JP2001097039A - 自動車用ドアハンドル装置のシール構造 - Google Patents

自動車用ドアハンドル装置のシール構造

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JP2001097039A
JP2001097039A JP28026399A JP28026399A JP2001097039A JP 2001097039 A JP2001097039 A JP 2001097039A JP 28026399 A JP28026399 A JP 28026399A JP 28026399 A JP28026399 A JP 28026399A JP 2001097039 A JP2001097039 A JP 2001097039A
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hole
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Akinori Komura
明紀 小村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアのアウタパネルに成形される貫通孔の孔
縁と、この貫通孔に挿通されて回動自在とされるハンド
ルレバーとの間をシールする弾性のブーツを設けた場合
に、このブーツによるシール性能が長期にわたり良好に
維持されるようにする。 【解決手段】 ドア7のアウタパネル13に成形された
貫通孔16と、この貫通孔16に挿通された状態でドア
7に回動自在に枢支されるハンドルレバー18と、この
ハンドルレバー18に外嵌される筒形のブーツ26とを
備える。このブーツ26の一端部27の開口縁を貫通孔
16の孔縁に連結する。他端部29の開口にハンドルレ
バー18の長手方向の中途部を挿通させると共に、この
中途部の外面にブーツ26の他端部29の開口縁を接合
させる。ハンドルレバー18の長手方向の中途部に外向
きフランジ31を取り付ける。この外向きフランジ31
の厚さ方向の端面31aにブーツ26の他端部29の開
口縁を面接合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ドアのアウタパネ
ルに成形された貫通孔の孔縁と、この貫通孔に挿通され
たハンドルレバーとの間をシールするようにした自動車
用ドアハンドル装置のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記自動車用ドアハンドル装置のシール
構造には、従来、特開平9‐209618号公報で示さ
れるものがある。
【0003】上記公報のものによれば、車体の外壁にド
ア開口が形成され、このドア開口を開閉自在に閉じるド
アが設けられている。上記ドア開口の開口縁に対し上記
ドアを係脱自在に係止させる係止手段が設けられ、ま
た、車外からの操作力を入力して上記係止手段の係止を
解除可能とさせるドアハンドル装置が設けられている。
【0004】上記ドアハンドル装置は、上記ドアのアウ
タパネルに成形された貫通孔と、この貫通孔に挿通され
て状態で上記ドアに回動自在に枢支されるハンドルレバ
ーとを備え、このハンドルレバーの車室側の端部に上記
係止手段が連動連結される一方、上記ハンドルレバーの
車体の外部側の端部が操作力を入力する手掛部とされて
いる。
【0005】また、上記ドアハンドル装置は、上記ハン
ドルレバーに外嵌される筒形で弾性のブーツを備えてい
る。このブーツの一端部の開口縁は上記アウタパネルの
貫通孔の孔縁に連結され、他端部の開口に上記ハンドル
レバーの長手方向の中途部が挿通させられている。
【0006】上記ハンドルレバーの中途部にはその外周
面に沿って溝部が成形され、この溝部に上記ブーツの他
端部の開口縁が圧接するよう嵌入させられ、もって、上
記ブーツにより、上記アウタパネルの貫通孔の孔縁と、
ハンドルレバーとの間がシールされ、車体の外部からの
水入りが防止されている。
【0007】そして、上記手掛部を操作して、上記ハン
ドルレバーを回動させれば、これに連動する上記係止手
