JP2001094415A - Pll回路の自走周波数安定化回路 - Google Patents

Pll回路の自走周波数安定化回路

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JP2001094415A JP26706699A JP26706699A JP2001094415A JP 2001094415 A JP2001094415 A JP 2001094415A JP 26706699 A JP26706699 A JP 26706699A JP 26706699 A JP26706699 A JP 26706699A JP 2001094415 A JP2001094415 A JP 2001094415A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PLL回路を構成するVCO(電圧制御回路)
において、基準側と比較側の信号による位相差が自走周
波数を逸脱した場合であっても強制的に基準側又は比較
側の信号を位相シフトさせるようにして同期をとる時間
を短縮するPLL回路の自走周波数安定化回路を提供す
る。 【解決手段】基準入力信号に基づいてM分周クロック信
号を生成するM分周器と、このM分周クロック信号とV
COで生成される出力パルス信号からなるN分周クロッ
ク信号とを入力してその位相差に応じた電圧の信号を出
力する位相検出器と、この位相検出器から出力される信
号の低域周波数成分を濾過するループフィルタと、この
ループフィルタから出力される電圧レベルにより発振周
波数を制御して出力パルス信号を出力するVCOとから
なり、M分周器と位相検出器との間にM分周器のM分周
クロック信号を一時停止させる分周器制御手段を設けた
ことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPLL回路の自走周
波数安定化回路に関し、特にディジタル伝送路において
ディジタル信号を受信する際の受信信号から同期クロッ
クを抽出するためのPLL回路の自走周波数安定化回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のPLL回路の自走周波数安定化回
路は、PLL回路における入力信号と出力信号との同期
をとるための工夫が施されているものが種々存在する。
【0003】第一の例は、図5に示すように、PLLの
帯域が狭い場合やループフィルタ(低域ろ波器)の時定
数が大きい場合に対処したPLL回路の自走周波数安定
化回路であり、入力された基準入力信号、即ち、伝送路
抽出クロック信号をM分周してM分周クロック信号を生
成するM分周器(÷M)11と、このM分周クロック信
号とVCO(電圧制御発振器)12の出力パルス信号を
N分周したN分周クロック信号との位相を比較して所定
の電圧を出力する位相検出器(PD;Phase De
tecter)13と、この位相検出器13の出力レベ
ルに基づいて所定のチャージをするチャージポンプ(C
HP)14と、チャージポンプ14の出力側と位相検出
器13の出力側とを切り替える切替えスイッチ15と、
位相検出器13からの信号のうち低周波数成分を濾過す
るループフィルタ(LF;低周波ろ波回路)16と、こ
のループフィルタ16の出力電圧レベルにより発振周波
数を制御するVCO(Voltage Control
led Osilator;電圧制御発振器)12と、
このVCOで生成された出力パルス信号をN分周してN
分周クロック信号Vopdを生成して位相比較器13に
フイードバック入力するN分周器(÷N)17とから構
成されている。
【0004】このような構成において、回路の初期化時
や出力周波数切替時において、同期に要する時間を短縮
化させるため切替えスイッチ15をチャージポンプ14
側に切り替えるようにして、ループフィルタ16内へ電
流を流し込んで所望の制御電圧に強制的に近づけること
によって同期に要する時間の短縮化をはかり、自走周波
数の安定化を図ることができる。
【0005】第二の例は、図6に示すように、時定数の
少ないループフィルタを利用して同期に要する時間の短
縮化を図ったPLL回路の自走周波数安定化回路であ
り、入力された基準入力信号、即ち、伝送路抽出クロッ
