JP2001102858A - 周波数選択反射器 - Google Patents

周波数選択反射器

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JP2001102858A
JP2001102858A JP2000271575A JP2000271575A JP2001102858A JP 2001102858 A JP2001102858 A JP 2001102858A JP 2000271575 A JP2000271575 A JP 2000271575A JP 2000271575 A JP2000271575 A JP 2000271575A JP 2001102858 A JP2001102858 A JP 2001102858A
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reflection
reflecting
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Charles W Chandler
チャールズ・ダブリュー・チャンドラー
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Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
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TRW Inc
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q19/00Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic
    • H01Q19/10Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using reflecting surfaces
    • H01Q19/18Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using reflecting surfaces having two or more spaced reflecting surfaces
    • H01Q19/19Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using reflecting surfaces having two or more spaced reflecting surfaces comprising one main concave reflecting surface associated with an auxiliary reflecting surface
    • H01Q19/195Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using reflecting surfaces having two or more spaced reflecting surfaces comprising one main concave reflecting surface associated with an auxiliary reflecting surface wherein a reflecting surface acts also as a polarisation filter or a polarising device
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    • H01Q15/0006Devices acting selectively as reflecting surface, as diffracting or as refracting device, e.g. frequency filtering or angular spatial filtering devices
    • H01Q15/0013Devices acting selectively as reflecting surface, as diffracting or as refracting device, e.g. frequency filtering or angular spatial filtering devices said selective devices working as frequency-selective reflecting surfaces, e.g. FSS, dichroic plates, surfaces being partly transmissive and reflective