段がその係止を解除し、もって、上記ドアの開動作が可
能とされる。また、上記のように回動するハンドルレバ
ーに上記ブーツが弾性変形しながら追従し、このブーツ
による上記シールが維持される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、次のような問題がある。
【0009】即ち、ブーツの他端部の開口縁は、上記ハ
ンドルレバーの長手方向の中途部の溝部に嵌入させられ
て互いに圧接させられているが、上記ハンドルレバーを
回動させるとき、このハンドルレバーが上記ブーツの他
端部の開口縁をこじるため、これらは互いに圧接した状
態でわずかながらでも摺動し合うこととなり、よって、
上記他端部の開口縁が変形したり損傷しがちとなって、
シール性能が低下するという寿命上の問題が生じるおそ
れがある。
【0010】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、ドアのアウタパネルに成形される貫通孔
の孔縁と、この貫通孔に挿通されて回動自在とされるハ
ンドルレバーとの間をシールする弾性のブーツを設けた
場合に、このブーツによるシール性能が長期にわたり良
好に維持されるようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車用ドアハンドル装置のシール構造は、
次の如くである。
【0012】請求項1の発明は、図1〜4で例示するよ
うに、ドア7のアウタパネル13に成形された貫通孔1
6と、この貫通孔16に挿通された状態で上記ドア7に
回動自在に枢支されるハンドルレバー18と、このハン
ドルレバー18に外嵌される筒形のブーツ26とを備
え、このブーツ26の一端部27の開口縁を上記貫通孔
16の孔縁に連結し、他端部29の開口に上記ハンドル
レバー18の長手方向の中途部を挿通させると共に、こ
の中途部の外面に上記ブーツ26の他端部29の開口縁
を接合させた自動車用ドアハンドル装置のシール構造に
おいて、
【0013】上記ハンドルレバー18の長手方向の中途
部に外向きフランジ31を取り付け、この外向きフラン
ジ31の厚さ方向の端面31aに上記ブーツ26の他端
部29の開口縁を面接合させたものである。
【0014】請求項2の発明は、図1〜4で例示するよ
うに、請求項1の発明に加えて、上記外向きフランジ3
1の厚さ方向での車室側の端面31aと、上記ブーツ2
6の他端部29の開口縁とを面接合させたものである。
【0015】請求項3の発明は、図4中一点鎖線で例示
するように、請求項1の発明に加えて、上記外向きフラ
ンジ31の厚さ方向での車体2の外部側の端面31b
と、上記ブーツ26の他端部29の開口縁とを面接合さ
せたものである。
【0016】請求項4の発明は、図4で例示するよう
に、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加え
て、上記ハンドルレバー18の長手方向で上記外向きフ
ランジ31,31を一対設け、これら両外向きフランジ
31,31の間に上記ブーツ26の他端部29の開口縁
を介在させたものである。
【0017】請求項5の発明は、図5で詳しく例示する
ように、請求項2、もしくは4の発明に加えて、上記ブ
ーツ26の他端部29の内周面にその周方向に延びる溝
部40を成形し、この溝部40の内周面を上記外向きフ
ランジ31の外周縁31cに圧接するよう嵌合させたも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0019】図1,2において、符号1は自動車で、矢
印Frはこの自動車1の前方を示している。
【0020】上記自動車1の車体2における後部外壁3
にバックドア装置4が設けられている。このバックドア
装置4は、上記外壁3に形成されるドア開口6と、この
ドア開口6を開閉自在に閉じるバックドア7と、このド
ア7の下部側を後上方に向って往、復回動自在となるよ
うこのドア7の上端部を上記ドア開口6の上部開口縁に
枢支させるヒンジ8と、上記ドア7の回動端である下端
部を上記ドア開口6の下部開口縁に係脱自在に係止させ
る係止手段9と、車体2の外部からの操作力を入力して