ク信号をM分周してM分周クロック信号Vipdを生成
するM分周器11と、このM分周クロック信号Vipd
とVCO12の出力パルス信号をN分周して生成したN
分周クロック信号Vopdとの位相を比較して所定の電
圧を出力する位相検出器13と、この位相検出器13か
らの信号の低周波数成分のみを通過させる直列に接続し
た第一及び第二のループフィルタ(低域ろ波回路)1
8、19と、この第一のループフィルタ18に並列に接
続したスイッチ20と、第二のループフィルタ19の出
力電圧レベルにより発振周波数を制御するVCO(電圧
制御発振器)12と、この出力パルス信号をN分周して
N分周クロック信号Vopdを生成して位相検出器13
にフイードバック入力するN分周器16とから構成され
ている。
【0006】このような構成において、PLL回路の帯
域が狭い場合やループフィルタの時定数が大きい場合に
おいて、回路の初期化や出力周波数の切替時には、スイ
ッチ20をオンさせることによって時定数の少ない第二
のループフィルタ19に同期させることによって同期に
要する時間を短縮化して自走周波数の安定化を図るよう
にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術におけるPLL回路においては、位相検出器
の出力が大きい場合、ループフィルタの利得が大きい場
合、VCOの制御電圧範囲が狭い等の理由により、VC
Oに入力される制御信号の電圧がVCOの周波数可変制
御電圧の範囲を超える等して逸脱してしまった場合に
は、PLL回路の同期に要する時間を短縮できないとい
う問題がある。
【0008】又、このようにVCOの周波数可変制御電
圧の範囲を逸脱した場合には、VCOの制御電圧が周波
数可変制御電圧の範囲内の位相差になるまで、VCOは
自走周波数範囲の上限又は下限で動作する。そのため、
VCOの可変周波数範囲が狭くなり、且つ位相検出器の
比較周波数が低い状態が続き、周波数偏差(位相変化
率)が非常に小さくなり、PLLによる引き込み動作が
可能となる状態まで非常に長い時間を要してしまうとい
う問題がある。
【0009】従って、VCOの周波数可変制御電圧の範
囲を超えた場合でもPLL回路の同期に要する時間を短
縮することに解決しなければならない課題を有してい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るPLL回路の自走周波数安定化回路
は、基準入力信号に基づいてM分周クロック信号を生成
するM分周器と、該M分周クロック信号とVCOで生成
される出力パルス信号からなるN分周クロック信号とを
入力し、その入力したM分周クロック信号とN分周クロ
ック信号との位相差に応じた電圧の信号を出力する位相
検出器と、該位相検出器から出力される信号の低域周波
数成分を濾過するループフィルタと、該ループフィルタ
から出力される電圧レベルにより発振周波数を制御して
出力パルス信号を出力するVCOとからなり、前記位相
検出器は、位相検出器から出力する位相差の値が所定値
以上になった時に、前記M分周クロック信号及び又はN
分周クロック信号の出力を一時停止する分周器制御手段
を設けたことである。
【0011】又、前記分周器制御手段は、前記位相検出
器から出力する位相差の値が所定値以上になった時に、
前記M分周クロック信号の出力を一時停止すること;前
記位相検出器から出力する位相差の値が所定値以上にな
った時の検出は、前記VCOの自走周波数が逸脱する位
相設定値を予め設定しておき、該位相設定値と前記位相
検出器で出力する位相差の値とを比較すること;前記分
周器制御手段は、前記位相検出器から出力する位相差の
値が所定値以上になった時に、前記位相検出器に入力し
ている二つのM分周クロック信号及びN分周クロック信
号の位相進捗状態を検出して、前記M分周クロック信号
又はN分周クロック信号を一時停止すること;前記位相
検出器は、前記M分周器とN分周器とを内蔵した分周器
内蔵型位相検出器であることである。
【0012】このように、位相検出器で出力する位相差
の値がVCOの自走周波数範囲を逸脱した所定値以上に
なった時に、位相検出器に入力する二つの信号のうち一
方側の信号の発生を一時停止することにより、位相検出
器に入力する何れかの信号を強制的に一方側の信号に強
