JP2001097022A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP2001097022A
JP2001097022A JP27854999A JP27854999A JP2001097022A JP 2001097022 A JP2001097022 A JP 2001097022A JP 27854999 A JP27854999 A JP 27854999A JP 27854999 A JP27854999 A JP 27854999A JP 2001097022 A JP2001097022 A JP 2001097022A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納箱への冷風、温風などの空調風を供給制
御できるようにすると共に、吹出風量を確保すべき吹出
モードでは風量確保ができるようにした車両用空気調和
装置を実現する。 【解決手段】 ロータリドア13の端板部11に冷風開
口部11bと温風開口部11cを設け、空調ケース15
のうち、ロータリドア13の端板部11と対向する部位
には、空調ユニット本体1内の空気を流入ダクト18内
に取り入れるための取入口16を設け、冷風開口部11
bはロータリドア13がフェイスモードの位置となった
ときのみ取入口16と対向する位置に形成され、温風開
口部11cはロータリドア13がフットモードの位置と
なったときのみ取入口16と対向する位置に形成されて
いる。この取入口16は、流入ダクト18の一端に接続
し、他端を収納箱に接続するように配設したことを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被貯蔵物を収納す
る収納箱を備えた車両用空気調和装置に関するものであ
り、特に空調ユニット本体で形成された空調風を収納箱
に供給する開閉手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用空気調和装置の収
納箱においては、図7に示したようなものがある(実公
平4−51338号公報参照)。図中100は、空調ユ
ニットであり、車室内を冷房するための蒸発器110
と、車室内を暖房するためのヒータコア120が内蔵さ
れている。130は収納箱であり、空調ユニット100
近傍のセンタコンソール部に配設している。140は、
冷風および温風を導く流入ダクトであり、その一端は収
納箱130に、他端の一つは空調ユニット100の蒸発
器110とヒータコア120との間に連結され、他端の
もう一つはヒータコア120とフット吹出口150との
間に連結されている。流入ダクト140には、図示しな
い操作レバーを乗員が操作することによって冷風と温風
とを切り替える切替弁160の他に、冷風ダクト170
と温風ダクト180とが設けられている。
【0003】以上の構成による従来技術の収納箱130
は、冷風を蒸発器110の下流より取り入れ、温風をヒ
ータコア120の下流から取り入れ、切替弁160を選
択することにより被貯蔵物を冷蔵または温蔵するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置において
は、切替弁160は乗員の操作によって切り替えられる
構成であるため、乗員が、冷風ダクト170からの冷風
を収納箱130内に導入するように切替弁160を切り
替えたときには、吹出モードがいずれのモードであって
も、車室内への吹出風量が収納箱130への導入風量分
だけ減少してしまう。車両用空気調和装置は使用者が吹
出モードを選択することにより、用途に応じた風量を複
数の吹出口(フェイス吹出口、フット吹出口、デフロス
タ吹出口など)から車室内に吹出しているが、蒸発器1
10の下流から冷風を取り入れている時には、すべての
吹出モードにおいて、吹出口からの風量低下を招いてい
る。特に、窓ガラスの曇りを迅速に除去するためのデフ
ロスタモード時においては、風量が低下してデフロスタ
能力が低下する。
【0005】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、収納
