JP2001091590A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

Info

Publication number
JP2001091590A
JP2001091590A JP26676799A JP26676799A JP2001091590A JP 2001091590 A JP2001091590 A JP 2001091590A JP 26676799 A JP26676799 A JP 26676799A JP 26676799 A JP26676799 A JP 26676799A JP 2001091590 A JP2001091590 A JP 2001091590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock signal
circuit
signal
flip
logic block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26676799A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiaki Nakayama
道明 中山
Hideki Sakakibara
秀樹 榊原
Kozaburo Kurita
公三郎 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP26676799A priority Critical patent/JP2001091590A/ja
Publication of JP2001091590A publication Critical patent/JP2001091590A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品のコストの大幅な上昇を伴わずに論理ブ
ロックのディレイ不良の検出を行うための技術を提供す
ることにある。 【解決手段】 スキャンパスを介して行われるスキャン
動作を、診断ブロックの実使用速度よりも遅い速度で行
うためのクロック信号を生成する第1生成回路(60
1)と、論理ブロックへの擬似乱数の供給及び論理ブロ
ックからの出力信号の収集を上記論理ブロックの実使用
速度にほぼ等しい速度で行うためのクロック信号を生成
する第2生成回路(602)とを含んで自己診断回路を
構成することで、スキャンパスでの信号遅延を抑えるた
めに、信号配線幅を広くして配線抵抗の低減を図った
り、スキャンパスの経路中にアンプを設けることなく、
論理ブロックのディレイ不良の検出が可能とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路、
さらにはそれにおける自己診断技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の内部論理ブロックの動
作を自己診断するための回路として、ビルトイン・スキ
ャン・テスト(BIST)回路が知られている。このB
IST回路は、スキャン設計されたフリップフロップ
群、それらを接続するスキャンパス、擬似乱数を発生さ
せるための擬似乱数発生器、及び収集されたスキャンデ
ータを圧縮するためのデータ圧縮器を含んで成る。擬似
乱数発生器により発生された擬似乱数を、スキャンパス
を通じてフリップフロップに入力(スキャンイン)し、
1クロックパルスを入力(クロックアドバンス;通常ク
ロック1パルスでフリップフロップよりデータを出力
し、診断クロック2で次段フリップフロップにデータを
取り込む)後、スキャンパスを通じてフリップフロップ
のデータをデータ圧縮器で圧縮する(スキャンアウ
ト)。この処理を繰り返し、予め算出された良品LSI
での圧縮データパターンと比較することによりLSIの
良否判定を行う。そのようなBISTによれば、外部の
テスタに頼らずにLSIテストが可能となるため、テス
トコストの軽減を図ることができる。
【0003】尚、BIST回路について記載された文献
の例としては、1991年に、Academic Pr
ess社から発行された「Digital Circu
itTesting(第146〜168頁)」がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したBISTを論
理ブロックの実際の動作周波数で行うことができれば、
ディレイ不良の検出をBISTで発見することができる
から都合が良い。
【0005】しかしながら、一般にスキャンパスはLS
I診断にのみ使用される回路であり、製品の性能には影
響しない。従って、スキャンパスまでを実動作周波数で
動作可能な設計を行うことは、スキャンパスでの信号遅
延を抑えるために、信号配線幅を広くして配線抵抗の低
減を図ったり、スキャンパスの経路中にアンプを設ける
必要があり、そうすると、配線幅の増大、配線本数の増
加、トランジスタ数の増加、ひいてはチップサイズの増
加を招くことで、製品のコスト上昇を余儀なくされるの
が、本発明者によって見いだされた。
【0006】本発明の目的は、製品のコストの大幅な上
昇を伴わずに論理ブロックのディレイ不良の検出を行う
ための技術を提供することにある。
【0007】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0009】すなわち、信号をスキャン可能に設計され
た複数のフリップフロップと、それらを結合させるスキ
ャンパスと、論理ブロックの自己診断のための擬似乱数
を発生させるための擬似乱数発生回路とを有して半導体
集積回路が構成されるとき、上記スキャンパスを介して
行われるスキャン動作を、上記診断ブロックの実使用速
度よりも遅い速度で行うためのクロック信号を生成する
第1生成回路と、上記論理ブロックへの擬似乱数の供給
及び上記論理ブロックからの出力信号の収集を上記論理
ブロックの実使用速度にほぼ等しい速度で行うためのク
ロック信号を生成する第2生成回路とを含んで上記自己
診断回路を構成する。
【0010】上記した手段によれば、第1生成回路は、
上記スキャンパスを介して行われるスキャン動作を、上
記診断ブロックの実使用速度よりも遅い速度で行うため
のクロック信号を生成する。このことが、スキャンパス
までを実動作周波数で動作可能な設計を行う場合のよう
に、スキャンパスでの信号遅延を抑えるために、信号配
線幅を広くして配線抵抗の低減を図ったり、スキャンパ
スの経路中にアンプを設けるのを不要とする。また、上
記第2生成回路は、上記論理ブロックへの擬似乱数の供
給及び上記論理ブロックからの出力信号の収集を上記論
理ブロックの実使用速度にほぼ等しい速度で行うための
クロック信号を生成する。このことが、上記論理ブロッ
クのディレイ不良の検出を可能とする。
【0011】このとき、上記第2生成回路は、入力され
たクロック信号を逓倍するためのフェーズ・ロックド・
ループを含んで構成することができる。
【0012】また、スキャンパスを介して行われるスキ
ャン動作を半導体集積回路の外部から制御可能とするに
