JP2001093663A - 有機エレクトロルミネセンス素子の駆動回路 - Google Patents

有機エレクトロルミネセンス素子の駆動回路

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JP2001093663A
JP2001093663A JP27382799A JP27382799A JP2001093663A JP 2001093663 A JP2001093663 A JP 2001093663A JP 27382799 A JP27382799 A JP 27382799A JP 27382799 A JP27382799 A JP 27382799A JP 2001093663 A JP2001093663 A JP 2001093663A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機エレクトロルミネセンス素子の長寿命化
のためのリフレッシュ回路を備えた駆動回路の提供を目
的とする。 【解決手段】 透明基板11上に透明導電材料からなる
陽極12、ひとつ以上の層で構成される有機層13及び
陽極12と対向する陰極14を少なくとも有する。陽極
12を表示する形状に応じた複数個のセグメントSeg1
〜Seg7に分割形成すると共に陰極14をコモンComとす
る。これらセグメントSeg1〜Seg7とコモンComとの間
に直流電源Vccを接続してスタティック駆動することに
より所定のパターンで発光可能な有機エレクトロルミネ
センス素子10とする。所定のタイミングでセグメント
Seg1〜Seg7とコモンComとを逆電位又は同電位とする
電源供給回路30を設ける。そして、この電源供給回路
30を制御する制御回路40を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機エレクトロル
ミネセンス素子の駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4で示すように、透明基板11上に酸
化インジウム錫(ITO)等の透明導電材料からなる陽
極12,ひとつ以上の層で構成される有機層(少なくと
も有機発光層の単層構造、あるいは、陽極側から正孔注
入層,正孔輸送層及び電子輸送層等の何れかを有機発光
層と共に積層形成した多層構造から成る)13及びアル
ミニュウム(Al)等の金属導電材料からなる陰極14
を少なくとも有する有機エレクトロルミネセンス素子1
0は、例えば特公平6−32307号公報で開示されて
いる。
【0003】斯かる有機エレクトロルミネセンス素子1
0は、陽極12と陰極14との形状により所定のパター
ンで発光可能となるもので、陽極12と陰極14との間
に数ボルト〜数十ボルトの直流電圧を印加することによ
り、有機層13からの前記パターンに応じた発光を透明
基板11を通して見ることができ、薄膜型や分散型のエ
レクトロルミネセンス素子と比較して、直流電源による
低電圧駆動が可能となる利点を有する。
【0004】陽極12又は陰極14の一方を、表示する
形状に応じた複数の表示画素電極(セグメント)として
分割形成し、他方を共通電極(コモン)として、両電極
間に電源を接続することにより選択発光させる所謂セグ
メント型表示の有機エレクトロルミネセンス素子は、例
えば特開平9−106887号公報で開示されており、
好みの表示形状を得やすいという利点を有している。図
5では、陽極12をセグメントSeg1〜Seg7とし、陰極
14をコモンComとしている。また、Vccは直流電源、2
0は直流電源Vccからの電力を各セグメントSeg1〜Seg
7へ供給する定電流回路、21は定電流回路20からの
電流を各セグメントSeg1〜Seg7へ供給又は停止(オン
又はオフ)するスイッチ回路であり、定電流回路20に
は、セグメントSeg1〜Seg7の面積に応じて各セグメン
トSeg1〜Seg7における電流密度の差が一定の範囲に入
るように個別に電流値を設定する定電流部20a〜20
gが含まれ、表示選択用スイッチ回路21には、定電流
部20a〜20gとセグメントSeg1〜Seg7との間に位
置するスイッチ21a〜21gを含む。
【0005】有機エレクトロルミネセンス素子10で
は、コモンComは外部の直流電源Vccとの接続用配線を1
本と、セグメントSeg1〜Seg7の個数だけ配線用電極を
