JP2001093167A - 光ヘッドのフォーカス誤差検出方法および装置 - Google Patents

光ヘッドのフォーカス誤差検出方法および装置

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JP2001093167A JP26571299A JP26571299A JP2001093167A JP 2001093167 A JP2001093167 A JP 2001093167A JP 26571299 A JP26571299 A JP 26571299A JP 26571299 A JP26571299 A JP 26571299A JP 2001093167 A JP2001093167 A JP 2001093167A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非点収差法のもつ温度特性が優れや経時劣化
が少ないという特長を保持しつつ、トラッククロスによ
るフォーカス誤差信号への漏れ込み量(変調)を低減
し、ランド/グルーブの両者の記録再生特性の違い、と
りわけデジタル記録におけるビットエラーレート特性を
改善する。 【解決手段】 非点収差を発生させる光学系10とフォ
ーカス誤差検出4分割センサ12の間に、2次元の光回
折を起こす回折格子11を設けることによって、フォー
カス誤差検出系への光ディスクのランド/グルーブから
の回折光の影響を減ずることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はランド/グルーブの
両者に記録再生する相変化光ディスクもしくは光磁気デ
ィスク装置の光ヘッドのフォーカス誤差信号検出方法並
びに検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの高密度の記録再生を行うた
めに、記録トラックのランド部やグルーブ部だけではな
く、その両方に記録を行うランド/グルーブ法が採られ
ている。図5にランド/グルーブ記録再生光ディスクの
構造を示す。図5(a)はディスクの平面図を、図5
(b)は断面図を表す。ここではランド/グルーブのそ
れぞれの幅が0.6μm、ランド部分の高さが0.07
μmのものを例にとっている。光ヘッドの記録再生用の
光ビームは図5(a)に示す下方の基板側から入射され
る。光ヘッドの記録再生ビームを光ディスクの特定トラ
ックに常に焦点を合わせるサーボ機構はトラッキングサ
ーボとフォーカスサーボであり、そのうちフォーカスサ
ーボにおけるフォーカス誤差検出方法としては、非点収
差法とナイフエッジ法(フーコー法)を改良したダブル
ナイフエッジ法が代表例である。
【0003】従来の非点収差法によるフォーカス誤差検
出光学系の原理を示しているのが図6であり、光ディス
ク基板100、対物レンズ110、集束レンズ120、
円筒レンズ130、4分割光センサ140とから構成さ
れている。図には、光ディスク基板への記録再生ビーム
が合焦点の場合(b)、合焦位置よりディスク基板が近
い場合(a)および離れている場合(c)と、併せてそ
れぞれの状態に対応した4分割光センサ上の光の強度分
布を示す。ABCDに4つに分割したセンサの対角のエ
レメントの光電変換出力の和の差=(A+C)−(B+
D)からフォーカス誤差信号を検出している。ダブルナ
イフエッジ法のフォーカスエラ検出光学系については図
示しないが、一般的には非点収差法と同様4分割光セン
サが用いられており、同様のフォーカスエラー信号の検
出を行っている。
【0004】非点収差法とダブルナイフエッジ法の長短
を比較すると、第一にアライメントに対する余裕度の
点、とくにフォーカスセンサの位置ずれに対する感度が
あげられる。図6(a)にダブルナイフエッジ法(実
線)と非点収差法(波線)のフォーカスセンサの最適位
置からのずれに対するフォーカス零クロスの変化を示
す。フォーカス零クロス(FZX)の定義を図6(b)
に示す。4分割センサの隣り合う検出器の出力の差であ
るA−B出力とC−D出力を同時に出力した図を図6
(b)示す。ここで図中、X字の交点となった部分が零
であれば4分割センサの中心にビームが位置しているこ
