JP2001096832A - 画像データ処理装置、画像データ処理方法および記録媒体 - Google Patents

画像データ処理装置、画像データ処理方法および記録媒体

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JP2001096832A
JP2001096832A JP27931899A JP27931899A JP2001096832A JP 2001096832 A JP2001096832 A JP 2001096832A JP 27931899 A JP27931899 A JP 27931899A JP 27931899 A JP27931899 A JP 27931899A JP 2001096832 A JP2001096832 A JP 2001096832A
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English (en)
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Hirokazu Kuwabara
宏和 桑原
Kazuhiko Iwanaga
和彦 岩永
Tatsuhiro Ikedo
辰裕 池戸
Chitoshi Ito
千年 伊藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データを、煩雑な作業を行う必要なく所
望サイズの用紙に見やすく印刷させることができるよう
に処理する。 【解決手段】 ブラウザなどから取り込んだ画像データ
の配置順を決定する。そして、この順で、画像未配置領
域内で最大サイズとなるように画像データを相似拡大ま
たは相似縮小した(E2、E3、E5、E6)相似画像
データを画像未配置領域に共通の方向で配置する(E
8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ処理装
置、画像データ処理方法および記録媒体に関し、特に、
画像データを効率よく且つ見やすく配置することが可能
な画像データ処理装置、画像データ処理方法および記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータ技術の進歩およびイ
ンターネットの普及に伴い、ユーザはWWW(World Wi
de Web)を介して様々な情報に迅速にアクセスし、一般
にWWWブラウザ(以下、単に「ブラウザ」という)と
称される閲覧ソフトウェアに所望の文字列や画像を手軽
に表示させることが可能となっている。ところが、外出
先などのコンピュータが使用できない場所でアクセスし
た情報を参照するためには、これを紙に印刷しておくこ
とが必要な場合も多い。そして、そのためには、ブラウ
ザの印刷機能を用いて、ブラウザに表示された文字列や
画像をそのままの状態で、例えばA4サイズなどの紙に
印刷するのが最も簡単である。
【0003】しかしながら、ブラウザに表示された情報
のうち実際に必要となる情報はその一部に過ぎないこと
が多く、ブラウザの印刷機能を用いて印刷すると、本来
必要でない情報までも印刷されることになってしまう。
そのため、印刷された紙の枚数が増えて重くなり持ち運
ぶのに適さない、保存するのに場所をとる、必要な情報
を探すのに時間がかかる、用紙を無駄に使用してしまう
などの問題を生じてしまう。
【0004】これらの問題を回避するには、ブラウザに
表示されたデータから必要なデータだけをコピー&ペー
ストするなどして例えばワープロソフトに取り出し、さ
らに取り出したデータをワープロソフトの様々な機能を
使って好ましいレイアウトに編集するという操作が必要
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブラウ
ザから必要なデータをワープロソフトなどに取り出して
編集する場合には、非常に煩雑な作業が必要となる。例
えば、ブラウザから取り出された画像データを所望の大
きさの用紙に印刷するには、個々の画像データを用紙の
大きさに合うように縮小或いは拡大する作業のほか、複
数の画像データの配置レイアウトを適宜決定するなどの
作業を行う必要があり、これらの作業は時間と手間を要
する作業である。
【0006】そこで、本発明の目的は、煩雑な作業を行
う必要なく所望サイズの用紙に見やすく印刷することが
できるように画像データを処理する画像データ処理装
置、画像データ処理方法および記録媒体を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像データ処理装置は、所定領域内に配
置されるべき1または複数の画像データの配置順を記憶
するデータ配置順記憶手段と、前記データ配置順記憶手
段に記憶された順に、前記所定領域の画像未配置領域内
に共通の所定方向で配置される前記1または複数の画像
データのそれぞれが前記画像未配置領域において最大の
サイズとなるように相似拡大または相似縮小された相似
画像データを当該画像未配置領域に配置する相似画像デ
ータ配置手段とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項7の画像データ処理方法は、所定領
域内に配置されるべき1または複数の画像データの配置
順を記憶するデータ配置順記憶ステップと、前記データ
配置順記憶ステップにおいて記憶された順に、前記所定
領域の画像未配置領域内に共通の所定方向で配置される
前記1または複数の画像データのそれぞれが前記画像未
配置領域において最大のサイズとなるように相似拡大ま
たは相似縮小された相似画像データを当該画像未配置領
域に配置する相似画像データ配置ステップとを有してい
ることを特徴とするものである。
【0009】請求項9は、所定領域内に配置されるべき
1または複数の画像データの配置順を記憶するデータ配
置順記憶手段、および、前記データ配置順記憶手段で記
憶された順に、前記所定領域の画像未配置領域内に共通
の所定方向で配置される前記1または複数の画像データ
のそれぞれが前記画像未配置領域において最大のサイズ
となるように相似拡大または相似縮小された相似画像デ
ータを当該画像未配置領域に配置する相似画像データ配
置手段としてコンピュータを機能させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
る。
【0010】請求項1、7、9によると、1または複数
の画像データのそれぞれが所定領域内の画像未配置領域
において最大のサイズとなるように相似拡大または相似
縮小された相似画像データが、当該画像未配置領域に、
定められた順番で自動的に配置されるので、煩雑な編集
作業を必要とすることなく、1または複数の画像データ
を所定領域内に見やすく且つ隙間なくコンパクトに配置
することが可能となる。また、すべての画像データが共
通の所定方向で配置されるので、観察方向を変更しなく
とも複数の画像データを一度に見ることができるように
なる。
【0011】本発明で、「配置」は、データが実際に表
示あるいは印刷される所定領域内での相対位置に応じた
アドレスにそのデータを配置すること、つまり当該デー
タにその所定領域内での相対位置に応じたアドレスを与
えて記憶装置に書き込むことであって、画像データを配
置する際には個々の画像データを拡大或いは縮小してよ
い。また、画像データは2次元的に配列されたドットの
オンオフによって図形を表現するデータであり、gi
f、jpeg、bmpなどのファイル形式で表されるデ
ータを含むものとする。なお、テキストデータや表(テ
ーブル)データなどのデータも形式を変換することで画
像データとして扱うことができる。
【0012】また、請求項2の画像データ処理装置は、
前記所定方向を、1番目の画像データが前記所定領域内
で最大のサイズとなるように決定するデータ配置方向決
定手段をさらに備えていることを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項2によると、1番目の画像データが
所定領域内で最大のサイズとなるようにデータ配置方向
が決定されるので、優先度の高いデータをより大きく表
示することが可能となる。
【0014】また、請求項3の画像データ処理装置は、
1または複数の画像データが配置される所定領域を所定
数に分割して分割領域を形成する領域分割手段と、個々
の前記分割領域内に共通の所定方向で配置される前記1
または複数の画像データのそれぞれが前記分割領域にお
いて最大のサイズとなるように相似拡大または相似縮小
された相似画像データを当該分割領域に配置する相似画
像データ配置手段とを備えていることを特徴とするもの
である。
【0015】請求項8の画像データ処理方法は、1また
は複数の画像データが配置される所定領域を所定数に分
割して分割領域を形成する領域分割ステップと、個々の
前記分割領域内に共通の所定方向で配置される前記1ま
たは複数の画像データのそれぞれが前記分割領域におい
て最大のサイズとなるように相似拡大または相似縮小さ
れた相似画像データを当該分割領域に配置する相似画像
データ配置ステップとを有していることを特徴とするも
のである。
【0016】請求項10は、1または複数の画像データ
が配置される所定領域を所定数に分割して分割領域を形
成する領域分割手段、および、個々の前記分割領域内に
共通の所定方向で配置される前記1または複数の画像デ
ータのそれぞれが前記分割領域において最大のサイズと
なるように相似拡大または相似縮小された相似画像デー
タを当該分割領域に配置する相似画像データ配置手段と
してコンピュータを機能させるためのプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0017】請求項3、8、10によると、1または複
数の画像データのそれぞれが所定領域が所定数に分割さ
れた分割領域において最大のサイズとなるように相似拡
大または相似縮小された相似画像データが当該分割領域
に自動的に配置されるので、1または複数の画像データ
を所定領域内に見やすく且つコンパクトに配置すること
が可能となる。また、1つの分割領域に1つの画像デー
タが配置されるので、所定領域に複数の画像データを配
置する場合に優先度の低い画像データほど小さく表示さ
れるおそれが少ない。また、すべての画像データが共通
の所定方向で配置されるので、観察方向を変更しなくと
も複数の画像データを一度に見ることができるようにな
る。
【0018】また、請求項4の画像データ処理装置は、
前記画像データに対するその相似画像データの拡大縮小
率と予め定められた最小縮小率とを比較する比較手段を
さらに備えていることを特徴とするものである。
【0019】請求項4によると、相似画像データの拡大
縮小率と予め定められた最小縮小率とを比較することに
より、相似画像データが非常に小さく縮小されて見づら
くなるのを事前に検出することができる。
【0020】また、請求項5の画像データ処理装置は、
前記比較手段による比較の結果、相似画像データの拡大
縮小率が最小縮小率よりも小さい場合に、前記相似画像
データ配置手段は、当該相似画像データを複数の前記分
割領域に分割して配置することを特徴とするものであ
る。
【0021】請求項5によると、画像データが複数の分
割領域に分割されて相似画像データとして配置されるの
で、比較的サイズの大きい画像データが小さく表示され
るのを防止することができる。
【0022】また、請求項6の画像データ処理装置は、
相似画像データを前記所定領域内の残存する複数の前記
分割領域に分割して配置したとしても、当該相似画像デ
ータの拡大縮小率が最小縮小率よりも小さい場合に警告
