JP2001102174A - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子

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JP2001102174A
JP2001102174A JP27946599A JP27946599A JP2001102174A JP 2001102174 A JP2001102174 A JP 2001102174A JP 27946599 A JP27946599 A JP 27946599A JP 27946599 A JP27946599 A JP 27946599A JP 2001102174 A JP2001102174 A JP 2001102174A
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JP
Japan
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group
carbon atoms
substituted
general formula
unsubstituted aryl
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JP27946599A
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Yasuo Hironaka
康雄 弘中
Izumi Terada
泉 寺田
Sanae Tagami
早苗 田上
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色純度及び発光効率が高く、寿命が長く、赤
色系に発光する有機エレクトロルミネッセンス素子及び
新規化合物を提供する。 【解決手段】 有機エレクトロルミネッセンス素子は、
少なくとも一対の電極間に有機層が設けられた有機エレ
クトロルミネッセンス素子であって、該有機層に下記一
般式〔1〕で示される化合物を含有する。一般式〔1〕 【化1】 〔一般式〔1〕中、X及びYはそれぞれ電子吸引基であ
る。Zは縮合環を含有する芳香族基である。R1 〜R3
は、それぞれ独立に、分岐もしくは直鎖のアルキル基,
水素原子,置換もしくは無置換の炭素原子数6〜30の
アリール基,ハロゲン原子,−CN, 【化2】 ,−COOR5 又は−CONR6 (ここで、R4 〜R6
は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もしく
は直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数
6〜30のアリール基を表す。)である。Wは−O−又
は−S−である。R1 、R2 及びR3 のうちの一組は互
いに結合し、環状構造を形成していてもよい。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁掛テレビの平面発
光体やディスプレイのバックライト等の光源として使用
され、色純度及び発光効率が高く、寿命が長く、赤色系
に発光する有機エレクトロルミネッセンス素子及び新規
化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機物質を使用した有機エレクトロルミ
ネッセンス(EL)素子は、固体発光型の安価な大面積
フルカラー表示素子としての用途が有望視され、多くの
開発が行われている。一般にEL素子は、発光層および
該層をはさんだ一対の対向電極から構成されている。発
光は、両電極間に電界が印加されると、陰極側から電子
が注入され、陽極側から正孔が注入される。さらに、こ
の電子が発光層において正孔と再結合し、励起状態を生
成し、励起状態が基底状態に戻る際にエネルギーを光と
して放出する現象である。最近では、有機EL素子ディ
スプレイの実用化が開始されているものの、フルカラー
表示素子は開発途中である。特に、色純度及び発光効率
が高く、寿命が長く、赤色系に発光する有機EL素子用
発光材料が求められている。これらを解決しようとする
ものとして、例えば特開平8−311442号公報に
は、ナフタセン又はペンタセン誘導体を発光層に添加し
た赤色発光素子が開示されている。この発光素子は、赤
色純度は優れているものの、発光効率が0.7lm/W
と低く、平均寿命も150hr未満と不十分であった。
平均寿命は、実用化するためには、最低数千hr必要で
ある。また、特開平3−162481号公報には、ジシ
アノメチレン(DCM)系化合物を発光層に添加した素
子も開示されているが赤色の純度が不十分であった。さ
らに、特開平10−308281号公報には、ジシアノ
メチレン誘導体を用いた有機赤色エレクトロルミネッセ
ンス素子が開示され、ピランの一部にターシャルブチル
基などの置換基を導入することにより、濃度消光を防ぐ
効果が記載されている。しかし、発光効率は2cd/A
以下と低く、高効率化が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の課題
を解決するためになされたもので、色純度及び発光効率
が高く、寿命が長く、赤色系に発光する有機エレクトロ
ルミネッセンス素子及び新規化合物を提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する有機エレクトロルミネッセンス素子
(以下、有機EL素子)を開発すべく鋭意研究を重ねた
