JP2001091221A - ウエハ厚さむら測定装置 - Google Patents

ウエハ厚さむら測定装置

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JP2001091221A
JP2001091221A JP26503999A JP26503999A JP2001091221A JP 2001091221 A JP2001091221 A JP 2001091221A JP 26503999 A JP26503999 A JP 26503999A JP 26503999 A JP26503999 A JP 26503999A JP 2001091221 A JP2001091221 A JP 2001091221A
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measuring device
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Hideo Ishimori
英男 石森
Hiroshi Okumura
寛 奥村
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Hitachi High Tech Corp
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Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエハの傾斜、反りに影響されることなく、ウ
エハの表裏の変位量を高精度に測定することが可能な光
ヘテロダイン干渉測定装置によるウエハ厚さむら測定装
置を提供することにある。 【解決手段】ウエハを載置したテーブルとウエハにレー
ザビームを照射する光学測定装置とを有し、ウエハと測
定光学系のいずれかを相対的に移動させてレーザビーム
によりウエハを走査してウエハ厚さむらを測定するウエ
ハ厚さむら測定装置において、光学測定装置がレーザビ
ームを傾斜させてウエハに照射する投光系と、ウエハか
らの反射光を受けて照射位置へと反射して返すコーナキ
ューブとを備え、測長光を受ける検出器が前記コーナキ
ューブによる反射光のビームを受けられる範囲に配置さ
れているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウエハ厚さむら
測定装置に関し、詳しくは、ウエハの傾斜、反りに影響
されることなく、ウエハの厚さむらを高精度に測定する
ことができる光ヘテロダイン干渉測定装置によるウエハ
厚さむら測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウエハのフラットネス測定の際に行われ
る測定項目としてはウエハの厚さ測定とウエハ厚さむら
測定がある。ウエハ厚さ測定の精度として現在では、±
0.5μm以下の測定再現性が要求されるようになって
きている。ウエハのフラットネス測定は、通常、静電セ
ンサで行われるので、ウエハの厚さ測定やウエハの厚さ
むら測定をこの静電センサで行うことが考えられるが、
静電センサは、測定スポットを3mmφ以下にすること
は難しく、微少なフラットネス変化が測定できない欠点
がある。また、12インチウエハでは自重による反りが
150μm程度あるため静電センサとウエハとの距離を
離す必要がある。しかし、静電センサの特性上、この距
離が大きくなると精度が悪くなるので、高精度な測定が
できない問題がある。そこで、このような問題を解決す
るために特願平11−35258号「ウエハ厚さ測定装
置」の発明を出願人は出願している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、ウエハの厚さむ
ら測定については、相対変位量であるので静電センサを
利用することが可能である。しかし、静電容量センサ等
による厚さむら測定の場合には、通常、表面側基準位置
からウエハの表面までの距離を測定する測定装置と裏面
側基準位置からウエハの裏面までの距離を測定する測定
装置とを設けることになるので、表裏それぞれの基準位
置は、測定装置のフレームに固定されることになる。そ
のため、フレームの温度変化による膨張、収縮、そして
経年変化により基準位置に誤差が生じ、これによって精
度の高い測定をすることが難しい。
【0004】さらに、ウエハ厚さむら測定では、例え
ば、螺旋走査においてトラック対応に多数点でウエハの
表裏面の変位量を測定しなければならない。その測定に
は、ウエハ載置台(光学測定系でも可)等を半径R方向
