JP2001093020A - 硬貨入出金機 - Google Patents

硬貨入出金機

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JP2001093020A
JP2001093020A JP26950199A JP26950199A JP2001093020A JP 2001093020 A JP2001093020 A JP 2001093020A JP 26950199 A JP26950199 A JP 26950199A JP 26950199 A JP26950199 A JP 26950199A JP 2001093020 A JP2001093020 A JP 2001093020A
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Kazuhiko Osada
和彦 長田
Daiki Sato
大樹 佐藤
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅方向にスリム化することができた上で、出
金硬貨を出金する場合の搬送経路を短くし、取引処理時
間を短縮することができる硬貨入出金機の提供。 【解決手段】 入金口16に入金された硬貨を金種別に
選別し一時貯留させる金種選別一時貯留手段29と、該
金種選別一時貯留手段29から硬貨を金種別に受け入れ
て収納するとともに指示された枚数の硬貨を出金口39
に向け繰り出す金種別の収納出金手段42a〜42fと
を有するものであって、金種別の収納出金手段42a〜
42fが、上下方向に積み重なるように配置されるとと
もに、金種選別一時貯留手段29からの硬貨を機体11
の前後方向におけるその後部側より収納するとともに硬
貨を機体11の前後方向におけるその前部側より繰り出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行等の金融機関
において用いられる硬貨入出金機に関し、特にその幅方
向のスリム化に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、銀行等の金融機関の窓口には、窓
口業務における紙幣および硬貨の入出金業務を支援する
ために紙幣入出金機および硬貨入出金機が配置されてい
る。このような紙幣入出金機の一例としては、特開平8
−77411号公報に開示されたものが知られており、
また、硬貨入出金機の一例としては、特開平10−97
667号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した硬
貨入出金機は、特に、金融機関の窓口のいわゆるテラー
カウンタ上に配置されるような卓上型の装置として開発
されたものであるが、近年では、金融機関の窓口に多種
の情報端末等が配置されるようになってきているため、
テラーカウンタ上からは硬貨入出金機を排除したいとい
う要望が出てきており、実際にテラーの後方等に配置す
る窓口も存在している。そこで、窓口用の紙幣入出金機
と併設できるように、特に機体の幅方向をスリム化した
窓口用の硬貨入出金機の開発が望まれていた。
【0004】他方、自動化コーナー等に配置され、機体
の幅方向をスリム化した硬貨入出金機が、例えば、特開
平5−101253号公報に開示されている。この装置
は、上下方向に延在する出金筒を金種別に機体前後方向
に配列することで機体の幅方向をスリム化するようにし
たものであり、出金の際には、金種別出金筒から放出さ
れた硬貨を機体下部から上部後方に搬送し、さらに機体
前方に搬送して取引口に導くようになっている。このた
め、出金時における硬貨の搬送経路が長く、取引処理時
間が長くなってしまうという問題があった。本発明は、
幅方向にスリム化することができた上で、出金硬貨を出
金する場合の搬送経路を短くし、取引処理時間を短縮す
ることができる硬貨入出金機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の硬貨入出金機は、入金口に
入金された硬貨を金種別に選別し一時貯留させる金種選
別一時貯留手段と、該金種選別一時貯留手段から硬貨を
金種別に受け入れて収納するとともに指示された枚数の
硬貨を出金口に向け繰り出す金種別の収納出金手段とを
有するものであって、前記金種別の収納出金手段は、上
下方向に積み重なるように配置されるとともに、前記金
種選別一時貯留手段からの硬貨を機体の前後方向におけ
るその後部側より収納するとともに硬貨を機体の前後方
向におけるその前部側より前記出金口に向け繰り出すこ
とを特徴としている。
【0006】このように金種別の収納出金手段は、上下
方向に積み重なるように配置されるため、幅方向にスリ
ム化することができ、しかも金種選別一時貯留手段から
の硬貨をその後部側より収納する一方、収納した硬貨を
その前部側より出金口に向け繰り出すため、これら金種
別の収納出金手段から出金口に向け繰り出された硬貨を
前方に搬送する距離を短くすることができる。
【0007】本発明の請求項2記載の硬貨入出金機は、
機体の上層部には、機体の前部側から後部側に向かって
順に、入金口と、該入金口に機外から投入された硬貨を
分離して繰り出す入金分離繰出機構と、該入金分離繰出
機構で繰り出された硬貨を搬送する搬送路機構とを配置
するとともに、該搬送路機構には、機体の前部側から後
部側に向かって順に、硬貨を判別する判別部と、該判別
