JP2001092955A - 画像処理方法および装置 - Google Patents
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Abstract
被写体を含む領域とその他の領域に、それぞれ適した画
像処理を施す。 【解決手段】 主要被写体1を、フラッシュ光を照射し
た状態と照射しない状態にして、ほぼ同一位置からほぼ
同一画角でそれぞれ撮影する。画像処理装置20のパラメ
ータ演算部21により、上記撮影で得られた両画像の相対
応する位置の画素間で画像データの差分値を求め、画像
処理部22により、前記両画像の少なくとも一方に対し
て、各画素毎に前記差分値の大きさに応じた画像処理を
施す。
Description
で撮影された画像中の主要被写体を含む領域とその他の
領域とに対してそれぞれ適した画像処理を施す方法、お
よび、そのような画像を上記2つの領域に分割する方法
に関するものである。
を実施するための装置に関するものである。
て、色補正処理等の種々の画像処理を施すことが行なわ
れている。従来、このような画像処理は、画像全体に対
して一様に施されるのが一般的であった。
体部分についてのみ全体とは異なる画像処理を施したい
という要望が広く存在する。例えば、主要被写体のエッ
ジを強調して目立つようにしたり、それとは逆に主要被
写体以外の部分をぼかす等の処理が求められることがあ
る。
部分についてのみ全体とは異なる画像処理を施すために
は、まず、主要被写体部分を他の部分と区別して特定す
ることが必要となる。写真等の画像中の主要被写体部分
を特定することは、人間の作業に頼るのであれば簡単で
あるが、それを人手を介さずに自動的に行なうのは極め
て困難となっている。
であり、主要被写体を含んで撮影された画像の主要被写
体を含む領域とその他の領域とに対して、それぞれ適し
た画像処理を施すことができる方法を提供することを目
的とする。
含んで撮影された画像を、主要被写体を含む領域とその
他の領域とに自動的に分割する方法を提供することを目
的とする。
外の部分に対してそれぞれ適した画像処理を施すことが
できる装置を提供することを目的とする。
処理方法は、主要被写体を含む領域とその他の領域とに
対して、それぞれ適した画像処理を施すためのものであ
って、主要被写体を、フラッシュ光を照射した状態と照
射しない状態にして、ほぼ同一位置からほぼ同一画角で
それぞれ撮影し、これらの撮影で得られた両画像の、相
対応する位置の画素間で画像データの差分値を求め、前
記両画像の少なくとも一方に対して、各画素毎に前記差
分値の大きさに応じた画像処理を施すことを特徴とする
ものである。
じく、主要被写体を含む領域とその他の領域とに対し
て、それぞれ適した画像処理を施すためのものであっ
て、主要被写体を、フラッシュ光を照射した状態と照射
しない状態にして、ほぼ同一位置からほぼ同一画角でそ
れぞれ撮影し、これらの撮影で得られた両画像の、相対
応する位置の画素間で画像データの差分値を求め、前記
両画像の少なくとも一方の、前記差分値が比較的大であ
る領域と、比較的小である領域に対して、互いに異なる
画像処理を施すことを特徴とするものである。
は、画像を、主要被写体を含む領域とその他の領域とに
分割するためのものであって、主要被写体を、フラッシ
ュ光を照射した状態と照射しない状態にして、ほぼ同一
位置からほぼ同一画角でそれぞれ撮影し、これらの撮影
で得られた両画像の、相対応する位置の画素間で画像デ
ータの差分値を求め、前記両画像の少なくとも一方を、
前記差分値が比較的大である領域と、比較的小である領
域とに分割することを特徴とするものである。
と、比較的小である領域とは、例えば所定の設定値と差
分値との大小関係に基づいて決定することが望ましい。
てシャープネス変更処理や色補正処理を行なう場合に好
適に用いられるものである。
は、主要被写体を、フラッシュ光を照射した状態と照射
しない状態にして、ほぼ同一位置からほぼ同一画角でそ
れぞれ撮影して得られた両画像の、相対応する位置の画
素間で画像データの差分値を求める手段と、前記両画像
の少なくとも一方に対して、各画素毎に前記差分値の大
きさに応じた画像処理を施す手段とを有することを特徴
とするものである。
要被写体を、フラッシュ光を照射した状態と照射しない
状態にして、ほぼ同一位置からほぼ同一画角でそれぞれ
撮影して得られた両画像の、相対応する位置の画素間で
画像データの差分値を求める手段と、前記両画像の少な
くとも一方の、前記差分値が比較的大である領域と、比
較的小である領域に対して、互いに異なる画像処理を施
す手段とを有することを特徴とするものである。
通常、フラッシュ光は主に主要被写体に照射され、その
他の背景部分にはさほど照射されない。したがって、こ
のようにフラッシュ撮影された画像と、フラッシュ光を
照射しないで撮影された画像とを比べると、主要被写体
の部分に関しては画像データの差分値が比較的大きくな
る(つまりフラッシュ撮影画像の方が、輝度値が明らか
に高くなる)のに対し、主要被写体以外の部分に関して
は画像データの差分値が比較的小さくなる。
フラッシュ光を照射しないで撮影された画像を、上記差
分値が比較的大である領域と、比較的小である領域とに
分割すれば、前者は基本的に主要被写体の部分となり、
後者は基本的に主要被写体以外の部分となる。
域毎に相異なる画像処理を施せば、主要被写体部分およ
びそれ以外の部分に対して各々好ましい画像処理、例え
ば前者に対してはエッジを強調する処理、後者に対して
は全体にぼかす処理等をかけることも可能となる。
差分値が比較的大である領域と、比較的小である領域と
に対して、互いに異なる画像処理を施すようにした本発