へ移動させることが必要になる。このように測定ステー
ジの移動を伴うので、測定ステージの位置の変化が高さ
基準となるベース台に荷重変化を与えてベースが変形
し、特に、12インチなどの大径ウエハになると、測定
ステージの位置とベース台の変形が測定に大きな誤差と
なって現れてくる。この出願人は、このような測定誤差
を低減して精度の高い測定を行うためにレーザ光を照射
する光学測定装置(光ヘテロダイン干渉測定装置)を利
用したウエハ厚さむら測定の発明を特願平11−209
237号「ウエハ厚さむら測定装置」として出願してい
る。しかし、この光ヘテロダイン干渉測定装置による高
精度なウエハ厚さむら測定においては、ウエハの自重に
よる傾斜がある程度大きくなると、測定ができなくなる
問題があることが分かった。また、ウエハ自体に反りが
あり、この反りが大きくなると測定不能な状態にまで陥
る。この発明の目的は、このような従来技術の問題点を
解決するものであって、ウエハの傾斜、反りに影響され
ることなく、ウエハの厚さむらを高精度に測定すること
ができる光ヘテロダイン干渉測定装置によるウエハ厚さ
むら測定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためのこの発明のウエハ厚さ測定装置の特徴は、ウエ
ハを載置したテーブルとウエハにレーザビームを照射す
る光学測定装置とを有し、ウエハと測定光学系のいずれ
かを相対的に移動させてレーザビームによりウエハを走
査してウエハ厚さむらを測定するウエハ厚さむら測定装
置において、光学測定装置がレーザビームを傾斜させて
ウエハに照射する投光系と、ウエハからの反射光を受け
て照射位置へと反射して返すコーナキューブとを備え、
測長光を受ける検出器が前記コーナキューブによる反射
光のビームを受けられる範囲に配置されているものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】このように、ウエハに対して測定
レーザビームを傾斜させて照射してその反射光をコーナ
キューブを介して照射位置へと戻すようにすることで、
ウエハが多少傾斜していても光ヘテロダイン干渉測定装
置における測定光側の波面が傾斜しないで済む。したが
って、反射光としての測定光が平行になり、傾斜が大き
くなっても検出器から外れることはなくかつ誤差を低減
でき、高い精度で距離測定ができる。その結果、ウエハ
の厚さむらを高精度に測定することができるウエハ厚さ
むら測定装置を実現することが容易にできる。
【0007】
【実施例】図1は、この発明のウエハ厚さむら測定装置
の一実施例を示す構成図であり、図2は、レーザビーム
の傾斜測定とコーナキューブの作用の説明図である。図
1において、ウエハ1は、中空円筒の回転テーブル2に
載置され、このウエハ1の上部には、ウエハのフラット
ネス測定の際に用いられる光ヘテロダイン干渉測定装置
3が設けられている。その測定レーザビームL1が光ヘ
テロダイン干渉測定装置3から垂直よりθ(θ 10
゜)傾斜してウエハ1に落射される。また、ウエハ1の
裏面側の下部には、同様に測定レーザビームL2が光ヘ
テロダイン干渉測定装置4から垂直よりθ(θ 10
゜)傾斜して上へと向けてウエハ1に照射される。それ
ぞれの測定装置3,4は、ウエハ1からの反射光を測定
光として元の光路へと戻すためにコーナキューブ40
a,40bが設けられている。
【0008】ここで、光ヘテロダイン干渉測定装置4
は、その参照光源として光ヘテロダイン干渉測定装置3
側の2波長レーザ光源31と、参照光側の検出器系を使
用している。しかし、その測長光側検出系は、個別に設
けられている。光ヘテロダイン干渉測定装置3,4のそ
れぞれの測長光側検出系は、ウエハ1の表裏に配置され
ていて、これら光ヘテロダイン干渉測定装置3、4は、
ベース100(水平に対してθ傾斜)に固定されてい
る。
【0009】光ヘテロダイン干渉測定装置3、4がそれ
ぞれウエハ1の表面の法線に対してθ(θ 10゜)傾
斜した測定レーザビームL1,L2を照射するウエハ1上
の照射位置(そのウエハ1の上面側の測定点をSとして
示す)は、ウエハ1の表裏の相違はあるが、ウエハ1上
の一致した座標点、例えば、走査の初期位置では、ウエ
ハ1の中心点Oの位置である。ここで照射された測定レ
ーザビームL1は、測定点Sからコーナキューブ40a
へ至り、このコーナキューブ40aで反射して測定点S
を経て元の光路を戻る。測定レーザビームL2も同様に
コーナキューブ40bで反射して測定点Sに対応する裏
面側の測定点を経て元の光路を戻る。なお、コーナキュ