箱への冷風、温風などの空調風を供給制御できるように
すると共に、吹出風量を確保すべき吹出モードでは風量
確保ができるようにした車両用空気調和装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜7記載の技術的手段を採用する。
【0007】請求項1の発明では、車室内の複数の吹出
口に通ずる吹出開口部を空調ケースに形成して、前記吹
出開口部の開閉状態を切り替える吹出モード切替手段を
備えた空調ユニット本体と、被貯蔵物を収納する収納箱
と、前記空調ユニット本体の空調風を収納箱に供給する
空調風供給通路と、この空調風供給通路を開閉する開閉
手段を備えた車両用空気調和装置において、空調風供給
通路を開閉する開閉手段は、吹出モード切替手段と連動
させるとともに、吹出モードが所定のモードのときの
み、空調風供給通路を開口させ収納箱へ空調風を供給す
るように構成したことを特徴としている。
【0008】請求項1の発明によれば、吹出モードが所
定モードのときのみ、収納箱へ空調風が供給できること
により、所定モード以外のときには供給しないため、そ
の所定モード以外のモードでは全風量を車室内に吹き出
すことができる。言い換えれば所定モード以外のモード
をデフロスタモードとした場合には、全風量をデフロス
タ吹出口より吹き出すことができデフロスタ能力の低下
を招くことがない。
【0009】また、空調風供給通路を開閉する開閉手段
を吹出モード切替手段と連動させることにより、乗員が
手動で操作する切替弁が不要となり、収納箱への空調風
が自動的に供給できる。例えば、所定モードをフェイス
モードとした場合には、車両用空気調和装置を冷房運転
すると、車室内のフェイス吹出口から乗員の上半身に冷
風が吹き出すとともに、ほぼ同等の空気温度の冷風が収
納箱に自動的に供給することにより、操作の煩わしさが
なくかつ収納箱の被貯蔵物を冷蔵できる。
【0010】請求項2の発明では、前記開閉手段を吹出
モード切替手段と一体的に構成することを特徴としてい
る。一体的にすることにより、空調風を収納箱に供給す
るための開閉手段を、新たに設けることをせずに空調ユ
ニット本体の吹出モード切替手段と兼用できるため、部
品点数を増やさず簡素な開閉手段で収納箱への空調風の
供給ができる。
【0011】請求項3の発明では、複数の吹出開口部の
開口面に沿って摺動して複数の吹出開口部の開閉状態を
切り替える摺動面部と、この摺動面部の両端に設けられ
た端板部、およびこの端板部に形成された軸部とを備
え、軸部を空調ケースに回動可能に軸支したロータリド
アによる吹出モード切替手段においては、空調ケースの
うち、端板部と対向する部位にケース側開口部を設け、
このケース側開口部に空調風供給通路の端部を接続し、
更にロータリドアの端板部には、ロータリドアが所定モ
ードのときのみに、ケース側開口部を開口する端板部側
開口部を設けたことを特徴としている。
【0012】請求項3の発明によれば、空調ユニット本
体の吹出モード切替手段であるロータリドアの端板部と
空調ケースに開口部を設けるのみで、開閉手段が構成で
きることにより、部品点数を増やさず簡素な構成による
空調風供給通路の開閉手段が可能となる。
【0013】また、空調ケースの開口部に、空調風供給
通路の端部に接続するように構成したことにより、ケー
ス側開口部の大きさは、端板部開口部の大きさ以下で、
小さく形成できるため、空調風供給通路の取り回しスペ
ースが小さく車室内の空間効率の向上が図れる。
【0014】請求項4の発明では、所定の吹出モードを
デフロスタモード以外の吹出モードであることを特徴と
することで、デフロスタモードでは、収納箱への空調風
の供給が自動的に遮断され、全風量がデフロスタ吹出口
から吹き出されることにより、デフロスタ能力の低下を
招かない。
【0015】請求項5の発明では、収納箱への空調風の
供給する所定の吹出モードを、フェイスモードとするこ
とにより、車室内のフェイス吹出口から乗員の上半身に
冷風が吹き出すとともに、ほぼ同等の空気温度の冷風が
収納箱に自動的に供給するため、収納箱が冷蔵庫として
使用できる。
【0016】請求項6の発明では、収納箱への空調風の
供給する所定の吹出モードを、フットモードとすること
