JP2001102677A - 光複合素子及び光学ピックアップ - Google Patents

光複合素子及び光学ピックアップ

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JP2001102677A
JP2001102677A JP27571799A JP27571799A JP2001102677A JP 2001102677 A JP2001102677 A JP 2001102677A JP 27571799 A JP27571799 A JP 27571799A JP 27571799 A JP27571799 A JP 27571799A JP 2001102677 A JP2001102677 A JP 2001102677A
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light
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prism
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Kiyoshi Yamauchi
淨 山内
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光素子の放熱性が良好で、発光効率が高
く、光学的な信頼性の高い構成を備えた光複合素子(レ
ーザカプラ)を提供する。 【解決手段】 本レーザカプラ30は、良熱伝導性のパ
ッケージベース101と、絶縁性壁102、104の側
壁と、蓋体105とのパッケージ100内に格納されて
いる。レーザカプラは、PDIC32aを備えるフォト
ダイオード基板32と、基板32上に設けられたプリズ
ム33と、受光部34aを備えたPinIC34及びP
inIC上の半導体レーザ素子35からなるLOP41
とを備える。プリズムは光透過性接着剤42でPDIC
上に、半導体レーザ素子は良熱伝導性の接着剤44でP
inIC上に接着されている。ベース101の底面に
は、LOP及びプリズムが良熱伝導性の接着剤48で接
着されている。ベースは、レーザ光を通過させるレーザ
光通過孔101aと、作業用開口101bを適所に貫通
させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光複合素子及び光
学ピックアップに関し、更に詳細には、放熱性に優れ、
発光効率の高い光複合素子、及びそのような光複合素子
を備えた光学ピックアップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光複合素子とは、発光素子と受光素子と
を、例えば発光素子として半導体レーザ素子を、受光素
子としてフォトダイオードを同じ基板上に集積して形成
した半導体集積受発光装置である。光複合素子の代表的
なものは、例えば、半導体レーザ素子からなる発光素子
と、フォトダイオードからなる受光素子とをハイブリッ
ドに基板上に配置し、受光素子上にマイクロプリズムを
配置した構造の、いわゆるレーザカプラであって、光記
録媒体の記録・再生を行う光学ピックアップに用いられ
ている。
【0003】ここで、図7を参照して、従来の光複合素
子(レーザカプラ)の構成を説明する。図7は従来のレ
ーザカプラの構成を示す断面図、図8は熱の伝達経路を
示す模式図である。従来のレーザカプラ10は、光学ピ
ックアップの一部品として構成され、図7に示すよう
に、収容室を内部に有し、上面を開口面1aとする箱型
のセラミックパッケージ1の収容室内に収容されてい
る。レーザカプラ10は、受光素子としてPDIC2a
を上面に備えて、収容室の底面1b上に設けられた、シ
リコン単結晶製のフォトダイオード基板2と、45゜面
3aにハーフミラー面を有し、フォトダイオード基板2
のPDIC2a上に配置されたプリズム3と、受光部4
aを上部に有するPinIC4と、PinIC4上の受
光部4a以外の領域に発光素子として設けられた半導体
レーザ素子5とを備えている。
【0004】PinIC4は、シリコン単結晶基板上に
形成されたPin型フォトダイオードであって、フォト
ダイオード基板2上に配置され、半導体レーザ素子5か
ら出射されたレーザ光の一部を受光部4aで受光し、そ
の発光強度をレーザ駆動装置(図示せず)に出力する。
レーザ駆動装置は、その発光強度に基づいて所定の発光
