JP2001098385A - 機械部品における皮膜形成方法 - Google Patents

機械部品における皮膜形成方法

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JP2001098385A
JP2001098385A JP27056199A JP27056199A JP2001098385A JP 2001098385 A JP2001098385 A JP 2001098385A JP 27056199 A JP27056199 A JP 27056199A JP 27056199 A JP27056199 A JP 27056199A JP 2001098385 A JP2001098385 A JP 2001098385A
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Manabu Sugiura
学 杉浦
Yasuo Kotetsu
泰生 小鉄
Takashi Yoshida
貴司 吉田
Takaaki Baba
敬明 馬場
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機械部品の被加工面に対する金属材料皮膜の形
成技術としての汎用性に優れると共に、皮膜の膜厚制御
が容易な皮膜形成方法を提供する。 【解決手段】機械部品たる斜板10を第1の治具51に
保持すると共に、斜板の被加工面30Bよりも軟質な金
属材料からなる薄板材40を第2の治具53に保持す
る。第1及び第2の治具51,53間で相対回転を生じ
させながら被加工面30Bに薄板材40を圧接してその
薄板材40の全体を斜板10に結合し、被加工面30B
上に軟質金属層を付与する。必要に応じ、前記軟質金属
層に表面仕上げ加工を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械部品の被加工
面上にその被加工面よりも軟質な金属材料からなる皮膜
を形成する方法に関する。特に、斜板式圧縮機で用いら
れる斜板の表面にシューとの接触摺動性を改善するため
の皮膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】斜板式圧縮機の内部機構を構成する摺動
部材間の潤滑は、通常、その内部に保持された潤滑オイ
ルを圧縮機の運転に伴って流通するガス(例えばフロン
ガス等の冷媒ガス)でミスト化し、そのミスト化したオ
イルを各摺動部位に搬送することでまかなわれている。
但し、圧縮機を運転停止状態で長時間放置した後に再起
動するような場合には、摺動部位に付着していた潤滑オ
イルが冷媒ガスによって洗い流されていることが多い。
このため、圧縮機の起動後で冷媒ガスが圧縮機に帰還し
てオイルのミスト化がすすむまでの期間(約1分程度)
が、圧縮機の運転中にもかかわらず潤滑が必要な摺動部
位がオイル不十分な状態に陥る魔の期間となる。それ
故、このようなオイル不十分な期間においても摺動部位
における最低限の潤滑を確保するために、各種摺動部材
の表面にコーティング(皮膜)を施す技術が従来より提
案されている。斜板式圧縮機の斜板の表面(具体的には
シューとの摺接面)にコーティングを施す技術に限って
みても種々の態様がある。特許文献に開示されるのみな
らず実際の製品(斜板)にも実用化されているコーティ
ング技術としては、スズ等の電解又は無電解メッキや、
銅系又はアルミニウム系合金等の溶射技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スズ等
の電解又は無電解メッキでは数μm程度の極薄の皮膜を
形成する分にはさほどの困難はないが、数十μm以上と
いった比較的膜厚な皮膜を形成するのは必ずしも容易で
はない。又、メッキを実現するためには母材金属と付着
金属との電気化学的関係が問題となり常に採用できる手
法ではない。
【0004】他方、粉末状の金属材料等を溶融状態とし
て火炎と共に被加工面に吹き付ける溶射技術によれば、
厚膜化とか電気化学的相性といった点での困難はさほど
ないが、それでも以下に述べるような作業上の問題を本
質的に内在している。即ち、多くの場合、溶射を施す前
に機械部品の被加工面に対しショットブラスト等による
事前の粗化処理を行う必要がある。かかる前処理の手間
及び粗化処理に用いる硬質粒子(副材料)の費用がかさ
むことは、溶射加工における時間とコストを上昇させる
一因となる。又、粗化処理時にはかなりの騒音が発生し
作業環境を悪化させる。溶射に際しては、溶射加工の不
要な部分へのマスキングを行う必要があり、そのことが
時間とコストを更に上昇させる一因となる。このように
溶射技術は、金属被加工面に対する金属皮膜の形成技術
としては高い汎用性を有するものの、上述のように作業
