JP2001100598A - 不適正カートリッジの検出方法及び装置及びシステム並びに記憶媒体及びカートリッジ - Google Patents

不適正カートリッジの検出方法及び装置及びシステム並びに記憶媒体及びカートリッジ

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JP2001100598A
JP2001100598A JP28046599A JP28046599A JP2001100598A JP 2001100598 A JP2001100598 A JP 2001100598A JP 28046599 A JP28046599 A JP 28046599A JP 28046599 A JP28046599 A JP 28046599A JP 2001100598 A JP2001100598 A JP 2001100598A
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーやインク等の消耗品が詰め替えられた
不適正なカートリッジを検出すること。 【解決手段】 カートリッジには、トナーを充填したト
ナー室が設けられている。カートリッジの使用中に、ト
ナー切れが検出されると、空情報がカートリッジメモリ
に書き込まれる。トナー切れとなったカートリッジにト
ナーを補充してから、プリンタ本体に装填すると、カー
トリッジメモリ書き込まれていた空情報が読み出され
る。空情報が読み出されると、トナーの詰め替えがされ
た不適正なカートリッジであると判断され、警告表示と
プリント禁止とが行われる。空情報が書き込んでない適
正なカートリッジでは、正常なプリントが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ,ファク
シミリ,複写機等の画像形成装置に交換可能にセットさ
れるカートリッジが、消耗品(トナー,インク等)を詰
め替えた不適正なものかどうかを検出するための方法及
び装置及びシステム並びに記憶媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば電子写真式のプリンタでは、現像
媒体としてトナーを充填したトナーカートリッジが用い
られている。このトナーカートリッジでは、その製造時
に一定量のトナーが充填されており、プリンタに交換可
能にセットされる。このトナーカートリッジ内のトナー
が殆どなくなると、プリンタの表示器にトナー切れが表
示されるから、新しいトナーカートリッジに交換され
る。
【0003】前記トナー切れの状態は、トナー残量測定
装置によってトナー残量を測定することで検出される。
トナー残量測定装置としては、例えば特開平7−283
20号公報に記載されているように、トナーカートリッ
ジが装填されるカートリッジ室に、光源とホトセンサー
とを配置したものが知られている。トナーカートリッジ
の両側壁には透明窓が形成されているから、一対の透明
窓を通して光源からの光がホトセンサーに入射する。ト
ナー残量が少なくなるとホトセンサーの出力は大きくな
るので、ホトセンサーの出力が一定値に達したときに、
トナー切れであると判定する。
【0004】前記トナーカートリッジは、補充瓶からの
トナーをプリンタ内のトナー収納室へ補給することが不
要であるため、手や衣服がトナーで汚れる心配がなく、
またトナーカートリッジを交換するだけでよいので、操
作が簡単である等の利点がある。
【0005】前記トナーカートリッジを更に発展させ、
感光ドラム,帯電ローラ,現像ローラ,クリーニング部
等を取り付けたプロセスカートリッジも知られている。
このプロセスカートリッジでは、感光ドラム等の寿命に
合わせた量のトナーが充填されており、トナーの交換と
同時に感光ドラム等も交換されるから、メンテナンスが
簡便であり、またメンテナンス契約も特に必要とされな
い等の利点があるため、個人用プリンタ等に広く使用さ
れている。
【0006】使用済みのカートリッジは、カートリッジ
販売業者を介してプリンタメーカーに回収される。プリ
ンタメーカーは、環境汚染防止や資源の有効活用の観点
から、使用済みカートリッジを分解し、各部品を検査し
て正常なものは再使用し、またプラスチック部品は溶解
・ペレット化して、プラスチック材料として再利用をし
ている。また、このカートリッジのリサイクルによっ
て、カートリッジの販売価格の引下げも図っている。
【0007】使用済みのカートリッジの全てがプリンタ
メーカーに戻されるのではなく、その一部がトナーの詰
め替え業者にまわされる。トナー詰め替え業者は、所定
の料金で詰め替えを請け負い、カートリッジを分解して
から適当なトナーを補給する。また、使用済みのカート
リッジを購入し、これにトナーを補給してから、再生カ
ートリッジとして、新品のカートリッジに比べてかなり
安い価格で一般ユーザーに販売するトナー詰め替え業者
もある。
【0008】カートリッジの製造時に充填されるトナー
(純正品)は、プリンタのプロセス特性(感光ドラムの
特性,帯電電圧,クリーニング特性,定着特性)を考慮
して、トナーの成分を決定している。しかし、トナー詰
め替え業者が使用するトナーは、その組成成分が純正品
のトナーとは異なっているため、印字品質の低下を起こ
すことがある。また、トナーが定着ローラにこびりつい
たりして、定着ローラを損傷することもある。
【0009】印字品質の低下や、故障が発生した場合
に、補給したトナーに原因があるにもかかわらず、ユー
ザーはプリンタに原因があると誤解することが多い。こ
れによって、地道に積み上げてきたプリンタの信頼性が
一挙に失われることになる。また、ユーザーによって
は、プリンタを製造したメーカーを信頼しなくなり、こ
のメーカーが取り扱う全製品に対して嫌悪感を懐くこと
もある。
【0010】プリンタメーカーの信頼性を維持するに
は、詰め替え業者によるトナーやインク等の消耗品の詰
め替えを事前に防止したり、あるいは消耗品を詰め替え
た不適正なカートリッジは再使用できないようにする等
の対策を考慮することが必要である。
【0011】消耗品の詰め替え防止対策としては、前述
した特開平7−28320号公報に、プリント枚数をカ
ウントするカウンタと、現像ローラの回転を阻止する電
磁ブレーキを設けたプロセスカートリッジが記載されて
いる。このプロセスカートリッジでは、トナーの消費量
をプリント枚数から間接的に調べ、プリント枚数が一定
値に達したときに、トナー切れが発生したと推測し、電
磁ブレーキを作動する。この電磁ブレーキによって、現
像ローラの回転が阻止されるから、いったんトナー切れ
となると、トナーの補充の有無にかかわらず、プロセス
カートリッジを使用することができなくなる。したがっ
て、トナーは入っているが、電磁ブレーキがかかってい
るプロセスカートリッジは、トナーの詰め替え品である
と判断することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
消耗品詰め替え防止対策では、プロセスカートリッジに
電磁ブレーキやカウンタを設けなければならないため、
プロセスカートリッジが複雑で大型化し、コスト高とな
るという問題がある。また、電磁ブレーキがかかってい
る状態は直ぐに分かるので、プロセスカートリッジの分
解時に、電磁ブレーキを除去するか、あるいはブレーキ
がきかない状態にすることができるから、有効な詰め替
え防止策とはいえない。
【0013】また、文字数の多いプリントと、文字数が
極端に少ないプリントとがあるから、プリント枚数から
トナーの残量を予測するものでは、トナーの残量を正確
に測定することはできない。そのために、トナーが残っ
ているにもかかわらず、電磁ブレーキが作動してプロセ
スカートリッジが使用できなくなることがある。これは
資源の無駄となる。
【0014】本発明は、カートリッジの大型化を招くこ
となく、また簡単かつ安価な構成で、トナーやインク等
の消耗品を詰め替えた不適正なカートリッジを確実に検
出することを目的とするものである。
【0015】本発明の別の目的は、製造時に収納された
消耗品を無駄なく使用することができるようにすること
にある。
【0016】本発明の更に別の目的は、消耗品を詰め替
えた不適正なカートリッジを使用することができないよ
うにすることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の消耗品詰