部の判別結果に基づいて硬貨を前記搬送路機構から排除
する入金排除手段と、前記判別部の判別結果に基づいて
硬貨を前記搬送路機構から排除するオーバーフロー排除
手段と、前記判別部の判別結果に基づいて硬貨を金種別
に選別し一時貯留させる金種選別一時貯留手段とを配置
し、前記上層部の直下の中間層部には、機体の前部側か
ら後部側に向かって順に、入金排除口と、前記入金排除
手段で排除された硬貨を前記入金排除口へ搬送する入金
排除搬送機構と、前記オーバーフロー排除手段で排除さ
れた硬貨および前記金種選別一時貯留手段で一時貯留さ
れた硬貨を搬送可能な一括搬送機構とを配置し、前記中
間層部の下方には、機体の前部に、上部から下部に向か
って順に、出金口と一括回収金庫とを配置し、これら出
金口および一括回収金庫の後方に、前記一括搬送機構か
ら硬貨を受け取るとともに上下動可能なエレベータ手段
を配置し、該エレベータ手段の後方に、前記金種選別一
時貯留手段からの硬貨を機体前後方向におけるその後部
側より収納するとともに指示された枚数の硬貨を機体前
後方向におけるその前部側より繰り出して前記エレベー
タ手段に出金可能な金種別の収納出金手段を、上下方向
に積み重なるように配置したことを特徴としている。
【0008】上記のように、入金処理に関する入金口と
入金分離繰出機構と搬送路機構とを、機体の上層部に、
機体の前部側から後部側に向かって順に配置するととも
に、さらに入金処理に関する判別部と入金排除手段とオ
ーバーフロー排除手段と金種選別一時貯留手段とを搬送
路機構に、機体の前部側から後部側に向かって順に配置
する。また、入金された硬貨のうち再利用する硬貨以外
の硬貨の処理に関する入金排除口と、入金排除搬送機構
と、一括搬送機構とを上層部の直下の中間層部に、機体
の前部側から後部側に向かって順に配置する。そして、
中間層部の下方の機体の前部に、出金処理やオーバーフ
ロー硬貨の処理等に関わる出金口と一括回収金庫とを配
置し、これらの後方に、出金処理やオーバーフロー硬貨
の処理に関わるエレベータ手段を配置して、さらにその
後方に、入金された硬貨のうち再利用する硬貨を収納す
る金種別の収納出金手段を、上下方向に積み重なるよう
に配置する。このように構成することにより、幅方向に
スリム化することができる。
【0009】しかも、金種別の収納出金手段は、金種選
別一時貯留手段からの硬貨をその後部側より収納する一
方、収納した硬貨をその前部側より繰り出すため、これ
ら金種別の収納出金手段から出金口に向け繰り出された
硬貨を前方に搬送する距離を短くすることができる。ま
た、入金硬貨を金種選別一時貯留手段で一時貯留した
後、これを返却する場合には、一括搬送機構で機体前方
に搬送し、上方に位置するエレベータで受け取って、こ
れを出金口に払い出すことになり、また、入金硬貨を金
種選別一時貯留手段で一時貯留した後、これを収納する
場合には、下方の収納出金手段に導入させることにな
る。
【0010】本発明の請求項3記載の硬貨入出金機は、
請求項2記載のものに関し、前記入金排除搬送機構は、
前記入金排除手段で排除された硬貨を、前記入金排除口
に搬送する水平方向の第一のベルト手段を有することを
特徴としている。
【0011】このように、入金排除搬送機構が水平方向
の第一のベルト手段を有しているため、高さ方向に必要
なスペースを最小限にし小型化を図ることができる。
【0012】本発明の請求項4記載の硬貨入出金機は、
請求項2または3記載のものに関し、前記一括搬送機構
は、前記オーバーフロー排除手段によって排除された硬
貨および前記金種選別一時貯留手段によって選別された
硬貨を、前記エレベータ手段に搬送する水平方向の第二
の搬送ベルトを有することを特徴としている。
【0013】このように、一括搬送機構が水平方向の第
二の搬送ベルトを有しているため、高さ方向に必要なス
ペースを最小限にし小型化を図ることができる。
【0014】本発明の請求項5記載の硬貨入出金機は、
請求項2記載のものに関し、前記入金排除搬送機構は、
前記入金排除手段で排除された硬貨を、前記入金排除口
に搬送する水平方向の第一のベルト手段を有しており、
前記一括搬送機構は、前記オーバーフロー排除手段によ
って排除された硬貨および前記金種選別一時貯留手段に
よって選別された硬貨を、前記エレベータ手段に搬送す
る水平方向の第二の搬送ベルトを有していて、これら第
一のベルト手段および第二のベルト手段は、機体の前後
方向の一部において並列状に配置されていることを特徴
としている。
【0015】このように、入金排除搬送機構が水平方向
の第一のベルト手段を有するとともに一括搬送機構が水
平方向の第二の搬送ベルトを有し、さらにこれらが機体
の前後方向の一部において並列状に配置されているた
め、これら第一のベルト手段および第二のベルト手段で
上下方向のスペースを共用することができ、高さ方向に
必要なスペースをさらに小さくできる。
【0016】本発明の請求項6記載の硬貨入出金機は、
請求項2乃至5のいずれか一項記載のものに関し、前記
エレベータ手段は、前記金種別の収納出金手段の前方位
置で当該収納出金手段からの硬貨を受け取るとともに該
硬貨を前記出金口に放出可能で、かつ、前記一括搬送機
構からの硬貨を受け取るとともに該硬貨を前記出金口お
よび前記一括回収金庫に選択的に放出可能に構成されて
いることを特徴としている。
【0017】これにより、出金処理時には、エレベータ
手段が金種別の収納出金手段からの硬貨を受け取るとと
もに該硬貨を出金口に放出させる。また、金種選別一時