現場での作業環境の悪化、並びに、作業の手間、時間及
びコストといった面で多くの問題を残している。
【0005】本発明の目的は、機械部品の被加工面に対
する金属材料皮膜の形成技術としての汎用性に優れると
共に、作業現場での作業環境の良好維持並びに作業の手
間、時間及びコストの効果的な削減が可能な皮膜形成方
法を提供することにある。加えて、被加工面上での金属
材料皮膜の膜厚を必要十分なものとすることができると
共に、膜厚制御が容易な皮膜形成方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
機械部品の被加工面に皮膜を形成する方法であって、機
械部品を第1の治具に保持すると共に、該機械部品の少
なくとも被加工面よりも軟質な金属材料からなる薄板材
を第2の治具に保持する準備工程と、前記第1の治具と
第2の治具との間で相対回転を生じさせながら一方を他
方に接近させ、機械部品の被加工面に薄板材を圧接して
その薄板材の全体を機械部品に結合することで該機械部
品の被加工面上に軟質金属層を付与する圧接工程とを備
えていることをその要旨とする。
【0007】この方法によれば、機械部品と薄板材との
摩擦圧接による結合を経て機械部品の被加工面上に軟質
金属層が付与される。軟質金属層の最終的な厚みを予め
考慮して薄板材の厚みを決定すればよいから、被加工面
上での金属材料皮膜の膜厚を必要十分なものとすること
ができ、膜厚制御も比較的容易である。又、手法の汎用
性、作業環境維持、並びに、作業の手間、時間及びコス
トの低減といった面でも、従来技術に比べ非常に有利で
ある。
【0008】加えて、薄板材がその名の通り厚みの薄い
板状部材であるが故に、摩擦圧接による結合を確実なら
しめる上で有利な点がいくつかある。第一に、薄板材の
熱容量が相対的に小さくなるために、機械部品と薄板材
との摩擦によって生じた熱量が摩擦部分(即ち機械部品
と薄板材との界面)から他部位に逃げ難く、その摩擦部
分での温度上昇の迅速化及び到達温度の高温化が可能と
なる(摩擦昇温過程での昇温促進効果)。第二に、機械
部品に結合された後においても薄板材の放熱面積が相対
的に小さいために、薄板材の急激な温度低下が回避さ
れ、機械部品と薄板材との界面において、両者の熱収縮
率の違いによる過大な歪みの発生が未然に回避される。
それ故、摩擦圧接後において、薄板材の急収縮による機
械部品からの剥離が極力防止される(降温過程での剥離
防止効果)。尚、かかる観点から、本明細書における
「薄板材」なる用語は、前記昇温促進効果や剥離防止効
果に貢献し得るような薄さ又は厚さを持つ板材の意味に
理解すべきであり、「薄板材」中の「薄」という字は単
なる相対表現と解すべきではない。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の皮膜形成方
法において、前記薄板材の厚みは、1mm〜5mmの範
囲にあることを特徴とする。これは、薄板材の厚みの好
ましい範囲を限定したものである。厚みが1mm未満に
なると、機械的強度不足等の事情から薄板材を第2の治
具に安定保持することが難しくなる。他方、厚みが5m
mを超えると、薄板材がもはや薄い板とは言い難くな
り、前記昇温促進効果や剥離防止効果が極度に低下す
る。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2の皮膜
形成方法において、前記薄板材と第2の治具との間に
は、前記第1の治具と第2の治具の相対回転時において
第2の治具と薄板材との間の相対回転を阻止するための
回り止め手段が設けられていることを特徴とする。この
構成によれば、回り止め手段によって第2の治具と薄板
材との一体回転が保証され、機械部品と薄板材との摩擦
圧接が円滑化する。
【0011】尚、前記回り止め手段が、第2の治具及び
薄板材の一方に設けられた突部と、第2の治具及び薄板
材の他方に設けられて前記突部と係合可能な凹部とによ
って構成されること(図3、図4及び図7(A)参
照)、前記回り止め手段が、薄板材を第2の治具に押圧
するための把持具を有してなること(図7(B)参
照)、又は、前記回り止め手段が、薄板材と第2の治具
との接触領域を減圧吸引してその薄板材を第2の治具に
吸着固定する吸引手段を含むこと(図7(B)参照)は
好ましい。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3の皮膜形
成方法において、機械部品の被加工面に薄板材を圧接す
る前に、該被加工面及び薄板材の少なくとも一方を加熱
する予熱工程を更に備えてなることを特徴とする。この
予熱工程を加えることで、機械部品と薄板材との圧接時
における摩擦部分の温度上昇が迅速化し、前記昇温促進