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Abstract

(57)【要約】 【課題】通信衛星システムの衛星アンテナの反射器に周
波数選択特性を持たせる。 【解決手段】反射器10の内側反射器部分12は、アッ
プリンク及びダウンリンク信号である例えば20及び3
0GHz信号の双方を反射し、外側反射器部分14は、
一次ビームの方向に20GHz信号のみを反射する。そ
の結果、30GHz反射面に対する電気的開口は、内側
反射器部分12の直径となり、20GHz反射面に対す
る電気的開口は周波数選択反射器10の全直径となる。
ビーム幅は直径に反比例するので、内側反射器部分12
は、反射器10全体の直径の2/3となる。20GHz
及び30GHz信号に対してビーム幅を等しくすること
に関して、フィード16は、30GHzビーム・パター
ン上に20GHzビーム・パターンを重ね合わせ、衛星
及び地表上の同じ所定区域間において信号の送信及び受
信双方を行なうように構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁アンテナ・シ
ステムに用いる反射器に関し、更に特定すれば、2つ以
上の周波数を有する電磁信号を反射可能な反射器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通信分野では、アンテナ・システムが2
つ以上の周波数で動作可能であることを要求するシステ
ムが多数存在する。例えば、軍用及び商用衛星システム
では、地上局から衛星へのアップリンク信号が第1周波
数を有し、一方、衛星から地上局へのダウンリンク信号
が第2周波数を有することは当然である。商用及び軍用
Ka−バンド通信衛星はこの一例であり、アップリンク
周波数を20GHzとし、ダウンリンク周波数を30G
Hzとしている。
【0003】従来、前述のような通信衛星システムは、
衛星内において、アンテナ・フィード(例えば、フィー
ド・ホーン)及び反射システム(通常、凹型一次反射器
及び二次(副)反射器を用いる)を備えた構造とした反
射アンテナ・システムを用いることによって、2つの周
波数を処理していた。かかるシステムにおいて、2つの
アンテナ・フィードを備え、衛星のアップリンク受信ビ
ーム(例えば、30GHz)が、衛星からのダウンリン
ク送信ビーム(例えば、20GHz)とほぼ同じビーム
幅を有するように、各フィードがビームを整形するよう
に設計する技術がある。この目的を達成するようにフィ
ードを設計することは難しく、このような設計は、とき
として衛星環境における実際上の制約範囲内で実現する
ことが不可能な場合もある。各周波数毎に別個の反射器
を用いるという代替手法もある。勿論、これは、衛星シ
ステムにおいては、サイズ及び重量の制限を考慮しなけ
ればならないので、不利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、ほぼ等しいビーム幅を有する2つ以上の周波数
を反射可能な、電磁アンテナ・システム用の改良された
反射器を提供することである。本発明の別の目的は、特
殊のフィード設計を必要とせず、また周波数の各々に対
応して別個の反射器を必要とすることない、改良された
反射器システムを提供することである。本発明の更に別
の目的は、衛星通信システムにおいて用いるために改良
された反射器を提供することであり、単一の反射器が1
つの周波数においてアップリンク信号を受信し、第2周
波数においてダウンリンク信号を送信することを可能と
し、アップリンク信号の受信パターン及びダウンリンク
信号の送信パターンのビーム幅がほぼ同一であり、これ
らのパターンが互いに重複するようにした反射器を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様にしたが
ってこれら及びその他の目的を達成するために、電磁波
を受信し反射する、内側反射部及び外側反射部を含む周
波数選択反射器を備える。内側反射部は、第1及び第2
周波数を有する電磁波を反射する反射面を有する。外側
反射部は、第1周波数を有する電磁波をそのほぼ全体を
(constructively)反射するが、第2周
波数を有する電磁波を殆ど反射しない表面を有する。本
発明の別の態様によれば、第1及び第2周波数を有する
電磁波を反射する内側部分、ならびに内側部分から反射
された第1周波数の電磁波と同一方向に、第1周波数を
有する電磁波を回折し、内側部分から反射された第2周
波数の電磁波の方向とは異なる方向に第2周波数の電磁
