JP2001102645A - 熱電素子及び熱電装置 - Google Patents

熱電素子及び熱電装置

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JP2001102645A
JP2001102645A JP27976699A JP27976699A JP2001102645A JP 2001102645 A JP2001102645 A JP 2001102645A JP 27976699 A JP27976699 A JP 27976699A JP 27976699 A JP27976699 A JP 27976699A JP 2001102645 A JP2001102645 A JP 2001102645A
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thermoelectric
thermoelectric semiconductor
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nickel plating
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Akihiro Morimoto
晃弘 森本
Takahiro Kimura
高廣 木村
Masakazu Ishiguro
正和 石黒
Seishi Moriyama
誠士 森山
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱電素子の性能を維持したまま、半田成分の
拡散を防止すること 【解決手段】 熱電半導体素子50、60の半田80と
の接触面50a、50b、60a、60bに厚さ7μm
以上のニッケルメッキ層70を形成する。ニッケルメッ
キ層の厚さを7μm以上とすることにより、ニッケルメ
ッキ層表面のピンホールの発生が抑えられる。このため
ピンホールを通って接合部材の成分が熱電素子内に拡散
することを極力防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、熱電素子
及び熱電装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】電気エネルギーを熱エネルギーに変換し
たり(ペルティエ効果)、熱エネルギーを電気エネルギ
ーに変換したり(ゼーベック効果)する熱電素子とし
て、一般的に合金体または合金の粉末焼結体で形成され
た半導体を素子状に形成した熱電半導体素子が良く用い
られる。このような熱電半導体素子を用いて実際にペル
ティエ効果やゼーベック効果を発現させるためには、p
(positive)型の熱電半導体素子とn(neg
ative)型の熱電半導体素子とを交互に直列的に接
続して熱電装置としてモジュール化しておく必要があ
る。そして、一端の熱電素半導体子から他端の熱電半導
体素子に向って通電することにより、熱電半導体素子の
一方面と他方面との間で温度差を得たり(ペルティエ効
果)、その逆に熱電半導体素子の一方面と他方面との間
に温度差をつけて、熱起電力を得たり(ゼーベック効
果)する。
【0003】熱電装置を構成するためには上述のように
極性の異なる熱電半導体素子を交互に接続する必要があ
るが、通常は、銅等の熱伝導率の良好な電極を介在させ
て、両熱電半導体素子を接続する。従って、熱電装置内
で熱電半導体素子は電極に接続されることになるが、通
常この熱電半導体素子と電極とを接合させるための接合
媒体として、半田が用いられる。
【0004】ところで、熱電装置を長期に渡って使用す
る際、熱電半導体素子と電極との接合媒体としての半田
の成分が熱電半導体素子内部に拡散し、熱電半導体素子
の性能や信頼性が低下するおそれがある。このため半田
成分が熱電半導体素子内に拡散するのを防止するための
拡散防止層を熱電半導体素子に設ける必要がある。
【0005】「熱電変換システム技術総覧(株式会社リ
アライズ社発行、発行人:村川順之、発行日:平成7年
6月30日)、p.25」には、このような拡散防止層
について記載されている。これによれば、熱電半導体素
子の表面に厚さ1〜5μmのニッケルメッキ層を形成す
るものが開示されている。このニッケルメッキ層により
半田成分の熱電半導体素子への拡散を防止しようとする