結果、下記一般式〔1〕又は〔1’〕で示される化合物
を発光材料として利用することによりその目的を達成し
得ることを見出した。
【0005】すなわち、本発明の有機EL素子は、少な
くとも一対の電極間に有機層が設けられた有機エレクト
ロルミネッセンス素子であって、該有機層に下記一般式
〔1〕及び/又は〔1’〕で示される化合物を含有す
る。
【0006】一般式〔1〕
【化9】 〔一般式〔1〕中、X及びYはそれぞれ電子吸引基であ
る。Zは縮合環を含有する芳香族基である。R1 〜R3
は、それぞれ独立に、分岐もしくは直鎖のアルキル基,
水素原子,置換もしくは無置換の炭素原子数6〜30の
アリール基,ハロゲン原子,−CN,
【化10】 ,−COOR5 又は−CONR6 (ここで、R4 〜R6
は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もしく
は直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数
6〜30のアリール基を表す。)である。Wは−O−又
は−S−である。R1 、R2 及びR3 のうちの一組は互
いに結合し、環状構造を形成していてもよい。〕
【0007】一般式〔1’〕
【化11】 〔一般式〔1’〕中、X及びYはそれぞれ電子吸引基で
ある。Zは芳香族基である。R1 〜R3 は、それぞれ独
立に、分岐もしくは直鎖のアルキル基,水素原子,置換
もしくは無置換の炭素原子数6〜30のアリール基,ハ
ロゲン原子,−CN,
【化12】 ,−COOR5 又は−CONR6 (ここで、R4 〜R6
は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もしく
は直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数
6〜30のアリール基を表す。)である。Wは−O−又
は−S−である。R1 、R2 及びR3 のうちの一組は互
いに結合し、環状構造を形成していてもよい。ただし、
X及びYは、それぞれ独立に、
【化13】 ,−COOR5 ,−CONR6 (ここで、R4 〜R
6 は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もし
くは直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子
数6〜30のアリール基を表す。)又は含窒素複素環基
である。〕
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の有機EL素子は、少なく
とも一対の電極間に有機層が設けられ、該有機層に上記
一般式〔1〕及び/又は〔1’〕で示される化合物を含
有する。上記一般式〔1〕において、X及びYはそれぞ
れ電子吸引基である。Zは縮合環を含有する芳香族基で
ある。R1 〜R3 は、それぞれ独立に、分岐もしくは直
鎖のアルキル基,水素原子,置換もしくは無置換の炭素
原子数6〜30のアリール基,ハロゲン原子,−CN,
【化14】 ,−COOR5 又は−CONR6 (ここで、R4 〜R6
は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もしく
は直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数
6〜30のアリール基を表す。)である。Wは−O−又
は−S−である。R1 、R2 及びR3 のうちの一組は互
いに結合し、環状構造を形成していてもよい。
【0009】前記一般式〔1〕において、X及びYが、
それぞれ独立に、−CN,
【化15】 ,−COOR5 ,−CONR6 (ここで、R4 〜R
6 は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もし
くは直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子
数6〜30のアリール基を表す。)又は含窒素複素環基
であることが好ましい。
【0010】前記一般式〔1〕において、Zに含有され
る縮合環が、ナフタレン,アントラセン,ペンタセン,
ピレン,ペリレン,フェナントレン及びトリフェニレン
の中から選ばれることが好ましい。
【0011】Zが
【化16】 (Ar1 は、置換もしくは無置換の縮合環基であり、n
は0〜2の整数である。)であるとさらに好ましい。A
1 が置換縮合環基であり、置換基がアミノ基,アルキ
ルアミノ基又はアリールアミノ基であると良い。
【0012】Zは
【化17】 (Ar2 は、炭素原子数6〜20のアリーレン基であ
る。Ar3 及びAr4 は、それぞれ独立に、炭素原子数
6〜20のアリール基であり、単結合,オキシ結合,チ
オ結合,ビニル結合又はアリーレン結合で連結していて
もよい。mは0〜2の整数である。)であっても好まし
い。
【0013】上記一般式〔1’〕において、X及びYは
それぞれ電子吸引基である。Zは芳香族基である。R1
〜R3 は、それぞれ独立に、分岐もしくは直鎖のアルキ
ル基,水素原子,炭素原子数6〜30のアリール基,ハ
ロゲン原子,−CN,
【化18】 ,−COOR5 又は−CONR6 (ここで、R4 〜R6
は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もしく
は直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数
6〜30のアリール基を表す。)である。Wは−O−又