波をそらせる、外側回折部を有する周波数選択反射器を
提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による周波数選択
反射器10の好適な実施形態を示している。周波数選択
反射器10は、好ましくはソリッド面(solid s
urface)である内側反射器部分12、及び内側反
射器を包囲する外側反射器部分14を含む。外側反射器
部分は、1つ以上の周波数を、それら周波数が内側反射
器12によって反射されるのと同じ方向に反射し、同時
に、他の周波数の1つ以上を、該周波数が内側反射器1
2によって反射されるのと同じ方向に、強め合わないよ
うに反射する。これについては、以下で更に詳しく論ず
ることにする。
【0007】複数のフィード16(例えば、ホーン・フ
ィードであるが、他のフィードも使用可能である)が、
各々、単一周波数のビームを生成し、当該ビームを周波
数選択反射器10上に放射する(送信モード)か、又は
反射器10からのビームを受信する(受信モード)よう
に配置されている。これらのフィード16は、反射器1
0に対して簡略化して示されている。これは、用いる個
々のフィードの詳細は本発明の一部を形成する訳ではな
いからである。しかしながら、本発明の反射器は、一例
として、オフセット、カスグレン(Cassegrai
n)、フロント・フィード(front−feed)、
サイド・フィード(side−fed)及びグレゴリア
ン(Gregorian)のような、二反射器システム
を含む、種々の反射器構造において使用可能であること
を注記しておく。本発明の反射器を二反射器システムに
おける一次反射器として用いる場合、通常凹状である
が、本発明はこれに限定される訳ではない。
【0008】本発明は、2つ以上の周波数を用いる種々
のマルチ周波数システムに使用可能である。例示の目的
のために過ぎないが、以下の説明は、アップリンク信号
に30GHz及びダウンリンク信号に20GHzを用い
る、デュアル周波数Ka−バンド通信衛星システム(一
般に、商用及び軍用システムに用いられる)の好適な実
施形態を対象とする。更に、本発明は地上局及び衛星ア
ンテナの双方(ならびに衛星通信システム以外のシステ
ム)に用いることができるが、以下の説明は、同じ反射
器をフィード16と共に用いて30GHzアップリンク
信号及び送信された20GHzダウンリンク信号を双方
を受信するために用いることができる、Ka−バンド通
信衛星システム等において使用可能な衛星アンテナを対
象とする。この点に関して、複数のフィード16を反射
器10に対して配置すると、地表上における異なる場所
においてビーム・カバレッジが得られる。言い換える
と、多数のビームを発生して、例えば、異なる都市と個
々に通信することができる。以下に説明する本発明の好
適な実施形態によれば、半パワー・ビーム幅を、円形ビ
ームに対して約9°に設定することができるが、これは
単に例示の目的のために過ぎないことを注記しておく。
【0009】Ka−バンドの実施形態においては、本発
明は、30GHzアップリンク信号及び20GHzダウ
ンリンク信号の双方に対して、等化されたビーム幅パタ
ーンを与えることを、特に目的としている。これを達成
するために、内側反射器部分12は、20及び30GH
z信号の双方を反射し、一方、外側反射器部分14は、
一次(主)ビームの方向に20GHz信号のみを反射す
る。その結果、30GHz反射面に対する電気的開口
(electrical aperture)は、内側
反射器部分12の直径となり、20GHz反射面に対す
る電気的開口は周波数選択反射器10(内側反射器部分
12及び外側反射器部分14を含む)の全直径となる。
ビーム幅は直径に反比例するので、内側反射器部分12
は、反射器10全体の直径の2/3となるはずである。
例えば、反射器10全体の直径を75λ(λは、20G
Hz信号では0.6インチに等しい)に設定する場合、
これは60インチとなる。すると、等しいビーム幅を得
るためには、内側反射面12を40インチに設定するこ
とになる。尚、λが30GHz信号に対して0.4イン
チに等しいとすると、40インチはこの信号に対する7
5λにもなることを注記しておく。これらの寸法は、勿
論、例示の目的のためだけに過ぎない。何故なら、本発
明は、物理的サイズ及び電気的サイズ双方に関して、異
なる寸法でも実施可能であるからである。
【0010】20GHz及び30GHz信号に対してビ
ーム幅を等しくすることに関して、フィード16は、3
0GHzビーム・パターン上に20GHzビーム・パタ
ーンを重ね合わせ、衛星及び地表上の同じ所定区域間に
おいて信号の送信及び受信双方を行なうように構成する
ことができる。先記した寸法の反射器を用い、フィード
・パターンを適切に作成することにより、ビーム・パタ