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1〜5
μmのニッケルメッキ層は、該メッキ層表面にピンホー
ルを形成しやすく、その結果、ピンホールを通って半田
成分が熱電半導体素子内に拡散してしまうという問題が
あった。さらに、ニッケルメッキ層に半田成分が拡散す
ることによりこのメッキ層が消滅して拡散防止機能を失
ってしまうという問題もあった。
【0007】これに対してニッケルプラズマ溶射により
30〜40μmのニッケル溶射層を熱電半導体素子表面
に形成することも考えられるが、このような溶射層形成
では、半田成分の熱電半導体素子への拡散は防止できる
ものの、溶射の際の熱によって熱電半導体素子自身が変
性し、性能劣化を引き起こす等の問題が発生してしま
う。
【0008】故に、本発明は、上記実情に鑑みなされた
ものであり、熱電素子の性能を維持したまま、半田成分
の拡散を防止することを技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るためになされた請求項1に記載の発明は、表面に厚さ
7μm以上のニッケルメッキ層が形成された熱電素子と
することである。
【0010】上記発明によれば、熱電素子の表面に厚さ
7μm以上のニッケルメッキ層が形成されている。ニッ
ケルメッキ層の厚さを7μm以上とすることにより、ニ
ッケルメッキ層表面のピンホールの発生が抑えられる。
このため熱電装置を構成する際に、厚さ7μm以上のニ
ッケルメッキ層が形成された面を電極との接合面とし、
この面で電極と半田付けを行えば、ピンホールを通って
半田成分が熱電素子内に拡散することを極力防止でき
る。また、溶射によるニッケル層形成ではなくメッキに
よるニッケル層形成であるので、熱によって熱電素子が
劣化することもなく、性能を維持することができる。ま
た、従来のニッケルメッキ層よりも厚いこと、及び、ピ
ンホールの発生が減少することにより半田とニッケルメ
ッキとの接触面積が減少すること、から、ニッケルメッ
キが半田に侵される速度が遅くなり、熱電素子の長寿命
化が向上される。
【0011】また、上記技術的課題を解決するためにな
された請求項2の発明は、熱電素子と、接合部材によっ
て前記熱電素子に接合された電極とを具備する熱電装置
において、前記熱電素子は、接合部材との接触面に厚さ
7μm以上のニッケルメッキ層が形成されていることを
特徴とする熱電装置とすることである。
【0012】上記発明によれば、熱電素子と、半田等の
接合部材によって熱電素子に接合された電極とを具備す
る熱電装置において、熱電素子は接合部材との接触面に
厚さ7μm以上のニッケルメッキ層が形成されている。
ニッケルメッキ層の厚さを7μm以上とすることによ
り、ニッケルメッキ層表面のピンホールの発生が抑えら
れる。このためピンホールを通って接合部材の成分が熱
電素子内に拡散することを極力防止できる。また、溶射
によるニッケル層形成ではなくメッキによるニッケル層
形成であるので、熱によって熱電素子が劣化することも
なく、性能を維持することができる。また、従来のニッ
ケルメッキ層よりも厚いこと、及び、ピンホールの発生
が減少することにより接合部材とニッケルメッキとの接
触面積が減少すること、から、ニッケルメッキが接合部
材に侵される速度が遅くなり、熱電素子の長寿命化が向
上される。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記接合部材は半田であることを特徴としている。
接合部材として一般的に用いられる半田を使用すること
により、特別な接合部材を用いずとも熱電装置を構成で
き、熱電装置を安価に製造できる。さらに熱電素子と電
極との接合強度を確保できる。
【0014】上記熱電素子としては、熱エネルギーを電
気エネルギーに変換する或いは電気エネルギーを熱エネ
ルギーに変換する特性を持つ素子であれば良いが、好ま
しくは素子特性の良好な熱電半導体素子である。具体的
な熱電半導体素子の材料組成を列挙すれば、p型熱電半
導体素子の材料として、BiTe、BiSe、SbT
e、SbSeやこれらの内の2種類以上の固溶体が、n
型熱電半導体素子の材料組成として、BiTe、BiS
e、SbTe、SbSeやこれらの内の2種類以上の固
溶体にハロゲン化物、Cu等のドーパントを加えたもの
がある。
【0015】上記熱電装置とは、熱電素子を用いて熱エ