貯留手段で一時貯留された硬貨を返却させる場合には、
エレベータ手段が一括搬送機構を介して受け取った硬貨
を出金口に放出させる。さらに、金種選別一時貯留手段
で一時貯留された硬貨を一括して収納させる場合および
オーバーフロー排除手段で排除された硬貨を一括して収
納させる場合には、エレベータ手段が一括搬送機構を介
して受け取った硬貨を一括回収金庫に放出させる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態の硬貨入
出金機を図1〜図3を参照して以下に説明する。図にお
いて符号11で示すものが、この硬貨入出金機の機体で
あり、この機体11は、上層部12と、該上層部12の
直下の中間層部13と、該中間層部13の直下の下層部
14とに機能上分割されている。
【0019】上層部12には、機体11の前部側から後
部側に向かって順に、入金口16と、該入金口16に機
外から投入された硬貨を分離して機体11の後方に向け
繰り出す入金分離繰出機構17と、該入金分離繰出機構
17で繰り出された硬貨を機体11の後方に向け搬送す
る搬送路機構18とが配置されている。なお、これらは
略水平に配置されている。
【0020】入金口16は、機体11の前上部に設けら
れており、投入された硬貨を載置させるとともに機体1
1における後方に送る入金繰出ベルト20を有してい
て、上方に開口する形状をなしている。入金分離繰出機
構17は、入金口16の入金繰出ベルト20の上側に配
置され該入金繰出ベルト20との間で硬貨を一枚ずつ分
離して後方に繰り出す繰出ローラ21を有している。
【0021】搬送路機構18は、入金分離繰出機構17
で繰り出された硬貨の移動を案内する搬送路23を有し
ており、該搬送路23は、直線状をなして前後に水平配
置されている。また搬送路機構18は、搬送路23上に
設けられて該搬送路23に沿って硬貨を移動させる主搬
送ベルト24を有している。
【0022】搬送路機構18には、機体11の前部側か
ら後部側に向かって(すなわち搬送上流側より)順に、
硬貨を判別し計数する判別部26と、該判別部26の判
別結果に基づいて硬貨を搬送路機構18から下方に排除
する入金排除部(入金排除手段)27と、判別部26の
判別結果に基づいて硬貨を搬送路機構18から下方に排
除するオーバーフロー排除部(オーバーフロー排除手
段)28と、判別部26の判別結果に基づいて硬貨を金
種別に選別し一時貯留させる金種選別一時貯留部(金種
選別一時貯留手段)29とが配置されている。なお、こ
れらは略水平に配置されている。
【0023】判別部26は、搬送路23上の硬貨の真偽
判別および真と判別された硬貨の金種判別を行う。入金
排除部27は、判別部26で偽(判別不能を含む)と判
別された機外へ排除すべきリジェクト硬貨のみを搬送路
機構18から真下に落下させ、それ以外の硬貨を搬送路
機構18でさらに下流側(機体11の後方側)に搬送さ
せる。
【0024】オーバーフロー排除部28は、判別部26
で真と判別されしかも再利用する硬貨としては収納しき
れない金種と判別されたオーバーフロー硬貨のみを搬送
路機構18から機体11の左右方向における斜め下方
(具体的には機体11の前方から見て右下方)に落下さ
せ、それ以外の硬貨を搬送路機構18でさらに下流側
(機体11の後方側)に搬送させる。
【0025】金種選別一時貯留部29は、搬送路23に
設けられて入金排除部27およびオーバーフロー排除部
28で排除されなかった硬貨を金種別に異なる位置から
それぞれ真下に落下させる図示せぬ金種別選別孔と、該
金種別選別孔で落下させた硬貨を金種別に分類した状態
で一時貯留させる金種別の一時貯留部30a〜30fと
を有している。
【0026】ここで、金種別選別孔は、硬貨を小径のも
のから順に落下させるようになっており、その結果、金
種別の一時貯留部30a〜30fは、前端の一時貯留部
30aが1円硬貨を、その後ろに隣り合う一時貯留部3
0bが50円硬貨を、その後ろに隣り合う一時貯留部3
0cが5円硬貨を、その後ろに隣り合う一時貯留部30
dが100円硬貨を、その後ろに隣り合う一時貯留部3
0eが10円硬貨を、その後ろに隣り合う一時貯留部3
0fが500円硬貨を、それぞれ一時貯留させる。
【0027】なお、金種別の一時貯留部30a〜30f
は、開閉作動することにより硬貨を下方に放出させる状
態と一時貯留させる状態とに切り換えられる図示せぬシ
ャッタと、該シャッタが開かれることにより下方に放出
させる硬貨を真下に放出させる状態と機体11の左右方
向における斜め下方(具体的には機体11の前方から見
て右下方)に放出させる状態とに切り換えられる図示せ
ぬシュートとを有している。以上により、金種選別一時
貯留部29は、入金口16に入金された硬貨を金種別に
選別し一時貯留させる。
【0028】中間層部13には、機体11の前部側から
後部側に向かって順に、入金排除口32と、上記した入
金排除部27で搬送路機構18から排除された硬貨を入
金排除口32へ搬送する入金排除搬送機構33と、オー
バーフロー排除部28で搬送路機構18から排除された
硬貨および金種選別一時貯留部29で一時貯留された硬
貨を搬送可能な一括搬送機構34とが配置されており、
これらは略水平に配置されている。
【0029】入金排除口32は、機体11の上下方向に
おける中間部に設けられており、前方に開口する形状を
なしている。入金排除搬送機構33は、入金排除部27
の下方位置から機体11の前方に向けて水平延在する入