制的にシフトさせることによって、VCOの自走周波数
範囲内の位相差を発生させるタイミングを早めることが
でき、PLL回路の同期する時間を短縮することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るPLL回路の
自走周波数安定化回路の実施の形態について図面を参照
して説明する。尚、従来技術と同様のものには同一符号
を付与して説明する。
【0014】本発明に係る第一の実施例であるPLL回
路の自走周波数安定化回路は、図1に示すように、VC
O12の周波数可変制御電圧の範囲が超えた場合でも同
期に要する時間を短縮化できる回路構成になっており、
入力された基準入力信号、即ち、伝送路抽出クロック信
号をM分周して生成するM分周クロック信号Vipdを
出力するM分周器(÷M)11と、このM分周クロック
信号VipdとVCO(電圧制御発振器)12の出力パ
ルス信号をN分周したN分周クロック信号Vopdとの
両者を入力し、その位相を比較して位相差に応じた所定
の電圧を出力する位相検出器(PD;Phase De
tecter)13と、位相検出器13からの信号のう
ち低周波数成分を濾過するループフィルタ(LF;低周
波ろ波回路)16と、このループフィルタ16の出力電
圧レベルにより発振周波数を制御するVCO(Volt
age Controlled Osilator;電
圧制御発振器)12と、このVCOで生成された出力パ
ルス信号をN分周してN分周クロック信号Vopdを生
成して位相検出器13にフイードバック入力するN分周
器(÷N)17と、M分周器11と位相検出器13との
間に設けられ位相検出器13から出力される位相差信号
LDに基づいてM分周器11から出力するM分周クロッ
ク信号Vipdの出力を一時停止する分周器制御手段、
即ち、分周器制御回路(Divider Contro
l)30とから構成されている。
【0015】このループフィルタ16は低域通過フィル
タであり、位相検出器13から出力されている信号に含
まれている不要な高調波成分や雑音を除去すると共に、
その振幅・位相特性によってPLLの応答特性、同期特
性を決定する機能を備えている。
【0016】VCO12はループフィルタ16の出力電
圧によって発振周波数が決定される発振器であり、その
出力は位相検出器13に加えられ、PLLの帰還ループ
を形成する。
【0017】分周器制御回路30は、VCO12の自走
周波数を逸脱する値である位相設定値を予め設定するこ
とができる構成となっている。この位相設定値と、位相
検出器13からの位相差の値、即ち、位相差信号LDと
を比較して位相差信号LDが位相設定値よりも大きけれ
ば分周器制御信号DCがハイレベルの信号を出力する。
この分周器制御信号DCがハイレベルになると、そのハ
イレベルの時間の間だけM分周器11から出力するM分
周クロック信号Vipdを一時停止させる構成となって
いる。
【0018】このような構成からなるPLL回路の自走
周波数安定化回路の動作について、図2に示すタイミン
グチャートを参照して説明する。
【0019】M分周クロック信号Vipdが一時停止す
る(1)、(2)の場合、及び(3)、(4)の場合に
おいて、分周器制御回路30が備えている位相設定値3
1に対して、位相検出器13から出力される位相差信号
LD、即ち、M分周クロック信号VipdとN分周クロ
ック信号Vopdとの位相差信号LDが大きい場合に
は、VCO12の許容する自走周波数範囲を逸脱したも
のと判断して、分周器制御信号DCをハイレベルに所定
期間発生する((1)の状態)。この分周器制御信号D
CがハイレベルになるとM分周器11から出力するM分
周クロック信号Vipdの発生を一時停止させる。従っ
て、分周器制御信号DCがハイレベルの期間だけM分周
クロック信号Vipdの発生が遅れ、基準信号側の位相
を強制的にシフトする((2)の状態)。
【0020】次に、遅れたM分周クロック信号Vipd
が発生すると、この遅れたM分周クロック信号Vipd
とN分周クロック信号Vopdとを位相検出器13に入
力することにより、位相差信号LDが発生する。この位
相差信号LDが位相設定値31よりも大きければまだV
CO12の許容する自走周波数範囲を逸脱しているもの