を発する警告手段をさらに備えていることを特徴とする
ものである。
【0023】請求項6によると、相似画像データを所定
領域内の残存する複数の分割領域に分割して配置したと
しても、当該相似画像データの拡大縮小率が最小縮小率
以下であることをユーザに知らせることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0025】図1は、本実施の形態の画像データ処理装
置であるパーソナルコンピュータと、これに接続された
シート加工装置とからなるラベル製造装置のブロック図
である。ここでは、まず、シート加工装置(以下、「カ
ッティングプリンタ」という)の構造について説明す
る。図2は、カッティングプリンタの要部構成を示す平
面図である。図3は、図2に示すカッティングプリンタ
の要部断面図である。図4は、図2に示すカッティング
プリンタのカッティング機構部を示す要部側断面図であ
る。また、図5は図2に示すロールシートユニットとカ
ッティング機構部および画像形成機構部との概略的な位
置関係を示す模式的な斜視図である。
【0026】図2および図3に示すカッティングプリン
タ11は、左右両側に配設される側壁9および10を持
つフレーム12内に、シートとしてのタックシート13
を巻回した状態で回転自在に支持しているロールシート
ユニット14と、タックシート13を正逆両方向に搬送
し得る搬送手段としての搬送機構部15と、搬送機構部
15によって搬送されるタックシート13をカットする
ためのカッティング機構部16と、タックシート13の
正方向(排出方向)への搬送に関してカッティング機構
部16の上流側に配設され、タックシート13に所定の
画像を形成するための画像形成手段としての画像形成機
構部17とを有している。
【0027】ロールシート51は、図5に示すように、
タックシート13が筒状の巻芯55にロール状に巻回さ
れたものである。なお、このタックシート13は、表面
が印刷可能とされ裏面に粘着剤が塗布された粘着シート
18と、この粘着シート18の裏面に貼り合わされる離
型紙19との2層によって構成されている。
【0028】カッティングプリンタ11を構成する各部
分のうち、まず、搬送機構部15について説明する。搬
送機構部15は、図3に示すように、画像形成機構部1
7の構成要素でもあるプラテンローラ24と、カッティ
ング機構部16の下流側に配設される排出ローラ25と
を備えている。排出ローラ25とタックシート13を挟
んで対向する位置には、従動ローラ8が配設されてい
る。この従動ローラ8は、従動ローラ8をばねにより排
出ローラ25側に押圧付勢する押さえ板7によって支持
されている。そして、フレーム12内に配設された第1
駆動モータ21の正逆駆動によって、プラテンローラ2
4および排出ローラ25は、第1ギヤ列22を介して、
タックシート13を正方向および逆方向に搬送するよう
に回転させられる。
【0029】また、ロールシートユニット14のフラン
ジギヤ(図示せず)に設けられたギヤ59には、遊星ギ
ヤ機構26を含む第2ギヤ列27を介して第1駆動モー
タ21からの駆動が伝達されるように構成されている。
この遊星ギヤ機構26は、タックシート13を逆方向に
搬送するときにのみギヤ59と噛み合い、タックシート
13を正方向に搬送するときにはギヤ59と噛み合わな
いように構成されている。したがって、タックシート1
3を正方向に搬送するときには、プラテンローラ24お
よび排出ローラ25の回転によってタックシート13を
引き出す力によりロールシート51が回転し、一方、タ
ックシート13を逆方向に搬送するときには、第1駆動
モータ21からの駆動によってロールシート51が逆方
向に回転する。
【0030】次に、カッティング機構部16について説
明する。カッティング機構部16は、タックシート13
をその下方において受ける裁断ベッド29と、この裁断
ベット29とタックシート13を挟んで対向するカット
手段としてのカッタユニット30と、このカッタユニッ
ト30が着脱自在に装着されるキャリッジ31とを備え
ている。
【0031】図4に示すように、カッタユニット30
は、その下端側にタックシート13をカットするための
カッタ43を有している。カッタ43は、カッタユニッ
ト30内の図示しない昇降機構によって、粘着シート1
8とともに離型紙19をもカツトする全カット(フルカ
ット)位置、および、粘着シート18のみをカットする
ハーフカット位置のいずれかの位置に選択的に支持され
る。
【0032】図2に示すように、キャリッジ31は、フ
レーム12の両側壁9および10の外側に配設された一
対のプーリ32および33に掛け渡されたエンドレス状
のタイミングベルト34の1箇所に連結されている。図
3に示すように、一対のプーリ32および33のうち、
1つのプーリ32は、フレーム12の側壁10の外側に
配設された第2駆動モータ35によって、ベベルギヤな
どを含む第3ギヤ列36を介して駆動される。これによ
って、キャリッジ31は、タックシート13の搬送方向
と略直交する方向(シートの幅方向)に往復移動され
る。
【0033】また、図4に示すように、このキャリッジ
31におけるカッタユニット30が装着される側の端部
と反対側の端部には、その両端がフレーム12の両側壁
9および10に支持されたメインガイドシャフト37が
挿通されており、キャリッジ31はメインガイドシャフ
ト37に摺動可能に支持されている。また、カッタユニ
ット30が装着された側の端部とメインガイドシャフト
37が挿通された側の端部との間の途中部位には、メイ
ンガイドシャフト37と略平行に延びる補助ガイドシャ
フト38が摺動可能に挿通されている。この補助ガイド
シャフト38の両端部は、フレーム12の両側壁9およ
び10に回動可能に設けられた一対の回動アーム39に
支持されている。
【0034】また、補助ガイドシャフト38の一方の端
部は、作動リンク40を介してソレノイド41の出力軸
42に連結されている。そして、ソレノイド41がオン
状態(励磁状態)のときには、図示しないばねの付勢力
によって、カッタユニット30は、その下端側が裁断部
べット29の上面を押圧するように作動させられる。ま
た、ソレノイド41がオフ状態(励磁されていない状
態)のときには、ソレノイド41の出力軸42が上方に
進出し、作動リンク40および補助ガイドシャフト38
を介してキャリッジ31のカッタユニット30が装着さ
れる側の端部がメインガイドシャフト37を支点として
上向きに回動する。従って、カッタユニット30は、そ
の下端側が裁断べット29の上面から離れるように作動
させられる。
【0035】次に、画像形成機構部17について説明す
る。図2および図3に示すように、画像形成機構部17
は、タックシート13の幅寸法にほぽ等しい長さを持
つ、印字ヘッドとしてのライン型のサーマルヘッド44
と、このサーマルヘッド44とタックシート13を挟ん
で対向するプラテンローラ24とを備えている。
【0036】上述したカッティングプリンタ11に用い
られるタックシート13は、粘着シート18と離型紙1
9との2層によって構成されているので、必要な情報が
印刷された際に、離型紙19を剥がして迅速に手帳やノ
ートに貼り付けることができるという利点がある。ま
た、タックシート13の幅は、手帳やノートの幅に合わ
せて例えば70mm程度であってよい。
【0037】次に、本実施の形態の画像データ処理装置
であるパーソナルコンピュータ110およびカッティン
グプリンタ11からなるラベル製造装置100の制御系
について、図1を参照して説明する。
【0038】パーソナルコンピュータ110は、本体部
130およびディスプレイ132のほか図示しないキー
ボード、マウスなどの機器から構成されている。本体部
130は、CPU134とRAM136とハードディス
ク(HD)138とを有しており、これらはバスによっ
て相互に接続されているとともに、入出力インターフェ
イス140とも接続されている。また、本体部130
は、本実施の形態に係る、例えばFDやCD−ROMで
ある記録媒体に記録されたプログラムを読み込むための
駆動装置(図示せず)を有している。また、本体部13
0には通信回線139と接続するためにモデムなどの機
器(図示せず)が内蔵されている。
【0039】CPU134はハードディスク138やR
AM136から読み込んだプログラム、データのほかカ
ッティングプリンタ11側から供給されたデータに基づ
いて所定の演算を行なう。RAM136は、テキストデ
ータや画像データのほかに、CPU134による演算結
果などを一時的に記憶する。
【0040】ハードディスク138には、ファイル管理
ツールを含む汎用的なOSおよび汎用的なブラウザソフ
トウェアがインストールされている。ファイル管理ソフ
トツールによって、パーソナルコンピュータ110内の
ファイルに対して、削除、コピー、移動、名前の変更な
どのファイル処理を行うことができる。
【0041】ブラウザソフトウェアは、ハードディスク
138、FDおよびCD−ROMなどに記憶されたテキ
ストデータおよび/または画像データのほか、インター
ネット上のWWWサーバから通信回線139を介してパ
ーソナルコンピュータ110に送られたテキストデータ
および/または画像データをディスプレイ132に表示
することが可能である。ここで、テキストデータは、一
例としてHTML(hypertext markup language )によ
って表示された文字列データであり、また、画像データ
は、HTML文書内にタグで貼り付けられたGIF、J
PEG、BMPなどの形式のデータである。
【0042】図6に、ディスプレイ132へのブラウザ
ソフトウェアの表示例を示す。ブラウザのデータ表示領
域150にはHTML文書が表示されており、その左上
部および左下部にはGIF画像152、153が貼り付
けられている。また、その他の領域にはテキスト154
が表示されている。
【0043】また、ハードディスク138には、上述し
たソフトウェアのほかに、汎用的なワープロソフトウェ
ア、描画ソフトウェアなどのテキストデータおよび/ま
たは画像データを処理できるソフトウェアがインストー
ルされていてよい。例えばワープロソフトウェアは、当
該ソフトウェア独自の形式で記憶されたテキストデータ
を編集することが可能であるとともに、GIF、JPE
G、BMPなどの画像データをテキストデータとともに
表示することができるものであってよい。
【0044】さらに、ハードディスク138には、カッ
ティングプリンタ11でラベルを製造するためのエディ
タソフトウェア(エディタ)がインストールされてい
る。エディタは、これに取り込まれたテキストデータや
画像データを所望のレイアウトで編集した後、タックシ
ート13に印刷しこれを所望の位置でカットするための
ソフトウェアであり、ユーザはパーソナルコンピュータ
110を操作してシートに印刷する画像内容やカット位
置などをディスプレイ132を見ながら編集することが
できる。
【0045】エディタにテキストデータや画像データを
取り込むには、使用するOSやアプリケーションに応じ
て様々な方法が考えられる。例えば、ブラウザのデータ
表示領域150内の所定矩形範囲をマウスによって指定
する、クリップボードを用いてコピー&ペーストを行
う、ファイル管理ツールを用いて所望のデータを(例え
ばドラッグ&ドロップにより)選択するなどの様々な方
法がある。なお、ディスプレイ132に表示された画像
データがエディタに取り込まれる場合には、画像データ
はディスプレイ132と同じ画面解像度をもったデータ
としてエディタに送られる。
【0046】また、エディタは、これに取り込まれたテ
