JP2001091572A - 電子デバイスの静電破壊試験方法と装置 - Google Patents

電子デバイスの静電破壊試験方法と装置

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JP2001091572A
JP2001091572A JP26695399A JP26695399A JP2001091572A JP 2001091572 A JP2001091572 A JP 2001091572A JP 26695399 A JP26695399 A JP 26695399A JP 26695399 A JP26695399 A JP 26695399A JP 2001091572 A JP2001091572 A JP 2001091572A
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Tsuneo Sugiura
常夫 杉浦
Shiro Koike
志郎 小池
Masami Honda
昌實 本田
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Tokyo Electronics Trading Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子デバイスについての静電気放電による破
壊耐量の測定の信頼性を高めることができる電子デバイ
スの静電破壊試験を実現する。 【解決手段】 荷電板110上に試料デバイス200を
定置する。試料デバイス200の1つの端子201eに
接触針101を接触させる。接触針101と接続され
た、接地されたスイッチSW2を所定時間オンにして試
料デバイス200の除電をするとともに、接地されたス
イッチSW3を所定時間オンにして、高抵抗体21を介
して荷電板110の除電をする。除電完了後に、高電圧
電源Eからの高電圧を、高抵抗体21を介して試料デバ
イス200に印加して、試料デバイス200に単極電荷
を誘導帯電せしめる。その後、スイッチSW2をオンに
して試料デバイス200に蓄えられた単極電荷を放電す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子デバイスの静電
破壊試験方法と装置に関する。具体的には、半導体集積
回路や磁気抵抗素子などの電子デバイスについての静電
気放電に対する破壊耐量の測定の信頼性を高めることが
できる電子デバイスの静電破壊試験方法と装置を提供せ
んとするものである。
【0002】
【従来の技術】各種の電子機器に用いられる電子デバイ
スは、その製造過程や電子機器への実装時などにおい
て、静電気放電により破壊または劣化(以下、単に「破
壊」という)することがある。したがって、電子デバイ
スの設計に際しては、静電気放電に対する耐性を充分に
確保することが必要となる。この静電気放電に対する破
壊耐量を測定するために、電子デバイスにおける静電気
放電をシミュレートする試験が静電破壊試験であり、近
時その重要性が指摘されているところである。
【0003】ここで、電子デバイスの製造過程や電子機
器への実装時などにおいて、実際に静電破壊が発生する
モード(態様)には、大別してつぎの2つがある。
【0004】1つは、電子デバイス自体は静電気は帯電
していないが、静電気帯電した他の物体が電子デバイス
の近くに存在する場合に発生するモードである。すなわ
ち、外部の帯電物体が、電子デバイスの端子に接触して
放電が起こり、これにより電子デバイスが破壊するモー
ドである。このモードには、外部の帯電物体が人体や機
械である場合が代表的なものとしてあり、それぞれ「人
体モデル」(HBM:Human Body Model)、「機械モデ
ル」(MM:Machine Model)と呼ばれている。
【0005】もう1つは、電子デバイス自体が摩擦や誘
導あるいは帯電物体との直接的な接触により帯電してい
る場合に発生するモードである。すなわち、このような
原因により電荷が蓄えられている電子デバイスの端子な
どの金属部分に、外部の導体が接触したときに起こる放
電によって、電子デバイスが破壊するモードである。こ
のモードは、電子デバイス自体が帯電していることか
ら、「デバイス帯電モデル」(CDM:Charged Device
Model)と呼ばれている。
【0006】前者の人体モデルや機械モデルは従前より
知られており、これをシミュレートする試験方法はすで
に確立されている。これに対して、後者のデバイス帯電
モデルは、近年に至ってその存在が指摘され、人体モデ
ルや機械モデルとは区別して考察されるようになったも
のである。
【0007】そこで、このデバイス帯電モデルをシミュ
レートするための静電破壊試験装置が、種々提案されて
いる。ここにおけるデバイス帯電モデルをシミュレート
するためには、電子デバイスに帯電せしめる必要がある
が、その方法としては、電子デバイスの端子を介して直
接電子デバイスに充電する直接充電方式と、高電圧電源
に接続された荷電板と、これに対向した、接地された金
属板とによって形成される平等電界において、荷電板上
に電子デバイスを置くことにより帯電させる誘導帯電方
式とがある。