は、半導体集積回路の内部で生成されるテストクロック
信号のエッジ検出を行うためのエッジ検出回路と、この
エッジ検出回路の出力信号と半導体集積回路の外部から
与えられた外部クロック信号との論理和を得るための論
理和ゲートとを含んで第1生成回路を構成し、上記論理
和ゲートの出力信号に基づいて第1生成回路における診
断クロック信号を生成するようにすれば良い。
【0013】さらに、上記フリップフロップは、フリッ
プフロップ本来の機能論理と、上記フリップフロップの
前段に配置される論理ブロックの特性に呼応して上記フ
リップフロップ本来の機能論理へのデータ入力を制限す
るためのゲート論理とを含んで構成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図15には、本発明にかかる半導
体集積回路の一例である論理LSIが示される。
【0015】図15に示される論理LSIは、特に制限
されないが、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リ(DRAM)を搭載した半導体集積回路であり、入力
回路153、アドレス論理ブロック151、入力データ
論理ブロック152、メモリマット156、出力データ
論理ブロック154、出力回路155、及び自己診断回
路157を含み、公知の半導体集積回路製造技術によ
り、単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成
される。
【0016】メモリマット156は、それぞれ複数のダ
イナミック型メモリセルがアレイ状に配列されて成る複
数のメモリマットが設けられる。入力回路153は、上
記メモリマット156への書き込みデータやアドレス信
号を取り込むために設けられる。アドレス論理ブロック
151は、上記入力回路153を介して取り込まれたア
ドレス信号をデコードする。入力データ論理ブロック1
52は、入力回路153を介して取り込まれたデータを
複数のメモリマット156に分配するためのバッファ回
路を含む。出力データ論理ブロック154は、メモリマ
ット156から出力されたデータを増幅するためのアン
プ回路を含む。出力回路155は、メモリマット156
から読み出されたデータを外部出力するための出力バッ
ファを含む。自己診断回路157は、アドレス論理ブロ
ック151や入力データ論理ブロック152の前段に配
置されたフリップフロップ群158、アドレス論理ブロ
ック151や入力データ論理ブロック152の後段に配
置されたフリップフロップ群159、出力データ論理ブ
ロック154の前段に配置されたフリップフロップ群1
60、及び出力データ論理ブロック154の後段に配置
されたフリップフロップ群161、各部の動作用クロッ
ククロック信号を発生させるためのクロック生成回路
6、さらには図示されないが、自己診断のための擬似乱
数を発生するための擬似乱数発生回路3や、スキャンデ
ータを圧縮するためのデータ圧縮器が設けられている。
【0017】上記アドレス論理ブロック151や上記入
力データ論理ブロック152の診断のための擬似乱数は
フリップフロップ群158を介して与えられる。そして
そのような擬似乱数が与えられた場合のアドレス論理ブ
ロック151や入力データ論理ブロック152からの出
力データがフリップフロップ群159によって保持さ
れ、それが図示されないスキャンパスを介して収集され
る。収集されたデータが期待値と比較されることによ
り、アドレス論理ブロック151や入力データ論理ブロ
ック152が正常に動作するか否かを判別することがで
きる。同様に出力データ論理ブロック154の診断のた
めの擬似乱数はフリップフロップ群160を介して与え
られる。そしてそのような擬似乱数が出力データ論理ブ
ロック154に与えられた場合の出力データ論理ブロッ
ク154からの出力データがフリップフロップ群161
によって保持され、それが図示されないスキャンパスを
介して収集される。収集されたデータが期待値と比較さ
れることにより、出力データ論理ブロック154が正常
に動作するか否かを判別することができる。
【0018】図1には、上記自己診断回路157の主要
部の構成例が示される。
【0019】図1示されるように、上記自己診断回路1
57は、試験対象とされる論理ブロック1に対するデー
タ及びスキャン信号の取り込みを行うフリップフロップ
FF2−1〜FF2−3と、上記論理ブロックに対する
データ及びスキャン信号の出力を行うフリップフロップ
FF2−4〜2−5、フリップフロップFF2−1〜2
−3に入力される擬似乱数を発生するための擬似乱数発
生器3と、外部からのスキャン入力と擬似乱数発生器3
からの信号とをセレクトするためのセレクタ4、フリッ
プフロップ2−4〜2−5からの出力データを圧縮する
ためのデータ圧縮器5、擬似乱数発生器(PRPG)
3、データ圧縮器5に入力されるクロックを生成数する
クロック生成回路6を含んで成る。
【0020】上記論理ブロック1は、特に制限されない
が、図15に示される入力データ論理ブロック152と
される。また、図15に示されるフリップフロップ2−
1〜2−3、及びフリップフロップ2−4,2−5は、
図15に示されるフリップフロップ群158の一部、及
びフリップフロップ群159の一部とされる。フリップ
フロップ2−1〜2−5は、信号をスキャン可能に設計
され、スキャンパスPASSによって結合されている。
【0021】上記の構成において、DRAMを搭載した
論理LSI100の通常動作においては、データ入力D
1〜D3がそれぞれ対応するフリップフロップ2−1〜
2−3を介して論理ブロック1に入力され、また、それ
による論理ブロック1からの出力データは対応するフリ
ップフロップ2−4,2−5を介して後段回路へ出力さ
れる。その場合、フリップフロップ2−1〜2−5は、
クロック生成回路6によって生成される通常クロック信
号CKに同期動作される。
【0022】また、自己診断においては、セレクタ4を
介して擬似乱数発生回路3からの擬似乱数がフリップフ
ロップ2−1〜2−3に伝達され、論理ブロック1に供
給される。そのとき、論理ブロック1から出力されたデ
ータがフリップフロップ2−4,2−5に保持される。
この保持データは、スキャン出力端子SOから出力、又
はデータ圧縮器5で圧縮されてから出力される。スキャ
ン出力端子SOから出力されたデータやデータ圧縮器5
で圧縮されてから出力されたデータを期待値と比較する
ことにより、論理ブロック1が正常に動作しているか否
かを判別することができる。上記自己診断においては、
クロック発生回路6から発生された第1診断クロック信
号SCK1や、第2診断クロック信号SCK2が使用さ
れる。
【0023】図2には上記フリップフロップ2−1〜2
−5に適用されるフリップフロップの構成例及びその真
理値表が示される。
【0024】図2(a)に示されるように、このフリッ
プフロップは、ラッチ回路L1とラッチ回路L2とが結
合されて成る。Dはデータ、SIはスキャンイン、CK
は通常クロック信号、SCK1は第1診断クロック信
号、SCK2は第2診断クロック信号、QMは中間ノー