キストデータや画像データをその種類および組合せに応
じて自動的に編集する機能を有している。詳しくは後述
するが、エディタは、自動編集機能として、取り込まれ
た個々のデータがテキストデータおよび画像データのい
ずれであるのかを識別する機能、識別されたデータがテ
キストデータのみ、画像データのみ、テキストデータと
画像データとの両方のいずれであるかを判定する機能、
および、その判定結果に応じてそれぞれ異なるパターン
にしたがってデータを配置する機能を有している。
【0047】エディタは、データ配置機能の一部とし
て、例えば、テキストデータだけが取り込まれた場合に
は、複数のテキストデータの区別が付くように各データ
の間に改行コードを1つ挿入して、個々のテキストデー
タをその所定領域内での相対位置に応じたアドレスに配
置する。また、その際に各テキストデータを整形して、
表示されたテキストが見やすくなるようにする。特にH
TML文書から取り込んだテキストデータは、各表示行
ごとに改行コードが挿入されていたり、インデントが多
用されていることが多く、これを異なる行内表示文字数
で印刷すると行の途中で文章が改行されたり、スペース
文字によって行頭位置が不揃いになったりして非常に読
みづらい文章となってしまう。しかし、すべての改行コ
ードやスペース文字を一律に削除してしまうと、かえっ
て文章が読みづらくなる。そこで、本実施の形態では、
所定の法則に従って、一定の条件を満足する改行コード
およびスペース文字だけを削除するようにしている。
【0048】また、エディタは、データ配置機能の一部
として、例えば、画像データだけが取り込まれた場合に
は、画像データが所定領域内に収まるようにこれを縮小
或いは拡大してその所定領域内での相対位置に応じたア
ドレスに配置する。画像データを縮小する場合には、配
置する際にドットを間引くなどの処理を行ってもよい。
また、画像データを拡大する場合には、配置する際にド
ットを補間するなどの処理を行ってもよい。また、本実
施の形態の一例では、画像データが複数ある場合に、各
画像データの配置順を決めて優先度が高いものから大き
く表示されるように配置して、優先度が高い画像が見や
すくなるようにしている。なお、本実施の形態の別の例
では、複数の画像データ間に軽重をつけず、それぞれを
独立した分割領域内において個別に拡大或いは縮小して
配置するようにしている。
【0049】また、エディタは、データ配置機能の一部
として、例えば、テキストデータと画像データの両方が
取り込まれた場合には、所定領域を、テキストデータが
配置されるべきテキスト領域と画像データが配置される
べき画像領域とに所定の占有比率で分割し、テキスト領
域および画像領域それぞれにおいて上述したようにして
テキストデータおよび画像データをその相対位置に応じ
たアドレスに配置する。また、この占有比率を可変とし
ておくことで、画像データとテキストデータのサイズの
比率に応じた最適な占有比率を適宜選択してデータを見
やすく表示することができる。
【0050】図7に、テキストデータと画像データの両
方が取り込まれた場合のディスプレイ132へのエディ
タの表示例を示す。エディタのデータ表示領域156内
にはタックシート13の幅と等しい幅(ディスプレイ1
32上では拡大或いは縮小されて表示されている)を有
する印刷領域157が表示されており、印刷領域157
は余白部分を除いて画像領域158とテキスト領域15
9とに分割されている。画像領域158内には所定のパ
ターンにしたがって配置された1または複数の画像デー
タが表示され、テキスト領域159内には所定のパター
ンにしたがって配置された1または複数のテキストデー
タが、ユーザが設定した書体、文字サイズ、文字間隔、
行間隔で表示される。なお、HTML文書などでテキス
トデータ中の文字の書体や色、文字サイズが指定されて
いる場合には、それをそのまま取り込んで表示してもよ
い。
【0051】印刷領域157はタックシート13を所定
の拡大縮小率で拡大或いは縮小した状態でディスプレイ
132上に表示されており、ユーザはその拡大縮小率を
任意に変更することが可能である。また、画像領域15
8およびテキスト領域159についても、印刷領域15
7と同じ拡大縮小率で拡大或いは縮小されている。印刷
領域157のディスプレイ132上での範囲は、印刷領
域157の左上角部を原点としたアドレスとしてRAM
136の所定領域に印刷データの一部として記憶されて
いる。また、画像領域158およびテキスト領域159
内に配置された画像データおよびテキストデータの各ア
ドレスについても、RAM136の所定領域に印刷デー
タの一部として記憶されている。
【0052】印刷領域157は、長さ100mm程度ご
とに自動的に改ページ処理される。つまり、改ページ処
理を行わないと、印刷領域157内に表示されるテキス
トデータのサイズが大きい場合などには、タックシート
13が切断されることなく非常に長い領域にわたって印
刷が行われ、これを手帳などに貼り付けるのに不便とな
る。そこで、長さ100mm程度ごとに自動的に改ペー
ジ処理を行って、次のページの印刷領域157にデータ
が配置されるようにするとともに、タックシート13に
100mm程度印刷が行われるごとにタックシート13
をカットするようにしている。なお、改ページ位置は、
ユーザが任意の場所を選択することも可能である。改ペ
ージ位置のアドレスについても、RAM136の所定領
域に印刷データの一部として記憶されている。
【0053】また、エディタは、改ページ位置だけでは
なく、テキストおよび画像の印刷が終了した際にもタッ
クシート13をカットするような命令を出力する。これ
により、1ページに満たない小さなサイズのデータを印
刷する場合や、改ページされた次のページのわずかな領
域だけにデータが印刷される場合などでも印刷された領
域の下に余白が生じることがなくなるので、タックシー
ト13が無駄に使用されるのを防止することができる。
また、カッティングプリンタ11から排出されたタック
シート13をユーザが切断するという手間が不要にな
る。このタックシートの切断位置アドレスについても、
RAM136の所定領域に印刷データの一部として記憶
されている。
【0054】エディタのデータ表示領域156の上方に
は付属情報表示領域160が設けられており、データを
取り込んだ日付やデータソースのURLが表示されるよ
うになっている。また、コマンド表示領域161には、
「印刷」、「保存」、「文字」、「レイアウト」の各コ
マンドメニューが表示されており、ユーザはこれらから
所望のコマンドを選択して実行することができる。ユー
ザはデータ表示領域156に表示されたテキストおよび
画像のレイアウトを確認し、必要であればレイアウトを
変更したり文字列を入力或いは削除するなどの編集作業
を行うことができる。このとき、印刷領域157にはテ
キストおよび画像がWYSWYG形式で表示されるの
で、編集作業を簡易に行うことができる。そして、印刷
コマンドを選択することによりエディタで編集された印
刷データ(画像データ、テキストデータおよびこれらの
アドレスデータのほかに、上述した印刷範囲データ、改
ページ位置データ、シート切断位置データなど)がカッ
ティングプリンタ11のRAM118に送られて、カッ
ティングプリンタ11のCPU114からの命令により
タックシート13の印刷および切断処理が行われる。
【0055】カッティングプリンタ11は、その入出力
インターフェイス112がパーソナルコンピュータ11
0の入出力インターフェイス140と接続されている。
さらに、入出力インターフェイス112には、CPU1
14、ROM116、RAM118のほか、サーマルヘ
ッド44(図2および図3参照)を駆動するためのヘッ
ド駆動回路120、第1駆動モータ21および第2駆動
モータ35(ともに図3参照)をそれぞれ駆動するため
のモータ駆動回路122、124、および、ソレノイド
41(図4参照)を駆動するためのソレノイド駆動回路
126などが接続されている。
【0056】ROM116には、カッティングプリンタ
11の動作を制御するためのプログラムのほか必要なデ
ータが記憶されている。CPU114はROM116か
ら読み込んだプログラム、データのほかパーソナルコン
ピュータ110側から供給されたデータに基づいて所定
の演算を行い、また、ヘッド駆動回路120などに制御
信号を供給する。RAM118は、パーソナルコンピュ
ータ110側から供給されたデータやCPU114によ
る演算結果などを一時的に記憶する。
【0057】本実施の形態では、パーソナルコンピュー
タ110内のCPU134が、相似画像データ配置手
段、データ配置方向決定手段、領域分割手段、比較手
段、および、警告手段に対応している。また、パーソナ
ルコンピュータ110内のRAM136がデータ配置順
記憶手段に対応している。
【0058】次に、上述のように構成された本実施の形
態の画像データ処理装置であるコンピュータ110およ
びカッティングプリンタ11からなるラベル製造装置1
00を用いてラベルを製造する具体的な手順について、
図8〜図23をさらに参照して説明する。図8は、テキ
ストデータと画像データとの識別処理に関するフローチ
ャートである。図9は、テキストデータの整形処理に関
するフローチャートである。図10は、テキストデータ
の改ページおよびタックシート切断処理に関するフロー
チャートである。図11〜図13は、本実施の形態によ
ってテキストデータがどのように整形されるかを説明す
るための図である。図14は、画像データの配置処理に
関するフローチャートである。図15は、図14に基づ
く画像データの配置例を印刷イメージとして模式的に示
す図である。図16は、別の画像データの配置処理に関
するフローチャートである。図17は、図16に基づく
画像データの配置例を印刷イメージとして模式的に示す
図である。図18〜図20は、さらに別の画像データの
配置処理に関するフローチャートである。図21は、図
18に基づく画像データの配置例において所定領域の分
割例を印刷イメージとして模式的に示す図である。図2
2は、テキストデータと画像データとが混在した場合の
これら配置処理に関するフローチャートである。図23
は、図22に基づくデータの配置例を印刷イメージとし
て模式的に示す図である。
【0059】まず、テキストデータと画像データとの識
別処理について、図8に基づいて説明する。図8では、
まず、ステップS1において、パーソナルコンピュータ
110を操作して、ブラウザおよびワープロソフトの少
なくともいずれか1つを起動し、テキストデータおよび
/または画像データをディスプレイ132に表示させ、
ブラウザまたはワープロソフトからのコピー&ペースト
などの何らかの方法によって、ディスプレイ132に表
示されたデータから所望のデータを選択する。なお、ブ
ラウザなどを用いる代わりに、ファイル操作ツールでフ
ァイルをドラッグ&ドロップするなどの方法で処理すべ
きデータを選択してもよい。そして、このようにデータ
またはファイルが選択された状態で所定の起動操作を行
うことによってエディタが起動する。
【0060】次に、ステップS2において、選択された
データにフォーマット識別子があるかどうかが判断され
る。フォーマット識別子は、データの種類(html、txt
、gif 、bmp など)を示すものであって、データの先
頭部分に書き込まれたテキストデータである。フォーマ
ット識別子は、ブラウザまたはワープロソフトからのコ
ピー&ペーストによってデータが選択された場合には、
データが表示されていたブラウザなどのアプリケーショ