【0008】しかし、電子デバイスの製造過程において
は、誘導による帯電に起因する電子デバイスの破壊が多
発しており、現在最も関心が持たれ重要視されているの
が、誘導帯電によるデバイス帯電モデル(FICDM:
Field Induced Charged Device Model )である。そこ
で、この誘導帯電によるデバイス帯電モデルをシミュレ
ートするために用いられている、誘導帯電方式による静
電破壊試験装置の従来例の構成概念を、図12に示し説
明する。
【0009】図12において、110は、試料デバイス
200に電荷を誘導帯電せしめるための金属製の荷電板
であり、試料デバイス200は、荷電板110の上面お
よび各側面を覆う絶縁物120を介して荷電板110上
に置かれる。この荷電板110には、直流の高電圧を発
生する高電圧電源Eからの高電圧(たとえば1000
V)が、スイッチSW1および高抵抗値(たとえば10
0MΩ)の抵抗器Rの直列接続を介して印加される。高
抵抗値の抵抗器Rを用いているのは、試料デバイス20
0への帯電が高速過ぎて、帯電時に試料デバイス200
が破壊されないように、時間をかけて帯電させるためで
ある。また、絶縁物120を用いているのは、荷電板1
10に触れて感電するのを防止し、また、試料デバイス
200の端子201a〜hと荷電板110との間隔が狭
い場合は、荷電板110に高電圧を印加したときに放電
が起こる可能性があることから、これを防ぐためであ
る。放電の可能性がない場合は、絶縁物120を用いな
いこともある。
【0010】他方、荷電板110の上方には、試料デバ
イス200の各端子201a〜hに接触するための金属
製の針状材である接触針101と、荷電板110との間
で平等電界を形成するための、これと対向した接地金属
板102とを主要な構成要素とするプローブ部100が
配置されている。平等電界を形成するのは、試験装置と
しての再現性(ばらつきのない試験結果)を向上させる
ためである。なお、プローブ部100は、X軸方向(図
面上で左右方向)、Y軸方向(紙面に垂直方向)および
Z軸方向(図面上で上下方向)において移動可能となっ
ている。
【0011】プローブ部100における接地金属板10
2は、一般に円板状に形成されており、大地の電位に維
持するため接地されている。この接地金属板102は、
試料デバイス200に対して充分な大きさを(たとえば
7倍の大きさ)有することが必要とされている。そし
て、接地金属板102の下面中央に接触針101が取り
付けられている。また、試料デバイス200に蓄えられ
た電荷の放電時に生ずる放電電流を検出するための電流
検出器103が、接触針101と接続されている。この
電流検出器103には、インダクタンス成分を無視する
ことができる低抵抗値(通常1Ω)の抵抗器が用いられ
る。
【0012】ここで、この種の試験装置では、装置間で
測定結果にばらつきが生じないようにするために、通常
放電電流波形を観測して、ピーク値、パルス幅、振動周
期、振動の減衰時定数などを、装置間で比較してその間
の相関をとる。その場合、電子デバイス200の代わり
に、プリント基板を用いた所定の容量(4pFまたは3
0pF)の平行平板コンデンサを試料として使用して、
放電電流波形が一定の規格範囲内に入っていることを定
期的に確認することが義務づけられている(たとえば、
JEDEC STANDARD JEDS22−C10
1,ESDASTANDARD ESD−S5.3 ,日本
電子機械工業会暫定規格 EIAJEDX−470
2)。なお、4pFの平行平板コンデンサを用いた場
合、放電電流は、そのパルスの立上がり時間は200p
s以下であり、パルス幅は400ps以下である。
【0013】つぎに、以上のように構成された装置を用
いて試料デバイス200の静電破壊試験を行う方法につ
いて説明する。まず、試料デバイス200を荷電板11
0の上に絶縁物120を介して定置する。図12では、
DIP(デュアル・インライン・パッケージ)型の半導
体集積回路が試料デバイス200として示されており、
各端子201a〜hが上を向くようにして荷電板110
上に絶縁物120を介して置く。このとき、接触針10
1は試料デバイス200の端子201a〜hより離して
おく。
【0014】そこで、スイッチSW1をオンにして、高
電圧電源Eからの高電圧を、抵抗器Rを介して荷電板1
10に印加し、これにより試料デバイス200に帯電せ
しめる。その後、プローブ部100を下降せしめて接触
針101を試料デバイス200のいずれかの端子(たと
えば端子201a)に接触せしめる。すると、試料デバ
イス200に蓄えられた電荷は、接触針101を介して
接地金属板102に急速に放電する。なお、放電は、接
触針101と端子201aとの接触の直前に、空気を通
して行われる。
【0015】接触針101と端子201aとの接触によ
る放電が完了すれば、試験は終了する。そこで、接触針
101を試料デバイス200の端子201aより離す。
以上の手順による試験は、同一の端子201aについて
一般に3回繰り返される。
【0016】上記方法を用いた、設定された電圧による
試験が完了したならば、試料デバイス200自身の特性
試験を行い、破壊の有無をチェックする。その場合、出
