JP2001096712A - 印刷機械及びその駆動装置 - Google Patents

印刷機械及びその駆動装置

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JP2001096712A
JP2001096712A JP27665499A JP27665499A JP2001096712A JP 2001096712 A JP2001096712 A JP 2001096712A JP 27665499 A JP27665499 A JP 27665499A JP 27665499 A JP27665499 A JP 27665499A JP 2001096712 A JP2001096712 A JP 2001096712A
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Mitsuru Tabuchi
充 田渕
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製版露光時の版胴4の回転精度とともに、回
転速度を上げることができる機上製版印刷機、特に枚葉
印刷機を提供する。 【解決手段】前記主電動機11が速度切り替え可能な電
動機で且つ第1の駆動伝導系統に版胴4を接続して主電
動機11で版胴4を回転可能に構成するとともに、製版
モード時に前記夫々のクラッチを切り、主電動機11を
高速側に切り替えて版胴4を高速回転させながら製版を
行うか若しくは、印刷機本体2の少なくとも印刷用紙搬
送系を駆動する第1の電動機と、速度切り替え可能に構
成された第2の電動機側のみに連結された版胴4とを具
え、印刷モード時に前記第2の電動機を第1の電動機と
同期して回転させ、製版モード時に第2の電動機を高速
に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は版胴を具えた印刷機
械に係り、特に印刷機上で版胴上に巻装された版に製版
を行う機上製版印刷機として好適に適用される印刷機械
及びその駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より積層状態にある印刷用紙をー枚
ずつくわえて加速しながら印刷機本体側に受け渡す給紙
装置と、印刷終了後の印刷用紙を積層収納する排紙装置
と、該給紙装置と俳紙装置間に配設され、インキ供給装
置より版胴に巻装されている刷版の絵柄部分にシアン、
マゼンダ、イエロー及びブラックのインキを転移させ、
該インキを圧胴上に搬送されている印刷用紙に転移する
1又は複数の印刷機本体を具えた枚葉式印刷機械は公知
であり、かかる印刷機械には、シアン、マゼンダ、イエ
ロー及びブラックの各色毎に、版胴と圧胴を含む4つの
印刷機本体を具えたもの(特表平6−507353等、
以下複数ユニット型印刷機という)、又1つの圧胴の周
囲に4つの版胴を具えたサテライト型印刷機(特許第2
737811号)とが存在する。
【0003】又製版装置を印刷機と別個に設けることな
く、製版装置を印刷機内の版胴に対面配置して、製版モ
ード時に該版胴に巻装した刷版に直接製版を行った後、
印刷モードに切り替えて所定の印刷を行うようにした機
上製版印刷機(特開平5−77385号他)も公知であ
る。
【0004】図10及び図11にかかる複数ユニット型
の機上製版枚葉印刷機を説明する。1は積層状態にある
印刷用紙を一枚ずつくわえて加速しながら印刷機本体側
に受け渡す給紙装置で、フイーダから順次送り込まれて
くる紙が、前当てと横針によって見当が規制されて静止
状態になったときに、スインググリッパ等の加速紙保持
部を利用して用紙を受け取り、印刷機本体側の圧胴等の
周速まで加速し前記用紙を受け渡すもので、加速紙保持
部にはスインググリッパ、給紙胴、フィードロール等が
あるが、スインググリッパは、前当てに静止した用紙
(印刷用紙)を爪でくわえて爪軸の回転により加速しな
がら振り子運動のように紙を運んで、連続回転している
圧胴側の周速と同一速度になった時点で渡した後、振り
子運動の戻り運動をして前当てまで戻って次の紙をくわ
える動作を順次繰り返すものである。
【0005】2a、2b、2c、2dはインキ供給装置
13より版胴4に巻装されている刷版の絵柄部分にイン
キを転移させ、該インキを圧胴上に搬送されている印刷
用紙に転移する印刷機本体で、シアン、マゼンダ、イエ
ロー及びブラックの各色毎の印刷機本体が直列状に並ん
でおり、中間胴7を挟んで順次次の印刷機本体2b、2
c、2dの圧胴6に印刷用紙を搬送しながら4色の印刷
を行う。印刷終了後の印刷用紙を積層収納する排紙装置
3は、印刷終了後の印刷用紙を積層収納位置に搬送する
チェーングリッパ60その他の排紙移送装置を具える。
排紙収納位置に紙を運ぶものはチェーンに付けたくわえ
棒で運ぶチェーングリッパ60以外に、テープに乗せた
り、挟んだりして運ぶもの、あおりだし装置を用いて運
ぶもの等があり、本発明はこれらを含むものである。
【0006】シアン、マゼンダ、イエロー及びブラック
の各色毎の印刷機本体2a、2b、2c、2dは、対応
する色のインキ供給装置、刷版を巻装させた版胴4、版
胴4に対面配置させた製版装置17、インキ供給装置1
3より刷版の絵柄部分に転移させたインキをゴム胴5を
介して圧胴に転移し、供給された印刷用紙を圧胴6及び
中間胴7の図示しない爪で搬送しながら圧胴6上でゴム
胴5からインキをうけて印刷し、従動軸9で駆動されて