ネルギーを電気エネルギーに変換したり、或いは電気エ
ネルギーを熱エネルギーに変換したりする装置のことで
あり、少なくとも1つのp型熱電素子と、1つのn型熱
電素子と、両熱電素子とを接合する電極を具備する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
具体的に説明する。
【0017】図1は、本例における熱電装置の断面図で
ある。図1に示すように、本例における熱電装置100
は、吸熱側基板10と、放熱側基板20と、吸熱側電極
(図において30番台の符号が付してあるもの)と、放
熱側電極(図において40番台の符号が付してあるも
の)と、p型熱電半導体素子(図において50番台の符
号が付してあるもの)と、n型熱電半導体素子(図にお
いて60番台の符号が付してあるもの)とを具備する。
【0018】吸熱側基板10及び放熱側基板20は、ア
ルミナ等の熱伝導性の良好な材質で形成され、長方形の
板状を呈している。吸熱側基板10の一面11(図示下
面)には複数の吸熱側電極がパターニングされている。
放熱側基板20は吸熱側基板10に対面して配置され、
その一面21(図示上面)には複数の放熱側電極がパタ
ーニングされている。吸熱側電極と放熱側電極との間に
は、p型熱電半導体素子とn型熱電半導体素子とが配置
されているが、このとき、放熱側電極−p型熱電半導体
素子−吸熱側電極−n型熱電半導体素子という連結が繰
り返されるように、p型熱電半導体素子とn型熱電半導
体素子とが交互に繰り返して配置されている。具体的に
は、本例では吸熱側基板10の一面11(図示下面)に
は4つの吸熱側電極31、32、33、34がパターニ
ングされ、放熱側基板20の一面21(図示上面)には
5つの放熱側電極41、42、43、44、45がパタ
ーニングされている。図から見て、最も右側の放熱側電
極41には、最も右側のp型熱電半導体素子51の図示
下面51bと接合されている。p型熱電半導体51の図
示上面51aは、図から見て最も右側の吸熱側電極31
に接合されている。この吸熱側電極31はさらに最も右
側のn型熱電半導体素子61の上面61aにも接合され
ている。n型熱電半導体素子61の下面61bは、図か
ら見て右から2番目の放熱側電極42に接合されてい
る。上記接続により、放熱側電極41−p型熱電半導体
素子51−吸熱側電極31−n型熱電半導体素子61が
この順で直列に接続されたことになる。このような接続
が繰り返されることで、放熱側電極−p型熱電半導体素
子−吸熱側電極−n型熱電半導体素子の連結が順次直列
に繰り返される。
【0019】図2は、放熱側電極−p型熱電半導体素子
−吸熱側電極−n型熱電半導体素子がこの順で連結され
た部分を示す構成の拡大図である。尚、この図2におい
て、図1における吸熱側電極31、32、33、34を
代表して吸熱側電極30と、図1における放熱側電極4
1、42、43、44、45を代表して放熱側電極40
と、図1におけるp型熱電半導体素子51、52、5
3、54を代表してp型熱電半導体素子50と、図1に
おけるn型熱電半導体素子61、62、63、64を代
表してn型熱電半導体素子60として符号を付して説明
する。
【0020】図において、p型熱電半導体素子50及び
n型熱電半導体素子60は、本例では直方体形状に形成
されており、その図示下面50b、60b及び上面50
a、60a、つまり吸熱側電極30及び放熱側電極40
と接触する面にはニッケルメッキ層70、70、70、
70が施されている。このニッケルメッキ層70はその
厚さ(図示t)が7μm以上となるように形成されてい
る。ニッケルメッキ層の形成方法については、周知の方
法で行われる。またこの場合、無電解メッキでも電解メ
ッキでも構わない。
【0021】p型熱電半導体素子50の上面50a及び
n型熱電半導体素子60の上面60aは、同一の吸熱側
電極30に接続されるが、この両者の接続面には接合部
材としての半田80が介在しており、この半田80を接
合媒体として、p型熱電半導体素子50及びn型熱電半
導体素子60と、吸熱側電極30とが接合されている。
p型熱電半導体素子50の下面50b及びn型熱電半導
体素子60の下面は、それぞれ異なった放熱側電極40
に接続されるが、この両者の接続面にも接合部材として
の半田80が介在しており、この半田80を接合媒体と
して、p型熱電半導体素子50及びn型熱電半導体素子
