
プ回路6などの保護トランジスタを動作させて、IC全
体の回路を保護するように構成されている。
所定電圧(例えば20V)以上になった場合に通電され
るツェナダイオードZD4〜ZD6や、サージ電圧を検
出したときに所望レベルの検出電圧を生成するための抵
抗R6〜R9、ダイオードD1,D2およびトランジス
タQ4,Q5等から構成され、サージ電圧の印加などで
電源電圧が所定電位(20V)を超えた場合に、ノード
n1,n2,n3から所望のレベル(例えば20V,1
8V,1.4〜2V)の検出電圧C1,C2,C3をア
ンプ回路2A〜2Dのカットオフ回路23に出力するよ
うになっている。特に制限されないが、上記低電圧の検
出信号C3は、バッファ回路4A〜4Dやチャージポン
プ回路6などの保護トランジスタを動作させて、IC全
体の回路を保護するように構成されている。
【0025】出力回路21は、例えば50W以上の大出
力が可能なもので、2個のnチャネルのパワーMOSF
ET M1,M2が例えば14Vのような電源電圧VC
C(第1の電源電圧)と0Vのようなグランド電位(第
2の電源電圧)との間に、ソース−ドレイン間のチャネ
ルが直列となるように接続されて構成される。
力が可能なもので、2個のnチャネルのパワーMOSF
ET M1,M2が例えば14Vのような電源電圧VC
C(第1の電源電圧)と0Vのようなグランド電位(第
2の電源電圧)との間に、ソース−ドレイン間のチャネ
ルが直列となるように接続されて構成される。
【0026】詳細には、一方のパワーMOSFET M
1のドレイン端子に電源電圧VCCが、ゲート端子に正
相の入力信号in1が、それぞれ印加されるように接続
されている。他方のパワーMOSFET M2は、その
ドレイン端子に上記パワーMOSFET M1のソース
端子が接続され、またゲート端子に逆相の入力信号/i
n1が、ソース端子にグランド電位がそれぞれ印加され
るように接続されている。そして、プッシュ側のパワー
MOSFET M1のソース端子とプル側のパワーMO
SFET M2のドレイン端子との接続ノードP1が出
力電圧Voutを出力する出力点とされ、両方のパワー
MOSFET M1,M2のプッシュプル動作により高
パワーの出力が可能とされている。
1のドレイン端子に電源電圧VCCが、ゲート端子に正
相の入力信号in1が、それぞれ印加されるように接続
されている。他方のパワーMOSFET M2は、その
ドレイン端子に上記パワーMOSFET M1のソース
端子が接続され、またゲート端子に逆相の入力信号/i
n1が、ソース端子にグランド電位がそれぞれ印加され
るように接続されている。そして、プッシュ側のパワー
MOSFET M1のソース端子とプル側のパワーMO
SFET M2のドレイン端子との接続ノードP1が出
力電圧Voutを出力する出力点とされ、両方のパワー
MOSFET M1,M2のプッシュプル動作により高
パワーの出力が可能とされている。
【0027】カットオフ回路23は、サージ電圧が検出
された際にサージ検出回路51から出力される検出電圧
C1〜C3に基づきオン動作する2個のスイッチ素子Q
1,Q2や電流制限抵抗R2,R3等から構成される。
そして、スイッチ素子Q1,Q2のオン動作によりパワ
ーMOSFET M1,M2のゲート−ソース間をショ
ートさせてソース−ドレイン間をカットオフ(遮断)さ
せるように構成されている。特に限定しないが、この実
施例では上記スイッチ素子Q1,Q2としてバイポーラ
トランジスタを使用している。バイポーラの代りにMO
SFETを用いてもよい。スイッチ素子Q1のベース端
子には、サージ検出回路51から検出電圧C1,C2が
抵抗R4,R5を介してエミッタとベースに印加された
トランジスタQ5のコレクタに接続されている。このス
イッチ素子Q1のコレクタ端子には比較的高いレベルの
入力信号in1が印加されるため、トランジスタQ3に
よってスイッチ素子Q1のベース端子にはサージ検出時
に比較的に高い電圧(例えば18V)の電圧が印加され
るように構成されている。他方のスイッチ素子Q2のコ
レクタ端子はグランド電位に接続されているので、その
ベース端子には比較的低いレベル(例えば1.4〜2V
程度)の検出電圧C3が入力されるように検出回路51
が構成されている。