効果が更に向上する。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜4の皮膜形
成方法において、第2の治具は、前記薄板材を構成する
金属材料の熱伝導度よりも低い熱伝導度を持つ材料で構
成されていることを特徴とする。この構成によれば、機
械部品と薄板材との圧接時に生じた熱が、薄板材を経由
して第2の治具に伝わり難くなり、機械部品の被加工面
と薄板材との摩擦部分の温度を保ち易くなる。従って、
前記昇温促進効果と前記剥離防止効果が更に向上する。
【0014】請求項6の発明は、請求項1〜5の皮膜形
成方法において、機械部品の被加工面上に付与された前
記軟質金属層に対して表面仕上げ加工を施す表面仕上げ
工程を更に備えてなることを特徴とする。圧接工程後に
このような表面仕上げ工程を用意することで、軟質金属
層の表面円滑性を向上させ得るのみならず、薄板材の薄
さ又は厚さを選択する際の幅が広がり、薄板材が薄すぎ
ることに起因する圧接工程での不都合(例えば薄板材の
機械的強度不足)を未然に回避することが可能となる。
【0015】請求項7の発明は、請求項1〜6の皮膜形
成方法において、前記機械部品が斜板式圧縮機で用いら
れる斜板であることをその要旨とする。本件方法は、斜
板の表面への皮膜形成方法として極めて優れた適性を有
している。機械部品としての斜板の被加工面は、好まし
くはシューとの摺接面である。尚、請求項7の実質は斜
板の製造方法であり、請求項7は、請求項1〜6に記載
の皮膜形成方法を採用してなる斜板式圧縮機用斜板の製
造方法と理解することが相当である。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、本発明の適用対象となる容
量可変型斜板式圧縮機の一例を簡単に説明する。図1に
示すように斜板式圧縮機は、シリンダブロック1と、そ
の前端に接合されたフロントハウジング2と、シリンダ
ブロック1の後端に弁形成体3を介して接合されたリヤ
ハウジング4とを備え、これらは複数の通しボルト(図
示略)により相互に接合固定されて圧縮機のハウジング
を構成する。このハウジング内には、クランク室5、吸
入室6及び吐出室7が区画されている。シリンダブロッ
ク1には複数のシリンダボア1a(一つのみ図示)が形
成され、各ボア1aには片頭型のピストン8が往復動可
能に収容されている。吸入室6及び吐出室7は、弁形成
体3に設けられた各種フラッパ弁を介して各ボア1aと
選択的に連通可能となっている。クランク室5内には駆
動軸9が回転可能に支持され、又、カムプレートたる斜
板10が収容されている。斜板10の中央部には挿通孔
10aが貫設され、この挿通孔10aに駆動軸9が挿通
されている。この斜板10は、ヒンジ機構13及びラグ
プレート11を介して駆動軸9に作動連結され、駆動軸
と同期回転可能で且つ駆動軸の軸線方向への摺動を伴い
ながら駆動軸に対し傾動可能となっている。そして、斜
板10の外周部が前後一対のシュー20A,20Bを介
して各ピストン8の端部に摺動自在に係留されること
で、全てのピストン8が斜板10に作動連結されてい
る。所定角度に傾斜した斜板10が駆動軸9と共に回転
すると、各ピストン8が斜板の傾角に対応したストロー
クで往復動され、各ボア1aでは、吸入室6(吸入圧P
s領域)からの冷媒ガスの吸入、圧縮、吐出室7(吐出
圧Pd領域)への圧縮冷媒ガスの吐出が順次繰り返され
る。
【0017】斜板10は、傾角減少バネ14によってシ
リンダブロックに接近する方向(傾角減少方向)に付勢
されている。但し、例えば駆動軸9上に固定されたサー
クリップ15で斜板10の傾角減少方向への傾動及び摺
動を規制することで斜板の最小傾角θmin(例えば3
〜5°)が制限される。他方、斜板10の最大傾角θm
axは、例えば斜板のカウンタウェイト部10bがラグ
プレート11の規制部11aに当接することで制限され
る。斜板10の傾角は、斜板回転時の遠心力に基づく回
転運動のモーメント、傾角減少バネ14の付勢作用に基
づくバネ力によるモーメント、ピストンの往復慣性力に
よるモーメント、ガス圧によるモーメント等の各種モー
メントの相互バランスに基づいて決定される。ガス圧に
よるモーメントとは、シリンダボアの内圧とピストン背
圧にあたるクランク室の内圧(クランク圧Pc)との相
互関係に基づいて発生するモーメントであり、クランク
圧Pcに応じて傾角減少方向にも増大方向にも作用す
る。図1の斜板式圧縮機では図示しない制御弁16を用
いてクランク圧Pcを調節することで前記ガス圧による
モーメントを適宜変更し、斜板10の傾角を最小傾角θ
minと最大傾角θmaxとの間の任意の角度θに設定
できるようになっている。
【0018】かかる圧縮機において皮膜形成の対象とな
る機械部品は、例えば斜板10である。図1〜図3に示