ンによって書き込まれる。もしフォーマット識別子があ
れば(S2:YES)ステップS5に進み、フォーマッ
ト識別子がなければ(S2:NO)ステップS3に進
む。フォーマット識別子がない場合とは、例えば、、フ
ァイル操作ツールでドラッグ&ドロップによりファイル
が選択されてファイルの内容がエディタ側で直ぐには参
照できない場合である。
【0061】ステップS3においては、選択されたデー
タがファイルであるかどうかが判断される。もしファイ
ルであれば(S3:YES)ステップS4に進み、ファ
イルでなければ(S3:NO)ステップS11に進む。
ファイルでない場合とは、選択されたものが例えば単な
るURLや単なるフォルダ名である場合である。ステッ
プS4においては、ファイルの拡張子(ファイル名にお
いて、.txt 、 .html、 .gif 、 .bmp などのピリオド
の後に置かれておりファイルの種類を示すもの)に基づ
いてそのデータのフォーマットを判定することとされ
る。
【0062】そして、ステップS5においては、データ
のフォーマットがHTML或いはRTFフォーマットで
あるかどうかが判断される。具体的には、データの先頭
部分にあるフォーマット識別子或いはファイル拡張子が
CPU134で判別される。もしHTMLまたはRTF
(rich text format)フォーマットであればステップS
6に進み(S5:YES)、HTMLまたはRTFフォ
ーマットでなければステップS7に進む。ステップS6
においては、HTMLまたはRTF文書中の図形タグ以
下のデータが画像データとして、それ以外のデータがテ
キストデータとして識別されて取り込まれる。これらデ
ータの種類(画像データであるかテキストデータである
か)を示すデータは、RAM136の所定領域に個別デ
ータ識別データとして、個々の画像データまたはテキス
トデータが記憶されたアドレスと関連づけられて記憶さ
れる。
【0063】ステップS7においては、ステップS5と
同様の手順により、データのフォーマットがBMP、G
IF、JPEGなどの画像フォーマットであるかどうか
が判断される。もし画像フォーマットであればステップ
S8に進み(S7:YES)、画像フォーマットでなけ
ればステップS9に進む。ステップS8においては、そ
のデータが画像データであると識別されて取り込まれ
る。そして、ステップS6の場合と同様に、当該データ
が画像データであることを示すデータがRAM136の
所定領域に個別データ識別データとして、個々の画像デ
ータが記憶されたアドレスと関連づけられて記憶され
る。
【0064】ステップS9においては、ステップS5と
同様の手順により、データのフォーマットがテキストフ
ォーマットであるかどうかが判断される。もしテキスト
フォーマットであればステップS10に進み(S9:Y
ES)、テキストフォーマットでなければステップS1
1に進む。ステップS10においては、そのデータがテ
キストデータであると識別されて取り込まれる。そし
て、ステップS6の場合と同様に、当該データがテキス
トデータであることを示すデータがRAM136の所定
領域に個別データ識別データとして、個々のテキストデ
ータが記憶されたアドレスと関連づけられて記憶され
る。
【0065】次に、ステップS11においては、HTM
L或いはRTFフォーマット、画像フォーマットおよび
テキストフォーマットのいずれのフォーマットでもない
データや、フォーマット識別子がなくファイルでもない
データが無効フォーマットと判断され、選択されたデー
タの取り込みが中止される。その際、無効フォーマット
である旨或いはデータの取り込みを中止した旨をディス
プレイ132に表示するなどの報知動作を行う。
【0066】上述したようなステップをエディタに取り
込まれた個々のデータについて繰り返して行うことによ
り、個々のデータがテキストデータ或いは画像データの
いずれであるかを識別することが可能である。なお、ワ
ープロソフトによって形成されるデータ(これを例えば
「ABCフォーマット」と称することにする)をもエデ
ィタで扱う場合には、ステップS5において、そのデー
タのフォーマットがABC、HTML或いはRTFフォ
ーマットであるかを判断すればよい。
【0067】次に、RAM136に記憶された個別デー
タ識別データをCPU134に読み込むことによって、
エディタに取り込まれたデータが、テキストデータの
み、画像データのみ、および、テキストデータと画像デ
ータとの両方のいずれであるかを判断することが可能で
ある。そして、その判断の結果は、RAM136の所定
領域に組合せデータ判定データとして記憶される。な
お、図8のステップS5でHTML或いはRTFフォー
マットであると判断された場合であって、その文書中に
図形タグが含まれている場合にはテキストデータと画像
データとの両方が存在すると判定してもよい。
【0068】次に、上述した処理によってエディタに取
り込まれたデータがテキストデータのみであると判断さ
れた場合の、エディタによるテキストデータの処理につ
いて説明する。組合せデータ判定データがエディタに取
り込まれたデータがテキストデータのみであることを示
している場合、図7に示す印刷領域157の余白部分を
除く領域に対応するアドレス領域にテキストが配置され
ることになる。まず1番目のテキストデータに対して以
下に説明する整形処理が施され、それが印刷領域157
の上位アドレスに配置されてそのアドレスがRAM13
6の所定領域に書き込まれ、印刷領域157に1番目の
テキストデータが表示される。そして、改行コードが挿
入されて1行空けた後に、2番目のテキストデータに整
形処理が施され、1番目のテキストデータの続きのアド
レスに配置されてそのアドレスがRAM136の所定領
域に書き込まれ、印刷領域157に2番目のテキストデ
ータが表示される。以下、最後のテキストデータまで同
様の処理が繰り返される。この間、印刷領域157の長
さが所定長さを超えるごとにタックシート13が切断さ
れ、最後のテキストデータの印刷が終了した際にもその
直後でタックシート13が切断されるように、改ページ
位置データ、シート切断位置データが書き込まれるよう
な制御が行われる。以下、図9〜図13を参照して詳述
する。
【0069】まず、テキストデータの整形処理につい
て、図9を参照して説明する。まず、ステップT1にお
いて、RAM136の所定領域に記憶されるスペースカ
ウンタがゼロに初期化され、続いて、ステップT2にお
いて、RAM136の所定領域に記憶される空白行フラ
グがオンにされ、さらに、ステップT3において、RA
M136の所定領域に記憶される文字ポインタがテキス
トデータの先頭の文字コードに移される。ここで、スペ
ースカウンタは、テキストデータ中にいくつのスペース
文字(全角スペース、半角スペース、タブコードなど)
が連続して存在しているかを表すカウンタである。ま
た、空白行フラグは、1つの論理行にスペース文字以外
の文字が存在するかどうかを表すフラグである。
【0070】次に、ステップT4において、1つのテキ
ストデータの整形処理が終了したか、つまり文字ポイン
タ位置がテキストデータの最終文字位置を超えているか
どうかが判断される。もし超えていれば(T4:YE
S)当該テキストデータの処理を終了し、超えていなけ
れば(T4:NO)ステップT5に進む。
【0071】ステップT5においては、文字ポインタが
存在する文字コードが改行コードであるかが判断され
る。もし改行コードであれば(T5:YES)ステップ
T6に進み、改行コードでなければ(T5:NO)ステ
ップT11に進む。
【0072】ステップT6においては、当該改行コード
の直前にある文字が句読点などの区切り記号(例えば、
「。」、「、」、「,」、「.」、「:」、「;」な
ど)であるか、或いは、当該改行コードの直後(1〜3
文字程度のスペース文字を挟んだ直後であってもよい)
にある文字が箇条書きの各行の先頭に通常使用される箇
条書き記号(例えば、「・」、「1.」、「(1) 」、
「」、「A.」など)であるかが判断される。もしこ
の条件に当てはまる場合には(T6:YES)ステップ
T8に進み、もしこの条件に当てはまらない場合には
(T6:NO)ステップT7に進み、当該改行コードは
削除される。
【0073】ステップT6で直前に区切り記号のある改
行コードを削除しないようにしたのは、これを削除する
と、段落の区切りが分かりづらくなり、文章が途切れる
ことなく一続きに非常に長くつながってしまい、読みづ
らくなるからである。また、直後に箇条書き記号がある
改行コードを削除しないようにしたのは、箇条書きされ
た文章を改行することなく同じ行内に表示するのは非常
に読みづらくなるからである。
【0074】次に、ステップT8において、空白行フラ
グがオンであるかどうかが判断される。もし空白行フラ
グがオンであれば(T8:YES)ステップT9に進
み、空白行フラグがオフであれば(T8:NO)ステッ
プT10に進む。ステップT8で空白行フラグがオンで
あるときには、その論理行にスペース文字以外の文字が
存在していない(言い換えると、当該論理行の改行コー
ドの前に存在するのはすべてスペース文字である)か
ら、ステップT9において、その論理行のすべてのスペ
ース文字(直前の改行コードの直後または文頭から現在
位置までのスペース文字)が削除される。その後、ステ
ップT10に進んで空白行フラグがオンにされ、ステッ
プT18に進む。
【0075】また、ステップT11においては、文字ポ
インタが存在する文字コードがスペース文字であるかが
判断される。もしスペース文字であれば(T11:YE
S)ステップT12に進み、スペース文字でなければ
(T11:NO)ステップT13に進む。ステップT1
2においては、スペースカウンタが1だけ加算され、そ
の後ステップT19に進む。
【0076】ステップT13においては、スペースカウ
ンタのカウント値が2以上となっているかどうかが判断
される。ここで、カウント値2以上としたのは、1つの
スペース文字をすべて削除してしまうと、欧文など単語
間に半角スペースが挿入されている文書からスペースを
除くと単語の区別がつかなくなりテキストの判読ができ
なくなるおそれがあるからである。そして、スペースカ
ウンタのカウント値が2以上であれば(T13:YE
S)ステップT14に進み、スペースカウンタのカウン
ト値が2未満であれば(T13:NO)ステップT15
に進む。
【0077】ステップT14においては、スペースカウ
ンタのカウント値が2以上であるので、元のテキストデ
ータ中のインデントなどによって必要以上に多くのスペ
ース文字が挿入されていると判断してそのスペース文字
を削除し、ステップT17に進む。
【0078】また、ステップT15においては、空白行
フラグがオンであるかどうかを判断し、もし空白行フラ
グがオンであれば(T15:YES)ステップT16に
進み、空白行フラグがオフであれば(T15:NO)ス
テップT10に進む。ステップT15で空白行フラグが
オンである場合とは、後のステップT17で空白行フラ
グがオフにされることから、文字ポインタが行頭にある
ときか或いは文字ポインタが行頭から2文字目にあって
1文字目がスペース文字であった場合である。そこで、
ステップT16において、文字ポインタの直前にあるス
ペース文字を削除し、欧文の場合など単語間などに故意
に挿入されたスペース文字が削除されないようにしつ
つ、行頭にあるスペース文字を削除している。これによ
り、行頭がすべての行において揃うことになるので、行
頭に統一感が生み出され、テキストデータが見やすくな
る。
【0079】次に、ステップT17において空白行フラ
グがオフにされた後、ステップT18においてスペース