いる図示しないチェーングリッパで排紙装置3へ排出、
積重するものである。即ち、印刷機本体2の構成要素で
ある版胴4の外周に刷版12を装着し、インキ供給装置
13から刷版12の絵柄部分にインキを転移させ、その
インキをゴム胴5に転移し、更に圧胴6上を搬送されて
いる印刷用紙に転移し印刷が行われる。
【0007】一方上記刷版12は、従来から別の所で作
成されたものを、印刷機の版胴4に取り付けているが、
近年刷版焼付精度向上による刷出し時間の短縮、印刷品
質の向上、損紙の低減などの目的で、版胴4に対面配置
させた製版装置17により、版胴4表面、若しくは版胴
4表面に取り付けられた未露光の版材に前記製版装置1
7を利用して印刷機上で印刷絵柄を露光・現像するもの
が提案されていることは前記した通りである。
【0008】版胴4に対面する製版装置17はサーマル
ヘッド若しくはレーザを用いて画像信号を版材に記録す
るもので、レーザ露光装置14、現像装置15、定着装
置16などで構成する製版装置17によって、製版モー
ドで版胴4上の未露光の版材に露光、現像、定着させて
刷版12を形成した後、印刷モードに移行して印刷を行
うものである。そして上記製版モードで未露光版材に露
光する場合、露光信号出力タイミングに合わせて版胴4
を同期回転させながら露光するものであるために、この
時精度の良い刷版12の画像を作成するためには、版胴
4の回転精度を良くしておく必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、印刷機には
カムや偏心を使った負荷が変動する機械要素を多く使用
している。また、版胴4の本体の回転バランスは従来静
的バランスを取っているだけで十分だったので、高速で
回転させると動的アンバランスにより振動が大きくなる
とともに、回転ムラがでる。版胴4上で製版する場合、
印刷状態と同じように版胴4を駆動しているので、製版
装置17の露光精度が印刷機の振動と、版胴4の回転変
動により悪くなるという問題がある。また、印刷機を運
転する駆動源で駆動するので回転速度が印刷速度と同程
度であり、未露光版材全体の露光時間が長くなり、生産
性が上がらない。このため、露光時間を短くするために
は、露光ビームを増やすしかなく、このことは光学系の
数を多くすることになるために、コスト高になるという
問題がある。
【0010】そこで本発明は上記の課題を解決するため
になされたもので、その目的は、製版露光時の版胴4の
回転精度を上げる製版が可能な機上製版印刷機、特に枚
葉印刷機を提供することにある。本発明の他の目的は製
版露光時の版胴4の回転精度とともに、回転速度を上げ
ることができる機上製版印刷機、特に枚葉印刷機を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1乃至4記載の発
明は印刷機本体側に設けた主電動機より回転を受けて版
胴4を回転させる装置に主として適用されるもので、請
求項1記載の発明は、積層状態にある印刷用紙をー枚ず
つくわえて加速しながら印刷機本体2側に受け渡す給紙
装置1と、印刷終了後の印刷用紙を積層収納する排紙装
置3と、該給紙装置1と排紙装置3間に配設され、イン
キ供給装置より版胴4に巻装されている刷版の絵柄部分
にインキを転移させ、該インキを圧胴上に搬送されてい
る印刷用紙に転移する1又は複数の印刷機本体2を具え
た印刷機械において、主電動機11よりの駆動を受けて
印刷機本体2の少なくとも印刷用紙搬送系を駆動する第
1の駆動伝導系統とインキ供給装置を駆動する第2の駆
動伝導系統間に介在させ、両系統間の接脱を行うクラッ
チと、前記印刷機本体2側の少なくとも圧胴に設けた用
紙保持爪の開閉を停止する手段とを具え、非印刷モード
時、好ましくは製版モード時に前記クラッチを切って第
2の駆動伝導系統を切り離すとともに、用紙保持爪開閉
停止手段を作動させることを特徴とする。
【0012】かかる発明によれば、インキ供給装置には
図3に示すように、インキ往復ローラ、インキ元ロー
ラ、インキ呼び出しローラ等の揺動駆動機構が付設され
ており、これらが版胴4側の駆動伝導機構と連結されて
いると前記揺動変動機構の負荷アンバランスや回転変動
が版胴4側に伝達され、精度良い露光が出来ない。又圧
胴に設けた用紙保持爪は印刷用紙を給紙側より取り込む
ために必要であるが、製版モード時には用紙保持爪の開
閉動作は不要であり、然もこの開閉動作は露光製版時に
は不必要であるのみならず、却って開閉時の振動により
版胴4側で回転変動が生じてしまう。
【0013】そこで主電動機11よりの駆動を受けて印
刷機本体2側の第1の駆動伝導系統とインキ供給装置を
駆動する第2の駆動伝導系統間にクラッチ介在させ、製
版モード時に前記クラッチを切って第2の駆動伝導系統
を切り離すことにより、版胴4側の回転変動や負荷変動
を抑えるとともに、前記印刷機本体2側の少なくとも圧
胴に設けた用紙保持爪の開閉を停止することにより用紙
保持爪開閉時における振動における悪影響を除いてい
る。
【0014】尚、後記第1の実施例には第1の駆動伝導
系に版胴4を連結しているが、第2の実施形態では版胴
4は単独の電動機で構成している。従って前記構成要件
中の「少なくとも印刷用紙搬送系を駆動する」の用紙搬
送系には版胴4を駆動連結系に含まないものも技術範囲
に含まれる。又、用紙保持爪は圧胴のみならず、中間胴
に設けた場合も含まれる。又前記主電動機11は複数の
印刷機本体2に1つ設ける場合もあり、又各印刷機本体
