JP2001092562A - 装着型情報処理装置および制御方法 - Google Patents

装着型情報処理装置および制御方法

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JP2001092562A
JP2001092562A JP26502099A JP26502099A JP2001092562A JP 2001092562 A JP2001092562 A JP 2001092562A JP 26502099 A JP26502099 A JP 26502099A JP 26502099 A JP26502099 A JP 26502099A JP 2001092562 A JP2001092562 A JP 2001092562A
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processing apparatus
wearable
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user
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JP26502099A
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English (en)
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Miwako Doi
美和子 土井
Kazuo Sumita
一男 住田
Hideki Hirakawa
秀樹 平川
Gensou Matsubara
玄宗 松原
Takahisa Yoneyama
貴久 米山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CPUを有するコンピュータ本体と独立した各
ユニットを用途に応じて適宜接続して利用する場合、単
に接続するだけでは環境設定が行われず、コンピュータ
本体に接続されているデバイスを動作させることができ
ないという問題点があった。 【解決手段】電源部、情報呈示部、入力部、制御部、記
憶部などのモジュール単位に分割されることで構成され
る装着型情報処理装置において、前記モジュールを挿入
させ、各モジュールを他のモジュールと結合させるため
の挿入部と、この挿入部に挿入された各モジュールを結
合するための回路結線部と、この回路結線部を介して接
続されたモジュールの種別性能値に対応して、動作環境
を設定するための環境設定手段とを有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、携帯情報機器の
用途に応じた組み合わせを容易にする情報処理機器の装
着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータの小型化が進
み、ノートブック型コンピュータなどを鞄などに入れて
持ち歩いて使うための、モバイルコンピュータが出現し
ている。
【0003】モバイルコンピュータは、机上で会議中に
議事録を作ったり、製品の在庫や納入スケジュールを確
認したり、次回の会議予定を決めるのに、個人の参加者
を確認したりするのに使われる。また、客先との交渉
後、移動中の電車あるいは喫茶店などで、客先との交渉
結果を記録するために使われている。
【0004】いずれの場合でも、モバイルコンピュータ
は机やひざの上などの置いて、ディスプレイを見ながら
キーボードを打てるような体勢、すなわち座った状態で
あることが必要である。
【0005】これに対し、ハンドフリーで座った状態で
なくても使えるコンピュータ(装着型コンピュータある
いはウェアラブルコンピュータ)が大学などで研究され
始めている。ウェアラブルコンピュータでは、フェイス
マウントディスプレイ(FMD)、あるいはヘッドマウ
ントディスプレイ(HMD)と呼ばれる装着型のモニタ
を頭部に装着し、電源、CPU本体を腹部に装着するこ
とで、座ることなく立ったままの姿勢でディスプレイが
見れるようになっている。
【0006】ウェアラブルコンピュータではハンドフリ
ーにし、重さが偏らないようにつるために頭部や腹部に
種々の部品を分散させて装着する。しかし、一般のユー
ザにとってどの部品をどこに装着するのが最も身体に負
担がかからないか、また、部品間の配線をどうしたら身
体を動かすのに邪魔にならず安定して使えるのかなど、
実際に装着するには経験やノウハウが必要であった。
【0007】また、配線のかわりにIrDAなどの無線
を使って部品間をつなぐ方式も開発されている。しか
し、IrDAでは間に物体があると信号が遮られてしま
う。このためウェアラブルコンピュータのように、使用
者の手などが動き、信号を遮る可能性が高い使用形態で
は安定してつかえないという問題がある。