カウンタがゼロに初期化される。さらに、ステップT1
9において、文字ポインタが次の文字コードに移され
て、ステップT4に戻って同様のステップが繰り返され
る。
【0080】本実施の形態によってテキストデータがど
のように整形されるかの一例を図11〜図13に基づい
て説明する。なお、これらの図において、下向きの矢印
(↓)は改行コードを表すものであり、実際に印刷され
るものではない。
【0081】図11は、ブラウザに示された元のテキス
トデータであり、各行末には改行コードが付加されてい
る。また、3〜6行目はインデント処理されており、7
行目には改行コードのみが存在している。このテキスト
データを単に図11よりも少ない行内文字数で表したも
のが図12である。図12に示されたテキストデータ
は、行の途中で改行されたり、不要な改行がなされてい
たり、インデントされた行にスペースが残ってしまって
非常に見づらい。
【0082】本実施の形態にしたがって処理したテキス
トデータを示したのが図13である。図13から明らか
なように、1行目先頭のスペースは、ステップT4〜ス
テップT11、ステップT12を経てステップT4に戻
った後、ステップT13、ステップT15、ステップT
16を経て削除される。また、インデント処理された3
〜6行目の各行先頭のスペースは、ステップT4〜ステ
ップT11、ステップT12、ステップT19を経てス
テップT4に戻る処理をスペースの数だけ繰り返した
後、ステップT11、ステップT13、ステップT14
を経て削除される。また、3〜5行目の行末の改行コー
ドと7行目の改行コードは、ステップT4〜ステップT
7を経て削除される。一方、2行目、6行目、8行目〜
11行目の行末の改行コードは、ステップT4〜ステッ
プT6を経てステップT7が実行されないので削除され
ずに残る。このように、本実施の形態によると、行内文
字数が図11よりも少なくなったとしても、所定の場合
以外は行の途中で改行されることがなく、インデントさ
れていた行にスペースが残ることもない。また、「・」
記号が行頭にあって箇条書きされた行は、改行コードが
削除されることなくそのまま箇条書きの形式で残され、
句点「。」の直後にある改行コードは削除されないの
で、各行の区別が分かりやすい。また、行頭にあった1
文字分のスペースも削除されるので、すべての行の行頭
に統一感が生み出されている。また、図11において7
行目にあった改行コードも削除されて、テキストがコン
パクトになっている。つまり、本実施の形態によると、
煩雑な作業を必要とせずに、テキストデータを、その行
内表示文字数が変わった場合であっても見やすくコンパ
クトに表示することができる。そのため、タックシート
13のような幅の狭い領域に印刷されたテキストが非常
に読みやすくなる。
【0083】次に、テキストデータのみが配置される場
合のタックシート13の改ページおよびシート切断処理
について図10を参照して説明する。なお、ここでは、
1つのテキストデータのサイズが大きく1つのテキスト
データが複数のページにまたがって印刷される場合につ
いて説明するが、複数のテキストデータが印刷される場
合も各データの間に改行コードのみの行が1つ設けられ
る点以外は同様に処理される。
【0084】まず、ステップU1において、オブジェク
ト先頭のY座標(1ページ目のタックシート13の長さ
方向についての印刷開始位置の座標)が変数Yに格納さ
れ、続いて、ステップU2において、RAM136の所
定領域に記憶された行ポインタが先頭行に移される。
【0085】次に、ステップU3において、未処理の行
が存在するか、つまり行ポインタ位置がテキストデータ
の最終行位置を超えているかどうかが判断される。もし
超えていれば(U3:NO)ステップU5に進み、現在
位置でタックシート13が切断されるようにその切断位
置がRAM136の所定領域に書き込まれる。もし超え
ていなければ(U3:YES)ステップU4に進む。
【0086】ステップU4においては、変数Yに現在行
の行幅を足した値が、そのページ末のY座標(タックシ
ート13の各ページの長さ方向の印刷終了位置)を超え
ているかどうかが判断される。もし、超えていなければ
(U4:NO)ステップU9に進む。一方、もし超えて
いれば(U4:YES)ステップU6に進み、現在位置
でタックシート13が切断されるようにその切断位置が
RAM136の所定領域に書き込まれる。そして、ステ
ップU7において、次のページの先頭(印刷開始位置)
のY座標が変数Yに格納された後、ステップU8におい
て、タックシート13が搬送されて印刷開始位置の頭出
しがされるようなデータがRAM136の所定領域に書
き込まれてからステップU9に進む。
【0087】ステップU9においては、行ポインタが存
在する現在行のテキストデータがタックシート13に印
刷されるように、その行のテキストデータがRAM13
6の所定領域に書き込まれる。そして、ステップU10
に進んで、次の行の印刷のために、タックシート13が
現在行の行幅分だけ前方に搬送されるようなデータがR
AM136の所定領域に書き込まれる。
【0088】次に、ステップU11において、変数Yに
現在行の行幅を足した値が新たな変数Yとして格納さ
れ、ステップU12において、行ポインタが次の行に移
された後、ステップU3に戻る。
【0089】このような処理により、テキストデータが
複数ページにまたがる場合であっても、タックシート1
3を所定の長さごとに切断して手帳などに貼り付けやす
いラベルを得ることができる。また、テキストデータが
1ページに満たない長さで終了した場合には、その場所
でタックシート13を切断するようにしたので、切断さ
れたタックシート13に余白部分が生じることがなくコ
ンパクトな印刷済みラベルを低コストで得ることができ
る。また、カッティングプリンタ11から排出されたラ
ベルの余白部分を切断するという手間が不要になる。
【0090】次に、図8に関連して説明した処理によっ
てエディタに取り込まれたデータが画像データのみであ
ると判断された場合の、エディタによる画像データの処
理について説明する。組合せデータ判定データがエディ
タに取り込まれたデータが画像データのみであることを
示している場合、図7に示す印刷領域157の余白部分
を除く領域に対応するアドレス領域に画像データが配置
されることになる。
【0091】画像データだけが取り込まれた場合の処理
の第1の例では、選択された複数の画像データが優先順
位を付けられて、優先順位の高いものから順にタックシ
ート13の1ページ内に対応したアドレス領域に配置さ
れていく場合について説明する。以下、図14〜図15
を参照して詳述する。
【0092】本例では、図15に示す、タックシート1
3への1ページ分の矩形印刷領域に対応したアドレス領
域に、選択されたn個の矩形画像データを配置するもの
とする。これらn個の画像データの配置の優先順位は、
本例ではそのサイズ(バイト数)の大きい順に決められ
る。つまり、CPU134が選択された画像データの大
きさをそれぞれ比較することによって優先順位を決定
し、その順番がRAM136の所定領域に書き込まれ、
RAM136に書き込まれた順番にしたがって最もサイ
ズの大きい画像データから配置されていく。これによっ
て、サイズの大きい画像データを大きく表示および印刷
することが可能となる。なお、画像データの配置の優先
順位は、画像データが選択された順であってもよいし、
ユーザが任意に決めてもよく、いずれの方法によっても
画像データの配置の優先順位はCPU134によって決
定され、RAM136の所定領域に書き込まれる。
【0093】そして、RAM136に書き込まれた順番
にしたがって、印刷領域の画像未配置領域に対応するア
ドレス領域内に元の画像データを相似拡大または相似縮
小した相似画像データが配置される。このとき、各画像
データは画像未配置領域において最大のサイズとなるよ
うに相似拡大または相似縮小される。そして、その配置
方向はすべての画像データについて共通にされているの
で、観察方向を見る画像によって変える必要なく1枚の
タックシートに印刷された複数の画像を一目で把握でき
るようになる。
【0094】本例では、図15に示すように、タックシ
ートの印刷領域の幅に対応した長さ(ドット数)をX、
タックシート13の1ページ分の長さに対応した長さを
Yとし、この(X,Y)の印刷領域に対応するアドレス
領域内にn個の画像データがそれぞれ相似拡大または相
似縮小されて配置される。図の上側が画像の上側に対応
している。ここで、n番目の画像データのブラウザに表
示されていた元の大きさを(xn,yn)とし、このデ
ータが相似拡大または相似縮小された相似画像データの
エディタ画面での大きさを(xn’,yn’)とする。
また、1または複数の相似画像データが配置されている
ときに、印刷領域の左上頂点を基準点として、幅Xのす
べてが相似画像データで占められている位置までのY方
向の距離をBとし、幅Yのすべてが相似画像データで占
められている位置までのX方向の距離をAとしている。
【0095】まず、図14に示すステップE1におい
て、パラメータnが1とされるとともに、上述した変数
AおよびBがゼロとされる。そして、ステップE2にお
いて、X−Aの値が、n番目の画像データの幅xnの拡
大或いは縮小後の幅xn’として格納される。
【0096】次に、ステップE3において、ステップE
2で決められた拡大或いは縮小後の画像データの幅x
n’に基づいて、この画像データを相似拡大或いは相似
縮小したときの長さyn’を求め(yn’=(yn/x
n)*xn’)、長さyn’とY−Bの値とを比較す
る。その結果、yn’≦Y−Bであれば(E3:YE
S)ステップE4に進み、yn’>Y−Bであれば(E
3:NO)ステップE5に進む。
【0097】yn’≦Y−Bであるとは、例えば1番目
の画像データについてはその拡大或いは縮小後の幅x
1’を印刷領域の全幅Xとしたときに、その拡大或いは
縮小後の長さy1’が印刷領域の1ページの長さY内に
収まることを意味する。そこで、この場合には、ステッ
プE2およびステップE3で定めた相似画像データ(x
n’,yn’)を画像未配置領域に配置することとし、
ステップE4において、B+yn’を新たにBの値とし
て格納する。
【0098】また、yn’>Y−Bであるとは、例えば
1番目の画像データについてはその拡大或いは縮小後の
幅x1’を印刷領域の全幅Xとしたときに、その拡大或
いは縮小後の長さy1’が印刷領域の1ページの長さY
内に収まらないことを意味する。そこで、この場合に
は、X方向を相似変形の基準とするのをやめて、Y方向
を相似変形の基準とするようにする。そこで、ステップ
E5において、Y−Bの値が、拡大或いは縮小後の画像
データの長さyn’として格納される。
【0099】次に、ステップE6において、ステップE
5で決められた拡大或いは縮小後の画像データの長さに
基づいて、この画像データを相似拡大或いは相似縮小し
たときの幅xn’を求める(xn’=(xn/yn)*
yn’)。そして、ステップE7において、A+xn’
を新たにAの値として格納する。
【0100】次に、ステップE8において、ステップE
2およびステップE3で定めた相似画像データ(x
n’,yn’)、または、ステップE5およびステップ
E6で定めた相似画像データ(xn’,yn’)が画像
未配置領域に対応するアドレス領域に(左上詰めで)上
位アドレスから配置される。このとき、元の画像データ
からの拡大縮小率とともに相似画像データの配置位置範
囲を示すアドレスが元の画像データのアドレスと関連づ
けられてRAM136の所定領域に印刷データの一部と
して書き込まれる。