金排除搬送ベルト(第一のベルト手段)36を有してい
る。一括搬送機構34は、金種選別一時貯留部29の下
方位置から機体11の前方に向けて水平延在する一括搬
送ベルト(第二のベルト手段)37を有している。
【0030】ここで、入金排除搬送ベルト36および一
括搬送ベルト37は、機体11の前後方向の一部におい
て並列状に配置されている。すなわち、上下方向の位置
を一致させ、左右方向に隣り合い、入金排除搬送ベルト
36が一括搬送ベルト37より機体11の前後方向にお
ける前側に位置する状態で前後方向に一部が重なり合っ
ている。
【0031】そして、入金排除搬送機構33は、入金排
除部27で搬送路機構18から真下に排除された硬貨を
受け入れて、機体前方の入金排除口32に搬送する。こ
の入金排除搬送ベルト36は、入金処理時において常時
搬送駆動される。
【0032】一括搬送機構34は、オーバーフロー排除
部28で斜め下方に放出された硬貨および金種選別一時
貯留部29で斜め下方に放出された硬貨を受け入れて、
機体11の前方に向け搬送する。この一括搬送機構34
は、入金処理時において入金確定操作の入力が操作者に
よりなされるまで停止しており、硬貨を一時貯留させる
ようになっていて、入金確定操作の入力がなされると搬
送駆動される。
【0033】下層部14には、機体11の前部に、上部
から下部に向かって順に、出金口39と一括回収金庫4
0とが鉛直に配置されており、これら出金口39および
一括回収金庫40の後方に、機体11の最下部と一括搬
送機構34の直下との間で上下動可能かつ傾動可能なエ
レベータ部(エレベータ手段)41が配置されている。
【0034】さらに、該エレベータ部41の後方に、金
種選別一時貯留部29から真下に放出された硬貨を機体
11の前後方向におけるその後部側から収納するととも
に、指示された枚数の硬貨を分離し機体11の前後方向
における前端部から繰り出してエレベータ部41に出金
可能な金種別の収納出金部(収納出金手段)42a〜4
2fが、上下方向に積み重なるように配置されている。
【0035】出金口39は、機体11の上下方向におけ
る入金排除口32より下側の中間部に設けられており、
前方に開口する形状をなしている。一括回収金庫40
は、機体11に対し着脱自在に設けられるもので、その
上部に硬貨を受け入れるための図示せぬ受入口が形成さ
れている。
【0036】エレベータ部41は、上限位置に停止し水
平配置された状態で一括搬送機構34から硬貨を受け取
る(図1に一点鎖線で示すエレベータ部41(41A)
参照)。また、エレベータ部41は、各金種別の収納出
金部42a〜42fのうち一つの収納出金部の前方位置
に停止し水平配置された状態で該一つの収納出金部から
繰り出された硬貨を受け取ることになり、その上下動位
置を変更することですべての収納出金部42a〜42f
から繰り出された硬貨を受け取り可能となっている。な
お、所定の下部位置(例えば下限位置)ですべての収納
出金部42a〜42fから硬貨を一度に受け取るように
してもよい(図1に実線で示すエレベータ部41参
照)。
【0037】他方、エレベータ部41は、各金種別の収
納出金部42a〜42fから受け取った硬貨を、出金口
39の後方位置(上限位置あるいはその近傍位置)に停
止し前方側が下側に位置するように傾動することで該出
金口39に放出させる(図1に一点鎖線で示すエレベー
タ部41(41B)参照)。また、エレベータ部41
は、一括搬送機構34から受け取った硬貨を、出金口3
9の後方位置に停止し前方側が下側に位置するように傾
動することで該出金口39に放出させたり(図1に一点
鎖線で示すエレベータ部41(41B)参照)、一括回
収金庫40の後方位置に停止し前方側が下側に位置する
ように傾動することで該一括回収金庫40内に放出させ
たり(図1に一点鎖線で示すエレベータ部41(41
C)参照)する。すなわち、出金口39および一括回収
金庫40に選択的に硬貨を放出させる。なお、エレベー
タ部41を傾動させるのではなく、ベルトで構成し該ベ
ルトで搬送して硬貨を出金口39および一括回収金庫4
0に放出させるようにしてもよい。
【0038】金種別の収納出金部42a〜42fは、上
下に積み重なるように配置されており、具体的には、機
体11の前後方向における位置を重ね合わせ、機体11
の左右方向における位置を一致させた状態で上下に並列
に配置されている。
【0039】金種別の収納出金部42a〜42fは、そ
れぞれ、前方側が下側に位置するよう傾斜するガイド板
44と、該ガイド板44の前端部と連続するように後端
部が配置されるとともに前方側が上側に位置するよう傾
斜する出金搬送ベルト45と、該出金搬送ベルト45の
前端側に設けられて硬貨を一枚ずつ分離する出金分離部
46と、出金搬送ベルト45の出金分離部46より前に
設けられて硬貨を計数する出金計数部47とを有してい
る。
【0040】ここで、金種別の収納出金部42a〜42
fは、それぞれの前端部の位置をすべて一致させてお
り、後端部の位置を、上側のものほど、機体11におけ
る前方側に位置するようにずらしている。そして、これ
により、上側のものに金種別の一時貯留部30a〜30
fの前側のものを対応させるようになっている。すなわ
ち、最上部の収納出金部42aは、前端の一時貯留部3
0aから真下に放出され図示せぬシュートで案内される
1円硬貨をその後部側のガイド板44より受け入れて収
納するとともに、指示された枚数の1円硬貨をその前端
部より分離状態で繰り出してエレベータ部41に出金さ