【0008】また、モバイルコンピュータでは、立った
ままの状態で情報を見るときに、手でディスプレイを支
える必要がある。しかし、立っているときなどは手を自
由にしておきたい。このため、いわゆるウェアラブルコ
ンピュータでは、ヘッドマウントディスプレイ(HM
D)やフェイスマウントディスプレイ(FMD)と呼ば
れるデバイスを頭部に装着することで、手を自由にする
方策がとられている。しかし、HMDやFMDは顔面を
覆ってしまうため、視界を遮ってしまうなどの問題があ
る。
【0009】さらに、モバイルコンピュータやウェアラ
ブルコンピュータは長時間使い続けるために、消費電力
の削減が重要である。このため、ある一定時間入力がな
かったときに、自動的に節減モードに切替える機能が設
定されている。しかし、モバイルコンピュータやウェア
ラブルコンピュータでは、誤って画面などに手や衣服な
どが触れてしまったときに入力であると誤認識され、節
電モードが使用モードに切り替わってしまう可能性が高
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】独立した各ユニットを
用途に応じて適宜接続して利用する場合、単に接続する
だけでは環境設定が行われず、コンピュータ本体に接続
されているデバイスを動作させることができない。
【0011】また、ユーザが立位の状態で使う装着型コ
ンピュータでは、ディスプレイや本体などのモジュール
間をつなぐ配線が使用者の邪魔になってしまう。
【0012】また、ハンドフリーのために用いるディス
プレイ(HMDやFMD)は顔面を覆ってしまうため、
視界を遮ってしまうという問題がある。
【0013】また、ユーザの手や威風が誤って画面など
に触れる可能性があるため、ある一定期間に入力がない
場合に起動する節電モードが有効に機能しないことが多
く、電池の消耗が早いという問題がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために、本願発明は、電源手段、情報呈示手段、入
力手段、制御手段、記憶手段などのモジュール単位に分
割されることで構成される装着型情報処理装置におい
て、前記モジュールを挿入させ、各モジュールを他のモ
ジュールと結合させるための挿入手段と、この挿入手段
に挿入された各モジュールを結合するための回路結線手
段と、この回路結線手段を介して接続されたモジュール
の種別性能値に対応して、動作環境を設定するための環
境設定手段とを有することを特徴とするまた、電源手
段、情報呈示手段、入力手段、制御手段、記憶部手段な
どの各モジュールから構成される装着型情報処理装置に
おいて、前記モジュールを含めた装着型情報処理装置
は、ぬいぐるみの形状をしており、ぬいぐるみの顔に当
たる部分に情報呈示手段と、入力手段とを配置したこと
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1の実施例]図1に第1の実
施例の概略構成を示す。文字や地図、あるいは映像など
の視覚情報を表示するために、例えばHMDやFMDの
ように頭部に装着あるいは腕時計のように腕に装着ある
いはペンダントのように首からかけて装着する装着型の
ディスプレイ1と、音楽や音声などの聴覚情報を出力す
るためのイヤホン2と、装着型ディスプレイ1やイヤホ
ン2で呈示する文字や地図あるいは映像などの視覚情報
や、音楽や音声などの聴覚情報を格納している記憶媒体
3と、この記憶媒体3やディスプレイ1,イヤホン2で
の情報管理を行うためのコンピュータ本体4と、ディス
プレイ1,イヤホン2,記憶媒体3,コンピュータ本体
4への電力供給を行うための電源5と、音声入力を行う
ためのマイク6と、ディスプレイ1,イヤホン2,記憶
媒体3,コンピュータ本体4,電源5,マイク6などを
装着するための装着筐体と、ディスプレイ1,イヤホン
2,記録媒体3,コンピュータ本体4,電源5,マイク
6を格納するための装着筐体の各所に設置された専用ポ
ケット部11,21,31,41,51と、専用ポケッ
ト部の下部に設置されたコネクタ12,22,32,4
2,52と、コネクタ間を結合するために装着筐体に埋
め込まれた配線部、あるいは無線による配線部13,2
3,33,43,53から構成されている。
【0016】また、コンピュータ本体4には図示しない
環境設定部を有する。この環境設定部は、コネクタ部を
介して接続されたディスプレイ1,イヤホン2,記録媒
体3,コンピュータ本体4,電源5,マイク6の各モジ
ュールの種別性能値に対応して、動作環境を変更するも
のである。環境設定部の動作を図2のフローチャートを
もとに説明する。
【0017】まず、バスウェアの種類を確認する(S0
1)。次に、すべての格納ポケットに各モジュールのユ
ニットが接続されているか確認する(S02)。全ての
ユニットが接続されていれば、予め設定されていた動作
環境で実行する。
【0018】全てのユニットが接続されていない場合、