と判断して分周器制御信号DCを所定期間のハイレベル
の信号を発生する((3)の状態)。そして、この分周
器制御信号DCがハイレベルの状態になるとM分周クロ
ック信号Vipdの発生が一時停止されから、そのM分
周クロック信号Vipdの発生が遅れ、更に基準信号側
の位相を強制的にシフトする((4)の状態)。
【0021】そして、再び遅れたM分周クロック信号V
ipdが発生すると位相検出器13において、遅れたM
分周クロック信号VipdとN分周クロック信号Vop
dとの位相差信号LDが発生する。この位相差信号LD
は位相設定値31よりも少ない値である場合にはVCO
12が許容する自走周波数の範囲内であると認定できる
からPLL回路における引き込み動作が正常に動作する
ものと判断できる((5)の状態)。従って、分周器制
御信号DCはハイレベルにならず、M分周クロック信号
Vipdの動作は一時停止することなく正常に発生す
る。そして、このPLL回路は引き込み動作を行いM分
周クロック信号Vipd(基準入力信号側)に同期追従
させるようにN分周クロック信号Vopd(出力パルス
信号側)を制御する((6)の状態)。このようにし
て、基準入力信号側の位相を強制的にシフトさせ、PL
L回路の同期追従可能な状態まで追い込む時間を短縮さ
せて、入力基準信号と出力パルス信号とを同期状態
((7)の状態)にすることができるのである。
【0022】ここで、M分周器11のM分周クロック信
号Vipd(基準入力信号側)を一時停止させることに
よってシフトさせる位相量を、位相検出器13の比較す
る側の信号(N分周クロック信号Vopd)の一周期分
の時間で変化する位相量よりも大きく設定すれば、PL
L回路で同期追従するまでの時間(引き渡す時間)を短
縮することができる。極端な例では、分周器制御信号D
Cの代わりに位相差信号LDを使用するようにすると、
比較する側の信号の数周期分程度の時間でPLL回路に
よる同期追従可能な状態にすることができる。但し、こ
れらの位相シフト制御を開始する時には、位相比較を一
回以上行わなければならないため、分周器制御回路30
には適当な時間だけ分周器制御をストップしておくスタ
ート機能を備える必要がある。
【0023】次に、第二の実施例におけるPLL回路の
自走周波数安定化回路について図3を参照して説明す
る。
【0024】第二の実施例におけるPLL回路の自走周
波数安定化回路は、基準側の信号(M分周クロック信号
Vipd)と比較側の信号(N分周クロック信号Vop
d)との両方の位相シフト制御を行うようにした構成で
あり、入力された基準入力信号、即ち、伝送路抽出クロ
ック信号をM分周して生成するM分周クロック信号Vi
pdを出力するM分周器11と、このM分周クロック信
号VipdとVCO(電圧制御発振器)12の出力パル
ス信号をN分周したN分周クロック信号Vopdとの両
者を入力して、その位相を比較して所定の電圧を出力す
る位相検出器13と、位相検出器13からの信号のうち
低周波数成分を濾過するループフィルタ(低周波ろ波回
路)16と、このループフィルタ16の出力電圧レベル
により発振周波数を制御するVCO12と、M分周器1
1と位相検出器13との間に設けられ位相検出器13か
ら出力される位相差信号LDに基づいてM分周器11か
ら出力するM分周クロック信号VipdとN分周器17
から出力するN分周クロック信号Vopdとの両者の出
力制御する分周器制御回路30aとから構成されてい
る。
【0025】分周器制御回路30aは、PLL回路の自
走周波数以内である位相設定値を備え、この位相設定値
と、位相検出器13からの位相差信号LDとを比較し、
位相差信号LDが位相設定値よりも大きければ分周器制
御信号DCがハイレベルの信号を出力する。この分周器
制御信号DCのハイレベルの信号の期間の間だけM分周
器11から出力するM分周クロック信号Vipdを停止
させる(図2のフローチャート参照)。
【0026】一方、この分周器制御回路30aには、位
相検出器13からの位相進捗状態を検出するための位相
遅れ信号(θR)を受信できる機能を有しており、位相
検出器13に入力する基準側(M分周クロック信号Vi
pd)の位相が進んでいる場合にはハイレベルになり、
比較側(N分周クロック信号Vopd)の位相が進んで
いる場合にはローレベルの信号となる。