【0101】次に、ステップE9において、変数AがX
と等しくなったか(A=X)、或いは、変数BがYと等
しくなったか(B=Y)どうかが判断される。もしこれ
らいずれかの条件が満たされていれば(E9:YES)
1ページ分の印刷領域が相似画像データで埋め尽くされ
たことになるので、ステップE11に進んで、長さYで
タックシート13が幅方向に切断されるようにその切断
位置がRAM136の所定領域に印刷データの一部とし
て書き込まれる。
【0102】また、これらいずれの条件も満たされてい
なければ(E9:NO)、タックシート13の1ページ
分の印刷領域にまだ空白部分があることになるので、ス
テップE10に進んで次の画像データがあるかどうかが
判断される。もし次の画像データがあれば(E10:Y
ES)ステップE12に進んでパラメータnを1だけ加
算してステップE2に戻る。もし次の画像データがなけ
れば(E10:NO)ステップE13に進む。
【0103】ステップE13では、変数Aがゼロである
かどうかが判断される。もし変数Aがゼロであれば(E
13:YES)、1ページ分の印刷領域の下方にはまっ
たく印刷されない領域があることになるので、ステップ
E14に進んで位置Bでタックシート13が幅方向に切
断されるようにその切断位置がRAM136の所定領域
に印刷データの一部として書き込まれる。また、もし変
数Aがゼロでなければ(E13:NO)、1ページ分の
印刷領域の長さYにわたって印刷が行われることになる
ので、ステップE11に進んで高さYでタックシート1
3が幅方向に切断されるようにその切断位置がRAM1
36の所定領域に印刷データの一部として書き込まれ
る。
【0104】このような手順によって、1または複数の
画像データを、煩雑な編集作業を必要とすることなく印
刷領域に対応するアドレス領域内に拡大或いは縮小して
配置し、エディタへの見やすく且つコンパクトな表示を
得ることが可能となる。
【0105】次に、画像データだけが取り込まれた場合
の処理の第2の例について説明する。本例では、1ペー
ジ分のタックシート13を横長の領域としてとらえて第
1の例と同様に画像データを配置していく。第1の例で
はタックシート13を縦長の領域としてとらえていたた
め、縦長の画像データが比較的大きく表示されるように
配置することができたが、横長の画像データが比較的小
さく表示されてしまう。本例はこれとは逆に、横長の画
像データが比較的大きく表示されるようにしたものであ
る。以下、図16〜図17を参照して詳述する。
【0106】本例では、図17に示すように、タックシ
ート13の1ページ分の長さに対応した長さY側が画像
上側となるように図15とは90度回転して置かれたタ
ックシート13への1ページ分の矩形印刷領域に対応し
たアドレス領域に、選択されたn個の矩形画像データを
配置するものとする。これらn個の画像データの配置の
優先順位は、サイズなどによって決定されてRAM13
6の所定領域に書き込まれる。そして、RAM136に
書き込まれた順番にしたがって、印刷領域の画像未配置
領域に対応するアドレス領域内に共通の配置方向で最大
サイズの相似画像データが配置される。
【0107】まず、図16に示すステップF1におい
て、パラメータnが1とされるとともに、第1の例と同
様に定義された変数AおよびBがゼロとされる。そし
て、ステップF2において、Y−Bの値が、n番目の画
像データの幅xnの拡大或いは縮小後の幅xn’として
格納される。
【0108】次に、ステップF3において、ステップF
2で決められた拡大或いは縮小後の画像データの幅x
n’に基づいて、この画像データを相似拡大或いは相似
縮小したときの長さyn’を求め(yn’=(yn/x
n)*xn’)、長さyn’とX−Aの値とを比較す
る。その結果、yn’≦X−Aであれば(F3:YE
S)ステップF4に進み、yn’>X−Aであれば(F
3:NO)ステップF5に進む。
【0109】yn’≦X−Aであるとは、例えば1番目
の画像データについてはその拡大或いは縮小後の幅x
1’を印刷領域の1ページ分の全長さYとしたときに、
その拡大或いは縮小後の長さy1’が印刷領域の全幅X
内に収まることを意味する。そこで、この場合には、ス
テップF2およびステップF3で定めた相似画像データ
(xn’,yn’)を画像未配置領域に配置することと
し、ステップF4において、A+yn’を新たにBの値
として格納する。
【0110】また、yn’>X−Aであるとは、例えば
1番目の画像データについてはその拡大或いは縮小後の
幅x1’を印刷領域の1ページ分の全長さYとしたとき
に、その拡大或いは縮小後の長さy1’が印刷領域の全
幅X内に収まらないことを意味する。そこで、この場合
には、Y方向を相似変形の基準とするのをやめて、X方
向を相似変形の基準とするようにする。そこで、ステッ
プF5において、X−Aの値が、拡大或いは縮小後の画
像データの長さyn’として格納される。
【0111】次に、ステップF6において、ステップF
5で決められた拡大或いは縮小後の画像データの長さに
基づいて、この画像データを相似拡大或いは相似縮小し
たときの幅xn’を求める(xn’=(xn/yn)*
yn’)。そして、ステップF7において、B+xn’
を新たにBの値として格納する。
【0112】次に、ステップF8において、ステップF
2およびステップF3で定めた相似画像データ(x
n’,yn’)、または、ステップF5およびステップ
F6で定めた相似画像データ(xn’,yn’)が画像
未配置領域に対応するアドレス領域に(左上詰めで)上
位アドレスから配置される。このとき、元の画像データ
からの拡大縮小率とともに相似画像データの配置位置範
囲を示すアドレスが元の画像データのアドレスと関連づ
けられてRAM136の所定領域に印刷データの一部と
して書き込まれる。
【0113】次に、ステップF9において、変数AがX
と等しくなったか(A=X)、或いは、変数BがYと等
しくなったか(B=Y)どうかが判断される。もしこれ
らいずれかの条件が満たされていれば(F9:YES)
1ページ分の印刷領域が相似画像データで埋め尽くされ
たことになるので、ステップF11に進んで、長さYで
タックシート13が幅方向に切断されるようにその切断
位置がRAM136の所定領域に印刷データの一部とし
て書き込まれる。
【0114】また、これらいずれの条件も満たされてい
なければ(F9:NO)、タックシート13の1ページ
分の印刷領域にまだ空白部分があることになるので、ス
テップF10に進んで次の画像データがあるかどうかが
判断される。もし次の画像データがあれば(F10:Y
ES)ステップF12に進んでパラメータnを1だけ加
算してステップF2に戻る。もし次の画像データがなけ
れば(F10:NO)ステップF13に進む。
【0115】ステップF13では、変数Aがゼロである
かどうかが判断される。もし変数Aがゼロであれば(F
13:YES)、1ページ分の印刷領域の右方にはまっ
たく印刷されない領域があることになるので、ステップ
F14に進んで位置Bでタックシート13が幅方向に切
断されるようにその切断位置がRAM136の所定領域
に印刷データの一部として書き込まれる。また、もし変
数Aがゼロでなければ(F13:NO)、1ページ分の
印刷領域の長さYにわたって印刷が行われることになる
ので、ステップF11に進んで高さYでタックシート1
3が幅方向に切断されるようにその切断位置がRAM1
36の所定領域に印刷データの一部として書き込まれ
る。
【0116】このような手順によって、第1の例と比較
した場合に横長の画像データが大きく表示或いは印刷さ
れるという利点がある。
【0117】第1の例と第2の例とは、そのいずれも任
意に選択することができるが、優先度の高いデータをよ
り大きく表示するという観点からは、優先順位が1番目
のデータが縦長データであれば第1の例を採用し、優先
順位が1番目のデータが横長データであれば第2の例を
採用することが好ましい。そのためには、優先順位が定
められてから、優先順位が1番目のデータの縦方向長さ
と横方向長さとを比較すればよい。
【0118】次に、画像データだけが取り込まれた場合
の処理の第3の例について説明する。本例では、選択さ
れた複数の画像データ間に軽重をつけず、それぞれを独
立した分割領域内において最大となるように個別に拡大
或いは縮小して配置するようにしている。以下、図18
〜図21を参照して詳述する。
【0119】まず、ステップG1において、画像データ
が縮小される場合にどの程度までの縮小を許容するかを
最低縮小率MRとして予め設定する。これは、画像デー
タが余りに小さく縮小されると画像が見づらくなってし
まうからである。
【0120】次に、ステップG2において、上述したい
ずれかの方法によってエディタに画像データを取り込ん
だ後、ステップG3において、タックシート13の1枚
分の矩形領域をいくつの領域に分割するか(分割数N)
を設定する。分割数Nは、任意に設計することができ、
例えば取り込んだ画像データの数と同じであってよい。
【0121】次に、ステップG4において、タックシー
ト13の1枚分の領域をステップG3で設定した分割数
Nに分割する。分割は、例えば図21に示すようにタッ
クシート13の1枚分の領域をX方向に沿った境界線で
分割領域が同じ大きさとなるように3つに分割してもよ
いし、分割領域が異なる大きさとなるように任意のレイ
アウトで分割してもよい。これら各分割領域には例えば
左上から順に番号が付けられる。
【0122】次に、ステップG5において、パラメータ
Iの値として1を格納する。パラメータIは配置される
各画像および各分割領域を識別するものであり、各画像
には第1の例と同様に予め配置の優先順位が決められて
いてよい。そして、ステップG6において、I番目の画
像データがI番目の分割領域内で最大となるように拡大
或いは縮小された相似画像データが当該分割領域に配置
される。
【0123】以後、ステップG7でパラメータIを1だ
け加算し、ステップG8でパラメータIがN+1未満か
どうかを判断する。もしパラメータIがN+1未満であ
れば(G8:YES)ステップG6に戻って画像データ
の配置処理が繰り返される。また、パラメータIがN+
1以上であれば(G8:NO)ステップG9に進んでカ
ッティングプリンタ11での印刷が行われる。
【0124】ここで、ステップG6の具体的なステップ
について、図19に基づいて説明する。まず、ステップ
G61において、画像データを関連する分割領域に最大
の大きさで配置するために、画像データの縦方向の長さ
をどれだけ縮小或いは拡大する必要があるかを計算す
る。そのためには、分割領域の縦辺長さ/画像データの
縦辺長さを計算し、これを縦比率VRとする。次に、ス
テップG62において、ステップG61と同様にして横
比率HRを計算する。
【0125】次に、ステップG63において、縦比率と
横比率の大小関係を判断する。もしも横比率の方が大き
ければ(G63:YES)、当該画像データを最大サイ
ズとなるように関連する分割領域に配置するには縦比率
を基準として縮小或いは拡大する必要があることになる
ので、ステップG64に進んで縦比率VRがその画像デ
ータの拡大縮小率ZRとしてRAM136の所定領域に
書き込まれる。一方、縦比率の方が大きければ(G6
3:NO)、当該画像データを最大サイズとなるように
関連する分割領域に配置するには横比率を基準として縮
小或いは拡大する必要があることになるので、ステップ
G65に進んで横比率HRがその画像データの拡大縮小
率ZRとしてRAM136の所定領域に書き込まれる。
【0126】次に、ステップG66において、画像デー