された際にサージ検出回路51から出力される検出電圧
C1〜C3に基づきオン動作する2個のスイッチ素子Q
1,Q2や電流制限抵抗R2,R3等から構成される。
そして、スイッチ素子Q1,Q2のオン動作によりパワ
ーMOSFET M1,M2のゲート−ソース間をショ
ートさせてソース−ドレイン間をカットオフ(遮断)さ
せるように構成されている。特に限定しないが、この実
施例では上記スイッチ素子Q1,Q2としてバイポーラ
トランジスタを使用している。バイポーラの代りにMO
SFETを用いてもよい。スイッチ素子Q1のベース端
子には、サージ検出回路51から検出電圧C1,C2が
抵抗R4,R5を介してエミッタとベースに印加された
トランジスタQ5のコレクタに接続されている。このス
イッチ素子Q1のコレクタ端子には比較的高いレベルの
入力信号in1が印加されるため、トランジスタQ3に
よってスイッチ素子Q1のベース端子にはサージ検出時
に比較的に高い電圧(例えば18V)の電圧が印加され
るように構成されている。他方のスイッチ素子Q2のコ
レクタ端子はグランド電位に接続されているので、その
ベース端子には比較的低いレベル(例えば1.4〜2V
程度)の検出電圧C3が入力されるように検出回路51
が構成されている。
【0028】サージ電圧分配回路22は、電源電圧VC
Cと出力端子OUTとの間にツェナダイオードZD1〜
ZD3と、ツェナーダイオードZD1〜ZD3がオンさ
れた際に過電流を防止する電流制限抵抗R1とから構成
されている。そして、電源電圧VCCに一定以上のサー
ジ電圧が印加された場合にツェナダイオードに電流が流
れて、このサージ電圧より所定電圧(例えば25V)低
い電圧をパワーMOSFET M1のソース−ドレイン
間に印加するように構成されている。一方のパワーMO
SFET M2のソース−ドレイン間には、サージ電圧
よりも所定電圧(25V)低下された電圧とグランド電
位との差電位に相当する電圧が印加される。
Cと出力端子OUTとの間にツェナダイオードZD1〜
ZD3と、ツェナーダイオードZD1〜ZD3がオンさ
れた際に過電流を防止する電流制限抵抗R1とから構成
されている。そして、電源電圧VCCに一定以上のサー
ジ電圧が印加された場合にツェナダイオードに電流が流
れて、このサージ電圧より所定電圧(例えば25V)低
い電圧をパワーMOSFET M1のソース−ドレイン
間に印加するように構成されている。一方のパワーMO
SFET M2のソース−ドレイン間には、サージ電圧
よりも所定電圧(25V)低下された電圧とグランド電
位との差電位に相当する電圧が印加される。
【0029】上記ツェナダイオードZD1〜ZD3は、
例えば、パワーMOSFET M1,M2を半導体基板
上に形成するデプレッション形MOSFETの形成プロ
セス、または、スイッチ素子Q1,Q2等も合わせて形
成するバイポーラ−MOSトランジスタ混在プロセスに
おいて、半導体基板上に形成可能な素子であり、素子形
成に必要な面積も小さい。
例えば、パワーMOSFET M1,M2を半導体基板
上に形成するデプレッション形MOSFETの形成プロ
セス、または、スイッチ素子Q1,Q2等も合わせて形
成するバイポーラ−MOSトランジスタ混在プロセスに
おいて、半導体基板上に形成可能な素子であり、素子形
成に必要な面積も小さい。
【0030】次に、上記のように構成された本実施例の
パワーアンプIC1のサージ電圧発生時におけるサージ
保護回路の動作について説明する。
パワーアンプIC1のサージ電圧発生時におけるサージ
保護回路の動作について説明する。
【0031】図3は、サージ電圧の発生時に上記出力回
路21と保護回路の各ノードに生じる電圧の時間変化を
示すタイムチャートである。同図において、Aはサージ
電圧が発生したときの電源電圧VCCの変化、Bはパワ
ーMOSFET M1,M2の接続ノードP1の電圧変
化、Cはサージ検出回路51から出力されるサージ検出
電圧の変化を示している。
路21と保護回路の各ノードに生じる電圧の時間変化を
示すタイムチャートである。同図において、Aはサージ
電圧が発生したときの電源電圧VCCの変化、Bはパワ
ーMOSFET M1,M2の接続ノードP1の電圧変
化、Cはサージ検出回路51から出力されるサージ検出
電圧の変化を示している。