2毎に設ける場合も含む。
【0015】請求項2記載の発明は、印刷機本体2側の
主電動機11を給紙装置1側の駆動伝導系にも適用した
実施例に関する発明で、前記主電動機11よりの駆動を
受けて印刷機本体2の少なくとも印刷用紙搬送系を駆動
する第1の駆動伝導系統と給紙側の所定位置に静止させ
た印刷用紙をくわえて加速しながら紙を運んで印刷機本
体2側に渡すスインググリッパその他の加速紙保持部の
駆動伝導系統間に介在させ、両系統間の接脱を行う第2
のクラッチとを具え、非印刷モード時、好ましくは製版
モード時に前記クラッチを切って加速紙保持部の駆動伝
導系統を切り離して、該加速紙保持部を非作動とするこ
とを特徴とする。
【0016】かかる発明によれば、印刷モード時は前記
クラッチをオンすることにより、印刷機本体2側の駆動
力が給紙装置1側に伝達されて、スインググリッパその
他の加速紙保持部が作動して給紙印刷が円滑に行われる
とともに、給紙装置1側には独立した電動機が不要であ
るために、装置の小型化につながる。一方、製版モード
時に前記クラッチを切って加速紙保持部の駆動伝導系統
を切り離して、該加速紙保持部を非作動としているため
に、前記スインググリッパ等の振り子運動に起因する振
動や回転数の変動が版胴4や製版装置17側に伝達され
ることなく、円滑な製版露光が可能となる。
【0017】請求項3記載の発明は、印刷機本体2側の
主電動機11を排紙装置3側の駆動伝導系にも適用した
実施例に関する発明で、前記主電動機11よりの駆動を
受けて印刷機本体2の少なくとも印刷用紙搬送系を駆動
する第1の駆動伝導系統と、印刷終了後の印刷用紙を積
層収納位置に搬送するチェーングリッパその他の排紙移
送装置の駆動伝導系統間に介在させ、両系統間の接脱を
行う第3のクラッチとを具え、非印刷モード時に前記ク
ラッチを切って排紙移送装置の駆動伝導系統を切り離し
て、該排紙移送装置を非作動とすることを特徴とする。
【0018】かかる発明によれば、印刷モード時は前記
クラッチをオンすることにより、印刷機本体2側の駆動
力が排紙装置3側に伝達されて、チェーングリッパその
他の排紙移送装置の作動が円滑に行われるとともに、排
紙装置3側には独立した電動機が不要であるために、装
置の小型化につながる。一方、製版モード時に前記クラ
ッチを切って排紙移送装置の駆動伝導系統を切り離し
て、該チェーングリッパ等を非作動としているために、
前記チェーングリッパ等の運動に起因する振動や回転数
の変動が版胴4や製版装置17側に伝達されることな
く、円滑な製版露光が可能となる。
【0019】請求項4記載の発明は、製版装置を印刷機
本体2の版胴4と対面して配置し、該版胴4上に巻装し
た刷版に製版可能に構成した請求項1、2、3記載の機
上製版可能な枚葉印刷機械に適用されるもので、前記主
電動機11が速度切り替え可能な電動機で且つ第1の駆
動伝導系統に版胴4を接続して主電動機11で版胴4を
回転可能に構成するとともに、製版モード時に前記夫々
のクラッチを切り、主電動機11を高速側に切り替えて
版胴4を高速回転させながら製版を行う事を特徴とす
る。
【0020】かかる発明によれば、印刷機本体2側に設
けた版胴4は回転変動や振動が生じる部位がクラッチに
より切られているために、これらの部位の回転変動や振
動が版胴4に伝わることなく精度良い回転が出来る。ま
た、製版モード時に給紙側や排紙側等を切り離して印刷
機本体2側を運転するために、印刷モードと駆動源が同
一でも製版モードの回転速度を向上させる事が出来、結
果として製版露光時の露光時間を短くして生産性の向上
を図ることが出来るとともに、高速化しても精度良い回
転数を得ることが出来る。
【0021】請求項5記載の発明は、版胴4側を独立し
た電動機で回転させるもので、給紙装置1と排紙装置3
間に配設され、インキ供給装置より版胴4に巻装されて
いる刷版の絵柄部分にインキを転移させ、該インキを圧
胴上に搬送されている印刷用紙に転移する1又は複数の
印刷機本体2と、製版装置17を印刷機本体2の版胴4
と対面して配置し、非印刷モード時に該版胴4上に巻装
した刷版に製版可能に構成した機上製版印刷機械に適用
されるもので、請求項1〜4記載の発明のように、枚葉
印刷機かどうかは問わない。
【0022】そして本発明の特徴とするところは、印刷
機本体2の少なくとも印刷用紙搬送系を駆動する第1の
電動機と、速度切り替え可能に構成された第2の電動機
と、前記第1の電動機の駆動系より切り離し第2の電動
機側のみに連結された版胴4とを具え、印刷モード時に
前記第2の電動機を第1の電動機と同期して回転させ、
製版モード時に第2の電動機を高速に切り替えるととも
に、該第2の電動機の回転パルスに同期して前記製版装
置17を駆動させることを特徴とする。
【0023】印刷モード時に前記第2の電動機を第1の
電動機と同期して回転させているために、印刷ずれがな
く版胴4を回転させることが出来、一方、製版モード時
には前記第1の電動機を回転させることなく第2の電動
機のみを高速に切り替えて回転させるとともに、該第2
の電動機の回転パルスに同期して前記製版装置17を駆
動させることにより、製版露光時の版胴4の回転精度と
ともに、回転速度を上げることができる。
【0024】そして本発明の場合、請求項6に記載のよ
うに、印刷モードと製版モードに対応させて第2の電動
機の回転速度を切替可能な制御装置と、前記第2の電動
機よりの回転パルスを介して版胴4の回転速度を制御す
る版胴4速度制御装置とを設けるのがよい。