ーブ40a、40bは、それぞれ光ヘテロダイン干渉測
定装置3、4の筐体45a、45bにブラケット46
a、46bを介してそれぞれ固定されている。これら測
定レーザビームL1,L2の傾斜測定とコーナキューブ4
0a、40bの作用については後述する。測定レーザビ
ームL1,L2の傾斜角θは、原則的にはコーナキューブ
が配置できればよいので、5゜〜45゜程度まで可能で
あるが、精度の高い測定をするには、ウエハ1に対して
測定レーザビームL1,L2を垂直にすることが好まし
い。そのためウエハ1の照射位置での法線に対して傾斜
角θは小さい方がよい。しかし、ウエハ1の反りも関係
してくるので、実際の傾斜角としては6゜〜12゜程度
がよい。さらに、光ヘテロダイン干渉測定装置3は、回
転テーブル2の半径R方向走査によるウエハ1上の走査
位置に対応して光ヘテロダイン干渉測定装置3、4の距
離間の変位を測定する測定レーザビームL3を照射し
て、光ヘテロダイン干渉測定装置4のコーナキューブ4
2(後述)からの反射光を受ける。
【0010】まず、光ヘテロダイン干渉測定装置3の構
成から説明すると、光ヘテロダイン干渉測定装置3は、
周波数f1のP偏光波と周波数f2のS偏光波とを発生す
る2波長レーザ光源31と、参照光側光学系32、そし
て測長光側光学系33とからなる。参照光側光学系32
には、検出器32aが設けられ、測長光側光学系33に
は、検出器33a、33bが設けられている。検出器3
2aは、f1−f2の位相φを検出してする参照光側光学
センサであり、検出器33a、33bは、それぞれf1
−f2±Δfの位相δを検出する測長光側光学センサで
ある。ここで、検出器33aは、前記の測定レーザビー
ムL1のθ傾斜による反射光の光軸O1と光軸O2との最
大ずれ量Δd(図2参照)分よりも大きな受光エリアを
有しているか、最大ずれ量Δdに対して測定レーザビー
ムL1のビーム径が大きく、最大ずれ量Δdずれても検
出器33aの受光エリアがビーム径外とならないもので
ある。後者についてさらに具体的に説明すれば、最大ず
れ量Δdに対して測定レーザビームL1のビームの直径
がΔdよりも大きく、最大ずれ量Δd分測定レーザビー
ムずれたときに、ずれる前のビーム径の範囲とずれた後
のビーム径の範囲の重なり合う領域に検出器33aの受
光エリアが配置されていればよい。参照光側光学系32
は、3個のビームスプリッタ34a、34b、34cを
有している。ビームスプリッタ34aは、周波数f1の
P偏光波のレーザビームと周波数f2のS偏光波のレー
ザビームとを分割する135゜(逆向きで45゜)のビ
ームスプリッタ(BS)である。このBS34aは、周
波数f1のレーザビームを受けて、P偏光の反射波とP
偏光波の透過波を発生させ、S偏光の反射波を偏光板3
2bを通して検出器32aに入力して、それを検出させ
る。また、周波数f2のレーザビームを受けて、S偏光
の反射波とS偏光波の透過波を発生させる。周波数f2
の反射波は、偏光板32bを通り、検出器32aに入力
される。その結果、検出器32aにあっては、周波数
(f1−f2)で位相φの検出信号が参照側の電気信号と
して得られる。
【0011】ビームスプリッタ34bは、ビームスプリ
ッタ34aと同様なものであり、ビームスプリッタ34
aを透過した周波数f1のP偏光波と周波数f2のS偏光
波とを受けてそれらの一部を垂直方向に透過させてそれ
らを測長光側光学系33のビームスプリッタ35aに入
射させ、一部を水平方向に反射させて入射ビームを2分
割する。ビームスプリッタ34cは、角度が逆向きに4
5゜(あるいは135゜)で配置された、ビームスプリ
ッタ34bと同様なビームスプリッタである。これは、
ビームスプリッタ34bを透過した周波数f1のP偏光
波と周波数f2のS偏光波とを受けてそれらの一部を水
平方向に一部を透過させて反射ミラー43,44を介し
て光ヘテロダイン干渉測定装置4の測長光側光学系41
へと入射させ、一部を垂直方向に反射させて測長光側光
学系33のビームスプリッタ35bに入射させる。
【0012】測長光側光学系33のビームスプリッタ3
5aは、BS34bを透過したレーザビームのうち周波
数f1側を測定信号として受け、BS34bを透過した
レーザビームのうち周波数f2側を受ける45゜の偏光
ビームスプリッタ(PBS)である。このPBS35a
は、周波数f1側をそのまま透過してλ/4波長板36
aを経てウエハ1の上面1aに照射する。照射された光
は、コーナキューブ40aに向かい、ここで戻されて、
ウエハ1の上面1aで反射して元の光路を戻る。これが
測長光(測定光)であり、これの反射光は、λ/4波長