【0032】パワーアンプIC1は、通常時に電源電圧
VCCが例えば14Vで動作し、様々な要因による変動
誤差を含めて電源電圧が20V以上のサージ電圧が発生
した場合に増幅動作が停止しサージ保護回路が動作して
各回路を保護し、電源電圧が20V以下になった場合に
再びもとの動作状態に復帰するように構成されている。
VCCが例えば14Vで動作し、様々な要因による変動
誤差を含めて電源電圧が20V以上のサージ電圧が発生
した場合に増幅動作が停止しサージ保護回路が動作して
各回路を保護し、電源電圧が20V以下になった場合に
再びもとの動作状態に復帰するように構成されている。
【0033】図3に示すように、サージ電圧は、ノイズ
などと比較して長い期間、電源電圧VCCが徐々に上昇
してピーク電圧(タイミングt3)に達し、その後下降
して電源電圧VCCの標準レベルまで戻るような変化を
する。この実施例ではピーク電圧をおおよそ50Vと想
定している。
などと比較して長い期間、電源電圧VCCが徐々に上昇
してピーク電圧(タイミングt3)に達し、その後下降
して電源電圧VCCの標準レベルまで戻るような変化を
する。この実施例ではピーク電圧をおおよそ50Vと想
定している。
【0034】サージ検出回路51から出力される検出電
圧C1〜C3は、それぞれサージ電圧が印加されて電源
電圧が20V以上になったタイミングt2にハイレベル
にされ、再び電源電圧が20V以下になったタイミング
t5にローレベルに復帰されるように変化する。
圧C1〜C3は、それぞれサージ電圧が印加されて電源
電圧が20V以上になったタイミングt2にハイレベル
にされ、再び電源電圧が20V以下になったタイミング
t5にローレベルに復帰されるように変化する。
【0035】パワーMOSFET M1,M2の接続ノ
ードP1の電圧Bは、通常時すなわちサージ検出回路5
1がサージ電圧を検出するまでは、カットオフ回路23
やサージ電圧分配回路22が動作しないので、出力回路
21に入力された入力信号in1,/in1を増幅した
電圧が出力されている。
ードP1の電圧Bは、通常時すなわちサージ検出回路5
1がサージ電圧を検出するまでは、カットオフ回路23
やサージ電圧分配回路22が動作しないので、出力回路
21に入力された入力信号in1,/in1を増幅した
電圧が出力されている。
【0036】サージ電圧が20Vに達すると、サージ検
出回路51がオン動作してサージ検出電圧Cがハイレベ
ルになる(t1)。すると、先ず、カットオフ回路23
がオン動作してパワーMOSFET M1,M2のソー
ス−ドレイン間がカットオフされて接続ノードP1がハ
イインピーダンスになり、抵抗R1からのリークで接続
ノードP1の電位はグランド電位に変化する(タイミン
グt1〜t2)。
出回路51がオン動作してサージ検出電圧Cがハイレベ
ルになる(t1)。すると、先ず、カットオフ回路23
がオン動作してパワーMOSFET M1,M2のソー
ス−ドレイン間がカットオフされて接続ノードP1がハ
イインピーダンスになり、抵抗R1からのリークで接続
ノードP1の電位はグランド電位に変化する(タイミン
グt1〜t2)。
【0037】次いで、電源電圧VCCが更に上昇して所
定電圧(25V)に達すると、サージ電圧分配回路22
に電流が流れて、パワーMOSFET M1,M2の接
続ノードP1の電圧Bはに電源電圧VCCよりツェナダ
イオードの逆方向電圧(25V)分低い電圧となる(タ
イミングt2〜)。
定電圧(25V)に達すると、サージ電圧分配回路22
に電流が流れて、パワーMOSFET M1,M2の接
続ノードP1の電圧Bはに電源電圧VCCよりツェナダ
イオードの逆方向電圧(25V)分低い電圧となる(タ
イミングt2〜)。
【0038】そして、電源電圧VCCが所定電圧からピ
ーク電圧(50V)に達するタイミングt2〜t3にお
いて接続ノードP1の電圧Bも比例して上昇し、ピーク
のタイミングにおいてピーク電圧の略半分の25Vに達
する。
ーク電圧(50V)に達するタイミングt2〜t3にお
いて接続ノードP1の電圧Bも比例して上昇し、ピーク
のタイミングにおいてピーク電圧の略半分の25Vに達
する。
【0039】同様に、電源電圧VCCがピーク電圧(5
0V)から所定電圧(25V)に達するタイミングt3