明の画像処理方法でも、主要被写体部分およびそれ以外
の部分に対して各々好ましい画像処理をかけることが可
能となる。
けて考えずに、差分値の大きさに応じた画像処理を施す
ようにした本発明の画像処理方法によれば、主要被写体
部分およびそれ以外の部分に対して各々好ましい画像処
理をかけることができ、さらには、それら両部分の中間
的な部分に対しても好ましい画像処理を施すことが可能
となる。
分割や画像処理の対象とするのは、基本的には上述の通
り差分値を求めるのに供した画像そのものであるが、例
えばそれら2つの画像に加えて、それらと撮影位置およ
び画角をほぼ同一としてもう1つの画像を撮影した場合
は、そのもう1つの画像を分割や画像処理の対象として
も同様の効果が得られる。したがって本発明は、そのよ
うに差分値を求めるのに供した画像と撮影位置および画
角をほぼ同一にして撮影した画像を分割や画像処理の対
象とする場合も含むものとする。
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一つの実
施形態による画像処理装置を備えた写真撮影出力システ
ムを示すものである。図示の通りこのシステムは、デジ
タルスチルカメラ10と、コンピュータシステムからなる
画像処理装置20と、デジタル写真プリンタ30とから構成
されている。
て、富士写真フイルム株式会社製Fine Pix 700が用いら
れている。また画像処理装置20は、後述の差分値等を演
算するパラメータ演算部21および画像処理部22を内包し
ている。デジタル写真プリンタ30は例えば光走査記録装
置からなり、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色画像
信号を受けてカラー記録材料にその画像信号が担持する
カラー画像を記録し、カラープリント40を作成する。
理、およびカラープリント40の作成について説明する。
まず、デジタルスチルカメラ10により、主に主要被写体
1にフラッシュ光(ストロボ光)を照射した状態と照射
しない状態にして、ほぼ同一位置からほぼ同一画角でそ
れぞれ主要被写体1を含む画像が撮影される。このと
き、主要被写体1とともに背景部2も一緒に写し込まれ
る。なお以下ではこれら2枚の画像のうち、フラッシュ
光照射による画像をストロボON画像、フラッシュ光非照
射による画像をストロボOFF画像と称する。
トロボON画像、ストロボOFF画像に関する画像データS
1、S2は、画像処理装置20のパラメータ演算部21およ
び画像処理部22に入力される。パラメータ演算部21はこ
れらの画像データS1、S2に基づいて、以下の式を用
いてストロボON画像、ストロボOFF画像のそれぞれにお
ける各画素の被写体輝度値Lを計算する。
0〜255の8ビット信号値(画素値)である。
被写体輝度値をLon、ストロボOFF画像の被写体輝度値
をLoffとしたとき、以下の式により、両画像の相対応
する位置の画素間で差分値DIFを算出する。
メータ演算部21は、画像中の全画素の差分値DIFの最大
値と最小値 を求め、これをそれぞれDIFmax、DIFminとして、以下の
式により画像加算係数FACTを求める。なおDIF1は、注目
画素に関する差分値である。
DIF1が大きい注目画素ほど、つまりフラッシュ光照射の
影響が大であって主要被写体を示すものである確率が高
い画素ほど大きな値を取ることになる。この画像加算係
数FACTは、画像処理部22に入力される。
画像、ストロボOFF画像に関する画像データS1、S2
を受けて、予め第1処理画像と第2処理画像とを形成す
る。本実施形態では、最終的に主要被写体のシャープネ
スが強調された画像を得ることを目的としており、そこ
で上記第1処理画像として、画像データS1が担持する
ストロボON画像に対してシャープネス強調処理を施した
画像が形成される。他方上記第2処理画像として、画像
データS2が担持するストロボONF画像にぼかし処理を
施した画像が形成される。
像と第2処理画像の各画像データと、パラメータ演算部
21から入力された画像加算係数FACTとに基づいて、以下
の式から各画素の画素値を定めた合成画像を形成する。
B画素値、Rb,Gb,Bbは第2処理画像のRGB画
素値、Rm,Gm,Bmは合成画像のRGB画素値を表
す。
からなる画像データSmはデジタル写真プリンタ30に入
力され、この画像データSmに基づいてカラープリント4
0が作成される。こうして作成されたカラープリント40
は、背景部分がぼかされる一方、主要被写体部分のシャ
ープネスが強調されて浮き立ったものとなる。
に示す。図2、3はそれぞれストロボON画像、ストロボ
OFF画像であり、また図4は画像加算係数FACTによる画
像である。そして図5が最終的に得られた合成画像であ
り、手前中央部の主要被写体部分が強調されて浮き立っ
ているのが確認できる。
像としては、先に説明したものに限らず、最終的に得よ
うとする画像に応じて種々のものを適用することができ
る。例えば、第1処理画像としてストロボON画像そのも
のを用い、第2処理画像として、ストロボON画像の背景
部分の色味をフラッシュ光(ストロボ光)の色味に合わ
せた画像を用い、前記画像加算係数FACTに基づいて同様
に形成した合成画像を図6に示す。この例の場合は、フ
ラッシュ光と背景照明光(本例では蛍光灯の光)の色味
が異なるミックス照明下で撮影しても、主要被写体部分
と背景部分の色味が一致した画像を得ることが可能にな
る。
係数FACTは0から1の間の連続した値を取り得るが、演
算を簡便化するために、下記の式により画像加算係数FA
CTを0または1に二値化して用いることもできる。
から1の間で定められる閾値であって、通常は0.5前後
の値に設定すればよい。