により、車室内のフット吹出口から乗員の足元に温風が
吹き出すとともに、ほぼ同等の空気温度の温風が収納箱
に自動的に供給するため、収納箱が温蔵庫として使用で
きる。
【0017】請求項7の発明では、ロータリドアの端板
部に第1の端板部側開口部と第2の端板部側開口部を設
け、第1の端板部側開口部は、デフロスタモード以外の
第1モードのときのみにケース側開口部を開口し、第2
の端板部側開口部は、デフロスタモード以外の第2モー
ドのときのみにケース側開口部を開口することを特徴と
している。
【0018】請求項7の発明によれば、ロータリドアの
端板部に2つの端板部側開口部を設け、これらを吹出モ
ード別にケース側開口部と対向させることにより、例え
ば、第1モードをフェイスモードとすれば、第1の端板
部側開口部とケース側開口部が連通するため、収納箱に
冷風が自動的に供給できる。また、もう一方の第2モー
ドをフットモードとすれば、第2の端板部側開口部とケ
ース側開口部が連通するため、収納箱に温風が自動的に
供給できる。したがって、夏場の使用頻度の多いフェイ
スモードのときには、収納箱に冷風を供給することで被
貯蔵物を冷蔵でき、冬場の使用頻度の多いフットモード
のときには、収納箱に温風を供給することで被貯蔵物を
温蔵でき、収納箱を冷温蔵庫として使用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜5に基づいて説明する。まず車両用空気調和装置の通
風系の全体構成について述べる。図中1は空調ユニット
本体であり、この空調ユニット本体1内には、送風手段
としての送風機2が配設されており、空調ユニット本体
1に連結された吸気ダクト3を通して空調ユニット本体
1の内部に空気を吸入して矢印A方向に送風するように
なっている。
【0020】このとき、図示はしないが、吸気側ダクト
3には、内気取入口および外気取入口が設けられている
と共に、それらいずれかを開口させる切替ドアが設けら
れている。さらに吸気ダクト3内には、蒸発器4が配設
されている。この蒸発器4は冷凍サイクルの運転により
冷却手段として機能するようになっている。
【0021】また、図1に示すように、空調ユニット本
体1内には加熱手段としてのヒータコア5と、このヒー
タコア5の上流側にエアミックスドア6が配設されてい
る。このエアミックスドア6は設定温度に応じて開度が
調整され、前記送風機2により送風された空気のうち、
ヒータコア5を通って矢印B方向に流れる風量と、ヒー
タコア5を通らずに矢印C方向に流れる風量との混合調
整を行い空調風を形成している。
【0022】さらに、空調ユニット本体1の図1左上部
分には、フット用空気通路部7、フェイス用空気通路部
8およびデフロスタ用空気通路部9がそれぞれ形成され
ており、これらの空気入口を構成する吹出開口部7a、
8a、9aは、これらの開口面が円筒側面上に開口する
ように配設されている。なお、上記各空気通路部7、
8、9のそれぞれの端部には、図示しないフットダク
ト、フェイスダクトおよびデフロスタダクトが接続さ
れ、これらのダクト内を流れた空調風が、車室内に設け
られたフット吹出口、フェイス吹出口およびデフロスタ
吹出口からそれぞれ、車室内乗員の足元、車室内乗員の
上半身およびフロントガラス内面に向けて吹き出される
ようになっている。
【0023】また、図中10は空気通路切替装置であ
り、前記各吹出開口部7a、8a、9aを開閉して空気
通路を切替える機能と、後で述べる収納箱17に冷風ま
たは温風を供給する切替機能を有するものである。この
空気通路切替装置10は、図4、5に示すように、ロー
タリドア13とフィルム部材14とを具備して構成され
ている。このうちロータリドア13は例えばプラッチッ
クスからなり、2枚のほぼ半円形状の端板部11と円弧
面状をなす周壁部12とを一体に有するいわば縦割りの
半円筒状をなしている。また、前記端板部11には周壁
部12の円弧の曲率中心に位置して軸方向外側に突出す
る軸部11aが設けられている。
【0024】そして、前記周壁部12には、軸方向に長
細い4個の開口部12aが周方向に並んでほぼ等間隔に
形成されている。これにて周壁部12は周方向両端部の