とになる。この位置からビームもしくはフォーカスセン
サがずれると図中、破線のようにA−B出力が変化し、
フォーカス零クロス点が変化する。このずれをJとし、
(A−B)信号の片側振幅をKとするとFZXは以下の
関係式で表現できる。 FZX=J/K*100(%) ダブルナイフエッジ法でフォーカスセンサ上のビーム直
径が30μmの場合、フォーカスセンサずれ1μmに対
してフォーカス零クロスは10%となる。これに対し
て、非点収差法であるとフォーカスセンサ上100μm
のビームスポットの場合、フォーカスセンサずれ10μ
mに対して、フォーカス零クロスが2%以下である。こ
のことから、ダブルナイフエッジ法に比べて非点収差法
はフォーカスセンサずれに対して安定している。このこ
とは、非点収差法の方が温度安定性や経時劣化の点から
ダブルナイフエッジ法より優れていることを意味する。
【0005】そこで、従来の非点収差法によるフォーカ
ス誤差信号を検出する光ヘッドによってランド/グルー
ブ記録をおこなった場合のフォーカスオフセットに対す
るビットエラーレート(BER)特性を図7に示す。
1,7変調デジタル記録/PR1,1再生をおこなった
場合、ランドとグルーブのビットエラーレート最小のフ
ォーカスオフセット点がずれ、さらにグルーブに比べて
ランドのビットエラーレート特性が劣化した結果となっ
た。
【0006】また、トラッククロスによるフォーカス誤
差信号への漏れ込みをここでは変調と呼ぶとすると、従
来の非点収差法では、フォーカスオフセットの変調依存
性がダブルナイフエッジ方法に比べて大きいという実験
事実を得た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
非点収差式は大きな課題がある。本発明の目的は、従来
の非点収差法のもつ温度特性が優れ、経時劣化が少ない
という特長を保持しつつ、トラッククロスによるフォー
カス誤差信号への漏れ込み量(変調)を低減し、ランド
/グルーブの両者の記録再生特性の違い、とりわけデジ
タル記録におけるビットエラーレート特性を改善するこ
とにある。
【0008】本発明者は、このようなフォーカスオフセ
ットに対する、ビットエラーレート特性のランド/グル
ーブの不一致と、トラッククロスによるフォーカス誤差
信号への漏れ込み(変調)の不具合が生ずる原因は、ラ
ンド/グルーブのディスクからの回折パタンの変化とこ
れに応じたフォーカス誤差信号検出手段のかねあいから
生じたものであることを突き止めた。すなわち、従来の
非点収差法の4分割センサ140に到達するフォーカス
誤差信号検出ビームを子細に見ると、図9に示すよう
に、光ディスクのランドもしくはグルーブによる反射0
次光200と同時に、対物レンズによってランドもしく
はグルーブによる反射+1次回折光201と反射−1次
回折光202が取り込まれており、これらが、4分割セ
ンサ140の各センサA、B、C、Dに偏って配分され
おり、光電変換されたフォーカス誤差信号抽出時に、ト
ラッククロス信号の回り込みとなって現れることが主因
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る発明の光ヘッドのフォーカス誤差信号検出方法は非点
収差を付加した光ビームを格子の回折により複数の光ビ
ームに角度分岐し、角度分岐されなおかつ空間的に部分
的に重なり合った複数の光ビームから4分割センサによ
るたすき掛けの差動検出によってフォーカス誤差信号を
抽出することを特徴とする。また、本発明の請求項2に
係わる発明の光ヘッドのフォーカス誤差信号検出方法
は、前記複数の光ビームは少なくとも3本であり、3本
の光ビームの前記空間的および部分的な重なりは、少な
くとも前記3本の光ビームのうちの中心に位置する光ビ
ームに含まれる前記光ヘッドが有する光ディスクに情報
を記録再生する対物レンズによって取り込まれた前記光
ディスクのトラックからの+1次回折光成分が、隣り合
う光ビームに含まれる前記トラックからの−1次回折光
成分と重なり、かつ前記中心に位置する光ビームに含ま
れる前記トラックからの−1次回折光成分が、前記隣り
合う光ビームとは別なる隣り合う光ビームに含まれる前
記トラックからの+1次回折光成分とが重なることを特