ーンの送信及び受信のために、半パワー・ビーム幅が9
°の重複円ビームを得ることができる。勿論、望ましけ
れば、これらの寸法及びフィードの配置を変更すること
により、別のビーム幅を得ることも可能である。
【0011】図2及び図3は、外側反射器14を波形と
し、反射器が、1つの周波数を有する信号を打ち消しつ
つ、同時に別の周波数を有する信号を反射することがで
きるようにした、2つの異なる構成を示す。これらの波
形は、図1に簡略化して示すように、外側反射器14の
内径及び外径間に配した同心円として形成されている。
図2の構成は、実際には、これまでに論じた20GHz
及び30GHzのような周波数ではなく、例えば、20
GHz及び40GHzというように、所望の周波数及び
不所望の周波数が互いの倍数である場合に、主に適して
いる。しかしながら、簡略化のために、図2の構成につ
いて最初に論ずることにする。これは、電気的深度(位
相シフト及びλに関して)が物理的深度(λに関して)
に等しい状況を表すからである。これは、通常、後に論
ずる図3及び図4の実施形態では当てはまらない。基本
的に、これらの実施形態では、3つ全て、打ち消すべき
周波数については、反射A及び反射B間に180°の位
相差を生じさせ、補強すべき周波数については、反射A
及び反射B間に90°の位相差を生じさせるために、波
形を設けている。
【0012】図2では、波形は、反射器表面に、波形凹
部18として設けられており、電気的及び物理的深度の
双方に関して、約λ/2の深度となっている。この深度
の波形凹部18を設けることにより、1つの信号(例え
ば、40GHz)に対する波形凹部18からの反射A
は、外側反射器14の上面20からの同じ周波数信号の
反射Bに対して、180°位相がずれることになる。こ
の波形凹部18によって生ずる180°の位相差は、こ
の周波数の信号に対し、上面20からの反射を効果的に
打ち消すように作用する。完全に打ち消すためには、波
形凹部18が占める全面積を、外側反射器14の上面2
0が占める全面積とほぼ等しく設定すればい。同時に、
波形凹部18は、他の周波数(例えば、20GHz)の
信号に対して、λ/4で反射することにより、上面20
からのかかる信号の反射に寄与する。その結果、この波
形構成を用いた外側反射器14は、先に論じたように、
40GHz信号を効果的に打ち消しつつ、20GHz信
号を反射することができる。この場合、内側反射器12
は、20GHz及び40GHz双方を反射するように設
定される。
【0013】図3は、対象となる周波数が互いの倍数で
はない状況において、本発明を使用可能とするために、
波形凹部18を形成する代替案を示す。即ち、図3で
は、誘電体22のような材料を少なくとも部分的にスロ
ットに充填し、受信波及び反射波間に遅延を生じさせ
る。言い換えると、この場合、凹部18からの反射Aと
隣接する上面20からの反射Bとの間における、打ち消
すべき周波数(例えば、本例では30GHz信号)に対
して、所望の180°位相シフトが、波形凹部18の深
度の設定、及び凹部を充填する誘電体材料22の特性の
組み合わせによって得ることができる。勿論、図2の場
合と同様、凹部の深さ及び誘電体材料の組み合わせによ
って、所望の波(例えば、本例では、20GHz信号)
を打ち消さないが、上面20から反射される波と結合
し、全体として、外側波形反射器14が所望の波を反射
する量だけその波を遅延させるように、周波数に感応す
る誘電体材料を選択しなければならない。好ましくは、
これは、反射すべき周波数に対して、反射A及び反射B
間において90°の位相差とする。尚、この例は具体的
に誘電体の使用について記載するが、反射波を遅延させ
る他の適当な材料も使用可能であることを注記してお
く。
【0014】図3に示す実施形態の利点の1つは、倍数
関係ではない周波数にこの反射器を使用することがで
き、凹部をさほど深くする必要がないため、そして誘電
体材料が反射器に構造的な強度を与えるので、構造全体
が強化できることである(反射器は、できるだけ薄く軽
量であることが好ましいことを注記しておく)。言い換
えると、図3の実施形態では、凹部18の電気的深度
は、物理的深度による遅延及び誘電体による遅延の組み
合わせのために、λ/2となるが、実際の物理的深度は
λ/2未満にすることができる。
【0015】図4は、外側反射器部分14の表面に使用
可能な別の実施形態を示す。この場合は、波形は、反射
器の表面に凹部を形成するのではなく、反射器の表面2
0上に形成されたストライプ24によって事実上形成さ
れている。この場合、ストライプ24は、打ち消すべき
周波数に対して、反射A及び反射B間に180°の位相
差を生じつつ、同時に、反射すべき周波数に対して、反
