JP2001094339A - 複合アンテナ - Google Patents

複合アンテナ

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JP2001094339A
JP2001094339A JP27185599A JP27185599A JP2001094339A JP 2001094339 A JP2001094339 A JP 2001094339A JP 27185599 A JP27185599 A JP 27185599A JP 27185599 A JP27185599 A JP 27185599A JP 2001094339 A JP2001094339 A JP 2001094339A
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composite
antenna
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Osamu Murakami
治 村上
Hirotoshi Hakozaki
博俊 箱崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度道路交通システムにおける移動体である
自動車に搭載する機器に用いる複合アンテナは小形であ
ることと、自動車搭載時の温度環境に耐えることが必要
である。 【解決手段】 複合アンテナの誘電体基板に、ガラス転
移点が120℃以上の高分子材料に重量比で30%以上
の無機材料を充填した比誘電率が5以上、誘電損失が
0.01以下複合材料を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合アンテナに関
するものであり、特に、ノンストップ自動料金収受シス
テム(Electronic Toll Collection、以下ETCと略し
て記す)と、ナビゲーション・システムのグローバル・
ポジショニング・システム(Global Positioning Syste
m、以下GPSと略して記す)等が組合わさった、高度
道路交通システム(Intelligent Transport Systems、
以下ITSと略して記す)における移動体すなわち自動
車に搭載する機器に主として用いられる複合アンテナに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】高度道路交通システムにおける自動車に
搭載される機器は複数の周波数帯を使用している。そこ
で、これら機器に用いられるアンテナとしては複数の周
波数、具体的にはETCに対応した5.8GHzとGP
Sに対応した1.5GHzの周波数とで使用されるた
め、2種類の放射素子を設けなければならず、アンテナ
ユニットが大きくなるという問題があった。
【0003】複数の周波数で使用するアンテナとして、
実用新案登録第2520605号公報に、円環状放射素
子の内径部を接地導体に接続した円環状アンテナと、円
形状放射素子の直径を上記円環状放射素子の内径より小
さく設定し、上記円形状放射素子を上記円環放射素子と
同心に配置した円形アンテナとで構成された、比較的近
接した複数の周波数においても使用できる複合アンテナ
が記載されている。しかし、このアンテナを構成する誘
電体は低比誘電率のふっ素樹脂であり、アンテナの直径
が大きくなり、小形化が要求される移動体機器のアンテ
ナには適さないという問題があった。
【0004】また、アンテナを小形化するために、誘電
体に比誘電率の大きいセラミックスを用い、アンテナを
製作するということが行われている。しかし、セラミッ
クスの比誘電率は、製造時の条件等に左右されてばらつ
きが大きく、アンテナ共振周波数を一定にして製造する
ことが難しいとの問題があり、またセラミックスは材料
コストや加工コストが高く、製造コスト面においても問
題があった。
【0005】このような問題を解決するものとして、特
開平9−36645号公報に、重量比で50%以上の無
機物を含有する無機物混合プラスチックス材料によって
誘電体を構成した平面アンテナが記載されており、プラ
スチック材料として、ポリプロピレン、ポリエチレン、
アクリル樹脂、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂が用
いられている。しかし、プラスチック材料に、ポリエチ
レン、アクリル樹脂またはポリ塩化ビニルを用いたアン
テナをITSの移動体である自動車に用いると、夏場の
駐車時における車内温度90℃に耐えられず、アンテナ
が変形するという問題が生じる。また、プラスチック材