め替えカートリッジの検出装置は、画像形成装置に交換
可能にセットされるカートリッジ内に収納された消耗品
の残量が所定量以下に減少したことを検出する手段と、
所定量以下であることが検出されたときに消耗品が空に
なったことを表す空情報を記憶する手段と、この記憶手
段に空情報が記憶されているかどうかを調べ、空情報が
与えられているときは消耗品詰め替えカートリッジであ
ると判定する手段とからなるものである。
【0018】請求項2記載の消耗品詰め替えカートリッ
ジの検出装置は、消耗品詰め替えカートリッジであると
判定されたときに、このカートリッジがセットされた画
像形成装置の画像形成動作を禁止する手段を設けたもの
である。
【0019】請求項3記載の消耗品詰め替えカートリッ
ジの検出装置は、消耗品詰め替えカートリッジであると
判定されたときに、警告表示する表示手段を設けたもの
である。
【0020】請求項4記載の消耗品詰め替えカートリッ
ジの検出装置は、カートリッジに記憶手段を設けたもの
である。
【0021】請求項5記載の消耗品詰め替えカートリッ
ジの検出装置は、カートリッジに記憶手段が設けられて
いるかどうかを判断する手段を設け、記憶手段が設けら
れていないときは消耗品詰め替えカートリッジであると
判定するようにしたものである。
【0022】請求項6記載の消耗品詰め替えカートリッ
ジの検出装置は、カートリッジが画像形成装置にセット
されたときに、消耗品詰め替えカートリッジの判定を行
うようにしたものである。
【0023】請求項7記載の消耗品詰め替えカートリッ
ジの検出装置は、カートリッジが画像形成装置から取り
出される際に、空情報を記憶手段に書き込むようにした
ものである。
【0024】請求項8記載の消耗品詰め替えカートリッ
ジの検出装置は、カートリッジの識別情報を記憶するカ
ートリッジ側記憶手段と、画像形成装置に交換可能にセ
ットされるカートリッジ内に収納された消耗品の残量が
所定量以下に減少したことを検出する手段と、所定量以
下であることが検出されたときに消耗品が空になったこ
とを表す空情報を識別情報とともに記憶する装置側記憶
手段と、カートリッジ側記憶手段から読み出した識別情
報をもとに装置側記憶手段に空情報が記憶されているか
どうかを調べ、空情報が与えられているときは消耗品詰
め替えカートリッジであると判定する手段とからなるも
のである。
【0025】請求項9記載の消耗品詰め替えカートリッ
ジの検出装置は、消耗品詰め替えカートリッジであると
判定されたときに、警告表示する表示手段と、このカー
トリッジがセットされた画像形成装置の画像形成動作を
禁止する手段とを設けたものである。
【0026】請求項10記載の消耗品詰め替えカートリ
ッジの検出装置は、カートリッジ側記憶手段が設けられ
ているかどうかを判断する手段を設け、カートリッジ側
記憶手段が設けられていないときは消耗品詰め替えカー
トリッジであると判定するようにしたものである。
【0027】請求項11記載の消耗品詰め替えカートリ
ッジの検出装置は、カートリッジが画像形成装置にセッ
トされたときに、消耗品詰め替えカートリッジの判定を
行うようにしたものである。
【0028】請求項12記載の消耗品詰め替えカートリ
ッジの検出装置は、カートリッジが画像形成装置から取
り出される際に、空情報を装置側記憶手段に書き込むよ
うにしたものである。
【0029】請求項13記載の消耗品詰め替えカートリ
ッジの検出方法は、画像形成装置に交換可能にセットさ
れるカートリッジに収納された消耗品の残量が所定量以
下に減少したときに、消耗品が空になったことを表す空
情報をカートリッジに割り当て、空情報が割り当てられ
たカートリッジが再使用されるときは、消耗品詰め替え
カートリッジであると判定し、警告又は画像形成動作を
禁止するようにしたものである。
【0030】請求項14記載の記憶媒体は、画像形成装
置に交換可能にセットされるカートリッジ内に収納され
た消耗品の残量が所定量以下に減少したことを検出する
手順と、所定量以下であることが検出されたときに消耗
品が空になったことを表す空情報を記憶手段に書き込む
手順と、この記憶手段に空情報が記憶されているかどう
かを調べ、空情報が与えられているときは消耗品詰め替
えカートリッジであると判定する手順とを、画像形成装
置のコンピュータで実行させるためのプログラムを記憶
している。
【0031】請求項15記載の記憶媒体は、カートリッ
ジ側記憶手段からカートリッジの識別情報を読みだす手
順と、画像形成装置に交換可能にセットされるカートリ
ッジ内に収納された消耗品の残量が所定量以下に減少し
たことを検出する手順と、所定量以下であることが検出
されたときに消耗品が空になったことを表す空情報を識
別情報とともに装置側記憶手段に書き込む手順と、カー
トリッジ側記憶手段から読み出した識別情報をもとに装
置側記憶手段に空情報が記憶されているかどうかを調
べ、空情報が与えられているときは消耗品詰め替えカー
トリッジであると判定する手順とを、画像形成装置のコ
ンピュータで実行させるためのプログラムを記憶してい
る。
【0032】請求項16記載の消耗品詰め替えカートリ
ッジの検出システムは、カートリッジと画像形成装置と
から構成されており、このカートリッジには、画像記録
に使用する消耗品を収納する消耗品収納室と、消耗品の
残量を記憶する記憶手段とが設けられており、また画像
形成装置は、記録紙に画像を形成するプリント部と、交
換可能にセットされるカートリッジ内に収納された消耗
品の残量が所定量以下に減少したことを検出する手段
と、所定量以下であることが検出されたときに消耗品が
空になったことを表す空情報を記憶する手段と、この記
憶手段に空情報が記憶されているかどうかを調べ、空情
報が与えられているときは消耗品詰め替えカートリッジ
であると判定する手段とが設けられている。
【0033】請求項17記載の消耗品詰め替えカートリ
ッジの検出システムは、カートリッジと画像形成装置と
から構成されており、このカートリッジには、画像記録
に使用する消耗品を収納する消耗品収納室と、カートリ
ッジ識別情報を記憶する第1の記憶手段とが設けられて
おり、また画像形成装置には、記録紙に画像を形成する
プリント部と、交換可能にセットされるカートリッジ内
に収納された消耗品の残量が所定量以下に減少したこと
を検出する手段と、所定量以下であることが検出された
ときに消耗品が空になったことを表す空情報をカートリ
ッジ識別情報とともに記憶する第2の記憶手段と、第1
の記憶手段から読み出したカートリッジ識別情報をもと
に第2の記憶手段に空情報が記憶されているかどうかを
調べ、空情報が与えられているときは消耗品詰め替えカ
ートリッジであると判定する手段とが設けられている。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用される電子
写真方式のプリンタを示すものである。プリンタ10
は、プリンタ本体11にカートリッジ12が交換可能に
セットされている。このカートリッジ12には、トナー
13が充填されたトナー室14の他に、感光ドラム1
5,帯電ローラ16,現像ローラ17が設けられてお
り、いわゆるプロセスカートリッジの形態をしている。
【0035】感光ドラム15は、金属製の円筒体の外周
面に、光導電性の皮膜が設けられている。帯電ローラ1
6は、金属製の軸と、その外周にはめ込んだ導電性を有
する発泡ウレタンの筒体と、この発泡ウレタンの外側に
嵌めた半導電性を有するプラスチック製のチューブとか
らなる。この帯電ローラ16は、発泡ウレタンの弾力に
よって、感光ドラム15の外周面に接触している。ま
た、感光ドラム15と帯電ローラ16との間に一定の電
圧を印加するために、感光ドラム15の円筒体と、帯電
ローラ16の軸は、プリンタ本体11内の帯電回路に接
続されている。この接続のために、カートリッジ12
と、プリンタ本体11には電気接点(図示せず)が設け
られている。
【0036】給紙トレイ20上には、複数枚の記録紙2
1がセットされている。給紙トレイ20の一番上にある
記録紙21が給紙ローラ22で引き出され、一対の搬送
ローラ23に向けて給紙される。搬送ローラ対23は、
記録紙21をニップして転写位置に搬送する。この転写
位置には、転写ローラ24が配置されており、カートリ
ッジ12がセットされたときに、その感光ドラム15に
接触する。
【0037】プリント時には、感光ドラム15が一定速
度で時計方向に回転する。この感光ドラム15は、帯電
