JP2001091117A - 縦型製氷機 - Google Patents
縦型製氷機Info
- Publication number
- JP2001091117A JP2001091117A JP26342299A JP26342299A JP2001091117A JP 2001091117 A JP2001091117 A JP 2001091117A JP 26342299 A JP26342299 A JP 26342299A JP 26342299 A JP26342299 A JP 26342299A JP 2001091117 A JP2001091117 A JP 2001091117A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ice
- ice making
- vertical
- making plate
- triangle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 氷の落下をより促進することができる縦型製
氷機を提供することを課題とする。 【解決手段】 製氷板21の前面には、複数の氷落下促
進用の凸部25が設けられている。各凸部の前方からみ
た平面形状は、融水上流側に底辺を有し且つ融水下流側
に頂点37を有する三角形である。また、各凸部の側方
からみた投影形状は、融水下流側の辺33が融水上流側
の辺35よりも短い三角形である。さらに、製氷領域の
幅方向中央部21bは空けられている。よって、氷は各
凸部に引っ掛かること無く乗り上げ、隣接する凸部の間
から排水が促され、氷落ちが良好となる。
氷機を提供することを課題とする。 【解決手段】 製氷板21の前面には、複数の氷落下促
進用の凸部25が設けられている。各凸部の前方からみ
た平面形状は、融水上流側に底辺を有し且つ融水下流側
に頂点37を有する三角形である。また、各凸部の側方
からみた投影形状は、融水下流側の辺33が融水上流側
の辺35よりも短い三角形である。さらに、製氷領域の
幅方向中央部21bは空けられている。よって、氷は各
凸部に引っ掛かること無く乗り上げ、隣接する凸部の間
から排水が促され、氷落ちが良好となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦方向に延長した
製氷板を備える縦型製氷機に関するものである。
製氷板を備える縦型製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に、実公平3−28280号公報に
開示された従来の縦型製氷機の製氷板近傍を示す。製氷
板1の前面には、鉛直方向に延びる複数の鉛直リブ3が
形成されている。各鉛直リブ3は、隣接する鉛直リブ3
に対して製氷板1の幅方向に一定間隔で離隔している。
かかる複数の鉛直リブ3により、製氷板1の前面に生成
される氷の幅方向寸法が規定されるようになっている。
また、隣接する鉛直リブ3の間の製氷領域には、それぞ
れ、鉛直方向に等間隔で離隔する複数の氷落下促進用の
凸部5が設けられている。各凸部5は幅方向に延長して
おり、各凸部5の側方からみた投影形状は、図8に示さ
れるように三角形となっている。一方、製氷板1の後面
には、図示しない冷凍回路の蒸発器部分として機能する
冷却パイプ7が取り付けられている。
開示された従来の縦型製氷機の製氷板近傍を示す。製氷
板1の前面には、鉛直方向に延びる複数の鉛直リブ3が
形成されている。各鉛直リブ3は、隣接する鉛直リブ3
に対して製氷板1の幅方向に一定間隔で離隔している。
かかる複数の鉛直リブ3により、製氷板1の前面に生成
される氷の幅方向寸法が規定されるようになっている。
また、隣接する鉛直リブ3の間の製氷領域には、それぞ
れ、鉛直方向に等間隔で離隔する複数の氷落下促進用の
凸部5が設けられている。各凸部5は幅方向に延長して
おり、各凸部5の側方からみた投影形状は、図8に示さ
れるように三角形となっている。一方、製氷板1の後面
には、図示しない冷凍回路の蒸発器部分として機能する
冷却パイプ7が取り付けられている。
【0003】かかる製氷機の製氷工程において、製氷板
1の前面には、製氷板1の上部に設けられた散水器8a
から製氷水が流される。製氷水は冷却パイプ7内の低温
冷媒によって冷却され、冷却パイプ7が設けられた位置
の反対側にあたる製氷板1の前面部分に、図8に実線で
示されるような側面半楕円形状の氷9が生成される。ま
た、除氷工程においては、散水器8bからほぼ常温の除
氷水が製氷板裏面に散水され、製氷板1前面と接触する