料に、ポリプロピレンを用いたアンテナをITSの移動
体である自動車に用いると、ポリプロピレンと放射素子
との密着力が弱いので、アンテナが90℃になると、誘
電体基板から放射素子が剥離するという問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
アンテナは、ITSの移動体に搭載される機器に用いる
場合、寸法が大きいという問題があり、アンテナを小形
化するため、比誘電率の高いセラミックスを誘電体に用
いると、セラミックスの製造条件によりアンテナの共振
周波数が変動するという問題と、製造コストが高いとい
う問題があった。小形化と低コスト化とを実現する無機
物混合プラスチックの誘電体を用いたアンテナでは、I
TSにおける移動体の機器が使用される環境、すなわち
自動車搭載時の温度環境において変形したり、放射素子
が剥離するという問題があった。そこで、本発明では、
小形化と低コスト化とを実現し、自動車搭載時の温度環
境においても変形を起こさず、放射素子や接地導体の剥
離が起きにくい信頼性の高い複合アンテナを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の構成に
かかわる複合アンテナは、誘電体基板と、この誘電体基
板表面に形成された円環状放射素子と、上記誘電体基板
表面に上記円環状放射素子の内径より小さく設定し上記
円環状放射素子と同心に配置した円形状放射素子と、上
記誘電体基板の裏面に形成された接地導体とを備えた複
合アンテアナにおいて、上記誘電体基板が、高分子材料
に重量比で30%以上の無機材料を充填した比誘電率5
以上、誘電損失0.01以下の複合材料で構成されたも
のである。
【0008】この発明の第2の構成にかかわる複合アン
テナは、上記第1の構成の複合アンテナにおいて、誘電
体基板を構成する高分子材料が、120℃以上のガラス
転移温度を有するものである。
【0009】この発明の第3の構成にかかわる複合アン
テナは、上記第1または2の構成の複合アンテナにおい
て、誘電体基板を構成する無機材料が、強誘電性を有す
るものである。
【0010】この発明の第4の構成にかかわる複合アン
テナは、上記第3の構成の複合アンテナにおいて、円環
状放射素子と円形状放射素子とが、めっき層で構成され
たものである。
【0011】この発明の第5の構成にかかわる複合アン
テナは、上記第3の構成の複合アンテナにおいて、円環
状放射素子と円形状放射素子とが、銅箔で構成されたも
のである。
【0012】この発明の第6の構成にかかわる複合アン
テナは、上記第3の構成の複合アンテナにおいて、円環
状放射素子と円形状放射素子とが、導電性塗料で構成さ
れたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0014】図1は、周波数の異なるETS用とGPS
用との2種類の放射素子を設けた複合アンテナの斜視図
を示す。図2は、図1の複合アンテナのA−A´断面図
を示す。図において、1は複合アンテナ本体、2は誘電
体基板、3は円形状のETC放射素子(ETC放射素子
と記す)、4は円環状のGPS放射素子(GPS放射素
子と記す)、5はスルーホール、6は接地導体、7はE
TC放射素子3の切り欠き、7′はGPS放射素子4の
切り欠き、8はETC放射素子3の給電点、8′はGP
S放射素子4の給電点である。
【0015】GPS放射素子4は、誘電体基板2の表面
に、外周の対称位置に切りかき7′を持った円環状の導
体で構成されている。また、GPS放射素子4は、その
内周部の近傍において一定間隔でスルーホール5を介し
て誘電体基板2の裏面に設けられた接地導体6と電気的
に接続されている。ETC放射素子3は、誘電体基板2
の表面に、GPS放射素子4の内径より小さく、GPS
放射素子4と同心円に設置された円形状の導体で構成さ
れている。ETC放射素子3も、その外周の対称の位置
に切りかき7を有している。ETC放射素子3の給電点
8とGPS放射素子4の給電点8′とは、ここでは図示
しないが別部品の回路基板と電気的に接続されている。
【0016】各放射素子は、誘電体基板表面に、めっ
き、銅箔の接着、あるいは導電性ペーストの塗布により
形成される。放射素子のパターンは、導体層がめっき層
と銅箔の場合は露光法で、導電性塗料の場合はスクリー
ン印刷法で形成される。
【0017】誘電体基板2は、高分子材料に対して重量
比で30%以上、80%以下の無機材料を充填した複合
材料で構成されている。誘電体基板2に用いられる高分
子材料は、本発明の複合アンテナが自動車搭載時の環境
において不具合を生じない特性が必要である。具体的に