射A及び反射B間に90°のような位相差を生ずるよう
な構造となっている。この場合も、これらのストライプ
24は、所望の位相シフトを得るような適切な誘電体特
性を有する誘電体材料で作ることができるが、本発明は
誘電体材料のみに限定される訳ではない。図3と同様、
図4の実施形態は、ここで論じた20GHz及び30G
Hz周波数を含む、互いに倍数でない周波数にも使用可
能である。
【0016】前述の実施形態では、外側の波形反射器1
4は、周波数の1つ(例えば、30Ghz)を効果的に
打ち消しつつ、別の周波数(例えば、20GHz)を反
射するために用いられている。したがって、これらの構
造のことを「打ち消しエッジ処理」と呼ぶことができよ
う。一方、図5は、いくらか異なる原理で動作する実施
形態を示す。即ち、図5は、外側反射器部分14に回折
格子エッジ処理を用いて、所望の方向の1つ以上の周波
数を反射しつつ、その同じ方向に1つ以上の周波数を反
射するのを妨げるという同じ目標を達成する。
【0017】図5では、図2〜図4の外側波形反射器の
代わりに、図5の実施形態は外側回折格子面26を用い
ている。先に論じたのと同じKa−バンドの例を用いる
と、内側反射器12は、20GHz信号及び30GHz
信号双方を反射する。一方、外側回折格子32は、内側
反射器12から20GHz信号を反射するのとほぼ同じ
方向に20GHz信号を回折するが、内側反射器12か
ら30GHz信号を反射する方向とは異なる方向に30
GHz信号を回折する。言い換えると、外側反射器14
は、20GHz信号を回折して、内側反射器12からの
20GHz反射と整列させるが、30GHz信号を異な
る方向に逸らせる。しかしながら、図1の場合と同様、
最終的な結果として、周波数選択反射器10は、内側の
立体反射器12の直径によって規定される30GHz信
号に対して電気的開口を有しつつ、周波数選択器10
(内側反射器12及び外側反射器14を規定する回折格
子面を含む)の全直径によって規定される20GHz周
波数信号に対して電気的開口を有する。
【0018】図5の実施例では、20GHz及び30G
Hzの個々の周波数に対して、内側反射器の直径及び全
直径間に同じ2/3の比率を用いて、2つの異なる周波
数に対して等しいビーム幅を得ることができる。このよ
うに、内側反射器12には40インチ、そして反射器3
0全体には60インチの同じ直径を用いることができ
る。尚、本発明の好適な実施形態では円形ビームを発生
することを意図しており、このため、ここに示す種々の
実施形態は円形反射器を利用していることを注記してお
く。しかしながら、望ましければ、本発明は非円形ビー
ムを発生するために非円形反射器にも使用可能であるこ
とを注記しておく。かかるビームは、特定の地理的区域
をカバーする際に有用なことが多い。
【0019】本発明の利点の1つは、特別に設計したホ
ーンではなく、反射器を用いてビーム形成のための構成
を提供することである。言い換えると、本発明は、例え
ば、アンテナ・パターンのE面及びH面を等化するため
に必要なホーン構造に対する制約的制限(restri
ctive limitation)を緩和する。何故
なら、かかる等化は、反射器の構造、ならびに反射器及
びホーン間の相対的位置によって得ることができるから
である。例えば、反射器からのパターンのE面及びH面
は、周波数選択反射器10のエッジにおいてホーンから
のパターンをゼロ振幅にまで漸減させることによって、
等化することができる。これは、フィード16のパター
ンから反射器10の表面を横切ってピーク及びヌルが存
在するという事実に基づく。フィード16及び反射器1
0間の関係を、反射器10の外側縁においてヌルが得ら
れるように設定することによって、等化したE/H面パ
ターンを反射器に得ることができる。
【0020】本発明と共に使用可能なフィードの一例
が、1999年3月16日出願の、Charles C
handler(チャールズ・チャンドラー)及びMa
kkalon M.Em(マッカロン M.エム)によ
る”Dual Depth Aperture Cho
kes for Dual Frequency Ho
rns Equalizing E and H−Pl
ane Pattern”(E/P−面パターンを等化
する二重周波数ホーンの二重深度開口チョーク)と題す
る米国特許出願第09/270,960号に開示されて
おり、その内容はこの言及により本願にも含まれるもの
とする。その場合、E/H面パターンを等化するために
具体的に設計したフィード・ホーンが設けられている。
しかしながら、本発明は、かかるホーン(又は複数のか
かるホーン)と共に用いて、2つ以上の周波数において
更にビーム形成を行なうことも可能である。