氷9の部分が僅かに融解されて、氷9は自重によって落
下するように企図されている。
1の前面には、製氷板1の上部に設けられた散水器8a
から製氷水が流される。製氷水は冷却パイプ7内の低温
冷媒によって冷却され、冷却パイプ7が設けられた位置
の反対側にあたる製氷板1の前面部分に、図8に実線で
示されるような側面半楕円形状の氷9が生成される。ま
た、除氷工程においては、散水器8bからほぼ常温の除
氷水が製氷板裏面に散水され、製氷板1前面と接触する
氷9の部分が僅かに融解されて、氷9は自重によって落
下するように企図されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た縦型製氷機では、製氷板1前面と接触する氷9の部分
が融解しても、氷9が完全に落下しない場合があった。
すなわち、製氷板1前面との接触部分が融解した氷9
は、製氷板1の前面に沿って下方にスライドするが、図
8に二点鎖線で示されるように氷9の下部が凸部5の基
部に当接すると、氷9は凸部5に乗り上げず、凸部5に
引っ掛かってそのまま止まってしまう場合があった。あ
るいはまた、図9に示されるように、氷9が凸部5に乗
り上げたとしても、凸部5が氷9の幅方向に亙って延長
していることに起因して、製氷板1、氷9及び凸部5に
よって囲まれた部分から氷融解水11がうまく流出せ
ず、換言すれば製氷板1、氷9及び凸部5によって囲ま
れた部分にうまく空気が入らず、氷9が製氷板1及び凸
部5から離脱しない場合もあった。そして、このような
現象が起こると、除氷時間が長くなり、それによって製
氷能力の低下、氷を溶かすためのエネルギのロス、ま
た、除氷工程中は給水弁を開弁していることから消費水
量の増加などの問題を引き起こすことになる。また、製
氷板1上で氷9が融けることから氷形状の悪化にもつな
がる。
た縦型製氷機では、製氷板1前面と接触する氷9の部分
が融解しても、氷9が完全に落下しない場合があった。
すなわち、製氷板1前面との接触部分が融解した氷9
は、製氷板1の前面に沿って下方にスライドするが、図
8に二点鎖線で示されるように氷9の下部が凸部5の基
部に当接すると、氷9は凸部5に乗り上げず、凸部5に
引っ掛かってそのまま止まってしまう場合があった。あ
るいはまた、図9に示されるように、氷9が凸部5に乗
り上げたとしても、凸部5が氷9の幅方向に亙って延長
していることに起因して、製氷板1、氷9及び凸部5に
よって囲まれた部分から氷融解水11がうまく流出せ
ず、換言すれば製氷板1、氷9及び凸部5によって囲ま
れた部分にうまく空気が入らず、氷9が製氷板1及び凸
部5から離脱しない場合もあった。そして、このような
現象が起こると、除氷時間が長くなり、それによって製
氷能力の低下、氷を溶かすためのエネルギのロス、ま
た、除氷工程中は給水弁を開弁していることから消費水
量の増加などの問題を引き起こすことになる。また、製
氷板1上で氷9が融けることから氷形状の悪化にもつな
がる。
【0005】従って、本発明は、このような従来の問題
を解決するためになされたものであり、氷の落下をより
促進することができる縦型製氷機を提供することを目的
とする。
を解決するためになされたものであり、氷の落下をより
促進することができる縦型製氷機を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、製氷板に氷落ちを促進するための凸部を
備えた縦型製氷機において、前記凸部の前方からみた平
面形状には三角形が含まれ、前記三角形は、融水上流側
に底辺を有し且つ融水下流側に頂点を有することを特徴
とする。また、同目的を達成するため、本発明は、製氷
板に氷落ちを促進するための凸部を備えた縦型製氷機に
おいて、前記凸部の側方からみた投影形状は、底辺が前
記製氷板に沿うような三角形であり、前記三角形の融水
下流側の辺が融水上流側の辺よりも短いことを特徴とす
る。
め、本発明は、製氷板に氷落ちを促進するための凸部を
備えた縦型製氷機において、前記凸部の前方からみた平
面形状には三角形が含まれ、前記三角形は、融水上流側
に底辺を有し且つ融水下流側に頂点を有することを特徴
とする。また、同目的を達成するため、本発明は、製氷
板に氷落ちを促進するための凸部を備えた縦型製氷機に
おいて、前記凸部の側方からみた投影形状は、底辺が前
記製氷板に沿うような三角形であり、前記三角形の融水
下流側の辺が融水上流側の辺よりも短いことを特徴とす
る。
【0007】上述した縦型製氷機において、前記凸部
は、少なくとも2つ以上設けられており、該複数の凸部
は、前記製氷板における同一高さに並べられ、且つ、前