は、自動車搭載時における温度環境において変形が生じ
ない耐熱性とETC放射素子3およびGPS放射素子4
が誘電体基板2から剥離しない密着性とが必要である。
そこで、誘電体基板2に用いられる高分子材料は、耐熱
性指標としてのガラス転移温度が120℃以上であり、
ETC放射素子3およびGPS放射素子4との密着力が
優れた液晶ポリマー(LCP)、ポリカーボネート樹脂
(PC)、ポリエーテルサルフォン樹脂(PES)、ポ
リエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)等の熱可塑
性樹脂とエポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂等の熱硬化性樹脂が好ましい。しかし、ガラ
ス転移温度が120℃以上で、ETC放射素子3および
GPS放射素子4との密着力が優れた高分子材料であれ
ば、上記高分子材料に限定するものではない。
【0018】誘電体基板2に用いられる無機材料は、誘
電体基板2の比誘電率を5以上にして、アンテナを小形
化するため、高い誘電性が必要である。一般に無機材料
は、高分子材料に比べて比誘電率が高いので、無機材料
を多く充填するほどその複合材料の比誘電率が大きくな
り、比誘電率5以上の誘電体基板2を実現できる。しか
し、多量の無機材料の充填はそれを用いた複合材料の加
工性を低下させ、本発明のアンテナの誘電体基板2を成
形することが困難になる。そこで、複合材料を構成する
無機材料に、比誘電率が50以上のものを用いることに
より、比誘電率が5〜30および誘電損失が0.000
1〜0.01の誘電体基板2を、容易に実現できる。そ
こで、誘電体基板2に用いられる無機材料は、チタン酸
カルシウム(CaTiO3)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタ
ン酸ストロンチウム(SrTiO3)、チタン酸マグネシウム(M
gTiO3、Mg2TiO4)、ジルコン酸カルシウム(CaZrO3)、ス
ズ酸カルシウム(CaSnO3)等のペロブスカイト型構造をも
つ酸化物のセラミックスおよびこれらの混合物が好まし
い。しかし、比誘電率が50以上の無機材料であれば、
上記無機材料に限定するものではない。
【0019】上記した本実施の形態の高分子材料と無機
材料とを用いる時、高分子材料が、熱可塑性樹脂の場合
は、射出成形や押出成形など、また、熱硬化性樹脂の場
合は、注型や圧縮成形など各々通常の方法で誘電体基板
2を成形できる。
【0020】次に、本発明の実施の形態を以下の実施例
にて詳細に説明する。
【0021】
【実施例】実施例1.重量比で40%の液晶ポリマ(L
CP)と重量比で60%のチタン酸カルシウムのウイス
カからなる複合材料を用い、射出成形にて、縦50m
m、横50mm、厚さ4mmの誘電体基板2を作製す
る。得られた、誘電体基板2にスルーホール5と、ET
C放射素子3の給電点8と、GPS放射素子4の給電点
8′との穴開け加工を行う。
【0022】次に、誘電体基板2の表面と裏面とを、化
学エッチングと無電解銅めっきとを行い、無電解銅めっ
きによる導体層を形成する。さらに、導体層が形成され
た誘電体基板2の表面上に、ネガ型電着レジストを塗布
し、切り欠き7を有するETC放射素子3と切り欠き
7′を有するGPS放射素子4との形状を覆うパターン
のマスクをネガ型電着レジスト上に密着させ、紫外線散
乱光を所定時間露光後、ネガ型電着レジストを硬化させ
る。その後、マスクを取り除き現像し、ETC放射素子
3とGPS放射素子4とのパターン部分の無電解銅めっ
き層を露出させる。
【0023】次に、誘電体基板2表面のETC放射素子
3とGPS放射素子4とのパターン部分と、スルーホー
ル部と、給電点部と、誘電体基板2の裏面部との無電解
銅めっき部に電気銅めっきと電気ニッケルめっきとを施
し、その後に、ETC放射素子3とGPS放射素子4と
のパターン部分以外を覆っている電着レジストを剥離
し、さらに、その下の無電解銅めっき層を除去する。
【0024】このようにして、重量比で40%の液晶ポ
リマ(LCP)と重量比で60%のチタン酸カルシウム
のウイスカからなる複合材料の誘電体基板2と、この誘
電体基板2表面にめっき層により形成された切り欠き
7′を有する円環状のGPS放射素子4と、このGPS
放射素子4の内径より小さく、上記GPS放射素子4と
同心円に配置した切り欠き7を有するめっき層により形
成されたETC放射素子3と、スルーホール5と、ET
C放射素子3の給電点8と、GPS放射素子4の給電点
8′と、誘電体基板2の裏面にめっき層により形成され
た接地導体6とで構成された複合アンテナを得た。
