JP2001101735A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】よりテープの厚さに適した巻き戻し制御を行え
るようにする。 【解決手段】制御手段（モータ制御回路９２とマイクロ
コンピュータ８）は、リール駆動モータ９１を制御して
テープ速度を減速または停止させる制御手段であって、
リールパルス出力手段｛ＦＧ（Frequency Generator）
ヘッド６，７｝からの供給リールパルスと巻取りリール
パルスに基づいてテープの巻戻しの際のテープ始端付近
における減速開始点を設定する減速開始点設定手段を含
み、前記減速開始点以前の所定のテープ位置で前記テー
プ残量検出手段により計測されたテープ残量が所定の値
以下であった場合は前記設定した減速開始点以前に前記
リール駆動モータ９１の減速制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は磁気テープの記録
再生を行う磁気記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、磁気テープの記録再生を行う磁気
記録再生装置としてビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）や
オーディオテープレコーダが各種実用化されている。こ
のような磁気記録再生装置では、テープを再生した状態
でのテープの早送り／巻戻し機能が設けられている。

【０００３】ここで、近年、巻戻しにおいては、超高速
化が進んでいるが、こような超高速の巻戻しにおいて
は、巻戻しが終了するテープ始端付近でテープの走行速
度を落としテープ始端でテープにダメージを与えること
なく停止させるようにテープ走行系を制御している。こ
のような制御を行わないと、停止動作が正しく確実に行
われずに、テープ始端側においてテープとリールとの結
合部が切断してしまうという事故が発生する可能性が増
大する。テープはカセットの種類によってその長さ、厚
さあるいはリールハブ経が異なるため、テープ走行系の
制御は、カセットの種類によって変えている。この目的
のために、磁気記録再生装置には、カセットの種類を判
別するカセット判別装置が設けられているが、物理的特
徴が近似する複数種のカセットを、それぞれ特定するこ
とは、なかなか困難で誤判別の虞があるようなカセット
においては、誤判別を見越して、テープ始端のかなり手
前からテープ速度を減速させる等安全を重視した制御を
行わなくてはならず、巻戻し時間が長くなってしまうと
いう問題があった。例えば、ＶＨＳ規格では、Ｔ−１２
０カセットに対してテープ厚が厚めのＴ−１１０カセッ
トやテープ厚が薄めのＴ−１４０カセットが存在し、い
ずれもＴ−１２０カセットとして判別されることがあ
り、したがって、Ｔ−１２０カセットと判別された際に
は、Ｔ−１１０，Ｔ−１２０，Ｔ１４０すべてにおい
て、テープダメージのない制御にしなくてはならず、結
果として、Ｔ−１２０のＲＥＷ時間が短縮できなかっ
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の磁気記
録再生装置では、カセットの種類を判別するカセット判
別手段を備え、超高速の巻戻しにおいては、カセットの
種類によって制御を変えているが、テープ量によって１
つの型と判定する範囲内にテープ長は短いがテープ厚の
厚めのものやテープ長は長いがテープ厚の薄いものが入
ってしまい、全ての種類に対してテープダメージを発生
させないような制御を行わなくてはならず、結果とし
て、テープ厚の厚めのものの巻き戻し時間が短縮できな
かった。

【０００５】この発明は上記問題点を除去し、よりテー
プの厚さに適した巻き戻し制御が行える磁気記録再生装
置の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の磁気記録
再生装置は、テープカセットが装填された状態でテープ
カセットの供給リールと嵌合する供給リール台と、テー
プカセットが装填された状態でテープカセットの巻取り
リールと嵌合する巻取りリール台と、前記供給リール台
及び巻取りリール台に同転力を加えることにより前記テ
ープカセットのテープの駆動を行うリール駆動モータ
と、前記供給リール台及び巻取りリール台の回転を検出
して供給リールパルスと巻取りリールパルスとを発生し
て出力するリールパルス出力手段と、テープ走行中に前
記供給リール或いは巻取りリールのテープ巻回量を計測
するテープ残量計測手段と、前記リール駆動モータを制
御してテープ速度を減速または停止させる制御手段であ
って、前記リールパルス出力手段からの供給リールパル
スと巻取りリールパルスに基づいて前記テープの巻戻し
の際のテープ始端付近における減速開始点を設定する減
速開始点設定手段を含み、前記減速開始点以前の所定の
テープ位置で前記テープ残量検出手段により計測された
テープ残量が所定の値以下であった場合は前記設定した
減速開始点以前に前記リール駆動モータの減速制御を行
う制御手段と、を具備したことを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。

【０００８】図１乃至図３は本発明に係る磁気記録再生
装置の実施の形態を示し、図１は要部のブロック図、図
２はテープローディング前の内部を上方から見た平面
図、図３はテープローディング前の下方から見た底面図
である。