上記係止手段9の係止を解除可能とさせるドアハンドル
装置10とを備えている。
【0021】上記ドア7を往回動(開回動)させれば、
上記ドア開口6が開かれて、上記ドア開口6を通し車体
2内部の車室11と、車体2の外部とが互いに連通させ
られ、一方、上記ドア7を復回動(閉回動)させれば、
このドア7により上記ドア開口6が閉じられると共に、
上記ドア7が係止手段9により車体2側に自動的に係止
される。
【0022】上記ドア7は板金製で前後に対面する不図
示のインナパネルと、アウタパネル13とを備えこれら
両パネルの間には前後に偏平な密閉空間14が形成され
ている。
【0023】全図において、上記ドアハンドル装置10
は、上記ドア7の車体2の幅方向におけるほぼ中央部の
アウタパネル13の下部に成形された円形の貫通孔16
と、この貫通孔16に挿通させられると共に上記空間1
4を通し上記係止手段9を連動連結させるハンドル17
とを備えている。
【0024】上記ハンドル17は、それぞれ前後方向に
長い左右一対のハンドルレバー18,19を備えてい
る。これら両ハンドルレバー18,19のうちの一方
(左側)のハンドルレバー18は、上記貫通孔16に遊
嵌状に挿通された状態で上記ドア7のアウタパネル13
に枢支軸20により上下に回動自在に枢支され、他方
(右側)のハンドルレバー19は、上記ドア7のアウタ
パネル13に上記枢支軸20により上下に回動自在に枢
支されている。
【0025】上記一方のハンドルレバー18の長手方向
の中途部から車室11側の端部にわたり全体的に断面が
円形で、上記車室11側の端部は上記空間14に位置
し、上記車室11側の端部には上記係止手段9が連動リ
ンク22を介して連動連結され、一方、上記両ハンドル
レバー18,19の車体2の各外部側の端部は互いに一
体成形されて手掛部23とされている。
【0026】上記ドアハンドル装置10は、上記ハンド
ルレバー18に外嵌される円錐台状筒形で弾性のゴム製
のブーツ26を備えている。このブーツ26はその軸方
向の各部断面がそれぞれ円形でその軸方向の一端部27
は他端部29よりも径寸法がより大きくされており、全
体的に蛇腹形状とされて撓みや軸方向での伸縮が自在と
されている。
【0027】上記ブーツ26の一端部27の開口縁は、
上記貫通孔16の車体2の外部側の孔縁に圧接させられ
て連結具30により密着状に連結されている。一方、上
記ブーツ26の他端部29の開口は、上記ドア7の空間
14に位置させられ、上記他端部29の開口に上記ハン
ドルレバー18の長手方向の中途部が挿通させられると
共に、この中途部の外周面に上記ブーツ26の他端部2
9の開口縁が圧接するよう接合させられている。上記の
場合、ハンドルレバー18の車室11側の端部と上記ブ
ーツ26の他端部29の開口とが嵌脱自在とされてお
り、この嵌合により、上記ハンドルレバー18の中途部
が上記ブーツ26の他端部29の開口に挿通させられて
いる。
【0028】上記ハンドルレバー18の長手方向の中途
部には円環状の外向きフランジ31が一体成形によって
取り付けられ、この外向きフランジ31の厚さ方向の端
面31aに、上記ブーツ26の他端部29の開口縁が圧
接、接着などにより密着状に面接合させられている。
【0029】そして、上記ブーツ26により上記アウタ
パネル13の貫通孔16の孔縁とハンドルレバー18と
の間がシールされ、車体2の外部から、ドア7の内部空
間14や車室11への水入りが防止される。
【0030】上記ドア7のアウタパネル13の外面に
は、上記ハンドル17の手掛部23に隣り合うようその
上方にブラケット33が締結具34により取り付けら
れ、この締結具34にライセンスプレート35支持用の
ガーニッシュ36が他の締結具37により取り付けられ
ている。この場合、上記ブラケット33は前記連結具3
0を兼用している。なお、上記ブーツ26の一端部27
の開口縁は上記貫通孔16の孔縁に嵌合させるなどして
直接に連結させてもよい。
【0031】図1,3中実線は、係止手段9が上記ドア
7を係止させている状態を示している。この状態から、
図1,3中一点鎖線で示すように、上記ハンドル17の
手掛部23を操作して、上記ハンドルレバー18,19