ローラ16に接触しながら通過するときに外周面が一様
に帯電される。また、半導体レーザ26は、画像データ
に応じて駆動され、強度変調されたレーザ光を発生す
る。このレーザ光は、ポリゴンミラー27を経て、回転
中の感光ドラム24に入射する。ポリゴンミラー27
は、レーザ光を感光ドラム24の軸方向(主走査方向)
に振らすことで、ラスタスキャンをする。感光ドラム1
5は、レーザ光が照射された部分が除電されるから、そ
の外周に静電潜像が形成される。
【0038】トナー室13内のトナー14は、回転中の
現像ローラ17の外周に付着して搬送される。トナー1
4は、現像ローラ17に付着して搬送される間に、規制
ブレード28(図4参照)を通過する。この通過時に、
トナー14は、規制ブレード28との摩擦により、感光
ドラム15と逆極性に帯電される。このトナー14が感
光ドラム15まで運ばれると、静電力で感光ドラム15
に吸着されるため、感光ドラム15の静電潜像がトナー
像に可視化される。
【0039】感光ドラム15の回転によって、トナー像
は転写位置まで移動する。この転写位置では、記録紙2
1が、転写ローラ24と感光ドラム15との間に挟まれ
て、感光ドラム15の周速度と同じ速度で移動してい
る。転写ローラ24は、トナー像と逆の電位にバイアス
されているから、感光ドラム15上のトナー像が記録紙
21に転写される。
【0040】トナー像が転写された記録紙21は、定着
器29に向かって搬送される。この定着器29は、一対
の定着ローラ30と、ヒータ(図示せず)とから構成さ
れており、トナーを加熱して溶融する。溶融したトナー
は、記録紙21に吸着される。定着処理された記録紙2
1は、プリンタ本体11から排紙される。
【0041】図2〜図4は、カートリッジの一例を示す
ものである。図2は上部カートリッジを示し、図3は下
部カートリッジを示す。また、図4は組立状態を示す。
上部カートリッジ32及び下部カートリッジ33の本体
34,35は、黒色をしたプラスチック成形品である。
【0042】図2及び図4において、上部カートリッジ
32には、トナー室13が形成されており、製造時に所
定量のトナー14が充填されている。このトナー室13
の下方には、細長なトナー供給口13aが形成されてお
り、使用前にはシールテープ(図示せず)で封鎖されて
いる。また、トナー室13の側面には、トナー14を充
填するための充填口(図示せず)が設けられており、ト
ナー14の充填後はキャップ37で封止されている。符
号38は、トナー室13の天板であり、上部カートリッ
ジ本体34に接着されている。
【0043】上部カートリッジ本体34には、帯電ロー
ラ16が回転自在に取り付けられている。この帯電ロー
ラ16に近接した位置に、露光開口39が形成されてお
り、この露光開口39を通ってレーザ光が感光ドラム1
5に入射する。
【0044】上部カートリッジ32と下部カートリッジ
33とを結合するために、上部カートリッジ本体34に
は、トナー室13側に2個の係止爪40が、そして帯電
ローラ16側に2個の係止爪41が形成されている。な
お、符号42〜44は、図4で明らかなように、露光室
45内にトナー14が入り込まないように、隙間を塞ぐ
ためのスポンジテープである。
【0045】図3及び図4において、下部カートリッジ
本体35には、感光ドラム15,現像ローラ17が回転
自在に取り付けられている。また、下部カートリッジ本
体35には、プリンタ本体11内に設けた駆動ギヤ(図
示せず)に噛合する従動ギヤ46が設けられている。こ
の従動ギヤ46の回転は、ギヤ47を介して現像ローラ
17に伝達され、更にギヤ48を介して感光ドラム15
に伝達される。感光ドラム15の下方に位置する部分に
開口49が形成されている。この開口62を介して転写
ローラ24が入り込んで感光ドラム15に接触する。
【0046】支持プレート50の先端には、クリーニン
グブレード51が取り付けられており、感光ドラム15
に付着している余分なトナーを掻き落とす。この掻き落
とされたトナーを廃トナー室52内に集めるために、下
部カートリッジ本体35にスクイシート53が取り付け
られている。この廃トナー室52は、支持プレート5
0,クリーニングブレード51,スクイシート53で区
画されている。
【0047】前記支持プレート50の上端がスポンジテ
ープ44に接触しているから、廃トナー室52と露光室
45とが仕切られ、それにより使用済みトナーが露光室
45を経てカートリッジ12から漏れ出ないようにして
いる。また、スポンジテープ42が下部カートリッジ本
体35の内側に接触し、そしてスポンジテープ43が規
制ブレード28の上端に接触している。これらのスポン
ジテープ42,43によって、トナー室13側と露光室
45とを仕切ることで、未使用のトナー14が露光室4
5を経てカートリッジ12から漏れ出るのが防止されて
いる。
【0048】下部カートリッジ本体35には、係合穴5
6と、係止突起57が設けられている。上部カートリッ
ジ32を下部カートリッジ33に嵌め込むと、係合穴5
6に上部カートリッジ本体34の係止爪40が嵌合し、
係止突起57に上部カートリッジ本体34の係止爪41
が係合する。これらの係止爪40,41,係合穴56,
係止突起57によって、上部カートリッジ32と下部カ
ートリッジ33とが一体的に組み立てられる。
【0049】プリンタの電気構成を示す図5において、
プリンタ本体11は、CPU(パソコン)60,メモリ
61,プリント部62,表示器63,トナー切れ検出部
64が設けられている。カートリッジ12には、トナー
収納室13等の他に、メモリ65が設けられている。こ
のメモリ65とCPU60とを電気的に接続するため
に、カートリッジ12の外面には電気接点(図示せず)
が設けられ、またプリンタ本体11にも電気接点(図示
せず)が設けられている。メモリ61,65としては、
バックアップが不要なEEPROMが用いられる。
【0050】トナー切れ検出部64は、光学的,音響
的,電気的な方法により、トナー室13内のトナーが所
定量以下に減ったトナー切れのとき、好ましくはトナー
がほぼ空となった状態を検出する。このトナー切れを検
出したときに、空情報を発生してCPU60に送る。こ
の空情報は、フラグの形態でメモリ65又は61に記憶
される。
【0051】CPU60は、プリンタ10の各部をシー
ケンス制御する他に、空情報の有無からトナーの詰め替
えが行われた不適正なカートリッジかどうかを判定す
る。もし、トナー詰め替えが行われた不適正なカートリ
ッジであると判定した場合は、表示器63に詰め替えで
あること,適正なカートリッジに交換すべきこと、プリ
ントが禁止されること等を表示し、またプリント部62
の作動を禁止する。表示器63は、操作パネル(図示せ
ず)とともに、プリンタ本体11の外面に設けられてい
る。
【0052】メモリ61(以下、プリンタメモリとい
う)には、各カートリッジに識別情報(ID)が与えら
れている場合は、プリンタ本体11にセットしたことが
あるカートリッジのIDと、その空情報とを記憶する。
このIDとしては、数字,文字,記号,又はこれらを組
み合わせたもの等が用いられる。
【0053】詰め替え業者による情報の読み出しや書換
えができないように、IDやトナー残量の情報を暗号化
するか、あるいは情報の読み出しに特殊な暗号を使用す
ることで、情報の保護を図るのがよい。なお,プリンタ
メーカーは、暗号を入力したり、あるいは保護を解除す
る秘密コマンドを入力することで、情報の読み出しや書
換えを行うことができる。
【0054】プリント部62は、レーザ26やポリゴン
ミラー27等の記録系,定着器29,転写ローラ24と
カートリッジ12と給紙ローラ22と搬送ローラ23と
を駆動するモータ,帯電ローラ16に電圧を印加する帯
電回路等から構成されている。
【0055】メモリ(以下、カートリッジメモリとい
う)65には、トナー切れ検出部64で検出した空情報
が書き込まれる。この情報に対しても前述した保護を図
るのがよい。なお、各カートリッジにIDが与えられて
いる場合は、空情報の代わりにIDがカートリッジメモ
リ65に製造時に書き込まれている。
【0056】図6は、トナー切れ検出部の一例を示すも
のである。トナー室13の天板38と傾斜した底壁に、
一対の窓が形成されており、これらの窓の内側に透明板
73,74が取り付けられている。これらの透明板7
3,74を挟むように、LED等の光源75と、センサ
ー76とが配置されている。