〜t4まで接続ノードP1の電圧Bも比例して下降し、
電源電圧VCCが所定電圧(25V)に達するタイミン
グt4で接続ノードP1の電圧Bはグランド電位に戻さ
れる。
0V)から所定電圧(25V)に達するタイミングt3
〜t4まで接続ノードP1の電圧Bも比例して下降し、
電源電圧VCCが所定電圧(25V)に達するタイミン
グt4で接続ノードP1の電圧Bはグランド電位に戻さ
れる。
【0040】つまり、上記のタイミングt2〜t4の
間、一方のパワーMOSFET M1には25Vの電圧
が印加され、他方のパワーMOSFET M2には0V
〜25Vの電圧が印加されることになり、両方ともピー
ク電圧(50V)の半分以上の電圧は印加されずに済ん
でいる。また、サージ電圧がピークとなるタイミングt
3には、両方のパワーMOSFET M1,M2にサー
ジパルスのピーク電圧(50V)をほぼ均等に分割した
25Vずつの電圧が印加される。
間、一方のパワーMOSFET M1には25Vの電圧
が印加され、他方のパワーMOSFET M2には0V
〜25Vの電圧が印加されることになり、両方ともピー
ク電圧(50V)の半分以上の電圧は印加されずに済ん
でいる。また、サージ電圧がピークとなるタイミングt
3には、両方のパワーMOSFET M1,M2にサー
ジパルスのピーク電圧(50V)をほぼ均等に分割した
25Vずつの電圧が印加される。
【0041】次いで、電源電圧VCCが降下してサージ
検出電圧Cがローレベルに復帰されるまでは、サージ電
圧分配回路22がオフ状態にされカットオフ回路23の
みオン状態となるので接続ノードP1の電圧Bはグラン
ド電位に固定される(タイミングt4〜t5)。
検出電圧Cがローレベルに復帰されるまでは、サージ電
圧分配回路22がオフ状態にされカットオフ回路23の
みオン状態となるので接続ノードP1の電圧Bはグラン
ド電位に固定される(タイミングt4〜t5)。
【0042】その後、電源電圧VCCが降下してサージ
検出電圧C(C1〜C3)がローレベルに復帰される
と、カットオフ回路23もオフ状態にされて、出力回路
21は通常動作が可能な状態に復帰する。
検出電圧C(C1〜C3)がローレベルに復帰される
と、カットオフ回路23もオフ状態にされて、出力回路
21は通常動作が可能な状態に復帰する。
【0043】以上のように、この実施例のパワーアンプ
IC1によれば、電源電圧VCCにサージ電圧が発生し
てもその電圧は2個のパワーMOSFET M1,M2
に分配されるので、サージ電圧が1個のパワーMOSF
ET M1に集中して印加される場合に比べて、パワー
MOSFET M1,M2の個々の耐圧を低く設定する
ことが出来る。それゆえ、パワーMOSFET M1,
M2のオン抵抗も下げられ、アンプ回路2A〜2Dの利
得を大きくすることが出来る。また、パワーMOSFE
T M1,M2の個々の耐圧を低く設定できることか
ら、素子サイズを小さくすることができ、それによって
半導体集積回路の小型化を図ることが出来る。
IC1によれば、電源電圧VCCにサージ電圧が発生し
てもその電圧は2個のパワーMOSFET M1,M2
に分配されるので、サージ電圧が1個のパワーMOSF
ET M1に集中して印加される場合に比べて、パワー
MOSFET M1,M2の個々の耐圧を低く設定する
ことが出来る。それゆえ、パワーMOSFET M1,
M2のオン抵抗も下げられ、アンプ回路2A〜2Dの利
得を大きくすることが出来る。また、パワーMOSFE
T M1,M2の個々の耐圧を低く設定できることか
ら、素子サイズを小さくすることができ、それによって
半導体集積回路の小型化を図ることが出来る。
【0044】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0045】例えば、本実施例ではトランジスタとして
2個のNチャネルMOSFETを用いた出力回路に本発
明を適用した場合を説明したが、バイポーラトランジス
タを用いたプッシュプル形出力回路にも適用することが
可能である。
2個のNチャネルMOSFETを用いた出力回路に本発
明を適用した場合を説明したが、バイポーラトランジス
タを用いたプッシュプル形出力回路にも適用することが
可能である。
【0046】また、本発明を適用して好適なその他の実