【0025】請求項7記載の発明はレーザ露光により製
版を行う製版装置17を備えた請求項5記載の機上製版
印刷機械に適用されるもので、製版モード時に前記第2
の電動機よりの回転パルスを介して版胴4に対面配置さ
せた製版装置17の露光タイミングを同期させる露光制
御装置とを設けた事を特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0027】図1は版胴4に製版装置17を対面配置し
た本発明の第1実施形態に係る印刷機本体2の要部断面
説明図、図2は第1実施形態に係る印刷機の全体駆動概
略系統図で、(A)はステーンョン型の印刷機、(B)
はサテライト型の印刷機を示す。
【0028】本発明の第1の実施形態に係る印刷機の構
成を図1乃至図7に基づいて説明する。なお、前記図1
0及び図11に示す従来技術と同一機能部位については
図中同一の符号を付して示し、重複する説明は省略す
る。まず図2(A)のステーンョン型印刷機の概要につ
いて説明する。1は積層状態にある印刷用紙をー枚ずつ
くわえて加速しながら印刷機本体2側に受け渡す給紙装
置、2a、2b、2c、2dは印刷機本体でシアン、マ
ゼンダ、イエロー及びブラックの各色毎の印刷機本体2
が直列状に並んでおり、中間胴7を挟んで順次次の印刷
機本体2b、2c、2dの圧胴6に印刷用紙を搬送しな
がら4色の印刷を行う。3は印刷終了後の印刷用紙を積
層収納する排紙装置である。
【0029】そして、印刷装置本体2の構成要素である
版胴4の外周に刷版を装着し、インキ供給装置13から
刷版の絵柄部分にインキを転移させ、そのインキをゴム
胴5に転移し、更に圧胴6上を搬送されている印刷用紙
に転移し印刷が行われる。一方上記版胴4には、図1に
示すように製版装置17が対面配置されており、版胴4
表面、若しくは版胴4表面に取り付けられた未露光の刷
版12に前記製版装置17を利用して印刷機上で印刷絵
柄を露光・現像する。
【0030】このような製版装置17には、例えば3M
社で実用化されたテッドライナー(商品名)や、富士薬
品(株)が開発したEPS、Agfa−Gevart社
が開発したErectroplater等が存在し、例
えば、ErectloplaterはOPC等の光導電
体を均一帯電した後に、画像変調されたレーザビーム等
を利用して該帯電光導電体層に潜像を露光し、次に該潜
像をトナーにより現像した後、刷版となる陽極酸化アル
ミ板上にトナー画像の転写−熱定着し、最後にガム引き
して仕上げるものである。このように製版装置17に
は、レーザ露光装置14、現像装置15、定着装置16
等を装備してなるものが多いが、尚近年の製版装置17
はヤグレーザやアルゴンレーザを用いて版材に直接露光
を行い現像・定着が不要な直接レーザ露光製版装置17
も開発されている。
【0031】そしてかかる製版装置17は、次のような
制御がなされる。即ち版胴4の駆動系、例えば主電動機
11の回転軸端に設けたエンコーダ32(機械回転角検
出器)で版胴4の回転状態を検知し、その検知信号を機
械速度制御装置33に送りながら印刷モードに通した回
転制御タイミングで主電動機11の回転制御を行う。そ
して図2(A)及び図1に示すように、印刷モード時は
前記回転タイミングを制御された主電動機11で駆動元
歯車10を駆動し、前記駆動元歯車10を圧胴歯車6g
に噛み合わせて、前記圧胴歯車6gと第1中間胴歯車8
g、各中間胴歯車7g、各圧胴歯車6g、ゴム胴歯車5
g、版胴歯車4g、従動軸歯車9gを駆動している。
【0032】そして露光モード時は、クラッチ18を切
って図3に示すインキ供給装置側の第2の駆動伝導系統
Bを主電動機11側の駆動伝導系Aから切り離し、次に
図4及び図5に示す前記印刷機本体2側の圧胴6及び中
間胴7に設けた用紙保持爪19の開閉を力ム23、24
を図5(B)のように回転させて開閉作動を停止し、更
に図6に示すクラッチ27を切り、給紙側の所定位置に
静止させた印刷用紙をくわえて加速しながら紙を運んで
印刷機本体2側に渡すスインググリッパと給紙装置の駆
動伝導系統Cを切り離し、更に図7に示すクラッチ28
を切り、印刷終了後の印刷用紙を積層収納位置に搬送す
るチェーングリッパの駆動伝導系統Dを切り離す。
【0033】そして製版モード時に前記夫々のクラッチ
18、27、28を切り且つカム24を停止方向に回転
させた後、機械速度制御装置33の回転制御タイミング
で主電動機11を高速側に切り替えて版胴4を高速回転
させながら製版を行う。一方露光制御装置35では、前
記機械速度制御装置33よりの回転信号を受けて該制御
装置35でレーザ露光装置14の露光タイミングを版胴
4の回転周速と同期させるとともに、レーザ露光装置1
4の軸方向(主走査方向)の移動量も同期制御をする。
レーザ露光装置14は、版胴軸及び軸受けを介して架設
支持する両側のフレーム50a、50bに支持された移
動枠52a、52bを横断する如く前記版胴軸と平行に
延設するガイド棒49によりの版胴軸方向に移動自在に
ガイドされ、同様に移動枠52bの外側に取り付けたス
テッピングモータ47により回転するボールネジ等の移
動用ねじ48により軸方向の移動制御が行われる。
【0034】この結果製版モード時では、先ず版胴4の
表面には図示しない版装着装置により、未露光の版材を
装着し、製版装置17を接近させた後、前記夫々のクラ
ッチ18、27、28を切り且つカム24を停止方向に
回転させた状態で機械速度制御装置33で製版モードに