板36aを経てPBS35aに至り、ここで、測定信号
として検出器33aに方向に反射され、偏光板39aを
通って検出器33aに入射する。また、PBS35a
は、周波数f2側をλ/4波長板37a側に反射させて
基準ミラー(コーナキューブ)38aで反射させ、この
反射されて戻された光を受けて透過して偏光板39aを
通し、検出器33aに入力させる。その結果、検出器3
3aにあっては、ウエハ1の表面側の変位に対応して周
波数(f1−f2)で位相δ=φ±Δfの検出信号が測定
側の電気信号として得られる。ここで、±Δfは、ウエ
ハ1の表面側の上下方向の変位量に対応して変化する値
である。
【0013】測長光側光学系33のビームスプリッタ3
5bは、ビームスプリッタ35aと同様な構成を有し、
周波数f1側の透過光をウエハ1に対してではなく、光
ヘテロダイン干渉測定装置4のコーナキューブ42に向
けて測定レーザビームL3を照射する。この測定レーザ
ビームL3は、ウエハ1に隣接した空間を通過する。そ
して、検出器33aに対応する検出器33bが光ヘテロ
ダイン干渉測定装置3と光ヘテロダイン干渉測定装置4
の上下方向の変位についての検出信号を発生する。ここ
では、ビームスプリッタ35bを含む測長光学系につい
ては、ビームスプリッタ35aを含む測長光学系の構成
要素と同一の構成要素は、同じ参照数字符号に添え字
「b」を付して示してあるので、その詳細な説明を割愛
する。
【0014】光ヘテロダイン干渉測定装置4は、測長光
側光学系41とコーナキューブ42とからなる。コーナ
キューブ42は、前記したようにビームスプリッタ35
bから測定ビームL3を受けてビームスプリッタ35b
へと反射する。なお、前記と同様に、光ヘテロダイン干
渉測定装置3の測長光学系の構成要素と同一の構成要素
は、同じ参照数字符号に添え字「c」を付して示す。測
長光側光学系41は、前記測長光側光学系33a、33
bと同様な構成であり、ビームスプリッタ35cを有し
ている。ビームスプリッタ35cは、BS34b,BS
34cを透過した周波数f1のレーザビーム側をミラー
43,44を介して測定信号として受け、BS34bを
透過したレーザビームのうち周波数f2側を受ける13
5゜の偏光ビームスプリッタ(PBS)である。このP
BS35cは、周波数f1側をそのまま透過してλ/4
波長板36cを経てウエハ1の裏面1bに照射する。照
射された光は、コーナキューブ40bに向かい、ここで
戻されて、ウエハ1の上面1bで反射して元の光路を戻
る。これが測定光であり、これの反射光は、λ/4波長
板36cを経てPBS35cに至り、ここで、測定信号
として検出器33cに方向に反射され、偏光板39cを
通って検出器33cに入射する。また、PBS35c
は、周波数f2側をλ/2波長板37c側に反射させて
基準ミラー(コーナキューブ)38cで反射させ、この
反射されて戻された光を受けて透過して偏光板39cを
通し、検出器33cに入力させる。その結果、検出器3
3cにあっては、ウエハ1の裏面側の変位に対応して周
波数(f1−f2)で位相δ=φ±Δfの検出信号が測定
側の電気信号として得られる。なお、検出器33cも検
出器33aと同様に、測定レーザビームL2のθ傾斜に
よる反射光の光軸O1と光軸O2との最大ずれ量Δd(図
2参照)分よりも大きな受光エリアを有しているか、最
大ずれ量Δdに対して測定レーザビームL1のビーム径
が大きく、最大ずれ量Δdずれても検出器33aの受光
エリアがビーム径外とならないものである。
【0015】図2は、光ヘテロダイン干渉測定装置3に
おけるコーナキューブ40aについての作用の説明図で
ある。なお、参照光側光学系32については省略してあ
る。ウエハ1が自由で傾いているときでもあるいはウエ
ハ1に反りがあるときであっても、その傾斜に応じて、
測定レーザビームL1は、ウエハ1の表面1aで反射し
たのちに光軸O1に沿って進み、コーナキューブ40a
に向かう。コーナキューブ40aからの反射光は、光軸
O2に沿って進み、戻りの測長光としてPBS35aに
至る。このとき、光軸O1と光軸O2とは平行になってい
る。そこで、戻りの測長光もこの光軸関係が維持されて
平行になる。これら測長光の波面は傾斜することがな
い。しかも、参照光側の波面とも平行になる。この平行
となる光軸O1と光軸O2との最大ずれ量Δdが検出器3
3aの受光範囲にある限り、測定光を検出器33が受光
することができるので、この受光検出信号を受ける位相
比較/変位量検出器6において、精度の高い位相比較が
可能になる。一方、コーナキューブ40aを持たない場