【0057】トナー切れ検出部64は、光源75,セン
サー76とによって構成されている。光源75は、検出
時にCPU60によって一定時間発光される。センサー
76からの信号は、CPU60に取り込まれ、その受光
状態からトナー切れが検出される。トナー14が所定量
を越えている場合は、光源75とセンサー76との光路
がトナー14で遮断されている。しかし、トナー14が
使用によって減って所定量以下となると、光源75とセ
ンサー76との光路にはトナー14が存在しない。この
ときには、光源75からの光がセンサー76に入射する
から、CPU60はトナー切れであると判定する。
【0058】この光学的なトナー切れ検出部64では、
透明板73,74にトナーが付着していると、トナー残
量を正しく検出することができなくなる。そこで、透明
板73,74は、トナー13が電気的又は物理的に付着
しにくい材料で作られており、またトナーが落下し易い
ように良好な表面平滑性が与えられている。
【0059】なお、トナー切れ検出部64をカートリッ
ジ12に設け、トナー切れの情報をプリンタ本体11の
CPU60に送ってもよい。この場合には、光源75と
センサー74とをカートリッジ12に設けるとともに、
光源75の点灯制御やトナー切れを判断するための専用
のCPUをカートリッジ12に設ける。この専用CPU
は、プリンタ本体11のCPU60からのデータ要求に
基づいてトナー切れの状態を検出する。
【0060】図7は、カートリッジメモリ65に空情報
を書き込むようにした例を示すものである。プリンタ本
体11のカートリッジ室(図示せず)にカートリッジ1
2を装填するには、まずカートリッジ室の蓋を開く。次
に、カートリッジ12をカートリッジ室に挿入する。カ
ートリッジ12がカートリッジ室に完全に装填される
と、カートリッジメモリ65がCPU60に接続され、
また感光ドラム15と帯電ローラ16とがプリント部6
2の帯電回路に接続される。
【0061】プリンタ電源がONのときには、カートリ
ッジ室の蓋が閉じたことを検知するスイッチ(図示せ
ず)からの信号で、CPU60はカートリッジ12がセ
ットされたと判断する。次に、CPU60はカートリッ
ジメモリ65の有無をチェックする。カートリッジメモ
リ65には、空情報の他に、カートリッジメモリありを
示すフラグが書き込まれている。CPU60は,このフ
ラグが読みだせたときには、プリンタメーカーから提供
された正規のカートリッジであると判定する。
【0062】他方、正規のカートリッジでない場合は、
カートリッジメモリ65が設けられていないことがあ
る。このようなカートリッジでは、フラグを読みだすこ
とができない。この正規のカートリッジでないものに対
しては、トナーが詰め替えられた不適正なカートリッジ
と同等に扱い、CPU60は、警告表示するとともにプ
リント動作を禁止する。
【0063】CPU60は、正規のカートリッジである
と判定すると、カートリッジメモリ65から空情報のデ
ータを読み出す。新品のカートリッジや、使用中のもの
であってもトナー切れとなったことがないカートリッジ
では、カートリッジメモリ65に空情報が書き込まれて
いない。他方、いったんトナー切れとなったものは、空
情報がカートリッジメモリ65に書き込まれている。
【0064】なお、この空情報のデータが改ざんされる
と、トナーの詰め替えの事実を検出することができなく
なる。そこで、データの改ざんを防止するために、暗号
化したデータを使用してCPU60でこれをデコードし
たり、あるいはデータの読み出しに特殊なプロトコルを
使うのがよい。
【0065】次に、CPU60は、カートリッジメモリ
65に空情報が書き込まれていない場合は、トナーの詰
め替えが行われていない適正なカートリッジであると判
断する。空情報が書き込まれている場合には、トナーの
詰め替えが行われた不適正なカートリッジであると判断
する。
【0066】CPU60は、トナーの詰め替えが行われ
た不適正なカートリッジである判断した場合は、トナー
詰め替えであること、プリント品質が劣化すること、適
正なカートリッジを装填すべきこと等の警告をする。更
に、CPU60は、パソコン等からプリント要求があっ
てもそれを受け付けず、結果的にプリント部62のプリ
ント動作を禁止する。
【0067】他方、CPU60は、トナーの詰め替えが
行われていない適正なカートリッジであると判断した場
合は、プリント部62のプリント動作を許容する。CP
U60は、パソコン等からプリント要求があると、プリ
ント部62をシーケンス制御して記録紙21に画像や文
字を記録する。このプリンタ10の正常動作中は、一定
枚数がプリントされる毎、又は一定時間が経過する毎等
に、CPU60はトナー切れ検出部64を作動させてト
ナー切れかどうかを検出する。もし、トナー切れを検出
したときは、カートリッジメモリ65に空情報を書き込
む。
【0068】また、トナー切れの状態になったときは、
表示器63にトナー切れによるカートリッジの交換が表
示される。なお、実際には、トナー切れの状態でも、所
定量のトナー14が残っているので、そのままプリンタ
を稼働して適当な枚数のプリントをすることができる。
【0069】カートリッジを交換する場合には、カート
リッジ室の蓋を開いてから、カートリッジ12を抜き出
す。次に、新しいカートリッジからシールテープを剥が
してトナー供給口13aを開口させる。トナー排出口1
3aが開くと、トナー室13内のトナー14が現像ロー
ラ17へ供給可能となる。この新しいカートリッジをカ
ートリッジ室に装填してから、カートリッジ室の蓋を閉
じると、前述したように、カートリッジメモリの有無の
チェック,空情報の有無のチェック等が行われる。新品
の正規なカートリッジには、空情報が書き込んでないの
で、前述したようにプリンタを正常動作させることがで
きる。
【0070】ユーザーによっては、空となったカートリ
ッジに対して、トナーの補充を詰め替え業者に依頼する
ことがある。詰め替え業者は、係止爪40を係合穴56
から外し、また係止爪41を係止突起57から外して、
カートリッジ12を上部カートリッジ32と下部カート
リッジ33とに分解する。
【0071】カートリッジ12の分解後、各部を清掃し
てから、上部カートリッジ32のトナー排出口13a
に、シールテープを張りつけてこれを閉鎖する。次に、
上部カートリッジ32のキャップ37を外して、トナー
をトナー室13内に補充する。トナーの補充後に、キャ
ップ37を再びはめ込み、トナー室13を密閉する。詰
め替え業者は、トナーの補充後に、上部カートリッジ3
2と下部カートリッジ33とを組み立て、この組み立て
られたカートリッジ12を包装してユーザーへ発送す
る。
【0072】詰め替え業者から戻されてきた不適正なカ
ートリッジをプリンタ本体11にセットすると、前述し
たように空情報のチェックが行われる。この詰め替え品
では、一度トナー切れとなっているから、カートリッジ
メモリ65に空情報が書き込まれている。このため、C
PU60はトナーの詰め替えが行われた不適正なカート
リッジであると判断し、警告表示するとともに、プリン
トを禁止する。
【0073】プリント禁止の状態では、パソコン等から
プリント要求があっても、プリンタ10はプリント動作
を実行しないため、トナー詰め替えをした不適正なカー
トリッジは使用することができない。結果的に、ユーザ
ーは、これ以降トナーの詰め替え依頼を断念し、プリン
タメーカーから提供されている適正なカートリッジを使
用することなる。これは、不適正なトナーの使用による
印字品質の低下を防止し、またプリンタの故障防止に寄
与する。更に、プロセスカートリッジでは、感光ドラム
15等の部品が品質保証期間を経過した状態で使用され
るのを防止し、それによる印字品質の低下を防ぐことが
できる。
【0074】図8は、カートリッジの取り出しに連動し
て、空情報をカートリッジメモリに書き込む例を示す。
前述した例では、プリンタ電源がONの状態で、カート
リッジ12のセットがされたときに、空情報のチェック
が行われる。したがって、カートリッジ12をセットし
てから、プリンタ電源を入れると空情報のチェックが行
われない。これを防止するには、プリンタ電源を入れた
ときにも空情報のチェックをするのがよい。
【0075】プリンタ電源の投入時にも空情報のチェッ
クをすると、いったん空情報が書き込まれた後は、残っ
ている僅かなトナーを使いきるには、プリンタ電源をO
FFすることができなくなる。これは、カートリッジ1
