JP2001093046A - 商品販売データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 締め処理に関する情報をコマーシャル情報に
邪魔されることなく誰にでも判り易く表示することがで
き、顧客へのサービス性の向上が図れる商品販売データ
処理装置を提供する。 【解決手段】 通常は客面表示器６の表示画面６ａにコ
マーシャル表示ウィンドウＡおよび取引情報表示ウィン
ドウＢを表示してコマーシャル情報および取引情報を表
示し、締め処理時は表示画面６ａの全域に対応する大き
さの取引結果表示ウィンドウＣをコマーシャル表示ウィ
ンドウＡおよび取引情報表示ウィンドウＢの上に設定
し、その取引結果表示ウィンドウＣ内に取引結果を表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、電子式キャッシ
ュレジスタまたはＰＯＳ（販売時点情報管理）ターミナ
ルと称される商品販売データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、商品の購入に際し、お客さんは
希望の商品を金銭出納係に持ち込み、金銭出納係の店員
は持ち込まれた商品についての商品情報を電子式キャッ
シュレジスタまたはＰＯＳ（販売時点情報管理）ターミ
ナルと称される商品販売データ処理装置に入力する。

【０００３】この入力により商品の価格が加算されて売
上げ登録され、続く締めキー操作に応じて代金精算を含
む締め処理が行なわれる。

【０００４】商品販売データ処理装置には、店員用のオ
ペレータ表示器のほかに、顧客に面して取付けた客面表
示器を備え、その客面表示器でコマーシャル情報や顧客
案内情報を表示するものがある。

【０００５】たとえば、図８に示すように、客面表示器
３０の表示画面３０ａにコマーシャル表示ウィンドウＡ
および取引情報表示ウィンドウＢを上下に並べて表示
し、コマーシャル表示ウィンドウＡ内にコマーシャル情
報を表示するとともに、取引情報表示ウィンドウＢ内に
当該取引の各商品の販売登録に関する情報（商品名称、
単価）を取引中に表示するとともに締め処理に関する情
報（合計金額・預かり金額・釣り銭額）を取引結果とし
て表示するようにしている。

【０００６】コマーシャル情報としては、複数のものが
予め記憶されており、それらが順次に読み出されて表示
される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記のように客面表示
器でコマーシャル情報および取引情報を並べて表示する
ものでは、取引結果の表示が小さくて見難かったり、コ
マーシャル情報の表示の方に気を取られてせっかくの取
引結果の表示にお客さんが気付かないことがある。

【０００８】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、締め処理に関する情報をコマ
ーシャル情報に邪魔されることなく誰にでも判り易く表
示することができ、顧客へのサービス性の向上が図れる
商品販売データ処理装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明の商
品販売データ処理装置は、商品情報の入力に基づいてそ
の商品の価格を加算して売上登録し、続いて代金精算を
含む締め処理を行なうものであって、顧客に面して据え
られた客面表示器と、上記客面表示器の表示画面にコマ
ーシャル表示ウィンドウおよび取引情報表示ウィンドウ
を表示する第１ウィンドウ表示手段と、上記コマーシャ
ル表示ウィンドウ内にコマーシャル情報を表示し、上記
取引情報表示ウィンドウ内に取引情報を表示する制御手
段と、上記締め処理時、上記コマーシャル表示ウィンド
ウおよび上記取引情報表示ウィンドウの上に、上記客面
表示器の表示画面の全域に対応する大きさの取引結果表
示ウィンドウを表示する第２ウィンドウ表示手段と、上
記締め処理に関する情報を上記取引結果表示ウィンドウ
内に表示する制御手段と、を備える。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、この発明の第１実施形態に
ついて図面を参照して説明する。図１はこの発明の商品
販売データ処理装置たとえばＰＯＳ（Point Of Sales：
販売時点情報管理）ターミナルの外観図である。