記製氷板の幅方向に相互に離隔していると好適である。
また、前記製氷板には、ほぼ鉛直方向に延びる複数の鉛
直リブが形成されており、前記凸部は、隣接する前記鉛
直リブの間の製氷領域の幅方向中央部を空けて2つ設け
られていると好適である。
は、少なくとも2つ以上設けられており、該複数の凸部
は、前記製氷板における同一高さに並べられ、且つ、前
記製氷板の幅方向に相互に離隔していると好適である。
また、前記製氷板には、ほぼ鉛直方向に延びる複数の鉛
直リブが形成されており、前記凸部は、隣接する前記鉛
直リブの間の製氷領域の幅方向中央部を空けて2つ設け
られていると好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1及び図2に、本実施の
形態に係る縦型製氷機の製氷板の一製氷領域の前面及び
側面を示す。なお、本実施の形態に係る縦型製氷機の製
氷板及び氷促進用の凸部以外の部分の構造については、
従来の縦型製氷機のものと同様である。製氷板21に
は、鉛直方向に延びる複数の鉛直リブ23が形成されて
いる。各鉛直リブ23は、隣接する鉛直リブ23に対し
て製氷板21の幅方向に一定間隔で離隔している。幅方
向に隣接する鉛直リブ23によって、それらの間には製
氷領域21aが確定されている。また、製氷板21の前
面には、製氷領域21a毎に、複数の氷落下促進用の凸
部25が設けられている。各凸部25は、プレス加工に
より成型され、ほぼ三角錐状に突出している。一方、製
氷板21の後面には、冷却パイプ27が取り付けられて
いる。冷却パイプ27は、上下に隣接する凸部25の中
間位置にあたる製氷板21の後面部分を通るように蛇行
しながら延びている。
付図面に基づいて説明する。図1及び図2に、本実施の
形態に係る縦型製氷機の製氷板の一製氷領域の前面及び
側面を示す。なお、本実施の形態に係る縦型製氷機の製
氷板及び氷促進用の凸部以外の部分の構造については、
従来の縦型製氷機のものと同様である。製氷板21に
は、鉛直方向に延びる複数の鉛直リブ23が形成されて
いる。各鉛直リブ23は、隣接する鉛直リブ23に対し
て製氷板21の幅方向に一定間隔で離隔している。幅方
向に隣接する鉛直リブ23によって、それらの間には製
氷領域21aが確定されている。また、製氷板21の前
面には、製氷領域21a毎に、複数の氷落下促進用の凸
部25が設けられている。各凸部25は、プレス加工に
より成型され、ほぼ三角錐状に突出している。一方、製
氷板21の後面には、冷却パイプ27が取り付けられて
いる。冷却パイプ27は、上下に隣接する凸部25の中
間位置にあたる製氷板21の後面部分を通るように蛇行
しながら延びている。
【0009】次に、氷落下促進用の凸部25の詳細につ
いて説明する。凸部25は、図1に示されるように、製
氷領域21a毎に、複数行2列の態様で設けられてい
る。各行の2つの凸部25は、ほぼ同一高さに並べら
れ、且つ、製氷板21の幅方向に相互に離隔しており、
製氷領域21aの幅方向中央部21bを空けて配列され
ている。また、各行の凸部25は、上下に隣接する他の
行の凸部25と鉛直方向に等間隔で離隔している。さら
に、各凸部25の前方(図1の紙面表側)からみた平面
形状は、図1に示されるように三角形25aである。こ
の三角形25aは、融解水が流れる際の上流側すなわち
融水上流側(図1の紙面上側)に底辺27を有し、且
つ、融解水が流れる際の下流側すなわち融水下流側(図
1の紙面下側)に頂点29を有する。
いて説明する。凸部25は、図1に示されるように、製
氷領域21a毎に、複数行2列の態様で設けられてい
る。各行の2つの凸部25は、ほぼ同一高さに並べら
れ、且つ、製氷板21の幅方向に相互に離隔しており、
製氷領域21aの幅方向中央部21bを空けて配列され
ている。また、各行の凸部25は、上下に隣接する他の
行の凸部25と鉛直方向に等間隔で離隔している。さら
に、各凸部25の前方(図1の紙面表側)からみた平面
形状は、図1に示されるように三角形25aである。こ
の三角形25aは、融解水が流れる際の上流側すなわち
融水上流側(図1の紙面上側)に底辺27を有し、且
つ、融解水が流れる際の下流側すなわち融水下流側(図
1の紙面下側)に頂点29を有する。
【0010】また、各凸部25の側方からみた投影形状
は、図2及び図3の(a)に示されるように底辺31が
製氷板21に沿う向きの三角形25bである。この三角
形25bの融水下流側の辺33は、融水上流側の辺35
よりも短くなっている。したがって、本実施の形態にお
ける三角形25bの頂点37は、図3の(b)に示され