用意し、各セグメントSeg1〜Seg7に設けたスイッチ2
1a〜21gによる電源供給制御により、所望の表示を
実現することができる。
【0006】図5で示した回路構成は、図6で示す等価
回路で置き換えることができる。すなわち、有機エレク
トロルミネセンス素子10と定電流回路20とは、有機
エレクトロルミネセンス素子10のバルク抵抗RB,リ
ーク抵抗RL及び素子容量C1、陽極12及び陰極14
の接続抵抗R1、陽極12の配線抵抗R2、陰極14の
配線抵抗R3及び配線容量C2を有すると考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】有機エレクトロルミネ
センス素子10では、図6で示した素子容量C1や配線
容量C2、特に素子容量C1の容量性要因により、長時
間印加される同一方向の電界(電流)による分極が発生
し、この分極が回復しなくなることによって有機エレク
トロルミネセンス素子10の発光輝度が低下して寿命が
短くなることが知られているが、これを解決するものと
して、前述のような所謂スタティック駆動回路時におけ
る長寿命化のためのリフレッシュ(機能回復)技術が考
えられている。
【0008】例えば、特開平4−308687号公報
(先行文献1)には、間歇的に20ミリ秒以下の間隔で
発光電界と逆方向の電圧(逆電圧)を印加するもの、特
開平6−1318号公報(先行文献2)には、駆動電圧
と逆電圧又はゼロ電圧を交互に所定周波数で印加するも
の、特開平9−293588号公報(先行文献3)に
は、最初に発光する前に逆電圧を印加する回路構成が夫
々開示されているが、先行文献1では、20ミリ秒以下
という時間の制約を受けるため十分なリフレッシュ効果
が得られない可能性があり、先行文献2では、駆動電圧
と逆電圧又はゼロ電圧を必ず所定周波数で交互に印加す
る必要があるため駆動方法が複雑となり、先行文献3で
は、逆電圧の印加によるちらつきを認識させないような
短い時間で逆電圧を印加する必要性から先行文献1と同
様に場合によっては十分なリフレッシュ効果が得られな
い可能性があり、何れも実際の使用に際して改善の余地
を残していた。
【0009】本発明は、斯かる問題に着目してなされた
ものであって、簡単な回路構成でありながら、有機エレ
クトロルミネセンス素子10の長寿命化のためのリフレ
ッシュ回路を実現することのできる駆動回路の提供を目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の有機エレクトロ
ルミネセンス素子の駆動回路は、請求項1に記載の通
り、透明基板上に透明導電材料からなる陽極、ひとつ以
上の層で構成される有機層及び前記陽極と対向するよう
に金属導電材料からなる陰極を少なくとも有し、前記陽
極又は前記陰極の一方を表示する形状に応じた複数個の
セグメントに分割形成すると共に他方をコモンとし、こ
れらセグメントとコモンとの間に接続される直流電源を
有し、この直流電源に基づき駆動電圧が印加される点灯
時にその駆動電圧が印加された前記セグメント個所によ
る発光により所定のパターンで表示を行う有機エレクト
ロルミネセンス素子であって、前記駆動電圧と前記駆動
電圧が印加されない非点灯時である前記セグメントへ前
記有機エレクトロルミネセンス素子の内部分極を中和さ
せるための特性回復用電圧とを印加する電源供給回路
と、これを制御する制御回路とを設ける。
【0011】また、請求項2に記載の通り、透明基板上
に透明導電材料からなる陽極、ひとつ以上の層で構成さ
れる有機層及び前記陽極と対向するように金属導電材料
からなる陰極を少なくとも有し、前記陽極又は前記陰極
の一方を表示する形状に応じた複数個のセグメントに分
割形成すると共に他方をコモンとし、これらセグメント
とコモンとの間に接続される直流電源を有し、この直流
電源に基づき駆動電圧が印加される点灯時にその駆動電
圧が印加された前記セグメント個所による発光により所
定のパターンで表示を行う有機エレクトロルミネセンス
素子であって、前記駆動電圧と前記駆動電圧が印加され
ない非点灯時の前記セグメントへ前記有機エレクトロル
ミネセンス素子の内部分極を中和させるための前記駆動
電圧とは逆特性の電圧である特性回復用電圧とを印加す
る電源供給回路と、これを制御する制御回路とを設け
る。
【0012】また、請求項3に記載の通り、透明基板上
に透明導電材料からなる陽極、ひとつ以上の層で構成さ