【０００９】図１において、本発明の磁気記録再生装置
１は、テープカセットがカセットローディングされた状
態でテープカセットの供給リールと嵌合する供給リール
台２と、テープカセットがカセットローディングされた
状態でテープカセットの巻取りリールと嵌合する巻取り
リール台３と、前記供給リール台２にブレーキ力を加え
る供給リール台ブレーキ部材４と、前記巻取りリール台
３にブレーキ力を加える巻取りリール台ブレーキ部材５
と、前記供給リール台及び巻取りリール台の回転を検出
するリールパルス出力手段｛ＦＧ（Frequency Generat
or）ヘッド６，７｝と、前記供給リール台ブレーキ部材
４及び巻取りリール台ブレーキ部材５に対して第２のポ
ジションであるソフトポジションとこのソフトポジショ
ンよりもブレーキ力の強い第１のポジションである半が
けポジションとこの半がけポジションよりもさらにブレ
ーキ力の強い停止ポジションの３段階の駆動を行うとと
もにブレーキ力がオフとなるオフポジションにする駆動
を行い、前記テープカセットのテープを巻戻しまたは早
送りから減速または停止する際に、前記供給リール台ブ
レーキ部材４と巻取りリール台ブレーキ部材５を半がけ
ポジションで一旦停止を行えるようにしたモード切替え
手段９と、前記供給リール台ブレーキ部材４及び巻取り
リール台ブレーキ部材５にギアの切替えにより選択して
回転力を加えることにより前記テープカセットのテープ
の駆動を行うリール駆動モータ９１と、前記リールパル
ス出力手段からの供給リールパルスと巻取りリールパル
ス供給リール台との回転比に基づいてテープの巻戻しの
際のリール駆動モータ９１の減速開始点を設定するとと
もに、前記減速開始点以前にテープ残量が第１の所定の
値以下となった場合は前記設定した減速開始点以前に前
記リール駆動モータ９１の減速制御を行い、前記減速開
始点以前にテープ残量が第１の所定の値よりも大きい第
２の所定値以下となった場合は第１のポジションで減速
制御を行い、第２の所定値以上となった場合は、第２の
ポジションによる減速制御を行って第１のポジションに
比べて減速カーブを緩やかにする制御手段（モータ制御
回路９２とマイクロコンピュータ８）とから構成されて
いる。

【００１０】供給リール台２，巻取りリール台３には、
それぞれ外周が周期的に極性反転した状態で付磁された
ロータマグネットが下側に取り付けられている。供給リ
ール台２，巻取りリール台３のそれぞれのロータマグネ
ットはＦＧヘッド６，７によりそれぞれの磁気が読み取
られるようになっている。これにより、ＦＧヘッド６，
７は、それぞれ供給リール台２，巻取りリール台３の回
転数に周波数が比例した供給リールパルス、巻取りリー
ルパルスをそれぞれ出力する。

【００１１】モード切替え手段９は、第１の巻戻しモー
ドで巻取りリール台ブレーキ部材５をソフトポジション
にするとともに供給リール台ブレーキ部材４をオフポジ
ションにし、第２の巻戻しモードで巻取りリール台ブレ
ーキ部材５をオフポジションにするとともに供給リール
台ブレーキ部材４をソフトポジションにする。

【００１２】次に、図２を用いて全体の構造を説明す
る。

【００１３】図２において、符号１１はシャーシであ
り、このシャーシ１１には、テープカセットがカセット
ローディングされた状態でテープカセットの供給リール
と嵌合する供給リール台２と、テープカセットがカセッ
トローディングされた状態でテープカセットの巻取りリ
ールと嵌合する巻取りリール台３とが左右に並べて設け
られている。シャーシ１１の中央には、キャプスタンモ
ータ２８０から図示しないプーリ及びベルトを介して回
転力を受けるセンタギアと、このセンタギアと噛合して
センタギアの回転方向に応じて選択的に供給リール台或
いは巻取りリール台３に噛合して、当該リール台を回転
駆動するアイドルギア組立て１２が設けられている。

【００１４】シャーシ１１のアイドルギア組立１２奥方
の供給リール台２側の位置には供給リール台ブレーキ部
材４が回転可能な状態で設けられている。シャーシ１１
のアイドルギア組立１２奥方の巻取りリール台３側の位
置には巻取り巻取りリール台ブレーキ部材５が回転可能
な状態で設けられている。

【００１５】供給リール台ブレーキ部材４は、前記供給
リール台２にソフトポジションとこのソフトポジション
よりもブレーキ力の強いメインポジションの２段階でブ
レーキを行うとともにブレーキ力をオフポジションにす
ることが後述のカムスライダ３１によって可能になって
いる。

【００１６】巻取りリール台ブレーキ部材５は、前記巻
取りリール台３にソフトポジションとこのソフトポジシ
ョンよりもブレーキ力の強いメインポジションの２段階
でブレーキを行うとともにブレーキ力をオフポジション
にすることが後述のカムスライダ３１によって可能にな
っている。

【００１７】供給リール台ブレーキ部材４及び巻取りリ
ール台ブレーキ部材５は、引張りばね１１１によって、
ブレーキをかける方向に付勢されている。

【００１８】シャーシ１１の奥側にはヘッドシリンダ１
３が設けられている。

【００１９】シャーシ１１のテープ供給側には、オペレ
イトレバー１４及びテンションレバー１５が回転可能な
状態で設けられ、テープ供給側スライダ１６が、テープ
カセット側とヘッドシリンダ１３側の間をスライド可能
な状態で設けられている。

【００２０】テンションレバー１５は、ブレーキベルト
１０の一端に接続されている。ブレーキベルト１０は、
中間部が供給リール台２に巻き付けられ、他端がシャー
シに接続されており、テンションレバー１５の回転角に
応じて供給リール台２にブレーキをかけるようになって
いる。