力電圧が可変の高電圧電源Eを用いて、荷電板110へ
の印加電圧を順次変え、その都度試料デバイス200の
特性試験を行えば、試料デバイス200が破壊する電圧
を知り、したがって破壊耐量を知ることができるのであ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示した従来例によると、つぎのような解決すべき課題
がある。すなわち、試料デバイス200の同一の端子2
01aについて繰り返し試験を行った場合、得られる放
電電流波形にばらつきが生じ、試験装置としての再現性
が悪いという問題点がある。そのため、たとえば、印加
された試験電圧では、本来は試料デバイス200は破壊
しないのに、その電圧では破壊されるものと誤って評価
してしまうような可能性もある。逆に、破壊されるべき
試験電圧であるにもかかわらず、試料デバイス200は
破壊しないものと評価してしまう可能性もある。
【0018】その原因の1つは、従来例では、試料デバ
イス200および荷電板110に蓄えられた電荷が、放
電の際にすべて流失するのではなく、一部の電荷が残留
していることによる。その結果、1回の試験が終了した
後に続けて試験をする場合に、試料デバイス200およ
び荷電板110に残留している電荷が、次回の試験時の
放電電流波形に影響を及ぼすのである。
【0019】また、放電が気中で行われるため、接触針
101および端子201aそれぞれの接点部の形状、放
電による変形や酸化などによる汚染、あるいは接触針1
01の接近速度や接近角度、気圧あるいは湿度などの環
境条件で、放電毎に電流が減少したりして変化すること
も、試験結果にばらつきが生ずる原因となる。
【0020】さらに、荷電板110との間で平等電界を
形成するための接地金属板102に接触針101が取り
付けられていることから、接触針101を下降せしめて
試料デバイス200の端子201a〜hに接触させると
きに、接地金属板102も同時に下降する。そのため、
一定の電圧に充電された荷電板110と接地金属板10
2との間の距離が変化し、これに伴って試料デバイス2
00に対する電界、静電容量および電荷量が変化する。
これも試験結果のばらつきの原因となる。
【0021】すなわち、試験時には、試料デバイス20
0に対して充分な大きさを有する接地金属板102が、
試料デバイス200に向かって接近して、その間の距離
が小さくなってくる。これに反比例して試料デバイス2
00の接地金属板102に対する静電容量Cが増大す
る。試料デバイス200の静電容量Cが増大すれば、試
料デバイス200の電圧Vは、誘導により帯電した電荷
量qは一定であるとすると、q=CVしたがってV=q
/Cであるので、減少する。
【0022】また、荷電板110の極性が正であり、接
地金属板102が負電荷を帯びているとして、その場合
に、接地金属板102が試料デバイス200に接近する
と、試料デバイス200に存在していた正電荷は減少す
る(減少度合は、接地金属板102の接近速度に依存す
る)。このように、接地金属板102が下降して試料デ
バイス200に接近してくると、試料デバイス200の
電圧Vも電荷量qも減少するのである。
【0023】ここで、本願発明者は、荷電板110上に
マイラー等の絶縁物を敷設し、その上にガラスエポキシ
板を誘電体として置き、この上に静電容量が4pFの銅
パターンの片面コンデンサを置いたうえで、この片面コ
ンデンサに向けて接地金属板102を下降せしめて、こ
れに伴う静電容量の変化を測定した。
【0024】測定の結果、接地金属板102と荷電板1
10との間の静電容量は、当初1pFであったものが最
終的には10〜20pFに変化し、接地金属板102と
片面コンデンサとの間の静電容量は、0.5pFであっ
たものが5pFに変化した。なお、片面コンデンサの自
由空間に対する静電容量は、0.5pFであり、また、
片面コンデンサと荷電板110との間の静電容量は4p
Fであって、これは接地金属板102と荷電板110と
の間の距離が変化しても不変である。
【0025】また、本願発明者は、つぎのような実験を
行った。実験の内容は、接地された方形状のステンレス
板A(300mm×300mm×2.0mm)の上面に、テフロン製の
テープ(80mm×50mm×0.95mm)を置き、その上に、銅
製のテープ(18mm×10mm×0.1mmで静電容量が約4pF
または45mm×30mm×0.1mmで静電容量が約30pF)を
置く。そして、その上方に、ステンレス板Aと対向する
ように所定の距離を置いて、接地された方形状のステン
レス板B(150mm×150mm×1.5mm)を配置する。テフロ
ン製のテープは、その表面をアルコールで拭いて汚れを
落とし、かつ、除電をしておく。
【0026】そこで、上方のステンレス板Bの中央部に
穿設された直径4mmの孔部を介して、直流の高電圧電源
と接続された接触子を銅製のテープに接触せしめて電圧
(+500Vおよび−500V)を印加して充電する。
その後、電荷量測定器のプローブ先端のピンを、上方の
ステンレス板Bの孔部を介して銅製のテープに接触せし
めて、これに帯電した電荷量を測定する。これを、各ス
テンレス板A,B間の距離dを2.0mm、4.0mmおよび1
0.0mmと順次変えて、それぞれにつき3回行う。なお、