現在接続されているユニットで動作可能であるかを確認
する(S03)。動作可能であると判断された場合、現
在のユニットで実行可能なように環境設定を行う(S0
4)。一方、現在接続されているユニットでの動作は不
可能であると判断された場合、環境設定不可能な旨をユ
ーザに知らせる(S05)。
【0019】このように、接続されたユニットに応じて
動作環境を変更することにより、ユーザにとって必要な
モジュールのユニットを接続するだけで、実行可能とな
る。
【0020】例えば、音楽ファイルを聞きたいユーザに
とっては、コンピュータ本体4,電源5,イヤホン2,
音楽ファイルを記憶した記録媒体3のみを接続すればよ
く、ディスプレイ1やマイク6は接続しなくてもよい。
【0021】また、このように少ないモジュールのユニ
ットで実行する場合は、電力の小さな電源でも構わな
い。環境設定の際に、接続するモジュールのユニットに
応じて必要な電源大きさのチェックを行ってもよい。
【0022】図3は、ヘッドマウントディスプレイを装
着している状態の一例を示したものである。図4は、腕
時計タイプのディスプレイを装着している状態の一例で
ある。
【0023】図5は、アウトドア時の使用状態の一例
と、格納ポケット内に格納されたときのヘッドマウント
ディスプレイ,イヤホン,格納ポケット内のコネクタの
様子を図示したものである。電源と本体、記憶媒体の間
を結ぶ結線は装着筐体(上着)に縫い込まれて見えない
状態になっている。一方、ヘッドマウントディスプレイ
やイヤホンは使用していないときは外されるので、着脱
が簡単にできるように外に露出した状態になっている。
また、必ずしも有線である必要がないので、例えばBlue
Toothなどの無線にして、見えない状態にすることも可
能である。
【0024】ヘッドマウントディスプレイやイヤホンは
格納時に配線ケーブルが、格納ポケット内のリールに引
き込まれて巻き込まれるようになっているため、格納時
にケーブルがポケットからはみ出して見苦しい、あるい
ははみ出したケーブルが他の物体に絡み付いて事故にな
るようなこともない。
【0025】音声認識用のマイクも例えば、図5,図6
では袖口の格納ポケットに格納しておいて、使用時に引
き出して使うことが可能である。あるいは、腕時計にマ
イクあるいは他の入力機能がついているようなもので
は、袖口から無駄のない結線を行うことができる。
【0026】さらに電源や本体、記憶媒体など機能別に
なったユニットはそれぞれの大きさの異なったポケット
に収納するようになっており、各ポケットに各ユニット
の回路に接続するためのコネクタ(結線部)がある。大
きさが異なっているので、間違ったポケットに入れてし
まうと、ユニットが入らないか大きすぎるので、間違え
に気づく。つまり、コンピュータに関する知識がなくて
もどのように配線するかといった問題に悩む必要がな
い。
【0027】また、配線がすでに装着筐体に埋め込まれ
ているので、コネクタとケーブルのピン数が違う,ケー
ブルの長さが合わない,コネクタの形状が異なる,オス
メスが異なるといった理由で結線できないとか、変換コ
ネクタやケーブルを新規に準備する必要がない。さら
に、コネクタの形状が統一されていれば、新規の記憶媒
体や新規の本体を付け替えることで容易にバージョンア
ップができる。また、ビジネス用では、背広が装着筐体
になっていて、その裏に格納ポケットをつけるとよい。
【0028】格納ポケットは、図3,図4,図5,図6
のように上着に限らず、帽子でもよい。図7は、帽子に
格納できるタイプのディスプレイの例を示したものであ
る。ディスプレイは、使用していないときは帽子のつば
の部分にあげて、格納できるようになっている。使用時
には、帽子のつばの部分からおろす。つばの部分が日陰
になるので、日差しを遮りディスプレイを見やすくする
効果がある。さらに、帽子の後部に電源あるいは記憶媒
体などのユニットを格納するポケットもついている。
【0029】図8は、ヘッドホンと一体になったディス
プレイの一例である。ディスプレイの回転支点がヘッド
ホンに付いていて、使用時にはちょうど目の前にくるよ
うになっている。使用しないときは、頭の上にあげてお
けるので邪魔にならない。
【0030】図9も同様に、ヘッドホンに回転支点が付
いているディスプレイの例である。図8は片目用であっ
たが、図9は両目用のディスプレイである。図9はさら
に、ディスプレイの回転がスイッチになっており、使用
時にディスプレイを頭の後ろから目の前に移動させると
ONになる。一方、頭の後ろに移動させるとOFFにな
り、自動的に電源が切れるので、電源の切り忘れを防ぐ
ことができる。ディスプレイがOFFのときは、情報を
提供する必要がほとんどないので、本体の電源をOFF
あるいは、CPUの稼動周波数を大幅に下げることで、
消費電力を低減できる。
【0031】図10は、図9と同様に両目用だが、ヘッ
ドホンと一体ではなくカチューシャのように、頭部に付