れる有機層及び前記陽極と対向するように金属導電材料
からなる陰極を少なくとも有し、前記陽極又は前記陰極
の一方を表示する形状に応じた複数個のセグメントに分
割形成すると共に他方をコモンとし、これらセグメント
とコモンとの間に接続される直流電源を有し、この直流
電源に基づき駆動電圧が印加される点灯時にその駆動電
圧が印加された前記セグメント個所による発光により所
定のパターンで表示を行う有機エレクトロルミネセンス
素子であって、前記駆動電圧と前記駆動電圧が印加され
ない非点灯時の前記セグメントへ前記有機エレクトロル
ミネセンス素子の内部分極を中和させるためのゼロ電位
の電圧である特性回復用電圧とを印加する電源供給回路
と、これを制御する制御回路とを設ける。
【0013】また、請求項4に記載の通り、請求項1か
ら請求項3において、前記特性回復用電圧を印加するタ
イミングを、非点灯時が最も少ない前記セグメントを基
準としてそれ以外の前記セグメントでは少ない回数又は
短い時間となるように制御する前記制御回路である。
【0014】また、請求項5に記載の通り、請求項1か
ら請求項3において、前記セグメントが前記陽極、前記
コモンが前記陰極である。
【0015】また、請求項6に記載の通り、請求項1か
ら請求項3において、前記セグメントが7個に分割形成
されると共に日の字型に配置され、点灯時の前記セグメ
ント個所で数字「0」から「9」を発光により表示する
ように前記駆動電圧を印加する電源供給回路である。
【0016】また、請求項7に記載の通り、請求項6に
おいて、前記有機エレクトロルミネセンス素子が車両の
オドメータ又はトリップメータとして用いられる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の構成によれば、
セグメントSeg1〜Seg7とコモンComとの間に接続され
る直流電源Vccを有し、この直流電源Vccに基づき駆動電
圧が印加される点灯時にその駆動電圧が印加されたセグ
メントSeg1〜Seg7個所による発光により所定のパター
ンで表示を行う有機エレクトロルミネセンス素子10で
あって、駆動電圧と駆動電圧が印加されない非点灯時で
あるセグメントSeg1〜Seg7へ有機エレクトロルミネセ
ンス素子10の内部分極を中和させるための特性回復用
電圧とを印加する電源供給回路30と、これを制御する
制御回路40とを設けることにより、有機エレクトロル
ミネセンス素子10の寿命を延ばすことができる。
【0018】また、請求項2に記載の構成によれば、セ
グメントSeg1〜Seg7とコモンComとの間に接続される
直流電源Vccを有し、この直流電源Vccに基づき駆動電圧
が印加される点灯時にその駆動電圧が印加されたセグメ
ントSeg1〜Seg7個所による発光により所定のパターン
で表示を行う有機エレクトロルミネセンス素子10であ
って、駆動電圧と駆動電圧が印加されない非点灯時であ
るセグメントSeg1〜Seg7へ有機エレクトロルミネセン
ス素子10の内部分極を中和させるための前記駆動電圧
とは逆特性の電圧である特性回復用電圧とを印加する電
源供給回路30と、これを制御する制御回路40とを設
けることにより、有機エレクトロルミネセンス素子10
の寿命を延ばすことができる。
【0019】また、請求項3に記載の構成によれば、セ
グメントSeg1〜Seg7とコモンComとの間に接続される
直流電源Vccを有し、この直流電源Vccに基づき駆動電圧
が印加される点灯時にその駆動電圧が印加されたセグメ
ントSeg1〜Seg7個所による発光により所定のパターン
で表示を行う有機エレクトロルミネセンス素子10であ
って、駆動電圧と駆動電圧が印加されない非点灯時であ
るセグメントSeg1〜Seg7へ有機エレクトロルミネセン
ス素子10の内部分極を中和させるためのゼロ電位の電
圧である特性回復用電圧とを印加する電源供給回路30
と、これを制御する制御回路40とを設けることによ
り、有機エレクトロルミネセンス素子10の寿命を延ば
すことができる。
【0020】また、請求項4に記載の構成によれば、特
性回復用電圧を印加するタイミングを、非点灯時が最も
少ないセグメントSeg1〜Seg7を基準としてそれ以外の
セグメントSeg1〜Seg7では少ない回数又は短い時間と
なるように制御する制御回路40とすることにより、非
点灯時に印加される特性回復用電圧も一定の周期で印加