すように、斜板10の外周部のフロント側及びリヤ側に
はそれぞれ環状の摺接面30A,30Bが形成されてい
る。フロント側及びリヤ側の摺接面30A,30Bは、
一対のシュー20A,20Bとそれぞれ摺接する。斜板
10には、斜板回転時の遠心力に基づく回転運動のモー
メントを適正に発生させるために比較的重い鉄系材料
(例えばFCD700等の鋳鉄)が用いられる。他方、
シュー20A,20Bには、その機械的強度等を配慮し
て同じく鉄系材料(例えば軸受鋼)が用いられる。同種
金属からなる二つの部材(この場合は斜板とシュー)を
過酷な条件で摺接させると、いわゆる「ともがね現象」
による焼き付きを生じてしまうので、本実施形態では、
図2に示すように斜板10の少なくとも前記摺接面30
A,30B上に、シューとの接触摺動性を改善するため
の皮膜31A,31Bが形成されている。つまり、本実
施形態では斜板10の摺接面30A,30Bが被加工面
となる。
【0019】各皮膜31A,31Bは、斜板10の母材
やシュー20A,20Bを構成する鉄系材料とは種類の
異なる金属材料からなっている。皮膜31A,31Bを
構成する金属材料としては、例えば珪素含有のアルミニ
ウム合金、アルミニウムと珪素との金属間化合物(以下
両者を含めて「Al−Si系金属材料」と呼ぶ)や、銅
系材料があげられる。アルミニウム系材料としてのAl
−Si系金属材料では珪素含有量に応じて硬度や融点等
の物性が種々変化するが、ここで使用するAl−Si系
金属材料は、珪素含有量が15〜20重量%のものであ
る。かかるAl−Si系金属材料からなる皮膜31A,
31Bを形成することで、前記ともがね現象による焼き
付きが防止されるのみならず、斜板10とシュー20
A,20Bとの接触摺動性が改善される。つまり皮膜3
1A,31Bの形成によって、斜板10とシュー20
A,20Bとの間にはオイルレス環境下においても一定
の潤滑性が確保される。
【0020】なお、斜板10やシュー20A,20Bに
用いられている鉄系材料が非常に硬くて融点も千数百度
以上と比較的高いのに対し、皮膜31A,31Bを構成
する前記Al−Si系金属材料は、前記鉄系材料に比し
て相対的に柔らかく且つ融点も600〜700℃程度と
前記鉄系材料に比して低い。又、Al−Si系金属材料
を含むアルミニウム系材料の熱伝導率がおよそ100〜
220W/(m・K)と高いのに対し、鉄系材料の熱伝
導率はおよそ10〜60W/(m・K)と相対的に低
い。前記Al−Si系金属材料と前記鉄系材料との物性
上の差異が接触摺動性の改善に寄与していることは間違
いないが、それに留まらず、以下に説明する皮膜形成方
法を採用する上でも両者の物性上の差異が重要な意味を
持つ。
【0021】次に、機械部品としての斜板10のリヤ側
摺接面(被加工面)30Bへの皮膜31Bの形成手順に
ついて以下に具体的に説明する。尚、フロント側摺接面
30Aに対する皮膜31Aの形成も以下の手順に準ず
る。
【0022】第一工程(準備工程)として、図3に示す
ような薄板材40を用意する。この薄板材40は略正方
形状をなし、その全体が前記Al−Si系金属材料から
なっている。薄板材40の板厚は、約1mm〜5mm
(更に好ましくは3mm〜5mm)である。薄板材40
の中央には孔41が形成され、この孔41の周縁は環状
摺接面30Bの内側周縁33にほぼ対応している。他
方、図3の薄板材40の表面に描かれた破線42は、環
状摺接面30Bの外側周縁34に対応する位置を指し示
す。つまり薄板材40の一端面は、斜板10の環状摺接
面30B(又は30A)に対応した環状領域(孔41の
周縁と破線42との間の環状領域)を含んでいる。この
ため、薄板材40を斜板の摺接面30Bに接合する際に
は、当該薄板材40でその摺接面30Bの全体を覆い隠
すことができる。更に、薄板材40の四隅で前記破線4
2の外側領域には、凹部としての複数のピン孔43(本
例では4つ)が形成されている。
【0023】図4は本発明を実施する際に用いられる接
合装置を概念的に示す。図4の接合装置は、第1の治具
としての回転保持機構51(二点鎖線で概念的に示す)
及びその回転保持機構51に作動連結されたモータM、
並びに、第2の治具としてのベッド53を有するスライ
ド保持機構52(二点鎖線で概念的に示す)及びそのス
ライド保持機構52に作動連結された前後スライド手段
Kを備えている。前後スライド手段Kは、ベッド53を
回転保持機構51に対して接近・離間させることができ
る。
【0024】更に図3及び図4に示すように、スライド
保持機構52のベッド53は、薄板材40を載置すると
共にそれを背後から支持するための支持面54と、その
支持面上に突設された突部としての複数の支持ピン55
(本例では4本)と、支持面の中央に開口形成された逃