けるアクセサリ形状になっているディスプレイの例であ
る。この例でも頭部に固定する部分でON/OFFがで
きるようになっており、頭の上にあげた状態では電源が
OFFになり、目の前に持ってきた状態で、ONになる
ようになっている。
【0032】図11は、図3,図4,図5とは別の形状
の装着筐体の例を示したものである。ディスプレイとヘ
ッドホンは頭巾のようになった上着部分に装備されてい
る。非使用時には頭巾部は背中側におろしている。頭巾
の部分と背中側の部分が接触した状態では、ディスプレ
イとヘッドホンの電源はOFFになっている。また、頭
巾をかぶった状態でディスプレイをおろしていない状態
では、ヘッドホンはONでディスプレイはOFFにな
る。さらに、ディスプレイをおろすとディスプレイはO
Nになり、情報や画像の表示が可能となる。
【0033】図12は、ペンダント型のディスプレイの
一例である。この例では、ディスプレイといっしょに映
像入力手段としてカメラもついている。通常はペンダン
トとしておろした状態であり、この状態ではディスプレ
イはOFFになっている。カメラは別の入力装置からO
N/OFFすることが可能である。例えば、心拍などの
センサをこのペンダントの裏につけておき、心拍数が上
がったときにカメラの撮像を開始することも可能であ
る。あるいは、ペンダントの首の部分にスイッチボタン
を付けておき、スイッチボタンを触ることで撮像するこ
とも可能である。
【0034】ディスプレイ使用時は、フレキシブルに折
り曲げができるようになっているジョイント部を曲げ、
ユーザが自分に見えるか窪に曲げることで電源スイッチ
がONになり、表示できるようになる。
【0035】図13,図14は、アクセサリタイプの配
線やイヤホンの例である。赤外線や無線などでイヤホ
ン、あるいはディスプレイと本体を接続する場合には、
ノイズなどを軽減する効果のある材料を化粧として施す
ものが図13の例である。図14は、イヤホンがイヤリ
ング,カメラはブレスレット,ディスプレイはペンダン
トというように、ポケットが少ない衣服を着用する女性
向に格納ポケットがなくても違和感なく装着できるよう
にしたものである。
【0036】図15は、格納ポケットがユーザの好みの
場所に変えられるような構成の変形例である。ここで
は、格納ポケットが両面テープやマジックテープで衣服
に取り付けられる例である。図16は、ケーブルが身体
からブラブラと離れた状態にならないようにした例であ
る。ここでは、身体に直にシールなどで貼り付けた例で
ある。図17は、クローゼットに保存時に充電ができる
ようにした保存例を示す図である。ここではハンガーに
充電用のコネクタを設け、格納ポケットを有する衣類を
掛けたハンガーをクローゼットに格納すると充電できる
ような構成になっている。
【0037】以上のように本願発明によれば、機能別の
ユニットが大きさの異なる格納ポケットに格納されるこ
とで、自動的に配線されるので、詳しい知識のないユー
ザでも簡単に使用することができる。また、配線が格納
ポケットに格納されたり装着筐体に埋め込まれているの
で邪魔にならない。さらに、バージョンパップも機能別
に手軽に行える。
【0038】また、アクセサリタイプにすることで、衣
類のポケットが少ない女性にも最適な装着を可能とす
る。さらに、電源のON/OFFが使用形態と結びつい
ているので電源の切り忘れを防止することができ、ディ
スプレイがOFFのときは、本体の電源をOFFあるい
は周波数をかげることで、低消費電力化を大幅に進める
ことができるので、本体電源の寿命を大幅に増大するこ
とができる。
【0039】[第2の実施例]第2の実施例は、上着の
ように装着するタイプではなく、ぬいぐるみタイプでい
つでも身に付けられるタイプの装着型コンピュータであ
る。装着型コンピュータでは、手は自由に使えるように
したいので、音声により指示をあたえることが一般に行
われる。今でこそ、携帯電話などの普及により、路上で
ひとりで声を発することが文化的に受け入れられるよう
になってきているが、人間である相手が回線でつながっ
ている状況では話せても、コンピュータに向かって話す
のは、まだまだ受け入れがたいものがある。
【0040】第2の発明は、この話し掛けるという文化
を自然に行えるようにするものである。例えば、ぬいぐ
るみに話し掛けるというのは、子供などはごく日常的に
行っているコミュニケーション方法である。第2の発明
では装着型コンピュータをぬいぐるみにすることで、装
着型コンピュータを受け入れやすくするものである。
【0041】図18は、ぬいぐるみタイプの装着型コン
ピュータである。ぬいぐるみの耳の部分がマイクロホ
ン,口の部分がスピーカ,目の部分がカメラ,腕がユー
ザに装着するときの固定部として構成する。必要によっ
ては胴体(腹部あるいは背中)にディスプレイをつけて
もよい。さらに、温度センサあるいは心拍計,カメラか
ら取得した画像の解析部,知人の顔などを蓄積するデー