環境条件は、温度が22℃、湿度が43〜45%であ
る。
【0027】図13および図14は、以上の実験によっ
て得られた測定データを示すものであり、図13は、静
電容量が約4pFの銅製のテープを用いた場合の測定デ
ータを示し、図14は、静電容量が約30pFの銅製の
テープを用いた場合の測定データを示している。これら
から明らかなように、各ステンレス板A,B間の距離が
変化すると、銅製のテープに帯電する電荷量は変化す
る。
【0028】以上の説明から理解され得るように、荷電
板110と接地金属板102との間の距離が変化する
と、上述のように試料デバイス200に対する電界、静
電容量および電荷量が変化するのである。
【0029】しかし、実際の誘導による電子デバイスの
帯電過程においては、接地金属板102に相当するもの
は存在せず、帯電物体しか存在しない。したがって、図
12に示した従来例では、厳密には、実際の誘導帯電に
よるデバイス帯電モデルをシミュレートしているとはい
えないのである。しかも、接地金属板102が存在する
と、その位置関係により誘導電荷量や電荷分布が左右さ
れ、また、試料デバイス200の形状等のいかんによっ
て不定あるいは定量化することができない結果となる。
【0030】そのうえ、接地金属板102が試料デバイ
ス200に接近した状態では、試料デバイス200の端
子201a〜hと接地金属板102との間に分布容量が
形成される。そのため、接触針101と試験対象である
端子201aとの間で発生する放電による電流は、その
すべてが必ずしも電流検出器103を通らない事態が生
ずる。その結果、試料デバイス200のサイズや構造に
よっては、放電電流波形にばらつきが生じ、試験再現性
が低下することがあった。
【0031】その他にも、接地金属板102を用いてい
たことによる不具合が生じていた。すなわち、荷電板1
10と接地金属板102との間で平等電界を形成するた
めには、接地金属板102は、試料デバイス200の大
きさに対して充分な大きさがなければならない。そのた
め、プローブ部100の重量が大きくなってしまい、プ
ローブ部100の駆動系の負担が大きくなるという課題
である。
【0032】また、試験時には、試料デバイス200全
体が接地金属板102によって覆われるように、荷電板
110と接地金属板102との間の平等電界の中に、必
ず試料デバイス200全体が置かれていなければならな
い。その結果、試料デバイス200が僅かでも平等電界
からはみ出したまま試験を行うと、適正な試験とはなら
ないのである。
【0033】以上の解決すべき課題以外にも、荷電板1
10と試料デバイス200との間に介在させる絶縁物1
20についての未解決の課題がある。すなわち、絶縁物
120の厚さは、たとえば国際規格であるESDA(E
SD Association)規格では、最大で0.13mmに制
限されている。しかし、絶縁物120が薄いと、絶縁破
壊が起こる危険性がある。他方、絶縁物120を厚くす
ると、荷電板110と試料デバイス200との間の静電
容量が減少し、放電時の電流ピークが確保されないとい
う問題点がある。
【0034】また、試料デバイス200の端子201a
〜hの気中放電による変形や酸化による汚染などの未解
決の課題も、図12に示した従来例にはあった。
【0035】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために、本発明はなされたものである。そのため
に、本発明では、従来、電子デバイスに電荷を誘導帯電
せしめる荷電板との間で平等電界を形成すべく配設され
ていた接地金属板は用いずに、荷電体上に置かれた電子
デバイスの端子に、あらかじめ接触針を接触せしめたう
えで、電子デバイスおよび荷電体に存在する電荷を除去
し、除電完了後に高電圧電源からの高電圧を高抵抗体を
介して荷電体に印加して電子デバイスに単極電荷を誘導
帯電せしめ、その後、電子デバイスの自由空間に対する
容量に蓄えられた単極電荷を接触針を介して放電するよ
うにした。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1に示し
説明する。ここで、図1は、本実施の形態の構成概念を
示しており、図12に示した構成要素に対応する構成要
素については、図12における符号と同一の符号を付し
ている。
【0037】図1において、図12の従来例の構成と異
なるところは、高抵抗値の抵抗器Rを用いずに、荷電板
110の下面中央に抵抗値が少なくとも100MΩの高
抵抗体21を配していること、この高抵抗体21にスイ
ッチSW1および高電圧電源Eを直列に接続しているこ
と、および荷電板110を除電すなわち残留電荷を除去
せしめるためのスイッチSW3が高抵抗体21に接続さ
れていることである。抵抗器Rの代わりに高抵抗体21
を用いているのは、抵抗器Rを用いると、高電圧電源E
より高電圧を出力した際に抵抗器Rの金属のリード線に
高周波が流れ、それがノイズとなって障害要素となるか
らである。
【0038】また、プローブ部10は、接触針101
と、接地された小さな金属体11と、電流検出器103
を介して接触針101と金属体11とを接続するための
スイッチSW2とにより構成し、荷電板110との間で