タの拡大縮小率ZRがステップG1で設定した最小縮小
率MRと比較される。また、もし拡大縮小率ZRが最小
縮小率MR以上であるときには(G66:NO)、ステ
ップG68において通常の画像データ配置処理が行われ
る。すなわち、画像データがステップG64またはステ
ップG65で定められた拡大縮小率ZRによって相似拡
大或いは相似縮小された相似画像データが、関連する分
割領域のアドレス領域に(左上詰めで)上位アドレスか
ら配置される。このとき、元の画像データからの拡大縮
小率とともに相似画像データの配置位置範囲を示すアド
レスが元の画像データのアドレスと関連づけられてRA
M136の所定領域に印刷データの一部として書き込ま
れる。
【0127】もし拡大縮小率ZRが最小縮小率MRより
も小さいときには(G66:YES)、画像データが小
さくなりすぎることになるので、ステップG67で画像
データの分割配置処理を行う。
【0128】ここで、ステップG67の分割配置処理に
ついて、より詳細に図20に基づいて説明する。分割配
置処理においては、まず、ステップG671において、
タックシート13の1ページ内の残りの(つまり、現在
処理中のものを含んで未だ相似画像データが配置されて
いない)分割領域数NNを求める。そして、ステップG
672において、パラメータJの値として2を格納した
後、パラメータJと残り分割領域数NNとを比較する。
もしパラメータJが残り分割領域数NNよりも大きけれ
ば(G673:YES)、画像データを分割する余地が
すでにないことを意味しているので、ステップG679
に進んで当該ページ内には画像データを印刷することが
できない旨の警告を発する。警告は、ディスプレイ13
2に表示してもよいし、スピーカ(図示せず)などから
音声としてユーザに通知してもよい。
【0129】もしパラメータJが残り分割領域数NN以
下であれば(G673:NO)、ステップG674に進
んで画像データをパラメータJと等しい個数に分割す
る。例えば図21のように分割領域がX方向に沿った線
で同じ幅に分割されている場合には、画像データもこれ
に合わせてX方向に沿った線で同じ幅に分割すればよ
い。
【0130】そして、ステップG675において、J個
に分割された各画像データについて、これらがそれぞれ
J個の分割領域に配置されるとしたのときの拡大縮小率
DZRを、ステップG61〜ステップG65と同様にし
て計算する。次に、ステップG676において、分割さ
れた画像データの拡大縮小率DZRがステップG1で設
定した最小縮小率MRと比較される。また、もし分割画
像の拡大縮小率DZRが最小縮小率MR以上であるとき
には(G676:NO)、ステップG678において、
J個に分割された個々の画像データについて、ステップ
G68で説明したのと同様に、J個の分割領域への配置
処理が行われる。
【0131】もし分割画像の拡大縮小率DZRが最小縮
小率よりも小さいときには(G676:YES)、ステ
ップG677に進んでパラメータJを1だけ加算した後
ステップG673に戻って同様のステップを繰り返して
行う。
【0132】このような手順によると、第1の例と比較
した場合に、各分割領域の右側に余白が生じるものの、
各分割領域にいわば独立して画像データが配置されるの
で、優先度の低い画像データほど小さく表示されるおそ
れが少ない。また、すべての画像データが共通の所定方
向で配置されるので、観察方向を変更しなくとも複数の
画像データを一度に見ることができるようになる。ま
た、画像データを分割領域に配置する場合の拡大縮小率
と予め定められた最小縮小率とを比較することにより、
相似画像データが非常に小さく縮小されて見づらくなる
のを事前に検出することができる。また、拡大縮小率が
最小縮小率よりも小さい場合には、画像データが複数の
分割領域に分割されて相似画像データとして配置される
ので、比較的サイズの大きい画像データが小さく表示さ
れるのを防止することができる。さらに、所定の場合に
は警告を発するようにしたので、相似画像データを所定
領域内の残存する複数の分割領域に分割して配置したと
しても、当該相似画像データの拡大縮小率が最小縮小率
以下であることをユーザに知らせることができるという
利点がある。
【0133】次に、図8に関連して説明した処理によっ
てエディタに取り込まれたデータがテキストデータと画
像データの両方であると判断された場合の、エディタに
よるテキストデータおよび画像データの処理について説
明する。組合せデータ判定データがエディタに取り込ま
れたデータがテキストデータと画像データの両方である
ことを示している場合、図7に示す印刷領域157の余
白部分を除く画像領域158に対応するアドレス領域に
画像データが配置され、テキスト領域159に対応する
アドレス領域にテキストデータが配置されることにな
る。以下、図22〜図23を参照して詳述する。
【0134】本実施の形態では、図23に示す、タック
シート13への1ページ分の矩形印刷領域を、テキスト
データが配置されるテキスト領域と、画像データが配置
される画像データとに所定の占有比率で分割し、それぞ
れの領域に対応するアドレス領域内でテキストデータお
よび画像データを配置していく。分割のレイアウトは様
々なものが考えられるが、本実施の形態では、占有比率
に応じた位置でタックシート13の長さ方向に沿って印
刷領域が2つの矩形領域に分けられる。テキストデータ
および画像データの各領域内での配置の手順は、上述し
た図9、図10、図14、図15で説明したものと同じ
であってもよい。すなわち、テキスト領域では、複数の
テキストデータが1つの改行コードを挟んで連続して配
置され、各テキストデータに整形処理が施される。ま
た、画像領域では、優先順位を付けられた複数の画像デ
ータがその順番に画像未配置領域で最大となるように相
似拡大または相似縮小されて配置される。なお、画像デ
ータについては、図18〜図21で説明したように、分
割領域内で最大サイズとした相似画像データが各分割領
域内に独立して配置されてもよい。
【0135】本実施の形態では、図23に示すように、
タックシートの印刷領域の幅に対応した長さ(ドット
数)をW、タックシート13の1ページ分の長さに対応
した長さをHとし、そのうち、画像領域の幅をX、長さ
をYとした(つまり、画像領域の占有比率はX/Wであ
り、テキスト領域の占有比率は(W−X)/Wであ
る)。そして、この(X,Y)の画像領域に対応するア
ドレス領域内にn個の画像データがそれぞれ相似拡大ま
たは相似縮小されて配置され、(W−X,Y)のテキス
ト領域に対応するアドレス領域内に1または複数のテキ
ストデータが配置される。ここで、n番目の画像データ
のブラウザに表示されていた元の大きさを(xn,y
n)とし、このデータが相似拡大または相似縮小された
相似画像データのエディタ画面での大きさを(xn’,
yn’)とする。また、画像領域内に1または複数の相
似画像データが配置されているときに、画像領域の左上
頂点を基準点として、幅Xのすべてが相似画像データで
占められている位置までのY方向のディスプレイ132
上での距離をBとし、幅Yのすべてが相似画像データで
占められている位置までのX方向のディスプレイ132
上での距離をAとしている。
【0136】まず、図22に示すステップP0におい
て、1ページ分のタックシートの印刷領域を占有比率R
を用いてタックシート13の長さ方向に沿って分割し、
画像領域の幅Xを求める(X=(R/100)*W)。
ステップP0の後に行われるステップP1〜ステップP
8は図14で説明したステップE1〜ステップE8と実
質的に同じであるので、ここではその説明を省略する。
【0137】そして、ステップP9において、変数Aが
Xと等しくなったか(A=X)、或いは、変数BがYと
等しくなったか(B=Y)どうかが判断される。もしこ
れらいずれかの条件が満たされていれば(P9:YE
S)1ページ分の画像領域が相似画像データで埋め尽く
されたことになるので、ステップP11に進んで、テキ
スト領域にテキストデータを配置してステップP12に
進む。テキストデータの配置手順は、上述した図9で説
明したのと同じであるのでここではその説明を省略す
る。なお、ここでは、処理を簡単にするために、テキス
トデータがタックシート1ページ分のテキスト領域を超
えて印刷されることがないと仮定している。
【0138】また、これらいずれの条件も満たされてい
なければ(P9:NO)、タックシート13の1ページ
分の画像領域にまだ空白部分があることになるので、ス
テップP10に進んで次の画像データがあるかどうかが
判断される。もし次の画像データがあれば(P10:Y
ES)ステップP13に進んでパラメータnを1だけ加
算してステップP2に戻る。もし次の画像データがなけ
れば(P10:NO)ステップP14に進んで、テキス
ト領域にテキストデータを配置する。このとき、画像領
域内の相似画像データが配置されなかった空白領域にも
テキストデータを配置することによって、空白領域を有
効に利用してテキストデータをコンパクトに配置するこ
とができるようになる。
【0139】次に、ステップP15では、変数Aがゼロ
であるかどうかが判断される。もし変数Aがゼロでなけ
れば(P15:NO)、タックシート13の1ページ分
の長さにわたって画像が印刷されることになるので、ス
テップP12に進んで高さH、つまり1ページ分の長さ
でタックシート13が幅方向に切断されるようにその切
断位置がRAM136の所定領域に印刷データの一部と
して書き込まれる。もし変数Aがゼロであれば(P1
5:YES)、1ページ分の画像領域の下方にまったく
画像が印刷されない領域があることになる。そこで、ス
テップP16に進んで、変数Bがテキストデータの高さ
(第1行位置から最下行位置までの距離)よりも大きい
かどうか、つまり画像データがテキストデータよりも下
方に突出しているかどうかが判断される。もし変数Bが
テキストデータの高さよりも大きければ(P16:YE
S)ステップP17に進んで、位置Bでタックシート1
3が幅方向に切断されるようにその切断位置がRAM1
36の所定領域に印刷データの一部として書き込まれ
る。一方、変数Bがテキストデータの高さよりも大きく
なければ(P16:NO)ステップP18に進んで、テ
キストデータの高さでタックシート13が幅方向に切断
されるようにその切断位置がRAM136の所定領域に
印刷データの一部として書き込まれる。
【0140】このような手順によって、画像データとテ
キストデータとを印刷領域に対応するアドレス領域内に
自動的に配置することができるので、煩雑な編集作業を
必要とすることなく画像データおよびテキストデータを
配置し、見やすく且つコンパクトな表示を得ることが可
能となる。
【0141】このように、本実施の形態によると、ブラ
ウザやワープロソフトなどの中のテキストデータや画像
データを指定するという簡単な操作だけで、指定された
画像やテキストが見やすく表示および印刷されて、手帳
やノートに貼るのに適したサイズのラベルを作成するこ
とができるようになる。従って、必要な情報だけを印刷
して手帳などに貼り付けておくことにより、タックシー
トを無駄に使用することなく、必要な情報を手軽に持ち
歩いていつでも参照することが可能となる。
【0142】なお、上述の実施の形態では、本発明をタ
ックシートに印刷することを例に説明したが、本発明は
必ずしもこれに関する用途に限られるものではなく、画
像データ処理一般に用いることが可能である。また、上
述の実施の形態では、本発明の画像データ処理装置はパ
ーソナルコンピュータによって構成されていたが、カッ
ティングプリンタだけ或いカッティングプリンタとパー