タベース,解析した結果を照合するCPUなどが内部に
埋め込まれている。
【0042】温度センサは例えば、鼻の部分に埋め込ま
れ、ユーザの温度を測定する。平熱をデータベースに格
納しておき、CPUにて、測定した体温が平熱より高い
と判定したたきには、図19のように「ちょっと熱があ
るみたいですよ」とスピーカより警告を発する。医師の
診察時には、体温の変化をデータベースから読み出し、
胴体のディスプレイに呈示できるようにする。あるい
は、ユーザに抱かれているときは、ユーザをリラックス
させるため、α波を出すような構成にするとよい。
【0043】さらに、食事のときにカメラより撮像した
画像を解析し、ユーザの摂取したカロリー数を算出し、
食べ過ぎなどの警告を発することもできる。あるいは、
薬品の服用を正しく行っているかチェックし、行われて
いないときは「服用を忘れています。忘れずに飲んで
ね。」といった警告を発することもできる。あるいは、
小さな子供が相手のときは、食後の歯磨きを忘れている
場合に、「3分たってしまうよ。はやくしないと、ばい
菌が口中で暴れまわっちゃうよ。急いで歯磨きしよ
う。」というように、優しく注意することもできる。
【0044】画像解析では、データベースに格納された
顔を抽出した顔と比較し、ユーザに名前を教えることも
可能である。あるいは、カメラにユーザの顔が写ってい
るのに、ユーザからの声かけが少ないときには、「どう
したの?元気ないね。僕に話してごらんよ。」というよ
うにぬいぐるみの装着型コンピュータのほうから音声を
発生させることもできる。
【0045】図20,図21は、第2の発明の処理の流
れを示したものである。わかりやすくするために、ここ
では認識処理の詳細などは省いている。
【0046】まず、ステップS100ではユーザの腕に
ぬいぐるみ型ウェアラブルコンピュータが装着されてい
るか否かを確認する。装着されているか否かは、固定部
であるぬいぐるみの腕の内側についている圧力センサに
よって確認できる。この圧力センサの計測結果が所定値
を越えていれば、装着されていると判断する。
【0047】装着されている場合には、例えば、体温,
脈拍などの生理データを計測し(ステップS101)、
データベース内に格納されているユーザの平常値と比較
する(ステップS102)。計測された生理データが平
常値の範囲内であれば、問題はないので、ステップS1
00に戻り、処理を継続する。もし、生理データが平常
値の範囲を逸脱していれば、発熱などの異常があるの
で、範囲を逸脱した生理データの項目に基づいて警告を
発生する(ステップS103)。図19の「体温が高
い」などの警告は、このような処理の結果発生させたも
のである。
【0048】一方、圧力センサの計測結果が所定値を越
えていなければ、ユーザの腕に装着されていないと判断
し、次のステップS110の処理を行う。
【0049】ステップS110では、ユーザに抱かれて
いるか否かを判断する。例えば、ぬいぐるみの背中や腕
の外側の部分についている圧力センサの計測結果を判断
する。この圧力センサが所定値を越えていれば、ユーザ
に抱かれていると判断する抱かれている場合には、例え
ばユーザに対して、α波を発生させてユーザをリラック
スさせる(ステップS111)。ユーザの動きがゆっく
りになれば、ぬいぐるみを抱くユーザの動きが緩慢にな
るので、ぬいぐるみに作用する振動あるいは角速度を計
測することで、ユーザの動きが活発か否かを判断する
(ステップS112)。ユーザの動きが緩慢になった場
合には、ユーザが十分リラックスしたと判断し、α波の
発生を停止する(ステップS113)。さらに、CPU
のサイクルダウンを行い(ステップS114)、処理を
停止する。
【0050】ユーザの動きが緩慢にならない場合は、α
波の発生が足りないのでステップS111の処理に戻
り、α波の発生を続ける。
【0051】ぬいぐるみ型ウェアラブルコンピュータが
ユーザの腕にも装着されず、抱かれてもいない場合は、
ユーザの側に置かれているか否かを判断する。ここで
は、ステップS120にあるように、ぬいぐるみに見え
る範囲,つまりぬいぐるみの目の部分に設置されたカメ
ラを通じて、撮像できる範囲に所有者であるユーザがい
るかどうかを判断する。
【0052】撮像範囲内にユーザがいない場合は、ステ
ップS100の処理に戻って、これまでの処理を繰り返
す。
【0053】撮像範囲内にユーザがいる場合にはカメラ
により、ユーザの映像を撮像してそのユーザを切り出
し、ユーザの行動の認識を行う(ステップS121)。
認識結果によりユーザが食べ過ぎていると判断したら、
図19にあるように、「500Kcalだから・・・」
といったアドバイスを行う(ステップS122)。処理
が終わると、ステップS100に戻り、処理を継続す
る。
【0054】このような第2の発明によれば、ウェアラ
ブルコンピュータはぬいぐるみの形状をしているので、
子供や若い女性がいつも身に付けたり、側に置いたりす