強度になるように半導体レーザ素子5の動作を制御す
る。PDIC2aは、シリコン単結晶製のフォトダイオ
ード基板2上に形成された受光素子(Phto Diode I
C、フォトダイオードIC)であって、プリズム3は、
フォトダイオード基板2のPDIC2a上に設けられて
いる。
【0005】パッケージ1の収容室の開口面1aは、板
ガラス6で覆われ、開口縁で封止されている。レーザカ
プラ10は、光学ピックアップ本体7の取り付け面7a
に密着して取り付けられている。光学ピックアップ本体
7にレーザカプラ10を取りつける際は、開口面1aに
光学ピックアップ取付面7aを押し付けるようにして、
図7に示すように、レーザカプラ10を光学ピックアッ
プ本体7に密着させる。光学ピックアップ本体7は、半
導体レーザ素子5から放射されるレーザ光の光軸に直交
する方向に光軸を有する対物レンズ8をパッケージ1の
開口面1aの上方に備えている。
【0006】半導体レーザ素子5からパッケージ1の開
口面1aに平行に出射されたレーザ光Lは、プリズム3
の45゜面3aで反射して、パッケージ1の開口面1a
上方の対物レンズ8にに向かってレーザ光Mとなって放
射される。レーザ光Mは、ガラス板6を透過して対物レ
ンズ8に達し、次いで対物レンズ8によって光ディスク
9の所定位置に集光される。光ディスク9は、例えはピ
ットと称される凹凸により情報が記録されている光ディ
スクである。光ディスク9上に集光された光は、光ディ
スク9に設けられたピットにより回折して、その反射戻
り光が対物レンズ8を通過して、プリズム3の45゜面
3aに戻って来る。
【0007】戻り光は、プリズム3の45゜面3aに形
成されているハーフミラーにより、プリズム3内に入
り、フォトダイオード基板2上に形成されたPDIC2
aに投射される。PDIC2aは、受光した光の強弱を
読み取り、電気信号に変換して出力する。
【0008】レーザカプラ10を起動して、半導体レー
ザ素子5からレーザ光を発光すると、半導体レーザ素子
5はレーザ光の出射に伴い発熱する。半導体レーザ素子
5がレーザ光を出射する際に放出される熱は、図8に示
すように、半導体レーザ素子5からPinIC4に伝熱
し、次いでフォトダイオード基板2に伝熱して行く。更
に、熱は、フォトダイオード基板2からセラミックパッ
ケージ1に伝熱し、一部光学ピックアップ本体7に伝わ
るものの、殆どは空気中に放出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
光複合素子には、以下の問題があった。第1の問題は、
半導体レーザ素子5で発生する熱が、放熱され難いとい
う問題であって、即ち、パッケージ1の外表面積が小さ
いため、空気への熱放散の効果が小さく、熱がパッケー
ジ1から空気中に十分に放散され難いという問題であ
る。この結果、熱エネルギーがパッケージ1に蓄積し、
従って、PinIC4、フォトダイオード基板2にも熱
エネルギーが蓄積し、半導体レーザ素子5で発生する熱
が半導体レーザ素子5からPinIC4及びフォトダイ
オード基板2を介してパッケージ1に伝達され難くな
る。レーザ発振時、このような低い放熱性のために、発
熱する半導体レーザ素子5の温度が上昇するので、半導
体レーザ素子5の発光効率が悪くなる。
【0010】第2の問題は、光複合素子の構造、組み立
て方に付随する光学的信頼性の問題である。従来の光複
合素子では、上面を開口した箱型のセラミックパッケー
ジ1の収容室の底面1b上に、フォトダイオード基板2
を介してPinIC4及び半導体レーザ素子5などが配
置されている。そのために、それぞれの厚みや接着剤層
厚み等のばらつきが生じる。その結果、パッケージ1の
開口面1aと半導体レーザ素子5との距離がばらつき、
従って、レーザカプラ10と光ディスク9との距離にば
らつきが生じ、PDIC2aで読み取る戻り反射光の強
度に誤差が生じる。これでは、レーザカプラの光学的信
頼性を高めることは難しい。
【0011】更に説明すると、従来の方式では、光学ピ
ックアップ本体7の取り付け面7aと半導体レーザ素子
5との距離は、後で図5(b)を参照して詳述するよう
に、パッケージ1の厚み誤差、フォトダイオード基板2
の厚み誤差、PinIC4の厚み誤差や、各部材を接着
させるための接着剤の層厚み誤差などがあるため、半導
体レーザ素子5から光ディスク9のデータ記録面9aま