ド信号、Qは出力信号である。
【0025】通常動作においては、第1診断クロック信
号SCK1、第2診断クロック信号SCK2が共にロー
レベルとされる。このとき、通常クロック信号CKがロ
ーレベルの場合、中間ノードQMには、データ入力端子
Dの論理がそのまま伝達され、出力端子Qには1サイク
ル前の出力端子Qの論理状態が保持されている。また、
通常クロック信号CKがハイレベルの場合には、中間ノ
ードQMは、1サイクル前の論理状態が保持され、出力
端子Qには、中間ノードQMの論理がそのまま伝達され
る。
【0026】第2診断クロック信号SCK2の論理がハ
イレベルの場合は診断モードとされる。その場合におい
て、通常クロック信号CKがローレベル、第1診断クロ
ック信号SCK1がローレベルのとき、中間ノードQM
は1サイクル前の論理状態が保持され、通常クロック信
号CKがローレベル、第1診断クロック信号SCK1が
ハイレベルの場合には、中間ノードQMはスキャンイン
端子SIの論理がそのまま伝達され、出力端子Qは、1
サイクル前の出力論理状態が保持されている。通常クロ
ック信号CKがハイレベル、第1診断クロック信号SC
K1がローレベルのとき、中間ノードQMには1サイク
ル前の論理状態が保持され、出力端子Qは中間ノードQ
Mの論理状態がそのまま伝達される。
【0027】尚、第1診断クロック信号SCK1がハイ
レベル、第2スキャンクロック端子SCK2がローレベ
ルの組み合わせや、通常クロック信号CK、第1診断ク
ロック信号SCK1、及び第2診断クロック信号SCK
2が共にハイレベルの組み合わせは禁止される。
【0028】図3には自己診断回路157の動作タイミ
ングが示される。
【0029】図3に示されるように、スキャンインサイ
クル、アドバンス、スキャンアウトサイクルが繰り返さ
れる。ここで、スキャンインサイクル、スキャンアウト
サイクルは、論理ブロックの動作よりも遅い速度で実行
される。
【0030】また、アドバンスでは、論理ブロックのデ
ィレイ不良等の検出を可能とするため、実使用速度にほ
ぼ等しい速度で実行される。そのための詳細な制御につ
いては後に詳述する。
【0031】第1生成回路601によりテストクロック
信号TCKの立ち上がり、立ち下がりエッジから各々通
常クロックCK及び第1診断クロック信号SCK1が生
成され、スキャンイン、スキャンアウト用のスキャンク
ロック信号としてフリップフロップに入力される。同様
に、テストクロック信号TCKの立ち上がり立ち下がり
エッジから各々生成された通常クロック信号CK及び第
2診断クロック信号SCK2がクロックアドバンス用の
信号としてフリップフロップに入力される。
【0032】図4には通常動作におけるクロック信号の
動作波形が示される。
【0033】図4に示されるように、通常動作において
は、第1診断クロック信号SCK1及び第2診断クロッ
ク信号SCK2が共にローレベルに固定され、通常クロ
ック信号CKがフリップフロップに入力される。
【0034】図5(a)には上記クロック生成回路6の
構成例が示される。
【0035】図5に示されるように、上記ブロック生成
回路6は、入力されたクロック信号を逓倍するためのP
LL(フェーズ・ロックド・ループ)を内蔵しない第1
生成回路601と、上記PLLを内蔵する第2生成回路
602、及び論理ゲート603〜612とが結合されて
成る。
【0036】上記第1生成回路601には、DRAMを
搭載した論理LSI100内で発生されたテストクロッ
ク信号TCK、DRAMを搭載した論理LSI100の
外部から取り込まれた外部クロック信号C1,C2、及
び制御信号としてのシフト信号shift、モード信号
Modeが入力される。そのようなクロック信号又は制
御信号に基づいてクロック信号LSSD−A,LSSD
−B,LSSD−Cが生成される。このクロック信号L
SSD−A,LSSD−B,LSSD−Cは、それぞれ
後段のアンドゲート606,607,608へ入力され
る。第1生成回路601からのクロック信号LSSD−
Aは、後段のアンドゲート606及びオアゲート611
を介することにより第1診断クロック信号SCK1とし
て後段回路に出力される。第1生成回路601からのク
ロック信号LSSD−Bは後段のアンドゲート607、
オアゲート609,610を介することにより通常クロ
ック信号CKとして後段回路に出力される。第1生成回
路601からのクロック信号LSSD−Cは、後段のア
ンドゲート608、及びオアゲート612を介すること
により第2診断クロック信号SCK2として後段回路に
出力される。
【0037】第2生成回路602は、テストクロック信
号TCK、PLLスキャン信号PLL−scan、パラ
メータX,Y,Zが入力され、それに基づいて、クロッ
ク信号LSSD−A,LSSD−B,LSSD−Cが生
成される。第2生成回路602からのクロック信号LS
SD−Aは、オアゲート611を介することにより第1
診断クロック信号SCK1として後段回路に出力され
る。第2生成回路602からのクロック信号LSSD−
Bは、オアゲート609,610を介することにより通
常クロック信号CKとして後段回路に出力される。第2
生成回路602からのクロック信号LSSD−Cは、オ
アゲート612を介することにより第2診断クロック信
号SCK2として後段回路に出力される。
【0038】図5(b)には上記クロック生成回路6の
全体的な動作状態が示される。
【0039】クロック生成回路6の動作モードには、通
常動作モード、スキャン動作モード、及びクロックドア
ドバンスモードとがある。上記スキャンモード及びクロ
ックアドバンスモードには、それぞれTCKシフトモー
ド、C1/C2シフトモード、PLLシフトモードがあ
る。各モードにおいて、システムクロック信号Sys−
CK、クロック信号TCK、外部クロック信号C1,C
2、モード信号Mode、シフト信号Shift、PL
Lスキャン信号PLL−scan、通常クロック信号C
K、第1診断クロック信号SCK1、第2診断クロック
信号SCK2の論理状態は、図5(b)に示される通り
である。尚、「don’t care」は論理不定を意
味する。
【0040】上記の構成において、PLLスキャン信号
PLL−scanがローレベルにネゲートされた期間に
おいては、インバータ603〜605の出力論理がハイ
レベルとなり、後段のアンドゲート606〜608が活
性化されることから第1生成回路601から出力された
クロック信号LSSD−A,LSSD−B,LSSD−
Cが選択される。この場合、第1生成回路601からの
クロック信号LSSD−Aが第1診断クロック信号SC
K1として後段回路に出力され、第1生成回路601か
らのクロック信号LSSD−Bが通常クロック信号CK
として後段回路に出力され、第1生成回路601からの
クロック信号LSSD−Cが第2診断クロック信号SC
K2として後段回路に出力される。このクロック信号
は、スキャンパスPASSを介して行われるスキャン動
作を、上記論理ブロックの実使用速度よりも遅い速度で
行うための信号として使用される。このとき、第2生成
回路602においては、クロック信号LSSD−A,L