ることに違和感がなく、また多少の重さも苦にせず、容
易に話し掛けることができる。
【0055】さらに、身に付けることで体温の測定など
の生理的な計測を行い、ユーザに脅威を与えることな
く、精神的,肉体的なケアを行うことができる。
【0056】[第3の実施例]第3の実施例は、装着型
コンピュータにおける個人認証の一例である。図22
は、第3の発明の実施例の概観図である。図23は、第
3の実施例の処理の流れである。
【0057】図22は、ディスプレイの表側に例えば、
親指の指紋を認識する認証部があり、裏側には人差し指
の指紋を認証する認証部がついている。この親指と人差
し指の2本が端末に接触し、かつ正しい所有者であるこ
とが認識された場合のみ、ディスプレイの電源がONに
なり、正規でないユーザが所有者を偽ってディスプレイ
の情報を表示させることができないようになっている。
【0058】図23にあるようにまず、2本の指が所定
の認証部に接触しているか否かを判断する(ステップS
200)。2本とも接触している場合には、その指紋を
認証し正しい所有者であるか否かを確認する(ステップ
S201)。所有者であることが確認できたら、ディス
プレイの電源をいれなければならないので、電源の状態
を調べる(ステップS202)。ONでなければ、ON
にする(ステップS203)。
【0059】ユーザの指が2本とも接触していないと
き、あるいは正しい所有者でないと判断されたときに
は、セキュリティ保持のため、ディスプレイ電源をOF
Fにする(ステップS220)。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本願発明により携帯情報
機器の用途に応じた組み合わせを容易にする装着型情報
処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態である装着型情報処理装
置の構成図である。
【図2】本願発明の一実施形態である装着型情報処理装
置における環境設定部の動作を図2のフローチャートで
ある。
【図3】本願発明の一実施形態である装着型情報処理装
置におけるヘッドマウントディスプレイを装着している
状態の一例である。
【図4】本願発明の一実施形態である装着型情報処理装
置における腕時計タイプのディスプレイを装着している
状態の一例である。
【図5】本願発明の一実施形態である装着型情報処理装
置におけるアウトドア時の使用状態の一例を示したもの
である。
【図6】本願発明の一実施形態である装着型情報処理装
置におけるアウトドア時の使用状態の一例を示したもの
である。
【図7】本願発明の一実施形態である装着型情報処理装
置における帽子に格納できるタイプのディスプレイの例
を示したものである。
【図8】本願発明の一実施形態である装着型情報処理装
置におけるヘッドホンと一体になったディスプレイの一
例である。
【図9】本願発明の一実施形態である装着型情報処理装
置におけるヘッドホンと一体になったディスプレイの一
例である。
【図10】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるカチューシャ型のディスプレイの一例であ
る。
【図11】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるヘッドホンと一体になったディスプレイの
一例である。
【図12】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるネックレス型のディスプレイの一例であ
る。
【図13】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるヘッドホンと一体になったディスプレイの
一例である。
【図14】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるアクセサリ型のイヤホンの一例である。
【図15】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置における取り外し可能な格納ポケットの一例であ
る。
【図16】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるシールを利用した一例である。
【図17】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるクローゼットに保存時に充電ができるよう
にした保存例である。
【図18】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるぬいぐるみタイプの装着型コンピュータで
ある。
【図19】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるぬいぐるみタイプの装着型コンピュータの
使用例である。