し孔56とを有している。各支持ピン55は、薄板材4
0を支持面54上に載置する際に薄板材40の各ピン孔
43にそれぞれ係入する。そして、相互に係合するピン
孔43と支持ピン55とは、薄板材40をベッド53上
の所定位置に位置決めするための位置決め手段として機
能すると共に、第1の治具と第2の治具との相対回転圧
接時において薄板材40とベッド53との相対回転を阻
止するための回り止め手段として機能する。
【0025】図4に示すように、スライド保持機構52
のベッド53上には薄板材40が保持される。続いて斜
板10を回転保持機構51にセットすることで、モータ
Mの駆動力によって斜板10が軸線Lを中心として回転
可能となる。このセット状態では、環状の摺接面30B
は前記軸線Lに直交する面として存在し、ベッド53上
に保持された薄板材40から離間した状態でそれに対向
する。このとき、薄板材40の軸線L’と斜板10の軸
線Lとは一致し、薄板材40を斜板10に向けて前進さ
せたときにはそれが斜板の摺接面30Bにピタリと接合
可能となる。以上が下準備の概略である。
【0026】第二工程(予熱工程)では、図4に示すよ
うな相互離間状態にある薄板材40及び/又は斜板10
の摺接面30Bに対して事前に加熱が施される。具体的
な加熱手法としては、図4の接合装置が設置されている
部屋の雰囲気温度を高める方法や、より簡易には、ドラ
イヤを用いて薄板材40等に対し高温の熱風を吹き付け
る方法があげられる。かかる予熱の目的は、後記圧接工
程での作業の円滑化を図ると共に圧接による接合強度を
向上させることにある。
【0027】なお、この予熱作業は本発明に必須の手順
ではなく任意に選択可能(即ち省略可能)な手順であ
る。但し、この予熱工程を採用する場合には特に、薄板
材40の予熱効果を高める意味で、ベッド53を構成す
る材料の熱伝導度(熱伝導率)が、薄板材40を構成す
る金属材料の熱伝導度(熱伝導率)よりも小さいことが
好ましい。故に、ベッド53を例えば鉄系材料で構成す
ることは好ましい。
【0028】第三工程(圧接工程)では、モータMを駆
動して、回転保持機構51に保持された斜板10を図5
のグラフに示す所定の回転数N1(例えば1800rp
m以上)で回転させる。つまり静止状態にある薄板材4
0と斜板10との間で周方向における相対速度差を生じ
させ、両者に共通の軸線L,L’の周りで相対回転を生
じさせる。斜板10の回転を維持しながら、前後スライ
ド手段Kによりスライド保持機構52と共に薄板材40
を斜板10に向けて前進させ、その一面を摺接面30B
に接触させる。このとき、ピン孔43と支持ピン55と
の係合によって薄板材40がベッド53に回り止めされ
ているため、薄板材40が斜板10に対し追従回転する
ことはない。
【0029】図5の時点t1で薄板材40が斜板10に
接触した後も薄板材40を前進方向に付勢することで、
斜板10に対する薄板材40の押圧力Pを中間圧P1ま
で上昇させる。そして、この中間圧P1を所定時間T=
t3−t2だけ維持する。中間圧P1を維持したまま前
記所定時間Tだけ斜板10と薄板材40とを相対回転さ
せることで、薄板材40側のAl−Si系金属材料が摩
擦熱等によって溶融し斜板10側の鉄系材料と馴染む。
その結果、斜板10と薄板材40との接触領域(又は界
面)には双方の構成元素が相互に拡散してなる拡散層が
形成される。
【0030】前記所定時間Tの経過後、薄板材40は前
進方向に更に付勢されて、斜板10に対する薄板材40
の押圧力Pが最終圧P2にまで高められる(時点t
4)。これにより、斜板10に対する薄板材40の結合
がほぼ確実となる。押圧力Pが最終圧P2に達したとこ
ろで斜板10の回転を停止し(時点t5)、その後に押
圧力Pを解除する(時点t6)。押圧力Pの解除は、ス
ライド保持機構52と共にベッド53を元位置に向けて
後退させることで達成される。このときには、斜板の摺
接面30Bに対する薄板材40の固着がほぼ完了してい
る。故に、ベッド53の後退に伴って薄板材40の各ピ
ン孔43から支持ピン55が抜け、斜板10及び薄板材
40は図6(A)のような状態となる。なお、斜板10
と薄板材40との結合を確実にするために、図6(A)
の状態を保持したまま一定の冷却期間を置くことは好ま
しい。
【0031】第四工程(切断工程)では、斜板10に結
合した薄板材40の不要部分(つまり前記破線42の外
側領域)の切り離しが行なわれる。即ち図3の破線42
(図6(A)では一点鎖線で示す位置)に沿って薄板材
40の切断が行なわれる。この切断作業には、機械加工
用バイト等の切断工具又は切断装置(図示略)が用いら
れる。なお、本実施形態では、前記不要部分に前記回り
止め手段を構成するピン孔43が存在するため、この切
断工程は、最終製品としての機械部品に回り止め手段の