は−S−である。R1 、R2 及びR3 のうちの一組は互
いに結合し、環状構造を形成していてもよい。ただし、
X及びYは、それぞれ独立に、
【化19】 ,−COOR5 ,−CONR6 (ここで、R4 〜R
6 は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もし
くは直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子
数6〜30のアリール基を表す。)又は含窒素複素環基
である。
【0014】以下に、本発明の一般式〔1〕及び
〔1’〕の化合物の代表例(1)〜(31)を例示する
が、本発明はこの代表例に限定されるものではない。※
Meはメチル基、Etはエチル基、iPrはイソプロピ
ル基を示す。
【0015】
【化20】
【0016】
【化21】
【0017】
【化22】
【0018】
【化23】
【0019】
【化24】
【0020】
【化25】
【0021】本発明の有機EL素子は、陽極と陰極間に
一層もしくは多層の有機層を形成した素子である。一層
型の場合、陽極と陰極との間に発光層を設けている。発
光層は、発光材料を含有し、それに加えて陽極から注入
した正孔、もしくは陰極から注入した電子を発光材料ま
で輸送させるために、正孔注入材料もしくは電子注入材
料を含有しても良い。しかしながら、発光材料は、極め
て高い蛍光量子効率、高い正孔輸送能力および電子輸送
能力を併せ持ち、均一な薄膜を形成することが好まし
い。多層型の有機EL素子は、(陽極/正孔注入層/発
光層/陰極)、(陽極/発光層/電子注入層/陰極)、
(陽極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極)の多
層構成で積層したものがある。
【0022】発光層には、必要に応じて、本発明の一般
式〔1〕又は〔1’〕の化合物に加えてさらなる公知の
発光材料、ドーピング材料、正孔注入材料や電子注入材
料を使用することもできる。有機EL素子は、多層構造
にすることにより、クエンチングによる輝度や寿命の低
下を防ぐことができる。必要があれば、発光材料、他の
ドーピング材料、正孔注入材料や電子注入材料を組み合
わせて使用することができる。また、他のドーピング材
料により、発光輝度や発光効率の向上、赤色や白色の発
光を得ることもできる。また、正孔注入層、発光層、電
子注入層は、それぞれ二層以上の層構成により形成され
ても良い。その際には、正孔注入層の場合、電極から正
孔を注入する層を正孔注入層、正孔注入層から正孔を受
け取り発光層まで正孔を輸送する層を正孔輸送層と呼
ぶ。同様に、電子注入層の場合、電極から電子を注入す
る層を電子注入層、電子注入層から電子を受け取り発光
層まで電子を輸送する層を電子輸送層と呼ぶ。これらの
各層は、材料のエネルギー準位、耐熱性、有機層もしく
は金属電極との密着性等の各要因により選択されて使用
される。本発明の一般式〔1〕又は〔1’〕の化合物
は、発光材料又はホスト材料として用いられるのが好ま
しく、発光層の全重量に対して0.1〜20重量%添加
するのが好ましい。
【0023】一般式〔1〕又は〔1’〕の化合物と共に
有機層に使用できる発光材料またはホスト材料として
は、アントラセン、ナフタレン、フェナントレン、ピレ
ン、テトラセン、コロネン、クリセン、フルオレセイ
ン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ペ
リノン、フタロペリノン、ナフタロペリノン、ジフェニ
ルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、
オキサジアゾール、アルダジン、ビスベンゾキサゾリ
ン、ビススチリル、ピラジン、シクロペンタジエン、キ
ノリン金属錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノ
リン金属錯体、イミン、ジフェニルエチレン、ビニルア
ントラセン、ジアミノカルバゾール、ピラン、チオピラ
ン、ポリメチン、メロシアニン、イミダゾールキレート
化オキシノイド化合物、キナクリドン、ルブレン、スチ
ルベン系誘導体及び蛍光色素等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。本発明の一般式〔1〕又は
〔1’〕の化合物は、Zが縮合環を含有することによ
り、この化合物を利用した有機EL素子は、発光効率及
び寿命が改良されている。
【0024】正孔注入材料としては、正孔を輸送する能
力を持ち、陽極からの正孔注入効果、発光層または発光
材料に対して優れた正孔注入効果を有し、発光層で生成
した励起子の電子注入層または電子注入材料への移動を
防止し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物が好ましい。
具体的には、フタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン
誘導体、ポルフィリン誘導体、オキサゾール、オキサジ
アゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾロ
ン、イミダゾールチオン、ピラゾリン、ピラゾロン、テ
トラヒドロイミダゾール、オキサゾール、オキサジアゾ
ール、ヒドラゾン、アシルヒドラゾン、ポリアリールア
ルカン、スチルベン、ブタジエン、ベンジジン型トリフ
ェニルアミン、スチリルアミン型トリフェニルアミン、
ジアミン型トリフェニルアミン等と、それらの誘導体、