徴とする。また、本発明の請求項3に係わる発明の光ヘ
ッドのフォーカス誤差信号検出装置は、光ディスクに情
報を記録再生する対物レンズが捕捉した前記光ディスク
からの反射光ビームに非点収差を付加する手段と、非点
収差が付加された反射光ビームを回折する周期位相格子
と、周期位相格子の回折によって角度分岐されなおかつ
空間的に部分的に重なり合った複数の光ビームを受光し
分割された4つの光検出器のたすき掛けの差動出力から
フォーカス誤差信号を出力する4分割センサを備えるこ
とを特徴とする。また、本発明の請求項4に係わる発明
の光ヘッドのフォーカス誤差信号検出装置は、前記周期
位相格子の光を回折する回折方向が光ディスクの半径方
向と接線方向としたことを特徴とする。また、本発明の
請求項5に係わる発明の光ヘッドのフォーカス誤差信号
検出装置は、前記の請求項3の非点収差付加する手段が
円筒レンズもしくは光軸に斜めに挿入された平板を含む
ことを特徴とする。また、本発明の請求項6に係わる発
明の光ヘッドのフォーカス誤差信号検出装置は、前記請
求項3の非点収差付加する手段と前記周期位相格子とを
一体としたホログラム素子で構成することを特徴とす
る。また、本発明の請求項7に係わる発明の光ヘッドの
フォーカス誤差信号検出装置は、前記請求項3の非点収
差付加する手段が、凹レンズと円筒レンズもしくは光軸
に斜めに挿入された平板とを含んで一体とし、前記周期
位相格子が光軸方向に調整可能としたことを特徴とす
る。また、本発明の請求項8に係わる発明の光ヘッドの
フォーカス誤差信号検出装置は、前記請求項3及び4記
載の前記周期位相格子が井桁状の格子を平板の片面に形
成したことを特徴とする。また、本発明の請求項9に係
わる発明の光ヘッドのフォーカス誤差信号検出装置は、
前記請求項3及び4記載の前記周期位相格子が直線状の
格子を平板の表裏に直交して形成したことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のランド/グルーブ記録再
生用光ヘッドの基本構成を図1に示す。半導体レーザ1
からの出射光は、コリメータレンズ2によって平行光と
され、楔プリズム31、偏光ビームスプリッタ32、4
5°ミラー33、1/4波長板34からなる複合プリズ
ム3へ入射される。1/4波長板34を透過した光ビー
ムは円偏光となり、対物レンズ4で集束され光ディスク
5で合焦となり光ディスクから反射される。光ディスク
からの反射光は逆順をたどり、偏光ビームスプリッタ3
2までもどるが、反射光は1/4波長板によって光ディ
スクに向かう光とは直交した偏光となっているため、こ
こで90度偏向され、ハーフミラー6を一部が透過し、
2分割センサ7でプシュプル法によるトラッキング誤差
信号が検出される。この2分割センサ7の各エレメント
の光電変換出力をE,Fとするとトラッキング誤差信号
(TE)は、TE=E−Fで抽出される。
【0011】前記のハーフミラー6によって反射され9
0度偏向したビーム成分は、収束レンズ8、凹レンズ
9、円筒レンズ10を経てフォーカス誤差信号検出4分
割センサ12へ至るが、本発明では、円筒レンズ10と
フォーカス誤差信号検出4分割センサ12との間に、格
子の方向が直交して設けられた直交回折格子11を配設
してある。凹レンズ9は通常よく使われるように、収束
レンズ8による焦点位置を延ばすために設けているもの
である。
【0012】収束レンズ8、凹レンズ9、円筒レンズ1
0を透過する光軸は1本であるが、直交回折格子11を
透過すると、x、y方向に透過回折光を発生する。図2
に直交回折格子11による透過回折の状態を図示する。
本図では、高次の回折光を省略して、x、y方向に±1
次の回折光と0次光の9ビーム出力の状態を表現してい
る。フォーカス誤差信号検出4分割センサ12の受光面
は、図3に示すように、分割十字線の中央に上記の0次
(0,0)光20が位置し、±1次光の4ビーム、すな
わち(+1,0)光21、(−1,0)光22、(0,
+1)光23、(0,−1)光24のが受光面によって
受光されるように4分割センサが配置されている。ここ
では、合焦の場合を表している。4分割センサ12のエ
レメントをA、B、C、Dとしたとき、フォーカス誤差
信号(FE)はFE=(A+C)−(B+D)によっ