2をプリンタ本体11から取り出す時に、空情報をカー
トリッジメモリ65に書き込むことで解決することがで
きる。こうすると、カートリッジ12がプリンタ本体1
1から取り出されない限り、空情報がカートリッジメモ
リ65に書き込まれないから、プリンタ電源を一度OF
Fにしても、その後もプリンタ10を作動させることで
きる。
【0076】プリンタ本体11からカートリッジ12を
取り出すときは、カートリッジ室の蓋を開き、次にカー
トリッジロックレバーを操作してカートリッジのロック
を解除する。この蓋の開き動作又はカートリッジロック
レバーが操作されたことを検出するスイッチを設けて、
カートリッジの取り出し準備操作がされたことを検知す
る。このスイッチからの信号をCPU60が受け取る
と、CPU60は、トナー切れの場合に空情報をカート
リッジメモリ65に書き込む。
【0077】また、図9に示すように、カートリッジの
取り出し情報と空情報とからトナーの詰め替えを判断す
れば、カートリッジメモリ65に空情報が書き込まれた
後にプリンタ電源をOFFしても、残っている僅かなト
ナーを使いきることができる。この取り出し情報は、カ
ートリッジ12の取り出し準備操作がされると、カート
リッジメモリ65に書き込まれる。
【0078】したがって、プリンタ電源のON時に空情
報のチェックが行われても、カートリッジを取り出さな
い限り、取り出し情報が書き込まれていないから、たと
え空情報があっても、プリンタ10を正常に動作させる
ことができる。
【0079】なお、プリント不良等が生じたときに、カ
ートリッジ12がプリント本体11から取り出されるこ
とがある。このときには、カートリッジ取り出し情報が
先にカートリッジメモリ65に書き込まれる。この状態
でカートリッジ12を使用してトナー切れとなると、カ
ートリッジメモリ65に空情報が書き込まれる。この場
合には、カートリッジメモリ65に、空情報とカートリ
ッジ取り出し情報とが書き込まれた状態となる。そうす
ると,プリンタ電源をいったんOFFにすると、その後
は不適正なカートリッジであると判定されてしまう。
【0080】これを防止するには、空情報と取り出し情
報の両方があるか否かのチェック後に、取り出し情報の
チェックをすればよい。もし、カートリッジメモリ65
に取り出し情報だけが書き込まれている場合は、この取
り出し情報を消去してから、プリンタ10を正常動作さ
せる。
【0081】図10は、カートリッジを識別するための
IDを各カートリッジに割り当てるとともに、プリンタ
メモリ61にIDとともに空情報を記憶させる例を示
す。カートリッジ12のセットが検出されると、CPU
60は前述した手順でカートリッジメモリ65の有無の
チェックをする。
【0082】カートリッジメモリ65が設けられていな
いものは、正規のカートリッジでないと判断される。ま
た、IDとして暗号を使用したり、あるいは特殊なプロ
トコルを使用することにより、正規のカートリッジ以外
では、たとえカートリッジメモリ65が設けられていて
も、IDを読みだすことができない。これらの場合に
は、警告表示するとともに、プリント動作を禁止する。
【0083】次に、読みだしたIDの照合が行われる。
この照合では、まず、IDのデータフォーマットから正
規のIDかどうかをチェックする。ID自体のチェック
後に、このIDがプリンタメモリ61に記憶されている
かどうかを検査する。これは、一度使用されたカートリ
ッジでは、そのIDがプリンタメモリ61に記憶されて
いるから、ID照合によって、新品のカートリッジであ
るか、あるいは前にプリンタ本体11にセットしたこと
があるカートリッジかどうかが判断される。
【0084】もし、新品のカートリッジの場合には、I
Dをプリンタメモリ61に書き込む。この場合には、前
述したように、プリンタ10が正常動作してプリントを
することができる。この正常動作中に、トナー切れが検
出されると、IDに関係づけて空情報がプリンタメモリ
61に書き込まれる。
【0085】前述したID照合によって、一度使用した
ことがあるカートリッジであると判定されると、1Dに
基づいて空情報のデータをプリンタメモリ61から読み
だす。もし、空情報がある場合は、トナーが詰め替えら
れた不適正なカートリッジであると判断し、警告表示と
プリントの禁止をする。他方、空情報がないときはトナ
ー詰め替えがされていない適正なカートリッジであると
判断し、プリンタ10を正常動作させる。
【0086】図10のIDを使用する例では、トナー詰
め替えをした不適正なカートリッジであっても、別のプ
リンタにセットすると、このプリンタにとっては新規な
IDであるため、新品のカートリッジであると判断さ
れ、正常なプリント動作が実行されることになる。この
問題は、IDの他に、使用したことがあることを表す使
用履歴情報を併用することで防止することができる。
【0087】使用履歴情報としては、カートリッジの取
り出し情報や、各プリンタに与えられているプリンタI
D(例えば製造番号)等がある。これらの情報がカート
リッジメモリに書き込まれているかどうかによって、新
品のカートリッジか否かを判断することができる。な
お、プリンタIDの場合には、カートリッジをプリンタ
本体にセットしたとき、又はこれから取り出すときに、
カートリッジメモリに書き込まれる。
【0088】また、図10に示す例では、プリンタメモ
リに空情報が書き込まれると、トナーを使い切るまでは
プリンタ電源をOFFすることができない。この問題
は、カートリッジの取り出し情報を使用することにより
解決することができる。また、プリンタIDの場合に
は、カートリッジを取り出すときにカートリッジメモリ
に書き込むことにより解決することができる。
【0089】図11は、使用履歴情報として、カートリ
ッジの取り出し情報を用いる例を示す。トナー切れとな
ったカートリッジ12を取り出す際に、空情報がプリン
タメモリ61に書き込まれているときは、カートリッジ
取り出し情報をカートリッジメモリ65に書き込む。こ
のカートリッジ取り出し情報は、プリンタ本体11から
カートリッジ12が取り出されたことを表している。し
たがって、プリンタメモリ61に空情報が書き込まれて
いる場合でも、カートリッジ12を取りださない限り、
たとえプリンタ電源をOFFにしても、トナーを使いき
るまでカートリッジ12を使用することができる。
【0090】この取り出し情報が書き込まれたカートリ
ッジ12にトナー14を詰め替えてから、前と同じプリ
ンタ本体11にセットすると、前述したようにカートリ
ッジメモリ65の有無のチェック,情報読み出しの可否
のチェックが行われる。同じプリンタ本体の場合には、
図9の例と同様に、ID照合によって使用済みのカート
リッジであると判断されるから、空情報の有無のチェッ
クが行われ、これによって不適正なカートリッジである
ことが検出される。なお、空情報のチェックをせずに、
取り出し情報の有無をチェックすることで、不適正なカ
ートリッジか否かを検出してもよい。
【0091】トナー詰め替えをした不適正なカートリッ
ジ12を別のプリンタ本体にセットすると、ID照合で
は新しいカートリッジであると判定される。しかし、こ
のカートリッジでは、そのカートリッジメモリ65に取
り出し情報が記憶されているから、この取り出し情報の
有無をチェックすることで、不適正なカートリッジであ
ることが検出され、警告表示とプリント動作の禁止とが
行われる。勿論、取り出し情報がないものは、新品の正
規なカートリッジであると判定され、前述したようにI
Dの書き込み後に、プリンタが正常動作する。
【0092】トナー切れが表示されたり、記録紙の位置
に応じた濃度ムラが発生すると、ユーザーは、カートリ
ッジをプリンタ本体から取り出し、カートリッジを振っ
て、壁に付いているトナーを落としたり、あるいはトナ
ーの分布を均一にしたりすることがある。もし、空情報
が書き込まれている場合には、カートリッジをプリンタ
本体に再びセットすると、不適正なものと判断されて、
プリント動作が禁止されてしまう。
【0093】これを防止するには、カートリッジがプリ
ンタ本体から取り外されたときに、タイマーを作動させ
て取り外し中の時間を測定する。そして、一定時間以
内、例えば30分以内にカートリッジが再セットされた
ときは、トナー詰め替えでないと判断して、プリント動
作を実行可能にするのがよい。
【0094】例えば、図11において、空情報が与えら