た本発明前の既存の凸部15の三角形の頂点17よりも
融水下流側にシフトしている。さらに、かかる相違に起
因し、既存の凸部15においては、図3の(b)に示さ
れるように融水上流側の辺19と製氷板1との成す角度
は、tan-1(Y/X)=tan-1(5/2.5)≒6
3°であるのに対し、本実施の形態の凸部25において
は、図3の(a)に示されるように融水上流側の辺35
と製氷板21との成す角度が、tan-1(Y/X)=t
an-1(5/5)=45°であり、突出高さがY=5
[mm]で従来と同じでありながら上記角度は従来より
も約30%減少されている。また、製氷板21と融水上
流側の辺35とは滑らかに連続されており、製氷板21
と融水上流側の辺35との連続部39は、大きな曲率半
径の曲面を備えている。
は、図2及び図3の(a)に示されるように底辺31が
製氷板21に沿う向きの三角形25bである。この三角
形25bの融水下流側の辺33は、融水上流側の辺35
よりも短くなっている。したがって、本実施の形態にお
ける三角形25bの頂点37は、図3の(b)に示され
た本発明前の既存の凸部15の三角形の頂点17よりも
融水下流側にシフトしている。さらに、かかる相違に起
因し、既存の凸部15においては、図3の(b)に示さ
れるように融水上流側の辺19と製氷板1との成す角度
は、tan-1(Y/X)=tan-1(5/2.5)≒6
3°であるのに対し、本実施の形態の凸部25において
は、図3の(a)に示されるように融水上流側の辺35
と製氷板21との成す角度が、tan-1(Y/X)=t
an-1(5/5)=45°であり、突出高さがY=5
[mm]で従来と同じでありながら上記角度は従来より
も約30%減少されている。また、製氷板21と融水上
流側の辺35とは滑らかに連続されており、製氷板21
と融水上流側の辺35との連続部39は、大きな曲率半
径の曲面を備えている。
【0011】次に、以上のように構成された縦型製氷機
の動作について説明する。製氷工程において、製氷板2
1の前面には、図示しない散水器から製氷水が流され
る。製氷水は冷却パイプ27内の低温冷媒によって冷却
され、冷却パイプ27が設けられた位置の反対側にあた
る製氷板21の前面部分には、図2に実線で示されるよ
うな側面半楕円形状の氷41が生成される。次に、除氷
工程においては、散水器からほぼ常温の除氷水が散水さ
れ、製氷板21前面と接触する氷41の部分が僅かに融
解され、氷41は自重によって落下する。このとき、氷
41と製氷板21との間に、融解水による水膜が生じる
ことがあり、かかる水膜により氷41が製氷板21から
完全に離れずに、製氷板21に沿って下方にスライドす
ることがある。
の動作について説明する。製氷工程において、製氷板2
1の前面には、図示しない散水器から製氷水が流され
る。製氷水は冷却パイプ27内の低温冷媒によって冷却
され、冷却パイプ27が設けられた位置の反対側にあた
る製氷板21の前面部分には、図2に実線で示されるよ
うな側面半楕円形状の氷41が生成される。次に、除氷
工程においては、散水器からほぼ常温の除氷水が散水さ
れ、製氷板21前面と接触する氷41の部分が僅かに融
解され、氷41は自重によって落下する。このとき、氷
41と製氷板21との間に、融解水による水膜が生じる
ことがあり、かかる水膜により氷41が製氷板21から
完全に離れずに、製氷板21に沿って下方にスライドす
ることがある。
【0012】しかし、本実施の形態においては、そのよ
うに下方にスライドする氷41も凸部25の作用によっ
て確実に落下するようになっている。すなわち、下方に
スライドする氷41の下部が凸部25に達すると、上述
したように凸部25の頂点37が従来よりも下方にシフ
トし融水上流側の辺35と製氷板21との成す角度が従
来よりも小さく、また、連続部39が大きな曲率半径の
曲面を備えているため、氷41は凸部25の途中で引っ
掛かって止まることなく、融水上流側の辺35に沿って
凸部25に乗り上げる。これにより、氷41は製氷板2
1から離脱して自重によって落下するように促される。
また、このとき、製氷板21の幅方向に隣接する二つの
凸部25の間からは、氷41と製氷板21との間に向け
て空気が流れ込めるようになっているため、氷41と製
氷板21との間で水膜を形成する融解水の流下が促進さ
れ、より氷41が落下しやすくなっている。さらに、製
氷領域21aにおける幅方向の中央部21bは、凸部2
5を設けずに空けられているため、さらに効率よく氷4
1と製氷板21との間に空気が流れ込めるようになって
おり、氷41と製氷板21との間の水切れがより良好と