60と、放熱側電極40とが接合されている。本例では
半田の材質として、Sn95/Sb5からなるクリーム
半田を用い、電極面にクリーム半田を塗布した後で各熱
電半導体を半田に押し付け、加熱してクリーム半田を溶
かした後に冷却固化することで接合を完了した。
【0022】このような構成の熱電装置100におい
て、最も右側の放熱側電極41と最も左側の放熱側電極
45との間に所定の電位差をかけると、直列接続された
熱電ユニットを電流が流れ、ペルティエ効果によって、
吸熱側電極31、32、33、34に接触している面で
吸熱し、放熱側電極41、42、43、44、45に接
触している面で放熱する。放熱側電極41、42、4
3、44、45での発熱は放熱側基板20に伝達され、
一般的には図示せぬ放熱フィンから外部に放散される
か、この熱をエネルギー源として回収する。吸熱側電極
31、32、33、34での吸熱は吸熱側基板10に伝
播され、吸熱側基板10の他方面12(電極が形成され
ていない面)が冷却される。一般的には、この冷却面に
被冷却体を当接させて冷却させたり、空間冷却等に利用
される。
【0023】本例における熱電装置は上記のような構成
及び作動であるが、本例で用いた熱電半導体素子の性能
を評価するために、以下の実験を行った。
【0024】(実験例A)直方体状の熱電半導体素子を
22個(p型熱電半導体素子11個、n型熱電半導体素
子11個)作製し、これらの熱電半導体素子にニッケル
メッキを施して、該熱電半導体素子の上面及び下面にニ
ッケルメッキ層を形成した。このとき22個の熱電半導
体素子に形成するニッケルメッキ層の厚さが7〜10μ
mとなるようにした。その後、周知の方法で図1に示す
ような熱電装置を作製した。この熱電装置に150℃の
高温放置試験を行い、信頼性の評価を行った。信頼性の
評価は、高温放置試験での高温放置時間が50時間、5
00時間、1000時間経過したときの内部抵抗の変化
量ΔR(=R1−R2、ここで、R1は試験前の内部抵
抗値、R2は試験後の内部抵抗値)をそれぞれ測定し、
その変化率A(=ΔR/R1)が10%以下のものを合
格、10%以上のものを不合格とすることで行った。そ
の結果を表1に示す。
【0025】(実験例B)直方体状の熱電半導体素子を
22個(p型熱電半導体素子11個、n型熱電半導体素
子11個)作製し、これらの熱電半導体素子にニッケル
メッキを施して、該熱電半導体素子の上面及び下面にニ
ッケルメッキ層を形成した。このとき22個の熱電半導
体素子に形成するニッケルメッキ層の厚さが10〜15
μmとなるようにした。その後、周知の方法で図1に示
すような熱電装置を作製した。この熱電装置に上記実験
例Aと同様な方法で高温放置試験及び信頼性の評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0026】(比較例)直方体状の熱電半導体素子を2
2個(p型熱電半導体素子11個、n型熱電半導体素子
11個)作製し、これらの熱電半導体素子にニッケルメ
ッキを施して、該熱電半導体素子の上面及び下面にニッ
ケルメッキ層を形成した。このとき22個の熱電半導体
素子に形成するニッケルメッキ層の厚さが1〜5μmと
なるようにした。その後、周知の方法で熱電装置を作製
した。この熱電装置に上記実験例A及びBと同様な方法
で高温放置試験及び信頼性の評価を行った。その結果を
表1に示す。
【0027】(表1)
【0028】尚、表1において、分数の分母は試験サン
プル数を、分子は不合格数を示す。この表1から明らか
なように、実験例A及びBでは、全ての試験サンプルに
おいて、1000時間もの高温放置試験でもその前後で
内部抵抗の変化が小さい(10%未満)か若しくは起こ
らないのに対し、比較例では500時間の高温放置試験
で全部の試験サンプルの内部抵抗変化が10%以上とな
ってしまった。これは、実験例A及びBでは熱電半導体
素子に形成したニッケルメッキ層の厚さが7μm以上で
あり、メッキ表面にピンホールが発生しないので、半田
成分がメッキ被膜を通って熱電半導体素子に拡散せず、
熱電半導体素子の性能を維持することができたのに対
し、比較例では熱電半導体素子に形成したニッケルメッ
キ層の厚さが1〜5μmで、メッキ表面にピンホールが
発生するので、半田成分がピンホールを介して熱電半導
体素子に拡散し、熱電半導体素子の性能を著しく低下さ
せたものと考えられる。