残骸を残さないための、いわゆるバリ取り工程と理解し
てもよい。
【0032】第五工程(表面仕上げ工程)では、斜板1
0の摺接面30Bに付与されたプレ皮膜としての薄板材
40に対して表面仕上げ加工が施される。仕上げ加工に
は、例えば三角チップ等の工具を用いた旋盤加工や研磨
加工が利用できる。かかる表面仕上げ加工により、前記
薄板材40の表面が削り取られ、所望の膜厚(例えば1
0〜150μm、より好ましくは50〜100μm)の
皮膜31Bが形成されると共に、皮膜31Bの表面が滑
らかになる(図6(B)参照)。なお、前記第四及び第
五工程は本実施形態では必須の手順であるが、本発明に
必須の手順ではなく任意に選択可能(即ち省略可能)な
手順である。
【0033】(効果)本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 ○ 本件の皮膜形成方法によれば、簡便な手順で比較的
短時間のうちに、斜板10の摺接面30A,30Bに対
しAl−Si系金属材料からなる皮膜31A,31Bを
効率的に形成することができる。即ち、既存の溶射技術
とは異なり、斜板10の被加工面に対し特別な前処理を
必要としない。又、被加工面の形状と薄板材40の端面
形状とを部分的に対応させることで特別なマスキング等
も必要とされない。このため、作業に必要な手間、時間
およびコストを大幅に低減することができる。
【0034】○ 斜板10に対する薄板材40の圧接時
に特に大きな騒音を発することも無いので、騒音等によ
る作業環境悪化の心配がない。 ○ 被加工面に対する皮膜31A,31Bの付与は、第
一義的には圧接による物理的結合を利用するものであ
り、被加工面と薄板材40との間の厳格な化学的親和性
が要求されない。故に、皮膜の形成技術としての汎用性
に優れている。
【0035】〇 この方法では、斜板10に一定の厚み
(又は薄み)を有する薄板材40を圧接結合した後で、
表面仕上げによって皮膜31A,31Bの最終膜厚を整
えることができる。故に、皮膜31A,31Bの表面円
滑性を確保しつつその膜厚を所望の厚さに調節すること
が容易である。特に、皮膜31A,31Bの膜厚を比較
的厚く設定したい場合には有利と言える。
【0036】〇 (薄板材40を用いることの第1の利
点):斜板10の被加工面に薄板材40を迅速・確実に
圧接結合するためには、両者10,40の相対回転時に
生ずる摩擦熱による摩擦部分の温度上昇が早いこと及び
/又は到達温度が高いことが重要である。なぜなら、斜
板と薄板材との融和(又は原子の相互拡散)は、界面温
度の高さとその持続時間の長さに影響されるからであ
る。この点、本件では薄板材40の肉厚は比較的薄いた
め、薄板材自体の熱容量が小さい。つまり薄板材40が
薄いが故に前記摩擦に起因する熱量が摩擦部分以外の他
部位に放散され難く、当該摩擦部分の温度上昇を早める
こと及び到達温度を十分に高めることが可能となる。も
し仮に、薄板材40が軸方向に一定以上の長さを有する
ならば(その場合はもはや薄板材とは呼べない)、それ
自体の熱容量が大きくなって摩擦部位の温度上昇が遅延
し、又、到達温度を十分に高めきれず、それ故に斜板と
薄板材との融和が不十分になることもあり得る。不十分
な融和は両者10,40の結合強度を低下させる。これ
に対し本実施形態によれば、摩擦部分の迅速な温度上昇
の迅速化と、到達温度の高温化とを実現でき、斜板と薄
板材との融和を十分なものとすることができる。
【0037】〇 (薄板材40を用いることの第2の利
点):摩擦圧接後において、被加工面から薄板材40が
熱収縮剥離を起こすことを極力防止できる。アルミニウ
ム系合金からなる薄板材40の熱伝導度は、鉄系材料か
らなる斜板10の熱伝導度よりも大きいため、両者の放
熱面積が同じならば、薄板材40の方が冷え易い傾向に
ある。他方、アルミニウム系合金からなる薄板材40の
熱収縮率(又は熱膨張率)は、鉄系材料からなる斜板1
0の熱収縮率(又は熱膨張率)よりも大きい。つまり、
放熱面積その他の条件が等しいならば、一旦圧接結合し
た斜板10と薄板材40であっても、両者の熱収縮率の
差に応じて固相間剥離が生じ易くなる。この点、本実施
形態では、薄板材40がその名の通り板厚の薄い部材で
あることから、被加工物(機械部品)としての斜板10
よりも放熱面積が明らかに小さくなっている。このた
め、薄板材40の熱伝導度が大きいにもかかわらず、圧
接作業直後において薄板材40のみが急激に冷えて急収
縮する事態が回避される。即ち、摩擦圧接後の放冷時
に、薄板材40の急収縮が回避できることで、斜板10
と薄板材40との熱収縮差による固相間歪みが過度に大
きくなることを回避して固相間剥離を防止することがで
きる。
【0038】〇 薄板材40を用いることの前記第1の