2ヶ所および各開口部12a間の3ヶ所に軸方向に延び
る細長いリブを有し、残りのほとんどの部分が開口した
形態とされている。
【0025】また、前記フィルム部材14は、柔軟性が
あって通気性がなく、しかも、摩擦抵抗が小さい、例え
ば75μmのPETフィルムからなり、前記ロータリド
ア13の周壁部12の外面部分に設けられている。この
フィルム部材14には、長さ方向途中部位に、幅方向に
並んで複数個の通風口14aを形成している。しかも、
この通風口14aは、ロータリドア13の4個の開口部
12aのうち図3から図5で示すように周方向左端部か
ら時計回り方向に2番目に位置する開口部12aにラッ
プし、この通風口14a部分にてロータリドア13の内
外周部が連通するようになっている。
【0026】以上のように構成された空気通路切替装置
10は、ロータリドア13の両端板部11の軸部11a
が、前記各吹出開口部7a、8a、9aが並ぶ円弧面の
曲率中心に一致するようにして空調ケース15の壁部に
軸支されることにより、前記空調ケース15に回動可能
に取り付けられている。また、前記軸部11aの一方に
は図示しないレバーが固定され、このレバーの端部にコ
ントロールケーブルの一端が接続されている。このコン
トロールケーブルの他端側は、車室内に設けられた切替
操作手段たる吹出モード切替レバーに接続されており、
これにより、ロータリドア13は、吹出モード切替レバ
ーの操作に基づいて回転方向(図3で矢印D,E方向)
に変位されるようになっている。次の作用説明にて述べ
るように、吹出モード切替レバーの位置に応じて各吹出
開口部7a、8a、9aの開閉が行われる。
【0027】ロータリドア13の位置を切り替えること
によって、フェイス吹出口から全ての空調風を吹き出す
フェイスモード、フェイス吹出口とフット吹出口の両方
から半々で空調風を吹き出すバイレベルモード、フット
吹出口から大半(例えば90%)の空調風を吹き出し、
残りをデフロスタ吹出口から吹き出すフットモード、フ
ット吹出口とデフロスタ吹出口の両方から半々で空調風
を吹き出すフットデフロスタモードおよび全ての空調風
をデフロスタ吹出口から吹き出すデフロスタモードのい
ずれかを設定することができる。
【0028】また、空調ユニット本体1の近傍には、冷
蔵または温蔵の対象となる被貯蔵物(例えばジュース)
を収納する収納箱17が設けられている。この収納箱1
7には、空調ユニット本体1から冷風または温風を供給
する流入ダクト18の一端が接続されると共に、収納箱
17外に空気を排出する排出ダクト19の一端が接続さ
れている。ここで空調ケース15のうち、ロータリドア
13の端板部11と対向する部位には、空調ユニット本
体1内の空気を流入ダクト18内に取り入れるための取
入口16が形成されており、流入ダクト18の他端はこ
の取入口16に接続されている。また、排出ダクト19
の他端は吸気ダクト3の負圧部に接続され、収納箱17
内に導かれた冷風または温風を空調ユニット本体1内へ
戻すようになっている。また、20は被貯蔵物を載せる
受け皿で、複数の通風口20aを設けてある。また、2
1は被貯蔵物を出し入れするための蓋である。
【0029】ここで、上記ロータリドア13の端板部1
1には、上記取入口16とほぼ同一形状をした二つの開
口部11b、11cが形成されている。このうち、冷風
開口部11bは、ロータリドア13がフェイスモードの
位置になったときのみに取入口16と対向する位置に形
成されており、温風開口部11cは、ロータリドア13
がフットモードの位置になったときのみに取入口16と
対向する位置に形成されている。従って、上記流入ダク
ト18は、フェイスモード時には空調ユニット本体1内
の冷風を収納箱17内に供給する冷風供給通路として機
能し、フットモード時には空調ユニット本体1内の温風
を収納箱17内に供給する温風供給通路として機能する
ものである。
【0030】次に、上記構成の作用について述べる。上
述したように、送風機2の駆動により、空調ユニット本
体1内を図1で矢印A,B,Cのように流れる空気は、
ロータリドア13の内周側に至り、ロータリドア13の
周壁部12の2番目の開口部12aおよびそれにラップ