せる。
【0041】該収納出金部42aの下側に隣り合う収納
出金部42bは、一時貯留部30bから真下に放出され
図示せぬシュートで案内される50円硬貨をその後部側
のガイド板44より受け入れて収納するとともに指示さ
れた枚数の50円硬貨をその前端部より分離状態で繰り
出してエレベータ部41に出金させる。該収納出金部4
2bの下側に隣り合う収納出金部42cは、一時貯留部
30cから真下に放出され図示せぬシュートで案内され
る5円硬貨をその後部側のガイド板44より受け入れて
収納するとともに指示された枚数の5円硬貨をその前端
部より分離状態で繰り出してエレベータ部41に出金さ
せる。
【0042】該収納出金部42cの下側に隣り合う収納
出金部42dは、一時貯留部30dから真下に放出され
図示せぬシュートで案内される100円硬貨をその後部
側のガイド板44より受け入れて収納するとともに指示
された枚数の100円硬貨をその前端部より分離状態で
繰り出してエレベータ部41に出金させる。該収納出金
部42dの下側に隣り合う収納出金部42eは、一時貯
留部30eから真下に放出され図示せぬシュートで案内
される10円硬貨をその後部側のガイド板44より受け
入れて収納するとともに指示された枚数の10円硬貨を
その前端部より分離状態で繰り出してエレベータ部41
に出金させる。
【0043】該収納出金部42eの下側に隣り合う収納
出金部42fは、一時貯留部30fから真下に放出され
図示せぬシュートで案内される500円硬貨をその後部
側のガイド板44より受け入れて収納するとともに指示
された枚数の500円硬貨をその前端部より分離状態で
繰り出してエレベータ部41に出金させる。以上によ
り、金種別の収納出金部42a〜42fは、金種選別一
時貯留部29から硬貨を金種別に受け入れて収納すると
ともに指示された枚数の硬貨を出金口39に向け繰り出
す。
【0044】次に、上記硬貨入出金機の作動について説
明する。「入金初期処理」操作者が硬貨を入金口16に
投入し、スタート操作を入力すると、図示せぬ制御部
が、入金口16の入金搬送ベルト20、入金分離繰出機
構17、搬送路機構18の主搬送ベルト24および入金
排除搬送機構33の入金排除搬送ベルト36を駆動させ
るとともに、エレベータ部41を上限位置に位置させ
る。
【0045】これにより、入金口16に投入された硬貨
が入金分離繰出機構17で一枚ずつ分離され繰り出され
て搬送路機構18で搬送される。この搬送路機構18で
の搬送中に硬貨は、判別部26で判別され真硬貨につい
ては金種別に計数される。そして、判別部26で偽(判
別不能を含む)と判別された硬貨は、入金排除部27で
下方に落下させられて、駆動状態にある入金排除搬送ベ
ルト36で入金排除口32に搬送される。
【0046】他方、判別部26で真と判別された硬貨
は、入金排除部27より下流側に搬送路機構18で搬送
される。そして、この真硬貨のうち、現在の一時貯留部
30a〜30fおよび収納出金部42a〜42fの収納
量に基づき再利用用として収納させるのは困難と判別さ
れたオーバーフロー硬貨は、オーバーフロー排除部28
で下方に落下させられて、一括搬送機構34の停止状態
にある一括搬送ベルト37上に一時貯留される。
【0047】また、オーバーフロー硬貨ではないと判別
された硬貨は、オーバーフロー排除部28より下流側に
搬送路機構18で搬送される。最終的に、硬貨は、金種
選別一時貯留部29で金種別に選別されて一時貯留部3
0a〜30fに金種別に一時貯留される。そして、この
ようにして入金口16に投入された硬貨がすべて、入金
排除口32、一括搬送ベルト37および一時貯留部30
a〜30fのいずれかに位置すると、制御部は、金額を
図示せぬ表示部に表示させる。
【0048】「入金確定後収納処理」上記金額に基づい
て操作者が入金確定の操作入力を行うと、制御部は、金
種選別一時貯留部30a〜30fから硬貨を金種別に分
類した状態で収納出金部42a〜42fに収納させる。
すなわち、一時貯留部30aに一時貯留されていた硬貨
を収納出金部42aに収納させ、一時貯留部30bに一
時貯留されていた硬貨を収納出金部42bに収納させ、
一時貯留部30cに一時貯留されていた硬貨を収納出金
部42cに収納させ、一時貯留部30dに一時貯留され
ていた硬貨を収納出金部42dに収納させ、一時貯留部
30eに一時貯留されていた硬貨を収納出金部42eに
収納させ、一時貯留部30fに一時貯留されていた硬貨
を収納出金部42fに収納させる。
【0049】また、これと並行して、制御部は、一括搬
送機構34の一括搬送ベルト37を搬送駆動して、該一
括搬送ベルト37に一時貯留されていたオーバーフロー
硬貨をエレベータ部41にすべて受け渡し、該エレベー
タ部41で一括回収金庫40に収納させる。
【0050】「入金確定後返却処理」他方、上記金額に
基づいて操作者が入金キャンセルの操作入力を行うと、
制御部は、金種選別一時貯留部29からすべて硬貨を一
括搬送機構34の一括搬送ベルト37に放出させる。そ
して、制御部は、一括搬送機構34の一括搬送ベルト3
7を搬送駆動して、該一括搬送ベルト37上の硬貨(オ
ーバーフロー硬貨を含む)をエレベータ部41にすべて
受け渡し、該エレベータ部41で出金口39に放出させ
る。
【0051】「出金処理」制御部は、出金処理を行う場
合、操作者により入力された出金データに基づいて、エ
レベータ部41を収納出金部42a〜42fのうちの対
応する収納出金部の前方に位置させて、該収納出金部の