での距離、及びデータ記録面9aからPDIC2aまで
の距離がばらつく。即ち、半導体レーザ素子5とデータ
記録面9aとの光学的な距離、或いはデータ記録面9a
とPDIC2aとの光学的な距離がばらつき、レーザカ
プラの信頼性を向上させることが難しかった。
【0012】そこで、本発明の目的は、発光素子の放熱
性が良好で、従って発光素子の発光効率が高く、かつ、
光学的な信頼性の高い構成を備えた光複合素子、及びそ
のような光複合素子を備えた光学ピックアップを提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係わる光複合素子は、レーザ光を発光する
発光素子と、発光素子から発光したレーザ光の反射戻り
光を受光する受光素子とをパッケージ内に有し、パッケ
ージを介して光学系本体に連結されるようにした光複合
素子であって、パッケージを形成するパッケージ壁のう
ち、光学系本体との連結部を構成するパッケージ連結壁
が、熱伝導性の良好な材料で形成され、発光素子が、熱
伝導性の良好な接着剤によってパッケージ連結壁に接着
されていることを特徴としている。
【0014】本発明で言う発光素子とは、主として、半
導体レーザ素子である。パッケージ連結壁を形成する熱
伝導性の良好な材料とは、例えば銅、アルミニウム等の
金属板や、SiCセラミックス、AlN、CuW、CB
N等の結晶板等である。。熱伝導性の良好な接着剤と
は、例えば金属粒子又は炭素粒子を分散させた接着剤で
ある。本発明では、発光素子で発熱する熱は、熱伝導性
の良好な接着剤を介してパッケージ連結壁に伝達され、
更に発光素子の発熱量に比べて熱容量の極めて大きな光
学系本体に伝達されるので、従来のように、発光素子の
温度が上昇して、発光効率が低下するようなことがな
い。また、発光素子及び受光素子は、光学系本体との連
結部を構成するパッケージ連結壁上に配置されているの
で、従来の光複合素子に比べて、光ディスク等の対象物
と発光素子の間、又は対象物と受光素子との間の光路長
にばらつきを与える誤差因子が少ないので、光複合素子
の光学的信頼性を高めることができる。
【0015】本発明の好適な実施態様では、発光素子
が、発光素子の発光強度の制御のために、発光素子から
出射されたレーザ光の一部を受光し、受光したレーザ光
の光強度を出力する第2の受光素子の上面に配置され、
第2の受光素子の裏面が熱伝導性の良好な接着剤によっ
てパッケージ連結壁に接着されている。発光素子は、第
2の受光素子上にモノリシックに形成されても良く、ま
た第2の受光素子とは別個に形成され、接着剤等で第2
の受光素子上に接着されるようにしても良い。
【0016】また、実用的には、パッケージ連結壁に
は、発光素子から出射されたレーザ光を通過、又は透過
させる光路開口が設けられ、ハーフミラーとして機能す
る45°面を有し、45°面を光路開口に向けてパッケ
ージ連結壁上に接着されたプリズムを備え、受光素子が
プリズムの下面に接着され、プリズムは、発光素子から
出射されたレーザ光を45°面で光路開口に向けて反射
させて光路開口を通って外部に放射し、光路開口を通っ
た反射戻り光を45°面で受けて、受光素子に投射する
ようにする。
【0017】本発明の光学ピックアップは、請求項3に
記載の光複合素子と、レーザ光を対象物上に集光する対
物レンズと、光複合素子及び対物レンズを支持する光学
ピックアップ本体とを備える光学ピックアップであっ
て、光複合素子は、パッケージ連結壁と光学ピックアッ
プ本体との接合によって光学ピックアップ本体に機械的
及び光学的に接続され、発光素子から出射されたレーザ
光は、プリズムで反射され、光路開口を通って対物レン
ズに達して対象物上に集光され、対象物で反射したレー
ザ光の戻り光は、光路開口を通ってプリズムに達し、更
に受光素子に投射されることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、実施の形態例を挙げ、添
付図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳
細に説明する。 実施の形態例 図1は、本実施の形態例の光複合素子(レーザカプラ)
の構成を示す分解図である。本実施の形態例の光複合素
子(以下、レーザカプラと言う)30は、光学ピックア
ップの一部品として機能するレーザカプラであって、熱
伝導性の良い金属材料、例えば銅、アルミニウム等で作