【００１１】ＰＯＳターミナル１は、現金等を収容する
ためのドロワ２の上に載置されており、このドロワ２の
引出し２ａの開閉を制御する。

【００１２】ＰＯＳターミナル１の本体には、正面側に
キーボード３、モードスイッチ４、およびオペレータ表
示器（カラー液晶表示器）５が設けられ、背面側に顧客
に面するように客面表示器（カラー液晶表示器）６が設
けられている。また、ＰＯＳターミナル１の本体には、
レシート及びジャーナルを印字するプリンタ７が内蔵さ
れており、このプリンタ７によって印字されたレシート
及びジャーナルがレシート発行口８から本体外に送り出
されるようになっている。さらに、ＰＯＳターミナル１
から商品情報入力手段としてコードスキャナ９が導出さ
れている。コードスキャナ９は、商品に付された商品ラ
ベルに印刷された２次元コードやバーコードを読取る機
能を有する。

【００１３】上記キーボード３は、預かり金額などを置
数するための置数キー、１取引として販売登録された商
品の合計出力を指示する小計キー、１取引の代金を現金
決済することを宣言して当該取引の締めを指示する預／
現計キー、置数データのクリアを指示するクリアキー等
を備えている。

【００１４】上記モードスイッチ４は、「登録」，「点
検」，「精算」，「設定」などの各種業務モードを選択
するためのスイッチで、専用の鍵で操作される。因み
に、「登録」とは、商品情報入力手段により入力された
商品情報に基づいて商品の価格を加算してその売上デー
タを記憶部に販売登録処理（商品登録手段）し、商品販
売登録の終了が宣言された１取引の代金精算してレシー
トを発行（登録締め手段）する業務のモードである。
「点検」とは、記憶部に登録処理された各商品の売上デ
ータを集計しレポート出力する業務のモードである。
「精算」とは、「点検」と同様に記憶部に登録処理され
た各商品の売上データを集計してレポート出力した後、
記憶部の売上データをクリアする業務のモードである。
「設定」とは、各種業務を実行する上で必要なデータを
予め記憶部に設定するための業務である。

【００１５】上記オペレータ表示器５は、商品登録手段
により販売登録された商品の品名，価格や、商品販売登
録の終了が宣言され登録締め手段により１取引の合計金
額，預かり金額、釣り銭額などを表示する。

【００１６】上記客面表示器６は、カラー写真やカラー
動画によるコマーシャル情報、たとえば『いらっしゃい
ませ』などの顧客案内情報、取引明細（商品名、単価、
個数）、取引結果（合計金額，預かり金額、釣り銭額）
等を表示する。

【００１７】図２はＰＯＳターミナル１の制御回路の要
部を示すブロック図である。このＰＯＳターミナル１
は、主制御部としてＣＰＵ（Central Processing Uni
t）１０を搭載し、そのＣＰＵ１０にバスライン１１を
介してＲＯＭ（Read OnlyMemory）１２、ＲＡＭ（Rando
m Access Memory）１３、 時計回路１４、通信インタフ
ェース１５、Ｉ／Ｏ（Input／Output）ポート１６、キ
ーボードコントローラ１７、表示コントローラ１８，１
９、プリンタコントローラ２０、およびスキャナコント
ローラ２１を接続している。

【００１８】ＲＯＭ１２は、ＣＰＵ１０が実行するプロ
グラムなどの固定的データを記憶している。

【００１９】ＲＡＭ１３は、販売登録商品の売上データ
を登録処理するための記憶部として機能するとともに、
商品にたとえば商品コード、価格などの商品情報を対応
付けた商品テーブルを記憶し、さらに、カラー写真やカ
ラー動画による複数のコマーシャル情報や、『いらっし
ゃいませ』などの顧客案内情報を記憶している。商品テ
ーブル、コマーシャル情報、および顧客案内情報につい
ては、商品価格の変化に応じて、あるいは季節の変化や
新商品販売などに応じて、あるいは扱い商品の種別など
に応じて、適宜に変更される。