施例の回路図である図4にも示すように、例えば3つ以
上のトランジスタM10〜M12を用いたハイファイ型
の出力回路21Aに対しても、上記実施例とほぼ同様
に、過大電圧(サージ電圧)を3段に分割する分配回路
22Aと、過大電圧の印加時に出力回路21Aの各トラ
ンジスタM10〜M12をカットオフさせるカットオフ
回路23Aを設け、各トランジスタM10〜M12に印
加させる電圧を低下させることで、個々のトランジスタ
M10〜M12の耐圧を上げることなく、全体の耐圧を
高めることが出来る。
施例の回路図である図4にも示すように、例えば3つ以
上のトランジスタM10〜M12を用いたハイファイ型
の出力回路21Aに対しても、上記実施例とほぼ同様
に、過大電圧(サージ電圧)を3段に分割する分配回路
22Aと、過大電圧の印加時に出力回路21Aの各トラ
ンジスタM10〜M12をカットオフさせるカットオフ
回路23Aを設け、各トランジスタM10〜M12に印
加させる電圧を低下させることで、個々のトランジスタ
M10〜M12の耐圧を上げることなく、全体の耐圧を
高めることが出来る。
【0047】また、本発明を適用して好適なその他の実
施例の回路図である図5にも示すように、例えば、Pチ
ャネルのパワーMOSFET M20とNチャネルのパ
ワーMOSFET M21とでプッシュプル動作を行う
出力回路21Bに対しても、上記実施例とほぼ同様に、
過大電圧を2段に分割する分配回路22Bと、過大電圧
の印加時に各パワーMOSFET M20,M21をカ
ットオフさせるカットオフ回路23Bにより、過大電圧
を2分割して各トランジスタM20,M21に負担を割
り振ることで、全体の耐圧を低下させることなく、個々
のトランジスタM20,M21の耐圧を低くすることが
出来る。
施例の回路図である図5にも示すように、例えば、Pチ
ャネルのパワーMOSFET M20とNチャネルのパ
ワーMOSFET M21とでプッシュプル動作を行う
出力回路21Bに対しても、上記実施例とほぼ同様に、
過大電圧を2段に分割する分配回路22Bと、過大電圧
の印加時に各パワーMOSFET M20,M21をカ
ットオフさせるカットオフ回路23Bにより、過大電圧
を2分割して各トランジスタM20,M21に負担を割
り振ることで、全体の耐圧を低下させることなく、個々
のトランジスタM20,M21の耐圧を低くすることが
出来る。
【0048】また、過大電圧を複数段に分割するサージ
電圧分配回路22も、例えば、ツェナダイオードZD1
〜ZD3と制限抵抗R1とを図2とは逆に配置した構成
にすることも出来るし、また、通常時において分配回路
22に全く電流が流れないようにするため、ノードP2
とグランド電位点との間に抵抗R1と直列に別のツェナ
ダイオードを挿入するようにしても良い。
電圧分配回路22も、例えば、ツェナダイオードZD1
〜ZD3と制限抵抗R1とを図2とは逆に配置した構成
にすることも出来るし、また、通常時において分配回路
22に全く電流が流れないようにするため、ノードP2
とグランド電位点との間に抵抗R1と直列に別のツェナ
ダイオードを挿入するようにしても良い。
【0049】また、サージ電圧検出回路やカットオフ回
路は、実施例で具体的に示した構成に限られず、種々の
変形例があることは云うまでもない。
路は、実施例で具体的に示した構成に限られず、種々の
変形例があることは云うまでもない。
【0050】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるカーオ
ーディオ用のパワーアンプICについて説明したがこの
発明はそれに限定されるものでなく、例えばモータ用の
パワーアンプ、その他プッシュプル形の出力回路を有す
る半導体集積回路に広く利用することができる。
なされた発明をその背景となった利用分野であるカーオ
ーディオ用のパワーアンプICについて説明したがこの
発明はそれに限定されるものでなく、例えばモータ用の
パワーアンプ、その他プッシュプル形の出力回路を有す
る半導体集積回路に広く利用することができる。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0052】すなわち、本発明に従うと、過大電圧に対
する保護機能を損なうことなく個々のトランジスタの耐