なっている。また、各凸部25は前方からみた平面形状
が融水上流側に底辺27、融水下流側に頂点29を有す
る三角形25aとなるように形成されているため、図1
及び図4に示されるように、各凸部25の左右両側を水
が流下しやすくなっており、氷41と製氷板21との間
の融解水の排水がより促進されている。
うに下方にスライドする氷41も凸部25の作用によっ
て確実に落下するようになっている。すなわち、下方に
スライドする氷41の下部が凸部25に達すると、上述
したように凸部25の頂点37が従来よりも下方にシフ
トし融水上流側の辺35と製氷板21との成す角度が従
来よりも小さく、また、連続部39が大きな曲率半径の
曲面を備えているため、氷41は凸部25の途中で引っ
掛かって止まることなく、融水上流側の辺35に沿って
凸部25に乗り上げる。これにより、氷41は製氷板2
1から離脱して自重によって落下するように促される。
また、このとき、製氷板21の幅方向に隣接する二つの
凸部25の間からは、氷41と製氷板21との間に向け
て空気が流れ込めるようになっているため、氷41と製
氷板21との間で水膜を形成する融解水の流下が促進さ
れ、より氷41が落下しやすくなっている。さらに、製
氷領域21aにおける幅方向の中央部21bは、凸部2
5を設けずに空けられているため、さらに効率よく氷4
1と製氷板21との間に空気が流れ込めるようになって
おり、氷41と製氷板21との間の水切れがより良好と
なっている。また、各凸部25は前方からみた平面形状
が融水上流側に底辺27、融水下流側に頂点29を有す
る三角形25aとなるように形成されているため、図1
及び図4に示されるように、各凸部25の左右両側を水
が流下しやすくなっており、氷41と製氷板21との間
の融解水の排水がより促進されている。
【0013】このようにして氷41の落下がより促進さ
れているため、 a)除氷時間の短縮に伴う、製氷能力の向上及び除氷水
用の電力の削減、 b)製氷板21上での無駄な氷の融解の防止に伴う、異
形氷の発生防止、 c)二重製氷・製氷板凍結の防止に伴う、品質の向上、 といった利点が得られるようになっている。
れているため、 a)除氷時間の短縮に伴う、製氷能力の向上及び除氷水
用の電力の削減、 b)製氷板21上での無駄な氷の融解の防止に伴う、異
形氷の発生防止、 c)二重製氷・製氷板凍結の防止に伴う、品質の向上、 といった利点が得られるようになっている。
【0014】また、製氷領域21aにおける幅方向の中
央部21bを空けてあるので、製氷水を製氷領域21a
に亙って均一に流すことができ、製氷水を循環させるポ
ンプの負担低減及び製氷水量の低減を図ることができ、
省エネルギに貢献することができる。
央部21bを空けてあるので、製氷水を製氷領域21a
に亙って均一に流すことができ、製氷水を循環させるポ
ンプの負担低減及び製氷水量の低減を図ることができ、
省エネルギに貢献することができる。
【0015】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば以下のように改変するこ
とも可能である。すなわち、図5には、本発明の他の実
施の形態として、前方からみた平面形状が融水上流側に
頂点43を有し且つ融水下流側に底辺45を有する三角
形である凸部47が示されている。また、図6には、さ
らに別の実施の形態として、前方からみた平面形状が四
角形である凸部49が示されている。かかる図5及び図
6に示される凸部47,49は、前方からみた平面形状
を除いて凸部25と同様に形成されている。したがっ
て、凸部47,49によっても氷の落下が促進されるよ
うになる。
定されるものではなく、例えば以下のように改変するこ
とも可能である。すなわち、図5には、本発明の他の実
施の形態として、前方からみた平面形状が融水上流側に
頂点43を有し且つ融水下流側に底辺45を有する三角
形である凸部47が示されている。また、図6には、さ
らに別の実施の形態として、前方からみた平面形状が四
角形である凸部49が示されている。かかる図5及び図
6に示される凸部47,49は、前方からみた平面形状
を除いて凸部25と同様に形成されている。したがっ
て、凸部47,49によっても氷の落下が促進されるよ
うになる。
【0016】また、凸部の突出高さは一般に3〜5mm
が良好であり、図3の(a)においては5mmの設定で
説明されているが、本発明の縦型製氷機における凸部の
各寸法は、図3の(a)に示した値に限定されるもので
はない。さらに、凸部は、上記の2列の例に限定される
ものではなく、一つの製氷領域に1列あるいは3列以上