出金搬送ベルト45を駆動し、出金分離部46で分離し
出金計数部47で計数しながら、該収納出金部から硬貨
を指定された枚数だけ繰り出させる。ここで、出金口3
9が収納出金部42a〜42fの上部に対応する高さに
位置するため、例えば、収納出金部42a〜42fの繰
り出しの順番は、下側が先で上側が後となるように設定
されており、その結果、エレベータ部41が下から上に
のみ移動する。
【0052】すなわち、出金データに500円硬貨が含
まれる場合は収納出金部42fからエレベータ部41に
硬貨を指定された枚数繰り出させ、次に、出金データに
10円硬貨が含まれる場合は収納出金部42eからエレ
ベータ部41に硬貨を指定された枚数繰り出させ、次
に、出金データに100円硬貨が含まれる場合は収納出
金部42dからエレベータ部41に硬貨を指定された枚
数繰り出させ、次に、出金データに5円硬貨が含まれる
場合は収納出金部42cからエレベータ部41に硬貨を
指定された枚数繰り出させ、次に、出金データに50円
硬貨が含まれる場合は収納出金部42bからエレベータ
部41に硬貨を指定された枚数繰り出させ、次に、出金
データに1円硬貨が含まれる場合は収納出金部42aか
らエレベータ部41に硬貨を指定された枚数繰り出させ
る。
【0053】このようにして、収納出金部42a〜42
fのうち必要なすべてのものから硬貨をエレベータ部4
1に繰り出させると、制御部は、該エレベータ部41か
ら硬貨を出金口39に放出させる。
【0054】「回収処理」制御部は、回収処理を行う場
合、エレベータ部41を収納出金部42a〜42fのう
ちの対応する収納出金部の前方に位置させて、該収納出
金部の出金搬送ベルト45を駆動して、出金分離部46
で分離し出金計数部47で計数しながら、該収納出金部
から硬貨をすべて繰り出させる。すなわち、収納出金部
42fからエレベータ部41に500硬貨をすべて繰り
出させ、収納出金部42eからエレベータ部41に10
硬貨をすべて繰り出させ、収納出金部42dからエレベ
ータ部41に100硬貨をすべて繰り出させ、収納出金
部42cからエレベータ部41に5円硬貨をすべて繰り
出させ、収納出金部42bからエレベータ部41に50
硬貨をすべて繰り出させ、収納出金部42aからエレベ
ータ部41に1円硬貨をすべて繰り出させて、該エレベ
ータ41から硬貨を一括回収金庫40に放出させる。
【0055】ここで、この回収処理において、エレベー
タ部41に一度に搭載しきれる限界枚数の硬貨が繰り出
されると、制御部は、収納出金部42a〜42fからの
硬貨の繰り出しを一時中断し、エレベータ部41内の硬
貨を一括回収金庫40に一旦収納させてから、収納出金
部42a〜42fからの硬貨の繰り出しを再開するよう
になっている。
【0056】以上に述べたこの実施の形態の硬貨入出金
機によれば、入金処理に関する入金口16と入金分離繰
出機構17と搬送路機構18とを、機体11の上層部1
2に、機体11の前部側から後部側に向かって順に配置
するとともに、さらに入金処理に関する判別部26と入
金排除部27とオーバーフロー排除部28と金種選別一
時貯留部30a〜30fとを搬送路機構18に、機体1
1の前部側から後部側に向かって順に配置する。また、
入金された硬貨のうち再利用する硬貨以外の硬貨の処理
に関する入金排除口32と、入金排除搬送機構33と、
一括搬送機構34とを上層部12の直下の中間層部13
に、機体11の前部側から後部側に向かって順に配置す
る。そして、中間層部13の下方の機体11の前部に、
出金処理やオーバーフロー硬貨の処理等に関わる出金口
39と一括回収金庫40とを上下に配置し、これらの後
方に、出金処理やオーバーフロー硬貨の処理に関わるエ
レベータ部41を配置して、さらにその後方に、入金さ
れた硬貨のうち再利用する硬貨を収納する金種別の収納
出金部42a〜42fを、上下方向に積み重なるように
配置する。このように構成することにより、幅方向にス
リム化することができる。
【0057】しかも、金種別の収納出金部42a〜42
fは、金種選別一時貯留部29からの硬貨をその後部側
より収納する一方、収納した硬貨をその前部側より繰り
出すため、これら金種別の収納出金部42a〜42fか
ら出金口39に向け繰り出された硬貨を前方に搬送する
距離を短くすることができる。したがって、幅方向にス
リム化することができた上で、出金硬貨を出金する場合
の搬送経路を短くし、取引処理時間を短縮することがで
きる。
【0058】また、入金排除搬送機構33が水平方向の
入金排除搬送ベルト36を有しているため、高さ方向に
必要なスペースを最小限にし小型化を図ることができ
る。
【0059】さらに、一括搬送機構34が水平方向の一
括搬送ベルト37を有しているため、高さ方向に必要な
スペースを最小限にし小型化を図ることができる。
【0060】加えて、これら入金排除搬送ベルト36お
よび一括搬送ベルト37が機体11の前後方向の一部に
おいて並列状に配置されているため、これら入金排除搬
送ベルト36および一括搬送ベルト37で上下方向のス
ペースを共用することができ、高さ方向に必要なスペー
スをさらに小さくできる。
【0061】さらに、出金処理時には、エレベータ部4
1が金種別の収納出金部42a〜42fからの硬貨を受
け取るとともに該硬貨を出金口39に放出させる。ま
た、金種選別一時貯留部29で一時貯留された硬貨を返
却させる場合には、エレベータ部が一括搬送機構34を
介して受け取った硬貨を出金口39に放出させる。さら