【００２０】時計回路１４は、現在の日時を計時する。
通信インタフェース１５は、ＬＡＮ（Local Area Netwo
rk）などの通信回線を通じて接続されるホスト装置（不
図示）とのデータ通信を制御する。Ｉ／Ｏ（Input／Out
put）ポート１６は、上記モードスイッチ４から発せら
れるモード選択信号の取込み、上記ドロワ２の引出し２
ａを自動開放させるためのドロワ開放装置２ｂに対する
駆動信号の出力などを行なう。

【００２１】キーボードコントローラ１７は、キーボー
ド３の操作に応じたキー信号を取込む。表示コントロー
ラ１８は、上記オペレータ表示器５を駆動制御する。表
示コントローラ１９は、上記客面表示器６を駆動制御す
る。プリンタコントローラ２０は、上記プリンタ７を駆
動制御し、ＣＰＵ１０から与えられる印字データに基づ
くレシート印字及びジャーナル印字を行わせる。スキャ
ナコントローラ２１は、上記コードスキャナ９で読取ら
れたコード信号を取込む。

【００２２】一方、ＣＰＵ１０は、主要な機能として次
の（１）〜（４）の手段を備える。

【００２３】（１）客面表示器６の表示画面にコマーシ
ャル（ＣＭ）表示ウィンドウＡおよび取引情報表示ウィ
ンドウＢを表示する第１ウィンドウ表示手段。

【００２４】（２）ＲＡＭ１３から読出されるコマーシ
ャル情報（ＣＭ情報）を上記コマーシャル表示ウィンド
ウＡ内に表示し、商品情報入力手段により入力された商
品情報に基づいて商品販売登録処理した各商品の名称・
単価・個数等の商品情報を取引明細情報として上記取引
情報表示ウィンドウＢ内に表示する制御手段。

【００２５】（３）締め処理時、上記コマーシャル表示
ウィンドウＡおよび上記取引情報表示ウィンドウＢの上
に、客面表示器６の表示画面の全域に対応する大きさの
取引結果表示ウィンドウＣを表示する第２ウィンドウ表
示手段。

【００２６】（４）締め処理に関する情報（合計金額・
預かり金額・釣り銭額）を取引結果として上記取引結果
表示ウィンドウＣ内に表示する制御手段。

【００２７】つぎに、上記の構成の作用を図３のフロー
チャートを参照して説明する。なお、図３のフローチャ
ートにおける通常客面表示処理（ステップ１０１）の具
体的な内容を図４のフローチャートに示し、締め処理
（ステップ１０５）の具体的な内容を図５のフローチャ
ートに示している。

【００２８】通常時（取引開始前）、通常客面表示処理
が実行される（ステップ１０１）。すなわち、図６に示
すように、客面表示器６の表示画面６ａにコマーシャル
表示ウィンドウＡおよび取引情報表示ウィンドウＢが上
下に並べて設定される（ステップ２０１）。そして、Ｒ
ＡＭ１３から、予め指定されたアドレスのコマーシャル
情報が読出されるとともに（ステップ２０２）、顧客案
内情報が読出される（ステップ２０３）。読出されたコ
マーシャル情報は表示画面６ａのコマーシャル表示ウィ
ンドウＡ内に表示され、顧客案内情報は表示画面６ａの
取引情報表示ウィンドウＢ内に表示される（ステップ２
０４）。

【００２９】コマーシャル情報がカラー写真の場合、コ
マーシャル表示ウィンドウＡにおける同コマーシャル情
報の表示が一定時間たとえば５秒間継続される。コマー
シャル情報がカラー動画の場合、その動画が終了するま
で、コマーシャル表示ウィンドウＡにおけるコマーシャ
ル情報の表示が継続される。