ソナルコンピュータの両方はで本発明の画像データ処理
装置が構成されていてもよい。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、7、9
によると、煩雑な編集作業を必要とすることなく、1ま
たは複数の画像データを所定領域内に見やすく且つ隙間
なくコンパクトに配置することが可能となる。また、す
べての画像データが共通の所定方向で配置されるので、
観察方向を変更しなくとも複数の画像データを一度に見
ることができるようになる。
【0144】請求項2によると、1番目の画像データが
所定領域内で最大のサイズとなるようにデータ配置方向
が決定されるので、優先度の高いデータをより大きく表
示することが可能となる。
【0145】請求項3、8、10によると、1または複
数の画像データを所定領域内に見やすく且つコンパクト
に配置することが可能となる。また、1つの分割領域に
1つの画像データが配置されるので、所定領域に複数の
画像データを配置する場合に優先度の低い画像データほ
ど小さく表示されるおそれが少ない。また、すべての画
像データが共通の所定方向で配置されるので、観察方向
を変更しなくとも複数の画像データを一度に見ることが
できるようになる。
【0146】請求項4によると、相似画像データの拡大
縮小率と予め定められた最小縮小率とを比較することに
より、相似画像データが非常に小さく縮小されて見づら
くなるのを事前に検出することができる。
【0147】請求項5によると、画像データが複数の分
割領域に分割されて相似画像データとして配置されるの
で、比較的サイズの大きい画像データが小さく表示され
るのを防止することができる。
【0148】請求項6によると、相似画像データを所定
領域内の残存する複数の分割領域に分割して配置したと
しても、当該相似画像データの拡大縮小率が最小縮小率
以下であることをユーザに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のデータ処理装置を含む
ラベル製造装置のブロック図である。
【図2】図1に示すカッティングプリンタの要部構成を
示す平面図である。
【図3】図1に示すカッティングプリンタの要部断面図
である。
【図4】図1に示すカッティングプリンタのカッティン
グ機構部を示す要部側断面図である。
【図5】図1に示すカッティングプリンタにおいて、ロ
ールシートユニットとカッティング機構部および画像形
成機構部との概略的な位置関係を示す模式的な斜視図で
ある。
【図6】図1に示すディスプレイへのブラウザの表示例
を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態において、テキストデー
タと画像データの両方が取り込まれた場合のエディタの
表示例を示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態におけるテキストデータ
と画像データとの識別処理に関するフローチャートであ
る。
【図9】本発明の一実施の形態におけるテキストデータ
の整形処理に関するフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態におけるテキストデー
タの改ページおよびタックシート切断処理に関するフロ
ーチャートである。
【図11】本発明の一実施の形態によってテキストデー
タがどのように整形されるかを説明するための図であ
る。
【図12】本発明の一実施の形態によってテキストデー
タがどのように整形されるかを説明するための図であ
る。
【図13】本発明の一実施の形態によってテキストデー
タがどのように整形されるかを説明するための図であ
る。
【図14】本発明の一実施の形態における画像データの
配置処理の第1の例に関するフローチャートである。
【図15】図14に基づく画像データの配置例を印刷イ
メージとして模式的に示す図である。
【図16】本発明の一実施の形態における画像データの
配置処理の第2の例に関するフローチャートである。
【図17】図16に基づく画像データの配置例を印刷イ
メージとして模式的に示す図である。
【図18】本発明の一実施の形態における画像データの
配置処理の第3の例に関するフローチャートである。
【図19】本発明の一実施の形態における画像データの
配置処理の第3の例に関するフローチャートである。
【図20】本発明の一実施の形態における画像データの
配置処理の第3の例に関するフローチャートである。
【図21】図18に基づく画像データの配置例において
所定領域の分割例を印刷イメージとして模式的に示す図
である。
【図22】本発明の一実施の形態におけるテキストデー
タおよび画像データの配置処理に関するフローチャート
である。
【図23】図22に基づくテキストデータおよび画像デ
ータの配置例を印刷イメージとして模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】
11 カッティングプリンタ 100 ラベル製造装置 110 パーソナルコンピュータ 132 ディスプレイ 134 CPU 136 RAM 157 印刷領域 158 画像領域 159 テキスト領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/403 380Z (72)発明者 池戸 辰裕 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 千年 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 Fターム(参考) 2C087 AA07 AA09 AA18 AB05 BA03 BA05 BA06 BB02 BD06 BD53 DA11 DA16 5B021 AA01 LB06 LB07 5B069 DD10 DD11 MA05 5B075 ND08 PP03 PP13 PQ02 PQ03 PQ48 PQ49 PQ62 PQ75

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定領域内に配置されるべき1または複
    数の画像データの配置順を記憶するデータ配置順記憶手
    段と、 前記データ配置順記憶手段に記憶された順に、前記所定
    領域の画像未配置領域内に共通の所定方向で配置される
    前記1または複数の画像データのそれぞれが前記画像未
    配置領域において最大のサイズとなるように相似拡大ま
    たは相似縮小された相似画像データを当該画像未配置領
    域に配置する相似画像データ配置手段とを備えているこ
    とを特徴とする画像データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定方向を、1番目の画像データが
    前記所定領域内で最大のサイズとなるように決定するデ
    ータ配置方向決定手段をさらに備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】 1または複数の画像データが配置される
    所定領域を所定数に分割して分割領域を形成する領域分
    割手段と、 個々の前記分割領域内に共通の所定方向で配置される前
    記1または複数の画像データのそれぞれが前記分割領域
    において最大のサイズとなるように相似拡大または相似
    縮小された相似画像データを当該分割領域に配置する相
    似画像データ配置手段とを備えていることを特徴とする
    画像データ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データに対するその相似画像デ
    ータの拡大縮小率と予め定められた最小縮小率とを比較
    する比較手段をさらに備えていることを特徴とする請求
    項3に記載の画像データ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記比較手段による比較の結果、相似画
    像データの拡大縮小率が最小縮小率よりも小さい場合
    に、前記相似画像データ配置手段は、当該相似画像デー
    タを複数の前記分割領域に分割して配置することを特徴
    とする請求項4に記載の画像データ処理装置。
  6. 【請求項6】 相似画像データを前記所定領域内の残存
    する複数の前記分割領域に分割して配置したとしても、
    当該相似画像データの拡大縮小率が最小縮小率よりも小
    さい場合に警告を発する警告手段をさらに備えているこ
    とを特徴とする請求項5に記載の画像データ処理装置。
  7. 【請求項7】 所定領域内に配置されるべき1または複
    数の画像データの配置順を記憶するデータ配置順記憶ス
    テップと、 前記データ配置順記憶ステップにおいて記憶された順
    に、前記所定領域の画像未配置領域内に共通の所定方向
    で配置される前記1または複数の画像データのそれぞれ
    が前記画像未配置領域において最大のサイズとなるよう
    に相似拡大または相似縮小された相似画像データを当該
    画像未配置領域に配置する相似画像データ配置ステップ
    とを有していることを特徴とする画像データ処理方法。
  8. 【請求項8】 1または複数の画像データが配置される
    所定領域を所定数に分割して分割領域を形成する領域分
    割ステップと、 個々の前記分割領域内に共通の所定方向で配置される前
    記1または複数の画像データのそれぞれが前記分割領域
    において最大のサイズとなるように相似拡大または相似
    縮小された相似画像データを当該分割領域に配置する相
    似画像データ配置ステップとを有していることを特徴と
    する画像データ処理方法。
  9. 【請求項9】 所定領域内に配置されるべき1または複
    数の画像データの配置順を記憶するデータ配置順記憶手
    段、および、 前記データ配置順記憶手段に記憶された順に、前記所定
    領域の画像未配置領域内に共通の所定方向で配置される
    前記1または複数の画像データのそれぞれが前記画像未
    配置領域において最大のサイズとなるように相似拡大ま
    たは相似縮小された相似画像データを当該画像未配置領
    域に配置する相似画像データ配置手段としてコンピュー
    タを機能させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 1または複数の画像データが配置され
    る所定領域を所定数に分割して分割領域を形成する領域
    分割手段、および、 個々の前記分割領域内に共通の所定方向で配置される前
    記1または複数の画像データのそれぞれが前記分割領域
    において最大のサイズとなるように相似拡大または相似
    縮小された相似画像データを当該分割領域に配置する相
    似画像データ配置手段としてコンピュータを機能させる
    ためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
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EP00121451A EP1089163B1 (en) 1999-09-30 2000-09-29 Data processing for arranging text and image data on a substrate
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