平等電界を形成するための接地金属板102(図12)
を配置していない点も、図12の従来例の構成と異なっ
ている。ここにおけるスイッチSW2は、試験時の電荷
放電用として用いられるとともに、試験開始前における
試料デバイス200の残留電荷の除電用として用いられ
る。
【0039】このスイッチSW2は、図2に示すよう
に、箱状の樹脂製のケース12内に配設されている。ケ
ース12は、その上部開口が板状の金属体11により覆
われており、その中央部に電流検出器103が配設さ
れ、この電流検出器103を介してスイッチSW2と金
属体11とが接続されている。試験時に得られる試料デ
バイス200からの放電電流は、パルス幅がたとえば4
00psの高速パルスであり、これを周波数帯域がたと
えば3.5GHzのオシロスコープにより観測する。し
たがって、ここに用いるスイッチSW2には、高周波特
性を考慮した高耐圧のリレー(たとえば水銀リレー)を
使用するのが好ましい。
【0040】なお、電流検出器103には、たとえば、
抵抗値が1Ωのディスク型の抵抗器が用いられ、その内
部電極に同軸ケーブルの中心導体が接続され、外部電極
に外部導体シールド層が接続される。そして、この同軸
ケーブルを介して放電時の電流はオシロスコープに伝送
され、波形表示がなされることになる。
【0041】このように、本発明による静電破壊試験装
置では、荷電板110および試料デバイス200の残留
電荷を除去するための構成を用いていることと、荷電板
110との間で平等電界を形成するための大きな接地金
属板102(図12)を用いていないことが、図12に
示した従来例の構成と大きく異なるところである。
【0042】ここで、本発明の基礎にある誘導による電
荷生成についての考え方を説明する。従来、帯電体Aを
中性の導体Bに近付けると、静電誘導により導体Bは分
極帯電し、導体Bにおける帯電体Aに近い部位には、帯
電体Aとは異種の電荷が現れ、帯電体Aから遠い部位に
は帯電体Aと同種の電荷が現れる分極状態が生ずるもの
と、一般には考えられている。そして、分極状態にある
導体Bを接地した場合は、帯電体Aとは異種の電荷が大
地に流失されると説明されている。
【0043】しかし、そうであるならば、たとえば、半
導体集積回路に誘導帯電せしめた場合において、蓄えら
れている電荷を端子を介して放電したとすると、端子に
よって(たとえば、一方の端の端子と他方の端の端子と
によって)流失する放電電流の極性は異なるはずであ
る。しかし、実際には、ピーク電流値は異なるものの、
どの端子の場合も電流の極性はすべて同一であり、その
極性は誘導電荷の極性と同じである。すなわち、DCI
において生成される電荷は、単極電荷(正または負の一
方のみの電荷)である。
【0044】本願発明者が行った実験によると、帯電体
Aと中性の導体Bが、空間を介して固定されている場
合、帯電体Aの電圧が変化しなければ、導体Bには誘導
は起きない。帯電体Aの電圧が上昇または下降したとき
にのみ、導体Bの誘導が起きる。その場合、誘導電荷
は、導体Bの帯電体Aに対する静電容量と、導体Bの自
由空間に対する静電容量に蓄えられ、その誘起電圧は、
帯電体Aの電圧が変化したときの差分に比例する。この
現象は、近傍に接地金属板102(図12)が存在する
か否かにかかわらず起こる。また、帯電体Aや導体Bの
形状および大きさのいかんを問わず、導体Bの電荷の極
性はいずれの部位でも同一である。したがって、電荷流
失を行うための導体Bにおける接地の部位のいかんを問
わない。
【0045】これを式に表すと、下記のようになる。 V=k(U2−U1)[V] 上式において、Vは導体Bの誘起電圧(正負を問わな
い)、kは係数(帯電体Aの表面積、帯電体Aと導体B
との間の距離、帯電体Aの大地からの距離などによ
る。)、U1 は帯電体Aの変化前の電圧(このときの導
体Bは中性とする)、U2 は帯電体Aの変化後の電圧
(時間経過または変化に要する時間の長短は問わない)
である。
【0046】このように、帯電体Aによって導体Bに誘
起される電圧は、帯電体Aの電圧変化の差分に比例す
る。電圧の変化率(dV/dt)に比例するものではな
い。この動的な誘導現象すなわち帯電体Aの電圧が変化
したときにのみ導体Bに電圧が誘起される現象を、以下
においてはDCI(Dynamic Charge Induction)と呼ぶ
ことにする。
【0047】このDCIについて、図3および図4を用
いてさらに具体的に説明する。図3において、いま荷電
板110の上に絶縁板121を介在させて試料デバイス
200が置かれている。絶縁板121の使用目的は、試
料デバイス200を保持させるためである。そこで、出
力電圧が可変の各高電圧電源Ea,Ebのそれぞれにス
イッチSWaを切り換えて、かつ、図4(a)に示すよ
うに、印加電圧を順次変化せしめて荷電板110に電圧
を加えたとする。
【0048】このとき、試料デバイス200に誘起され
る電圧は、図4(b)に示すように、荷電板110への
印加電圧の差分である。たとえば、図4(a)におい
て、荷電板110への印加電圧が0Vから+500Vに
変化したとすると、試料デバイス200の誘起電圧は、
図4(b)に示すように、+500Vである。また、荷