対応する高速回転で主電動機11で印刷機本体2の版胴
4を回転させる事が出来る。一方露光制御装置35で
は、前記機械速度制御装置33よりの回転信号を受けて
版胴4の回転間速に同期させてレーザ露光装置14の露
光用レーザビームの出射タイミングを同期させるととも
に、ステッピングモータ47の回転制御により移動用ネ
ジを介したレーザ露光装置14の軸方向(主走査方向)
の移動量を併せて同期制御しながら上記版材に露光を行
い、現像・定着させ、刷版12に形成した後、製版装置
17を図示しない逃し装置で逃す。
【0035】その後印刷モードに移行して前記夫々のク
ラッチ18、27、28を入れ且つ力ム24を爪開閉作
動方向に回転させた状態で機械速度制御装置33で印刷
モードに対応する回転数に主電動機11の回転数を落と
して、印刷機本体2、インキ供給装置給紙装置1及び排
紙装置3側の駆動伝導系B、Dを連結させて回転を行
う。従って、製版モードで製版装置17により版胴4上
の未露光版材に露光するとき、印刷運転する時の動力源
である主電動機11を高速化させて版胴4を駆動するが
この時版胴4の回転精度が高くなるように前記夫々のク
ラッチ18、27、28とカム24により変動負荷を切
り離せるものであるが、かかる構造は以下に詳説する。
【0036】図2(B)は1つの大口径の圧胴の周囲
に、シアン、マゼンダ、イエロ−、ブラック夫々のイン
キ供給装置13、版胴4、ゴム胴5からなる各色毎のス
テーションが配設されており、圧胴6のー回転で四色が
印刷される構造になっており、この結果中間胴7を設け
る必要がなく、小型化が出来るが、図3に示すインキ供
給装置13側の第2の駆動伝導系統、図4及び図5に示
す前記印刷機本体2側の圧胴6及び中間胴7に設けた用
紙保持爪の開閉停止機構、更に図6に示す、給紙側の所
定位置に静止させた印刷用紙をくわえて加速しながら紙
を運んで印刷機本体2側の圧胴に渡すスインググリッパ
の駆動伝導系統C、更に図7に示す印刷終了後の印刷用
紙を積層収納位置に搬送するチェーングリッパの駆動伝
導系統Dは、いずれもステーンョン型、サテライト型と
ほぼ同一構成のために共通して説明する。
【0037】図3は図2のA部でインキ供給装置の駆動
伝導系統Bと印刷機本体2の搬送系の駆動伝導系統Aと
の関係を示す概略駆動系統図である。図3に示すように
版胴4には圧胴歯車6g、ゴム胴歯車5gを介して主要
電動機11の駆動を受ける版胴歯車4gとインク供給装
置側に該駆動を伝達する第二の版胴軸上歯車4ghが固
接されており、該版胴軸上歯車4ghがインキクラッチ
18を経由してインキ供給装置13を駆動する駆動伝導
系Bに連結させており、この結果、インキ供給装置13
には図示しない変動負荷である往復ローラの揺動装置、
呼出しローラの揺動駆動、インキ元ローラの揺動駆動な
どを前記インキクラッチ18で切ることができる。
【0038】図4は図2のB部で圧胴苦しくは中間胴の
爪開閉停止機構を示し、図5はカムと爪開閉機構との関
係を示し、(A)は爪開閉位置にあるカムの状態、
(B)は爪開閉停止位置にあるカムの状態、(C)は爪
開閉位置にあるカムの状態を示す。図4にしめすよう
に、圧胴6及び中間胴7(サテライト型の場合は圧胴6
のみ)には印刷用紙を保持搬送するためにその周面より
接離可能な爪19があり、一方該爪19を開閉するカム
23が圧胴6又は中間胴7の軸を支持する軸受44に支
持され、該軸受44より両側のフレーム50a内側に延
設するりング筒部440に固設しており、更に該軸受の
リング筒部440には力ム23に併設して開閉停止力ム
24を軸受44の周りを回動可能に環設させている。
【0039】図5(C)に示すように爪19は爪軸20
に回動自在に設置され、上記爪軸20に固設された爪受
45からばね46で押され、かつ、爪受45が該ばね4
6による爪19の回動の限界位置を兼用している。即
ち、爪19が爪軸20により回動させられ爪19が印刷
用紙を押さえる僅かな領域だけばね46が作用するよう
になっている。前記爪軸20のー端には爪開閉レバー2
1を固設し、前記爪開閉レバ−21のー端に軸支したロ
ーラフォロワ22を設けている。
【0040】前記ローラフォロワ22は、その周面が前
記開閉力ム23及び開閉停止カム24の両方にまたがっ
て接触回転し、前記カム23、24の凹凸に追従し、前
記爪開閉レバー21を揺動させるもので、ばね53によ
りカム23、24表面に押付けられている。前記開閉停
止カム24はアクチュエイター25により回動できるよ
うになっており、印刷モードでは図5(A)の状態にな
るように力ム24を位置させることにより前記圧胴6ま
たは中間胴7の回転によりローラフォロワ22がカム2
3の凹凸周面に沿って揺動し前記爪開閉レバ−21等を
介して爪19の開閉を円滑に行うことが出来る。即ち、
爪19の開閉により、圧胴側で印刷用紙を受け取り、更
に中間胴側へ受渡しをして搬送することができる。
【0041】方、製版モード時は力ム24を半回転させ
ることにより、図5(B)状態に切換える。図5(B)
の状態はカム23及びカム24により凹部が無く円形面
であるために、版胴4とともに圧胴6又は中間胴7が回
転してもローラフォロワ22が揺動することなく、爪が
開いたままで回転する状態なので版胴4側の負荷の変動
は無くなる。
【0042】図6は図2のC部でスインググリッパの給
紙側駆動伝導系統Cと印刷機本体2の搬送系の駆動伝導
系統Aとの関係を示す概略駆動系統図である。図6にお
いて、Cは、給紙側の第1中間胴歯車8gからスイン