合には、光軸O1と光軸O2とが平行とならず、ウエハ1
の傾斜の程度に応じてその角度が大きくなる。コーナキ
ューブ40aの入射側の光軸O1は、通常、検出器33
aの中心に位置付けられるので、ウエハ1の傾斜角度が
大きくなると、、検出器33aは受光できなくなり、測
定不能となる。なお、以上の作用は、光ヘテロダイン干
渉測定装置4の検出器33cにおいても同様である。
【0016】さて、参照光側光学系32の検出器32a
の検出信号は、参照信号として位相比較/変位量検出器
6に入力されて、測長光側光学系33の検出器33aの
検出信号は、アンプ7aに入力され、検出器33bの検
出信号は、アンプ7bに入力されてそれぞれに増幅され
た後に、測定信号として位相比較/変位量検出器6に入
力される。さらに、測長光側光学系41の検出器33c
の検出信号は、アンプ7cに入力されて増幅され、測定
信号として位相比較/変位量検出器6に入力される。位
相比較/変位量検出器6は、1つの参照光の検出信号と
3つの測長光側の検出信号に対応してそれぞれの±Δf
に応じた位相を表すデジタル値のそれぞれの位置の変位
を示す検出信号P1,P2,P3として発生して、それら
を変位量/距離変換回路14へと送出する。変位量/距
離変換回路14は、検出信号P1,P2,P3を距離デー
タに換算して割込み信号を発生してバス17へと送出
し、MPU11に渡す。MPU11は、メモリ12に記
憶された各プログラムを実行してこれらの検出信号P1
(検出器33aに対応),P2(検出器33bに対
応),P3(検出器33cに対応)の値に対応する距離
データ(変位データ)を受けてそれぞれに各変位量を取
得して、ウエハ1の測定位置対応に厚さ変位量の測定値
を算出する。なお、13は、CRTディスプレイ、15
は、インタフェース、16は、ウエハRθ走査制御回路
である。そして、メモリ12には、R方向補正量測定プ
ログラム12a、ウエハ厚さむら算出プログラム12
b、厚さむら補正処理プログラム12c、そして補正値
テーブル12dが設けられている。
【0017】具体的には、R方向補正量測定プログラム
12aをMPU11が実行して、回転テーブル2が半径
R方向移動されて、これに応じてウエハ1上のレーザ照
射位置S(光ヘテロダイン干渉測定装置3,4の測定レ
ーザビームL1,L2の照射位置)がウエハ1上の各半径
方向のトラック位置に位置決めされ、そのそれぞれのト
ラック位置(半径方向の移動量)対応にそのとき光ヘテ
ロダイン干渉測定装置3の測定ビームL3により測定さ
れる変位量を補正値として補正値テーブル12dにトラ
ック位置に対応するデータとして書込んでいく処理をす
る。そして、ウエハ厚さむら算出プログラム12bをM
PU11が実行して、ウエハ1の所定の測定点(ウエハ
1の回転中心O)にレーザ照射位置Sを設定して、この
点を基準値“0”として螺旋走査によりそれぞれの光ヘ
テロダイン干渉測定装置3、4による相対距離(変位
量)を得る。その表面側と裏面側での変位量(相対距
離)の和を算出し、この和をウエハ片23の厚さ変位量
Dとし、この変位量Dをウエハ1上のそれぞれの測定位
置で算出し、さらに各トラック対応の変位量Dの平均値
をする。次に、厚さむら補正処理プログラム12cをM
PU11が実行して、補正値テーブル12dを参照して
メモリ12に記憶された各トラック対応の変位量Dの平
均値をトラック対応の補正値分だけ減算(負の値のとき
には加算)して補正された値をウエハ厚さむらデータと
して算出してそれをメモリ12に記憶する。
【0018】以上説明してきたが、実施例では、ウエハ
1を装着された回転テーブル2側をR方向に移動させて
螺旋走査を行っているが、回転テーブル2側を回転のみ
として光ヘテロダイン干渉測定装置3,4側をR方向に
移動させるようにしてもよい。さらに、走査は、螺旋走
査ではなく、同心円走査であってもよい。また、XYの
直線二次元走査であってもよい。その場合には、補正値
は、X方向とY方向の両者に対してそれぞれ測定して取
得するとよい。光ヘテロダイン干渉測定装置の測定値
は、相対値であり、ウエハの表面の測定値から裏面の測
定値を減算あるいは加算することにより得られるので、
必ずしも初期値を“0”に設定しなくてもよい。さら
に、補正値の基準は、ウエハの中心点や最内周トラック
であることに限定されるものではない。さらに、ウエハ
の一方の面の厚さむら測定であってもよいので、光ヘテ
ロダイン干渉測定装置は、表裏のいずれか一方に設けら
れていればよい。
【0019】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明にあって