するフィルム部材14の通風口14aを通って各吹出開
口部7a、8a、9aから車内の各吹出口に至るように
なっている。このとき、ロータリドア13の端板部11
に設けた冷風開口部11bと温風開口部11cは、通風
口であり、空調ケース15に設けた取入口16に至る通
風経路になっている。なお、フィルム部材14は風圧に
よって外周側に膨らむように張り出し、閉塞すべき各吹
出開口部7a、8a、9aの周縁部に圧接してシールす
るようになっている。
【0031】そこで、使用者が吹出モードを選択すると
具体的には図3に示すように、フェイスモード、バイレ
ベルモード(図示していない)、フットモード、フット
デフロスタモード(図示していない)、デフロスタモー
ドのうちのいずれかが選択されるものである。例えばフ
ェイスモードを選択すると、図3(a)に示すように、
フィルム部材14の通風口14aがフェイス吹出開口部
8aにラップし、空調ユニット本体1内の空気は、矢印
Fで示すようにフェイス用空気通路部8を通って車内の
フェイス吹出口に吹出されると共に、ロータリドア13
の端板部11の冷風開口部11bから空調ケース15の
取入口16に連通し流入ダクト18を介して収納箱17
に導かれるようになっている。
【0032】次に、フットモードを選択すると、図3
(b)に示すように、フィルム部材14の通風口14a
がフット吹出開口部7aにラップし、空調ユニット本体
1内の空気は、矢印Gで示すようにフット用空気通路部
7を通って車内のフット吹出口に吹出されると共に、ロ
ータリドア13の端板部11の温風開口部11cから空
調ケース15の取入口16に連通し、流入ダクト18を
介して収納箱17に導かれるようになっている。
【0033】図3(c)の場合はデフロスタモードを示
しており、この状態では、ロータリドア13がデフロス
タ用空気通路部9部分から矢印E方向に退避した状態と
なり、空調ユニット本体1内の空気は、矢印Hで示すよ
うに、デフロスタ用空気通路部9を通ってデフロスタ吹
出口から吹き出される。このとき、端板部11の冷風開
口部11bと、温風開口部11cは、空調ケース15の
取入口16と連通しないため、流入ダクト18へは送風
が遮断され、収納箱17に流入していない。
【0034】なお、バイレベルモード(フェイス吹出口
とフット吹出口の両方から吹出し)、フットデフロスタ
モード(フット吹出口とデフロスタ吹出口の両方から吹
出し)については説明を省略したが、本実施形態では、
バイレベルモードおよびフットデフロスタモードについ
ては、収納箱17に送風しない構成としたが冷風開口部
11bと温風開口部11cの開口部の大きさと、開口の
位置を設定することにより、送風の取り入れが可能であ
る。
【0035】このように本実施形態は、被貯蔵物を夏季
には冷蔵、冬季には温蔵するということと、冷房時に使
用頻度の多い吹出モードはフェイスモードであり、暖房
時に使用頻度の多い吹出モードはフットモードであるこ
とにそれぞれ着目し、収納箱17内へ冷風または温風を
供給したりしなかったりの切り替えをロータリドア13
と連動させて行う構成としたため、冷蔵、温蔵の切替え
が自動的に行うことができ、乗員の切替操作を簡単にす
ることができる。
【0036】しかも、窓ガラスの曇りを迅速に除去する
デフロスタモードにおいては、収納箱17への供給を遮
断していることにより、全風量がデフロスタ吹出口より
吹き出されデフロスタ能力の低下を招くこともない。
【0037】さらに、空調風供給通路の開閉手段を、空
気通路切替装置10(吹出モード切替手段)のロータリ
ドア13の端板部11に冷風開口部11bと、温風開口
部11cを設け、空調ケース15に共通の取入口16を
設けたことにより、新たな部品を追加せずに吹出モード
切替手段と兼用できるため、部品点数を増やさず簡素な
開閉手段が可能となる。また、流入ダクト18も冷風と
温風が兼用となり、小型化でき、さらに、空調風供給通
路内に切替弁などの構成部品が不要となるため、取り回
しスペースも小さくでき、車室内の空間効率の向上が図
れる。
【0038】(他の実施形態)上記実施形態では、ロー
タリドアを用いて吹出モードの開閉制御をする空気調和