を回動させれば、これに上記連動リンク22を介し連動
する係止手段9がその係止を解除し、もって、上記ドア
7の往動作(開動作)が可能とされる。また、上記のよ
うに回動するハンドルレバー18に上記ブーツ26が弾
性変形しながら追従し、このブーツ26による上記シー
ルが維持される。
【0032】上記構成によれば、上記ハンドルレバー1
8の長手方向の中途部に外向きフランジ31を取り付
け、この外向きフランジ31の厚さ方向の端面31aに
上記ブーツ26の他端部29の開口縁を面接合させてあ
り、次の作用効果が生じる。
【0033】即ち、上記ハンドルレバー18を回動させ
るとき、このハンドルレバー18は上記ブーツ26の他
端部29の開口縁をこじて、これらハンドルレバー18
の外周面とブーツ26の他端部29の開口縁とが互いに
摺動しようとする。しかし、上記したように、ブーツ2
6の他端部29の開口縁は、ほぼ直角に交差するハンド
ルレバー18の外周面と、外向きフランジ31の端面3
1aとに跨って接合させられることから、上記した互い
の摺動は抑制される。
【0034】よって、上記ブーツ26の他端部29の開
口縁が上記摺動により変形させられたり損傷させられた
りするということが防止されて、上記ブーツ26による
シール性能が長期にわたり良好に維持される。
【0035】また、上記外向きフランジ31の厚さ方向
での車室側の端面31aと、車体2の外部側の端面31
bのうち、車室側の端面31aと、上記ブーツ26の他
端部29の開口縁とを面接合させてある。
【0036】このため、上記ハンドルレバー18の車室
11側の端部と上記ブーツ26の他端部29の開口とを
嵌合可能として、この嵌合により、上記ハンドルレバー
18の中途部を上記ブーツ26の他端部29の開口に挿
通させるようにした場合には、上記ハンドルレバー18
の中途部に上記外向きフランジ31を一体成形しても、
上記した嵌合によって外向きフランジ31の車室11側
の端面31aと、ブーツ26の他端部29の開口縁とを
面接合させることができる。
【0037】よって、上記ハンドルレバー18の中途部
に外向きフランジ31を一体成形できることから、これ
ら両者18,31間のシールが十分になされ、もって、
上記ブーツ26によるシール性能がより良好となる。
【0038】図4中、一点鎖線で示すように、上記外向
きフランジ31の厚さ方向での車体2の外部側の端面3
1bと、上記ブーツ26の他端部29の開口縁とを面接
合させてもよく、この場合、上記外向きフランジ31は
ハンドルレバー18とは別体に成形されて、このハンド
ルレバー18の中途部にスナップリング38により位置
決めされている。
【0039】このようにすれば、車体2の外部の水が、
互いに接合するブーツ26の他端部29の開口縁と外向
きフランジ31の車体2の外部側の端面31bとの間に
達するまでにシールされるため、上記外向きフランジ3
1がシールに大きくは貢献しないですむ分、この外向き
フランジ31の形状等の成形の自由度が向上する。
【0040】図4中、実線と一点鎖線とで示すように、
上記ハンドルレバー18の長手方向で上記外向きフラン
ジ31,31を一対設け、これら両外向きフランジ3
1,31の間に上記ブーツ26の他端部29の開口縁を
介在させ、この開口縁を上記各外向きフランジ31,3
1の端面31a,31bに圧接するよう面接合させても
よい。
【0041】このようにすれば、上記外向きフランジ3
1,31の各端面31a,31bへのブーツ26の他端
部29の開口縁の面接合はより確実に維持されてシール
性能が向上すると共に、上記ハンドルレバー18の外周
面とブーツ26の他端部29の開口縁とが互いに摺動す
るということも、より確実に抑制される。
【0042】よって、上記ブーツ26の他端部29の開
口縁の損傷等がより確実に防止されて、上記ブーツ26
によるシール性能がより長期にわたり良好に維持され
る。
【0043】また、図4中、実線で示すように、上記ブ
ーツ26の他端部29の内周面にその周方向に延びる溝
部40を成形し、この溝部40の内周面を上記外向きフ
ランジ31の外周縁31cに圧接するよう嵌合させてあ
る。