ググリッパ及び給紙装置1を駆動する系統で、クラッチ
27は、第1印刷機本体2aと給紙装置1間に位置する
第1中間胴歯車8gを第1中間胴軸にスプラインまたは
滑りキーで軸方向に移動自在に且つ回転方向には位置規
制されて軸支して構成する。又第1中間胴歯車8gは圧
胴歯車6gよりの回転を受けて給紙装置1側の駆動伝導
系Cと、第1中間胴20軸を介してその反対側に位置
するスインググリッパ駆動伝導系39に回転力が伝達さ
れる。
【0043】第1中間胴歯車8gの端部は、図3に示す
歯車29の移動機構であるクラッチ18と同様に、図1
に示す移動体43と軸方向固定で且つ回転自在に結合さ
れている。そして前記移動体43はフレーム50aの外
側に位置するカバー壁41に図示しない機構で回転規制
され、更に、カバー壁41の外側に位置する移動用モー
タ40の回転軸に連結されたねじ軸42と螺合してい
る。
【0044】この結果、前記移動用モータ40の回転に
より歯車8gを軸方向へ移動させ、圧胴歯車6gとの噛
み合わせを接離することにより、前記圧胴歯車6gを介
した主電動機11からの回転駆動力を切り離すことがで
きる給紙クラッチ27が構成されることになる。前記ク
ラッチ27を構成する第1中間胴歯車8gの下流側には
製版モード時の変動負荷であるスインググリッパ揺動用
カム39や給紙装置1が連結されている。従って印刷モ
ード時に前記クラッチ27を作動させて、第1中間胴歯
車8gと圧胴歯車6gとを連結させることにより、スイ
ンググリッパ揺動用カム39や給紙装置1に駆動力が伝
達されて円滑な印刷が可能となるとともに、製版モード
時では前記クラッチを切って第1中間胴歯車8gと圧胴
歯車6gとを切り離すことにより、スインググリッパ揺
動用カム39や給紙装置1への駆動力の伝達が解除され
て、回転変動要素が非回転の状態となるので版胴4側の
負荷の変動は無くなる。
【0045】図7は図2のD部で排紙装置3側駆動伝導
系統Dと印刷機本体2の搬送系の駆動伝導系統との関係
を示す概略駆動系統図Aである。図7において、圧胴歯
車と歯合している従動軸歯車9gは従動軸9の軸端にス
プラインまたは滑りキーで軸方向に移動自在で且つ回転
方向は位置規制されて固定されており、該従動歯車9g
の端部に図3に示す歯車29の移動機構であるクラッチ
18と同様に、図1に示す移動体43と軸方向固定で且
つ回転自在に結合されている。そして前記移動体43は
フレーム50aの外側に位置するカバー壁41に図示し
ない機構で回転規制され、更に、カバー壁41の外側に
位置する移動用モー夕40の回転軸に連結されたねじ軸
42と螺合している。
【0046】この結果、前記移動用モータ40の回転に
より歯車9gを軸方向へ移動させ、圧胴歯車6gとの噛
み合わせを接離することにより、前記圧胴歯車6gを介
した主電動機11からの回転駆動力を切り離すことがで
きる排紙クラッチ28が構成されることになる。又前記
クラッチ28を構成する従動歯車9gの下流側の従動軸
には製版モード時の変動負荷であるチェーングリッパや
排紙装置3の駆動伝導系が連結されている。従って印刷
モード時に前記クラッチ28を作動させて、従動胴歯車
9gと圧胴歯車6gとを連結させることにより、チェー
ングリッパや排紙装置3の駆動伝導系に駆動力が伝達さ
れて円滑な印刷が可能となるとともに、製版モード時で
は前記クラッチ28を切って従動歯車9gと圧胴歯車6
gとを切り離すことにより、スインググリッパ揺動用力
ム39や給紙装置1への駆動力の伝達が解除されて、回
転変動要素が非回転の状態となるので版胴4側の負荷の
変動は無くなる。
【0047】従って本実施形態によれば、版胴4上の未
露光の版材を製版装置17で露光する時少なくともイン
キ供給装置13の揺動機構の駆動を切断し、印刷用紙を
搬送する圧胴6及び中間胴7の印刷用紙搬送用爪19の
開閉を止めて、印刷機械を主電動機11で駆動するもの
で、このとき、更に、給紙クラッチ27を切断状態にし
スインググリッパ等の変動負荷を絶縁したり、排紙クラ
ッチ28を切断状態にしチエングリッパ等の変動負荷を
絶縁し駆動することのできるものである。尚、主電動機
11は負荷トルクが小さくなれば最高速度を上げること
はできる特性のもの、例えば界磁切換をし低トルク時は
高速回転できるものを選ぶとか、変速装置を接続し、負
荷トルクが小さくなったとき増速できるようにする。こ
のような駆動装置を提供し、機上製版時回転精度のよ
い、しかも、製版速度の高い運転が可能となる。
【0048】図9及び図8は本発明の第2実施例に係る
印刷機械駆動装置の部分構成図で、図9は版胴4に製版
装置17を対面配置した本発明の第1実施形態に係る印
刷機本体2の要部断面説明図で図1に対応する図であ
る。図8は図9の要部の概略駆動系統を示す説明図であ
る。本実施形態は、前記実施形態において、版胴4の駆
動を印刷機械全体を駆動する主電動機11で行っていた
代わりに、版胴4以外は同様な駆動伝導系の構成にする
が、版胴4はサーボモータのように精度の高い単独駆動
電動機30で駆動し、印刷運転時、機上製版時共に、上
記単独電動機30にて版胴4を駆動するようにしたもの
である。
【0049】図9において、実施例1と同様に全体を駆
動する主電動機11は、圧胴6、第1中間胴8、中間胴
7、ゴム胴5、従動軸9等及びそれに連なる系統を駆動
する。図8において、インキ元ローラ、インキ呼び出し
ローラ、インキ往復ローラ、等
のインキ供給装置13の駆
動は、版胴4の軸に、軸受62を介して回転自在に軸支