装置にについて説明したが、これに限らず、平板状のド
アを用いて吹出モードの開閉制御をする空気調和装置に
も適用できる。例えば図6に示すように、空調ユニット
本体31と収納箱32とは流入ダクト33を介して接続
されている。流入ダクト33は一端を前記収納箱32
に、他端の一方を冷風開口部34と、他端のもう一方を
温風開口部35に接続しており、冷風通路と温風通路を
形成している。また、排出ダクト44は一方を収納箱3
2に接続し、他端は図示しない吸気ダクトの負圧部に接
続され、収納箱32に導かれた冷風および温風を空気調
和装置の吸込み側へ流出するものである。
【0039】一方、空調ユニット本体31の上方には、
フェイス吹出開口部36を、前記冷風開口部34とフェ
イスダクト37に分割して配設している。平板状のフェ
イスドア38が開くと、冷風開口部34とフェイスダク
ト37が連通し、フェイスドア38が閉じると、冷風開
口部34とフェイスダクト37への連通が遮断するもの
である。
【0040】また、空調ユニット本体31の下方には、
フット吹出開口部36を、前記温風開口部35とフット
ダクト40に分割して配設している。平板状のフットド
ア41が開くと、温風開口部35とフットダクト40が
連通し、フットドア41が閉じると、温風開口部35と
フットダクト40への連通が遮断するものである。
【0041】なお、空調ユニット本体31の右上部に
は、デフロスタ吹出開口部42とデフロスタドア43を
備えている。
【0042】以上の構成となる空気調和装置において
も、使用者が吹出モードをフェイスモードに選択する
と、空調ユニット31内の空気は、図示しないリンク機
構からなる技術手段で、フェイスドア38を開くことに
より、フェィス吹出開口部36が連通し、フェイスダク
ト37に通風され車内のフェイス吹出口に吹き出される
と共に、冷風開口部34にも連通し流入ダクト33を介
して収納箱32に導かれるようになっている。
【0043】また、フットモードを選択すると、フット
ドア41が開くことにより、フット吹出開口部39が連
通し、フットダクト40に通風され車内のフット吹出口
に吹き出されると共に、温風開口部35にも連通し流入
ダクト33を介して収納箱32に導かれるようになって
いる。
【0044】なお、デフロスタモードを選択すると、デ
フロスタドア43が開くことによりデフロスタ開口部4
2が開き、デフロスタ吹出口から吹き出される。このモ
ードのときは、フェイスドア38とフットドア41が閉
じられており、収納箱32への送風が遮断している。
【0045】以上の実施形態においても、吹出モードの
選択に応じて夏季に冷蔵、冬季に温蔵の機能を簡素な機
構で切替えるように構成することができ、デフロスタモ
ード時のデフロスタ能力の低下を招かないことと、流入
ダクトの兼用化による部品点数の低減、車室内における
空間効率の向上などの効果を有するものである。
【0046】なお、以上の各実施形態では、取入口16
を開閉する手段を、吹出モード切替ドアと一体としたも
ので説明したが、取入口16を開閉する手段を吹出モー
ド切替ドアとは別体に設け、これらを電気的に連動させ
るとともに、吹出モード切替ドアが所定モードになった
ときに取入口開閉手段を開け、それ以外の吹出モードの
ときは閉じるように制御しても良い。
【0047】また、以上の各実施形態では、吹出モード
切替手段の駆動をコントロールレバーを用いて吹出モー
ド切替レバーを使用者がマニアル操作するようにしてい
るが、吹出モード切替手段を自動制御するオートエアコ
ン搭載の空気調和装置にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両用空気調和装
置の全体構成図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】各吹出モードにおけるロータリドアの位置を示
す説明図である。
【図4】ロータリドア部分の縦断側面図である。
【図5】ロータリドア部分の正面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す全体構成図であ
る。
【図7】従来技術を示す車両用空気調和装置の説明図で
ある。
【符号の説明】