【0025】実施例2.実施例1と同様にして、誘電体
基板2を作製する。この誘電体基板2の表面と裏面とに
エポキシ接着剤を用い厚さ35μmの銅箔を熱プレスに
より貼り合わせる。次に、銅箔上にネガ型電着レジスト
を塗布し、ETC放射素子3とGPS放射素子4との形
状の硬化レジストパターンを形成するマスクを載せ、紫
外線散乱光を所定時間露光後、電着レジストを硬化す
る。次に、マスクを取り除き、現像後、エッチングによ
り露出した銅箔を取り除き、さらに、電着レジストを剥
離、除去し、誘電体基板2の表面にETC放射素子3と
GPS放射素子4とを形成し、誘電体基板2の裏面に接
地導体を形成する。
【0026】次に、スルーホール5と、ETC放射素子
3の給電点8と、GPS放射素子4の給電点8′との穴
開け加工を行い、スルーホール5と、ETC放射素子3
の給電点8と、GPS放射素子4の給電点8′との部分
以外にマスクを密着させ、化学エッチングと、無電解め
っきと、電解めっきとにより導体層を形成する。
【0027】このようにして、ETC放射素子3と、G
PS放射素子4と、接地導体6とが、誘電体基板2に貼
り付けられた銅箔で形成された以外、実施例1と同様の
複合アンテナを得た。
【0028】実施例3.実施例1と同様にして、誘電体
基板2を作製する。導電性の銀塗料を用いスクリーン印
刷で、誘電体基板2の表面にETC放射素子3とGPS
放射素子4とを形成し、誘電体基板2の裏面に接地導体
6を形成した以外は、実施例2と同様にして、複合アン
テナを得た。
【0029】実施例4.誘電体基板2に、重量比で50
%の液晶ポリマ(LCP)と重量比で50%のチタン酸
カルシウムのウイスカからなる複合材料を用いた以外、
実施例2と同様にして複合アンテナを得た。
【0030】実施例5.誘電体基板2に、重量比で70
%の液晶ポリマ(LCP)と重量比で30%のチタン酸
カルシウムのウイスカからなる複合材料を用いた以外、
実施例2と同様にして複合アンテナを得た。
【0031】実施例6.誘電体基板2に、重量比で70
%の液晶ポリマ(LCP)と重量比で30%のチタン酸
バリウムのウイスカからなる複合材料を用いた以外、実
施例2と同様にして複合アンテナを得た。
【0032】実施例1から実施例6で得られた複合アン
テナの特性として、ETC放射素子3およびGPS放射
素子4の直径、誘電体基板2の比誘電率、誘電体基板2
の誘電損失、90℃で100時間の高温保存試験後に変
形や放射素子の剥離を観察した複合アンテアンの耐熱性
の評価結果を表1に示す。実施例1から実施例6の複合
アンテナは、その誘電体基板の比誘電率が高く、ETC
放射素子3とGPS放射素子4との直径を小さくでき、
高温保存試験においても、複合アンテナの変形や放射素
子の剥離が見られず、耐熱性に優れ、ITSの移動体に
搭載する複合アンテナとして用いることができる。
【0033】比較例1.誘電体基板2に、重量比で50
%のポリ塩化ビニル樹脂と重量比で50%の酸化チタン
からなる複合材料を用いた以外、実施例2と同様にして
複合アンテナを得た。表1に、得られた複合アンテナの
ETC放射素子3とGPS放射素子4との直径、誘電体
基板2の比誘電率、誘電体基板2の誘電損失および高温
保存試験の結果を示す。高温保存試験において、誘電体
基板に変形を生じ、ITSの移動体に搭載する複合アン
テナとして用いるには好ましくない。
【0034】比較例2.誘電体基板2に、重量比で50
%のポリプロピレン樹脂と重量比で50%の酸化チタン
からなる複合材料を用いた以外、実施例2と同様にして
複合アンテナを得た。表1に、得られた複合アンテナの
ETC放射素子3とGPS放射素子4との直径、誘電体
基板2の比誘電率、誘電体基板2の誘電損失および高温
保存試験の結果を示す。高温保存試験において、誘電体
基板2と放射素子および接地導体6とに剥離を生じ、I
TSの移動体に搭載する複合アンテナとして用いるには
好ましくない。
【0035】
【表1】複合アンテナの特性 高温保存試験:90℃、100時間
【0036】
【発明の効果】この発明の第1の構成にかかわる複合ア
ンテナは、誘電体基板と、この誘電体基板表面に形成さ
れた円環状放射素子と、上記誘電体基板表面に上記円環
状放射素子の内径より小さく設定し上記円環状放射素子
と同心に配置した円形状放射素子と、上記誘電体基板の
裏面に形成された接地導体とを備えた複合アンテアナに
おいて、上記誘電体基板が、高分子材料に重量比で30
%以上の無機材料を充填した比誘電率5以上、誘電損失
0.01以下の複合材料で構成されたものであり、IT
Sの移動体に搭載される複合アンテナの小形化と低コス
ト化とを実現できる。