れたカートリッジが取り出されたときに、そのカートリ
ッジのIDに関連付けて、取り出し中の時間を測定す
る。そして、カートリッジがプリンタ本体に再びセット
されたときに、ID照合によって計時中のカートリッジ
であるかどうかをチェックする。計時中のカートリッジ
であると判定されたときは、取り出し時間が所定値以下
かどうかを判定する。もし、所定値以下のときは、取り
出し情報を消去し、プリンタ10の正常動作を許容す
る。
【0095】図12はトナー切れ検出部の別の例を示す
ものである。天板38の内側に基板69が取り付けられ
ている。この基板69は、トナー14によってショート
しないように、表面が絶縁皮膜でコートされている。こ
の基板69には、音源70,集音器71,CPU(図示
せず)等が実装されている。
【0096】CPUは、トナー切れを検出するときに、
音源70から超音波をトナー14に向けて放射する。こ
の超音波の一部は、トナー14の表面で反射して集音器
71で検出される。そして、CPUは、音源70で超音
波を発生してから、集音器71で超音波を検出するまで
の時間を測定する。この時間は、音源70とトナー14
との間の距離に比例している。そこで、トナー切れとな
るときの時間を決めておき、この時間以上かどうかを判
定する。
【0097】トナー切れ検出部は、カートリッジ12に
内蔵されており、その外面に設けた電気接点を介してプ
リンタ本体11にトナー切れのデータを送る。この超音
波式のトナー切れ検出部は、トナー14の一部が音源7
0や集音器71に付着していても、これに影響されるこ
となく、トナー切れを検出することができる。
【0098】図13は,記憶媒体(CD,フロッピー
(登録商標),ICメモリ,MO等)に格納された詰め
替えカートリッジの検出・使用禁止のプログラムをプリ
ンタ本体のCPU(コンピュータ)にインストールする
例を示す。プリンタ本体80は、パソコン81に接続さ
れており、バソコン81から送られた文字データや画像
データを記録紙にプリントする。
【0099】図7〜図11のフローチャートに示すよう
な詰め替えカートリッジの検出・使用禁止の手順を実行
したり、又は機能や手段を実現するためプログラムがプ
リンタ本体80に与えられていない場合には、このプリ
ンタ本体80では、トナーを詰め替えたカートリッジの
使用を阻止することができない。このようなプリンタ本
体80に対しては、詰め替えカートリッジの検出・使用
禁止のプログラムをインストールすることが必要であ
る。
【0100】記憶媒体例えばCD82には、例えば図7
に示すフローチャートに示す手順を実行するためのプロ
グラムが記憶されている。このCD82は、パソコン8
1のCDドライブ(図示せず)にセットされる。バソコ
ン81は、CD82に記憶されたプログラムを読み出
し、プリンタ本体80のハードディスク83に書き込
む。
【0101】プリンタ本体80のCPU84は、ハード
ディスク83に書き込まれたプログラムを実行すること
で、前述したようにトナーを詰め替えたカートリッジを
検出し、そして警告及び使用禁止をする。
【0102】入力装置85は、スキャナー,デジタルカ
メラ等からの画像データや文字データを入力するための
ものである。ROM86は、プリント部87のプリント
動作を制御するためのプログラムや、画像処理するため
のプログラム等が格納されている。また、RAM87に
は、データを一時的に記憶するために使われる。
【0103】なお、CD82をプリンタ本体80に直接
にセットして、必要なプログラムをプリンタ本体80に
書き込んでもよい。更には、CDをプリンタ本体80に
セットしたまま使用し、このCDから読み出したプログ
ラムを実行して、トナー詰め替えカートリッジの判定等
をしてもよい。
【0104】使用済みの空のカーリッジでは、カートリ
ッジの販売業者を介して、プリンタメーカーに回収され
てリサイクルが行われる。プリンタメーカーは、カート
リッジを分解し、清掃してから各部品を検査する。正常
な部品は再使用し、故障や使用期間が経過した部品は素
材に戻して再利用する。
【0105】また、各部品が正常で、カートリッジ全体
がそのまま使用できるものは、純正のトナーを充填する
ことができる。この場合には、カートリッジメモリに書
き込まれていた空情報や取り出し情報を消去する。ま
た、カートリッジメモリにIDを記憶するものでは、新
しいIDを書き込む。この純正なトナーを充填したもの
は、適正なカートリッジとして取り扱われる。また、I
Dや空情報,取り出し情報に暗号を使用していたり、情
報の読み出しや書込みの保護を図っているときは、プリ
ンタメーカーは、暗号を入力したり、あるいは保護を解
除する秘密コマンドを入力することで、情報の読み出し
や書換えを行う。
【0106】また、カートリッジメモリだけが故障して
いることがある。このような場合には、カートリッジメ
モリだけを簡単に交換できる方が、リサイクルする上で
望ましい。そこで、カートリッジメモリは、カートリッ
ジから取外しができるようにするのがよい。
【0107】前述した例は、プロセスカートリッジであ
るが、本発明は、トナーだけを収納したトナーカートリ
ッジに対しても利用することができる。本発明は、更に
インクジェットプリンタ用のインクを収納したインクカ
ートリッジ,ドットプリンタ用のインクリボンを収納し
たリボンカートリッジ,サーマルプリンタ用のインクリ
ボンを収納したリボンカートリッジ等にも適用すること
ができる。また、本発明は、プリンタの他に、ファクシ
ミリ,複写機等の画像形成装置にも適用される。
【0108】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
消耗品を使い切ったときには、消耗品がなくなったこと
を示す空情報を記憶手段に書き込むから、この空情報の
有無によって、消耗品の詰め替えが行われた不適正なカ
ートリッジかどうかを確実に検出することができる。
【0109】また、本発明は、消耗品を実測しているか
ら、その消耗品の存否を正確に検出することができる。
更に、消耗品が詰め替えられた不適正なカートリッジを
検出したときに、警告表示をしたり、プリントを禁止す
るようにしたから、消耗品を詰め替えた不適正なカート
リッジの使用を阻止することができる。
【0110】更に、本発明は、記憶手段に空情報を書き
込んでいるから、電磁ブレーキのように簡単に修理され
て再使用が可能な状態にされることはない。この情報を
暗号化したり、特殊な読み出し手順を採用したりして情
報の保護を図れば、更に消耗品詰め替え防止が確実とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真式プリンタの一例を示す概略図であ
る。
【図2】上部カートリッジの斜視図である。
【図3】下部カートリッジの斜視図である。
【図4】上部カートリッジと下部カートリッジとを組み
立てたカートリッジの断面図である。
【図5】電子写真式プリンタの電気構成を示すブロック
図である。
【図6】トナー切れ検出部の一例を示す断面図である。
【図7】カートリッジメモリに空情報を書き込むように
した例を示すフローチャートである。
【図8】カートリッジの取り出し操作に連動して空情報
をカートリッジメモリに書き込むようにした例を示すフ
ローチャートである。
【図9】空情報と取り出し情報からトナーの詰め替えを
判断する例を示すフローチャートである。
【図10】カートリッジメモリにIDを記憶し、プリン
タメモリに空情報を書き込むようにした例を示すフロー
チャートである。
【図11】IDと空情報の他に、カートリッジ取り出し
情報を使用する例を示すフローチャートである。
【図12】超音波測距方式のトナー切れ検出部の一例を
示す断面図である。
【図13】CDに格納された詰め替えカートリッジの検
出・使用禁止のプログラムをプリンタ本体にインストー
ルする例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 プリンタ 11 プリンタ本体 12 カートリッジ 13 トナー室 14 トナー 32 上部カートリッジ 33 下部カートリッジ 75 光源 76 センサー 80 プリンタ本体 82 CD
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月29日(2000.9.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 不適正カートリッジの検出方法及び装