SSD−B,LSSD−Cが生成されない。
【0041】それに対して、PLLスキャン信号PLL
−scanがハイレベルにアサートされた期間において
は、第2生成回路602によってクロック信号LSSD
−A,LSSD−B,LSSD−Cが生成され、それが
後段回路に伝達される。このクロック信号は、クロック
アドバンス用とされ、論理ブロック1を、当該論理ブロ
ック1への擬似乱数の供給及び論理ブロック1からの出
力信号の収集を、当該論理ブロック1の実使用速度にほ
ぼ等しい速度で行うための信号として使用される。
【0042】尚、PLLスキャン信号PLL−scan
がハイレベルにアサートされた期間においては、インバ
ータ603〜605の出力論理がローレベルとされるこ
とにより、アンドゲート606〜608が非活性状態と
されることで、第1生成回路601からのクロック信号
LSSD−A,LSSD−B,LSSD−Cは、後段回
路に伝達されない。
【0043】図6(a)には上記第1生成回路601の
構成例が示される。
【0044】テストクロック信号TCKのエッジ検出を
行うためのエッジ検出回路61が設けられる。テストク
ロック信号TCKの立ち上がりエッジに同期してクロッ
ク信号CK1が生成され、テストクロック信号TCKの
立ち下がりエッジに同期してクロック信号CK2が生成
される。クロック信号CK1はオアゲート62を介する
ことによりクロック信号LSSD−Bとして出力され
る。クロック信号CK2は、オアゲート63及びアンド
ゲート65を介することによりクロック信号LSSD−
Aとして出力される。また、上記オアゲート63の出力
信号は後段のインバータ64で反転された後にオアゲー
ト66及びアンドゲート67を介することによりクロッ
ク信号LSSD−Cとして出力される。
【0045】図6(b)には図6(a)に示される第1
生成回路601の動作状態が示される。
【0046】通常動作モードにおいては、テストクロッ
ク信号TCK、外部クロック信号C1,C2がローレベ
ル(論理値“0”)であり、モード信号Modeがロー
レベルとされる(イ)。この場合、システムクロック信
号Sys−CKが通常クロック信号として後段回路に伝
達される。尚、このとき、シフト信号shiftは論理
不定とされる。
【0047】TCKシフトモードにおいては、システム
クロック信号Sys−CK、外部クロック信号C1,C
2がローレベルで、モード信号Mode及びシフト信号
Shiftがハイレベル(論理値“1”)とされる
(ロ)。この場合、テストクロック信号TCKに基づい
てエッジ検出回路61からのクロック信号CK1,CK
2が出力されることにより、通常クロック信号CKはテ
ストクロック信号TCKの立ち上がりエッジに同期して
形成され、クロック信号LSSD−Aはテストクロック
信号TCKの立ち下がりエッジに同期して形成される。
尚、モード信号Mode及びシフト信号Shiftがハ
イレベルのため、クロック信号LSSD−Cはハイレベ
ルに固定される。
【0048】TCKクロックアドバンスモードにおいて
は、システムクロック信号Sys−CK、外部クロック
信号C1,C2がローレベルとされ、モード信号Mod
e及びシフト信号shiftがハイレベルとされる
(ハ)。この場合、テストクロック信号TCKに基づい
てエッジ検出回路61からのクロック信号CK1,CK
2が出力されることにより、通常クロック信号CKはテ
ストクロック信号TCKの立ち上がりエッジに同期して
形成され、クロック信号LSSD−Cは、クロック信号
CK2がインバータで反転されたものとされる。
【0049】C1/C2シフトモードにおいては、シス
テムクロック信号Sys−CK及びテストクロック信号
TCKがローレベルで、モード信号Mode及びシフト
信号Shiftがハイレベルとされる(ニ)。このモー
ドにおいては、通常クロック信号CKは外部クロック信
号C1とされ、クロック信号LSSD−Aは外部クロッ
ク信号C2とされる。尚、モード信号Mode及びシフ
ト信号Shiftがハイレベルであるため、クロック信
号LSSD−Cはハイレベルに固定される。
【0050】C1/C2クロックアドバンスモードにお
いては、システムクロック信号Sys−CK及びテスト
クロック信号TCKがローレベルで、モード信号Mod
eがハイレベル、シフト信号Shiftがローレベルと
される(ホ)。この場合、通常クロック信号CKは外部
クロックC1とされ、クロック信号LSSD−Cは外部
クロック信号C2がインバータ64で反転されたものと
される。尚、クロック信号LSSD−Aはローレベルに
固定される。
【0051】図7(a)には第2生成回路602の構成
例が示される。
【0052】フリップフロップ71,72が結合される
ことにより、PLLスキャン信号PLL−scanをテ
ストクロック信号TCKで同期化するための同期化回路
が形成される。フリップフロップ72の非反転出力信号
はアンドゲート80の一方の入力端子に伝達される。フ
リップフロップ72の反転出力信号は、カウンタ73の
カウント開始を指示する信号として当該カウンタ73に
伝達される。このカウンタ73の出力信号Count
は、比較器74〜76の一方の入力端子Aに入力され
る。
【0053】上記比較器74,75,76の他方の入力
端子には、BISTにおけるクロックアドバンスのため
に予め設定された設定値X,Y,Zが入力される。ここ
で、設定値Xはスキャン終了を示す値、設定値Yはスキ
ャンアウト開始を示す値、設定値Zはスキャンアウト終
了を示す値とされ、それぞれ複数ビットで構成される。
比較器74の出力信号は、カウンタ73のカウント出力
値が設定値Xに達した時点でハイレベルにアサートさ
れ、比較器75の出力信号は、カウンタ73のカウント
出力値が設定値Yに達した時点でハイレベルにアサート
され、比較器76の出力信号は、カウンタ73のカウン
ト出力値が設定値Zに達した時点でハイレベルにアサー
トされる。比較器74〜76の出力信号は、それぞれ後
段のインバータ77〜79を介して対応するアンドゲー
ト80〜82の一方の入力端子に伝達される。アンドゲ
ート80では、インバータ77の出力信号とカウンタ7
3とのアンド論理が得られ、アンドゲート81ではイン
バータ78の出力信号とカウンタ73とのアンド論理が
得られ、アンドゲート82ではインバータ79の出力信
号とカウンタ73とのアンド論理が得られる。オアゲー
ト83により、アンドゲート80の出力信号とアンドゲ
ート82の出力信号とのオア論理が求められ、その結果
が後段のフリップフロップ85に伝達される。また、ア
ンドゲート81の出力信号はフリップフロップ90に伝
達される。フリップフロップ85の出力信号は、アンド
ゲート87の一方の入力端子に伝達されるとともに、後
段のフリップフロップ86に伝達される。フリップフロ
ップ86の出力信号とエッジ検出回路84の出力信号
(CK2)とのアンド論理が得られ、この結果がクロッ
ク信号LSSD−Aとされる。そして、フリップフロッ
プ85の出力信号と、エッジ検出回路84の出力とのア
ンド論理を求めるアンドゲート87が設けられ、このア