【0027】このような機能を備えた回路において、V
CO12の許容する周波数の範囲を逸脱した場合、即
ち、位相差信号DCが予め設定されている位相設定値よ
りも大きくなった時は、位相検出器13に入力されてい
る2つの信号の位相進捗状態を検出する。即ち、位相遅
れ信号θRよりも基準側の位相が進んでいれば、分周器
制御信号DCiをハイレベルにして、M分周器11の出
力であるM分周クロック信号Vipdの出力を一時停止
するように制御する。比較側の位相が進んでいれば、分
周器制御信号DCoをハイレベルにして、N分周器17
の出力であるN分周クロック信号Vopdの出力を一時
停止するように制御する。
【0028】このようにして、位相検出器13に入力す
る基準側(M分周クロック信号Vipd)、比較側(N
分周クロック信号Vopd)の両者の何れかの位相を強
制的にシフトさせ、PLL回路による同期追従状態まで
追い込むことができるのである。このPLL回路による
同期追従状態まで追い込む動作は、上述した第一の実施
例において、図2のタイミングチャートを参照して説明
したものと同様である。
【0029】次に、第三の実施例におけるPLL回路の
自走周波数安定化回路について図4を参照して説明す
る。
【0030】第三の実施例におけるPLL回路の自走周
波数安定化回路は、少なくともM分周器、N分周器、位
相比較器を内蔵したIC(Integrated Ci
rcuit;集積回路)を使用したものであり、このI
Cに入力する基準入力信号をNOR等で形成されている
ゲート回路31を介して入力するようにし、且つVCO
12の出力パルス信号をフイードバックしてN分周クロ
ック信号Vopdを生成するN分周器17の間にNOR
等で形成されているゲート回路32を設けた構成とす
る。そして、位相検出器13とゲート回路31の間に分
周器制御回路30aを備え、ゲート回路31、32を介
して基準側のM分周器11と比較側のN分周器17とを
制御することによって、強制的な位相シフトを行うよう
にした構成となっている。ここで、分周器制御回路30
aは、第二の実施例と同様に位相検出器13における位
相進捗状態を検出して基準側(M分周クロック信号Vi
pd)又は比較側(N分周クロック信号Vopd)の信
号を一時停止する制御をする。
【0031】このようにゲート回路31、32を使用す
ると、M分周器11及びN分周器17を内蔵したIC内
のM分周器11及びN分周器17を直接制御することが
できない構造であっても、このゲート回路31、32を
断状態にすることによって間接的にM分周器11及びN
分周器17への入力信号を停止させ、その出力するM分
周クロック信号Vipd及びN分周クロック信号Vop
dを一時停止させることができる。尚、実施例におい
て、ゲート回路31、32は単に断状態、接続状態を制
御する機能を有するようになっているが、これに限定さ
れることなく、例えばカウンタ方式の外部分周器に置き
換えてもよい。
【0032】このような構成において、VCO12が許
容する周波数の範囲を逸脱した場合、即ち、位相差信号
DCが予め設定されている位相設定値よりも大きくなっ
た時は、位相検出器13に入力されている2つの信号の
位相進捗状態を検出する。そして、位相遅れ信号θRよ
りも基準側(M分周クロック信号Vipd)の位相が進
んでいれば、分周器制御信号DCiをハイレベルにし
て、ゲート回路31を断状態にしてM分周器11へ入力
する基準入力信号の入力を阻止する。比較側(N分周ク
ロック信号Vopd)の位相が進んでいれば、分周器制
御信号DCoをハイレベルにして、ゲート回路32を断
状態にしてN分周器17へ入力する出力パルス信号を阻
止する。
【0033】このようにして、M分周器11又はN分周
器17に入力する信号を断状態にして、位相検出器13
に入力する基準側(M分周クロック信号Vipd)、比
較側(N分周クロック信号Vopd)の両者の何れかの
位相を強制的にシフトさせ、PLL回路による同期追従
状態まで追い込むことができるのである。このPLL回
路による同期追従状態まで追い込む動作は、上述した第
一の実施例において、図2のタイミングチャートを参照
して説明したものと同様である。
【0034】このように、上述した第一〜第三の実施例
に開示されているように、VCO12の許容周波数を逸