に、金種選別一時貯留部29で一時貯留された硬貨を一
括して収納する場合およびオーバーフロー排除部28で
排除された硬貨を一括して収納する場合には、エレベー
タ部41が一括搬送機構34を介して受け取った硬貨を
一括回収金庫40に収納させる。このようにエレベータ
部41を複数の処理で兼用しているため、さらに小型化
を図ることができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の硬貨入出金機によれば、金種別の収納出金手段
は、上下方向に積み重なるように配置されるため、幅方
向にスリム化することができ、しかも金種選別一時貯留
手段からの硬貨をその後部側より収納する一方、収納し
た硬貨をその前部側より繰り出すため、これら金種別の
収納出金手段から出金口に向け繰り出された硬貨を前方
に搬送する距離を短くすることができる。したがって、
幅方向にスリム化することができた上で、出金硬貨を出
金する場合の搬送経路を短くし、取引処理時間を短縮す
ることができる。
【0063】本発明の請求項2記載の硬貨入出金機によ
れば、入金処理に関する入金口と入金分離繰出機構と搬
送路機構とを、機体の上層部に、機体の前部側から後部
側に向かって順に配置するとともに、さらに入金処理に
関する判別部と入金排除手段とオーバーフロー排除手段
と金種選別一時貯留手段とを搬送路機構に、機体の前部
側から後部側に向かって順に配置する。また、入金され
た硬貨のうち再利用する硬貨以外の硬貨の処理に関する
入金排除口と、入金排除搬送機構と、一括搬送機構とを
上層部の直下の中間層部に、機体の前部側から後部側に
向かって順に配置する。そして、中間層部の下方の機体
の前部に、出金処理やオーバーフロー硬貨の処理等に関
わる出金口と一括回収金庫とを配置し、これらの後方
に、出金処理やオーバーフロー硬貨の処理に関わるエレ
ベータ手段を配置して、さらにその後方に、入金された
硬貨のうち再利用する硬貨を収納する金種別の収納出金
手段を、上下方向に積み重なるように配置する。このよ
うに構成することにより、幅方向にスリム化することが
できる。
【0064】しかも、金種別の収納出金手段は、金種選
別一時貯留手段からの硬貨をその後部側より収納する一
方、収納させた硬貨をその前部側より繰り出すため、こ
れら金種別の収納出金手段から出金口に向け繰り出され
た硬貨を前方に搬送する距離を短くすることができる。
したがって、幅方向にスリム化することができた上で、
出金硬貨を出金する場合の搬送経路を短くし、取引処理
時間を短縮することができる。
【0065】また、入金硬貨を金種選別一時貯留手段で
一時貯留した後、これを返却する場合には、一括搬送機
構で機体前方に搬送し、上方に位置するエレベータで受
け取って、これを出金口に払い出すことになり、また、
入金硬貨を金種選別一時貯留手段で一時貯留した後、こ
れを収納する場合には、下方の収納出金手段に導入され
ることになる。したがって、いずれにおいても、機体の
下部から上部後方に搬送した後、さらに搬送路によって
機体の前方に搬送するような搬送経路をとるものに比し
て、搬送経路を短くでき、処理時間を短縮することがで
きる。
【0066】本発明の請求項3記載の硬貨入出金機によ
れば、入金排除搬送機構が水平方向の第一のベルト手段
で構成されているため、高さ方向に必要なスペースを最
小限にし小型化を図ることができる。
【0067】本発明の請求項4記載の硬貨入出金機によ
れば、一括搬送機構が水平方向の第二の搬送ベルトで構
成されているため、高さ方向に必要なスペースを最小限
にし小型化を図ることができる。
【0068】本発明の請求項5記載の硬貨入出金機によ
れば、入金排除搬送機構が水平方向の第一のベルト手段
で構成されるとともに一括搬送機構が水平方向の第二の
搬送ベルトで構成され、さらにこれらが機体の前後方向
の一部において並列状に配置されているため、これら第
一のベルト手段および第二のベルト手段で上下方向のス
ペースを共用することができ、高さ方向に必要なスペー
スをさらに小さくできる。
【0069】本発明の請求項6記載の硬貨入出金機によ
れば、出金処理時には、エレベータ手段が金種別の収納
出金手段からの硬貨を受け取るとともに該硬貨を出金口
に放出する。また、金種選別一時貯留手段で一時貯留さ
れた硬貨を返却させる場合には、エレベータ手段が一括
搬送機構を介して受け取った硬貨を出金口に放出させ
る。さらに、金種選別一時貯留手段で一時貯留された硬
貨を一括して収納させる場合およびオーバーフロー排除
手段で排除された硬貨を一括して収納させる場合には、
エレベータ手段が一括搬送機構を介して受け取った硬貨
を一括回収金庫に放出させる。このようにエレベータ手
段を複数の処理で兼用しているため、さらに小型化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態の硬貨入出金機を示
す側断面図。
【図2】 本発明の一の実施の形態の硬貨入出金機を示
す図1におけるX−X線に沿う断面矢視図。
【図3】 本発明の一の実施の形態の硬貨入出金機を示
す図1におけるY−Y線に沿う断面矢視図。
【符号の説明】
11 機体 12 上層部 13 中間層部 14 下層部 16 入金口 17 入金分離繰出機構 18 搬送路機構 26 判別部 27 入金排除部(入金排除手段) 28 オーバーフロー排除部(オーバーフロー排除手