【００２１】シャーシ１１のテープ巻取り側には、テー
プ巻取り側スライダ１７がテープカセット側とヘッドシ
リンダ１３側の間をスライド可能な状態で設けられると
ともに、ピンチレバー１８、オペレイトレバー１９及び
９番ガイドレバー２０が回動可能な状態で設けられてい
る。

【００２２】オペレイトレバー１４は、テープローディ
ング位置でテンションレバー１５を駆動するようにって
いる。テンションレバー１５には、テンションポスト２
１が設けられている。

【００２３】テープ供給側スライダ１６には、磁気テー
プのガイドを行うガイローラ２２とシフトポスト２３が
形成されている。シャーシ１１のテープ供給側には、ガ
イドローラ２４が設けられている。

【００２４】テープ巻取り側スライダ１７には、磁気テ
ープのガイドを行うシフトポスト２５とガイローラ２６
とが設けられている。ピンチレバー１８にはピンチロー
ラ２７が設けられている。シャーシ１１のテープ巻取側
には、キャプスタン２８が設けられている。９番ガイド
レバー２０には、シフトポスト２９が設けられている。

【００２５】ピンチレバー１８とオペレイトレバー１９
は、レバー３０を介して連動するようになっている。

【００２６】図３において、カムスライダ３１はシャー
シ１１の下側にスライド可能な状態で取り付けられてい
る。

【００２７】カムスライダ３１には、カム溝３２，３
３，３４，３５が形成されている。

【００２８】オペレイトレバー１４，供給リール台ブレ
ーキ部材４，巻取りリール台ブレーキ部材５及びオペレ
イトレバー１９は、それそれに形成されたピン３７，３
８，３９，４０がそれぞれカム溝３２，３３，３４，３
５に挿入されており、カムスライダ３１のスライドによ
り駆動されるように構成されている。

【００２９】テープ供給側スライダ１６とテープ巻取り
側スライダ１７とは、それぞれシャーシ１１に形成した
溝３６，３７に沿ってスライド可能に設けられており、
それぞれ連結レバー３８，３９を介してガイドレバー４
０，４１と連動するようになってる。ガイドレバー４
０，４１はそれぞれに形成されたギア４２，４３で咬合
しており、互いに逆方向に回転するようになっている。
また、ガイドレバー４１にはギア４４が形成されてい
る。このギア４４はギア４５と咬合し、ギア４５は、カ
ムスライダ３１のギア部４６と咬合している。これによ
り、カムスライダ３１のスライドにより、テープ供給側
スライダ１６とテープ巻取り側スライダ１７とは、溝３
６，３７に沿ってスライドするようになっている。

【００３０】カムギア５０は、カムスライダ３１及び図
２の９番ガイドレバー２０を駆動するためのものであ
り、シャーシ１１に回動可能に設けられ、カムスライダ
３１のギア部４７と咬合するギア部が形成されるととも
に、図２の９番ガイドレバー２０と連動するカムが形成
されている。また、カムギア５０に形成されたギアは、
ギア５１と咬合し、ギア５１，５２，５３，５４，５
５，ウオームギア５６により、モードモータ５７の動力
が伝達するようになっている。カムギア５０、ギア５
１，５２，５３，５４，５５，ウオームギア５６、モー
ドモータ５７及びモードモータ５７の駆動回路は、図１
に示したブレーキ部材制御手段９を構成している。ま
た、カムギア５０には第１乃至第３のカムスイッチが設
けられており、これらカムスイッチのオン、オフにより
各種モードを検出できるようになっている。

【００３１】図４は図２の磁気記録再生装置のテープロ
ーディングを行った状態を示す平面図である。

【００３２】図４において、テープ供給側スライダ１６
とテープ巻取り側スライダ１７は、奥方に移動し、回転
シリンダ１３に磁気テープを巻き付ける位置に来てい
る。

【００３３】テンションレバー１５も左回り回動し、オ
ペレイトレバー１４と連動する位置に来ている。オペレ
イトレバー１９は右回りに回動し、ピンチレバー１８
は、左回りに回動して、ピンチローラ２７とキャプスタ
ン２８が磁気テープを挟持する手前の状態となってい
る。

【００３４】このような移動は、図３のカムスライダ３
１のスライドにより行われており、さらにカムスライダ
３１を移動することにより、供給リール台ブレーキ部材
４、巻取りリール台ブレーキ部材５、９番ガイドレバー
２０の回動も行われるようになっている。

【００３５】テープカセットから供給側から取出された
磁気テープは、テンションポスト２１とガイローラ２２
に導かれ、ガイローラ２２，２４の間を通り、シフトポ
スト２３に導かれ、回転シリンダ１３に巻き付けるら
れ、シフトポスト２５とガイローラ２６に導かれ、ピン
チローラ２７とキャプスタン２８の間を通り、シフトポ
スト２９に導かれ、テープカセットの巻取り供給側に導
かれる。

【００３６】図５及び図６は図１の供給リール台ブレー
キ部材４の動作を示す説明図であり、図５（ａ）はオフ
ポジション、図５（ｂ）はソフトポジション、図６
（ａ）は半がけポジション、図６（ｂ）はメインポジシ
ョンを示している。