およびポリビニルカルバゾール、ポリシラン、導電性高
分子等の高分子材料が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0025】本発明の有機EL素子において使用できる
正孔注入材料の中で、さらに効果的な正孔注入材料は、
芳香族三級アミン誘導体もしくはフタロシアニン誘導体
である。芳香族三級アミン誘導体の具体例は、トリフェ
ニルアミン、トリトリルアミン、トリルジフェニルアミ
ン、N,N’−ジフェニル−N,N’−(3−メチルフ
ェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミ
ン、N,N,N’,N’−(4−メチルフェニル)−
1,1’−フェニル−4,4’−ジアミン、N,N,
N’,N’−(4−メチルフェニル)−1,1’−ビフ
ェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−
N,N’−ジナフチル−1,1’−ビフェニル−4,
4’−ジアミン、N,N’−(メチルフェニル)−N,
N’−(4−n−ブチルフェニル)−フェナントレン−
9,10−ジアミン、N,N−ビス(4−ジ−4−トリ
ルアミノフェニル)−4−フェニル−シクロヘキサン
等、もしくはこれらの芳香族三級アミン骨格を有したオ
リゴマーもしくはポリマーであるが、これらに限定され
るものではない。フタロシアニン(Pc)誘導体の具体
例は、H2 Pc、CuPc、CoPc、NiPc、Zn
Pc、PdPc、FePc、MnPc、ClAlPc、
ClGaPc、ClInPc、ClSnPc、Cl2
iPc、(HO)AlPc、(HO)GaPc、VOP
c、TiOPc、MoOPc、GaPc−O−GaPc
等のフタロシアニン誘導体およびナフタロシアニン誘導
体でがあるが、これらに限定されるものではない。
【0026】電子注入材料としては、電子を輸送する能
力を持ち、陰極からの電子注入効果、発光層または発光
材料に対して優れた電子注入効果を有し、発光層で生成
した励起子の正孔注入層への移動を防止し、かつ薄膜形
成能力の優れた化合物が好ましい。具体的には、フルオ
レノン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、チオ
ピランジオキシド、オキサゾール、オキサジアゾール、
トリアゾール、イミダゾール、ペリレンテトラカルボン
酸、フレオレニリデンメタン、アントラキノジメタン、
アントロン等とそれらの誘導体が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。また、正孔注入材料に電子
受容物質を、電子注入材料に電子供与性物質を添加する
ことにより電荷注入性を向上させることもできる。
【0027】本発明の有機EL素子において、さらに効
果的な電子注入材料は、金属錯体化合物もしくは含窒素
五員環誘導体である。金属錯体化合物の具体例は、8−
ヒドロキシキノリナートリチウム、ビス(8−ヒドロキ
シキノリナート)亜鉛、ビス(8−ヒドロキシキノリナ
ート)銅、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)マンガ
ン、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウ
ム、トリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナー
ト)アルミニウム、トリス(8−ヒドロキシキノリナー
ト)ガリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キ
ノリナート)ベリリウム、ビス(10−ヒドロキシベン
ゾ[h]キノリナート)亜鉛、ビス(2−メチル−8−
キノリナート)クロロガリウム、ビス(2−メチル−8
−キノリナート)(o−クレゾラート)ガリウム、ビス
(2−メチル−8−キノリナート)(1−ナフトラー
ト)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナー
ト)(2−ナフトラート)ガリウム等が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
【0028】また、含窒素五員誘導体は、オキサゾー
ル、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールも
しくはトリアゾール誘導体が好ましい。具体的には、
2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾ
ール、ジメチルPOPOP、2,5−ビス(1−フェニ
ル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−フ
ェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4’
−tert−ブチルフェニル)−5−( 4”−ビフェニ
ル) 1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1
−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、1,4
−ビス[2−( 5−フェニルオキサジアゾリル) ]ベン
ゼン、1,4−ビス[2−( 5−フェニルオキサジアゾ
リル) −4−tert−ブチルベンゼン]、2−(4’
−tert−ブチルフェニル)−5−( 4”−ビフェニ