1…空調ユニット本体 7a、8a、9a…吹出開口部 10…空気通路切替装置(吹出モード切替手段) 11…端板部 11a…軸部 11b…冷風開口部(第1の端板部側開口部) 11c…温風開口部(第2の端板部側開口部) 13…ロータリドア 14…フィルム部材(摺動面部) 15…空調ケース 16…取入口(ケース側開口部) 17…収納箱 18…流入ダクト(空調風供給通路)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路をなす空調ケース、前記空調ケ
    ースに形成され、車室内に設けられた複数の吹出口へ通
    ずる吹出開口部、およびこれらの吹出開口部の開閉状態
    を切り替える吹出モード切替手段を備える空調ユニット
    本体と、被貯蔵物を収納する収納箱と、前記空調ユニッ
    ト本体内の空調風を前記収納箱に供給する空調風供給通
    路と、この空調風供給通路を開閉する開閉手段とを備え
    た車両用空気調和装置において、前記開閉手段を、前記
    吹出モード切替手段と連動させるとともに、吹出モード
    が所定のモードのときのみで前記空調風供給通路を開口
    するように構成したことを特徴とする車両用空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 前記開閉手段は、前記吹出モード切替手
    段と一体的に構成されたことを特徴とする請求項1に記
    載の車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記吹出モード切替手段は、前記複数の
    吹出開口部の開口面に沿って摺動して前記複数の吹出開
    口部の開閉状態を切り替える摺動面部と、この摺動面部
    の両端に設けられた端板部、およびこの端板部に形成さ
    れた軸部とを備え、前記軸部を前記空調ケースに回動可
    能に軸支したロータリドアであり、前記空調ケースのう
    ち、前記端板部と対向する部位にはケース側開口部が形
    成され、前記空調風供給通路の端部は、前記ケース側開
    口部に接続され、更に前記端板部には、前記ロータリド
    アが前記所定モードのときのみに前記ケース側開口部を
    開口する端板部側開口部が形成されたことを特徴とする
    請求項2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の吹出口は、車室内乗員の上半
    身に空調風を吹き出すフェイス吹出口、車室内乗員の足
    元に空調風を吹き出すフット吹出口、および車両窓ガラ
    スの内面に空調風を吹き出すデフロスタ吹出口を備え、
    前記所定モードは、全ての空調風を前記デフロスタ吹出
    口から吹き出すデフロスタモード以外の吹出モードであ
    ることを特徴とする請求項3に記載の車両用空気調和装
    置。
  5. 【請求項5】 前記所定モードとは、全ての空調風を前
    記フェイス吹出口から吹き出すフェイスモードであるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の車両用空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記所定モードとは、大半の空調風を前
    記フット吹出口から吹き出すフットモードであることを
    特徴とする請求項3に記載の車両用空気調和装置。
  7. 【請求項7】 前記端板部には、第1の端板部側開口部
    と、第2の端板部側開口部とが形成され、前記第1の端
    板部側開口部は、前記ロータリドアが、前記デフロスタ
    モード以外の第1モードのときのみに前記ケース側開口
    部を開口し、前記第2の端板部側開口部は、前記ロータ
    リドアが、前記デフロスタモード以外の第2モードのと
    きのみに前記ケース側開口部を開口することを特徴とす
    る請求項4ないし6のいずれか1つに記載の車両用空気
    調和装置。
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