【0021】これまでの説明は、Ka−バンドにおける
2つの周波数と共に本発明を用いる例について明記し
た。一般に、本発明は、小さな帯域幅の比較的狭い周波
数範囲内においてアンテナ・パターンを得ることを意図
している。しかしながら、必要ならば、本発明は、より
広い帯域幅を有するシステムと共に使用することも可能
である。勿論、前述の説明はデュアル周波数システムを
対象としたが、3以上の周波数も利用可能であることも
注記しておく。例えば、内側部分が3つ以上の周波数を
反射し、一方外側反射器(又は回折格子)をこれらの周
波数の内所定数だけを反射し、残りを打ち消すかあるい
は他の方向に回折するように設定することができる。望
ましければ、異なる深さの波形凹部及び/又は誘電体凹
部充填材又は異なる厚さのストライプを設けて、外側反
射器による2つ以上の周波数の打ち消しを達成すること
も可能である。勿論、望ましければ、多数の外側波形帯
域又は回折格子を設けて、3つ以上の周波数を処理する
ことも可能である。また、周波数はKa−バンドに限定
される訳ではなく、広範囲の周波数帯域と共に用いるこ
とも可能である。
【0022】金属及びグラファイトは、本発明における
反射器に使用可能な好適な材料である。何故なら、これ
らの材料は一般に衛星反射器の構造に望ましいからであ
る。勿論、他の適当な材料も、望ましければ、使用可能
である。凹部を充填するため又は波形ストライプを形成
するために用いる誘電体材料は、個々の対象となる周波
数によって異なり、周波数に応じて決めることができ
る。かかる誘電体材料には、例えば、εrが2.0に等
しい熱可塑性発泡体を用いることができる。
【0023】本発明の精神及び範囲から逸脱することな
く、本発明の多くの異なる実施形態が構成可能である。
本発明は、本明細書に記載した具体的な実施形態に限定
される訳ではないことは理解されよう。逆に、本発明
は、請求項の精神及び範囲内に含まれる種々の変更及び
等価な構成を包含することを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施形態の全体を示す図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態において外側反射部分に用
いることができる、波形凹部を反射面内に形成した、波
形表面の一部を示す、図1の方向I−Iにおける断面図
である。
【図3】波形面を与える、図2の変形例を示す図であ
る。
【図4】本発明の別の実施形態の外側反射部の反射面上
に形成されたストライプによって形成した波形表面の一
部を示す図1の線I−Iにおける断面図である。
【図5】一次ビーム・パターンとは異なる方向に所定の
周波数を偏向させるために、波形の代わりに回折格子を
外側反射部に用いた本発明の代替実施形態を示す図1の
線I−Iにおける断面図である。
【符号の説明】
10 周波数選択反射器 12 内側反射器部分 14 外側反射器部分 16 フィード 18
波形凹部 20 上面 22 誘電体 24 ストライプ 26 外側回折格子面 32 外側回折格子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を受信し反射する周波数選択反射
    器において、 第1周波数を有する電磁波及び第2周波数を有する電磁
    波を反射する反射面を有する内側部分と、 第1周波数を有する電磁波をその反射量が大きくなるよ
    うに反射するが、第2周波数を有する電磁波を実質的に
    反射しない反射面を有する外側部分とからなることを特
    徴とする周波数選択反射器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の周波数選択反射器におい
    て、外側部分の反射面が、第2周波数を有する電磁波を
    打ち消す素子を含むことを特徴とする周波数選択反射
    器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の周波数選択反射器におい
    て、第2周波数の電磁波を打ち消す素子が、外側部分の
    隣接表面からの第2周波数を有する電磁波の反射に対し
    て180°位相がずれた第2周波数を有する電磁波を反
    射することにより、外側部分からの第2周波数を有する
    電磁波の反射を打ち消すような寸法を有する波形凹部か
    らなることを特徴とする周波数選択反射器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の周波数選択反射器におい
    て、波形凹部を少なくとも部分的に誘電体材料で充填す