製され、底面壁として設けられたパッケージベース10
1と、電気絶縁性壁102及び104からなる側壁と、
蓋体105とからなるパッケージ100の収容室内に格
納された光複合素子である。
【0019】レーザカプラ30は、受光素子としてPD
IC32aを基板上に備えるシリコン単結晶からなるフ
ォトダイオード基板32と、フォトダイオード基板32
上に配置されたプリズム33と、シリコン単結晶基板上
に受光部34aを備えたPinIC34及びPinIC
34上の受光部34aを除く領域に設けられた半導体レ
ーザ素子35からなるLOP41とを備えている。Pi
nIC34は、半導体レーザ素子35の発光強度をコン
トロールするために、半導体レーザ素子35から放射さ
れるレーザ光の一部を受光部34aで受光し、受光強度
をレーザ駆動装置(図示せず)に出力する。
【0020】プリズム33は、PDIC32aの機能を
阻害しないように、レーザ光透過性の接着剤42でフォ
トダイオード基板32のPDIC32a上に接着されて
いる。また、同じく、半導体レーザ素子35は、熱伝導
性の良好な接着剤44でPinIC34上に接着されて
いる。
【0021】パッケージベース101は、レーザ光を通
過させるレーザ光通過孔101aと、作業用開口101
bとを適所に貫通させている。尚、レーザ光を透過させ
る材料、例えば波長板などをレーザ光通過孔101aに
代えて使っても良い。パッケージベース101の内面の
所定領域には、LOP41が、PinIC34の裏面を
上にし、半導体レーザ素子35の出射面を内側に向けた
配置で、熱伝導性の良好な接着剤46で接着されてい
る。また、レーザ光通過孔101aを中心にして、パッ
ケージベース101のPinIC35と対称的な領域に
は、プリズム33の45°面33aがレーザ光通過孔1
01aに向くようにして、プリズム33の上面がパッケ
ージベース101の内面に熱伝導性の良好な接着剤48
で接着されている。
【0022】レーザカプラ30では、外部との信号の授
受のために、電気絶縁性壁102及び104を貫通して
外部に延びるリード端子103を備え、半導体レーザ素
子35及びPDIC32aは、それぞれ、金線等のワイ
ヤ20及び21でリード端子103に接続されている。
尚、熱伝導性の良好な接着剤44、46、48は、熱伝
導性を良くするために、金属粒子等を分散させた接着剤
である。
【0023】次に、図2及び図3を参照して、上述のレ
ーザカプラ30の作製方法を説明する。図2はレーザカ
プラ30の分解図、及び図3はレーザカプラの完成前の
工程を示す断面図である。先ず、図2に示すように、パ
ッケージベース101と、電気絶縁性壁102及び10
4からなる側壁と、及び、側壁102/104を貫通さ
せたリード端子103とからなるパッケージ100を用
意する。次いで、PinIC34上の受光部34a以外
の領域に半導体レーザ素子35を熱伝導性の良好な接着
剤44で接着し、LOP41を作製する。
【0024】次に、PinIC34の裏面を上にして熱
伝導性の良好な接着剤46でパッケージベース101の
内面所定領域にLOP41をマウントする。次いで、フ
ォトダイオード基板32のPDIC2a上にレーザ光透
過性接着剤42でプリズム33を接着し、続いてプリズ
ム33の上面をパッケージベース101の内面所定領域
に熱伝導性の良好な接着剤48で接着する。
【0025】次に、図3に示すように、LOP41側の
LOPパッドと、リード端子103のインナー側とをワ
イヤ20で接続し、導通させる。なお、導通できるなら
ば、ワイヤ20に代えて別の方法を用いても良い。続い
て、パッケージ100の蓋体105をパッケージ100
の側壁104に接着剤50などで接着する。その際に、
フォトダイオード基板32と蓋体105とを接着剤52
でど接着すれば、振動などが押さえることができ、レー
ザカプラ30の機械的信頼性が向上する。
【0026】次に、パッケージベース101に設けてあ
る作業用開口101aを利用して、フォトダイオード基
板32上の配線パターン(図示せず)を介してPDIC
32aとリード端子103とをワイヤ21で接続する。
接続できるのであれば、ワイヤ21による接続に代えて
別の方法を用いても良い。以上の手順により、レーザカ
プラ30を作製することができる。次いで、図2に示す
ように、レーザカプラ30のパッケージベース101の
上面を光学ピックアップ本体7の取り付け面7aに熱伝
導性の良好な接着剤54を使って接着する。