されている版胴軸上歯車4gh及びクラッチ18として
も機能する中間歯車29を介して行われる。ゴム胴5の
軸端には版胴軸上歯車4ghと噛み合うゴム胴歯車5g
hと、又圧胴歯車6gに噛み合う歯車5gが固設されて
いる。
【0050】主電動機11の駆動力は、圧胴歯車6g、
ゴム胴軸歯車5g、5ghをかいして版胴軸上歯車4g
hに伝達されるが、前記版胴軸上歯車4ghは版胴軸に
対し軸受62により自在に軸支されているために、版胴
4には駆動力を伝達せず、インキ供給装置の駆動伝導系
に駆動力を伝達する中間歯車29にのみ動力を伝達す
る。中間歯車29に伝達された駆動力はインキクラッチ
18を介してインキローラ群の回転駆動、インキ往復ロ
ーラの揺動駆動、インキ呼出しローラの呼出し(揺動)
駆動、インキ元ローラの揺動駆動等をおこなっている。
【0051】一方版胴4の軸端には版胴単独駆動電動機
30、版胴回転角検出器(ロータリエンコーダ)31を
連結し、版胴速度制御装置34により速度制御される。
版胴速度制御装置34は機械速度制御装置33からの指
令信号により所望の回転数に同期して制御される。上述
主電動機11で駆動されている系統に機械回転角検出器
32を設け、上述機械速度制御装置33で所望の回転速
度で運転できるようになっている。
【0052】前記機械速度制御装置33には印刷モード
と製版モードがあり、印刷モードでは、印刷する所望速
度になるよう主電動機11及び版胴単独駆動電動機30
の双方を同期して制御する。製版モードでは、版胴単独
駆動電動機30を制御する制御装置34と露光装置等製
版装置17を制御する露光制御装置35を同期して制御
して機械本体の運転に関係なく版胴4及び製版装置17
を規定製版速度で同期させながら運転する。このとき、
版胴4は印刷最高速度より早い速度で回転させることが
可能であり、そのため、版胴4は動的回転バランスを取
ったものにするのがよい。機械速度制御装置33は印刷
モード時に速度指令及び同期運転指令を主電動機11及
び版胴速度制御装置34に指令を出し、製版モード時に
製版モード指令を出し、露光制御装置35と版胴速度制
御装置34の間で同期させて運転するよう制御する。
【0053】かかる実施形態によれば、実施例1と同様
な作用・効果が得られるのに加え、製版時駆動する版胴
4は版胴4以外の負荷が無いため負荷変動がより少な
く、かつ、版胴4を動的回転バランスをとるので高速で
回転させることができ、より高精度・高生産性が得られ
る効果がある。
【0054】
【発明の効果】以上記載の如く請求項1乃至4記載の発
明によれば、印刷運転時と機上製版時共通に主電動機1
1を使用することができると共に、機上製版時に回転変
動及び振動を起こしやすい変動負荷を切り離すことによ
り版胴4の回転精度及び露光精度を上げることができ
る。しかも、負荷を切り離すことにより主電動機11に
かかる負荷が小さくなり、印刷時よりも高速で運転が可
能となり、製版時間を短縮することができる。従って、
比較的安価で、高精度の、高生産性の駆動装置を提供す
ることができる。又請求項5乃至7記載の発明によれ
ば、前記と同様な作用・効果が得られるのに加え、製版
時駆動する版胴4は版胴4以外の負荷が無いため負荷変
動がより少なく、かつ、版胴4を動的回転バランスをと
るので高速で回転させることができ、より高精度・高生
産性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 版胴に製版装置を対面配置した本発明の第1
実施形態に係る印刷機本体の要部断面説明図である。
【図2】 第1実施形態に係る印刷機の全体駆動概略系
統図で、(A)はステーンョン型の印刷機、(B)はサ
テライト型の印刷機を示す。
【図3】 図2のA部でインキ供給装置の駆動伝導系統
と印刷機本体の搬送系の駆動伝導系統との関係を示す概
路駆動系統図である。
【図4】 図2のB部で圧胴若しくは中間胴の爪開閉停
止機構を示す概略駆動系統図である。
【図5】 カムと爪開閉機構との関係を示し、(A)は
爪開閉位置にあるカムの状態、(B)は爪開閉停止位置
にあるカムの状態、(C)は爪開閉位置にあるカムの状
態を示す。
【図6】 図2のC部でスインググリッパや給紙装置等
の給紙側駆動伝導系統と印刷機本体の搬送系の駆動伝導
系統との関係を示す概略駆動系統図である。
【図7】 図2のD部で排紙装置側駆動伝導系統と印刷
機本体の搬送系の駆動伝導系統との関係を示す概路駆動
系統図である。
【図8】 図9及び図8は本発明の第2実施例に係る印
刷機械駆動装置の部分構成図で、図8は図9の要部の概
略駆動系統を示す説明図である。
【図9】 図9は版胴に製版装置を対面配置した本発明
の第2実施形態に係る印刷機本体の要部断面説明図で図
1に対応する図である。
【図10】 従来の複数ユニット型の機械製版枚葉式印
刷機の概略を示す概略図である。
【図11】 図10に組み込まれた印刷機本体の該略図
である。
【符号の説明】