圧を低く設定することが出来るため、トランジスタのオ
ン抵抗も下げられ、利得を大きくすることが出来るとい
う効果がある。
する保護機能を損なうことなく個々のトランジスタの耐
圧を低く設定することが出来るため、トランジスタのオ
ン抵抗も下げられ、利得を大きくすることが出来るとい
う効果がある。
【0053】また、個々のトランジスタの耐圧を低く設
定できることから、半導体集積回路でこのアンプや保護
回路を構成する場合に、素子サイズを小さくすることが
でき、それによって半導体集積回路の小型化を図ること
が出来るという効果がある。
定できることから、半導体集積回路でこのアンプや保護
回路を構成する場合に、素子サイズを小さくすることが
でき、それによって半導体集積回路の小型化を図ること
が出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して好適なパワーアンプICの実
施例を示す全体構成図である。
施例を示す全体構成図である。
【図2】本実施例のアンプ回路とサージ検出回路との詳
細を示す回路図である。
細を示す回路図である。
【図3】サージ電圧の発生時において実施例のアンプや
その保護回路の各ノードに生じる電圧の時間変化を示す
タイムチャートである。
その保護回路の各ノードに生じる電圧の時間変化を示す
タイムチャートである。
【図4】本発明を適用して好適な第2の実施例のアンプ
回路を示す回路図である。
回路を示す回路図である。
【図5】本発明を適用して好適な第3の実施例のアンプ
回路を示す回路図である。
回路を示す回路図である。
1 パワーアンプIC 2A〜2D アンプ回路 5 プロテクタ回路 21 増幅回路 22 サージ電圧分配回路(過大電圧分配手
段) 23 カットオフ回路 51 サージ検出回路 VCC 電源電圧 M1,M2 パワーMOSFET(トランジスタ) P1 接続ノード ZD1〜ZD3 過大電圧分配用のツェナダイオード R1 過大電圧分配用の抵抗 Q1,Q2 カットオフ手段のスイッチ素子
段) 23 カットオフ回路 51 サージ検出回路 VCC 電源電圧 M1,M2 パワーMOSFET(トランジスタ) P1 接続ノード ZD1〜ZD3 過大電圧分配用のツェナダイオード R1 過大電圧分配用の抵抗 Q1,Q2 カットオフ手段のスイッチ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹下 律司 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 家中 正憲 群馬県高崎市西横手町1番地1 日立東部 セミコンダクタ株式会社内 Fターム(参考) 5J091 AA02 AA17 AA41 CA35 CA57 CA92 FA01 FP03 FP06 GP02 HA08 HA10 HA18 HA20 HA25 HA29 KA00 KA03 KA62 MA21 SA05 TA01 TA06
Claims (7)
- 【請求項1】 第1の電源電圧端子と第2の電源電圧端
子との間に直列に接続された2個の出力トランジスタを
含むプッシュプル形の出力回路を備えた半導体集積回路
において、 電源電圧端子に印加された過大な電圧を検出するサージ
検出回路と、サージ検出手段によって上記出力トランジ
スタを高抵抗状態にするカットオフ手段と、電源電圧端
子に過大な電圧が印加された場合に該過大電圧を分割し
て上記2つの出力トランジスタに振り分ける過大電圧分
配手段とを備えていることを特徴とするサージ保護回
路。 - 【請求項2】 上記過大電圧分配手段は、上記第1また
は第2の電源電圧端子と出力端子との間に直列に接続さ
れたツェナダイオードを備え、該ツェナダイオードによ
りクランプされた電圧を対応する出力トランジスタに印
加させることを特徴とする請求項1記載のサージ保護回
路。 - 【請求項3】 上記過大電圧分配手段は、第2または第
1の電源電圧端子と出力端子との間に接続された抵抗を
有し、該抵抗によって降下された電圧が対応する出力ト
ランジスタに印加されることを特徴とする請求項2記載
のサージ保護回路。 - 【請求項4】 上記ツェナダイオードと抵抗は、上記2
個の出力トランジスタに対して予め想定される過大電圧
をほぼ均等に分割して印加することを特徴とする請求項