【0027】次に、図4を参照して、本実施の形態例の
レーザカプラ30の作用及び動作を説明する。半導体レ
ーザ素子35より放射されたレーザ光は、プリズム33
の45゜面33aにより反射して、図4で見ると上方に
進行する。次いで、レーザ光は、対物レンズ8を通過し
て光ディスク9のデータ記録面9a上に集光する。記録
面9a上で反射し、信号成分を持った戻りレーザ光は、
再び、対物レンズ8を透過し、ハーフミラーを形成して
いるプリズム33の45゜面33aに入射する。そし
て、その一部は、半導体レーザ素子35の方に反射する
ものの、信号成分を持った残りの戻りレーザ光は、PD
IC32aに投射され、電気信号に変換される。
【0028】半導体レーザ素子35は、レーザ光を発光
する際にかなりの熱を発生させている。発生した熱は、
図5に示すように、熱伝導性の良好な接着剤44を介し
てPinIC34に伝わり、続いて熱伝導性の良好な接
着剤46を介して熱伝導性の良いパッケージベース10
1に伝達される。熱は、更にパッケージベース101か
ら熱伝導性の良好な接着剤54を介して熱容量の大きい
光学ピックアップ本体7に伝熱される。本実施の形態例
では、半導体レーザ素子35の発熱量よりも、光学ピッ
クアップ本体7の熱容量が遙に大きいので、半導体レー
ザ素子35の温度は、従来の受発光装置10のように上
昇することはない。よって、半導体レーザ素子35の発
光効率が、従来に比べて、著しく良くなる。
【0029】本実施の形態例のレーザカプラ30では、
光学ピックアップ本体7の取付面から半導体レーザ素子
まで光路誤差は、図6(a)に示すように、(1)光学
ピックアップの取付面とパッケージ100を接着する熱
伝導性の良好な接着剤54の厚み、(2)パッケージベ
ース105の厚み、(3)PinIC34をパッケージ
ベース101に接着する熱伝導性の良好な接着剤46の
厚み、(4)PinIC34の厚み、(5)PinIC
34と半導体レーザ素子35を接続する半田材(図示せ
ず)の厚みである。一方、従来の受発光装置10では、
図6(b)に示すように、光学ピックアップ本体7の
取付面とパッケージ1を接着する接着剤の厚み、パッ
ケージ1の壁高さ、パッケージ1とフォトダイオード
基板2とを接着する接着剤の厚み、フォトダイオード
基板2の厚み、フォトダイオード基板2とPinIC
4との接着をする接着剤の厚み、PinIC4の厚
み、PinIC4と半導体レーザ素子5とを接続する
半田材(図示せず)の厚みである。従来のレーザカプラ
10の誤差は、からの厚みのばらつきの和である。
一方、本実施の形態例のレーザカプラ30の誤差は、
(1)から(5)の厚みのばらつきの和であるから、本
実施の形態例のレーザカプラ30の方が、誤差要因の数
が少ない。従って、このレーザカプラを具備する光学ピ
ックアップの光学的信頼性が高い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱伝導性の良好な接着剤によって発光素子を熱伝導性の
良好なパッケージ連結壁に接着しているので、発光素子
で発熱する熱は、熱伝導性の良好な接着剤を介してパッ
ケージ連結壁に伝達され、更に発光素子の発熱量に比べ
て熱容量の極めて大きな光学系本体に伝達される。よっ
て、本発明の光複合素子では、従来のように、発光素子
の温度が上昇して、発光効率が低下するようなことがな
い。また、発光素子及び受光素子は、光学系本体との連
結部を構成するパッケージ連結壁上に配置されているの
で、従来の光複合素子に比べて、光ディスク等の対象物
と発光素子の間、又は対象物と受光素子との間の光路長
にばつきを与える誤差因子の数が少ない光複合素子の提
供が可能となり、これを具備する光学ピックアップの信
頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例の光複合素子(レーザカプラ)の
構成を示す断面図である。
【図2】実施の形態例のレーザカプラの組立方法を説明
する分解図である。
【図3】実施の形態例のレーザカプラの組立方法を説明
する断面図である。
【図4】実施の形態例のレーザカプラの機能を説明する
断面図である。
【図5】実施の形態例のレーザカプラの伝熱経路を示す
模式図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、実施の形
態例及び従来のレーザカプラの誤差因子を示す断面図で