【００３７】図５及び図６において、供給リール台ブレ
ーキ部材４は、軸６１を中心にして回動可能になってい
るとともに、図３のカムスライダ３１のスライドにより
駆動されるように構成されている。供給リール台ブレー
キ部材４は、弾性を有する部材で形成されており、ブレ
ーキ用の突起部６２が形成されている。

【００３８】図５（ａ）に示すオフポジションでは、供
給リール台ブレーキ部材４のブレーキ用の突起部６２
は、供給リール台２のブレーキベルト１０に接触しな
い。

【００３９】図５（ｂ）に示すソフトポジションでは、
供給リール台ブレーキ部材４が角度Ａ１まで回動し、ブ
レーキ用の突起部６２は、引張りばね１１１の力で供給
リール台２のブレーキベルト１０に弱く接触してブレー
キベルト１０を介して比較的弱いブレーキ力を供給リー
ル台２に加える。

【００４０】図６（ａ）に示す半がけポジションでは、
供給リール台ブレーキ部材４が角度Ｂ１まで回動し、ブ
レーキ用の突起部６２は、供給リール台２のブレーキベ
ルト１０に中間的な力で接触して中ぐらいに湾曲し、ブ
レーキベルト１０を介して中間的なブレーキ力を供給リ
ール台２に加える。

【００４１】図６（ｂ）に示すメインポジションでは、
供給リール台ブレーキ部材４が角度Ｃ１まで回動し、ブ
レーキ用の突起部６２は、供給リール台２のブレーキベ
ルト１０に強く接触して大きく湾曲し、ブレーキベルト
１０を介して比較的強いブレーキ力を供給リール台２に
加える。

【００４２】図７及び図８は図１の巻取りリール台ブレ
ーキ部材５の動作を示す説明図であり、図７（ａ）はオ
フポジション、図７（ｂ）はソフトポジション、図８
（ａ）は半がけポジション、図８（ｂ）はメインポジシ
ョンを示している。

【００４３】図７及び図８において、巻取りリール台ブ
レーキ部材５は、軸６３を中心にして回動可能に構成さ
れているとともに、図３のカムスライダ３１のスライド
により駆動されるように構成されている。巻取りリール
台ブレーキ部材５は、弾性を有する部材で形成されてお
り、ブレーキ用の突起部６４が形成されている。突起部
６４の巻取りリール３側にはブレーキパッド６５が取り
付けられている。突起部６４のブレーキパッド６５の反
対側には、コイルばね６６が設けられている。

【００４４】コイルばね６６は、突起部６４を巻取りリ
ール３側に付勢するようになっている。

【００４５】図７（ａ）に示すオフポジションでは、巻
取りリール台ブレーキ部材５のブレーキ用の突起部６４
のブレーキパッド６５は、巻取りリール台３に接触しな
い。

【００４６】図７（ｂ）に示すソフトポジションでは、
巻取りリール台ブレーキ部材５が角度Ａ２まで回動し、
ブレーキ用の突起部６４は、引張りばね１１１の力でブ
レーキパッド６５が巻取りリール台３に弱く接触して比
較的弱いブレーキ力を巻取りリール台３に加える。

【００４７】図８（ａ）に示す半がけポジションでは、
巻取りリール台ブレーキ部材５が角度Ｂ２まで回動し、
コイルばね６６を中程度にたわませる。ブレーキ用の突
起部６４は、ブレーキパッド６５が巻取りリール台３に
中間的な力で接触して中ぐらいに湾曲し、中間的なブレ
ーキ力を巻取りリール台３に加える。

【００４８】図８（ｂ）に示すメインポジションでは、
巻取りリール台ブレーキ部材５が角度Ｃ２まで回動し、
コイルばね６６を大きくたわませる。ブレーキ用の突起
部６４は、ブレーキパッド６５が巻取りリール台３に強
く接触して大きく湾曲し、比較的強いブレーキ力を巻取
りリール台３に加える。

【００４９】図９は図３のカムスライダ３１によるモー
ド設定の動作を示す説明図であり、図９（ａ）は供給リ
ール台ブレーキ部材４の状態を示し、図９（ｂ）は巻取
りリール台ブレーキ部材５の状態を示し、図９（ｃ）は
モード移行ＭA1を示し、図９（ｄ）はモード移行ＭB1を
示し、図９（ｅ）はモード移行ＭC1を示している。

【００５０】図９（ａ）〜（ｅ）に示すように、停止モ
ードでは、供給リール台ブレーキ部材４及び巻取りリー
ル台ブレーキ部材５はメインポジションとなる。このと
き供給リール台ブレーキ部材４は、図６（ｂ）の状態と
なり、巻取りリール台ブレーキ部材５は、図８（ｂ）の
状態となる。

【００５１】半がけモードでは、供給リール台ブレーキ
部材４及び巻取りリール台ブレーキ部材５は半がけポジ
ションとなる。このとき供給リール台ブレーキ部材４
は、図６（ａ）の状態となり、巻取りリール台ブレーキ
部材５は、図８（ａ）の状態となる。