されることとなり、有機エレクトロルミネセンス素子1
0の各セグメントSeg1〜Seg7個所における内部分極を
略均等に中和させることができる。
【0021】また、請求項5に記載の構成によれば、セ
グメントSeg1〜Seg7が陽極12、コモンComが陰極1
4であることにより、パターン形成が容易な陽極12で
セグメントSeg1〜Seg7を任意の形状に形成し、所望の
発光を得ることができる。
【0022】また、請求項6に記載の構成によれば、セ
グメントSeg1〜Seg7が7個に分割形成されると共に日
の字型に配置され、点灯時のセグメントSeg1〜Seg7個
所で数字「0」から「9」を発光により表示するように
駆動電圧を印加する電源供給回路30とすることによ
り、点灯及び非点灯が一定の割合で繰り返される可能性
が高く、非点灯時に印加される特性回復用電圧も一定の
周期で印加されることとなり、有機エレクトロルミネセ
ンス素子の内部分極を略均等に中和させることができ
る。
【0023】また、請求項7に記載の構成によれば、有
機エレクトロルミネセンス素子10が車両のオドメータ
又はトリップメータとして用いられることにより、走行
距離の各桁には数字「0」〜「9」が必ず一定の周期で
発生することから、非点灯時に印加される特性回復用電
圧も一定の周期で印加されることとなり、有機エレクト
ロルミネセンス素子10の内部分極を中和させることが
できる。
【0024】
【実施例】本発明を、添付図面に示した実施例に基づき
説明するが、従来の技術と同一若しくは相当個所には同
一符号を付する。
【0025】図1は、陽極12と陰極14との形状を示
しており、本実施例では、陽極12を複数のセグメント
に分割し、陰極14を共通コモンとして選択発光させる
ことにより、例えば数字の「0」〜「9」を表示するこ
とのできる所謂セグメント型表示の有機エレクトロルミ
ネセンス素子10としている。具体的に説明すると、陽
極12は、頂点から時計回りに順次位置する6個のセグ
メントSeg1〜Seg6及び中央に位置する1個のセグメン
トSeg7の合計7個のセグメントからなる日の字型に構
成されている。
【0026】この各セグメントSeg1〜Seg7は、図2で
示すように、直流電源Vccへつながる電源供給回路30
の各供給部30a〜30gと個々に接続されており、こ
の電源供給回路30を構成する各供給部30a〜30g
には、後述する制御回路40が接続されて、各セグメン
トSeg1〜Seg7への電源供給を制御するようになってい
る。
【0027】また、陰極14は、陽極12と対向する形
状である1個のコモンComとなっており、図2で示すよ
うに、電気的にはアース側へ接続されている。
【0028】次に、図2の回路における動作について、
図3のタイミング図を加えて説明する。
【0029】セグメントSeg1個所で発光を行わせる場
合には、供給部30aより発光を行うに必要な駆動電圧
を印加する。セグメントSeg2〜Seg7個所も同様であ
る。従って、セグメントSeg1〜Seg7の発光により数字
の「0」〜「9」を表示する場合、図3で示す発光を行
うように制御回路40が電源供給回路30の各供給部3
0a〜30gを制御する。
【0030】ところで、セグメントSeg1〜Seg7は、数
字「0」〜「9」の何れかで必ず発光しない(駆動され
ない)場合(非点灯時)がある。例えば、セグメントSe
g1は、数字「1」「4」「6」の場合には駆動され
ず、非点灯時である。
【0031】本発明では、そのような非点灯時に、制御
回路40は、駆動電圧とは逆特性の電圧(逆電圧)又は
ゼロ電位の電圧(ゼロ電圧)からなる特性回復用電圧を
セグメントSeg1〜Seg7へ印加するように、供給部30
a〜30gを制御する。
【0032】例えば、数字「1」の場合には、非点灯時
であるセグメントSeg1及びSeg4〜Seg7に対して供給
部30a及び供給部30d〜30gから特性回復用電圧
を印加するように、その他の点灯時であるセグメントSe
g2,Seg3には供給部30b,30cから駆動電圧を印
加するように、制御部40が制御する。
【0033】これにより、有機エレクトロルミネセンス
素子10の陽極12と陰極14とが、任意の時点におい
て逆電位又は同電位となることから、素子容量C1の影
響により有機エレクトロルミネセンス素子10の内部に
蓄積された電荷が放電されるので、これにより分極を回