ンドげーlと87の出力信号が、後段のオアゲート89
を介することにより、クロック信号LSSD−Bとして
出力される。上記フリップフロップ90の出力信号は後
段のフリップフロップ91を介してパルス発生回路92
へ伝達される。ここで、フリップフロップ90,91は
テストクロック信号TCKに同期動作される。
【0054】クロックアドバンスのためにテストクロッ
ク信号TCKに同期してそれよりも周波数が高いクロッ
ク信号を発生するためのPLL(フェーズ・ロックド・
ループ)93が設けられる。このPLL93の出力信号
の上記パルス発生回路92のクロック入力端子に入力さ
れる。このクロック発生器92の一方の出力信号(CK
1)は後段のノアゲート89を介して外部主出力また、
ロック発生器92の他方の出力信号(CK2)後段のア
ンドゲートによりアンド論理が得られ、その出力結果が
クロック信号LSSD−Dとして後段回路に出力信号さ
れる。
【0055】図7(b)には同図(a)に示される第2
生成回路602の動作状態が示される。
【0056】動作テストモードにおいては、テストクロ
ック信号TCK及びPLLスキャン信号がローレベルと
される(イ)。この場合、通常クロック信号CKはシス
テムクロック信号Sys−CKとされる。また、クロッ
ク信号LSSD−A,LSSD−Cはローレベルに固定
される。
【0057】スキャンモードにおいては、システムクロ
ック信号Sys−CKがローレベル、PLLスキャン信
号PLL−scanがハイレベルとされる(ハ)。この
場合、通常クロック信号CKは、エッジ検出回路84の
出力信号に基づいて形成されることにより、テストクロ
ック信号TCKの立ち上がりエッジ同期する信号とされ
る。また、クロック信号LSSD−Aはエッジ検出回路
84の出力信号に基づいて形成されることによりテスト
クロック信号TCKの立ち下がりエッジに同期する信号
とされる。尚、クロック信号LSSD−Cは、ハイレベ
ルに固定される。
【0058】クロックアドバンスモードにおいては、シ
ステムクロック信号Sys−CKがローレベル、PLL
スキャン信号PLL−scanがハイレベルとされる
(ハ)。この場合、通常クロック信号やクロック信号L
SSSDは、PLL93の出力信号に基づいて形成され
る。尚、クロック信号LSSD−Aはローレベルに固定
される。
【0059】図9(a)には上記エッジ検出回路61の
構成例が示され、図9(b)にはその動作タイミングが
示される。
【0060】通常クロック信号CKを遅延させるための
遅延回路611と、この遅延回路611の出力信号と上
記通常クロック信号CKとのアンド論理を求めるための
アンドゲート612と、この遅延回路611の出力信号
と上記通常クロック信号CKとのノア論理を求めるため
のノアゲート613とを含んで成る。上記アンドゲート
612から、通常クロック信号CKの立ち上がりエッジ
に同期したクロック信号CK1が得られ、ノアゲート6
13から、クロック信号CKの立ち下がりエッジに同期
したクロック信号CK2が得られる。
【0061】尚、上記エッジ検出回路84は、上記エッ
ジ検出回路61と同一構成とされる。
【0062】図10(a)には上記パルス生成回路92
の構成例が示され、図10(b)にはその動作タイミン
グが示される。
【0063】フリップフロップ101,102,10
3,104がシリーズ接続される。フリップフロップ1
03の出力信号とフリップフロップ104の出力信号と
のアンド論理を得るアンドゲート105が設けられ、こ
のアンドゲート105の出力信号が後段のフリップフロ
ップ106に伝達される。そしてこのフリップフロップ
106の出力信号と通常クロック信号CKとのアンド論
理を得るアンドゲート108、通常クロック信号CKを
反転させるためのインバータ109、及びこのインバー
タ109の出力信号と上記フリップフロップ107の出
力信号とのナンド論理を得るためのナンドゲート110
が設けられる。上記アンドゲート108からクロック信
号CK1、及びその反転信号/CK2が得られる。
【0064】図11には上記比較回路74の構成例が示
される。
【0065】図11に示されるように、上記比較回路7
4は、i+1個の判定部741−0〜741−iが結合
されて成る。第1入力端子A0,A1,…Aiには、カ
ウンタ73からの複数ビット構成の信号が入力され、2
入力端子B0,B1,…Biには、複数ビット構成の設
定値Xが入力される。i+1個の判定部741−0〜7
41−iは互いに同一構成とされるので、ここでは0番
目の判定部741−0の構成例について詳細に説明す
る。
【0066】ビットA0とビットB0とのエクスクルー
ジブオア論理を得るためのエクスクルージブオアゲート
111、このエクスクルージブオアゲート111の出力
信号とビットA0とのアンド論理を得るためのアンドゲ
ート113、上記エクスクルージブオアゲート111の
出力信号を反転するためのインバータ112、このイン
バータ112の出力信号と判定タイミング信号とのアン
ド論理を得るためのアンドゲート114、アンドゲート
113,114のオア論理を得るためのオアゲート11
5が設けられる。このオアゲート115の出力信号は隣
接する判定部におけるアンドゲート114に伝達され
る。i番目の判定回路741−iにおけるオアゲート1
15から1ビットの比較結果が得られる。尚、アドレス
A0に対応する判定部741−0におけるアンドゲート
114の一方の入力端子は高電位側電源Vdd(ハイレ
ベル)に固定される。
【0067】図8には上記クロック生成回路6の詳細な
動作タイミングが示される。
【0068】図8において、a〜gは図7における主要
部の動作タイミングを示している。
【0069】ここで、注目すべきはスキャンイン直後に
おけるテストクロック信号TCKの1サイクルの期間で
ある。この期間の主要タイミングについて拡大して示さ
れるように、PLL93によって生成されるクロック信
号CKVは、テストクロック信号TCKよりも周波数が
高く、そのようなクロック信号CKVに基づいてクロッ
クアドバンス(ACテスト)が行われる。換言すれば、
ACテストは、論理ブロック1の実際の動作周波数に等
しい周波数で行うことができるので、ディレイ不良の検
出をBISTで発見することができ、また、スキャンイ
ンやスキャンアウトについては、PLL93によって生
成されるクロック信号CKVよりも周波数の低いテスト
クロック信号TCKに基づいて回路が動作される。従っ
て、スキャンパスまでを実動作周波数で動作可能に設計
する場合に比べて、配線幅の増大や配線本数の増加、ト
ランジスタ数の増加などを招くおそれがなく、製品のコ
スト上昇を抑えることができる。
【0070】図12(a)には上記カウンタ73の構成
例が示される。
【0071】ラッチ回路732−1〜732−i、排他
的論理和ゲート731−0〜731−i、アンドゲート
733−0〜733−2,…が設けられる。
【0072】ラッチ回路732−0の出力信号A0と高
電位側電源Vddレベルとの排他的論理和が排他的論理
和ゲート731−0により求められ、その出力信号がラ