脱している場合には、位相検出器13に入力する2つの
信号のうち、基準側の信号又は比較側の信号の発生を一
時停止させて強制的に位相シフトさせることによって自
走周波数の下限又は上限で同期する時間を短縮して自走
周波数の安定化を図ることが可能になるのである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るPL
L回路の自走周波数安定化回路は、位相検出器において
VCOの許容周波数を逸脱した時には、位相検出器に入
力する基準側或いは比較側の信号を一時停止した状態に
して強制的に位相シフトを行うようにしたことにより、
PLL回路における同期をとる時間を短縮することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る第一の実施例におけるPLL回
路の自走周波数安定化回路の略示的に示した回路図であ
る。
【図2】同図1における回路の動作を示したタイミング
チャートである。
【図3】本願発明に係る第二の実施例におけるPLL回
路の自走周波数安定化回路を略示的に示した回路図であ
る。
【図4】本願発明に係る第三の実施例におけるPLL回
路の自走周波数安定化回路を略示的に示した回路図であ
る。
【図5】従来技術におけるPLL回路の自走周波数安定
化回路を略示的に示した回路図である。
【図6】従来技術における他の例のPLL回路の自走周
波数安定化回路を略示的に示した回路図である。
【符号の説明】
11;M分周器、12;VCO、13;位相検出器、1
6;ループフィルタ、30;分周器制御回路、30a;
分周器制御回路、31;ゲート回路、32;ゲート回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準入力信号に基づいてM分周クロック信
    号を生成するM分周器と、該M分周クロック信号とVC
    Oで生成される出力パルス信号からなるN分周クロック
    信号とを入力し、その入力したM分周クロック信号とN
    分周クロック信号との位相差に応じた電圧の信号を出力
    する位相検出器と、該位相検出器から出力される信号の
    低域周波数成分を濾過するループフィルタと、該ループ
    フィルタから出力される電圧レベルにより発振周波数を
    制御して出力パルス信号を出力するVCOとからなり、
    前記位相検出器は、位相検出器から出力する位相差の値
    が所定値以上になった時に、前記M分周クロック信号及
    び又はN分周クロック信号の出力を一時停止する分周器
    制御手段を設けたことを特徴とするPLL回路の自走周
    波数安定化回路。
  2. 【請求項2】前記分周器制御手段は、前記位相検出器か
    ら出力する位相差の値が所定値以上になった時に、前記
    M分周クロック信号の出力を一時停止することを特徴と
    する請求項1に記載のPLL回路の自走周波数安定化回
    路。
  3. 【請求項3】前記位相検出器から出力する位相差の値が
    所定値以上になった時の検出は、前記VCOの自走周波
    数が逸脱する位相設定値を予め設定しておき、該位相設
    定値と前記位相検出器で出力する位相差の値とを比較す
    ることを特徴とする請求項2に記載のPLL回路の自走
    周波数安定化回路。
  4. 【請求項4】前記分周器制御手段は、前記位相検出器か
    ら出力する位相差の値が所定値以上になった時に、前記
    位相検出器に入力している二つのM分周クロック信号及
    びN分周クロック信号の位相進捗状態を検出して、前記
    M分周クロック信号又はN分周クロック信号を一時停止
    することを特徴とする請求項1に記載のPLL回路の自
    走周波数安定化回路。
  5. 【請求項5】前記位相検出器は、前記M分周器とN分周
    器とを内蔵した分周器内蔵型位相検出器であることを特
    徴とする請求項1に記載のPLL回路の自走周波数安定
    化回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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