素は、ほぼ主要被写体部分を示す領域内にあり、それに
対して該係数FACT’の値が0である画素は、ほぼ背景部
分を示す領域内にある。そこで、画像加算係数FACT’の
値が1である画素に対しては主要被写体部分を示すのに
適した画像処理、例えば前述のシャープネス強調処理等
の画像処理を施し、画像加算係数FACT’の値が0である
画素に対しては主要被写体部分を浮き立たせるのに適し
た画像処理、例えば前述のぼかし処理を施せば、背景部
分がぼかされる一方、主要被写体部分のシャープネスが
強調されて浮き立ったカラープリントを得ることができ
る。
像の領域を分割すれば、それらの各領域のうち一方はほ
ぼ主要被写体部分を示す領域となり、他方は背景部分を
示す領域となる。こうして領域を分割した後、一方の分
割領域には主要被写体部分を示すのに適した画像処理、
例えば前述のシャープネス強調処理等の画像処理を施
し、他方の分割領域には主要被写体部分を浮き立たせる
のに適した画像処理、例えば前述のぼかし処理を施すよ
うにしても、同様の効果を得ることができる。
た写真撮影出力システムの概略構成図
真
写真
Claims (8)
- 【請求項1】 主要被写体を、フラッシュ光を照射した
状態と照射しない状態にして、ほぼ同一位置からほぼ同
一画角でそれぞれ撮影し、 これらの撮影で得られた両画像の、相対応する位置の画
素間で画像データの差分値を求め、 前記両画像の少なくとも一方に対して、各画素毎に前記
差分値の大きさに応じた画像処理を施すことを特徴とす
る画像処理方法。 - 【請求項2】 主要被写体を、フラッシュ光を照射した
状態と照射しない状態にして、ほぼ同一位置からほぼ同
一画角でそれぞれ撮影し、 これらの撮影で得られた両画像の、相対応する位置の画
素間で画像データの差分値を求め、 前記両画像の少なくとも一方の、前記差分値が比較的大
である領域と、比較的小である領域に対して、互いに異
なる画像処理を施すことを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項3】 主要被写体を、フラッシュ光を照射した
状態と照射しない状態にして、ほぼ同一位置からほぼ同
一画角でそれぞれ撮影し、 これらの撮影で得られた両画像の、相対応する位置の画
素間で画像データの差分値を求め、 前記両画像の少なくとも一方を、前記差分値が比較的大
である領域と、比較的小である領域とに分割することを
特徴とする画像処理方法。 - 【請求項4】 前記差分値が比較的大である領域と、比
較的小である領域とを、所定の設定値と差分値との大小
関係に基づいて決定することを特徴とする請求項2また
は3記載の画像処理方法。 - 【請求項5】 前記画像処理がシャープネス変更処理で
あることを特徴とする請求項1,2または4記載の画像
処理方法。 - 【請求項6】 前記画像処理が色補正処理であることを
特徴とする請求項1,2または4記載の画像処理方法。 - 【請求項7】 主要被写体を、フラッシュ光を照射した
状態と照射しない状態にして、ほぼ同一位置からほぼ同
一画角でそれぞれ撮影して得られた両画像の、相対応す
る位置の画素間で画像データの差分値を求める手段と、 前記両画像の少なくとも一方に対して、各画素毎に前記
差分値の大きさに応じた画像処理を施す手段とを有する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項8】 主要被写体を、フラッシュ光を照射した
状態と照射しない状態にして、ほぼ同一位置からほぼ同
一画角でそれぞれ撮影して得られた両画像の、相対応す
る位置の画素間で画像データの差分値を求める手段と、 前記両画像の少なくとも一方の、前記差分値が比較的大
である領域と、比較的小である領域に対して、互いに異
なる画像処理を施す手段とを有することを特徴とする画
像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26682699A JP2001092955A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 画像処理方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26682699A JP2001092955A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 画像処理方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001092955A true JP2001092955A (ja) | 2001-04-06 |
Family
ID=17436202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26682699A Pending JP2001092955A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 画像処理方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001092955A (ja) |
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-
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- 1999-09-21 JP JP26682699A patent/JP2001092955A/ja active Pending
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