は、ウエハに対して測定レーザビームを傾斜させて照射
してその反射光をコーナキューブを介して照射位置へと
戻すようにすることで、ウエハが多少傾斜していても光
ヘテロダイン干渉測定装置における測定光側の波面が傾
斜しないで済む。したがって、反射光としての測定光が
平行になり、傾斜が大きくなっても検出器から外れるこ
とはなくかつ誤差を低減でき、高い精度で距離測定がで
きる。その結果、ウエハの厚さむらを高精度に測定する
ことができるウエハ厚さむら測定装置を実現することが
容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のウエハ厚さむら測定装置の
一実施例を示す構成図である。
【図2】図2は、レーザビームの傾斜測定とコーナキュ
ーブの作用の説明図である。
【符号の説明】
1…ウエハ、2…回転テーブル、3,4…光ヘテロダイ
ン干渉測定装置、5…R方向移動機構、5a…ガイドレ
ール、6…位相比較/変位量検出器、10…測定データ
処理装置、11…MPU、12…メモリ、12a…R方
向補正量測定プログラム、12b…ウエハ厚さむら算出
プログラム、12c…厚さむら補正処理プログラム、1
2d…補正値テーブル、13…CRTディスプレイ、1
4…変位量/距離変換回路、15…インタフェース、1
6…ウエハRθ走査制御回路、17…バス。33…測長
光側光学系、34a,34b,34c,35a,53
b,35c…ビームスプリッタ、36a,36b,36
c…λ/4波長板、38a,38b,38c,40a,
40b,40c…コーナキューブ。
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA09 AA30 CC19 FF51 GG04 GG23 HH04 HH12 HH14 JJ05 LL17 LL36 LL37 MM04 MM07 PP13 QQ23 QQ27 QQ42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエハを載置したテーブルと前記ウエハに
    レーザビームを照射する光学測定装置とを有し、前記ウ
    エハと前記測定光学系のいずれかを相対的に移動させて
    前記レーザビームにより前記ウエハを走査してウエハ厚
    さむらを測定するウエハ厚さむら測定装置において、 前記光学測定装置は、前記レーザビームを傾斜させて前
    記ウエハに照射する投光系と、前記ウエハからの反射光
    を受けて前記照射位置へと反射して返すコーナキューブ
    とを備え、測長光を受ける検出器が前記コーナキューブ
    による反射光のビームを受けられる範囲に配置されてい
    る光ヘテロダイン干渉測定装置であることを特徴とする
    ウエハ厚さむら測定装置。
  2. 【請求項2】測長光を受ける検出器は、前記コーナキュ
    ーブによる反射光の光軸の最大ずれ量分の受光エリアを
    有しあるいは前記最大ずれ量に対して前記レーザビーム
    のビーム径が大きく前記最大ずれ量ずれても前記受光エ
    リアがビーム径外とならない請求項1記載のウエハ厚さ
    むら測定装置。
  3. 【請求項3】さらに、前記レーザビームの傾斜角は6゜
    〜12゜であり、前記光学測定装置は、前記ウエハの表
    面の変位を測定する第1の光学測定装置および前記ウエ
    ハの裏面の変位を測定する第2の光学測定装置と、直線
    移動による走査位置に応じて前記第1および前記第2の
    光学測定装置間の距離についての変位を測定する第3の
    光学測定装置と、前記第1の光学測定装置で測定された
    変位量と前記第2の光学測定装置で測定された変位量と
    に基づいて前記ウエハの厚さについての変位量を前記直
    線移動による前記ウエハ上の走査位置に応じて算出する
    算出手段と、この算出手段による算出値をその走査位置
    に対応する前記第3の光学測定装置で測定された前記距
    離についての変位により補正する補正手段とを備える請
    求項2記載のウエハ厚さむら測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9618890B2 (en) 2015-01-16 2017-04-11 Kyocera Document Solutions Inc. Fixing device and image forming apparatus

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