ル) −1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(1
−ナフチル)−1,3,4−チアジアゾール、1,4−
ビス[2−( 5−フェニルチアジアゾリル) ]ベンゼ
ン、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(
4”−ビフェニル) −1,3,4−トリアゾール、2,
5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−トリアゾー
ル、1,4−ビス[2−( 5−フェニルトリアゾリル)
]ベンゼン等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0029】本発明の有機EL素子においては、有機層
中に、一般式〔1〕又は〔1’〕の化合物の他に、発光
材料、ドーピング材料、正孔注入材料および電子注入材
料の少なくとも1種が同一層に含有されてもよい。ま
た、本発明により得られた有機EL素子の、温度、湿
度、雰囲気等に対する安定性の向上のために、素子の表
面に保護層を設けたり、シリコンオイル、樹脂等により
素子全体を保護することも可能である。
【0030】有機EL素子の陽極に使用される導電性材
料としては、4eVより大きな仕事関数を持つものが適
しており、炭素、アルミニウム、バナジウム、鉄、コバ
ルト、ニッケル、タングステン、銀、金、白金、パラジ
ウム等およびそれらの合金、ITO基板、NESA基板
に使用される酸化スズ、酸化インジウム等の酸化金属、
さらにはポリチオフェンやポリピロール等の有機導電性
樹脂が用いられる。陰極に使用される導電性物質として
は、4eVより小さな仕事関数を持つものが適してお
り、マグネシウム、カルシウム、錫、鉛、チタニウム、
イットリウム、リチウム、ルテニウム、マンガン、アル
ミニウム等およびそれらの合金が用いられるが、これら
に限定されるものではない。合金としては、マグネシウ
ム/銀、マグネシウム/インジウム、リチウム/アルミ
ニウム等が代表例として挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。合金の比率は、蒸着源の温度、雰囲
気、真空度等により制御され、適切な比率に選択され
る。陽極および陰極は、必要があれば二層以上の層構成
により形成されていても良い。
【0031】有機EL素子では、効率良く発光させるた
めに、少なくとも一方の面は素子の発光波長領域におい
て充分透明にすることが望ましい。また、基板も透明で
あることが望ましい。透明電極は、上記の導電性材料を
使用して、蒸着やスパッタリング等の方法で所定の透光
性が確保するように設定する。発光面の電極は、光透過
率を10%以上にすることが望ましい。基板は、機械
的、熱的強度を有し、透明性を有するものであれば限定
されるものではないが、ガラス基板および透明性樹脂フ
ィルムがある。透明性樹脂フィルムとしては、ポリエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリメチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニル、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルホン、ポリ
エーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビニルフ
ルオライド、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合
体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビ
ニリデンフルオライド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、
ポリイミド、ポリプロピレン等が挙げられる。
【0032】本発明に係わる有機EL素子の各層の形成
は、真空蒸着、スパッタリング、プラズマ、イオンプレ
ーティング等の乾式成膜法やスピンコーティング、ディ
ッピング、フローコーティング等の湿式成膜法のいずれ
の方法を適用することができる。膜厚は特に限定される
ものではないが、適切な膜厚に設定する必要がある。膜
厚が厚すぎると、一定の光出力を得るために大きな印加
電圧が必要になり効率が悪くなる。膜厚が薄すぎるとピ
ンホール等が発生して、電界を印加しても充分な発光輝
度が得られない。通常の膜厚は5nmから10μmの範
囲が適しているが、10nmから0.2μmの範囲がさ
らに好ましい。
【0033】湿式成膜法の場合、各層を形成する材料
を、エタノール、クロロホルム、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等の適切な溶媒に溶解または分散させて薄膜
を形成するが、その溶媒はいずれであっても良い。ま
た、いずれの有機薄膜層においても、成膜性向上、膜の
ピンホール防止等のため適切な樹脂や添加剤を使用して
も良い。使用の可能な樹脂としては、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリウレタン、ポリスルフォン、ポリメチルメ
タクリレート、ポリメチルアクリレート、セルロース等
の絶縁性樹脂およびそれらの共重合体、ポリ−N−ビニ
ルカルバゾール、ポリシラン等の光導電性樹脂、ポリチ
オフェン、ポリピロール等の導電性樹脂を挙げられる。