【００５２】第２の巻戻しモードでは、供給リール台ブ
レーキ部材４がソフトポジション、巻取りリール台ブレ
ーキ部材５はオフポジションとなる。

【００５３】第１の巻戻しモードでは、供給リール台ブ
レーキ部材４がオフポジション、巻取りリール台ブレー
キ部材５はソフトポジションとなる。

【００５４】また、本実施の形態の磁気記録再生装置で
は、テープダメージに心配がある場合において、第２の
巻き戻しモードから停止モードに移行する場合、図９
（ｃ）のモード移行ＭA1に示すように、第２の巻き戻し
モードからモード移行ＭAaを行い、半がけモードで一旦
停止を行い、この後モード移行ＭAbを行い停止モードに
移行する。停止モードから第２の巻き戻しモードに移行
する場合、図９（ｄ）のモード移行ＭB1に示すように、
停止モードからモード移行ＭBaを行い、半がけモードで
一旦停止を行い、この後モード移行ＭBbを行い第２の巻
き戻しモードに移行している。

【００５５】また、本発明の実施の形態では、テープダ
メージの心配がない場合は、図９（ｅ）のモード移行Ｍ
C1に示すように、停止モードから半がけモードで一旦停
止せずに第２の巻き戻しモードに移行している。これに
より、図９（ｃ）のモード移行ＭA1に比べて、テープを
止める間のテープの移動距離を短くしている。

【００５６】次に、本発明の実施の形態の要部の動作に
ついて説明する。

【００５７】マイクロコンピュータ８は、ＦＧヘッド
６，７からの供給リールパルスと巻取りリールパルスと
の比によりテープの巻戻しの際のリール駆動モータ９１
の減速開始点を設定してモータ制御回路９２を制御する
とともに、前記減速開始点以前にテープ残量が第１所定
の値以下となった場合は前記設定した減速開始点以前に
前記リール駆動モータ９１の減速制御を行うようにモー
タ制御回路９２を制御し、前記減速開始点以前にテープ
残量が第１の所定の値よりも大きい第２の所定値以下と
なった場合は第１のポジションで減速制御を行い、第２
の所定値以上となった場合は、第２のポジションによる
減速制御を行って第１のポジションに比べて減速カーブ
を緩やかにするようにモータ制御回路９２を制御する。

【００５８】ここで、マイクロコンピュータ８は、どち
らの減速制御を行わせるかの判断を、減速開始以前の所
定のテープ位置における残量が所定の値に対して大きい
か否かで行うようにしてもよい。すなわち、テープ残量
値を２つ用いずに１個で判別することで、制御が簡単に
なるという効果がある。

【００５９】図１０及び図１１は超高速巻戻しモードに
おける図１のマイクロコンピュータ８の制御を示す説明
図である。

【００６０】図１０において、テープカセットのテープ
の巻戻しの際には、マイクロコンピュータ８は、ＦＧヘ
ッド６，７からの供給リールパルスと巻取りリールパル
スとの周波数を比を求めることにより前記テープカセッ
トのテープの巻戻し位置を検出し、この検出結果に基づ
いて図３のカムスライダ３１を駆動してモード設定を行
うとともに、モータ制御回路９２の制御を行い、モータ
制御回路９２を超高速巻戻しモードで動作させる。

【００６１】この場合、供給リールパルス３６（供給リ
ール３回転）の間の巻取りリールパルスをＴP として説
明する。

【００６２】カセットがＴ−１１０またはＴ−１２０ま
たはＴ１４０の場合、マイクロコンピュータ８は、ＦＧ
ヘッド６，７からの供給リールパルスと巻取りリールパ
ルスとの比によりテープの巻戻しの際のリール駆動モー
タ９１の減速開始点を９６と設定する。

【００６３】この後、マイクロコンピュータ８は、減速
点の以前に供給リール台の回転数からテープ残量を計算
する。供給リール台の回転数は、テープ長の順に大きく
なり、Ｔ１４０が１番大きく、Ｔ−１２０が２番目、Ｔ
−１１０が３番目となる。

【００６４】Ｔ−１２０の場合にはテープ残量が第１所
定の値よりも大きく第２の値よりも小さくなるので、マ
イクロコンピュータ８は、巻戻し位置が初めとなる第１
の位置から第２の位置まではＴP が１２から５０とな
り、モード切替え手段９を第１の巻戻しモードにし、第
２の位置から減速をかけるまではＴP が５０から９６と
なるのでモード切替え手段９を第２の巻戻しモードに
し、この後、半がけモードにして通常の減速制御で減速
をかける。

【００６５】図１１において、Ｔ−１１０の場合にはテ
ープ残量が第１の所定の値以下となるので、マイクロコ
ンピュータ８は、減速点をＡ点とし、巻戻し位置が初め
となる第１の位置から第２の位置まではＴP が１２から
５０となるので、モード切替え手段９を第１の巻戻しモ
ードにし、第２の位置から減速をかけるまではＴP は５
０からＡ点（Ａ＜９６）となりモード切替え手段９を第
２の巻戻しモードにし、この後、Ａ点で半がけモードに
して通常の減速制御で減速をかける。

【００６６】図１１において、Ｔ−１４０の場合、テー
プ残量が第２の所定の値以上となるので、マイクロコン
ピュータ８は、減速点Ｂからの減速制御の減速カーブを
緩やかにする。