復することができ、有機エレクトロルミネセンス素子1
0の長寿命化を実現することができる。
【0034】なお、セグメントSeg1〜Seg7は、非点灯
時の発生回数にバラツキがあり、非点灯時の発生回数が
最も多いのはセグメントSeg5の6回であって、最も少
ないのはセグメントSeg3の1回である。このため、特
性回復用電圧を印加するタイミングを、セグメントSeg
3を基準としてセグメントSeg5で少ない回数又は短い
時間となるように制御回路40で制御することにより、
非点灯時に印加される特性回復用電圧も一定の周期で印
加されることとなり、有機エレクトロルミネセンス素子
10の各セグメントSeg1〜Seg7個所における内部分極
を略均等に中和させることができ、特性回復用電圧の印
加は、非点灯時に必ず行う必要はない。
【0035】このように、電源供給回路30の各供給部
30a〜30gと制御回路40が、有機エレクトロルミ
ネセンス素子10の内部分極を中和(キャンセル)させ
るリフレッシュ回路の働きを発揮して、有機エレクトロ
ルミネセンス素子10の長寿命化を実現することがで
き、セグメントSeg1〜Seg7の非点灯時を利用すること
で、発光表示に影響を及ぼさずに十分なリフレッシュ効
果を得ることができる。
【0036】なお、本実施例では、7個のセグメントSe
g1〜Seg7を日の字型に配置して数字「0」〜「9」を
発光により表示する例を示したが、複数個のセグメント
Seg1〜Segn(nは2以上の任意の整数)を用いて文字
や記号などの任意の意匠を発光により表示する場合でも
適用することができることは言うまでもない。
【0037】特に、前記実施例のように、7個のセグメ
ントSeg1〜Seg7を日の字型に配置して数字「0」〜
「9」を発光により表示することとした点灯及び非点灯
が一定の割合で繰り返される構成であれば、非点灯時に
印加される特性回復用電圧も一定の周期で印加されるこ
とになり、有機エレクトロルミネセンス素子10の内部
分極を中和させるには好適である。
【0038】また、この7個のセグメントSeg1〜Seg7
を1組としたものを複数組並設することにより、有機エ
レクトロルミネセンス素子10が例えば車両のオドメー
タやトリップメータとして利用でき、この場合には、走
行距離の各桁には数字「0」〜「9」が必ず一定の周期
で発生することから、非点灯時に印加される特性回復用
電圧も一定の周期で印加されることとなり、有機エレク
トロルミネセンス素子10の内部分極を中和させること
ができる。
【0039】また、セグメントSeg1〜Seg7を陽極1
2、Comを陰極14で形成したが、反対に、セグメントS
eg1〜Seg7を陰極14、Comを陽極12で形成しても良
い。しかし、一般には、陽極12をパターン形成する方
が容易であることから、セグメントSeg1〜Seg7を陽極
12、Comを陰極14で形成することが製造工程上は望
ましい。
【0040】
【発明の効果】このように、本発明によれば、有機エレ
クトロルミネセンス素子の内部分極を中和(キャンセ
ル)させるための特性回復用電圧を印加することで、有
機エレクトロルミネセンス素子の長寿命化を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の電極形状を説明する斜視
図。
【図2】 同上実施例の回路図。
【図3】 同上回路におけるタイミング図。
【図4】 有機エレクトロルミネセンス素子の要部断面
図。
【図5】 従来の技術の回路図。
【図6】 同上回路の等価回路図。
【符号の説明】
10 有機エレクトロルミネセンス素子 12 陽極 14 陰極 30 電源供給回路 30a〜30g 供給部 40 制御回路 Vcc 直流電源 Seg1〜Seg7 セグメント Com コモン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に透明導電材料からなる陽
    極、ひとつ以上の層で構成される有機層及び前記陽極と
    対向するように金属導電材料からなる陰極を少なくとも
    有し、前記陽極又は前記陰極の一方を表示する形状に応
    じた複数個のセグメントに分割形成すると共に他方をコ
    モンとし、これらセグメントとコモンとの間に接続され
    る直流電源を有し、この直流電源に基づき駆動電圧が印
    加される点灯時にその駆動電圧が印加された前記セグメ