また、添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可
塑剤等を挙げられる。
【0034】以上のように、有機EL素子の有機層に本
発明の化合物を用いることにより、色純度及び発光効率
が高く、寿命が長く、赤色系に発光する有機EL素子を
得ることができる。
【0035】本発明の有機EL素子は、壁掛けテレビの
フラットパネルディスプレイ等の平面発光体、複写機、
プリンター、液晶ディスプレイのバックライト又は計器
類等の光源、表示板、標識灯等に利用できる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を合成例及び実施例に基づいて
さらに詳細に説明する。 合成例1(化合物(1)) 4−(ジシアノメチレン)−2−t−ブチル−6−(2
−(p−ジメチルアミノナフチル)エテニル)−4H−
ピランの合成 100mlの三つ口フラスコに4−(ジシアノメチレ
ン)−2−t−ブチル−6−メチル−4H−ピラン(D
CBMP) 0.86g(4ミリモル),4−p−ジメチ
ルアミノ−1−ナフチルアルデヒド 0.8g(4ミリモ
ル)をアセトニトリル 10ml中に溶かし、ピペリジ
ン 0.12mlを加えて、アルゴン気流下、18時間還
流した。反応溶液を冷却し、粉末を濾別し、アセトニト
リルで洗浄して、1.06gの黒色粉末を得た。NMR分
析および質量分析(MS=395)の結果、目的物であ
った(収率67%)。さらに昇華精製を行い、有機EL
用発光材料として使用した。
【0037】合成例2(化合物(12)) 4−(ジシアノメチレン)−2−t−ブチル−6−(4
−(フェナキサジン−10−イル)スチルベン)−4H
−ピランの合成 DCBMP 1.28g(6ミリモル)、4−(フェナキ
サジン−10−イル)ベンズアルデヒド 1.72g(6
ミリモル)をアセトニトリル 15ml中に溶かし、ピ
ペリジン 0.18mlを加えて、アルゴン気流下、14
時間還流した。反応溶液を冷却し、粉末を濾別し、アセ
トニトリルで洗浄して、1.1gの目的物(収率38%)
を得た。質量分析(MS=483)の結果、目的物であ
った。
【0038】合成例3(化合物(31)) 4−(ベンゾイルシアノメチレン)−2−メチル−6−
(p−ジメチルアミノスチルベン)−4H−ピランの合
成 (1)4−(ベンゾイルシアノメチレン)−2,−4H
−ピランの合成 2,6−ジメチル−4−ピロン 2.5g(20ミリモ
ル)およびベンゾイルアセトニトリル 2.9g(20ミ
リモル)を無水酢酸 10mlに加え、6時間加熱,還
流した。冷却後、生成物を濾別し、水洗して褐色の結晶
3.23gを得た。質量分析(MS=251)の結果、
目的物であった(収率64%)。
【0039】(2)4−(ベンゾイルシアノメチレン)
−2−メチル−6−(p−ジメチルアミノスチルベン)
−4H−ピランの合成 (1)のピラン 1.5g(6ミリモル),p−ジメチル
アミノベンズアルデヒド 0.9(6ミリモル)を合成例
2と同様の条件で反応させた。反応液を減圧濃縮し、シ
リカゲルカラムで分別を行い、黒色粉末0.63gを得
た。NMR分析および質量分析(MS=382)の結
果、目的物(1.65ミリモル)であった(収率28
%)。また、二つのメチル基が反応した副生成物(MS
=513)0.1gを得た。
【0040】合成例4(化合物(24)) 4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6(2−(9
−ジフェニルアミノアントラセン−10−イル)エテニ
ル)−4H−ピランの合成 (1)9−クロロ−10−ホルミルアントラセンの合成 200ml三つ口フラスコにDMF 14.6gを入れ、
10℃以下に冷却しながらPOC13 8.0g(51.6
ミリモル)を加えた。30分間攪拌した後、アントロン
10g(51.6ミリモル)、DMF 5mlを加えて
徐々に加熱し100℃まで昇温した。100℃で3時間
加熱した後冷却し、内容物を氷水中に注ぎ込んだ。生成
した固体をろ過、乾燥した後、トルエンで再結して目的
物(9−クロロ−10−ホルミルアントラセン) 10.
4g(収率84%)を得た。
【0041】(2)N−((9−クロロアントラセン−
10−イル)メチリデン)アニリンの合成 200ml三つ口フラスコに9−クロロ−10−ホルミ
ルアントラセン 13g(54.1ミリモル)、アニリン
5.1g(54.8ミリモル)トルエン−ヘキサン1:1
溶液 70mlを加え、70℃、2時間反応した。反応
液を冷却した後、生成した結晶をろ過して目的物15.7
g(収率92%)を得た。 (3)N−((9−ジフェニルアミノアントラセン−1
0−イル)メチリデン)アニリンの合成 200ml三つ口フラスコにN−((9−ジフェニルア
ミノアントラセン−10−イル)メチリデン)アニリン
12g(38.0ミリモル)、ジフェニルアミン 6.5
g(38.0ミリモル)、Pd(OAc)2 0.21g
(0.94ミリモル)、t−Bu3 P 0.8g(3.96ミ
リモル)、t−BuONa 5.4g(57ミリモル)、
トルエン 50mlを入れ、アルゴン気流下100℃で
7時間加熱した。反応液を冷却後、ろ過し、ろ液を減圧
下に留去して粗生成物11.3g(66%)を得た。
【0042】(4)9−ジフェニルアミノ−10−ホル
ミルアントラセンの合成 200ml三つ口フラスコに粗N−((9−ジフェニル
アミノアントラセン−10−イル)メチリデン)アニリ
ン 11.3g(25.2ミリモル)、トルエン20mlを
入れ攪拌しながら3N塩酸 10mlを滴下した。1時