【００６７】このような発明の実施の形態では、テープ
残量に基づいて、テープ厚の薄いテープ（Ｔ−１４０）
の場合は通常のテープ（Ｔ−１２０）より減速制御の減
速カーブを緩やかにし、テープ厚の厚いテープ（Ｔ−１
１０）の場合は通常のテープ（Ｔ−１２０）より減速制
御を早い段階で行うので、テープ量によって判定を行う
従来の装置よりテープの厚さに適した巻き戻し制御が行
え、結果として、巻き戻し時間を短縮できる。

【００６８】尚、図１乃至図１１に示した発明の実施の
形態では、回転検出手段として磁気式のＦＧヘッドを用
いたが光学式のものを用いてもよい。

【００６９】

【発明の効果】本発明によれば、よりテープの厚さに適
した巻き戻し制御が行え、結果として、巻き戻し時間を
短縮できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る磁気記録再生装置の実施の形態を
示すブロック図。

【図２】図１の磁気記録再生装置のテープローディング
前の内部の平面図。

【図３】図１の磁気記録再生装置のテープローディング
前の内部の底面図。

【図４】図２の磁気記録再生装置のテープローディング
を行った状態を示す平面図。

【図５】図１の供給リール台ブレーキ部材の動作を示す
第１の説明図。

【図６】図１の供給リール台ブレーキ部材の動作を示す
第２の説明図。

【図７】図１の巻取りリール台ブレーキ部材の動作を示
す第１の説明図。

【図８】図１の巻取りリール台ブレーキ部材の動作を示
す第２の説明図。

【図９】図３のカムスライダによるモード設定の動作を
示す説明図。

【図１０】図１のマイクロコンピュータの制御を示す第
１の説明図。

【図１１】図１のマイクロコンピュータモータの制御を
示す第２の説明図。

【符号の説明】

１ 磁気記録再生装置 ２ 供給リール台 ３ 巻取りリール台 ４ 供給リール台ブレーキ部材 ５ 巻取りリール台ブレーキ部材 ６，７ ＦＧヘッド ８ マイクロコンピュータ ９ モード切替え手段 ９１ リール駆動モータ ９２ モータ制御回路

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１１年１０月５日（１９９９．１０．
５）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項６

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００６

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の磁気記録
再生装置は、テープカセットが装填された状態でテープ
カセットの供給リールと嵌合する供給リール台と、テー
プカセットが装填された状態でテープカセットの巻取り
リールと嵌合する巻取りリール台と、前記供給リール台
及び巻取りリール台に回転力を加えることにより前記テ
ープカセットのテープの駆動を行うリール駆動モータ
と、前記供給リール台及び巻取りリール台の回転を検出
して供給リールパルスと巻取りリールパルスとを発生し
て出力するリールパルス出力手段と、テープ走行中に前
記供給リール或いは巻取りリールのテープ巻回量を計測
するテープ残量計測手段と、前記リール駆動モータを制
御してテープ速度を減速または停止させる制御手段であ
って、前記リールパルス出力手段からの供給リールパル
スと巻取りリールパルスに基づいて前記テープの巻戻し
の際のテープ始端付近における減速開始点を設定する減
速開始点設定手段を含み、前記減速開始点以前の所定の
テープ位置で前記テープ残量検出手段により計測された
テープ残量が所定の値以下であった場合は前記設定した
減速開始点以前に前記リール駆動モータの減速制御を行
う制御手段と、を具備したことを特徴とする。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１４

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１４】シャーシ１１のアイドルギア組立て１２奥
方の供給リール台２側の位置には供給リール台ブレーキ
部材４が回転可能な状態で設けられている。シャーシ１
１のアイドルギア組立て１２奥方の巻取りリール台３側
の位置には巻取り巻取りリール台ブレーキ部材５が回転
可能な状態で設けられている。

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２３

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２３】テープ供給側スライダ１６には、磁気テー
プのガイドを行うガイドローラ２２とシフトポスト２３
が形成されている。シャーシ１１のテープ供給側には、
ガイドローラ２４が設けられている。

【手続補正６】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２４

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２４】テープ巻取り側スライダ１７には、磁気テ
ープのガイドを行うシフトポスト２５とガイドローラ２
６とが設けられている。ピンチレバー１８にはピンチロ
ーラ２７が設けられている。シャーシ１１のテープ巻取
側には、キャプスタン２８が設けられている。９番ガイ
ドレバー２０には、シフトポスト２９が設けられてい
る。