【００３０】１つのコマーシャル情報が表示終了になる
と、ＲＡＭ１３内の次のコマーシャル情報のアドレスが
指定される（ステップ２０５）。以後、同様の処理が繰
り返され、コマーシャル表示ウィンドウＡで次々にコマ
ーシャル情報が表示される。

【００３１】商品がキャッシャのところに持ち込まれる
と、キャッシャによってたとえば商品コードが入力され
る（ステップ１０２のＹＥＳ）。この入力された商品コ
ードに対応する価格がＲＡＭ１３内の商品テーブルから
読出され、読出された価格が登録処理される（ステップ
１０３）。この登録処理された商品の商品情報は表示画
面上の取引情報表示ウィンドウＢ内に表示される。

【００３２】この登録処理の後、締めキー（預／現計キ
ー）のオン操作が確認される（ステップ１０４）。オン
操作がなければ（ステップ１０４のＮＯ）、次の商品コ
ードの入力待ちとなる。

【００３３】次の商品コードが入力されると（ステップ
１０２のＹＥＳ）、その入力された商品コードに対応す
る価格がＲＡＭ１３内の商品テーブルから読出され、読
出された価格が登録処理される（ステップ１０３）。

【００３４】こうして、商品コードが入力されるごと
に、対応する商品の価格が加算されて売上登録される。

【００３５】この間、客面表示器６のコマーシャル表示
ウィンドウＡにおけるコマーシャル情報の表示も続けら
れる（通常客面表示処理；ステップ１０１）。

【００３６】締めキーがオン操作されると（ステップ１
０４のＹＥＳ）、締め処理が実行される（ステップ１０
６）。まず、キャッシャにより、お客さんからの預かり
金額がキーボード３の置数キーで入力される（預かり金
額の入力受け付け；ステップ３０１）。そして、この入
力された預かり金額が上記売上登録の合計金額から減算
され、これにより釣り銭額が求められる（ステップ３０
２）。

【００３７】また、締めキーのオン操作と同時に、客面
表示器６の表示画面６ａの全域に対応する大きさの取引
結果表示ウィンドウＣが、表示画面６ａにおけるコマー
シャル表示ウィンドウＡおよび取引情報表示ウィンドウ
Ｂの上に表示される（ステップ３０３）。そして、図７
に示すように、上記設定された取引結果表示ウィンドウ
Ｃ内に、締め処理に関する情報（合計金額・預かり金額
・釣り銭額）が取引結果として取引情報表示ウィンドウ
Ｂに表示されていた取引明細情報よりも大きな文字で表
示される（ステップ３０４）。

【００３８】つまり、客面表示器６でコマーシャル情報
および取引明細情報が表示されていたものが、締めキー
のオン操作と同時に、取引結果を表わす大きな文字が表
示画面６ａの全体に現われる。この表示は、高齢者や視
力の弱い人にとっても、大変に見やすく判り易い。

【００３９】一方、預かり金額の入力受け付けに伴い、
ドロワ２の引出し２ａが開放されるとともに（ステップ
３０５）、取引結果がプリンタ７によってレシートに印
字され、そのレシートがレシート発行口８から本体外に
送り出される。キャッシャは、釣り銭をドロワ２から取
出し、それをレシートと共にお客さんに渡すとともに、
預かった代金をドロワ２に収める。

【００４０】取引結果の表示に切換わってから所定時間
が経過したとき、あるいはキャッシャによってドロワ２
の引出し２ａが閉められたとき、表示画面６ａにおける
取引結果表示ウィンドウＣの設定が解除される（ステッ
プ３０７）。この解除に伴い、取引結果の表示が消え、
表示画面６ａにはコマーシャル表示ウィンドウＡおよび
取引情報表示ウィンドウＢが現われる。そして、再び、
図６のように、コマーシャル情報および顧客案内情報が
表示される。