ある。
【図7】従来のレーザカプラの構成を示す断面図であ
る。
【図8】従来のレーザカプラの伝熱経路を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1……パッケージ、1a……開口面、1b……底面、2
……フォトダイオード基板、2a……PDIC(Phto D
iode、フォトダイオードIC)、3……プリズム、3a
……45゜面、4……PinIC、4a……受光部、5
……発光素子、半導体レーザ素子、6……ガラス板、7
……光学ピックアップ本体、8……対物レンズ、9……
光ディスク、9a……データ記録面、10……従来のレ
ーザカプラ、30……実施の形態例の光複合素子、レー
ザカプラ、32……フォトダイオード基板、32a……
PDIC、33……プリズム、33a……45°面、3
4……PinIC、34a……受光部、35……発光素
子、半導体レーザ素子、41……LOP、42……レー
ザ光透過性接着剤、44、46、48……熱伝導性の良
好な接着剤、50、52……接着剤、100……パッケ
ージ、101……パッケージベース、102……電気絶
縁性壁、103……リード端子、104……電気絶縁性
壁、105……蓋体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を発光する発光素子と、発光素
    子から発光したレーザ光の反射戻り光を受光する受光素
    子とをパッケージ内に有し、パッケージを介して光学系
    本体に連結されるようにした光複合素子であって、 パッケージを形成するパッケージ壁のうち、光学系本体
    との連結部を構成するパッケージ連結壁が、熱伝導性の
    良好な材料で形成され、 発光素子が、熱伝導性の良好な接着剤によってパッケー
    ジ連結壁に接着されていることを特徴とする光複合素
    子。
  2. 【請求項2】 発光素子が、発光素子の発光強度の制御
    のために、発光素子から出射されたレーザ光の一部を受
    光し、受光したレーザ光の光強度を出力する第2の受光
    素子の上面に配置され、第2の受光素子の裏面が熱伝導
    性の良好な接着剤によってパッケージ連結壁に接着され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光複合素子。
  3. 【請求項3】 パッケージ連結壁には、発光素子から出
    射されたレーザ光を通過、又は透過させる光路開口が設
    けられ、 ハーフミラーとして機能する45°面を有し、45°面
    を光路開口に向けてパッケージ連結壁上に接着されたプ
    リズムを備え、 受光素子がプリズムの下面に接着され、 プリズムは、発光素子から出射されたレーザ光を45°
    面で光路開口に向けて反射させて光路開口を通って外部
    に放射し、光路開口を通った反射戻り光を45°面で受
    けて、受光素子に投射するようにしたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の光複合素子。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光複合素子と、レーザ
    光を対象物上に集光する対物レンズと、光複合素子及び
    対物レンズを支持する光学ピックアップ本体とを備える
    光学ピックアップであって、 光複合素子は、パッケージ連結壁と光学ピックアップ本
    体との接合によって光学ピックアップ本体に機械的及び
    光学的に接続され、 発光素子から出射されたレーザ光は、プリズムで反射さ
    れ、光路開口を通って対物レンズに達して対象物上に集
    光され、 対象物で反射したレーザ光の戻り光は、光路開口を通っ
    てプリズムに達し、更に受光素子に投射されることを特
    徴とする光学ピックアップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006032454A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Nichia Chem Ind Ltd 半導体レーザパッケージおよび半導体レーザパッケージの製造方法

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