【手続補正７】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３５

【補正方法】変更

【補正内容】

【００３５】テープカセットから供給側から取出された
磁気テープは、テンションポスト２１とガイドローラ２
２に導かれ、ガイドローラ２２，２４の間を通り、シフ
トポスト２３に導かれ、回転シリンダ１３に巻き付けら
れ、シフトポスト２５とガイドローラ２６に導かれ、ピ
ンチローラ２７とキャプスタン２８の間を通り、シフト
ポスト２９に導かれ、テープカセットの巻取り供給側に
導かれる。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テープカセットが装填された状態でテー
   プカセットの供給リールと嵌合する供給リール台と、 テープカセットが装填された状態でテープカセットの巻
   取りリールと嵌合する巻取りリール台と、 前記供給リール台及び巻取りリール台に同転力を加える
   ことにより前記テープカセットのテープの駆動を行うリ
   ール駆動モータと、 前記供給リール台及び巻取りリール台の回転を検出して
   供給リールパルスと巻取りリールパルスとを発生して出
   力するリールパルス出力手段と、 テープ走行中に前記供給リール或いは巻取りリールのテ
   ープ巻回量を計測するテープ残量計測手段と、 前記リール駆動モータを制御してテープ速度を減速また
   は停止させる制御手段であって、前記リールパルス出力
   手段からの供給リールパルスと巻取りリールパルスに基
   づいて前記テープの巻戻しの際のテープ始端付近におけ
   る減速開始点を設定する減速開始点設定手段を含み、前
   記減速開始点以前の所定のテープ位置で前記テープ残量
   検出手段により計測されたテープ残量が所定の値以下で
   あった場合は前記設定した減速開始点以前に前記リール
   駆動モータの減速制御を行う制御手段と、 を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
2. 【請求項２】 テープカセットが装填された状態でテー
   プカセットの供給リールと嵌合する供給リール台と、 テープカセットが装填された状態でテープカセットの巻
   取りリールと嵌合する巻取りリール台と、 前記供給リール台及び巻取りリール台に回転力を加える
   ことにより前記テープカセットのテープの駆動を行うリ
   ール駆動モータと、 前記供給リール台にブレーキ力を加える供給リール台ブ
   レーキ部材と、 前記巻取りリール台にブレーキ力を加える巻取りリール
   台ブレーキ部材と、 前記供給リール台及び巻取りリール台の回転を検出して
   供給リールパルスと巻取りリールパルスとを発生して出
   力するリールパルス出力手段と、 テープ走行中に前記供給リール或いは巻取りリールのテ
   ープ巻回量を計測するテープ残量計測手段と、 前記ブレーキ部材を駆動して前記リール台にブレーキ力
   を加えてテープ速度を減速または停止させる制御手段で
   あって、前記テープを前記供給リールで巻取るテープ巻
   戻し時に前記リールパルス出力手段からの供給リールパ
   ルスと巻取りリールパルスとの比に基づいて前記テープ
   始端付近における減速開始点を設定する手段を含み、前
   記減速開始点以前の所定のテープ位置で前記テープ残量
   検出手段により計測されたテープ残量が所定の値以下で
   あった場合は前記設定した減速開始点以前に前記リール
   台の制動を開始するように制御を行う制御手段と、 を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
3. 【請求項３】 テープカセットが装填された状態でテー
   プカセットの供給リールと嵌合する供給リール台と、 テープカセットが装填された状態でテープカセットの巻
   取りリールと嵌合する巻取りリール台と、 前記供給リール台及び巻取りリール台に回転力を加える
   ことにより前記テープカセットのテープの駆動を行うリ
   ール駆動モータと、 前記供給リール台にブレーキ力を加える供給リール台ブ
   レーキ部材と、 前記巻取りリール台にブレーキ力を加える巻取りリール
   台ブレーキ部材と、 前記供給リール台及び巻取りリール台の回転を検出して
   供給リールパルスと巻取りリールパルスとを発生して出
   力するリールパルス出力手段と、 テープ走行中に前記供給リール或いは巻取りリールのテ
   ープ巻回量を計測するテープ残量計測手段と、 前記ブレーキ部材を駆動して前記リール台にブレーキ力
   を加えてテープ速皮を減速または停止させる制御手段で
   あって、該制御手段は前記巻取りリール台ブレーキ部材
   を前記巻取りリール台に接触させて該巻取りリール台に
   ブレーキ力を加える第１の制御ポジションと、前記巻取
   りリール台ブレーキ部材を前記巻取りリール台に接触さ
   せない状態を含み、前記巻取りリール台に第１の制御ポ
   ジションより弱いブレーキ力を加える第２の制御ポジシ
   ョンを備えると共に前記テープを前記供給リールで巻取
   るテープ巻戻し時に前記リールパルス出力手段からの供
   給リールパルスと巻取りリールパルスとに基づいて前記
   テープ始端付近における減速開始点を設定する減速開始
   点設定手段を有し、前記減速開始点以前の所定のテープ
   位置で前記テープ残量検出手段により計測されたテープ
   残量が所定の値以下であった場合は前記第１の制御ポジ
   ションにより前記巻取りリールの回転を制御して、前記
   磁気テープの走行を第１の減速率で減速させ、前記減速
   開始点以前の所定のテープ位置で前記テープ残量検出手
   段により計測されたテープ残量が所定の値以上であった
   場合は前記第２の制御ポジションにより前記巻取りリー
   ルの回転を制御して、前記磁気テープの走行を前記第１
   の減速率より小さい第２の減速率で減速させるように制
   御を行う制御手段と、 を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