【0044】このため、上記ブーツ26の他端部29の
溝部40と、外向きフランジ31の外周縁31cとが圧
接する分、上記ブーツ26によるシール性能が向上す
る。
【0045】また、上記したようにブーツ26の他端部
29の溝部40と、外向きフランジ31の外周縁31c
とが互いに嵌合するため、上記ブーツ26の他端部29
の開口縁は、上記ハンドルレバー18の長手方向の中途
部における一部に位置決めされて、この長手方向への摺
動が抑制される。
【0046】よって、上記ブーツ26の他端部29の開
口縁の損傷等が更に確実に防止されて、上記ブーツ26
によるシール性能が更に長期にわたり良好に維持され
る。
【0047】また、上記外向きフランジ31の外周縁3
1cにおける断面の各角部が円弧形状となるよう面取り
加工されている。
【0048】このため、上記ブーツ26の他端部29の
溝部40は、この溝部40を圧接させている上記外向き
フランジ31の外周縁31cによって損傷させられると
いうことが更に抑制され、よって、ブーツ26によるシ
ール性能は更に長期にわたり良好に維持される。
【0049】なお、以上は図示の例によるが、ドア7は
車体2の側部の外壁3に設けられるサイドドアであって
もよい。
【0050】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0051】請求項1の発明は、ドアのアウタパネルに
成形された貫通孔と、この貫通孔に挿通された状態で上
記ドアに回動自在に枢支されるハンドルレバーと、この
ハンドルレバーに外嵌される筒形のブーツとを備え、こ
のブーツの一端部の開口縁を上記貫通孔の孔縁に連結
し、他端部の開口に上記ハンドルレバーの長手方向の中
途部を挿通させると共に、この中途部の外面に上記ブー
ツの他端部の開口縁を接合させた自動車用ドアハンドル
装置のシール構造において、
【0052】上記ハンドルレバーの長手方向の中途部に
外向きフランジを取り付け、この外向きフランジの厚さ
方向の端面に上記ブーツの他端部の開口縁を面接合させ
てあり、次の効果が生じる。
【0053】即ち、上記ハンドルレバーを回動させると
き、このハンドルレバーは上記ブーツの他端部の開口縁
をこじて、これらハンドルレバーの外周面とブーツの他
端部の開口縁とが互いに摺動しようとする。しかし、上
記したように、ブーツの他端部の開口縁は、ほぼ直角に
交差するハンドルレバーの外周面と、外向きフランジの
端面とに跨って接合させられることから、上記摺動は抑
制される。
【0054】よって、上記ブーツの他端部の開口縁が上
記摺動により変形させられたり損傷させられたりすると
いうことが防止されて、上記ブーツによるシール性能が
長期にわたり良好に維持される。
【0055】請求項2の発明は、上記外向きフランジの
厚さ方向での車室側の端面と、上記ブーツの他端部の開
口縁とを面接合させてある。
【0056】このため、上記ハンドルレバーの車室側の
端部と上記ブーツの他端部の開口とを嵌合可能として、
この嵌合により、上記ハンドルレバーの中途部を上記ブ
ーツの他端部の開口に挿通させるようにした場合には、
上記ハンドルレバーの中途部に上記外向きフランジを一
体成形しても、上記した嵌合によって外向きフランジの
車室側の端面と、ブーツの他端部の開口縁とを面接合さ
せることができる。
【0057】よって、上記ハンドルレバーの中途部に外
向きフランジを一体成形できることから、これら両者間
のシールが十分になされ、もって、上記ブーツによるシ
ール性能がより良好となる。
【0058】請求項3の発明は、上記外向きフランジの
厚さ方向での車体の外部側の端面と、上記ブーツの他端
部の開口縁とを面接合させてある。
【0059】このため、車体の外部の水が、互いに接合
するブーツの他端部の開口縁と外向きフランジの車体の
外部側の端面との間に達するまでにシールされるため、
上記外向きフランジがシールに大きくは貢献しないです
む分、この外向きフランジの形状等の成形の自由度が向
上し、この外向きフランジの成形が容易にできるなどの
効果が生じる。
【0060】請求項4の発明は、上記ハンドルレバーの
長手方向で上記外向きフランジを一対設け、これら両外