間攪拌した後、有機層を分離し、水洗、乾燥した後、減
圧下にトルエンを留去し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、4.3g(46%)の目的物を得
た。 (5)4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−
(2−(9−ジフェニルアミノアントラセン−10−イ
ル)エテニル)−4H−ピランの合成 DCBMPの代わりに4−(ジシアノメチレン)−2,
6−ジメチル−4H−ピランを用い、アルデヒドとして
9−ジフェニルアミノ−10−ホルミルアントラセン
(4)を用いた以外は、合成例2と同様の方法で反応を
行い、目的物2.3gを得た(収率74%)。質量分析
(MS=527)の結果、目的物であった。 NMR:2.53(3H s )、 6. 65(1H s )、
6.8〜8.8(21Hm)
【0043】合成例5(化合物(3)) 4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(2−
(9−ジエチルアミノアントラセン−10−イル)エテ
ニル)4H−ピランの合成 (1)N−((9−ジエチルアミノアントラセン−10
−イル)メチリデン)アニリンの合成 200ml三つ口フラスコにN−((9−クロロアント
ラセン−10−イル)メチリデン)アニリン 12g
(38.0ミリモル)、ジエチルアミン 2.8g(38.0
ミリモル)、Pd(OAc)2 1.21g(0.94ミリ
モル)、t−Bu 3 P 0.8g(3.96ミリモル)、t
−BuONa 5.4g(57ミリモル)トルエン 50
mlを入れ、アルゴン気流下100℃で7時間加熱し
た。反応液を冷却後、ろ過し、ろ液を減圧下に留去して
粗生成物2.1g(16%)を得た。 (2)9−ジエチルアミノ−10−ホルミルアントラセ
ンの合成 200ml三つ口フラスコに粗N−((9−ジエチルア
ミノアントラセン−10−イル)メチリデン)アニリン
2.1g(6.0ミリモル)、トルエン20mlを入れ攪
拌しながら3N塩酸 10mlを滴下した。1時間攪拌
した後、有機層を分離し、水洗,乾燥した後、減圧下に
トルエンを留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、0.86g(52%)の目的物を得た。
【0044】(3)4−(ジシアノメチレン)−2−メ
チル−6−(2−(9−ジエチルアミノアントラセン−
10−イル)エテニル)4−Hピランの合成 アルデヒドとして9−ジフェニルアミノ−10−ホルミ
ルアントラセンを用いた以外は合成例4と同様の方法で
反応を行い、目的物1.76gを得た(収率68%)。質
量分析(MS=431)の結果、目的物であった。
【0045】実施例1 洗浄したITO電極付きガラス板上に、正孔注入材とし
て下記化合物(H232)を膜厚60nmで蒸着した。
【化26】 次に、正孔輸送材として下記化合物(NPD)を膜厚2
0nmで蒸着した。
【化27】 次に、発光層として8−ヒドロキシキノリンのAl錯体
(Alq)
【化28】 及び4−(ベンゾイルシアノメチレン)−2−メチル−
6−(p−ジメチルアミノスチルベン)−4H−ピラン
(化合物(31))を、化合物(31)の濃度が3.0
mol%となるように膜厚50nmで蒸着した。さらに
電子注入層としてAlqのみを膜厚10nmで蒸着し、
その上に無機化合物層としてLiFを膜厚0.2nmで
蒸着後、アルミニウムを膜厚170nm蒸着し電極を形
成して有機EL素子を得た。各層は10-6Torrの真
空中で、基板温度室温の条件下で蒸着した。この素子の
発光特性は、直流電圧9Vの印加電圧で発光輝度110
(cd/m 2)、発光効率は1.7(cd/A)であっ
た。色度座標が(0.64,0.35)と純度の高い赤
色発光であった。また、初期発光輝度500(cd/m
2)で、定電流駆動したところ半減寿命は450時間と長
寿命であった。
【0046】比較例1 実施例1において、化合物(31)の代わりにDCM系
化合物である下記化合物(DCJTB)を濃度が2.0
mol%となるように蒸着した以外は同様にして、有機
EL素子を得た。
【化29】 この素子の発光特性は、直流電圧9Vの印加電圧で、発
光輝度90(cd/m 2)、発光効率は1.53(cd/
A)であり、色度座標(0.65,0.35)の赤色発
光であるものの、初期発光輝度500(cd/m2)で、
定電流駆動したところ半減寿命は120時間と短かっ
た。
【0047】実施例2 実施例1において、化合物(31)の代わりに4−(ジ
シアノメチレン)−2−t−ブチル−6−(4−(フェ
ナキサジン−10−イル)スチルベン)−4H−ピラン
の合成(化合物(12))を濃度が1.0mol%とな
るように蒸着した以外は同様にして、有機EL素子を得
た。この素子の発光特性は、直流電圧7Vの印加電圧で
発光輝度120(cd/m 2)、発光効率は1.3(cd
/A)であった。色度座標は(0.47,0.50)と
純度の高い黄緑色発光であった。また、初期発光輝度5
00(cd/m2)で、定電流駆動したところ半減寿命は
700時間と長寿命であった。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、上記
〔1〕及び〔1’〕で示される化合物を利用した本発明
の有機エレクトロルミネッセンス素子は、赤色系に発光
し、色純度及び発光効率が高く、寿命も長い。このた
め、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、壁