ッチ回路731−0の入力端子に供給される。桁上げの
ため、ラッチ回路732−0の出力信号A0と高電位側
電源Vddとのアンド論理がアンドゲート733−0に
よって得られる。
【0073】ラッチ回路732−1の出力信号A1とア
ンドゲート733−0の出力信号12aとの排他的論理
和が排他的論理和ゲート733−1により求められ、そ
の出力信号がラッチ回路732−1の入力端子に供給さ
れる。桁上げのため、ラッチ回路732−1の出力信号
A1とアンドゲート733−0の出力信号12aとのア
ンド論理がアンドゲート733−1によって得られる。
【0074】ラッチ回路732−2の出力信号A2とア
ンドゲート733−1の出力信号12bとの排他的論理
和が排他的論理和ゲート733−2により求められ、そ
の出力信号がラッチ回路732−2の入力端子に供給さ
れる。桁上げのため、ラッチ回路732−2の出力信号
A2とアンドゲート733−1の出力信号12bとのア
ンド論理がアンドゲート733−2によって得られる。
【0075】同様に、ラッチ回路732−iの出力信号
Aiと前段のアンドゲートの排他的論理和が排他的論理
和ゲート731−iにより求められ、その出力信号がラ
ッチ回路732−iの入力端子に供給される。
【0076】また、上記ラッチ回路731−0〜731
−iのリセット端子Rには、スタート信号/start
が入力されるように成っている。そして、上記ラッチ回
路731−0〜731−iは、通常クロック信号CKに
同期して動作される。
【0077】図12(b)には上記カウンタ73の動作
タイミングが示される。
【0078】スタート信号/startがローレベルに
アサートされた後の期間において通常クロック信号CK
が入力される毎にカウントされ(フリップフロップ72
の出信号)、それによりカウンタ出力A0〜Aiが得ら
れる。
【0079】上記した例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0080】(1)PLL93によって生成されるクロ
ック信号CKVは、テストクロック信号TCKよりも周
波数が高く、そのようなクロック信号CKVに基づいて
クロックアドバンス(ACテスト)が行われる。このよ
うにACテストは、論理ブロック1の実際の動作周波数
に等しい周波数で行うことができるので、ディレイ不良
の検出をBISTで発見することができ、また、スキャ
ンインやスキャンアウトについては、PLL93によっ
て生成されるクロック信号CKVよりも周波数の低いテ
ストクロック信号TCKに基づいて回路が動作される。
このため、スキャンパスまでを実動作周波数で動作可能
に設計する場合に比べて、配線幅の増大や配線本数の増
加、トランジスタ数の増加などを招くおそれがなく、製
品のコスト上昇を抑えることができる。
【0081】(2)半導体集積回路の内部で生成される
テストクロック信号のエッジ検出を行うためのエッジ検
出回路61と、このエッジ検出回路の出力信号と半導体
集積回路の外部から与えられた外部クロック信号C1,
C2との論理和を得るための論理和ゲート62,63と
を含んで第1生成回路601が構成され、上記論理和ゲ
ート62,63の出力信号に基づいて第1生成回路60
1における診断クロック信号が生成されるようになって
いるため、DRAM100の外部から上記外部クロック
信号C1,C2を与えることにより、上記スキャンパス
を介して行われるスキャン動作を上記外部クロック信号
C1,C2によって制御することができる。
【0082】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0083】例えば、図10においてスキャン動作の開
始及び終了並びにクロックドアドバンス動作の開始タイ
ミングを与えるためのカウンタや、それに入力されるパ
ラメータX,Y,Zに代えて、一つの外部入力信号RT
_TESTを採用することができる。その場合の動作タ
イミングが図13に示される。外部入力信号RT_TE
STがハイレベルにアサートされた期間において、クロ
ックアドバンスが行われる。また、外部入力信号RT_
TESTがローレベルにネゲートされた状態において、
スキャンイン及びスキャンアウトが行われる。
【0084】図14(a)には、高速動作する回路部分
と、低速動作する回路部分とが半導体チップに含まれる
場合の構成例が示される。
【0085】スローパス(Slow Path)や、ノ
ーマルパス(Normal Path)が混在する場合
には、図14(a)に示される構成を採用するのが良
い。
【0086】フリップフロップとしては、図14(b)
に示されるものが使用される。すなわち、フリップフロ
ップ本来の機能論理441に、DQS端子の論理レベル
に応じてデータの取り込みを制御するためのアンドゲー
ト442が結合される。DSQ端子がハイレベルの場合
にデータ端子Dに伝達されたデータがアンドゲート44
2を介してフリップフロップ本来の機能論理441に伝
達される。しかしながら、DQS端子がローレベルの場
合には、データ端子Dに伝達されたデータはフリップフ
ロップ本来の機能論理441には伝達されない。つま
り、データの取り込みが行われない。
【0087】図14(a)においては、前段及び後段の
パスの状態によってフリップフロップのタイプが決定さ
れる。
【0088】前段がスローパスであることが明確な場合
には、そのようなスローパスでのクロックアドバンスが
行われないように、DQS端子がローレベルに固定され
ることで、フリップフロップ本来の機能論理441への
データ取り込みが阻止される。図14(c)におけるタ
イプC,Dがそれに相当する。図14(a)において
は、フリップフロップ453,454,457,45
8,461,462,468として、タイプC又はDが
適用される。
【0089】尚、前段がスローパスであることが明確な
場合でも、スキャンイン端子SIを介して他のパスにつ
いてのデータスキャンは行われる。
【0090】前段が確実にスローパスで無い場合には、
図14(c)におけるタイプA又はBが適用される。タ
イプA又はBでは、DQS端子がハイレベルに固定され
ることによってデータ端子Dからのデータ取り込みが可
能とされる。
【0091】また、半導体集積回路によっては、個々の
論理ブロック毎のスキャンパス毎に、擬似乱数発生回路
3、データ圧縮器5、クロック生成回路6を設けるよう
にしても良い。
【0092】さらに、複数のコア・セルを組み合わせて
一つのLSIが設計される場合があるが、かかる場合に
おいておいても本発明を適用することができる。その場
合において、擬似乱数発生回路3、データ圧縮器5、及
びクロック生成回路6は、複数のコア・セル間で共有す
るようにしても良いし、個々のコア・セル毎に専用回路
を設けるようにしても良い。
【0093】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるDRA
Mに適用した場合について説明したが、本発明はそれに
限定されるものではなく、各種半導体集積回路に広く適
用することができる。
【0094】本発明は、少なくとも論理ブロックを含む