設けられていても良い。
が良好であり、図3の(a)においては5mmの設定で
説明されているが、本発明の縦型製氷機における凸部の
各寸法は、図3の(a)に示した値に限定されるもので
はない。さらに、凸部は、上記の2列の例に限定される
ものではなく、一つの製氷領域に1列あるいは3列以上
設けられていても良い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
縦型製氷機によれば、氷と製氷板との間の融解水の排水
効果が向上しているので、氷落ちがより良好となる。ま
た、請求項2に記載の縦型製氷機によれば、凸部の突出
高さを従来と同じに設定しても、製氷板に対する凸部の
融水上流側の辺の傾斜角度を減らすことができ、氷の引
っ掛かりをなくすことが可能となっている。請求項3に
記載の縦型製氷機によれば、複数の凸部の間から氷と製
氷板との間への空気の流れ込みを可能とし、空気の流入
に伴う融解水の排水促進によって氷落ちがより良好とな
っている。請求項4に記載の縦型製氷機によれば、製氷
領域の中央部が空いているので、製氷水を製氷領域に均
等に流すことができる。
縦型製氷機によれば、氷と製氷板との間の融解水の排水
効果が向上しているので、氷落ちがより良好となる。ま
た、請求項2に記載の縦型製氷機によれば、凸部の突出
高さを従来と同じに設定しても、製氷板に対する凸部の
融水上流側の辺の傾斜角度を減らすことができ、氷の引
っ掛かりをなくすことが可能となっている。請求項3に
記載の縦型製氷機によれば、複数の凸部の間から氷と製
氷板との間への空気の流れ込みを可能とし、空気の流入
に伴う融解水の排水促進によって氷落ちがより良好とな
っている。請求項4に記載の縦型製氷機によれば、製氷
領域の中央部が空いているので、製氷水を製氷領域に均
等に流すことができる。
【図1】 本発明の実施の形態に係る縦型製氷機の製氷
板の一製氷領域の前面図である。
板の一製氷領域の前面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】 氷落ち促進用の凸部の断面図であり、(a)
は図2の凸部に関して拡大した図であり、(b)は従来
の凸部に関する図である。
は図2の凸部に関して拡大した図であり、(b)は従来
の凸部に関する図である。
【図4】 氷が、隣接する二つの凸部に乗り上げた状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態に係る縦型製氷機の
凸部を示す斜視図である。
凸部を示す斜視図である。
【図6】 本発明のさらに別の実施の形態に係る縦型製
氷機の凸部を示す斜視図である。
氷機の凸部を示す斜視図である。
【図7】 従来の縦型製氷機の製氷板に関する斜視図で
ある。
ある。
【図8】 図7の製氷板に設けられた凸部近傍の断面図
である。
である。
【図9】 図7の製氷板に設けられた凸部近傍の断面及
び前面を示す図である。
び前面を示す図である。
21…製氷板、21a…製氷領域、23…鉛直リブ、2
5,47,49…凸部、25a…三角形、25b…三角
形、27…底辺、29…頂点、31…底辺、33…融水
下流側の辺、35…融水上流側の辺。
5,47,49…凸部、25a…三角形、25b…三角
形、27…底辺、29…頂点、31…底辺、33…融水
下流側の辺、35…融水上流側の辺。
Claims (4)
- 【請求項1】 製氷板に氷落ちを促進するための凸部を
備えた縦型製氷機において、 前記凸部の前方からみた平面形状には三角形が含まれ、 前記三角形は、融水上流側に底辺を有し且つ融水下流側
に頂点を有することを特徴とする縦型製氷機。 - 【請求項2】 製氷板に氷落ちを促進するための凸部を
備えた縦型製氷機において、 前記凸部の側方からみた投影形状は、底辺が前記製氷板
に沿うような三角形であり、 前記三角形の融水下流側の辺が融水上流側の辺よりも短
いことを特徴とする縦型製氷機。 - 【請求項3】 前記凸部は、少なくとも2つ以上設けら
れており、該複数の凸部は、前記製氷板における同一高
さに並べられ、且つ、前記製氷板の幅方向に相互に離隔
していることを特徴とする請求項1又は2に記載の縦型
製氷機。 - 【請求項4】 前記製氷板には、ほぼ鉛直方向に延びる
複数の鉛直リブが形成されており、 前記凸部は、隣接する前記鉛直リブの間の製氷領域の幅
方向中央部を空けて2つ設けられていることを特徴とす