1〜3の何れかに記載のサージ保護回路。 - 【請求項5】 上記出力トランジスタはともにNチャネ
ルMOSFETであることを特徴とする請求項1〜4の
何れかに記載のサージ保護回路 - 【請求項6】 上記カットオフ手段はバイポーラトラン
ジスタからなることを特徴とする請求項1〜5の何れか
に記載のサージ保護回路。 - 【請求項7】 入力信号を増幅して出力するアンプと、
請求項1〜6の何れかに記載のサージ保護回路とが1個
の半導体基板上に形成されてなることを特徴とする半導
体集積回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27966599A JP2001102874A (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | サージ保護回路および半導体集積回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27966599A JP2001102874A (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | サージ保護回路および半導体集積回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001102874A true JP2001102874A (ja) | 2001-04-13 |
Family
ID=17614165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27966599A Pending JP2001102874A (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | サージ保護回路および半導体集積回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001102874A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015521408A (ja) * | 2012-05-02 | 2015-07-27 | クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated | クラスD増幅器出力ステージにおけるオーバシュート電圧(overshootvoltage)グリッチ(glitch)を抑制するための分割キャパシタスキーム |
CN109301806A (zh) * | 2018-11-08 | 2019-02-01 | 上海艾为电子技术股份有限公司 | 一种浪涌保护电路 |
KR102067904B1 (ko) * | 2018-07-29 | 2020-01-17 | 주식회사 에프램 | 감지 설정 저항 신호 제어 증폭 회로 장치 |
-
1999
- 1999-09-30 JP JP27966599A patent/JP2001102874A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015521408A (ja) * | 2012-05-02 | 2015-07-27 | クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated | クラスD増幅器出力ステージにおけるオーバシュート電圧(overshootvoltage)グリッチ(glitch)を抑制するための分割キャパシタスキーム |
KR102067904B1 (ko) * | 2018-07-29 | 2020-01-17 | 주식회사 에프램 | 감지 설정 저항 신호 제어 증폭 회로 장치 |
CN109301806A (zh) * | 2018-11-08 | 2019-02-01 | 上海艾为电子技术股份有限公司 | 一种浪涌保护电路 |
CN109301806B (zh) * | 2018-11-08 | 2023-09-15 | 上海艾为电子技术股份有限公司 | 一种浪涌保护电路 |
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