置及びシステム並びに記憶媒体及びカートリッジ
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の不適正カートリッジの検出装置は、画像形
成装置に交換可能にセットされカートリッジ内に収納
されている消耗品の残量が所定量以下に減少したことを
検出する手段と、所定量以下であることが検出されたと
きに消耗品が空になったことを表す空情報を記憶する手
段と、この記憶手段に空情報が記憶されているかどうか
を調べ、空情報が与えられているときは不適正カートリ
ッジであると判定する手段とからなるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】なお、前記不適正カートリッジであると判
定されたときに、前記画像形成装置の画像形成動作を禁
止する手段を設けることが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】なお、前記不適正カートリッジであると判
定されたときに、警告表示する表示手段を設けることが
好ましい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】なお、前記記憶手段を、カートリッジに設
けることが好ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】なお、前記カートリッジに記憶手段が設け
られているかどうかを判断する手段を設け、記憶手段が
設けられていないときは不適正カートリッジであると判
定することが好ましい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】なお、前記不適正カートリッジの判定は、
カートリッジが画像形成装置にセットされたときに行わ
れることが好ましい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】なお、前記空情報は、カートリッジが画像
形成装置から取り出される際に、記憶手段に書き込まれ
ることが好ましい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、本発明の不適正カートリッジの検出
装置は、画像形成装置に交換可能にセットされるカート
リッジ内に設けられ、各カートリッジを識別するための
識別情報を記憶するカートリッジ側記憶手段と、前記
ートリッジ内に収納されている消耗品の残量を測定し、
この残量が所定量以下に減少したことを検出する手段
と、前記画像形成装置に設けられ、前記残量が所定量以
下であることが検出されたときに消耗品が空になったこ
とを表す空情報を識別情報とともに記憶する装置側記憶
手段と、カートリッジ側記憶手段から読み出した識別情
報をもとに装置側記憶手段に空情報が記憶されているか
どうかを調べ、空情報が与えられているときは不適正
ートリッジであると判定する手段とからなるものであ
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】なお、前記不適正カートリッジであると判
定されたときに、警告表示する表示手段と、前記画像形
成装置の画像形成動作を禁止する手段とを設けることが
好ましい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】なお、前記カートリッジ側記憶手段が設け
られているかどうかを判断する手段を設け、カートリッ
ジ側記憶手段が設けられていないときは不適正カートリ
ッジであると判定することが好ましい。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】なお、前記不適正カートリッジの判定は、
カートリッジが画像形成装置にセットされたときに行わ
れることが好ましい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】なお、前記空情報は、カートリッジが画像
形成装置から取り出される際に、装置側記憶手段に書き
込まれることが好ましい。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また、本発明の不適正カートリッジの検出
方法は、画像形成装置に交換可能にセットされカート
リッジに収納されている消耗品の残量を測定し、前記残
量が所定量以下に減少したときに、消耗品が空になった
ことを表す空情報をカートリッジに割り当て、空情報が
割り当てられたカートリッジが使用されるときは、不適
カートリッジであると判定し、警告又は画像形成動作
を禁止するようにしたものである。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】また、本発明の記憶媒体は、画像形成装置
に交換可能にセットされカートリッジ内に収納され
いる消耗品の残量が所定量以下に減少したことを検出す
る手順と、所定量以下であることが検出されたときに消
耗品が空になったことを表す空情報を記憶手段に書き込
む手順と、この記憶手段に空情報が記憶されているかど
うかを調べ、空情報が与えられているときは不適正カー
トリッジであると判定する手順とを、画像形成装置のコ
ンピュータで実行させるためのプログラムを記憶してい
る。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、本発明の記憶媒体は、画像形成装置
に交換可能にセットされたカートリッジ側記憶手段から
カートリッジの識別情報を読みだす手順と、前記カート
リッジ内に収納されている消耗品の残量が所定量以下に
減少したことを検出する手順と、所定量以下であること
が検出されたときに消耗品が空になったことを表す空情
報を識別情報とともに装置側記憶手段に書き込む手順
と、カートリッジ側記憶手段から読み出した識別情報を
もとに装置側記憶手段に空情報が記憶されているかどう
かを調べ、空情報が与えられているときは不適正カート
リッジであると判定する手順とを、画像形成装置のコン
ピュータで実行させるためのプログラムを記憶してい
る。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】また、本発明の不適正カートリッジの検出
システムは、カートリッジと画像形成装置とから構成さ
れており、このカートリッジには、画像記録に使用する
消耗品を収納する消耗品収納室と、消耗品の残量を記憶
する記憶手段とが設けられており、また画像形成装置
は、記録紙に画像を形成するプリント部と、交換可能に
セットされるカートリッジ内に収納された消耗品の残量
が所定量以下に減少したことを検出する手段と、所定量
以下であることが検出されたときに消耗品が空になった
ことを表す空情報を記憶する手段と、この記憶手段に空
情報が記憶されているかどうかを調べ、空情報が与えら
れているときは不適正カートリッジであると判定する手
段とが設けられている。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】また、本発明の不適正カートリッジの検出
システムは、カートリッジと画像形成装置とから構成さ
れており、このカートリッジには、画像記録に使用する
消耗品を収納する消耗品収納室と、カートリッジ識別情
報を記憶する第1の記憶手段とが設けられており、また
画像形成装置には、記録紙に画像を形成するプリント部
と、交換可能にセットされるカートリッジ内に収納され
た消耗品の残量が所定量以下に減少したことを検出する
手段と、所定量以下であることが検出されたときに消耗
品が空になったことを表す空情報をカートリッジ識別情
報とともに記憶する第2の記憶手段と、第1の記憶手段
から読み出したカートリッジ識別情報をもとに第2の記
憶手段に空情報が記憶されているかどうかを調べ、空情
報が与えられているときは不適正カートリッジであると
判定する手段とが設けられている。
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 健 東京都港区西麻布2−26−30 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA27 DD02 EE08 EH10 EK03 GA30 GB07 HB13 2H071 BA04 BA13 BA17 BA32 BA33 DA06 DA08 DA13 DA15 2H077 BA09 DA16 DA32 DB10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置に交換可能にセットされる