電板110への印加電圧が+1500Vから+500V
に変化したとすると、試料デバイス200の誘起電圧
は、−1000Vである。なお、図4(b)における1
点鎖線は、放電用のスイッチSWb(図3)がオンにな
るタイミングを示している。
【0049】このようなDCIの原理によるならば、荷
電板110に接地金属板102(図12)を対向させて
平等電界を形成する必要がないので、電子デバイスのよ
うな小型で任意の形状かつ微小な静電容量(一般に数p
Fから数十pF)の物体に対しては、一定の条件(帯電
体Aの表面積、帯電体Aと導体Bとの間の距離、帯電体
Aの大地からの距離など)さえ確保されれば、再現性が
良好な単極電荷の生成を実現することができる。
【0050】また、DCIによる電荷生成は、荷電板1
10と試料デバイス200との間の静電容量に依存する
ことはなく、自由空間に対する静電容量に依存する。し
たがって、試料デバイス200の形状等や荷電板110
と試料デバイス200との間に介在させる絶縁物120
の厚さの双方に拘束されない試験が可能となる。この
点、既に述べたようにESDA規格では、絶縁物の厚さ
は最大で0.13mmに制限されている。
【0051】図5は、荷電板110と試料デバイス20
0との間の距離に関して、本願発明者が行った実験の内
容およびその結果を示すものである。実験の内容は、図
5(a)に示すように、荷電板110の上面に所定の厚
さTの絶縁板121を置き、この絶縁板121の上に、
静電容量が4pFの平行平板コンデンサ300を置く。
そこで、高電圧電源Eaより荷電板110に+500V
の電圧を印加して、荷電板110上面のA点および平行
平板コンデンサ300上面のB点の電位を、表面電位計
によりそれぞれ測定するものである。
【0052】図5(b)は、絶縁板121の厚さTを
0.5〜9.0mmの範囲で変えての実験によりそれぞれ
得られた、A点およびB点の各電圧値を示すものであ
る。ここに示された実験結果から明らかなように、荷電
板110に+500Vの電圧を印加した場合は、絶縁物
121の厚さTに関係なく、荷電板110への印加電圧
+500Vと実質的に同値の電圧が平行平板コンデンサ
300に誘起されるのである。
【0053】したがって、DCIの原理によるならば、
図12の従来例におけるような誘導される電荷量が絶縁
物120の厚さによって異なるということはなく、既述
したように、試料デバイス200の形状等や荷電板11
0と試料デバイス200との間に介在させる絶縁物12
0の厚さに拘束されない試験が可能となる。
【0054】つぎに、図1に示した、DCIに基づく構
成の静電破壊試験装置を用いて試験をする方法につい
て、装置各部の動作タイミングを示すタイム・チャート
である図6および図7を併用して説明する。
【0055】図1において、まず試料デバイス200を
荷電板110の上に絶縁物120を介して各端子201
a〜hが上を向くようにして定置する。そこで、装置全
体を制御する制御部によって制御される駆動機構によ
り、プローブ部10をX軸方向(図面上で左右方向)お
よびY軸方向(紙面に垂直方向)において移動せしめ
て、接触針101と試料デバイス200の端子201e
との位置合わせをする。
【0056】位置合わせが完了したならば、プローブ部
10をZ軸方向(図面上で上下方向)において下降せし
めて、接触針101を端子201eに接触せしめる。す
なわち、荷電板110に高電圧を印加する前に、接触針
101を端子201eに接触させておく。この点が、図
12に示した従来例による方法とは異なっている。
【0057】そこで、試験を開始するに先立って、図6
(c)および(e)に示すように、試料デバイス200
および荷電板110の除電用の各スイッチSW2,SW
3をそれぞれオンにして、試料デバイス200および荷
電板110に存在する電荷を除くための除電を行う。試
料デバイス200の除電時間ta はたとえば400ms
であり、荷電板110の除電時間tb は300msであ
る。
【0058】試料デバイス200および荷電板110の
除電が完了したならば、図7(a)に示すように、帯電
用のスイッチSW1をオンにして、高電圧電源Eからの
高電圧を、高抵抗体21を介して荷電板110に印加す
る。これにより、図7(b)に示すように、荷電板11
0の電圧が上昇し、高電圧電源Eの出力電圧が+500
Vであるならば、やがて荷電板110の電圧V1は+5
00Vとなる。これに伴い、図7(f)に示すように、
試料デバイス200の誘起電圧VDCI も+500Vとな
る。
【0059】その後、図7(c)に示すように、放電用
でもあるスイッチSW2をオンにすると、試料デバイス
200に蓄えられた電荷が放電され、図7(d)に示す
ように、高速パルスの放電電流が発生する。これを、プ
ローブ部10に配設された電流検出器103に接続され
た同軸ケーブルを介して、周波数帯域がたとえば3.5
GHzのオシロスコープにより観測する。この放電によ
り、図7(f)に示すように、試料デバイス200の電
圧は0Vとなる。なお、スイッチSW2は、図7(c)
に示すように、つぎの試験の開始前までオンにしてお
き、その間試料デバイス200の除電を行う。
【0060】放電電流波形が得られたならば、図7