【0029】本例によれば、熱電半導体素子(p型熱電
半導体素子50及びn型熱電半導体素子60)と、接合
部材としての半田80によって熱電半導体素子に接合さ
れた電極(吸熱側電極30及び放熱側電極40)とを具
備する熱電装置において、熱電半導体素子の半田との接
触面である上面50a、60a及び下面50b、60b
に厚さ7μm以上のニッケルメッキ層70を形成した。
ニッケルメッキ層の厚さが7μm以上であるので、ニッ
ケルメッキ層表面のピンホールの発生が抑えられる。こ
のためニッケルメッキ層が形成された面と電極とを半田
付けで接続すれば、ピンホールを通って半田成分が熱電
半導体素子内に拡散することを極力防止できる。また、
溶射によるニッケル層形成ではなくメッキによるニッケ
ル層形成であるので、熱によって熱電素子が劣化するこ
ともなく、性能を維持することができる。また、従来の
ニッケルメッキ層よりも厚いこと、及び、ピンホールの
発生が減少することにより半田とニッケルメッキとの接
触面積が減少すること、から、ニッケルメッキが半田に
侵される速度が遅くなり、熱電半導体素子の長寿命化が
向上される。
【0030】また、本例では、ニッケルメッキ層の厚さ
が実験例Aでは7〜10μm、実験例Bでは10〜15
μmのものを説明している。ピンホールの発生を抑える
という観点からでは7μm以上のニッケル層であれば、
その上限を規定する必要はないが、製造コスト、生産性
を加味した場合、ニッケル層の厚みの上限は15μmで
あることが好ましい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱電素子の性能を維持したまま、半田成分の拡散を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における熱電装置の断面図で
ある。
【図2】本発明の実施形態における、放熱側電極−p型
熱電半導体素子−吸熱側電極−n型熱電半導体素子がこ
の順で連結された部分を示す構成の拡大図である。
【符号の説明】
10・・・吸熱側基板 20・・・放熱側基板 30、31、32、33、34・・・吸熱側電極 40、41、42、43、44、45・・・放熱側電極 50、51、52、53、54・・・p型熱電半導体素
子(熱電素子) 50a・・・上面(接合部材との接触面)、 50b・
・・下面(接合部材との接触面) 60、61、62、63、64・・・n型熱電半導体素
子(熱電素子) 60a・・・上面(接合部材との接触面)、 60b・
・・下面(接合部材との接触面) 70・・・ニッケルメッキ層 80・・・半田(接合部材) 100・・・熱電装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 誠士 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に厚さ7μm以上のニッケルメッキ
    層が形成された熱電素子。
  2. 【請求項2】 熱電素子と、接合部材によって前記熱電
    素子に接合された電極とを具備する熱電装置において、 前記熱電素子は、接合部材との接触面に厚さ7μm以上
    のニッケルメッキ層が形成されていることを特徴とする
    熱電装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記接合部材は半田であることを特徴とする熱電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017531734A (ja) * 2014-09-30 2017-10-26 エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH 熱電活性材料のニッケルおよびスズによるプラズマ被覆
US10224472B2 (en) 2013-08-30 2019-03-05 Kelk Ltd. Thermoelectric power module

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US10224472B2 (en) 2013-08-30 2019-03-05 Kelk Ltd. Thermoelectric power module
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