    カートリッジ内に収納された消耗品の残量が所定量以下
    に減少したことを検出する手段と、所定量以下であるこ
    とが検出されたときに消耗品が空になったことを表す空
    情報を記憶する手段と、この記憶手段に空情報が記憶さ
    れているかどうかを調べ、空情報が与えられているとき
    は消耗品詰め替えカートリッジであると判定する手段と
    からなることを特徴とする消耗品詰め替えカートリッジ
    の検出装置。
  2. 【請求項2】 前記消耗品詰め替えカートリッジである
    と判定されたときに、このカートリッジがセットされた
    画像形成装置の画像形成動作を禁止する手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の消耗品詰め替えカートリ
    ッジの検出装置。
  3. 【請求項3】 前記消耗品詰め替えカートリッジである
    と判定されたときに、警告表示する表示手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の消耗品詰め替えカ
    ートリッジの検出装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、カートリッジに設けら
    れていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記
    載の消耗品詰め替えカートリッジの検出装置。
  5. 【請求項5】 前記カートリッジに記憶手段が設けられ
    ているかどうかを判断する手段を設け、記憶手段が設け
    られていないときは消耗品詰め替えカートリッジである
    と判定することを特徴とする請求項4記載の消耗品詰め
    替えカートリッジの検出装置。
  6. 【請求項6】 前記消耗品詰め替えカートリッジの判定
    は、カートリッジが画像形成装置にセットされたときに
    行われることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記
    載の消耗品詰め替えカートリッジの検出装置。
  7. 【請求項7】 前記空情報は、カートリッジが画像形成
    装置から取り出される際に、記憶手段に書き込まれるこ
    とを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の消耗品
    詰め替えカートリッジの検出装置。
  8. 【請求項8】 カートリッジの識別情報を記憶するカー
    トリッジ側記憶手段と、画像形成装置に交換可能にセッ
    トされるカートリッジ内に収納された消耗品の残量が所
    定量以下に減少したことを検出する手段と、所定量以下
    であることが検出されたときに消耗品が空になったこと
    を表す空情報を識別情報とともに記憶する装置側記憶手
    段と、カートリッジ側記憶手段から読み出した識別情報
    をもとに装置側記憶手段に空情報が記憶されているかど
    うかを調べ、空情報が与えられているときは消耗品詰め
    替えカートリッジであると判定する手段とからなること
    を特徴とする消耗品詰め替えカートリッジの検出装置。
  9. 【請求項9】 前記消耗品詰め替えカートリッジである
    と判定されたときに、警告表示する表示手段と、このカ
    ートリッジがセットされた画像形成装置の画像形成動作
    を禁止する手段とを設けたことを特徴とする請求項8記
    載の消耗品詰め替えカートリッジの検出装置。
  10. 【請求項10】 前記カートリッジ側記憶手段が設けら
    れているかどうかを判断する手段を設け、カートリッジ
    側記憶手段が設けられていないときは消耗品詰め替えカ
    ートリッジであると判定することを特徴とする請求項8
    又は9記載の消耗品詰め替えカートリッジの検出装置。
  11. 【請求項11】 前記消耗品詰め替えカートリッジの判
    定は、カートリッジが画像形成装置にセットされたとき
    に行われることを特徴とする請求項8ないし10いずれ
    か記載の消耗品詰め替えカートリッジの検出装置。
  12. 【請求項12】 前記空情報は、カートリッジが画像形
    成装置から取り出される際に、装置側記憶手段に書き込
    まれることを特徴とする請求項8ないし11いずれか記
    載の消耗品詰め替えカートリッジの検出装置。
  13. 【請求項13】 画像形成装置に交換可能にセットされ
    るカートリッジに収納された消耗品の残量が所定量以下
    に減少したときに、消耗品が空になったことを表す空情
    報をカートリッジに割り当て、空情報が割り当てられた
    カートリッジが再使用されるときは、消耗品詰め替えカ
    ートリッジであると判定し、警告又は画像形成動作を禁
    止することを特徴とする消耗品詰め替えカートリッジの
    検出方法。
  14. 【請求項14】 画像形成装置に交換可能にセットされ
    るカートリッジ内に収納された消耗品の残量が所定量以
    下に減少したことを検出する手順と、所定量以下である
    ことが検出されたときに消耗品が空になったことを表す
    空情報を記憶手段に書き込む手順と、この記憶手段に空
    情報が記憶されているかどうかを調べ、空情報が与えら
    れているときは消耗品詰め替えカートリッジであると判
    定する手順とを、画像形成装置のコンピュータで実行さ
    せるためのプログラムを記憶した記憶媒体。
  15. 【請求項15】 カートリッジ側記憶手段からカートリ
    ッジの識別情報を読みだす手順と、画像形成装置に交換
    可能にセットされるカートリッジ内に収納された消耗品
    の残量が所定量以下に減少したことを検出する手順と、
    所定量以下であることが検出されたときに消耗品が空に
    なったことを表す空情報を識別情報とともに装置側記憶
    手段に書き込む手順と、カートリッジ側記憶手段から読
    み出した識別情報をもとに装置側記憶手段に空情報が記
    憶されているかどうかを調べ、空情報が与えられている
    ときは消耗品詰め替えカートリッジであると判定する手
    順とを、画像形成装置のコンピュータで実行させるため
    のプログラムを記憶した記憶媒体。
  16. 【請求項16】 画像記録に使用する消耗品を収納する
    消耗品収納室と、消耗品の残量を記憶する記憶手段とを
    有するカートリッジと、 記録紙に画像を形成するプリント部と、交換可能にセッ
    トされるカートリッジ内に収納された消耗品の残量が所
    定量以下に減少したことを検出する手段と、所定量以下
    であることが検出されたときに消耗品が空になったこと
    を表す空情報を記憶する手段と、この記憶手段に空情報
    が記憶されているかどうかを調べ、空情報が与えられて
    いるときは消耗品詰め替えカートリッジであると判定す
    る手段とを有する画像形成装置とからなることを特徴と
    する消耗品詰め替えカートリッジの検出システム。
  17. 【請求項17】 画像記録に使用する消耗品を収納する
    消耗品収納室と、カートリッジ識別情報を記憶する第1
    の記憶手段とを有するカートリッジと、 記録紙に画像を形成するプリント部と、交換可能にセッ
    トされるカートリッジ内に収納された消耗品の残量が所
    定量以下に減少したことを検出する手段と、所定量以下
    であることが検出されたときに消耗品が空になったこと
    を表す空情報をカートリッジ識別情報とともに記憶する
    第2の記憶手段と、第1の記憶手段から読み出したカー
    トリッジ識別情報をもとに第2の記憶手段に空情報が記
    憶されているかどうかを調べ、空情報が与えられている
    ときは消耗品詰め替えカートリッジであると判定する手
    段とを有する画像形成装置とからなることを特徴とする
    消耗品詰め替えカートリッジの検出システム。
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