(e)に示すように、荷電板110の除電用のスイッチ
SW3をオンにして、荷電板110を除電する。除電時
間t1はたとえば300msとする。しかし、一度の除
電によりすべての残留電荷が流失するのではなく、一度
除電をすることによって見かけ上電荷がなくなっても、
その後、時間の経過とともに再び残留電荷が現れること
が本願発明者の実験によって確認されている。
【0061】すなわち、最初の除電(除電時間t1)が
終了すると、その後に再び荷電板110の残留電荷が現
れて、図7(b)に示すように、荷電板110の残留電
荷による電圧V2は、荷電板110への印加電圧が+5
00Vであればたとえば+30Vとなる。そこで、図7
(e)に示すように、スイッチSW3を再びオンにし
て、最初の除電時間t1の数分の1程度の除電時間t2
をもって、2回目の除電を行う。
【0062】2回目の除電が終了すると、その後再び残
留電荷が現れて、図7(b)に示すように、荷電板11
0の残留電荷による電圧V3は、たとえば+2Vとな
る。そこで、2回目の除電の時間t2と同じ程度の除電
時間t3をもって、3回目の除電を行う。3回目の除電
を行えば、図7(b)に示すように、荷電板110の電
圧は0Vになって必要な除電が完了する。試験を繰り返
し行う場合は、つぎの試験を開始する準備が完了したこ
とになる。
【0063】以上のような試料デバイス200および荷
電板110の除電を行えば、両者の残留電荷による放電
電流波形のばらつきを回避することができ、再現性が良
好な静電破壊試験装置を実現することが可能となる。
【0064】図8は、電子デバイスの代わりに静電容量
が4pFの平行平板コンデンサを用い、かつ、厚さが
0.5mmの絶縁物120を用いて、荷電板110への印
加電圧を+500Vとして、本装置により除電動作を伴
う試験を4回行った場合に得られた放電電流波形を示す
ものである。他方、図9は、本装置により同一条件のも
とで除電動作を伴わないで得られた放電電流波形を示す
ものである。
【0065】両者を比較すると、除電動作を伴う場合
は、放電電流波形には殆どばらつきがない。これに対し
て、除電動作を伴わない場合は、放電電流波形にばらつ
きが生ずることが明らかである。なお、図8および図9
ともに、図中の垂直軸(電流軸)の1DIV(1目盛)
は2A、水平軸(時間軸)の1DIVは500psであ
る。
【0066】また、図10は、静電容量が30pFの平
行平板コンデンサを用いて、4pFの平行平板コンデン
サの場合と同一の条件のもとで、除電動作を伴う試験を
4回行った場合の放電電流波形を示し、図11は、除電
動作を伴わない場合の放電電流波形を示している。除電
動作を伴う場合は、放電電流波形はほぼ一致してばらつ
きが見られないのに対して、除電動作を伴わない場合
は、放電電流波形に大きなばらつきが生じている。な
お、図10および図11における電流軸の1DIVは4
A、時間軸の1DIVは500psである。
【0067】以上においては、試験に先立って試料デバ
イス200および荷電板110を各々除電する手段とし
て、試料デバイス200および荷電板110をそれぞれ
スイッチSW2,SW3を介して接地する場合を例に挙
げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、その他の除電手段を用いる場合にも、本発明
は適用され得るものである。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるならば、あらかじめ試料デバイスおよび荷電板双
方に存在する残留電荷を除去してから試験を行うので、
残留電荷による放電電流への影響を回避することができ
る。その結果、同一の試料デバイスについて繰り返し試
験を行った場合に、放電電流波形にばらつきが生ずるこ
とがない。すなわち、試験装置としての良好な再現性が
得られ、信頼性の高い試験を実現することができる。
【0069】また、接触針を試料デバイスの端子に接触
させておいてから試料デバイスに帯電させるので、従来
例におけるような気中放電に伴う、接触針および端子そ
れぞれの接点部の形状、接触針の接近速度あるいは湿気
などの環境条件による放電電流への影響や、接触針およ
び試料デバイスの端子の酸化による汚染などの問題も生
じない。しかも、従来例におけるような荷電板との間で
平等電界を形成するための接地金属板の下降に伴う、試
料デバイスに対する電界、静電容量および電荷量の変化
や誘導電荷量の変化に起因する試験結果のばらつきがな
い。
【0070】さらに、荷電板と試料デバイスとの間に介
在させる絶縁物の厚さに左右されない試験が可能なの
で、絶縁物の絶縁破壊に対処するためにより厚い絶縁物
を用いた試験を行うこともできる。
【0071】そのうえ、従来例のように、荷電板との間
で平等電界を形成する必要がないため、サイズの大きい
接地金属板の配設が不要となり、プローブ部の構成を簡
易なものとすることができる。このことは、プローブ部
の製造および保守上極めて有利である。同時に、プロー
ブ部が著しく軽量化される結果、プローブ部を移動せし
めるための駆動力は格段に小さくてすむ。加えて、装置
の使用が重ねられることによって生ずるプローブ部の駆