    ることを特徴とする周波数選択反射器。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の周波数選択反射器におい
    て、第2周波数の電磁波を打ち消す素子が、外側部分の
    隣接表面からの第2周波数を有する電磁波の反射に対し
    て180°位相がずれた第2周波数を有する電磁波を反
    射することにより、外側部分からの第2周波数を有する
    電磁波の反射を打ち消す材料で形成したストライプから
    なることを特徴とする周波数選択反射器。
  6. 【請求項6】 電磁波を受信し反射する周波数選択反射
    器において、 第1周波数を有する電磁波及び第2周波数を有する電磁
    波を反射する反射面を有する内側部分と、 第1周波数を有する電磁波を、第1周波数の電磁波の内
    側部分からの反射方向と同一方向に反射し、第2周波数
    の電磁波を、第2周波数の電磁波の内側部分からの反射
    方向とは異なる方向に反射させる反射面を有する外側部
    分とからなることを特徴とする周波数選択反射器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の周波数選択反射器におい
    て、外側部分が回折格子からなることを特徴とする周波
    数選択反射器。
  8. 【請求項8】 電磁アンテナ用周波数選択反射器におい
    て、 第1周波数を有する電磁波及び第2周波数を有する電磁
    波を反射する反射面を有する内側部分と、 第1周波数を有する電磁波の内側部分からの反射方向と
    同じ方向に第1周波数を有する電磁波を反射し、第2周
    波数を有する電磁波の内側部分からの反射方向と同じ方
    向への、第2周波数を有する電磁波の反射を防止する反
    射面を有する外側部分とからなり、 第1及び第2周波数に対して、波長に関する反射器の電
    気的サイズがほぼ同一となり、第1及び第2周波数に対
    する放射パターンのビーム幅がほぼ同一となるように、
    内側部分及び外側部分の直径が選択されていることを特
    徴とする周波数選択反射器。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の周波数選択反射器におい
    て、外側部分が、第1周波数を有する電磁波を、第1周
    波数の電磁波の内側部分からの反射方向と同一方向に反
    射し、第2周波数の電磁波を、第2周波数の電磁波の内
    側部分からの反射方向とは異なる方向に逸らせる反射面
    を有する材料からなることを特徴とする周波数選択反射
    器。
  10. 【請求項10】 異なる周波数を有する電磁波を受信し
    反射することにより、電磁波の放射パターンに対してほ
    ぼ等しいビーム幅を与える、円形の周波数選択反射器に
    おいて、 第1周波数を有する電磁波及び該第1周波数よりも高い
    周波数の第2周波数を有する電磁波を反射する反射面を
    有する内側円形部分と、 内側円形部分をほぼ包囲する外側円形部分であって、波
    形面を含み、互いに協働する第1及び第2反射部分を備
    え、第1周波数を有する電磁波を反射し、第2周波数を
    有する電磁波を打ち消す外側円形部分とからなり、 第1及び第2周波数に対して、波長に関する反射器の電
    気的サイズがほぼ同一となり、第1及び第2周波数に対
    する放射パターンのビーム幅がほぼ同一となるように、
    内側及び外側円形部分の直径が選択されていることを特
    徴とする周波数選択反射器。
  11. 【請求項11】 異なる周波数を有する電磁波を受信し
    反射することにより、電磁波の放射パターンに対してほ
    ぼ等しいビーム幅を与える、円形の周波数選択反射器に
    おいて、 第1周波数を有する電磁波及び該第1周波数よりも高い
    周波数の第2周波数を有する電磁波を反射する反射面を
    有する内側円形部分と、 内側円形部分をほぼ包囲する外側円形部分であって、第
    1周波数を有する電磁波を、第1周波数の電磁波の内側
    円形部分からの反射方向に回折し、第2周波数の電磁波
    を、第2周波数の電磁波の内側円形部分からの反射方向
    とは異なる方向に回折させる回折格子を含む外側円形部
    分とからなり、 第1及び第2周波数に対して、波長に関する反射器の電
    気的サイズがほぼ同一となり、第1及び第2周波数に対
    する放射パターンのビーム幅がほぼ同一となるように、
    内側及び外側円形部分の直径が選択されていることを特
    徴とする周波数選択反射器。
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