ことを条件に適用することができる。
【0095】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0096】すなわち、スキャンパスを介して行われる
スキャン動作を、診断ブロックの実使用速度よりも遅い
速度で行うためのクロック信号を生成する第1生成回路
と、論理ブロックへの擬似乱数の供給及び論理ブロック
からの出力信号の収集を上記論理ブロックの実使用速度
にほぼ等しい速度で行うためのクロック信号を生成する
第2生成回路とを含んで自己診断回路を構成することに
より、スキャンパスでの信号遅延を抑えるために信号配
線幅を広くして配線抵抗の低減を図ったり、スキャンパ
スの経路中にアンプを設けることなく、論理ブロックの
ディレイ不良の検出が可能とされる。
【0097】また、半導体集積回路の内部で生成される
テストクロック信号のエッジ検出を行うためのエッジ検
出回路と、このエッジ検出回路の出力信号と半導体集積
回路の外部から与えられた外部クロック信号との論理和
を得るための論理和ゲートとを含んで第1生成回路が構
成され、上記論理和ゲートの出力信号に基づいて第1生
成回路における診断クロック信号が生成されるため、半
導体集積回路の外部から上記外部クロック信号を与える
ことにより、上記スキャンパスを介して行われるスキャ
ン動作を半導体集積回路の外部から制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体集積回路の一例である論
理LSIにおける自己診断回路の主要構成例ブロック図
である。
【図2】上記自己診断回路で使用されるフリップフロッ
プの構成例ブロック図及びその動作説明図である。
【図3】上記自己診断回路における主要動作タイミング
図である。
【図4】上記論理LSIの通常動作におけるクロック信
号の動作タイミング図である。
【図5】上記自己診断回路に含まれるクロック生成回路
の構成例回路図及びその動作説明図である。
【図6】上記クロック生成回路に含まれる第1生成回路
の構成例回路図及びその動作説明図である。
【図7】上記クロック生成回路に含まれる第2生成回路
の構成例回路図及びその動作説明図である。
【図8】上記クロック生成回路の詳細な動作タイミング
図である。
【図9】上記クロック生成回路に含まれるエッジ検出回
路の構成例回路図及びその動作タイミング図である。
【図10】上記クロック生成回路に含まれるパルス生成
回路の構成例回路図及びその動作タイミング図である。
【図11】上記クロック生成回路に含まれる比較回路の
構成例回路図である。
【図12】上記クロック生成回路に含まれるカウンタの
構成例回路図及びその動作タイミング図である。
【図13】上記クロック生成回路に含まれるパルス生成
回路の別の構成例における動作タイミング図である。
【図14】上記自己診断回路の別の構成例ブロック図及
びそれに含まれるフリップフロップの構成例回路図並び
に上記フリップフロップのタイプの違いとその適用条件
説明図である。
【図15】上記論理LSIの全体的な構成例ブロック図
である。
【符号の説明】 1 論理ブロック 2−1〜2−5 フリップフロップ 3 擬似乱数発生器 5 データ圧縮器 6 クロック生成回路 61 エッジ検出回路 61,62 オアゲート 100 論理LSI 153 入力回路 154 出力データ論理ブロック 155 出力回路 156 メモリマット 158〜161 フリップフロップ群 601 第1生成回路 602 第2生成回路 603〜605 インバータ 606〜608 アンドゲート 609〜612 オアゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗田 公三郎 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 2G032 AA01 AA07 AC10 AD06 AE08 AG03 AG07 AK11 AK16 AK19 5B048 AA20 CC02 CC11 CC18 DD06 DD07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号をスキャン可能に設計された複数の
    フリップフロップと、それらを結合させるスキャンパス
    と、論理ブロックの自己診断のための擬似乱数を発生さ
    せるための擬似乱数発生回路とを有し、上記スキャンパ
    スを介して伝達された擬似乱数が上記論理ブロックに与
    えられた場合の当該論理ブロックからの出力信号を、上
    記スキャンパスを介して得ることで上記論理回路の診断
    を可能とする半導体集積回路であって、上記自己診断回
    路は、 上記スキャンパスを介して行われるスキャン動作を、上
    記論理ブロックの実使用速度よりも遅い速度で行うため
    のクロック信号を生成する第1生成回路と、 上記論理ブロックへの擬似乱数の供給及び上記論理ブロ
    ックからの出力信号の収集を上記論理ブロックの実使用
    速度にほぼ等しい速度で行うためのクロック信号を生成
    する第2生成回路とを含んで成ることを特徴する半導体
    集積回路。
  2. 【請求項2】 上記第2生成回路は、入力されたクロッ
    ク信号を逓倍するためのフェーズ・ロックド・ループを
    含んで成る請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 上記第1生成回路は、半導体集積回路の
    内部で生成されるテストクロック信号のエッジ検出を行
    うためのエッジ検出回路と、上記エッジ検出回路の出力
    信号と半導体集積回路の外部から与えられた外部クロッ
    ク信号との論理和を得るための論理和ゲートとを含み、
    上記論理和ゲートの出力信号に基づいて上記第1生成回
    路における診断クロック信号が生成される請求項1又は
    2記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 上記フリップフロップは、フリップフロ
    ップ本来の機能論理と、上記フリップフロップの前段に
    配置される論理ブロックの特性に呼応して上記フリップ
    フロップ本来の機能論理へのデータ入力を制限するため
    のゲート論理とを含んで成る請求項1乃至3の何れか1
    項記載の半導体集積回路。
JP26676799A 1999-09-21 1999-09-21 半導体集積回路 Withdrawn JP2001091590A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26676799A JP2001091590A (ja) 1999-09-21 1999-09-21 半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26676799A JP2001091590A (ja) 1999-09-21 1999-09-21 半導体集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001091590A true JP2001091590A (ja) 2001-04-06