掛テレビの平面発光体やディスプレイのバックライト等
の光源として有用である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の電極間に有機層が設け
    られた有機エレクトロルミネッセンス素子であって、該
    有機層に下記一般式〔1〕で示される化合物を含有する
    ことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。 一般式〔1〕 【化1】 〔一般式〔1〕中、X及びYはそれぞれ電子吸引基であ
    る。Zは縮合環を含有する芳香族基である。R1 〜R3
    は、それぞれ独立に、分岐もしくは直鎖のアルキル基,
    水素原子,置換もしくは無置換の炭素原子数6〜30の
    アリール基,ハロゲン原子,−CN, 【化2】 ,−COOR5 又は−CONR6 (ここで、R4 〜R6
    は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もしく
    は直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数
    6〜30のアリール基を表す。)である。Wは−O−又
    は−S−である。R1 、R2 及びR3 のうちの一組は互
    いに結合し、環状構造を形成していてもよい。〕
  2. 【請求項2】 前記一般式〔1〕において、X及びY
    が、それぞれ独立に、−CN, 【化3】 ,−COOR5 ,−CONR6 (ここで、R4 〜R
    6 は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もし
    くは直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子
    数6〜30のアリール基を表す。)又は含窒素複素環基
    であることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクト
    ロルミネッセンス素子。
  3. 【請求項3】 前記一般式〔1〕において、Zに含有さ
    れる縮合環が、ナフタレン,アントラセン,ペンタセ
    ン,ピレン,ペリレン,フェナントレン及びトリフェニ
    レンの中から選ばれることを特徴とする請求項1に記載
    の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 【請求項4】 前記一般式〔1〕において、Zが 【化4】 (Ar1 は、置換もしくは無置換の縮合環基であり、n
    は0〜2の整数である。)であることを特徴とする請求
    項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 【請求項5】 前記Ar1 が置換縮合環基であり、置換
    基がアミノ基,アルキルアミノ基又はアリールアミノ基
    であることを特徴とする請求項4に記載の有機エレクト
    ロルミネッセンス素子。
  6. 【請求項6】 前記一般式〔1〕において、Zが 【化5】 (Ar2 は、炭素原子数6〜20のアリーレン基であ
    る。Ar3 及びAr4 は、それぞれ独立に、置換もしく
    は無置換の炭素原子数6〜20のアリール基であり、単
    結合,オキシ結合,チオ結合,ビニル結合又はアリーレ
    ン結合で連結していてもよい。mは0〜2の整数であ
    る。)であることを特徴とする請求項1に記載の有機エ
    レクトロルミネッセンス素子。
  7. 【請求項7】 少なくとも一対の電極間に有機層が設け
    られた有機エレクトロルミネッセンス素子であって、該
    有機層に下記一般式〔1’〕で示される化合物を含有す
    ることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素
    子。 一般式〔1’〕 【化6】 〔一般式〔1’〕中、X及びYはそれぞれ電子吸引基で
    ある。Zは芳香族基である。R1 〜R3 は、それぞれ独
    立に、分岐もしくは直鎖のアルキル基,水素原子,置換
    もしくは無置換の炭素原子数6〜30のアリール基,ハ
    ロゲン原子,−CN, 【化7】 ,−COOR5 又は−CONR6 (ここで、R4 〜R6
    は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もしく
    は直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数
    6〜30のアリール基を表す。)である。Wは−O−又
    は−S−である。R1 、R2 及びR3 のうちの一組は互
    いに結合し、環状構造を形成していてもよい。ただし、
    X及びYの少なくとも一方は、それぞれ独立に、 【化8】 ,−COOR5 ,−CONR6 (ここで、R4 〜R
    6 は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20の分岐もし
    くは直鎖のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子
    数6〜30のアリール基を表す。)又は含窒素複素環基
    である。〕
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