【図20】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるぬいぐるみタイプの装着型コンピュータの
動作のフローチャートである。
【図21】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置におけるぬいぐるみタイプの装着型コンピュータの
動作のフローチャートである。
【図22】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置における個人認証の一例である。
【図23】本願発明の一実施形態である装着型情報処理
装置における個人認証の手順のフローチャートである。
【符号の説明】
1…ディスプレイ 2…イヤホン 3…記憶部 4…コンピュータ本体 5…電源 6…マイク
フロントページの続き (72)発明者 平川 秀樹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 松原 玄宗 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 米山 貴久 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 2C150 AA14 BA06 BA11 BC06 CA02 CA04 CA18 CA19 DD03 DD06 DD22 DD24 DD28 DF02 DF04 DF06 DF31 EC37 EC38 FA36 FA40 5B014 GD44

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源手段、情報呈示手段、入力手段、制御
    手段、記憶手段などのモジュール単位に分割されて構成
    される装着型情報処理装置において、 前記モジュールを挿入させ、各モジュールを他のモジュ
    ールと結合させるための挿入手段と、 この挿入手段に挿入された各モジュールを結合するため
    の回路結線手段と、 この回路結線手段を介して接続されたモジュールの種別
    性能値に対応して、動作環境を設定するための環境設定
    手段とを有することを特徴とする装着型情報処理装置。
  2. 【請求項2】前記挿入手段は、異なるモジュールを誤っ
    た挿入手段に挿入されることがないように、各モジュー
    ルに対し、異なる大きさや形状をとることを特徴とする
    請求項1記載の装着型情報処理装置。
  3. 【請求項3】前記回路結線手段は、装着型情報処理装置
    に埋め込まれた形式であることを特徴とする請求項1記
    載の装着型情報処理装置。
  4. 【請求項4】前記回路結線手段あるいは情報呈示手段
    は、装身具に類似した形状であることを特徴とする請求
    項1記載の装着型情報処理装置。
  5. 【請求項5】前記情報呈示手段および入力手段を腕部に
    装着させる請求項1記載の装着型情報処理装置であっ
    て、 袖口に前記情報呈示手段および入力手段との交信を行う
    ための送受信手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の装着型情報処理装置。
  6. 【請求項6】装着すべき情報処理装置をユーザの腕部に
    固定するための固定手段を具備することを特徴とする請
    求項1記載の装着型情報処理装置。
  7. 【請求項7】電源手段、情報呈示手段、入力手段、制御
    手段、記憶部手段などの各モジュールから構成される装
    着型情報処理装置において、 前記モジュールを含めた装着型情報処理装置は、ぬいぐ
    るみの形状をしており、ぬいぐるみの顔に当たる部分に
    情報呈示手段と、入力手段とを配置したことを特徴とす
    る装着装置。
  8. 【請求項8】前記情報呈示手段は、薄型のカード形状
    で、表面に使用者の親指の指紋認証を行うための第1の
    指紋認証手段と、 裏面に使用者の人差し指の指紋認証を行う第2の指紋認
    証手段とを有することを特徴とする請求項1記載の装着
    型情報処理装置。
  9. 【請求項9】前記第1の指紋認証手段と第2の指紋認証
    手段との認証結果が正しいときのみ電源をONにする通
    電制御手段を有する請求項8記載の装着装置。
  10. 【請求項10】電源手段、情報呈示手段、入力手段、制
    御手段、記憶手段などのモジュール単位に分割されるこ
    とで構成される装着型情報処理装置の制御方法であっ
    て、 挿入された各モジュールを他のモジュールとを回路結線
    手段を介して接続させ、 接続された各モジュールの種別性能値に対応して、動作
    環境を設定することを特徴とする装着型情報処理装置の
    制御方法。
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