る請求項1乃至3の何れか1項に記載の縦型製氷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26342299A JP2001091117A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 縦型製氷機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26342299A JP2001091117A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 縦型製氷機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001091117A true JP2001091117A (ja) | 2001-04-06 |
Family
ID=17389281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26342299A Pending JP2001091117A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 縦型製氷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001091117A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11257508B2 (en) | 2003-04-15 | 2022-02-22 | Ipventure, Inc. | Method and apparatus for directional sound |
-
1999
- 1999-09-17 JP JP26342299A patent/JP2001091117A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11257508B2 (en) | 2003-04-15 | 2022-02-22 | Ipventure, Inc. | Method and apparatus for directional sound |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4580410A (en) | Ice product making machine | |
TWI454648B (zh) | 流下式製冰機之製冰單元 | |
US4366679A (en) | Evaporator plate for ice cube making apparatus | |
CN104422220B (zh) | 制冰机 | |
US4505130A (en) | Ice making machine | |
WO2008026292A1 (fr) | Machine de fabrication de glace à écoulement vers le bas | |
US7281385B2 (en) | Ice making method for a vertical ice making machine | |
CN104422219A (zh) | 制冰机 | |
US20060032263A1 (en) | Stream down type ice making machine | |
JP2001091117A (ja) | 縦型製氷機 | |
JP5027393B2 (ja) | 流下式製氷機の製氷部 | |
US20090165490A1 (en) | Ice-making unit for flow-down type ice maker | |
JP6514094B2 (ja) | セル型製氷機 | |
JP4225463B2 (ja) | 縦型製氷機 | |
JP2004198040A (ja) | 縦型製氷機の製氷方法 | |
JPH0754782Y2 (ja) | 製氷機における製氷室 | |
JP6762244B2 (ja) | ハーフ氷用のセル型製氷機 | |
JPH0426861Y2 (ja) | ||
JPH055410Y2 (ja) | ||
JP2008180467A (ja) | 噴射式自動製氷機 | |
JPH087291Y2 (ja) | 氷蓄熱槽 | |
JP2006343072A (ja) | 流下式製氷機の製氷部材 | |
JPS5912530Y2 (ja) | 空気調和機の室外ユニツト | |
KR102154029B1 (ko) | 제빙기 | |
JP4278476B2 (ja) | 製氷機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060301 |