利点および第2の利点により、本実施形態によれば、斜
板10の被加工面に薄板材40を迅速且つ確実に圧接結
合することができる。尚、この効果を更に高めるために
は摩擦圧接時及びその直後において、薄板材40からベ
ッド53への伝熱量を極力小さくするのがよく、そのた
めには例えば、ベッド53を構成する材料の熱伝導度
(熱伝導率)を薄板材40を構成する材料の熱伝導度
(熱伝導率)よりも小さくすることは好ましい。
【0039】〇 本実施形態では、必要に応じて圧接工
程以前に予熱工程を採用し得る。予熱を与えることで、
斜板10の被加工面に薄板材40を圧接したときの摩擦
部分の温度上昇及び到達温度を更に高めることができ、
斜板10と薄板材40との結合を更に強化することが可
能となる。
【0040】(別例)本発明の実施形態を以下のように
変更してもよい。 〇 図3では各ピン孔43を薄板材40の破線42より
も外側の領域に設けたが、図7(A)に示すように、各
ピン孔43を孔41に近い比較的内側の領域に設けても
よい。この場合、各ピン孔43に係入した支持ピン55
の先端部と、斜板の摺接面30Bとの緩衝を避けるた
め、支持ピン55の長さをピン孔43の長さ以下とする
のがよい。
【0041】〇 図3及び図7(A)では、ピン孔43
と支持ピン55との凹凸係合関係を利用した位置決め手
段および回り止め手段を採用したが、図7(B)は、凹
凸係合関係によらないベッド53(第2の治具)に対す
る薄板材40の位置決め手段および回り止め手段の別例
を示す。図7(B)に示すように、ベッド53の外周部
の複数箇所には把持具61が設けられている。各把持具
61は、ベッド53を厚み方向に貫通すると共に、軸線
L’の方向に変位可能に設けられている。各把持具61
の先端には爪部62が形成され、各把持具の後端側には
その把持具を後退方向に付勢するバネ63が設けられて
いる。そして、各把持具の爪部62と、ベッドの支持面
54との間に薄板材40を挟み込むことで、ベッド53
に対する薄板材40の位置決め及び回り止めを実現して
いる。従って、爪部62を持つ把持具61は、位置決め
手段および回り止め手段の役目を果たす。
【0042】〇 更に図7(B)に示すように、ベッド
53には、それを貫通する複数の連通路64が形成され
ている。各連通路64は、ベッドの支持面54と、それ
に接する薄板材40との境界領域(接触領域)を真空ポ
ンプ65に連通させる。従って、真空ポンプ65の作動
時には、前記境界領域が減圧吸引される結果、薄板材4
0が支持面54に強力に吸着される。この吸着力によっ
ても薄板材40の回り止めがなる。従って、連通路64
及び真空ポンプ65は吸引手段であると共に回り止め手
段として機能する。
【0043】○ 前記実施形態では、斜板10を回転さ
せ薄板材40及びベッド53を前後にスライドさせた
が、薄板材40及びベッド53を回転させ斜板10を前
後スライドさせるようにしてもよい。又、斜板10と薄
板材40及びベッド53とを異なる回転速度で回転させ
て両者間に相対的な回転速度差を生じさせ、そのうえで
相互に圧接するようにしてもよい。
【0044】○ 本件の皮膜形成方法が適用可能な部位
は、斜板10の摺接面30A,30Bに限られるもので
はなく、斜板摺接面と接するシュー20A,20Bの平
端面側に本件方法によって同様のAl−Si系金属皮膜
を形成してもよい。
【0045】〇 被加工面上に所定厚の軟質金属層とし
ての皮膜31A,31Bを形成した後、更にその表面に
二硫化モリブデンやグラファイト等の固体潤滑材を含有
する固体潤滑材皮膜を形成してもよい。
【0046】(前記各請求項に記載した以外の技術的思
想の要点)請求項1〜7のいずれか一項に記載の機械部
品における皮膜形成方において、(イ)前記薄板材を構
成する金属材料は、前記機械部品を構成する材料よりも
低融点であること、(ロ)前記機械部品を構成する材料
は鉄系材料であり、前記薄板材を構成する金属材料はア
ルミニウム系材料又は銅系材料であること、又は、
(ハ)前記軟質金属層の表面に固体潤滑材を含む固体潤
滑材皮膜を形成する工程を更に備えてなること。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の方法は、機
械部品の被加工面に対する金属材料皮膜の形成技術とし
ての汎用性に優れ、作業現場での作業環境の良好維持並
びに作業の手間、時間及びコストの効果的な削減を可能
とする。更に本発明によれば、被加工面上での金属材料
皮膜の膜厚を必要十分なものとすることができると共に
膜厚制御が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】容量可変型斜板式圧縮機の縦断面図。
【図2】シューと接する斜板の外周部付近を拡大して示
す断面図。