    ント個所による発光により所定のパターンで表示を行う
    有機エレクトロルミネセンス素子であって、前記駆動電
    圧と前記駆動電圧が印加されない非点灯時である前記セ
    グメントへ前記有機エレクトロルミネセンス素子の内部
    分極を中和させるための特性回復用電圧とを印加する電
    源供給回路と、これを制御する制御回路とを設けること
    を特徴とする有機エレクトロルミネセンス素子の駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 透明基板上に透明導電材料からなる陽
    極、ひとつ以上の層で構成される有機層及び前記陽極と
    対向するように金属導電材料からなる陰極を少なくとも
    有し、前記陽極又は前記陰極の一方を表示する形状に応
    じた複数個のセグメントに分割形成すると共に他方をコ
    モンとし、これらセグメントとコモンとの間に接続され
    る直流電源を有し、この直流電源に基づき駆動電圧が印
    加される点灯時にその駆動電圧が印加された前記セグメ
    ント個所による発光により所定のパターンで表示を行う
    有機エレクトロルミネセンス素子であって、前記駆動電
    圧と前記駆動電圧が印加されない非点灯時の前記セグメ
    ントへ前記有機エレクトロルミネセンス素子の内部分極
    を中和させるための前記駆動電圧とは逆特性の電圧であ
    る特性回復用電圧とを印加する電源供給回路と、これを
    制御する制御回路とを設けることを特徴とする有機エレ
    クトロルミネセンス素子の駆動回路。
  3. 【請求項3】 透明基板上に透明導電材料からなる陽
    極、ひとつ以上の層で構成される有機層及び前記陽極と
    対向するように金属導電材料からなる陰極を少なくとも
    有し、前記陽極又は前記陰極の一方を表示する形状に応
    じた複数個のセグメントに分割形成すると共に他方をコ
    モンとし、これらセグメントとコモンとの間に接続され
    る直流電源を有し、この直流電源に基づき駆動電圧が印
    加される点灯時にその駆動電圧が印加された前記セグメ
    ント個所による発光により所定のパターンで表示を行う
    有機エレクトロルミネセンス素子であって、前記駆動電
    圧と前記駆動電圧が印加されない非点灯時の前記セグメ
    ントへ前記有機エレクトロルミネセンス素子の内部分極
    を中和させるためのゼロ電位の電圧である特性回復用電
    圧とを印加する電源供給回路と、これを制御する制御回
    路とを設けることを特徴とする有機エレクトロルミネセ
    ンス素子の駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記特性回復用電圧を印加するタイミン
    グを、非点灯時が最も少ない前記セグメントを基準とし
    てそれ以外の前記セグメントでは少ない回数又は短い時
    間となるように制御する前記制御回路であることを特徴
    とする請求項1から請求項3の何れかに記載した有機エ
    レクトロルミネセンス素子の駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記セグメントが前記陽極、前記コモン
    が前記陰極であることを特徴とする請求項1から請求項
    3の何れかに記載した有機エレクトロルミネセンス素子
    の駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記セグメントが7個に分割形成される
    と共に日の字型に配置され、点灯時の前記セグメント個
    所で数字「0」から「9」を発光により表示するように
    前記駆動電圧を印加する電源供給回路であることを特徴
    とする請求項1から請求項3の何れかに記載した有機エ
    レクトロルミネセンス素子の駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記有機エレクトロルミネセンス素子が
    車両のオドメータ又はトリップメータとして用いられる
    ことを特徴とする請求項6に記載した有機エレクトロル
    ミネセンス素子の駆動回路。
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