4. 【請求項４】 テープ全長、テープ厚またはリールハブ
   のうち少なくとも１つが異なる一定外形状の複数種のテ
   ープカセットのうちの１つのテープカセットが装填され
   た状態でテープカセットの供給リールと嵌合する供給リ
   ール台と、 テープカセットが装填された状態でテープカセットの巻
   取りリールと嵌合する巻取りリール台と、 前記供給リール台及び巻取りリール台に回転力を加える
   ことにより前記テープカセットのテープの駆動を行うリ
   ール駆動モータと、 前記供給リール台及び巻取りリール台の回転を検出して
   供給リールパルスと巻取りリールパルスとを発生して出
   力するリールパルス出力手段と、 前記供給リールパルス及び巻取りリールパルスとに基づ
   いて前記装填されたカセットの種類を判別するカセット
   判別手段と、 テープ走行中に前記供給リール或いは巻取りリールのテ
   ープ巻回量を計測するテープ残量計測手段と、 前記リール駆動モータを制御してテープ速度を減速また
   は停止させる制御手段であって、前記カセット判別手段
   からの判別結果に基づいて、前記テープの巻戻しの際の
   テープ始端付近における減速開始点を設定する減速開始
   点設定手段を含み、前記減速開始点以前の所定のテープ
   位置で前記テープ残量検出手段により計測されたテープ
   残量が所定の値以下であった場合は前記設定した減速開
   始点以前に前記リール駆動モータの減速制御を行う制御
   手段と、 を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
5. 【請求項５】 テープ全長、テープ厚またはリールハブ
   のうち少なくとも１つが異なる一定外形状の複数種のテ
   ープカセットのうちの１つのテープカセットが装填され
   た状態でテープカセットの供給リールと嵌合する供給リ
   ール台と、 テープカセットが装填された状態でテープカセットの巻
   取りリールと嵌合する巻取りリール台と、 前記供給リール台及び巻取りリール台に回転力を加える
   ことにより前記テープカセットのテープの駆動を行うリ
   ール駆動モータと、 前記供給リール台にブレーキ力を加える供給リール台ブ
   レーキ部材と、 前記巻取りリール台にブレーキ力を加える巻取りリール
   台ブレーキ部材と、 前記供給リール台及び巻取りリール台の回転を検出して
   供給リールパルスと巻取りリールパルスとを発生して出
   力するリールパルス出力手段と、 前記供給リールパルス及び巻取りリールパルスとに基づ
   いて前記装填されたカセットの種類を判別するカセット
   判別手段と、 テープ走行中に前記供給リール或いは巻取りリールのテ
   ープ巻回量を計測するテープ残量計測手段と、 前記ブレーキ部材を駆動して前記リール台にブレーキ力
   を加えてテープ速度を減速または停止させる制御手段で
   あって、前記テープを前記供袷リールで巻取るテープ巻
   戻し時に前記カセット判別手段の判別結果に基づいて前
   記テープ始端付近における減速開始点を設定する手段を
   含み、前記減速開始点以前の所定のテープ位置で前記テ
   ープ残量検出手段により計測されたテープ残量が所定の
   値以下であった場合は前記設定した減速開始点以前に前
   記リール台の制動を開始するように制御を行う制御手段
   と、 を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
6. 【請求項６】 テープ全長、テープ厚またはリールハブ
   のうち少なくとも１つが異なる一定外形状の複数種のテ
   ープカセットのうちの１つのテープカセットが装填され
   た状態でテープカセットの供給リールと嵌合する供給リ
   ール台と、 テープカセットが装填された状態でテープカセットの巻
   取りリールと嵌合する巻取りリール台と、 前記供給リール台及び巻取りリール台に回転力を加える
   ことにより前記テープカセットのテープの駆動を行うリ
   ール駆動モータと、 前記供給リール台にブレーキ力を加える供給リール台ブ
   レーキ部材と、 前記巻取りリール台にブレーキ力を加える巻取りリール
   台ブレーキ部材と、 前記供給リール台及び巻取りリール台の回転を検出して
   供給リールパルスと巻取りリールパルスとを発生して出
   力するリールパルス出力手段と、 前記供給リールパルス及び巻取りリールパルスとに基づ
   いて前記装填されたカセットの種類を判別するカセット
   判別手段と、 テープ走行中に前記供給リール或いは巻取りリールのテ
   ープ巻回量を計測するテープ残量計測手段と、 前記ブレーキ部材を駆動して前記リール台にブレーキ力
   を加えてテープ速度を減速または停止させる制脚手段で
   あって、該制御手段は前記巻取りリール台ブレーキ部材
   を前記巻取りリール台に接触させて該巻取りリール台に
   ブレーキ力を加える第１の制御ポジションと、前記巻取
   りリール台ブレーキ部材を前記巻取りリール台に接触さ
   せない状態を含み、前記巻取りリール台に第１の制御ポ
   ジションより弱いブレーキ力を加える第２の制御ポジシ
   ョンを備えると共に前記テープを前記供給リールで巻取
   るテープ巻戻し時に前記カセット判別手段の判別結果に
   基づいて前記テープ始端付近における減速開始点を設定
   する減速開始点設定手段を有し、前記減速開始点以前の
   所定のテープ位置で前記テープ残量検出手段により計測
   されたテープ残量が所定の値以下であった場合は前記第
   １の制脚ポジションにより前記巻取りリールの回転を制
   御して、前紀磁気テープの走行を第１の減速率で減速さ
   せ、前記減速開始点以前の所定のテープ位置で前記テー
   プ残量検出手段により計測されたテープ残量が所定の値
   以上であった場合は前記第２の制御ポジションにより前
   記巻取りリールの回転を制御して、前記磁気テープの走
   行を前記第１の減速率より小さい第２の減速率て減速さ
   せるように制御を行う制御手段と、 を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。