て、また、RF信号はRF=A+B+C+Dによって検
出される。
【0013】格子ピッチで決定される透過回折光の回折
角は次のように設定する。図4に直交回折格子11によ
って作られる5つのビームの4分割センサ12上の配置
を、フォーカス誤差検出ビーム中に含まれる光ディスク
のランド/グルーブによる反射回折光成分を含めて表
す。図の分かりにくさを避けるために、5つのビームの
重なった部分は描いてない。この図では、直交回折格子
11による(+1,0)光すなわちx方向+1次回折光
21と(−1,0)光すなわちx方向−1次回折光22
を最前面に描き、(0,+1)光23と(0,−1)光
24を最背面に、(0,0)光20を最前面と最背面の
中間に描いてある。この図に示すように、直交回折格子
11を回折せずに透過した回折格子0次光成分20すな
わち(0,0)光20の中に含まれているランド/グル
ーブによる+1次反射回折光成分(図示してない)と
(+1,0)光21中に含まれているランド/グルーブ
による−1次反射回折光成分21−bとが重なり、
(0,0)光20の中に含まれているランド/グルーブ
による−1次反射回折光成分(図示してない)と(−
1,0)光21中に含まれているランド/グルーブによ
る+1次反射回折光成分22−aとが重なるように、直
交回折格子11のx軸方向の格子ピッチを定める。ま
た、y軸方向には(0,+1)光23や(0,−1)光
24の中に含まれているランド/グルーブによる±1次
反射回折光成分と(0,0)光20中のそれとの重なり
の関係は持たせていないので、y軸方向の格子ピッチは
任意でよいが、ここではx軸方向と同一としておく。
【0014】上記のような、回折格子11によってフォ
ーカス誤差検出ビーム中に含まれる光ディスクのランド
/グルーブによる反射回折光成分の重なりを設けること
により、(0,0)光20中の光ディスクのランド/グ
ルーブによる±1次の反射回折光成分は、(+1,0)
光21中の光ディスクのランド/グルーブによる−1次
の反射回折光成分21−bと(−1,0)光22中のラ
ンド/グルーブによる+1次の反射回折光成分22−a
とによって干渉を介してそれぞれ振幅を減ぜられる。さ
らに図示していないが、(+1,0)光21中の光ディ
スクのランド/グルーブによる+1次の反射回折光成分
21−aは、その上の高次のx方向+2次の回折光中の
光ディスクのランド/グルーブによる−1次の反射回折
光成分によって、また、(−1,0)光22中のランド
/グルーブによる−1次の反射回折光成分22−bは、
その上の高次のx方向−2次の回折光中の光ディスクの
ランド/グルーブによる+1次の反射回折光成分に自動
的に重なり、重なった光波成分によって干渉を介してそ
れぞれ振幅が減ぜられる。一方直交回折格子によるy軸
方向+1次の回折光23および−1次の回折光24とは
0次光20中の光ディスクのランド/グルーブによるの
反射回折光成分とは重なりを持っていない。これらの回
折光成分は、4分割センサの(A+C)と(B+D)間
の受光光量のバランスをあたえ、S字を成すフォーカス
誤差信号の正負の振幅の対称を保証する。
【0015】干渉による振幅の減少は次のように解釈さ
れる。光ディスクのランド及びグルーブの繰り返しは、
光学的には厚さの薄い反射位相回折格子を成している。
位相回折格子による回折光の電界については、古く19
67年にW.R.KleinとB.D.Cookによっ
て解析されている(小山次郎、西原浩共著「光波電子工
学」第116頁−第122頁、昭和53年5月、コロナ
社刊を参照)。回折された平面波光の電界の波動をz方
向に伝搬する伝搬項と振幅項の積で表したとき、m次
(mは0を含む正負の整数)回折光の振幅項φm は、 φm =exp(−jmQαz/(2T))×Jm (4κ
T・sin(Qαz/(2T))/(Qα)) で表される。ここで、Jm はm次のベッセル関数、Qは
格子の厚さの目安を与えるパラメータ、αは格子面に対
する光の入射角を表すパラメータ、κは格子の位相変調
の深さを表すパラメータである。上式φm の第1項の指
数関数の肩に掛かるmQαz/(2T)は格子からz伝
搬した地点でのm次回折波の電界振幅の位相を表す。平
面波が格子に垂直に入射したときにはα=0であるの