Family

ID=17435428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26676799A Withdrawn JP2001091590A (ja) 1999-09-21 1999-09-21 半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001091590A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004807A (ja) * 2001-06-19 2003-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd スキャンテスト回路およびスキャンテスト方法
JP2003014822A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体集積回路およびその検査方法
US7078928B2 (en) 2002-12-19 2006-07-18 Hitachi, Ltd. Semiconductor integrated circuit device
JP2011242158A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Fujitsu Semiconductor Ltd スキャンモード信号生成回路および半導体集積回路
CN112924919A (zh) * 2019-12-05 2021-06-08 英飞凌科技股份有限公司 传感器设备和方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004807A (ja) * 2001-06-19 2003-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd スキャンテスト回路およびスキャンテスト方法
JP4662520B2 (ja) * 2001-06-19 2011-03-30 パナソニック株式会社 スキャンテスト回路およびスキャンテスト方法、並びに半導体集積回路
JP2003014822A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体集積回路およびその検査方法
US7078928B2 (en) 2002-12-19 2006-07-18 Hitachi, Ltd. Semiconductor integrated circuit device
JP2011242158A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Fujitsu Semiconductor Ltd スキャンモード信号生成回路および半導体集積回路
CN112924919A (zh) * 2019-12-05 2021-06-08 英飞凌科技股份有限公司 传感器设备和方法
CN112924919B (zh) * 2019-12-05 2024-06-04 英飞凌科技股份有限公司 传感器设备和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7721174B2 (en) Full-speed BIST controller for testing embedded synchronous memories
JP6326200B2 (ja) 測定を行う回路及び方法
US7810003B2 (en) Method of generating test clock signal and test clock signal generator for testing semiconductor devices
US7734975B2 (en) Semiconductor integrated circuit having built-n self test circuit of logic circuit and embedded device, and design apparatus thereof
JP2664872B2 (ja) チップの相互接続試験のための試験回路
EP1890234B1 (en) Microcomputer and method for testing the same
JP2565657B2 (ja) アレイクロックジェネレータ回路
JP3878236B2 (ja) フリップフロップ制御器
TWI435095B (zh) 具有延遲測試能力之掃描鏈單元
JP2007052015A (ja) 共通して制御されるlbistサテライトを使用して、lbist検査するためのシステム及び方法
US20100107026A1 (en) Semiconductor device having built-in self-test circuit and method of testing the same
US8448008B2 (en) High speed clock control
JP2001091590A (ja) 半導体集積回路
US20040218459A1 (en) Oscillation based access time measurement
JP2002196046A (ja) 半導体集積回路およびそのテスト方法
US10393804B2 (en) Clock selection circuit and test clock generation circuit for LBIST and ATPG test circuit
US6748563B1 (en) Method and apparatus for testing path delays in a high-speed boundary scan implementation
JP2000304816A (ja) 診断機能付き論理集積回路および論理集積回路の診断方法
US20020135393A1 (en) System and method for high speed integrated circuit device testing utilizing a lower speed test environment
JP3058130B2 (ja) 高速半導体集積回路装置のテスト回路
JP2001319494A (ja) メモリ回路用の組込み自己試験装置
JP3042209B2 (ja) 半導体メモリの故障自己診断装置
US6483771B2 (en) Semiconductor memory device and method of operation having delay pulse generation
JP2004053341A (ja) 半導体集積回路とその設計方法
JP3882376B2 (ja) 集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061205