段) 29 金種選別一時貯留部(金種選別一時貯留手段) 32 入金排除口 33 入金排除搬送機構 34 一括搬送機構 36 入金排除搬送ベルト(第一のベルト手段) 37 一括搬送ベルト(第二のベルト手段) 39 出金口 40 一括回収金庫 41 エレベータ部(エレベータ手段) 42a〜42f 収納出金部(収納出金手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入金口に入金された硬貨を金種別に選別
    し一時貯留させる金種選別一時貯留手段と、該金種選別
    一時貯留手段から硬貨を金種別に受け入れて収納すると
    ともに指示された枚数の硬貨を出金口に向け繰り出す金
    種別の収納出金手段とを有する硬貨入出金機において、 前記金種別の収納出金手段は、上下方向に積み重なるよ
    うに配置されるとともに、前記金種選別一時貯留手段か
    らの硬貨を機体の前後方向におけるその後部側より収納
    する一方、収納した硬貨を機体の前後方向におけるその
    前部側より前記出金口に向け繰り出すことを特徴とする
    硬貨入出金機。
  2. 【請求項2】 機体の上層部には、機体の前部側から後
    部側に向かって順に、入金口と、該入金口に機外から投
    入された硬貨を分離して繰り出す入金分離繰出機構と、
    該入金分離繰出機構で繰り出された硬貨を搬送する搬送
    路機構とを配置するとともに、該搬送路機構には、機体
    の前部側から後部側に向かって順に、硬貨を判別する判
    別部と、該判別部の判別結果に基づいて硬貨を前記搬送
    路機構から排除する入金排除手段と、前記判別部の判別
    結果に基づいて硬貨を前記搬送路機構から排除するオー
    バーフロー排除手段と、前記判別部の判別結果に基づい
    て硬貨を金種別に選別し一時貯留させる金種選別一時貯
    留手段とを配置し、 前記上層部の直下の中間層部には、機体の前部側から後
    部側に向かって順に、入金排除口と、前記入金排除手段
    で排除された硬貨を前記入金排除口へ搬送する入金排除
    搬送機構と、前記オーバーフロー排除手段で排除された
    硬貨および前記金種選別一時貯留手段で一時貯留された
    硬貨を搬送可能な一括搬送機構とを配置し、 前記中間層部の下方には、機体の前部に、上部から下部
    に向かって順に、出金口と一括回収金庫とを配置し、こ
    れら出金口および一括回収金庫の後方に、前記一括搬送
    機構から硬貨を受け取るとともに上下動可能なエレベー
    タ手段を配置し、該エレベータ手段の後方に、前記金種
    選別一時貯留手段からの硬貨を機体前後方向におけるそ
    の後部側より収納するとともに指示された枚数の硬貨を
    機体前後方向におけるその前部側より繰り出して前記エ
    レベータ手段に出金可能な金種別の収納出金手段を、上
    下方向に積み重なるように配置したことを特徴とする硬
    貨入出金機。
  3. 【請求項3】 前記入金排除搬送機構は、前記入金排除
    手段で排除された硬貨を、前記入金排除口に搬送する水
    平方向の第一のベルト手段を有することを特徴とする請
    求項2記載の硬貨入出金機。
  4. 【請求項4】 前記一括搬送機構は、前記オーバーフロ
    ー排除手段によって排除された硬貨および前記金種選別
    一時貯留手段によって選別された硬貨を、前記エレベー
    タ手段に搬送する水平方向の第二の搬送ベルトを有する
    ことを特徴とする請求項2または3記載の硬貨入出金
    機。
  5. 【請求項5】 前記入金排除搬送機構は、前記入金排除
    手段で排除された硬貨を、前記入金排除口に搬送する水
    平方向の第一のベルト手段を有しており、 前記一括搬送機構は、前記オーバーフロー排除手段によ
    って排除された硬貨および前記金種選別一時貯留手段に
    よって選別された硬貨を、前記エレベータ手段に搬送す
    る水平方向の第二の搬送ベルトを有していて、 これら第一のベルト手段および第二のベルト手段は、機
    体の前後方向の一部において並列状に配置されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の硬貨入出金機。
  6. 【請求項6】 前記エレベータ手段は、前記金種別の収
    納出金手段からの硬貨を受け取るとともに該硬貨を前記
    出金口に放出可能で、かつ、前記一括搬送機構からの硬
    貨を受け取るとともに該硬貨を前記出金口および前記一
    括回収金庫に選択的に放出可能に構成されていることを
    特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項記載の硬貨入
    出金機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004023404A1 (ja) * 2001-03-05 2004-03-18 Japan Cash Machine Co., Ltd. 硬貨釣銭機
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JP2015046066A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 東芝テック株式会社 硬貨収納装置

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