向きフランジの間に上記ブーツの他端部の開口縁を介在
させてある。
【0061】このため、上記外向きフランジの各端面へ
のブーツの他端部の開口縁の面接合はより確実に維持さ
れてシール性能が向上すると共に、上記ハンドルレバー
の外周面とブーツの他端部の開口縁とが互いに摺動する
ということも、より確実に抑制される。
【0062】よって、上記ブーツの他端部の開口縁の損
傷等がより確実に防止されて、上記ブーツによるシール
性能がより長期にわたり良好に維持される。
【0063】請求項5の発明は、上記ブーツの他端部の
内周面にその周方向に延びる溝部を成形し、この溝部の
内周面を上記外向きフランジの外周縁に圧接するよう嵌
合させてある。
【0064】このため、上記ブーツの他端部の溝部と、
外向きフランジの外周縁とが圧接する分、上記ブーツに
よるシール性能が向上する。
【0065】また、上記したようにブーツの他端部の溝
部と、外向きフランジの外周縁とが互いに嵌合するた
め、上記ブーツの他端部の開口縁は、上記ハンドルレバ
ーの長手方向の中途部における一部に位置決めされて、
この長手方向への摺動が抑制される。
【0066】よって、上記ブーツの他端部の開口縁の損
傷等が更に確実に防止されて、上記ブーツによるシール
性能が更に長期にわたり良好に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1‐1線矢視断面拡大図である。
【図2】自動車の背面図である。
【図3】図2の3‐3線矢視断面拡大図である。
【図4】ブーツを自由状態にした場合の図1の部分拡大
図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 3 外壁 4 バックドア装置 6 ドア開口 7 ドア 8 ヒンジ 9 係止手段 10 ドアハンドル装置 11 車室 13 アウタパネル 16 貫通孔 17 ハンドル 18 ハンドルレバー 23 手掛部 26 ブーツ 27 一端部 29 他端部 31 外向きフランジ 31a,31b 端面 31c 外周縁 40 溝部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアのアウタパネルに成形された貫通孔
    と、この貫通孔に挿通された状態で上記ドアに回動自在
    に枢支されるハンドルレバーと、このハンドルレバーに
    外嵌される筒形のブーツとを備え、このブーツの一端部
    の開口縁を上記貫通孔の孔縁に連結し、他端部の開口に
    上記ハンドルレバーの長手方向の中途部を挿通させると
    共に、この中途部の外面に上記ブーツの他端部の開口縁
    を接合させた自動車用ドアハンドル装置のシール構造に
    おいて、 上記ハンドルレバーの長手方向の中途部に外向きフラン
    ジを取り付け、この外向きフランジの厚さ方向の端面に
    上記ブーツの他端部の開口縁を面接合させた自動車用ド
    アハンドル装置のシール構造。
  2. 【請求項2】 上記外向きフランジの厚さ方向での車室
    側の端面と、上記ブーツの他端部の開口縁とを面接合さ
    せた請求項1に記載の自動車用ドアハンドル装置のシー
    ル構造。
  3. 【請求項3】 上記外向きフランジの厚さ方向での車体
    の外部側の端面と、上記ブーツの他端部の開口縁とを面
    接合させた請求項1に記載の自動車用ドアハンドル装置
    のシール構造。
  4. 【請求項4】 上記ハンドルレバーの長手方向で上記外
    向きフランジを一対設け、これら両外向きフランジの間
    に上記ブーツの他端部の開口縁を介在させた請求項1か
    ら3のうちいずれか1つに記載の自動車用ドアハンドル
    装置のシール構造。
  5. 【請求項5】 上記ブーツの他端部の内周面にその周方
    向に延びる溝部を成形し、この溝部の内周面を上記外向
    きフランジの外周縁に圧接するよう嵌合させた請求項
    2、もしくは4に記載の自動車用ドアハンドル装置のシ
    ール構造。
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