1 給紙装置 2 印刷機本体 3 排紙装置 4 版胴 5 ゴム胴 6 圧胴 7 中間胴 8 第1中間胴 9 従胴軸 10 駆動元歯車 11 主電動機 12 刷版 13 インキ供給装置 14 レーザ露光装置 15 現像装置 16 定着装置 17 製版装置 18 インキクラッチ 19 爪 20 爪軸 21 爪開閉レバー 22 ローラフォロワ 23 開閉カム 24 開閉停止カム 25 アクチェエイター 26 スインググリッパ 27 給紙クラッチ 28 排紙クラッチ 29 中間歯車 30 版胴単独駆動電動機 31 版胴回転角検出器 32 機械回転角検出器 33 機械速度制御装置 34 版胴速度制御装置 35 露光制御装置 36 インキ元ローラ 37 インキ呼出しローラ 38 インキ往復ローラ 39 スインググリッパ揺動用カム 40 移動用モータ 41 カバー壁 42 ねじ軸 43 移動体 44 軸受 45 爪受 46 ばね 47 ステッピングモータ 48 移動用ねじ 49 ガイド棒 50 フレーム 52 移動枠 53 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B41F 33/00 B41F 33/00 S

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層状態にある印刷用紙を一枚ずつくわ
    えて加速しながら印刷機本体側に受け渡す給紙装置と、
    印刷終了後の印刷用紙を積層収納する排紙装置と、該給
    紙装置と排紙装置間に配設され、インキ供給装置より版
    胴に巻装されている刷版の絵柄部分にインキを転移さ
    せ、該インキを圧胴上に搬送されている印刷用紙に転移
    する1又は複数の印刷機本体を具えた印刷機械におい
    て、 主電動機よりの駆動を受けて印刷機本体の少なくとも印
    刷用紙搬送系を駆動する第1の駆動伝導系統とインキ供
    給装置を駆動する第2の駆動伝導系統間に介在させ、両
    系統間の接脱を行うクラッチと、前記印刷機本体側の少
    なくとも圧胴に設けた用紙保持爪の開閉を停止する手段
    とを具え、 製版モードその他の非印刷モード時に前記クラッチを切
    って第2の駆動伝導系統を切り離すとともに、用紙保持
    爪開閉停止手段を作動させることを特徴とする枚葉印刷
    機械。
  2. 【請求項2】 前記主電動機よりの駆動を受けて印刷機
    本体の少なくとも印刷用紙搬送系を駆動する第1の駆動
    伝導系統と、給紙側の所定位置に静止させた印刷用紙を
    くわえて加速しながら紙を運んで印刷機本体側に渡すス
    インググリッパその他の加速紙保持部の駆動伝導系統間
    に介在させ、両系統間の接脱を行う第2のクラッチとを
    具え、 製版モードその他の非印刷モード時に前記クラッチを切
    って加速紙保持部の駆動伝導系統を切り離して、該加速
    紙保持部を非作動とすることを特徴とする請求項1記載
    の枚葉印刷機械
  3. 【請求項3】 前記主電動機よりの駆動を受けて印刷機
    本体の少なくとも印刷用紙搬送系を駆動する第1の駆動
    伝導系統と、印刷終了後の印刷用紙を積層収納位置に搬
    送するチェーングリッパその他の排紙移送装置の駆動伝
    導系統間に介在させ、両系統間の接脱を行う第3のクラ
    ッチとを具え、 製版モードその他の非印刷モード時に前記クラッチを切
    って排紙移送装置の駆動伝導系統を切り離して、該排紙
    移送装置を非作動とすることを特徴とする請求項1若し
    くは2記載の枚葉印刷機械駆動装置。
  4. 【請求項4】 製版装置を印刷機本体の版胴と対面して
    配置し、該版胴上に巻装した刷版に製版可能に構成した
    請求項1、2、3記載の機上製版可能な枚葉印刷機械に
    おいて、 請求項1記載の主電動機が速度切り替え可能な電動機で
    且つ第1の駆動伝導系統に版胴を接続して主電動機で版
    胴を回転可能に構成するとともに、製版モード時に前記
    夫々のクラッチを切り、主電動機を高速側に切り替えて
    版胴を高速回転させながら製版を行う事を特徴とする枚
    葉印刷機械。
  5. 【請求項5】 給紙装置と排紙装置間に配設され、イン
    キ供給装置より版胴に巻装されている刷版の絵柄部分に
    インキを転移させ、該インキを圧胴上に搬送されている
    印刷用紙に転移する1又は複数の印刷機本体と、製版装
    置を印刷機本体の版胴と対面して配置し、非印刷モード
    時に該版胴上に巻装した刷版に製版可能に構成した機上
    製版印刷機械において、 印刷機本体の少なくとも印刷用紙搬送系を駆動する第1
    の電動機と、速度切り替え可能に構成された第2の電動
    機と、前記第1の電動機の駆動系より切り離し第2の電
    動機側のみに連結された版胴とを具え、印刷モード時に
    前記第2の電動機を第1の電動機と同期して回転させ、
    製版モード時に第2の電動機を高速に切り替えるととも
    に、該第2の電動機の回転パルスに同期して前記製版装
    置を駆動させることを特徴とする機上製版印刷機械。
  6. 【請求項6】 印刷モードと製版モードに対応させて第
    2の電動機の回転速度を切替可能な制御装置と、前記第
    2の電動機よりの回転パルスを介して版胴回転速度を制
    御する版胴速度制御装置とを設けた請求項5記載の印刷
    機械駆動装置。
  7. 【請求項7】 レーザ露光により製版を行う製版装置を
    備えた請求項5記載の機上製版印刷機械において、 製版モード時に前記第2の電動機よりの回転パルスを介
    して版胴に対面配置させた製版装置の露光タイミングを
    同期させる露光制御装置とを設けた請求項5記載の機上
    製版印刷機械。
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