で、m次回折波の位相は、次数mによらず全て等しい。
しかしながら、光ディスクへの入射光は、大きなNAを
もつ収束光であり、また、光ヘッドがトラッククロスす
る場合の入射光とランド/グルーブが作る格子との成す
角度は常に厳格に垂直とはいいがたい。従って、ランド
/グルーブが作る格子による+1次の回折光と−1次の
回折光の位相は異なるため、これらを直交回折格子を介
して干渉させると、干渉の振幅すなわちビジビリティは
1より低下し、光ディスクのランド/グルーブによる回
折波の強度は低下する。なお、直交回折格子による回折
では、入射する光はビームサイズが大きく平面波に近
く、また回折格子への入射角は垂直であるためα=0に
相当し、ここでの0次を含む回折光間の位相ずれは発生
しない。
【0016】このように、フォーカス誤差検出4分割セ
ンサ12の手前に、直交回折格子11を設けることによ
って、ランド/グルーブに基づく光ディスクからの回折
光の影響を減ずることができた。これによって、フォー
カスセンサずれ10μmに対してフォーカス零クロスが
2%弱の安定したものとなった。さらに、フォーカスオ
フセット変化に対して、ランド/グルーブの最小のビッ
トエラーレートの値が一致した。また、「変調」の影響
をうけないため安定したサーボ特性を確保できた。
【0017】上記のような、直交回折格子の格子ピッチ
は上記の光ヘッドの実施例では100〜200μmと粗
いため、製作は容易である。一例としてポリカーボネー
ト等の薄板の片面に井桁の直交した位相格子を形成して
もよく、また薄板の両面に1次元位相格子を直交させて
設けてもよい。
【0018】また、光ディスクのランド/グルーブに起
因する回折光成分間の重ね合わせのための、格子ピッチ
は厳密さを要求されない。なぜならば、重ね合わせの精
密な調整は、通常の非点収差光学系を構成している収束
レンズ8、凹レンズ9、円筒レンズ10、4分割センサ
12を調整した後、直交回折格子11のみを光軸方向に
移動調整することで容易に行えるからである。
【0019】また、円筒レンズや光軸に斜めに挿入した
平行平板などの非点収差を発生させる機能を司る光部品
と、この2次元回折格子の機能とを複合したホログラム
素子を用いれば、部品点数の削減を図ることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上、本発明のように非点収差を発生さ
せる光学系とフォーカス誤差検出4分割センサの間に、
2次元の光回折を起こす回折格子を設けることによっ
て、ランド/グルーブに基づく光ディスクからの回折光
の影響を減ずることができ、機械的安定性や温度安定性
や信頼性に優れたランド/グルーブ記録用光ヘッドを得
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ヘッドの実施例の構成を示す。
【図2】本発明の光ヘッドの実施例を構成する2次元回
折格子によるビーム分散を示す。
【図3】本発明の光ヘッドの実施例におけるフォーカス
センサに照射されるフォーカス誤差検出光ビームの構成
を示す。
【図4】本発明の光ヘッドの実施例を構成するフォーカ
スセンサへに照射されるフォーカス誤差検出光ビームの
詳細な構成を示す。
【図5】従来技術の説明に関し、ランド/グルーブ光デ
ィスクとビームスポットの配置を示す。
【図6】従来の非点収差によるフォーカス誤差検出光学
系の動作を示す図である。
【図7】従来の説明に関し、フォーカスセンサずれとフ
ォーカス零クロスの変化を示す。
【図8】従来の説明に関し、フォーカスオフセットずれ
と記録再生のビットエラーレート(BER)特性を示
す。
【図9】従来の非点収差によるフォーカス誤差検出光学
系を構成する4分割センサ上の光分布の詳細を示す。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 コリメータレンズ 3 複合プリズム 4 対物レンズ 5 光ディスク 6 ハーフミラー 7 2分割センサ 8 収束レンズ 9 凹レンズ 10 円筒レンズ 11 直交回折格子 12 4分割センサ 20 (0,0)光 21 (+1,0)光 21−a 反射回折光成分 21−b 反射回折光成分 22 (−1,0)光 22−a 反射回折光成分 22−b 反射回折光成分 23 (0,+1)光 24 (0,−1)光 31 楔プリズム 32 偏光ビームスプリッタ 33 45°ミラー 34 1/4波長板 100 光ディスク基板 110 対物レンズ 120 集束レンズ 130 円筒レンズ 140 4分割光センサ 200 反射0次光 201 反射+1次回折光 202 反射−1次回折光