動系の部材の磨耗、磨耗によるガタ、ガタによる接触針
と電子デバイスの端子との位置合わせの精度の低下を改
善するという効果も得られる。
【0072】また、試験時に、荷電板と接地金属板との
間の平等電界の中に試料デバイス全体が確実に置かれて
いるか否かを確認しなければならないという必要もない
ので、試験を行う者の負担を軽減することができる。し
たがって、本発明によりもたらされる効果は、著しく大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す構成概念図である。
【図2】図1に示したプローブ部の構成を示す構成図で
ある。
【図3】図1に示した静電破壊試験装置が依拠する原理
を説明するための説明図である。
【図4】図3とともに図1に示した静電破壊試験装置が
依拠する原理を説明するための説明図である。
【図5】図3および図4により説明した原理に基づく誘
起電圧を説明するための説明図である。
【図6】図1に示した静電破壊試験装置各部の動作タイ
ミングを示すタイム・チャートである。
【図7】図6とともに図1に示した静電破壊試験装置各
部の動作タイミングを示すタイム・チャートである。
【図8】図1に示した静電破壊試験装置により除電動作
を伴う試験を行った場合に得られる放電電流波形の一例
を示す波形図である。
【図9】図1に示した静電破壊試験装置により除電動作
を伴わない試験を行った場合に得られる放電電流波形の
一例を示す波形図である。
【図10】図1に示した静電破壊試験装置により除電動
作を伴う試験を行った場合に得られる放電電流波形の他
の例を示す波形図である。
【図11】図1に示した静電破壊試験装置により除電動
作を伴わない試験を行った場合に得られる放電電流波形
の他の例を示す波形図である。
【図12】従来例の構成を示す構成概念図である。
【図13】対向した2つの金属板の間の距離の変化に伴
う、一方の金属板の上に置かれた金属片の電荷量の変化
の一例を示すデータ表示図である。
【図14】対向した2つの金属板の間の距離の変化に伴
う、一方の金属板の上に置かれた金属片の電荷量の変化
の他の例を示すデータ表示図である。
【符号の説明】
10 プローブ部 11 金属体 12 ケース 21 高抵抗体 100 プローブ部 101 接触針 102 接地金属板 103 電流検出器 110 荷電板 120 絶縁物 121 絶縁板 200 試料デバイス 201a〜201h 端子 300 平行平板コンデンサ E,Ea,Eb 高電圧電源 R 抵抗器 SW1〜SW3,SWa,SWb スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 昌實 東京都稲城市平尾2丁目56番8号 株式会 社インパルス物理研究所内 Fターム(参考) 2G003 AA00 AA07 AC00 AE09 AG03 AH00 2G032 AA00 AB00 AF01 AL00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意形状の電子デバイス(200)に単
    極電荷を誘導帯電せしめるための荷電体(110)の上
    に置かれた前記電子デバイスの端子(201a〜h)に
    接触針(101)を接触せしめ、 前記接触針が前記端子に接触した後に前記電子デバイス
    に存在する電荷を除去する第1の除電および前記荷電体
    に存在する電荷を除去する第2の除電をし、 前記第1および第2の除電がそれぞれ完了した後に高電
    圧発生手段(E)からの高電圧を高抵抗体(21)を介
    して前記荷電体に印加して前記電子デバイスに前記単極
    電荷を誘導帯電せしめ、 前記電子デバイスが誘導帯電せしめられた後に前記電子
    デバイスに蓄えられた前記単極電荷を前記接触針を介し
    て放電する電子デバイスの静電破壊試験方法。
  2. 【請求項2】 任意形状の電子デバイス(200)に単
    極電荷を誘導帯電せしめるための荷電体(110)と、 前記荷電体の上に置かれた前記電子デバイスの端子(2
    01a〜h)に接触するための接触針(101)と、 高抵抗体(21)を介して前記荷電体に高電圧を印加す
    るための高電圧発生手段(E)と、 前記高抵抗体を介して前記荷電体と前記高電圧発生手段
    とを接続するための接続手段(SW1)と、 前記電子デバイスに蓄えられた前記単極電荷を前記接触
    針を介して放電するための放電手段(SW2)と、 前記電子デバイスに存在する電荷を除去するための第1
    の除電手段と、 前記荷電体に存在する電荷を除去するための第2の除電
    手段(SW3)とを具備した電子デバイスの静電破壊試
    験装置。
  3. 【請求項3】 前記放電手段が前記第1の除電手段でも
    ある請求項2記載の静電破壊試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012063902A1 (ja) * 2010-11-10 2012-05-18 東京電子交易株式会社 電子機器の変動電界耐性検査装置、電子機器の変動電界耐性検査方法

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