【図3】斜板のリヤ面、薄板材及びベッドを示す正面図
及び斜視図。
【図4】圧接装置を概念的に示す側面図。
【図5】圧接工程における回転数及び押圧力の経時的変
化を示すグラフ。
【図6】(A)は薄板材を圧接直後の斜板の側面図、
(B)は表面仕上げ後の斜板の側面図。
【図7】(A)及び(B)は薄板材側の治具の別例を示
す断面図。
【符号の説明】
10…斜板(機械部品)、30A,30B…摺接面(被
加工面)、31A,31B…皮膜(軟質金属層)、40
…薄板材、43…ピン孔(凹部)、51…回転保持機構
(第1の治具)、53…ベッド(第2の治具)、55…
突部としての支持ピン(43及び55は回り止め手段を
構成する)、61…把持具(回り止め手段)、64…連
通路、65…真空ポンプ(64及び65は回り止め手段
を構成する)、L,L’…軸線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 貴司 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 馬場 敬明 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB50 CC20 CC33 4K044 AA02 AB10 BA10 BB01 BC01 CA02 CA51 CA67

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械部品の被加工面に皮膜を形成する方
    法であって、 機械部品を第1の治具に保持すると共に、該機械部品の
    少なくとも被加工面よりも軟質な金属材料からなる薄板
    材を第2の治具に保持する準備工程と、 前記第1の治具と第2の治具との間で相対回転を生じさ
    せながら一方を他方に接近させ、機械部品の被加工面に
    薄板材を圧接してその薄板材の全体を機械部品に結合す
    ることで該機械部品の被加工面上に軟質金属層を付与す
    る圧接工程とを備えてなることを特徴とする機械部品に
    おける皮膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記薄板材の厚みは1mm〜5mmの範
    囲にあることを特徴とする請求項1に記載の機械部品に
    おける皮膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記薄板材と第2の治具との間には、前
    記第1の治具と第2の治具の相対回転時において第2の
    治具と薄板材との間の相対回転を阻止するための回り止
    め手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の機械部品における皮膜形成方法。
  4. 【請求項4】 機械部品の被加工面に薄板材を圧接する
    前に、該被加工面及び薄板材の少なくとも一方を加熱す
    る予熱工程を更に備えてなることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか一項に記載の機械部品における皮膜形成
    方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の治具は、前記薄板材を構成す
    る金属材料の熱伝導度よりも低い熱伝導度を持つ材料で
    構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か一項に記載の機械部品における皮膜形成方法。
  6. 【請求項6】 機械部品の被加工面上に付与された前記
    軟質金属層に対して表面仕上げ加工を施す表面仕上げ工
    程を更に備えてなることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか一項に記載の機械部品における皮膜形成方法。
  7. 【請求項7】 前記機械部品が斜板式圧縮機で用いられ
    る斜板である請求項1〜6のいずれか一項に記載の機械
    部品における皮膜形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003104653A1 (ja) * 2002-06-06 2003-12-18 株式会社ゼクセルヴァレオクライメートコントロール 可変容量コンプレッサ

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WO2003104653A1 (ja) * 2002-06-06 2003-12-18 株式会社ゼクセルヴァレオクライメートコントロール 可変容量コンプレッサ

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