【００４１】以上のように、通常は客面表示器６の表示
画面６ａにコマーシャル表示ウィンドウＡおよび取引情
報表示ウィンドウＢを設定してコマーシャル情報および
顧客案内情報（取引明細情報）を表示し、締め処理時は
表示画面６ａの全域に対応する大きさの取引結果表示ウ
ィンドウＣをコマーシャル表示ウィンドウＡおよび取引
情報表示ウィンドウＢの上に表示し、その取引結果表示
ウィンドウＣ内に取引結果を取引情報表示ウィンドウＢ
の表示情報よりも大きな文字で表示することにより、取
引結果をコマーシャル情報等に邪魔されることなく誰に
でも判り易く表示することができ、顧客へのサービス性
の向上が図れる。

【００４２】お客さんにとっては、支払い代金を表示と
キャッシャの言葉とから的確に把握することができ、ス
ムーズな商品購入を行なうことができる。キャッシャに
とっては、一度言葉として発した合計金額をお客さんか
ら聞き返されることが少なくなるなど、負担の軽減につ
ながる。

【００４３】なお、この発明は上記各実施形態に限定さ
れるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施
可能である。

【００４４】

【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、通
常は客面表示器の表示画面にコマーシャル表示ウィンド
ウおよび取引情報表示ウィンドウを表示してコマーシャ
ル情報および取引情報を表示し、締め処理時は表示画面
の全域に対応する大きさの取引結果表示ウィンドウをコ
マーシャル表示ウィンドウＡおよび取引情報表示ウィン
ドウＢの上に設定し、その取引結果表示ウィンドウ内に
取引結果を表示する構成としたので、締め処理に関する
情報をコマーシャル情報に邪魔されることなく誰にでも
判り易く表示することができ、顧客へのサービス性の向
上が図れる商品販売データ処理装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施形態の外観を示す斜視図。

【図２】一実施形態の制御回路の要部を示すブロック
図。

【図３】一実施形態の作用を説明するためのフローチャ
ート。

【図４】図３における通常客面表示処理を説明するため
のフローチャート。

【図５】図３における締め処理を説明するためのフロー
チャート。

【図６】一実施形態における客面表示器でコマーシャル
情報および取引情報が表示されている状態を示す図。

【図７】一実施形態における客面表示器で取引結果が表
示されている状態を示す図。

【図８】従来装置における客面表示器の表示の例を示す
図。

【符号の説明】

１…ＰＯＳターミナル ２…ドロワ ３…キーボード ５…オペレータ表示器 ６…客面表示器 ６ａ…表示画面 ７…プリンタ ８…レシート発行口 ９…コードスキャナ １０…ＣＰＵ １２…ＲＯＭ １３…ＲＡＭ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E042 BA05 CA01 CA02 CB02 CB03 CB05 CB10 CE01 CE07 5B049 AA01 BB11 CC03 DD01 EE02 FF02 FF04 GG01 5E501 AA13 AC07 BA03 CB02 EB05 FA06 FB04 5G435 AA00 BB12 CC01 CC12 DD01 LL12

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品情報の入力に基づいてその商品の価
   格を加算して売上登録し、続いて代金精算を含む締め処
   理を行なう商品販売データ処理装置において、 顧客に面して設けられた客面表示器と、 前記客面表示器の表示画面にコマーシャル表示ウィンド
   ウおよび取引情報表示ウィンドウを表示する第１ウィン
   ドウ表示手段と、 前記コマーシャル表示ウィンドウ内にコマーシャル情報
   を表示し、前記取引情報表示ウィンドウ内に取引情報を
   表示する制御手段と、 前記締め処理時、前記コマーシャル表示ウィンドウおよ
   び前記取引情報表示ウィンドウの上に、前記客面表示器
   の表示画面の全域に対応する大きさの取引結果表示ウィ
   ンドウを表示する第２ウィンドウ表示手段と、 前記締め処理に関する情報を前記取引結果表示ウィンド
   ウ内に表示する制御手段と、 を具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。