【0037】この発明の第2の構成にかかわる複合アン
テナは、上記第1の構成の複合アンテナにおいて、誘電
体基板を構成する高分子材料が、120℃以上のガラス
転移温度を有するものであり、ITSの移動体に搭載さ
れる複合アンテナが曝される高温環境に耐えるものを実
現できる。
【0038】この発明の第3の構成にかかわる複合アン
テナは、上記第1または2の構成の複合アンテナにおい
て、誘電体基板を構成する無機材料が、強誘電性を有す
るものであり、複合アンテナの加工性を向上させる。
【0039】この発明の第4の構成にかかわる複合アン
テナは、上記第3の構成の複合アンテナにおいて、円環
状放射素子と円形状放射素子とが、めっき層で構成され
たものであり、精度の良い複合アンテナの放射素子を実
現できる。
【0040】この発明の第5の構成にかかわる複合アン
テナは、上記第3の構成の複合アンテナにおいて、円環
状放射素子と円形状放射素子とが、銅箔で構成されたも
のであり、アンテナ放射素子形成工程を少なくでき、複
合アンテナの低コスト化を実現できる。
【0041】この発明の第6の構成にかかわる複合アン
テナは、上記第3の構成の複合アンテナにおいて、円環
状放射素子と円形状放射素子とが、導電性塗料で構成さ
れたものであり、アンテナ放射素子形成工程を少なくで
き、複合アンテナの低コスト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ETS用とGPS用との2種類の放射素子を
設けた複合アンテアンの斜視図。
【図2】 図1の複合アンテナのA−A´断面図。
【符号の説明】
1 複合アンテナ本体 2 誘電体基板 3 ETC放射素子 4 GPS放射素子 5 スルーホール 6 接地導体 7 ETC放射素子の切り欠き 7′GPS放射素子の切り欠き 8 ETC放射素子の給電点 8′GPS放射素子の給電点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板と、この誘電体基板表面に形
    成された円環状放射素子と、上記誘電体基板表面に上記
    円環状放射素子の内径より小さく設定し上記円環状放射
    素子と同心に配置した円形状放射素子と、上記誘電体基
    板の裏面に形成された接地導体とを備えた複合アンテア
    ナにおいて、上記誘電体基板が、高分子材料に重量比で
    30%以上の無機材料を充填した比誘電率5以上、誘電
    損失0.01以下の複合材料で構成されたことを特徴と
    する複合アンテナ。
  2. 【請求項2】 誘電体基板を構成する高分子材料が、1
    20℃以上のガラス転移温度を有することを特徴とする
    請求項1に記載の複合アンテナ。
  3. 【請求項3】 誘電体基板を構成する無機材料が、強誘
    電性を有することを特徴とする請求項1または2に記載
    の複合アンテナ。
  4. 【請求項4】 円環状放射素子と円形状放射素子とが、
    めっき層で構成されたことを特徴とする請求項3に記載
    の複合アンテナ。
  5. 【請求項5】 円環状放射素子と円形状放射素子とが、
    銅箔で構成されたことを特徴とする請求項3に記載の複
    合アンテナ。
  6. 【請求項6】 円環状放射素子と円形状放射素子とが、
    導電性塗料で構成されたことを特徴とする請求項3に記
    載の複合アンテナ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004096259A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多周波マイクロストリップアンテナ
JP2004289332A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Clarion Co Ltd 平面アンテナ
JP2009213125A (ja) * 2008-02-08 2009-09-17 Furukawa Electric Co Ltd:The レーダ装置用アンテナおよびその製造方法
JP2012019503A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd アンテナモジュール
US11956602B2 (en) 2019-06-11 2024-04-09 Robert Bosch Gmbh Signal level display for an audio device, and audio device

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