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非点収差を付加した光ビームを格子の回
    折により複数の光ビームに角度分岐し、角度分岐されな
    おかつ空間的に部分的に重なり合った複数の光ビームか
    ら4分割センサによるたすき掛けの差動検出によってフ
    ォーカス誤差信号を抽出することを特徴とする光ヘッド
    のフォーカス誤差信号検出方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の光ビームは少なくとも3本で
    あり、3本の光ビームの前記空間的および部分的な重な
    りは、少なくとも前記3本の光ビームのうちの中心に位
    置する光ビームに含まれる前記光ヘッドが有する光ディ
    スクに情報を記録再生する対物レンズによって取り込ま
    れた前記光ディスクのトラックからの+1次回折光成分
    が、隣り合う光ビームに含まれる前記トラックからの−
    1次回折光成分と重なり、かつ前記中心に位置する光ビ
    ームに含まれる前記トラックからの−1次回折光成分
    が、前記隣り合う光ビームとは別なる隣り合う光ビーム
    に含まれる前記トラックからの+1次回折光成分とが重
    なることを特徴とする前記請求項1記載の光ヘッドのフ
    ォーカス誤差信号検出方法。
  3. 【請求項3】 光ディスクに情報を記録再生する対物レ
    ンズが捕捉した前記光ディスクからの反射光ビームに非
    点収差を付加する手段と、非点収差が付加された反射光
    ビームを回折する周期位相格子と、周期位相格子の回折
    によって角度分岐されなおかつ空間的に部分的に重なり
    合った複数の光ビームを受光し分割された4つの光検出
    器のたすき掛けの差動出力からフォーカス誤差信号を出
    力する4分割センサを備えることを特徴とする光ヘッド
    のフォーカス誤差信号検出装置。
  4. 【請求項4】 前記周期位相格子の光を回折する回折方
    向が光ディスクの半径方向と接線方向としたことを特徴
    とする前記請求項3記載の光ヘッドのフォーカス誤差信
    号検出装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項3の非点収差付加する手段が
    円筒レンズもしくは光軸に斜めに挿入された平板を含む
    ことを特徴とする前記請求項3記載の光ヘッドのフォー
    カス誤差信号装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項3の非点収差付加する手段と
    前記周期位相格子とを一体としたホログラム素子で構成
    することを特徴とする前記請求項3記載の光ヘッドのフ
    ォーカス誤差信号装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項3の非点収差付加する手段
    が、凹レンズと円筒レンズもしくは光軸に斜めに挿入さ
    れた平板とを含んで一体とし、前記周期位相格子が光軸
    方向に調整可能としたことを特徴とする前記の請求項3
    記載の光ヘッドのフォーカス誤差信号検出装置。
  8. 【請求項8】 前記周期位相格子は井桁状の格子を平板
    の片面に形成したことを特徴とする前記請求項3及び4
    記載の光ヘッドのフォーカス誤差信号装置。
  9. 【請求項9】 前記周期位相格子は直線状の格子を平板
    の表裏に直交して形成したことを特徴とする前記請求項
    3及び4記載の光ヘッドのフォーカス誤差信号装置。
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